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切手サイズの検査室

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    皆さんにお話したいのは
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    コストが最優先の世界で
    いかに医療を提供するかという問題です
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    どうしたらいいでしょう?
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    私が提案したいと思っている
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    基本的な考え方は
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    病気を治療するためには
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    まず何を治療しているのか
    知らなくてはならない
  • 0:25 - 0:28
    つまり 診断してから治療を行う
    ということです
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    私達はこの活動を
    「全ての人のための臨床検査」または
  • 0:32 - 0:34
    「ゼロコストの臨床検査」と呼んでいます
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    医学的に適切な情報を
    どうやったら
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    限りなくゼロに近いコストで
    提供できるでしょうか?
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    どうします?
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    例を二つ挙げましょう
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    軍事医学の困難さは 第三世界のそれと
    さほど違いがありません
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    資源の少なさ 困難な環境
    その他諸々
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    軽量化の問題などもです
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    それは在宅医療や
    診断システムと
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    さほど変わりません
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    従って 私がお話したいことは
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    第三世界 開発途上国のためのものですが
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    幅広く応用が利くと思います
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    なぜなら 医療制度では
    情報は非常に重要だからです
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    ここに例が二つあります
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    一つは アフリカでは最高レベルの
    検査施設です(右下)
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    もう一つは
    要するに商売人で
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    市場にテーブルを設置して
    よくわからないことをしています
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    そこでの医療状況は
    分かりませんが
  • 1:31 - 1:35
    最も効率的なものでないのは
    確かです
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    私達のアプローチは
    どんなでしょう?
  • 1:39 - 1:45
    コストを下げるという
    問題に対する
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    私たちの典型的な手法は
    アメリカ合衆国の視点から出発し
  • 1:48 - 1:50
    私たちの解決法を使い
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    それでコストを下げよう
    というものです
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    どうやっても
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    10万ドルの機械から始めて
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    ゼロコストにはなりません
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    そう上手くはいきません
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    だから我々は全く逆の方法を
    取りました
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    最も安価な診断機械を作り
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    有益な情報を取り出す
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    そして機能を加えていくことです
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    何かというと 答えは紙でした
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    これは試作品です
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    一辺が1cmくらいです
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    爪くらいの大きさです
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    ふちの線は
    ポリマーです
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    紙で出来ていますから
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    液体を吸い上げます
    紙 布などがそうです
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    テーブルクロスに
    ワインをこぼすと
  • 2:31 - 2:34
    ワインが全体に
    広がりますよね
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    シャツにこぼせば
    台無しになってしまう
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    親水性の表面ではそうなります
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    つまりこの装置の場合
    一番下のところに
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    一滴尿をたらします
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    液体は 上の方にある区画まで
    染みていきます
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    尿中ブドウ糖の量を茶色で示し
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    タンパク質の量を青色で示します
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    この2つの組み合わせが
    あなたが検査したい物の
  • 3:00 - 3:03
    第一弾となります
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    これが 普通の紙でできた
    装置の例です
  • 3:06 - 3:09
    どれくらい簡単に
    これを作れるでしょうか?
  • 3:09 - 3:11
    なぜ紙を選んだのか?
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    実際に指先に
    乗せてみた例があるので
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    どんな感じかわかりますね
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    紙を使う理由の一つは
    どこにでもあるからです
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    これらの装置を ナプキンや
  • 3:24 - 3:27
    トイレットペーパー、包み紙
    いろんなもので作りました
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    ほぼ 何でも利用できます
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    二つ目は 非常にたくさんの検査項目を
    小さくまとめられる点です
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    のちほど皆さんに 一束の紙で
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    10万くらいの検査項目を
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    分析できることを
    お見せします
  • 3:41 - 3:44
    三つ目は 世界的に医学ではあまり
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    考えないことですが
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    鋭利な部品を含まないことです
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    鋭利なものとは
    針とかそういうものです
  • 3:51 - 3:54
    採取した誰かの血液が
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    C型肝炎ウィルスを
    持っているかも知れない場合
  • 3:56 - 3:59
    間違ってその針を自分に
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    刺したくはないですよね
  • 4:00 - 4:02
    それに廃棄の問題もあります
  • 4:02 - 4:04
    紙なら単に燃やせばいい
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    取っかかりとしては
    実践的なアプローチです
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    でも 紙が丁度いいなら
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    誰がかが すでに
    思いついたはずですよね
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    答えは「もちろん その通り」です
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    ここにいる大体半分は
    女性ですが
  • 4:21 - 4:23
    妊娠テストを
    受けた人もいるでしょう
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    その場合 普通の検査器具は
  • 4:27 - 4:29
    左側に示してあるようなものです
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    「側方流動免疫測定法」
    と呼ばれるものです
  • 4:32 - 4:33
    このテストの場合は
  • 4:33 - 4:37
    「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」
    というホルモンが
  • 4:37 - 4:40
    尿中にあるかどうかを
    試験紙で調べます
  • 4:40 - 4:44
    線が2本あり 1本目が
    テストが機能しているかを示し
  • 4:44 - 4:47
    2本目が現れれば
    妊娠しているわけです
  • 4:47 - 4:50
    二者択一の場合は
    これは素晴らしい検査です
  • 4:51 - 4:53
    妊娠の場合ありがたい事に
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    「イエス」か「ノー」しかありません
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    「部分的妊娠」とか
    「妊娠を考え中」とか
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    そういうことはありません
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    そういう場合は
    非常にうまく行きます
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    しかしもっと定量的な結果が
    必要な場合はうまくいきません
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    ディップスティックもあります
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    このディップスティックは
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    別の尿検査のためのものです
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    いろんな色がありますね
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    複雑な検査は
    どうしたらいいでしょう?
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    私達は こう自らに
    問いかけました
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    「こういうモノを作るのは実用的か?」
  • 5:24 - 5:28
    これは純粋に技術的に
    解決されました
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    その手順は 単に紙から始めるだけです
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    新しいタイプの
    「ワックスプリンター」でやるのです
  • 5:36 - 5:38
    ワックスプリンターは
    まあプリンターのようなことをします
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    プリントするんです
  • 5:39 - 5:42
    ワックスを装着し 温めると
  • 5:42 - 5:45
    ワックスがプリントされ
    紙に染み込みます
  • 5:45 - 5:47
    そして思い通りの試験紙が
    出来上がります
  • 5:47 - 5:50
    プリンターは800ドルくらい
  • 5:50 - 5:54
    予想では 24時間稼働すれば
  • 5:54 - 5:56
    年間1000万の検査ができます
  • 5:56 - 5:59
    つまりこの問題は
    これで解決です
  • 5:59 - 6:02
    だいたい ご覧になっている
    ようなものができます
  • 6:02 - 6:04
    20 X 30センチの紙に
    プリントされます
  • 6:04 - 6:06
    1枚が約2秒くらいでできます
  • 6:06 - 6:09
    完成と言って良いでしょう
  • 6:09 - 6:11
    ここに大事なポイントがあります
  • 6:11 - 6:13
    これはプリンターなので
  • 6:13 - 6:17
    カラープリンターなので
    色が印刷できます
  • 6:17 - 6:19
    それがとても役に立つのです
  • 6:21 - 6:23
    次に知りたいのは
  • 6:23 - 6:26
    何を測るのか? ですよね
    何を分析するのか?
  • 6:26 - 6:31
    一番分析したいのは
    測定の難しい
  • 6:31 - 6:35
    「原因不明熱」です
  • 6:35 - 6:37
    誰かが診療所にやってきて
  • 6:37 - 6:40
    熱があるし 調子が悪い 
    診断は?
  • 6:40 - 6:43
    結核か? エイズなのか?
    ただの風邪か?
  • 6:43 - 6:45
    トリアージ(分別)の問題です
  • 6:45 - 6:47
    詳しくは説明しませんが
    難問です
  • 6:47 - 6:51
    鑑別したいものが
    非常にたくさんあります
  • 6:51 - 6:54
    エイズ、肝炎、マラリアや
  • 6:54 - 6:57
    結核など 病気の診断や
  • 6:57 - 7:00
    治療効果判定の指標など
    単純なものもあります
  • 7:00 - 7:03
    しかしそれでも想像するより
    ずっと複雑です
  • 7:03 - 7:07
    私の友人が 比較文化精神医学の
    仕事をしています
  • 7:07 - 7:10
    彼は 人々がなぜ
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    薬を飲まないのかという
    問題に関心があります
  • 7:12 - 7:16
    しばらく服用しなくてはならない
  • 7:16 - 7:18
    「ダプソン」とかいう薬について
  • 7:18 - 7:21
    インドの村人との
    素晴らしい会話の物語があります
  • 7:21 - 7:23
    「ダプソンは飲みましたか?」「はい」
  • 7:23 - 7:24
    「毎日飲んでいますか?」「はい」
  • 7:24 - 7:26
    「1ヶ月は飲みましたか?」「はい」
  • 7:26 - 7:28
    村人が言っているのは 実は
  • 7:28 - 7:32
    30日分のダプソンを 今朝まとめて
    犬に飲ませたということです
  • 7:32 - 7:33
    (笑)
  • 7:33 - 7:37
    彼はまじめです
    なぜなら ある文化では
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    犬はあなたの代理であり
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    「今日」「今月」「雨期からずっと」など
  • 7:43 - 7:45
    誤解の可能性は
    いくらでもあるからです
  • 7:45 - 7:46
    (笑)
  • 7:46 - 7:50
    「医者の指示に従う」といった
    些細な事も
  • 7:50 - 7:54
    時に 問題になるということです
  • 7:55 - 7:59
    典型的な検査がどうなるかを
    見てみましょう
  • 7:59 - 8:03
    指先を刺して 採血します
    大体50マイクロリットルくらい
  • 8:03 - 8:05
    それくらいしか得られません
  • 8:05 - 8:09
    普通の装置は使えません
  • 8:10 - 8:11
    難しい作業は行えませんから
  • 8:11 - 8:13
    あとからお見せしますが
  • 8:13 - 8:16
    採血したら
    それ以上いじりません
  • 8:16 - 8:18
    そのまま この器具に垂らします
  • 8:18 - 8:23
    器具が血球をフィルタし
    血清を通過させ
  • 8:23 - 8:26
    一番下に幾つかの色が現れます
  • 8:26 - 8:31
    色が 病気か正常かを示すのです
  • 8:31 - 8:32
    それでもまだ複雑です
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    人によって「正常」の色の
    判断基準が異なりますから
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    結局のところ我々は
    教育されすぎで困っているのです
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    定量分析を必要とする場合は
    どうしたらいいのか?
  • 8:46 - 8:48
    我々や他の人々が考えた
  • 8:48 - 8:50
    解決方法
  • 8:50 - 8:53
    しかも現在急速に
    広がりつつあるもので
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    今日のあらゆることの
    解決になりつつあるのは
  • 8:56 - 8:57
    携帯電話です
  • 8:57 - 8:59
    この場合は特に
    カメラ付き携帯です
  • 8:59 - 9:03
    インドではどこでも手に入り
    毎月600万台売れています
  • 9:03 - 9:09
    どうするかというと
    まずは器具を使って
  • 9:09 - 9:11
    検査します 
    色が出ますね
  • 9:11 - 9:14
    写真を撮り
    検査センターに送ります
  • 9:14 - 9:16
    医者を派遣する必要はありません
  • 9:16 - 9:19
    採血のできる人を
    派遣すればいいわけです
  • 9:19 - 9:22
    診療所では医者か
    この場合は理想的には
  • 9:22 - 9:24
    コンピュータが
    分析するわけです
  • 9:24 - 9:26
    特に色見本が印刷してある場合は
  • 9:26 - 9:29
    結果の評価方法がわかるので
  • 9:29 - 9:31
    非常に上手く行くことが
    分かりました
  • 9:31 - 9:34
    だから私は
    将来のヘルスケアワーカーは
  • 9:34 - 9:35
    医師ではなく
  • 9:35 - 9:38
    バックパック一杯の
    検査キットおよび
  • 9:38 - 9:41
    たまに採血するための
    採血針と
  • 9:41 - 9:43
    機関銃をもった
    18歳くらいの少年か
  • 9:43 - 9:45
    無職の人です
  • 9:45 - 9:48
    それで仕事をこなして
    いくわけです
  • 9:48 - 9:49
    (笑)
  • 9:50 - 9:52
    もう一つ面白い
    つながりがあります
  • 9:52 - 9:58
    我々がやりたいのは
    有用な情報を とても品質の悪い
  • 9:58 - 10:02
    電話システムを使って
    送ることです
  • 10:02 - 10:05
    この問題に関しては
    すでに非常に多くの情報があります
  • 10:05 - 10:08
    「マーズローバー問題」です
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    非常にわずかしか
    通信帯域がないのに
  • 10:11 - 10:15
    どうやって火星から正確な
    カラー映像を送れたのか?
  • 10:15 - 10:17
    答えはさほど
    複雑ではありませんが
  • 10:17 - 10:20
    今日はその点を
    追求することはしません
  • 10:20 - 10:22
    ただ こういうことに使う
    通信システムは
  • 10:22 - 10:25
    非常に良く開発されているのです
  • 10:25 - 10:27
    そして ご存じないかも
    知れませんが
  • 10:27 - 10:30
    携帯電話のもつ計算能力は
  • 10:30 - 10:34
    あなたのパソコンと
    さほど変わりません
  • 10:34 - 10:38
    携帯電話の可能性は
    活用され始めたばかりです
  • 10:38 - 10:40
    OLPC(全ての子どもにPCを)計画が
  • 10:40 - 10:42
    意味を持つかわかりませんが
  • 10:42 - 10:44
    コンピュータの未来は
    こちらにあるでしょう
  • 10:44 - 10:47
    画面もついていますし
    誰でも持っています
  • 10:49 - 10:52
    より進歩した器具を
    お見せします
  • 10:52 - 10:54
    ちょっとした問題提起から
    入りましょう
  • 10:54 - 10:58
    これはまた別の
    1センチサイズの器具です
  • 10:58 - 11:02
    色の部分はそれぞれ
    異なる染料です
  • 11:02 - 11:04
    そこでちょっと驚かれるかも
    知れませんが
  • 11:04 - 11:06
    面白いのは
  • 11:06 - 11:08
    黄色い線が途中で消えて
  • 11:09 - 11:11
    青い線と 次に赤い線を
    突き抜けていることです
  • 11:11 - 11:12
    一体どうやって
  • 11:12 - 11:15
    別の色を通り抜けているのか?
  • 11:15 - 11:17
    答えは「そんなことはしていない」です
  • 11:17 - 11:19
    上か下を通らせるんです
  • 11:19 - 11:21
    ではどうやって一枚の紙の上で
  • 11:21 - 11:24
    上か下を通れるのでしょう?
  • 11:24 - 11:26
    答えはこうです
  • 11:26 - 11:29
    細かいことは省きますが
  • 11:29 - 11:31
    もう少し手の込んだものを作ります
  • 11:31 - 11:33
    紙を何枚も重ねて
  • 11:33 - 11:36
    それぞれの紙に
    固有の溝を作っておいて
  • 11:36 - 11:41
    それを両面テープで隔てます
  • 11:41 - 11:44
    あの絨毯を固定する
    テープと同じです
  • 11:44 - 11:47
    液体は一つの層から
    次の層へと流れます
  • 11:47 - 11:50
    穴を通って 広がっていきます
  • 11:50 - 11:52
    穴を通って 広がっていきます
  • 11:52 - 11:55
    右下の図は
  • 11:55 - 12:00
    一番上に垂らされた血液が
  • 12:00 - 12:03
    紙から紙へ広がって
  • 12:03 - 12:06
    底では16の穴に入ったところです
  • 12:06 - 12:08
    紙2枚分の厚さで
  • 12:08 - 12:11
    コンピュータのチップのようにも見えます
  • 12:11 - 12:12
    特にこの場合
  • 12:12 - 12:15
    再現性にだけ注目しています
  • 12:15 - 12:17
    しかし原理的には それが
  • 12:17 - 12:20
    「原因不明熱」問題を
    解決するのです
  • 12:20 - 12:22
    なぜなら このそれぞれのスポットが
    特定の病気を発見できる
  • 12:22 - 12:26
    マーカーの組み合わせと
    なるからです
  • 12:26 - 12:28
    その時が来れば役に立ちます
  • 12:28 - 12:32
    こちらはもう少し
    複雑な器具です
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    チップがあります
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    角を浸すと
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    液が中央まで染みて
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    それがいくつかの
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    穴に届き 色が変わります
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    全部 紙と両面テープで
    出来るんです
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    これが 考え得る
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    最低コストの
    製作方法だと思います
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    さて このプレゼンの最後に
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    二つお話をしましょう
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    一つはこれです
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    血清と血球を
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    分離するときに使います
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    問題は
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    普通 サンプルを
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    遠心分離機に入れ
    回転させ
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    血球を取り出します
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    見事です
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    でも もし電気や 遠心分離機が
    なかったらどうしますか?
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    どうしたらいいか
    しばらく考えました
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    そして ご覧のものができたのです
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    どこにでもある泡だて器です
    ワイアーを取り去って
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    チューブをその上に接着します
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    血液を入れて
    グルグルやるんです
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    非常にうまく行きます
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    我々は泡立て器の物理学的考察
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    自動調心チューブやら
    いろいろ考えて
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    学術雑誌に投稿しました
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    非常に誇りに思っています
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    特に表題が「泡だて器を使った遠心分離」なので
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    (笑)
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    それを送ったんですが
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    すぐに返送されてきました
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    編集者に電話して言いました
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    「いったいどういうことなんだ?」
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    編集者は 明らかに
    軽蔑しながら言いました
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    「読んだよ
    でも掲載はしないよ
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    我々は科学的内容のものだけ
    取り扱うんだ」
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    (笑)
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    これは重要なことで
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    我々は 社会全体で
    ものの価値を
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    考えなくてはいけない
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    単にPhysical Review Letters誌だけの
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    問題ではないのかも? と
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    ここで例をもう一つ
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    こっちは分光光度計です
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    サンプルの吸光度を測定します
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    1000ヘルツくらいで明滅する
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    光源が装着してあって
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    もう一つ1000ヘルツの光の
    検出器を用意します
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    なので 日中の光の中でも使えます
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    それが10万ドルクラスの
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    機械と同じ働きをします
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    たった50ドルですが
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    5セントまで
    下げられるかもしれません
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    なぜ誰もやろうとしない 
    なぜか?
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    「この資本主義社会では
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    それでは稼げないから」です
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    興味深い問題です
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    おわりの言葉です
    我々はこれを
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    工学的問題として考えました
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    そして問いました
    「ここでの科学的解決法はなにか?」
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    そして 問題をコストでなく
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    単純さの観点から
    考えてみることにしました
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    「単純さ」とは素敵な言葉ですが
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    意味するところは何でしょう
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    その言葉を知っていますが
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    本当の意味は知らないのです
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    そこで興味が出てきて
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    何人かの人を集めました
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    最近来たのはMITの連中で
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    そのうちの一人は
    ものすごく頭が良くて
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    私が「本物の天才」と認める
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    数少ない一人でした
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    我々は一日かけて
    「単純さ」について考えました
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    我々がたどり着いた
    真に科学的な結論はこうです
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    [単純さとは何か?
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    「ヘマしようのないものである」]
  • 15:49 - 15:50
    (笑)
  • 15:50 - 15:52
    ある意味 払っただけのものが
    手に入るということです
  • 15:52 - 15:54
    どうもありがとう
  • 15:54 - 15:56
    (拍手)
Title:
切手サイズの検査室
Speaker:
ジョージ・ホワイトサイズ
Description:

昔ながらの臨床検査は、貧困地域には高価すぎて、扱いにくいものであることがあります。TEDxBostonでのジョージ・ホワイトサイズの解決策は、独創的で、ほとんどコストゼロで生産でき、誰でも簡単に扱えるものです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
15:55

Japanese subtitles

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