Return to Video

どのように誤ったニュースが伝わるのか -ノア・タブリン

  • 0:07 - 0:11
    小説家のマーク・トウェインの格言と
    言われている一節があります
  • 0:11 - 0:14
    「真実が靴を履く間に
  • 0:14 - 0:17
    嘘は世界を半周する」
  • 0:17 - 0:19
    実は面白いことに
    この格言は
  • 0:19 - 0:23
    マーク・トウェインが本当に言ったのか
    疑わしいのです
  • 0:23 - 0:26
    そのため皮肉にも
    格言自体の正しさを証明しています
  • 0:26 - 0:32
    そして現代 誰が言ったかに関わらず
    この格言はますます正しくなっています
  • 0:32 - 0:35
    過去数十年の間
    世界規模のメディアの大半は
  • 0:35 - 0:38
    直接情報を集める能力を持つ
  • 0:38 - 0:43
    いくつかの主要な新聞や
    ネットワークからなっていました
  • 0:43 - 0:46
    ロイターやAP通信のような
  • 0:46 - 0:52
    情報を収集し 配信するメディアは
    現代に比べると珍しいものでした
  • 0:52 - 0:55
    現代に情報が拡散する速度は
  • 0:55 - 1:01
    「循環報告」として知られる現象に
    理想的な条件を生み出しました
  • 1:01 - 1:04
    循環報告とは
    メディアAが間違った情報を流し
  • 1:04 - 1:07
    メディアBがそれを転載し
  • 1:07 - 1:13
    メディアAがさらにBを
    情報源として引用するものです
  • 1:13 - 1:15
    同一の間違った情報を
  • 1:15 - 1:18
    複数のメディアが報道し
  • 1:18 - 1:21
    たくさんの情報源によって
    裏づけられているように見える場合も
  • 1:21 - 1:27
    循環報告の1つと見なされます
  • 1:27 - 1:33
    例えば1998年に
    ある疑似科学的な論文が
  • 1:33 - 1:37
    子供の定期予防接種が
    自閉症を誘発すると発表し
  • 1:37 - 1:41
    反ワクチン運動の原因となりました
  • 1:41 - 1:45
    元の論文は科学界から
  • 1:45 - 1:47
    何度となく疑問視されていた
    事実にもかかわらずです
  • 1:47 - 1:52
    あえて予防接種されなかった子供は
  • 1:52 - 1:56
    米国で事実上根絶されていた
    伝染病にかかり
  • 1:56 - 1:59
    死に至るケースも出ています
  • 1:59 - 2:01
    これより少しましな例ですが
  • 2:01 - 2:05
    本物を真似して作られた風刺記事が
  • 2:05 - 2:09
    冗談と理解されないまま
    メディアに取り上げられることもあります
  • 2:09 - 2:14
    例えば権威ある学術誌
    『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』の
  • 2:14 - 2:20
    「次世代コンピューターゲームで遊ぶ
    青少年のエネルギー消費」という冗談の記事は
  • 2:20 - 2:26
    400回以上も本物の科学雑誌で引用されました
  • 2:26 - 2:28
    Wikiのように
    ユーザーが編集する記事も
  • 2:28 - 2:32
    循環報告の常習犯です
  • 2:32 - 2:36
    手軽な情報源として
    そのようなページに頼る執筆者の増加により
  • 2:36 - 2:41
    Wikiのページの未証明の事実が
    記事として発表され
  • 2:41 - 2:46
    後日 全く同じWikiの情報に
    引用として加えられる可能性があります
  • 2:46 - 2:49
    そうなると虚偽の立証が
    ずっと難しくなります
  • 2:49 - 2:52
    コミュニケーションテクノロジーの
    最近の進化は
  • 2:52 - 2:53
    情報と人間の間の障壁を壊す
  • 2:53 - 2:58
    計り知れない便益をもたらしました
  • 2:58 - 2:59
    しかし素早い回答への
    私たちの欲望は
  • 2:59 - 3:03
    情報の信頼性を確実にしたいという欲望を
    上回る可能性があります
  • 3:03 - 3:08
    そして世界の何十億人の人々により
    この偏りが増幅されると
  • 3:08 - 3:12
    ほとんどたちどころに
    要注意情報が増えてしまいます
  • 3:12 - 3:14
    扇情的なメディアを避け
  • 3:14 - 3:17
    疑わしい情報についての
    批判を探し
  • 3:17 - 3:22
    レポートの情報源をたどることは
    嘘の拡散を遅らせる助けになり
  • 3:22 - 3:25
    真実に靴を履くための時間を
    もう少し与えることができます
Title:
どのように誤ったニュースが伝わるのか -ノア・タブリン
Description:

過去数十年間、世界中に知れ渡るニュースの大半は、直接情報を集める能力を持ついくつかの主要な新聞やネットワークが発信したものでした。しかし現代に情報が拡散する速度は、「循環報告」と呼ばれる現象に理想的な条件を生み出しました。ノア・タブリンはこの現象について明らかにします。
講師: ノア・タブリン
アニメーション:パトリック・スミス
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/how-false-news-can-spread-noah-tavlin

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
03:42

Japanese subtitles

Revisions