今世紀 我々は人類の終わりを回避できるか
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0:00 - 0:0310年前 私は本を書きました
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0:03 - 0:06題は『今世紀で人類は終わる?』
と疑問符がついたものでしたが -
0:06 - 0:09出版社は疑問符を取りました
(笑) -
0:09 - 0:11アメリカの出版社は
それを -
0:11 - 0:15『人類最後の日』と変えたのです
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0:15 - 0:19幸も不幸も待てないという
アメリカ人気質なのでしょうか -
0:19 - 0:20(笑)
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0:20 - 0:22今日のテーマは
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0:22 - 0:264,500万世紀もの間
続いて来た地球の -
0:26 - 0:28今世紀は特別で
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0:28 - 0:31人類が その手中に
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0:31 - 0:34地球の未来を
握っているという事です -
0:34 - 0:36地球は その誕生以来
ほぼずっと -
0:36 - 0:38脅威は
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0:38 - 0:42病気、地震、小惑星など
自然からのものでした -
0:42 - 0:47これからは 最悪の惨事を
もたらすのは人類です -
0:47 - 0:50それは何も核だとは限りません
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0:50 - 0:52相互に繋がるこの世界では
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0:52 - 0:55ネットワークが断たれると
世界は瞬く間に崩壊し -
0:55 - 0:59疫病は人々の空の旅により
数日で世界中に広がり -
0:59 - 1:03ソーシャルメディアは
パニックと噂を拡げます -
1:03 - 1:06それも文字通り光速で
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1:06 - 1:09我々はあまりに些細な問題—
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1:09 - 1:13起こりそうもない飛行機事故
食物に含まれる発がん性物質 -
1:13 - 1:15僅かな放射線などに
動揺し過ぎです -
1:15 - 1:18しかし我々や政治家達は
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1:18 - 1:22壊滅的な筋書きには否定的です
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1:22 - 1:25最悪のケースは 有り難い事に
まだ起きてはいませんし -
1:25 - 1:28実際 多分起きない
かもしれません -
1:28 - 1:31しかし壊滅的可能性が
ありそうなら -
1:31 - 1:34対策を立てて
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1:34 - 1:38例え ありそうでなくても
予防策に投資する価値は十分あります -
1:38 - 1:42家の火災保険に
入っておくようなものです -
1:42 - 1:47科学の力は大きく
約束してくれるものは多い一方 -
1:47 - 1:51その否定的側面は空恐ろしく
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1:51 - 1:53人類はこれまでになく
危険に曝されています -
1:53 - 1:55この2、30年内に
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1:55 - 1:57何百万人が
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1:57 - 2:00急速に進歩しているバイオテク技術を
悪用できるようになるでしょう -
2:00 - 2:04それは今日サイバーテクが
悪用される様なものです -
2:04 - 2:07フリーマン・ダイソン氏がTEDで
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2:07 - 2:11彼の世代が化学実験セットで
遊んだように未来の子どもは -
2:11 - 2:15新しい生命体をデザインして
作れるようになると予言しています -
2:15 - 2:18SFの一端のようですが
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2:18 - 2:21これは彼のシナリオの
一部でもあり -
2:21 - 2:24地球の生態系や人類は
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2:24 - 2:28無傷では生き残れないだろう
というものです -
2:28 - 2:31例えば この惑星
大地の神ガイアの為には -
2:31 - 2:34人口は削減されるべきだ
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2:34 - 2:37と主張するエコ過激派が
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2:37 - 2:402050年までには誰でも
入手できると思われる -
2:40 - 2:42合成生物学の技術を
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2:42 - 2:45習得したらどうなるでしょう
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2:45 - 2:48それまでに他のSF的悪夢が
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2:48 - 2:50現実となるかもしれません
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2:50 - 2:52馬鹿なロボットが
勝手な事をし出したり -
2:52 - 2:54自己作動し始めた
ネットワークが -
2:54 - 2:57我々を脅かし出すかもしれません
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2:57 - 3:00そんなリスクから私たちを
法律で守れないでしょうか -
3:00 - 3:03確かにやるだけの
価値はありますが -
3:03 - 3:06世界中で競争が激化し
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3:06 - 3:08商業的圧力に左右されるので
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3:08 - 3:11法律がどうであれ
可能なことは -
3:11 - 3:13どこかで実現するでしょう
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3:13 - 3:17薬取締法みたいなもので
規制しようとしても無駄です -
3:17 - 3:20地球村には愚かな者がいて
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3:20 - 3:23彼らは 世界で幅を利かせるでしょう
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3:23 - 3:26私が本に書きましたように
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3:26 - 3:29今世紀を乗り越えるのは
たやすい事ではありません -
3:29 - 3:32何度も我々の社会は挫折し
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3:32 - 3:36実際 大きく挫折してしまう
可能性が半分でしょう -
3:36 - 3:39最悪のケース
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3:39 - 3:41全人類を抹消する様な
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3:41 - 3:45出来事があるでしょうか
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3:45 - 3:48新しい粒子加速器が
誕生したとき -
3:48 - 3:49こう懸念する人がいました
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3:49 - 3:52「地球を破壊するか
宇宙構成組織を -
3:52 - 3:54バラバラにしてしまうのでは」と
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3:54 - 3:58幸運にも そうならないという
証拠があります -
3:58 - 4:00他の人も指摘するように
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4:00 - 4:02宇宙線が他の原子核と衝突し
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4:02 - 4:04自然は何度も
同じ実験を -
4:04 - 4:06繰り返してきたからです
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4:06 - 4:09しかし科学者は
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4:09 - 4:11自然界に前例のない状態を
引き起こす実験には -
4:11 - 4:14確かに慎重であるべきです
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4:14 - 4:17生物学者は 遺伝子操作された
壊滅的影響を与えうる― -
4:17 - 4:20病原体を世に放つべきではありません
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4:20 - 4:24ところで我々が
実存し得る惨事に対して -
4:24 - 4:27特に嫌悪するのは
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4:27 - 4:30道徳的、哲学的な問いに依るものです
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4:30 - 4:32それはこうです
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4:32 - 4:342つの筋書きがあるとします
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4:34 - 4:40筋書きAは 人類の90%を一掃する
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4:40 - 4:43筋書きBは 人類の100%を一掃する
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4:43 - 4:46Bの方がAより
どれ程ひどいでしょうか? -
4:46 - 4:49Bが10%だけひどいと
言われる方がいるでしょう -
4:49 - 4:53BがAより 死亡率が10%高いのですが
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4:53 - 4:55Bは 比較にならない程
悪いと私は思います -
4:55 - 4:58天文学者として
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4:58 - 5:01人類がこの物語の終わりだとは
信じられないのです -
5:01 - 5:04太陽が赤色巨星となるまでに
後50億年 -
5:04 - 5:07宇宙は永遠に続いて
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5:07 - 5:09ポストヒューマンの進化は
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5:09 - 5:11地球 そして 宇宙の彼方で
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5:11 - 5:14我々がここまで来たように
ダーウィン的進化を続け -
5:14 - 5:17もっと素晴らしい進化を
辿るかもしれません -
5:17 - 5:20確かに未来の人類の進化は
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5:20 - 5:22自然淘汰的ではなく
人工的な時間尺度に於いて -
5:22 - 5:24その速度は急速なものでしょう
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5:24 - 5:28この莫大な賭けを考慮して
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5:28 - 5:32これ程の可能性に幕を降ろす
人類滅亡のリスクが -
5:32 - 5:3410億分の1だとしても
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5:34 - 5:36決して それに甘んじるべき
ではないと思います -
5:36 - 5:38予測されたシナリオは
中には確かに -
5:38 - 5:40SFの話のようなのが
あるかもしれません -
5:40 - 5:43しかし不気味に迫真性の
あるものもあります -
5:43 - 5:46「知らない事と ありえそうもない事は
同じではない」 -
5:46 - 5:49ということわざ通りです
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5:49 - 5:51これが 予測されるリスクを
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5:51 - 5:55軽減する研究をするため
我々がケンブリッジ大学で -
5:55 - 5:57センターを設置している理由です
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5:57 - 6:00このような惨事に関して
模索するのは -
6:00 - 6:02少数の人だけに
価値があるようですが -
6:02 - 6:05我々は皆様からのどんなサポートも
必要としています -
6:05 - 6:08なぜならこの広大な宇宙の
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6:08 - 6:11貴重な青い一点の惑星では
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6:11 - 6:14これから5千万世紀もの間
全人類が乗組員だからです -
6:14 - 6:17だから未来を
台無しないようにしましょう -
6:17 - 6:19ある引用で終わらせて頂きます
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6:19 - 6:22偉大なる科学者の
ピーター・メダワーの言葉です -
6:22 - 6:26「人類のために鳴るベルは
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6:26 - 6:28アルプスの牧牛のベルのように
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6:28 - 6:30我々の首に掛かっている
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6:30 - 6:33それが美しく鳴らなければ
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6:33 - 6:35我々の責任である」
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6:35 - 6:37ありがとうございました
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6:37 - 6:40(拍手)
- Title:
- 今世紀 我々は人類の終わりを回避できるか
- Speaker:
- サー・マーティン・リース
- Description:
-
人のいない人類文明終焉後の地球、それはテレビや映画のSF物語のようです。しかし、この驚愕の短いトークの中で、サー・マーティン・リースは、人類の存在を脅かす、考え得る最悪の惨事は何かを考えるよう訴えかけます。自然か、それとも人工的な脅威が人類を抹消してしまうのだろうか、と当事者の人類の一員として私達に問いかけます。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 06:52
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Yuko Yoshida approved Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Yuko Yoshida accepted Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Reiko Bovee edited Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Reiko Bovee edited Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? | ||
Reiko Bovee edited Japanese subtitles for Can we prevent the end of the world? |
Reiko Bovee
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