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障害ですって? 大いに結構、ありがとう!

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    人生をどう表現するかはあなた次第です
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    このグラスは半分が空でしょうか?
    それとも―
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    (観客)半分入っている!
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    「半分入っている」事について
    さらに考えてみましょう
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    尊い中身に着目して考えましょう
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    何ができるでしょうか?
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    飲んでもいいし
    人に勧めてもいいでしょう
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    植物の水やりに使ったり
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    洗い物や料理に使ってもいいでしょう
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    前向きな姿勢とは 前進という選択肢をくれる
    ジャンプ台のようなものです
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    つまり行動することです!
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    子ゾウのダンボを覚えていますか?
  • 0:46 - 0:50
    ダンボの耳は自分で
    つまずくほど長いものでした
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    それをどうしたでしょうか?
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    飛ぶのに使いましたね
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    数年前の私はグラスに
    水が入っていたとは気づきませんでした
  • 1:01 - 1:04
    他の子どもたちの成長が
    普通なのだと思っていたのです
  • 1:04 - 1:08
    それが当たり前で
    自然なことだと思っていたのです
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    しかし四男のニコラが生まれた時
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    この子には問題があると
    すぐにわかりました
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    目が合わず
  • 1:15 - 1:17
    お腹が空いても
    泣きもしません
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    まさに「植物」状態でした
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    いったいどうしたらよいのでしょう?
  • 1:23 - 1:27
    私は発達の助けになる事は
    すべてしようと決めました
  • 1:28 - 1:34
    息子が6か月の時
    高名な専門家が診断を確定しました
  • 1:34 - 1:39
    この子は歩きも話もできない
    だろうと言うのです
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    生涯「植物」状態のままだろう
    と言われました
  • 1:43 - 1:45
    どうしたらよいのでしょうか?
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    私はこれを挑戦と捉えました
    挑戦を受けるのは大好きです!
  • 1:50 - 1:53
    困難であればあるほど
    引き付けられます
  • 1:54 - 1:57
    皆さんは私が「問題」ではなく「挑戦」と
    表現した事にお気づきでしょう
  • 1:57 - 2:00
    この言葉が含蓄する意味は何でしょう?
  • 2:00 - 2:04
    「problème(問題)」という言葉は
    災厄の意を孕んでいます
  • 2:04 - 2:11
    子は親が「problème(問題)」について
    暗い顔で話すのを聞きます
  • 2:11 - 2:13
    そして私たち親はー
  • 2:13 - 2:18
    子が学校の「problème(設問)」で
    行き詰まるので驚きます
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    私には息子の困難は克服すべき挑戦であり
    問題ではありませんでした
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    しかし どれほど大きな挑戦なのか
    想像もつきませんでした
  • 2:29 - 2:30
    これは幸運なことでした
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    マーク・トウェイン曰く
  • 2:32 - 2:35
    「彼らは不可能だと
    知らなかったゆえ行動した」
  • 2:35 - 2:39
    私も不可能と知らず
    行動しました
  • 2:39 - 2:43
    まず診断と見通しとを
    切り離すことから始めました
  • 2:43 - 2:47
    診断は変えられませんが
    見通しは変えることができます
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    見通しが受け入れ難かった場合は
    信じないことにしました
  • 2:54 - 3:00
    まず「決して歩けない」という
    最初の見通しです
  • 3:00 - 3:04
    どうしましょう?
    歩き方を教えれば良いのです!
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    まず私は一歩一歩を分解しました
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    家族と共に 息子に腕と脚の
    運びかたを教えました
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    背中を支えながら押して
    脚を動かしました
  • 3:14 - 3:19
    転がり方や座り方
    斜面を這う方法
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    水平面を這う方法
  • 3:22 - 3:25
    四つん這いで這う方法
    次に初めての一歩を踏み出す方法
  • 3:26 - 3:28
    こうして私は目標の設定方法を学びました
  • 3:28 - 3:30
    そして各目標の達成のため
  • 3:30 - 3:33
    複数の細かな目的を設けました
  • 3:34 - 3:35
    さらにうれしいことに
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    息子が1つの目標を達成するたびに
    感じる喜びは想像できないほどでした
  • 3:40 - 3:41
    その結果
  • 3:41 - 3:46
    他の子どもたちの成長も
    同様に大喜びできました
  • 3:47 - 3:51
    身の周りのどんな
    小さなことにも喜び
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    感謝することを学びました
  • 3:55 - 3:59
    感謝の念は幸せを感じる秘訣でもあります
  • 4:01 - 4:05
    次に 決して話せるようにならない
    という第2の見通しについてです
  • 4:05 - 4:11
    確かに ニコラは4歳の時点で
    「あ」とオウム返しもできませんでした
  • 4:11 - 4:13
    どの言語療法士にも
  • 4:13 - 4:15
    さじを投げられました
  • 4:16 - 4:18
    理解可能な発語ができないのは
    障害のせいだと
  • 4:18 - 4:21
    自分に言い聞かせることも可能でした
  • 4:22 - 4:26
    しかし言い訳を探すのは
    あきらめることと同じです
  • 4:26 - 4:29
    ここで行動することとは
    道を探すことでした
  • 4:30 - 4:32
    どうしたらよいでしょう?
  • 4:33 - 4:37
    90キロメートル離れた所に
    言語療法士を見つけました
  • 4:37 - 4:40
    その人のおかげで息子は初めて
    「moto(オートバイ)」と発語しました
  • 4:40 - 4:41
    次に「パパ」「ママ」と言いました
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    その時 どんなに嬉しかったことか!
  • 4:44 - 4:47
    必ず道はあるはずで
    単に見つければよいのです
  • 4:47 - 4:50
    次に私は手話の一種
    マカトンサインを学びました
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    ついに息子は耳にする音には
  • 4:52 - 4:55
    意味があることを理解したのです
  • 4:56 - 5:01
    次に私の母が教えてくれたやり方で
    字の読み方を覚えました
  • 5:01 - 5:04
    そのおかげで話せるようになりました
  • 5:04 - 5:07
    身体的な成長を遂げるにつれ
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    息子は常同的(反復的)な遊びが
    大好きになりました
  • 5:09 - 5:12
    電気のスイッチを
    切ったりつけたり切ったりつけたり
  • 5:12 - 5:16
    切ったりつけたりと
    何時間も繰り返しました
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    通っていたセンターでは
    グラスの水をもう一方に移し替える作業を
  • 5:21 - 5:25
    何時間も何日も何週間も
    続けました
  • 5:25 - 5:28
    専門家はこれはこの子には
    必要な作業なのだと言いました
  • 5:28 - 5:30
    どうしたらよいでしょうか?
  • 5:31 - 5:34
    どんな必要性でしょうか?
  • 5:34 - 5:36
    こうして私は最高のアイデアを
    思いつきました
  • 5:36 - 5:37
    私の子どもだけでなく
  • 5:37 - 5:41
    自閉症の行動特性を持つ
    すべての子どものために考えたものです
  • 5:41 - 5:43
    息子は自分の経験から
  • 5:43 - 5:46
    学ぶ必要があると考えました
  • 5:47 - 5:50
    そこで「満杯」と「空」を教えました
  • 5:51 - 5:55
    さらに「足す」「引く」
    「イコール」「半分」も教えました
  • 5:56 - 5:57
    息子は私を見つめ
  • 5:57 - 6:00
    二度とこの遊びをしませんでした
  • 6:01 - 6:06
    私たちは何度も同じ経験を繰り返し
    失敗もしました
  • 6:06 - 6:09
    そして私たちはようやく何かを
    掴み始めました
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    高名な専門家は 息子は
    決して学校へ行けないと言いました
  • 6:16 - 6:18
    どうしたらよいでしょうか?
  • 6:18 - 6:21
    私は息子が学校に通えるよう
    手続きをしました
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    息子は5歳で幼稚園に
    週2時間通いました
  • 6:27 - 6:29
    子どもに困難があるからといって
  • 6:29 - 6:31
    そうでない子どもより
  • 6:31 - 6:34
    短い授業時間しか
    許されないのでしょうか?
  • 6:34 - 6:36
    そんな「理屈」は納得できませんでした
  • 6:36 - 6:38
    それは今も同じです
  • 6:38 - 6:40
    どなたか説明してください
  • 6:41 - 6:45
    ある日 息子がぬりえ遊びに
    集中している間に
  • 6:45 - 6:47
    先生に言われました
  • 6:48 - 6:50
    先生いわく
  • 6:50 - 6:53
    息子にはまったく
    指示が通らないとのことでした
  • 6:56 - 7:02
    さらに息子の発達は2歳児程度にも
    満たないと言いました
  • 7:03 - 7:08
    息子は猛然と描きなぐり
  • 7:08 - 7:10
    紙をぐしゃっと潰しました
  • 7:10 - 7:12
    どうしたらよいでしょうか?
  • 7:13 - 7:16
    私は大切なことに気づきました
  • 7:16 - 7:19
    物事を子どもの目線で見るのです
  • 7:19 - 7:23
    大人が「君は劣っている」と言います
  • 7:23 - 7:25
    するとどう感じるでしょうか
  • 7:26 - 7:30
    「あなたは」の「は」は
    アイデンティティを示します
  • 7:30 - 7:33
    子どもに「あなた『は』劣っている」
    と言ってしまうと
  • 7:33 - 7:36
    そのレッテルが
    永遠に貼り付いてしまいます
  • 7:38 - 7:40
    その「劣っている」部分が
    その子のアイデンティティのー
  • 7:40 - 7:42
    深い一部になってしまいます
  • 7:43 - 7:46
    そのレッテルに
    変化を封じられてしまいます
  • 7:46 - 7:48
    子どもをそのように
    プログラムしてしまいます
  • 7:48 - 7:50
    自分はこうなのだ
    変われないのだと
  • 7:50 - 7:51
    思い込みます
  • 7:52 - 7:55
    子どもがこう言われた時の
  • 7:55 - 7:57
    ダメージを想像して下さい
  • 7:57 - 7:59
    「悪い子!」
  • 7:59 - 8:00
    「我慢ができない子!」
  • 8:00 - 8:02
    「内気な子ね!」
  • 8:03 - 8:04
    想像してください
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    子どもは成人した後も
    自分にそう言い聞かせます
  • 8:07 - 8:08
    どれほど害を与えるでしょうか
  • 8:10 - 8:13
    「ああ自分はなんて馬鹿なんだ!」と
    思ったことがない方はいないでしょう
  • 8:14 - 8:17
    他人にレッテルを貼らない訓練は
  • 8:17 - 8:20
    自分にレッテルを貼らないことから
    始めなくてはなりません
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    年度の終わりに先生が
    そっと教えてくれました
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    ニコラに無駄な労力を使うなと
    専門家に言われたそうです
  • 8:27 - 8:31
    決して読み書きや計算を
    学ぶことはできないだろうから と
  • 8:32 - 8:34
    どうしたらよいのでしょうか?
  • 8:35 - 8:39
    私が思うに
    子どもを信用しない場合
  • 8:39 - 8:40
    特にその子どもが傷つき易い場合
  • 8:40 - 8:43
    子どもは自分の才能を見出せません
  • 8:44 - 8:47
    ローゼンタールとジェイコブソンの
    実験が立証しています
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    ピグマリオン効果です
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    ダンボが空を飛ぶことを
    覚えられたのは
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    きっと飛べるはずだと
    カラスが信じてくれたからでした
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    私が学んだのは
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    人の内に可能性を見出すことです
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    人の能力を信じることを学びました
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    そして人は自分を信じて
    もらえていると感じると
  • 9:08 - 9:10
    奇跡を起こします!
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    ニコラには指示が通らないと
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    先生に言われた件を覚えていますか?
  • 9:17 - 9:19
    どうしたらよいでしょうか?
  • 9:19 - 9:24
    ニコラを支援するために
    それがなぜなのかを知る必要がありました
  • 9:24 - 9:26
    ニコラは難聴の手術を
  • 9:26 - 9:29
    4歳の時に受けて以降
    耳が聞こえるようになっていました
  • 9:29 - 9:31
    しかしニコラは聞こうとしません
  • 9:31 - 9:35
    読唇術を行うのですが
    ひどい近眼なので
  • 9:35 - 9:38
    2メートル以上離れると
  • 9:39 - 9:42
    先生の言っていることが
    わからなくなるのです
  • 9:42 - 9:46
    そこで私は表層に留まらず
  • 9:46 - 9:49
    問題の裏にある本当の理由を
    探すことを学びました
  • 9:49 - 9:53
    ニコラは6歳の頃
    学校教育から閉め出されました
  • 9:54 - 9:56
    どうしたらよいでしょうか?
  • 9:56 - 9:58
    実はこれは素晴らしいことだったのです!
  • 9:58 - 10:01
    ニコラが学校で学んだのは
    自分は何もできないという事だけでした
  • 10:02 - 10:05
    そのころ私は 高校で科学コースの
    3年生を教えていました
  • 10:05 - 10:06
    でも 自分の子どもは
  • 10:06 - 10:10
    1も2も3もわからないのです
  • 10:10 - 10:12
    なんて大きな挑戦でしょう!
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    以来 私は方法を見出すために
    瞑想を学びました
  • 10:17 - 10:19
    そして 子どもが
    数字と数の使い方を理解する—
  • 10:19 - 10:21
    素晴らしい方法を思いつきました
  • 10:21 - 10:24
    今日も多くの子どもに
    たいへん役に立っています
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    ニコラは7歳の時に
    特別支援教育からも閉め出されました
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    幸運なことでした
  • 10:31 - 10:34
    この子には別の道が
    必要だったということでしょう
  • 10:34 - 10:37
    私たちはニコラに家庭で教育を
    受けさせることにしました
  • 10:37 - 10:41
    私が教師だからといって
    簡単だったと思わないでください
  • 10:41 - 10:44
    私は何もかも早かっただけなのです
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    私は4歳で文字を読み
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    16歳で高校を卒業
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    18歳で結婚
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    19歳で最初の子をもうけました
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    20歳で中学校数学教員の資格を得ました
  • 10:56 - 11:00
    21歳で中学校教員資格をもう1つと
    数学の教授資格を得ました
  • 11:00 - 11:06
    これほどまでにたくさんの問題を抱えた
    子どもを教える事には縁がなかったのです
  • 11:06 - 11:08
    どうしたらよいでしょうか?
  • 11:08 - 11:11
    こうして私は忍耐を学びました
  • 11:11 - 11:14
    学習の一歩一歩を
    分解しました
  • 11:14 - 11:18
    より高い段階に引き上げるため
    ニコラがどの段階にいるかを
  • 11:18 - 11:19
    探して分析しました
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    これはどんな学生に対しても
    必要な配慮ではないでしょうか
  • 11:23 - 11:25
    彼らは高みへ成長するためにいるのですから
  • 11:25 - 11:27
    しかし 多くの困難を抱える子どもの場合
  • 11:27 - 11:30
    本人が理解できない場合は
    どうしたらよいでしょうか
  • 11:30 - 11:34
    もっと頑張るべきだとか もっと悪く言えば
    能力が足りないのだと思うこともできます
  • 11:34 - 11:38
    しかし私が選んだのは
    どうしたらよいか考えることでした
  • 11:38 - 11:42
    そして責任は私にあると
    考えることにしました
  • 11:42 - 11:45
    息子への教え方を
    見つけるべきなのは私なのです
  • 11:45 - 11:50
    そして本人が理解するまで
    あの手この手と戦略を変えました
  • 11:50 - 11:53
    こうして私はニコラに教え続けたのです
  • 11:53 - 11:55
    しかし息子が10歳になった時
  • 11:55 - 11:58
    これ以上理解力を伸ばすのは
    不可能だと感じました
  • 11:58 - 12:02
    学習に必要なプロセスを
    模索しましたが
  • 12:02 - 12:04
    行き詰まりを感じたのです
  • 12:04 - 12:06
    どうしたらよいのでしょうか?
  • 12:07 - 12:09
    私は一人キャンピングカーを走らせ
    アムステルダム近郊の
  • 12:09 - 12:13
    フォイヤーシュタイン教育センターの
    ワークショップに参加しました
  • 12:13 - 12:16
    そこで私は特に29の
    認知機能について学びました
  • 12:16 - 12:18
    そしてこれはまさに天啓だったのです
  • 12:18 - 12:21
    思考には土台が存在します
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    もし土台無しに家を建てようとすれば
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    どうなるでしょうか?
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    家は建ちません
  • 12:26 - 12:30
    学習も建築と同様で
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    認知機能が正しく機能して
    いる必要があります
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    私はプレゼンで聞いた手法を改良し
  • 12:37 - 12:39
    子どもにも適用できるようにしました
  • 12:40 - 12:44
    つまずいている原因を理解するには
    すばらしいツールです
  • 12:44 - 12:48
    さらにこれは年齢よりも発達の早い
    他の4人の子どもにも有効でした
  • 12:48 - 12:51
    早熟な子どもは理解が早いので
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    結論をどのように導きだしたのか
    往々にして自覚しません
  • 12:54 - 12:58
    思考するために何をしたかすら
    わかっていません
  • 12:58 - 13:01
    早熟な子どもは しばしば学校に
    ついていけなくなります
  • 13:01 - 13:05
    なぜならすぐに結論が出ないと
    自らをブロックしてしまうからです
  • 13:05 - 13:08
    どうしたらよいでしょうか?
  • 13:08 - 13:11
    子どもたちが勉強でも人生でも
    成功できるように
  • 13:11 - 13:15
    認知を分解することを学ばせました
  • 13:16 - 13:19
    私は周囲を見回して
  • 13:20 - 13:24
    他の子どもたちがニコラを
    遠巻きにしていることに気づきました
  • 13:25 - 13:27
    ニコラは他の子どもたちを恐れて
  • 13:27 - 13:29
    一緒にいようとしないのです
  • 13:30 - 13:33
    ニコラは2メートル幅の
    安全圏を保っていました
  • 13:34 - 13:36
    どうしたらよいでしょうか?
  • 13:36 - 13:39
    私が村の学校の先生に相談すると
  • 13:39 - 13:43
    生徒に自閉症について
    教えると言ってくれました
  • 13:43 - 13:48
    皆はニコラに近づき仲間に入れる
    作戦を練りました
  • 13:48 - 13:53
    小学5年の1年間はこの子の
    学校生活でも最良の1年でした
  • 13:54 - 13:57
    ニコラは校庭で
    他の子どもたちが近づき
  • 13:57 - 14:00
    触れるに任せ
    友達がたくさんできました
  • 14:01 - 14:05
    私は1人の先生の熱意が
    どれだけ恩恵をもたらすかを知り
  • 14:05 - 14:10
    知識と準備が奇跡を起こす
    事を知りました
  • 14:11 - 14:14
    私の周りには他にも
  • 14:14 - 14:16
    困難を背負った子どもがいました
  • 14:16 - 14:17
    どうしたらよいでしょうか?
  • 14:18 - 14:20
    私が設立した団体では
  • 14:20 - 14:24
    そんな子どもたちが
    困難を克服する支援を行いました
  • 14:24 - 14:27
    私が学び改良を加えたメソッドは
  • 14:28 - 14:32
    見事な成果を挙げたので
    他の人にも役立てたいと考えました
  • 14:32 - 14:35
    しかし一人で全ての人を
    助けることは不可能です
  • 14:35 - 14:39
    そこでUp brain ingという
    会社を立ち上げ
  • 14:40 - 14:43
    親や専門家に指導することにしました
  • 14:44 - 14:50
    認知機能を発達させるために
    効率的なツールを考案し
  • 14:51 - 14:55
    学習に必要なプロセスを見定めました
  • 14:55 - 14:58
    私たちの教育手法は
    メタ教育学というもので
  • 14:58 - 15:02
    既存のあらゆる教授法をつなぐ方法論です
  • 15:02 - 15:04
    すべての人に適用可能で
  • 15:05 - 15:07
    ハンディキャップの無い人にも有効です
  • 15:08 - 15:11
    ニコラが文字を書くことを学ぶのに
    苦労していたのを
  • 15:11 - 15:12
    覚えていたので
  • 15:13 - 15:18
    タブレット用のアプリを開発し
  • 15:18 - 15:23
    基本的な線をなぞり書きしてから
  • 15:23 - 15:27
    文字をなぞって楽しく
    学習できるようにしました
  • 15:27 - 15:30
    またニコラが苦労していたのは
  • 15:30 - 15:34
    自分の感情を学習し認識し
    コントロールすることでした
  • 15:34 - 15:36
    どうしたらよいでしょうか?
  • 15:37 - 15:43
    私は感情を認識し理解しコントロールする
    ツールを開発しました
  • 15:43 - 15:46
    これは他の人にも役に立つものです
  • 15:47 - 15:51
    しかし感情を測ることができるのは
    心の知能だけではありません
  • 15:52 - 15:57
    最適な形でコミュニケーションを
    取る能力にも関係があります
  • 15:57 - 16:01
    自閉症を持つ人の多くが
    この分野で困難を抱えています
  • 16:01 - 16:05
    しかしコミュニケーションに
    困っているのは
  • 16:05 - 16:08
    必ずしも自閉症の人とは限りません
  • 16:08 - 16:12
    家庭内で喧嘩が起こると
    ニコラは耐えられませんでした
  • 16:12 - 16:14
    どうしたらよいでしょうか?
  • 16:16 - 16:19
    私たちは喧嘩をせずに
    コミュニケーションを取る方法を学びました
  • 16:19 - 16:21
    そして私が開発したのは
  • 16:21 - 16:25
    争いを収めコミュニケーションを
    学ぶツールでした
  • 16:26 - 16:28
    息子との経験のおかげで
  • 16:29 - 16:35
    私は他者を支援することを学び
    創造することができました
  • 16:37 - 16:43
    ニコラはお金を計算しパソコンを操り
    ピアノを演奏し
  • 16:44 - 16:49
    スキーや乗馬をし
    友達を作ることが大好きです
  • 16:49 - 16:52
    私たちには我が身に
    降りかかることは選べませんが
  • 16:52 - 16:57
    被害者として振る舞い
  • 16:57 - 16:59
    起こる事を受け身で待つか
  • 17:00 - 17:04
    能動的に行動するかは選べます
  • 17:05 - 17:06
    選ぶのは私たちです
  • 17:07 - 17:09
    私たちにはできるのです
  • 17:10 - 17:12
    全ての経験を生かして
  • 17:12 - 17:14
    私たちは行動し
  • 17:14 - 17:16
    道を見つけ
  • 17:16 - 17:18
    何事かを学び取ることができるのです
  • 17:19 - 17:24
    子どもたちのお陰で
    私の人生は豊かになりました
  • 17:24 - 17:29
    ですから障害と聞いた時には
    どうしたらよいでしょうか?
  • 17:29 - 17:31
    大いに結構!と私は言うのです
  • 17:31 - 17:33
    ありがとう!と私は言うのです
Title:
障害ですって? 大いに結構、ありがとう!
Description:

試練に向き合った時、あなたならどうしますか? 5人の子どもの母であるクリスティーヌ・マイユールは、優秀な人についてもハンディキャップがある人についても、両方の立場を理解しています。このトークでは、その経験を活かして、人生のすべての試練を有利に且つ建設的に変え、学習と刺激の源にする秘訣を明かします。

クリスティーヌは数学(アグレガシオン)とフォイヤーシュタインの教員資格を保有し、神経科学も含む多数の分野で専門教育を受けています。困難を抱えて生まれた第4子のおかげで、普通とは違う道を歩んで来ました。その境遇とスキルを生かし、非営利団体で親たちを支援して、感情や認知機能を発達させるオリジナルの活用ツールを開発しました。Up brain ingという組織で、親や専門家に教育学によるトレーニングを行い、メタ教育学者による、子供や若者、成人のための能力向上の1週間集中トレーニングを主催しています。

このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。

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Video Language:
French
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
17:35

Japanese subtitles

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