世界について無知にならないために
-
0:01 - 0:03(ハンス・ロスリング) 皆さんに
3つの3択問題に答えてもらいます -
0:03 - 0:04(ハンス・ロスリング) 皆さんに
3つの3択問題に答えてもらいます -
0:04 - 0:08この装置を使って
答えてください -
0:08 - 0:11第1問は「自然災害による
1年あたりの死者数は -
0:11 - 0:13第1問は「自然災害による
1年あたりの死者数は -
0:13 - 0:1420世紀を通じて
どれくらい変わったか?」です -
0:14 - 0:1720世紀を通じて
どれくらい変わったか?」です -
0:17 - 0:18(A) 倍になった
-
0:18 - 0:21(B) 世界全体では
ほとんど変わっていない -
0:21 - 0:23(C) 半数以下になった
-
0:23 - 0:26ABCで答えてください
-
0:26 - 0:30答えが集まっています
大学でやった時よりずっと早いですね -
0:30 - 0:33学生は遅いです
ずっと考え続けています -
0:33 - 0:35大変結構
-
0:35 - 0:37では次の問題に行きましょう
-
0:37 - 0:39「30歳の女性が
学校に通った年数は -
0:39 - 0:42世界平均で何年か?」
-
0:42 - 0:44(A)7年 (B)5年 (C)3年
-
0:44 - 0:50AかBかCか?
さあ答えて -
0:50 - 0:52次の問題です
-
0:52 - 0:56「世界で極貧生活を
送る人の割合は -
0:56 - 0:58この20年で
どれほど変わったか?」 -
0:58 - 1:00この20年で
どれほど変わったか?」 -
1:00 - 1:03極貧というのは
日々の食事にも事欠くということです -
1:03 - 1:05(A) 約2倍
-
1:05 - 1:06(B) ほとんど変わらない
-
1:06 - 1:08(C) 半分になった
-
1:08 - 1:12AかBかCか?
-
1:12 - 1:15では解答です
-
1:15 - 1:16これは
-
1:16 - 1:181900年から2000年までの
-
1:18 - 1:20自然災害による
-
1:20 - 1:22死者数のグラフです
-
1:22 - 1:261900年には
自然災害のため -
1:26 - 1:28年に50万人くらいが
死んでいました -
1:28 - 1:33洪水 地震 火山噴火
干ばつ 等々 -
1:33 - 1:36それがどう変わったのか
-
1:36 - 1:39ギャップマインダー財団は
スウェーデンで -
1:39 - 1:41一般の人にアンケートを
取りました -
1:41 - 1:43スウェーデン人の答えです
-
1:43 - 1:4450%が2倍
-
1:44 - 1:4738%がほぼ同じ
-
1:47 - 1:4912%が半分
という解答でした -
1:49 - 1:51こちらは災害研究者による
実際のデータです -
1:51 - 1:54上下していますが
-
1:54 - 1:57第二次世界大戦後に
下がり始め -
1:57 - 2:00ずっと下がり続けて
-
2:00 - 2:02半分よりもずっと
少なくなっています -
2:02 - 2:05この数十年で
世界は — -
2:05 - 2:06ずっと良く
災害から人々を -
2:06 - 2:09守れるように
なったんです -
2:09 - 2:12スウェーデンで正しく答えたのは
たったの12%です -
2:12 - 2:14それで動物園に行って
チンパンジーにも聞いてみました -
2:14 - 2:24(笑) (拍手)
-
2:27 - 2:31チンパンジーは
夜のニュースなど見ず -
2:31 - 2:33ランダムに答えます
-
2:33 - 2:36スウェーデン人は
ランダムな答えよりも駄目なんです -
2:36 - 2:39皆さんはどうでしょう?
-
2:39 - 2:42これが皆さんの答えです
-
2:42 - 2:44チンパンジーに
負けてるじゃないですか! -
2:44 - 2:46(笑)
-
2:46 - 2:49でもいい勝負です
-
2:49 - 2:53スウェーデン人よりは
3倍良いですが -
2:53 - 2:54十分じゃありません
-
2:54 - 2:57スウェーデン人なんかと
比べてちゃいけません -
2:57 - 3:00もっと高いところを
狙わないと -
3:00 - 3:04次の解答です
女子の就学年数について -
3:04 - 3:06男子は8年です
-
3:06 - 3:08女子は何年
学校に通うでしょう? -
3:08 - 3:10スウェーデン人の答えは
こうでした -
3:10 - 3:13これはヒントになりますね
-
3:13 - 3:15正しい答えはきっと
-
3:15 - 3:18スウェーデン人が
選ばなかったやつでしょう -
3:18 - 3:19(笑)
-
3:19 - 3:22見てみましょう
-
3:22 - 3:26ほらほら 女子は
ほとんど男子と並んでいます -
3:26 - 3:29こちらはアメリカ人の答え
-
3:29 - 3:33これが皆さん
-
3:33 - 3:37ほう やりましたね
-
3:37 - 3:39スウェーデン人よりは
倍マシですが -
3:39 - 3:42それは良いことを
意味しません -
3:42 - 3:46どうしてこんな結果に
なったんでしょう? -
3:46 - 3:49世界には女性が
虐げられている — -
3:49 - 3:50国や地域があるのを
-
3:50 - 3:52みんな知っています
-
3:52 - 3:54学校をやめさせられて
しまいます -
3:54 - 3:56酷い話です
-
3:56 - 3:58しかし世界の大部分では
-
3:58 - 4:00今や 女子も
-
4:00 - 4:03男子と同じくらい
-
4:03 - 4:05学校に通っているんです
-
4:05 - 4:07これは男女格差が
解消された — -
4:07 - 4:10ということではありません
-
4:10 - 4:14女性は依然大きな
制限に直面しています -
4:14 - 4:16しかし就学に関しては
同等になっているんです -
4:16 - 4:20皆さんは最悪のところを
-
4:20 - 4:24基準に答えていて
-
4:24 - 4:27多数派を見落としているんです
-
4:27 - 4:28貧困はどうでしょう ?
-
4:28 - 4:31貧困がほとんど
半分になっているのは -
4:31 - 4:33明白な事実です
-
4:33 - 4:34アメリカで正しく答えたのは
-
4:34 - 4:38たった5%です
-
4:38 - 4:41皆さんはどうでしょう?
-
4:41 - 4:45ほぼチンパンジーに
並びましたね -
4:45 - 4:48(笑) (拍手)
-
4:48 - 4:53ほんの少しだけ
負けています -
4:53 - 4:57先入観があるんです
-
4:57 - 4:59豊かな国の人たちは
-
4:59 - 5:02貧困は決してなくならない
と思っています -
5:02 - 5:04そうでしょうとも
-
5:04 - 5:07何が起きているか
知らないんですから -
5:07 - 5:09未来を考えるには
-
5:09 - 5:11まず現在を知ることです
-
5:11 - 5:14これはギャップマインダー財団で
取り組んでいる -
5:14 - 5:18「無知解消プロジェクト」
試行フェーズの -
5:18 - 5:21最初の質問のいくつかです
-
5:21 - 5:24このプロジェクトは去年
-
5:24 - 5:28私の上司であり息子でもある
オーラ・ロスリングが始めました (笑) -
5:28 - 5:30彼は共同創立者 兼 理事です
-
5:30 - 5:31人々の甚だしい無知と
戦うには -
5:31 - 5:34もっと系統的に
取り組まねばならない — -
5:34 - 5:35と彼は考えました
-
5:35 - 5:38試行段階ですでに
多くの人の答えは -
5:38 - 5:41ランダムな回答よりずっと悪いことが
明らかになりました -
5:41 - 5:43先入観について
もっと知らねばなりません -
5:43 - 5:45大きな先入観の1つは
-
5:45 - 5:47世界の所得分布に
関するものです -
5:47 - 5:51これは1975年の所得分布で
-
5:51 - 5:54それぞれの所得層に属する
人数を示しています -
5:54 - 5:57ここは 1日1ドル —
-
5:57 - 5:59(拍手)
-
5:59 - 6:01ここ 1日1ドルのところに
-
6:01 - 6:031つコブがあり
-
6:03 - 6:0510ドルと100ドルの間に
-
6:05 - 6:07もう1つコブがあります
-
6:07 - 6:08世界は2グループに
分かれていました -
6:08 - 6:12フタコブラクダの世界です
-
6:12 - 6:14貧しい人々と
豊かな人々がいて -
6:14 - 6:16その中間は
あまりいませんでした -
6:16 - 6:18それがどう変わったか
見てください -
6:18 - 6:20時を進めていくと
-
6:20 - 6:21世界の人口は増えていき
-
6:21 - 6:242つのコブが
1つになっていきます -
6:24 - 6:27左のコブが右のコブと一緒になり
-
6:27 - 6:30フタコブラクダが消えて
-
6:30 - 6:32ヒトコブラクダになりました
-
6:32 - 6:34貧困層の割合は
減っていますが -
6:34 - 6:36依然として
-
6:36 - 6:39大変な数の人が
極貧生活をしています -
6:39 - 6:42ほぼ10億という人が
このグループに属していますが -
6:42 - 6:45それもなくすことが
できるはずです -
6:45 - 6:47今の我々の問題は
-
6:47 - 6:50頭を切り換え
大多数が何かを理解することです -
6:50 - 6:53それはこの質問に
明確に現れています -
6:53 - 6:56「はしかなどの
基本的なワクチンを接種する -
6:56 - 6:57「はしかなどの
基本的なワクチンを接種する -
6:57 - 7:001歳児の割合は
どれくらいか?」 -
7:00 - 7:011歳児の割合は
どれくらいか?」 -
7:01 - 7:0320%か50%か80%か?
-
7:03 - 7:07アメリカ人とスウェーデン人の答えです
-
7:07 - 7:08スウェーデン人の答で
-
7:08 - 7:10正しい答えが
どれか分かりますね ? -
7:10 - 7:14(笑)
-
7:14 - 7:18あの国じゃいったい誰が
世界保健を教えてるんでしょうか? -
7:18 - 7:19ああ 私でした
-
7:19 - 7:21(笑)
-
7:21 - 7:24すごく難しいんですって
-
7:24 - 7:27(拍手)
-
7:27 - 7:30我々が知っていることを測定する
というオーラの試みは -
7:30 - 7:34ニュースでも取り上げられ
-
7:34 - 7:37こうした結果が
CNNのサイトで紹介され -
7:37 - 7:39そこで何百万という人が
質問に答え -
7:39 - 7:422千くらいのコメントが
寄せられました -
7:42 - 7:45その1つがこれ
-
7:45 - 7:48「マスメディアの人間は誰も
この試験に通らないだろうよ」 -
7:48 - 7:51それでオーラが言いました
「マスメディアの会議に -
7:51 - 7:53招待されてることだし
-
7:53 - 7:55マスメディア関係者に
これを聞いてみたらいい」 -
7:55 - 7:57皆さん 披露します
-
7:57 - 7:59これがアメリカの
-
7:59 - 8:03マスメディア関係の
会議での結果です -
8:03 - 8:08こちらは最近あった EUの
マスメディア関係の会議での結果です -
8:08 - 8:09(笑)
-
8:09 - 8:12問題は人々が
-
8:12 - 8:14ニュースを見ないこと
ではありません -
8:14 - 8:18マスメディアの人間自身が
知らないんですから -
8:18 - 8:19どうしたものだろうね オーラ?
-
8:19 - 8:21何か考えはあるかい?
-
8:21 - 8:32(拍手)
-
8:32 - 8:36(オーラ・ロスリング) 考えはありますが
その前に一言 -
8:36 - 8:40チンパンジーに負けた皆さん
お気の毒さまでした -
8:40 - 8:42それが皆さんのせいでは
ないことを示して -
8:42 - 8:47安心させてあげましょう
-
8:47 - 8:49それから将来
チンパンジーに勝てるよう -
8:49 - 8:51秘訣をお教えします
-
8:51 - 8:53それが今日
お話しすることです -
8:53 - 8:55まず 我々はなぜこんなにも
無知なのかですが — -
8:55 - 8:58それは ここに始まります
-
8:58 - 9:02フーディクスヴァル
スウェーデン北部の町で -
9:02 - 9:05私が育った場所です
-
9:05 - 9:09この界隈には
大きな問題があり -
9:09 - 9:11実際まったく同じ問題が
-
9:11 - 9:14皆さんの育った
界隈にもあります -
9:14 - 9:15皆さんの育った
界隈にもあります -
9:15 - 9:18それは典型でない
ということです -
9:18 - 9:20育った環境により
世の中がどんなものかについて -
9:20 - 9:22すごく偏った考えが
身につくんです -
9:22 - 9:25これが無知の問題の
第一の要因です -
9:25 - 9:27個人的な偏見です
-
9:27 - 9:29私たちは住む社会や
出会う人に応じて -
9:29 - 9:30みんな異なる体験をします
-
9:30 - 9:33その上で学校に
通うようになりますが -
9:33 - 9:35それが次の要因になります
-
9:35 - 9:36私は学校が好きですが
-
9:36 - 9:42教師というのは
古くなった知識を教えがちです -
9:42 - 9:44彼らは学校で学んだことを
-
9:44 - 9:47ずっと後になって生徒に
教えるからで -
9:47 - 9:49悪気はないんです
-
9:49 - 9:51そして本というのもまた
出版されてから -
9:51 - 9:54世界が変化して
陳腐化します -
9:54 - 9:55教材の更新も
-
9:55 - 9:59あまり行われず
-
9:59 - 10:01それが問題になります
-
10:01 - 10:02だから個人的な
偏見に加えて -
10:02 - 10:05陳腐化したデータが
あるわけです -
10:05 - 10:08次に来るのが
ニュースです -
10:08 - 10:10優れたジャーナリストは
どんなニュースが -
10:10 - 10:12注目されるか
知っています -
10:12 - 10:15人々がニュースを読むのも
センセーショナルだからです -
10:15 - 10:19普通じゃない出来事の方が
面白いですから -
10:19 - 10:21そして恐怖の対象は
-
10:21 - 10:24特に誇張されることになります
-
10:24 - 10:27スウェーデン人が誰か
鮫に襲われようものなら -
10:27 - 10:30スウェーデンの新聞の見出しを
何週間も飾ることになります -
10:30 - 10:34これら3つの
偏った情報源は -
10:34 - 10:37逃れるのが
難しいものです -
10:37 - 10:39私たちの上に
降り注いで -
10:39 - 10:43奇妙な考えで
頭を満たします -
10:43 - 10:45それに加えて
人間を人間たらしめている -
10:45 - 10:51直感があります
-
10:51 - 10:53これは進化の上では
便利なものでした -
10:53 - 10:54物事を一般化して
-
10:54 - 10:56素早く結論を
出すことができます -
10:56 - 11:00恐れるものを誇張し
-
11:00 - 11:04ありもしない
因果関係を見つけ -
11:04 - 11:09錯覚した自信を
生み出します -
11:09 - 11:12「自分は平均より
運転が上手いと思うか?」 -
11:12 - 11:13と聞かれると みんな
-
11:13 - 11:15「上手い」と答えるんです
-
11:15 - 11:16「上手い」と答えるんです
-
11:16 - 11:18これは進化上は
好都合でしたが -
11:18 - 11:20世界の見方ということでは
-
11:20 - 11:23逆さの結果になる
原因になっています -
11:23 - 11:26上昇するトレンドを
-
11:26 - 11:27下降していると思わせ
-
11:27 - 11:31我々の直感が
チンパンジーの有利に働いて -
11:31 - 11:35強みになるべきものが
-
11:35 - 11:37弱点になってしまいます
-
11:37 - 11:40どうすれば この問題を
解決できるでしょうか? -
11:40 - 11:41まず測定し
-
11:41 - 11:43そして修正する
必要があります -
11:43 - 11:45測定することによって
-
11:45 - 11:48無知のパターンを
つかむことができます -
11:48 - 11:49去年このプロジェクトを始め
-
11:49 - 11:52人々が無知なことが
いかに多いか -
11:52 - 11:55分かってきました
-
11:55 - 11:59我々のアイデアは
これを世界の発展の — -
11:59 - 12:01様々な領域
様々な次元に -
12:01 - 12:03拡張するということです
-
12:03 - 12:08気候や 絶滅危惧種や
人権や -
12:08 - 12:11男女の平等
エネルギー 金融 -
12:11 - 12:13それぞれの領域において
事実が集積され -
12:13 - 12:15事実に対する認識を
広めようとする -
12:15 - 12:17組織があります
-
12:17 - 12:21私はそういった組織 —
-
12:21 - 12:24WWFやアムネスティや
ユニセフにコンタクトし始めて -
12:24 - 12:27多くの人が知らない事実に
-
12:27 - 12:29どんなものがあるか
聞いています -
12:29 - 12:30そういう事実を集めて
-
12:30 - 12:34たとえば250の事実のリストを作ります
そして一般の人に -
12:34 - 12:35アンケートを取って
-
12:35 - 12:37最も点数の低いのが
どれか調べます -
12:37 - 12:38そうやって
-
12:38 - 12:39ハンスが紹介したような
-
12:39 - 12:42酷い結果になる事実の
短いリストを作ります -
12:42 - 12:44そういった結果は
-
12:44 - 12:45簡単に見つかります
-
12:45 - 12:48この短いリストで
何をするのか? -
12:48 - 12:52世界に関する知識の
-
12:52 - 12:54認定試験をするんです
-
12:54 - 12:57大きな組織や学校
-
12:57 - 13:00大学 あるいは
報道機関なんかで -
13:00 - 13:04知識の確認をするのに
使えるでしょう -
13:04 - 13:07チンパンジー並の知識の人は
-
13:07 - 13:09雇わない方がいいですから
-
13:09 - 13:12そうでしょう?
-
13:12 - 13:14そうやって10年もして
-
13:14 - 13:16このプロジェクトが成功したなら
-
13:16 - 13:18みんな面接で
こういった世界の知識について -
13:18 - 13:22聞かれるようになるでしょう
-
13:22 - 13:26だから答えるコツを
お教えしておきます -
13:26 - 13:28どうしたら正解できるか?
-
13:28 - 13:31もちろん
-
13:31 - 13:33夜遅くまで
根を詰めて勉強し -
13:33 - 13:35こういった様々な資料を
読んで暗記する -
13:35 - 13:37という方法もあります
-
13:37 - 13:39でもみんな
そんなことしないでしょう -
13:39 - 13:42ハンスだって
期待していません -
13:42 - 13:43みんな時間がないのですから
-
13:43 - 13:46みんな近道を探します
そして そのためには -
13:46 - 13:49人間の直感を 再び
力に変える必要があります -
13:49 - 13:51一般化する必要があります
-
13:51 - 13:53ここでいくつか
-
13:53 - 13:55勘違いをヒントに
変える方法を -
13:55 - 13:58お見せしましょう
-
13:58 - 14:00まず最初の勘違い
-
14:00 - 14:02これは広くはびこっています
-
14:02 - 14:04「何事も悪化する」
-
14:04 - 14:07耳にもすれば
自分でもそう思っているでしょう -
14:07 - 14:10別の考え方は
「多くのことは良くなっていく」というものです -
14:10 - 14:12質問を前にして
答えが分からなかったら -
14:12 - 14:16「良い方に行く」
と推測するんです -
14:16 - 14:19悪い方ではなく
-
14:19 - 14:21私たちのテストでは
それで良い点が取れるはずです -
14:21 - 14:22(拍手)
-
14:22 - 14:26次です
-
14:26 - 14:28「豊かな人と
貧しい人がいて -
14:28 - 14:30格差は拡大していく」
-
14:30 - 14:31酷い不平等があります
-
14:31 - 14:33確かに世界は不平等ですが
-
14:33 - 14:36データに目を向ければ
コブは1つなんです -
14:36 - 14:38答えが分からなければ
-
14:38 - 14:40「大半の人は
真ん中あたりにいる」 -
14:40 - 14:42と考えると
正解できます -
14:42 - 14:46次の勘違いは
-
14:46 - 14:50「社会的に発展するためには
経済的にとても豊かになる必要がある」 -
14:50 - 14:52というものです
-
14:52 - 14:56女子が就学するとか
自然災害への備えをするといったことです -
14:56 - 14:57でも違うんです
-
14:57 - 14:59真ん中の大きなコブでは
-
14:59 - 15:02女子は既に就学しています
-
15:02 - 15:04答えが分からなければ
「大半は既に手にしている」 -
15:04 - 15:05と考えることです
-
15:05 - 15:09電気とか 女子の就学
そういったことです -
15:09 - 15:11これはあくまで目安であって
-
15:11 - 15:13もちろん何にでも
当てはまるわけではありませんが -
15:13 - 15:15一般論を言っているわけです
-
15:15 - 15:17最後はこちら
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15:17 - 15:20危険なもの —
ええ これは傑作です — -
15:20 - 15:22鮫は危険ではないということ
-
15:22 - 15:27いや確かに危険ですが
-
15:27 - 15:30世界的な統計としては
重要性が低いということです -
15:30 - 15:32実際 私も鮫は怖いです
-
15:32 - 15:35人の恐れるものに
関する問題では — -
15:35 - 15:38地震とか よその宗教とか
-
15:38 - 15:41テロリストとか
鮫とかありますけど -
15:41 - 15:42そういう問題は
-
15:42 - 15:45誇張されていると
仮定することです -
15:45 - 15:46これは目安です
-
15:46 - 15:49もちろん危険かつ
重大なものだってあります -
15:49 - 15:52でも鮫に殺される人はほんのわずかです
それが考え方です -
15:52 - 15:56これら4つの考え方によって
-
15:56 - 15:59たぶんチンパンジーより
うまく答えられます -
15:59 - 16:01チンパンジーには
一般化などできませんから -
16:01 - 16:04ですから逆さまな世界を
元に戻して -
16:04 - 16:08皆さんきっと —
-
16:08 - 16:11チンパンジーに
勝てることでしょう -
16:11 - 16:15(拍手)
-
16:19 - 16:21これが系統的アプローチです
-
16:21 - 16:24さて それでは
これは重要なことなのか? -
16:24 - 16:27貧困を理解し
貧困と戦うとか -
16:27 - 16:30女子を就学させるとか
-
16:30 - 16:32そういったことは重要です
-
16:32 - 16:36良くなっているのを見れば
それは分かります -
16:36 - 16:38しかし豊かな側のことしか
-
16:38 - 16:40考えていない人にも
重要なのでしょうか? -
16:40 - 16:42同じ理由で
-
16:42 - 16:44とても重要だと思います
-
16:44 - 16:47事実に基づいた
今日の世界の認識を持っていれば -
16:47 - 16:49次に何がやってくるか
-
16:49 - 16:50理解できる
見込みがあるからです -
16:50 - 16:53この1975年の
フタコブの絵に戻りましょう -
16:53 - 16:54私が生まれた年です
-
16:54 - 16:57欧米に注目します
-
16:57 - 17:01現在のEU諸国と
北アメリカです -
17:01 - 17:05豊かさの点で
欧米とその他を -
17:05 - 17:07比較してみましょう
-
17:07 - 17:09これは休暇に飛行機で
-
17:09 - 17:13外国旅行できる人を
示しています -
17:13 - 17:161975年には
「その他」の地域の人は -
17:16 - 17:1930%でした
-
17:19 - 17:21しかしこれは
その後変わります -
17:21 - 17:26まず現在 2014年までの
変化を見てみましょう -
17:26 - 17:27現在では50/50になっています
-
17:27 - 17:31欧米の支配は終わりました
結構なことです -
17:31 - 17:33では この先はどうなるのか?
-
17:33 - 17:37大きなコブがありますね?
それがどう動いたか見ましたか? -
17:37 - 17:43私は実験してみました
国際通貨基金のウェブサイトに行くと -
17:43 - 17:47今後5年間の1人当たりGDPの
予測データがあります -
17:47 - 17:50それぞれの国の
収入格差は同じと仮定して -
17:50 - 17:53これが5年後にどうなるか
予想することができます -
17:53 - 17:55さらに進めて
-
17:55 - 17:58その5年間の変化が
この先20年間 -
17:58 - 18:03同じスピードで進むと
何が起きるか -
18:03 - 18:05見てみました
-
18:05 - 18:102020年には57%が
「その他」になります -
18:10 - 18:132025年には63%
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18:13 - 18:222030年には68%
そして2035年には1975年と状況がひっくり返ります -
18:22 - 18:261人当たりGDPの
将来予測によると -
18:26 - 18:28高級消費者市場の73%が
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18:28 - 18:32欧米以外になるんです
-
18:32 - 18:36企業が将来に関して
事実に基づいた決断をするために -
18:36 - 18:39この認定を使うのは
良い考えだと思います -
18:39 - 18:41どうもありがとうございました
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18:41 - 18:43(拍手)
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18:48 - 18:50(ブルーノ・ジュッサーニ) ハンス&オーラ・ロスリングでした!
- Title:
- 世界について無知にならないために
- Speaker:
- ハンス&オーラ・ロスリング
- Description:
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あなたは世界のことをどれほど知っていますか? ハンス・ロスリングが、彼の有名な世界の人口、保健、収入のグラフ(それにすごく長い差し棒)を使って、統計的に言ってみんな知っているつもりでいて全然間違っている可能性が高い問題を例示します。ハンスがクイズで聴衆を楽しませた後は、ハンスの息子のオーラが無知を減らすための4つの方法を示します。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 20:31
Mari Arimitsu approved Japanese subtitles for How not to be ignorant about the world | ||
Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for How not to be ignorant about the world | ||
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Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for How not to be ignorant about the world | ||
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