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遠い未来はその存在を信じることから始まる | ウォルター・ヴァン・デ・ヴェルデ | TEDxLeuven

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    昔 私は数学者になりたかったのですが
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    うまく行きませんでした
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    私は奇妙な空間や
    平面について勉強していて
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    「高反射空間」という用語は
  • 0:31 - 0:34
    殆どの方にとっては
    何の意味も持たないでしょうが
  • 0:34 - 0:37
    私が覚えている例は 球体で
  • 0:37 - 0:41
    その中を真っ直ぐ突っ切って
    向こう側に辿り着く距離と
  • 0:41 - 0:45
    向こう側まで外側を辿った距離が
    全く同じなのです
  • 0:45 - 0:47
    (笑)
  • 0:47 - 0:50
    これは明らかに不可能です
    地球上ではこれは実現しません
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    でも数学ではこうした事は可能です
  • 0:53 - 0:56
    素晴らしいのは
    一旦それを考え始め
  • 0:56 - 0:59
    昼も夜も延々と
    考え続けると—
  • 0:59 - 1:01
    いずれその解が見つかることです
  • 1:01 - 1:04
    思考がこうした事を
    可能にするのです
  • 1:04 - 1:07
    そしてそうした事柄が
    実現する空間が見えると
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    それからは先は簡単です
  • 1:13 - 1:17
    現実世界にもそういうものが
    あるかも知れません
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    せっかくですから
    それを見つけてみましょうか
  • 1:22 - 1:25
    さて ユートピア的思想は
    これに少し似ています
  • 1:25 - 1:27
    それが私が大いに気に入っている
    理由かもしれません
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    ユートピア的思想は
    私たちに現状から離れて
  • 1:33 - 1:35
    想像力に挑む新規性を持ち
  • 1:35 - 1:39
    「もし何々が可能だったら?」
    と想像させ
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    それを試してみよう
    と探索を促します
  • 1:42 - 1:45
    私自身考えもしませんでしたが
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    何年も何年も後に
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    数学の試行錯誤をした30年後
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    ビジョナリー思考や
    ユートピア的ビジョン—
  • 1:54 - 1:59
    正にこうしたことを毎日
    私は欧州委員会で扱っています
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    真新しいアイデアやラディカルな研究
  • 2:02 - 2:05
    あなたが椅子から転げ落ちるような
    「驚きのファクター」
  • 2:05 - 2:07
    それが私の研究活動の
    日々の糧となっています
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    いや 私の研究というより
    私の欧州委員会での仕事のです
  • 2:10 - 2:14
    自分でもこれについて
    研究しましたが それはまた別の話です
  • 2:14 - 2:18
    さて 欧州委員会で
  • 2:18 - 2:21
    FET(未来技術)プログラムが出来て
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    そこで働いて10〜12年になりますが
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    クレイジーなアイデアの研究企画書が
  • 2:30 - 2:33
    平均して1日に2〜3件届きます
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    10年間で そんな応募を
    数千件は見て来ました
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    数千のクレイジーなアイデアなんて
    想像できます?
  • 2:43 - 2:46
    全てがクレイジーという訳ではなく
    同じように革新的だったり
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    現実的でもありませんが
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    「ワオ!」と驚いてしまうような
    そんなアイデアたちです
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    個人の名前は出しませんが
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    それらが印象に残るのは
    ある共通項です
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    それぞれの提案企画書から
    立ち上がって来る共通の構想です
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    5百年前 誰もが知っている
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    「ユートピア」が書かれました
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    トマス・モアがこれを著した時代には
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    テクノロジーはあまり
    存在していませんでしたが
  • 3:20 - 3:24
    この本を見て 今朝私が受け取ったものを
    思い出しました 多分―
  • 3:25 - 3:29
    やっぱり
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    トマス・モアは私のプログラムへ
    「ユートピア」を企画書として送って来ました
  • 3:35 - 3:39
    彼は研究資金を必要としています
    我々は出資するでしょうか?
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    どれ 見てみましょう
  • 3:41 - 3:43
    いやいやこれは怪しいぞ
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    成果物も実施タイムラインも
    書いていない
  • 3:48 - 3:50
    必要になる資源リストも
    無いじゃないか
  • 3:50 - 3:51
    (笑)
  • 3:51 - 3:54
    3カ国間の—共同研究かな?
  • 3:54 - 3:58
    3番目の協力国の名前が
    「ユートピア?」
  • 3:58 - 4:01
    データベースには見当たらないので
    多分存在しないんだろう
  • 4:01 - 4:04
    これはインチキだ 本物なわけがない
  • 4:04 - 4:07
    こんな事に出資するなんて馬鹿げてる
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    もちろん これはシニカルな回答ですよ
  • 4:09 - 4:13
    こんなシニカルなやり方が
    実際私たちの仕事のやり方かなのも
  • 4:13 - 4:18
    でももし質問が
    「こういう事に資金を提供すべきか」或いは
  • 4:18 - 4:19
    「実際提供しているか?」だったら
  • 4:19 - 4:22
    そうしたら私は必ず
    「イエス」と答えるでしょう
  • 4:22 - 4:25
    私たちのプロジェクトで
    頻繁に行われる
  • 4:25 - 4:28
    こまごました技術的側面にこだわった
    イノベーションより
  • 4:28 - 4:31
    もっとユートピア的思索に
    注目すべきです
  • 4:33 - 4:35
    こうしたビジョンをもっと
    発掘するというのが
  • 4:35 - 4:38
    私と同僚たちが
  • 4:38 - 4:41
    やっている仕事なんです
  • 4:41 - 4:43
    これは非常に重要です
  • 4:43 - 4:47
    こんにち 今まで以上に
  • 4:47 - 4:50
    私たちには社会の現状に
    代わり得る可能性が必要です
  • 4:51 - 4:54
    それが無ければ 私たちには
    ポピュリスト的選択をしがちで
  • 4:54 - 4:57
    ほんの少しの選択肢しか
    想像が許されず
  • 4:57 - 5:00
    若者たちに新たな方向を開拓するように
    刺激を与えることもできません
  • 5:00 - 5:03
    そういう訳でこれは非常に重要です
  • 5:03 - 5:06
    もちろんモアが
    「ユートピア」を書いたとき
  • 5:06 - 5:09
    テクノロジー的なものは
    まだありませんでしたから
  • 5:09 - 5:12
    彼はその時代に存在したものを
    用いて表現しました
  • 5:12 - 5:17
    それらは法律や政府機関
    社会的慣習などでした
  • 5:17 - 5:20
    そうして彼はユートピアを
    そうした概念を用いて表現しました
  • 5:20 - 5:24
    こんにち 我々の世界には
    量産技術があり
  • 5:24 - 5:29
    それが我々の社会を
    ほぼ形造っていますから
  • 5:29 - 5:33
    この現実を完全に取り入れ
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    モアが用いたツールを使いながらも
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    社会を形成する力としての
    テクノロジーを考慮に入れて
  • 5:41 - 5:46
    全く新しいユートピア的な社会の
    ビジョンを作らなければなりません
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    今までもそうなってきました
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    まず この民主主義は印刷技術
    無くしては機能していません
  • 5:51 - 5:55
    高速コミュニケーション技術や
    移動手段 そうしたものも必要です
  • 5:55 - 5:59
    そして技術が変化すると
    社会も変化します
  • 5:59 - 6:01
    続いて政策が変化します
  • 6:01 - 6:04
    少なくとも今は 政策はいつも
    状況に遅れを取り変化します
  • 6:04 - 6:08
    世界がどうなるだろうかと
    予見する思考が欠けているからです
  • 6:08 - 6:14
    ゆえに ユートピアについて考えることは
    建設的でプロアクティブな手法であり
  • 6:14 - 6:16
    私たちにとって非常に大切なのです
  • 6:16 - 6:20
    さて ユートピアとテクノロジーの
    繋がりは何も新しいものではなく
  • 6:20 - 6:22
    数多くの例が存在します
  • 6:23 - 6:27
    私の関わっているプログラムでは
    ここに焦点を当てています
  • 6:27 - 6:31
    これら技術に着想を得たユートピア的
    ビジョンはディストピア的になりがちで
  • 6:31 - 6:35
    ジョージ・オーウェルの描く
    「ビッグ・ブラザー」はよく知られた例です
  • 6:35 - 6:38
    トマス・モアも喜んで
    彼のユートピア像にぴったりな
  • 6:38 - 6:42
    「ビッグ・ブラザー」的ビジョンを
    取り入れたことでしょう
  • 6:42 - 6:46
    しかしそのようなビジョンは
    彼の時代にはありませんでした
  • 6:46 - 6:49
    さてどういうことでしょう?
  • 6:49 - 6:53
    工業的機械の時代は
    もうはるか過去のもので
  • 6:53 - 6:57
    私たちは今 より洗練された機械の中に
    住んでいてその最高の例は
  • 6:57 - 6:59
    もちろん コンピューターです
  • 6:59 - 7:03
    私たちに送られて来る
    多くのアイデアは
  • 7:04 - 7:08
    何通りかのバリエーションを持つ
    ある前提を共有しています
  • 7:08 - 7:09
    これは非常に重要です
  • 7:11 - 7:17
    テレコム・イタリアの新聞広告に
    「世界をリセットするボタン」が
  • 7:17 - 7:19
    ありますが
  • 7:19 - 7:21
    これを見て思ったんです
  • 7:21 - 7:25
    その広告の前提は
    「世界はコンピューターみたいなものだ」と
  • 7:25 - 7:30
    ボタンを押してパソコンのように
    リセットできるのだから
  • 7:30 - 7:33
    世界はコンピューターである
    という考えは様々に表現されています
  • 7:33 - 7:35
    世界がコンピュータかどうかはともかく
  • 7:35 - 7:37
    世界をコンピュータと想定してみてください
  • 7:37 - 7:42
    コンピュータとしての世界を研究することも
    刺激になることでしょう
  • 7:43 - 7:46
    更に洗練されているのが
    コンピューターの中の世界です
  • 7:46 - 7:49
    数多くのプロジェクトや
    研究テーマの企画書が
  • 7:49 - 7:50
    送られてきますが
  • 7:50 - 7:54
    科学で研究されている全ての分野には
    コンピューターを利用する領域があり
  • 7:54 - 7:57
    計算生物学
  • 7:57 - 8:01
    計算経済、計算何々
    「計算」のつくあらゆる学術分野です
  • 8:01 - 8:05
    これらはコンピューターの持つ能力を
    最大限利用するわけです
  • 8:05 - 8:10
    しかし最も根源的には
    世界はコンピューターだと定義することです
  • 8:10 - 8:14
    真の意味で機械ではなく
    コンピューターだということです
  • 8:14 - 8:16
    その違いはコンピューターは
    プログラムできるということです
  • 8:16 - 8:20
    つまりプログラム可能な
    汎用機械ということです
  • 8:20 - 8:24
    この考えによると世界は
    プログラム可能だという事になります
  • 8:24 - 8:27
    この世界はプログラムできるのです
  • 8:27 - 8:30
    ゆえに 私たちはどのように
    未来を創造できるかを理解できます
  • 8:30 - 8:36
    コンピューターであるこの世界が
    算出するのは未来でしか無いのですから
  • 8:36 - 8:38
    チクタクと—
    世界は未来を算出しています
  • 8:38 - 8:42
    それをプログラムできれば
    未来が向かう方向を左右できます
  • 8:42 - 8:46
    これが私たちのプログラムの
    根底に流れるビジョンです
  • 8:46 - 8:52
    部分的な成果はしばしば明示されますが
    全体像が明確に表現されることは稀です
  • 8:52 - 8:54
    しかしそれを把握することは重要です
  • 8:54 - 8:57
    それから NBIC(ナノ、バイオ、情報
    認知科学技術)の集約です
  • 8:57 - 9:01
    アメリカで15年以上前に
    生まれたテーマですが
  • 9:01 - 9:05
    未だにシリコンバレーの多くが
    このようなアイデアに奮闘しています
  • 9:05 - 9:09
    物事の基礎を構成する
    最も原始的なアイデアの種類で
  • 9:09 - 9:13
    ニューロンや材料、思考、などなど
  • 9:13 - 9:16
    正しく発展させれば他のものに
    互換できるようなものです
  • 9:16 - 9:20
    例えば ヒトのニューロンを
    コンピューターチップに置き換え
  • 9:20 - 9:25
    それが全く同じ機能を備えていれば
    違いは分かりません
  • 9:25 - 9:28
    ビット、原子、ニューロン
    遺伝子の互換性は
  • 9:28 - 9:31
    その頭文字をとりBANGと呼ばれ
  • 9:33 - 9:35
    その基礎となる考えです
  • 9:35 - 9:38
    多くのプロジェクトが
    この実現を試みています
  • 9:38 - 9:42
    それは多くの人々が
    医療目的で目指している
  • 9:42 - 9:46
    人体の修復に限らず
  • 9:46 - 9:49
    人間の増補 つまり人の能力を
    増強・補完させるという目的も含まれます
  • 9:49 - 9:53
    これはそんなプロジェクトの一例ですが
  • 9:53 - 9:57
    義肢に感覚機能を持たせ
    双方向リンクで繋げた
  • 9:57 - 10:01
    世界で初の例です
  • 10:02 - 10:05
    これよりももっとクレイジーな
    最近の例はこうしたものです
  • 10:05 - 10:08
    ハイパー・インタラクション、繋がった脳
    脳の書き込みと読み出し
  • 10:08 - 10:10
    私たちが最近目にするプロジェクトの多くは
  • 10:10 - 10:13
    脳から情報を取り出すことを
    考え始めていて
  • 10:14 - 10:17
    それは技術的にも
    容易になりつつありますが
  • 10:17 - 10:18
    その情報の解釈は難しいままで
  • 10:18 - 10:21
    情報を脳に書き込む
    というのも難しいままです
  • 10:21 - 10:23
    そうしたものの背後にあるビジョンは
  • 10:23 - 10:27
    例えばセンサーやワイヤーも無く
    直接脳同士が会話するようなもの
  • 10:27 - 10:30
    言葉など何も必要とせず
    ケーブルを使うか 無線かもしれませんが
  • 10:30 - 10:32
    私の思考が直接
    あなたの頭に伝わるのです
  • 10:32 - 10:36
    そうすれば 私はここに立って喋る必要が無く
    皆さんは私が言いたいことがもう分かっています
  • 10:36 - 10:39
    何故なら—シュッ—私たちの脳同士が
    コミュニケートするからです
  • 10:40 - 10:43
    このプロジェクトでは
    確固とした成果が生まれ
  • 10:43 - 10:46
    権威ある学術誌に掲載されました
  • 10:46 - 10:52
    こうした研究成果では
    科学、技術、概念実証の共進化が起こります
  • 10:52 - 10:56
    非常に単純な方法での実証によって
  • 10:56 - 10:59
    非常に一般的な意味で
    実現可能なのだと証明するのです
  • 10:59 - 11:04
    それが我々のプロジェクト幾つかの
    野心的なビジョンです
  • 11:04 - 11:08
    人工生命 プロジェクト
    BIONは終了しましたが
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    人工カタツムリを造ろうとしました
  • 11:11 - 11:16
    「カタツムリのようなもの」 ではなくて
  • 11:16 - 11:19
    ポリマーなどから成り立ち
  • 11:19 - 11:23
    カタツムリのように動き
    生きている存在です
  • 11:23 - 11:26
    カタツムリが作れれば
    おそらく他のものも作れるでしょう
  • 11:26 - 11:27
    そしてその先が続きます
  • 11:27 - 11:29
    人工生命という考えでは
  • 11:29 - 11:32
    比較的最近
    確固とした結果が出ました
  • 11:32 - 11:35
    小細胞などにおいて新たな技術が
    出てきましたが
  • 11:35 - 11:41
    それらを複雑なデバイスや
    複雑な生物系で扱うのは
  • 11:41 - 11:44
    かなり最近の最新技術です
  • 11:44 - 11:48
    それから発展させたものに
    こうしたラベルを与えてみました
  • 11:48 - 11:53
    「ハイブリッド・ネイチャー」、「Gaia++」
    それに 植物から着想を得たもの
  • 11:53 - 11:56
    これらは植物のように
    振る舞うロボットです
  • 11:56 - 11:59
    誰が植物がロボットになると
    考えたりするでしょう?
  • 11:59 - 12:05
    でもこれらは実際に稼働していて
    進む方向や水を見つけたりします
  • 12:05 - 12:10
    そして実は 植物に着想を得て
    アイデアを発展させた―
  • 12:10 - 12:13
    プロジェクトが数多く
    それもバラバラに存在していました
  • 12:13 - 12:17
    突如我々のプロジェクトとして
    植物生物学が浮かび上がりました
  • 12:17 - 12:19
    かつて見たこともないものです
  • 12:19 - 12:22
    このように 世界では色々なことが起こり
  • 12:22 - 12:25
    ある日突然こうしたビジョンが
    結晶化し実現します
  • 12:25 - 12:28
    それから私が
    「偶然の事故」と呼ぶものですが
  • 12:28 - 12:32
    ビジョンが消えたり融合したり
    あらゆることが起きます
  • 12:32 - 12:36
    詳細まで解説しませんが
    想像できますよね
  • 12:36 - 12:40
    例えばコンピューターが
    目に見えなくなっていくというビジョンは
  • 12:40 - 12:45
    20年以上昔に生まれ
    色々なかたちに派生して行きました
  • 12:45 - 12:48
    今はモノのインターネット(IoT)
    と呼ばれるものへ進化し
  • 12:48 - 12:54
    ヒネリや改良が加わり
    統合され、分解され— 進化しています
  • 12:54 - 12:57
    これ自体に大いに価値がある
    大変興味深い事です
  • 12:57 - 13:03
    こうしたビジョンを起想し、言語化し
    分類し、表現する言葉を創造する—
  • 13:03 - 13:05
    これらは大切なことです
  • 13:05 - 13:11
    そうしなければビジョンについて
    ただ語ろうにも
  • 13:11 - 13:13
    それらを表現する言葉もないからです
  • 13:13 - 13:17
    モアも彼のビジョンを説明するために
    英語に存在しない言葉の数々を
  • 13:17 - 13:20
    発明しなければなりませんでしたから
  • 13:20 - 13:23
    これは挑戦的な革新性を持つ
    非常に興味深い作品でした
  • 13:23 - 13:27
    学際的であること—こうしたビジョンに
    単一の学問から生じたものはありません
  • 13:27 - 13:31
    学際的な協同研究の黄金時代の始まりは
    これからだと思うのです
  • 13:32 - 13:36
    学際領域で「収穫を待っている果実」は
    もうありません
  • 13:36 - 13:38
    小さなインスピレーションや
    新たな生物学の結果がチラホラ
  • 13:38 - 13:42
    しかしこれから本当に深いコラボレーションが
    起ころうとしています
  • 13:42 - 13:46
    これらのビジョンは動的で
    変化し 応用されるものです
  • 13:46 - 13:48
    そして 最も重要なのは
    刷新的な意味を持つということだと思います
  • 13:48 - 13:52
    これはヨーロッパの我々が学ぶべき事です
  • 13:52 - 13:56
    グーグルのような企業を考えてみると
    核となる技術があり
  • 13:56 - 13:59
    それが至る所に応用されています
  • 13:59 - 14:01
    私は「刷新的イノベーション」
    と呼びますが
  • 14:01 - 14:05
    思いつきがあちこちに応用されて
    ある日偶然車ができた訳ではなくて
  • 14:05 - 14:07
    —「ええっグーグルが自動車だって?」
  • 14:07 - 14:09
    考えてみたら当然の成り行きです
  • 14:09 - 14:11
    何故興味を持つのか?
    何故彼らがやるのか?
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    彼らはあらゆる研究に投資をしますが
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    核となるテクノロジーがあります
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    謂わば私自身のユートピアは
    これに着想を得ました
  • 14:21 - 14:26
    私や欧州委員会の同僚たちなどが
    取り組んでいるように
  • 14:26 - 14:29
    ユートピア的ビジョンを持って
    研究を進めるというのが
  • 14:29 - 14:31
    私自身のユートピアです
  • 14:31 - 14:35
    何故ならこうしたことを通じて
    パズルのピースを繋げることで
  • 14:35 - 14:38
    数百あるいは数千のアイデアが生まれ
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    可能性をこんにちの為に
    結晶化できるからです
  • 14:41 - 14:47
    そして 今はか細い
    パイプラインでしかないイノベーション―
  • 14:47 - 14:51
    例えば製品化へ繋がるような
    研究成果が少しだけ生み出される仕組みを
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    もっと幅広い こんにち既に
    未来の社会を形作りつつある
  • 14:55 - 14:59
    こうしたビジョンで代替することが
    できるのです
  • 14:59 - 15:03
    こうしたビジョンで代替することが
    できるのです
  • 15:03 - 15:07
    これらがまさに
    未来を創造するツールです
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    それは私自身の夢でもあり
  • 15:09 - 15:13
    それで私は今の仕事を
    続けているのです
  • 15:13 - 15:16
    ありがとうございました
    この辺りで終わります そろそろ
  • 15:16 - 15:19
    トマス・モアに返事をして
    彼の考えを聞かないといけないので
  • 15:19 - 15:22
    (拍手)
Title:
遠い未来はその存在を信じることから始まる | ウォルター・ヴァン・デ・ヴェルデ | TEDxLeuven
Description:

未来は可能性に満ちていて、それがユートピアに繋がるのか、ディストピアかは私たちとその後の世代の双肩にかかっています。

このトークでウォルターはハイリスクな未来の技術研究の例を取り上げ、新技術のフロンティアを超えるための道程を描きます

ウォルター・ヴァン・デ・ヴェルデは欧州委員会のディープ・フューチャー技術プログラムの一部であるFET(未来技術部門)のプログラム政策担当官です。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
15:24

Japanese subtitles

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