音楽のくり返しが愛される理由 ― エリザベス・ヘルムート・マーグリス
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0:07 - 0:12あなたのお気に入りの歌では
コーラスは何回くり返されますか? -
0:12 - 0:17考えてみて下さい
その曲を何回聴いたことがあるでしょうか? -
0:17 - 0:22コーラスを何百回とは言わずとも
何十回も聴いたことでしょう -
0:22 - 0:25何度もくり返すのは
西欧のポップソングだけではないのです -
0:25 - 0:31くり返しは世界中の文化の音楽が
共有している特徴です -
0:31 - 0:34では どうして音楽は
くり返しを多用するのでしょう? -
0:34 - 0:40答えのひとつは心理学者が
「単純接触効果」と呼ぶものにあります -
0:40 - 0:44つまり 人々は接触したことのあるものを
好む傾向にあるのです -
0:44 - 0:48たとえば ラジオから聞こえる歌が
特に好きでなくても -
0:48 - 0:51同じ曲を食料品店や映画館―
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0:51 - 0:54街角でも耳にするとします
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0:54 - 0:56やがて 私たちはビートに乗って
歌詞を口ずさみ -
0:56 - 0:59曲をダウンロードさえするのです
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0:59 - 1:02この単純接触効果は
歌だけのものではありません -
1:02 - 1:06物の形やスーパーボウルの広告まで
あらゆるものに当てはまります -
1:06 - 1:10では 音楽でくり返しが特に
よく見られるのはなぜでしょう? -
1:10 - 1:15これを調べるために 心理学者は
完全なくり返しを避けた音楽を -
1:15 - 1:17人々に聴かせました
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1:17 - 1:20人々はこれらの曲の一部を
原曲どおりに -
1:20 - 1:25あるいはくり返しを含むよう
編集されたものを聞かされました -
1:25 - 1:27原曲は20世紀の最も偉大な作曲家たちが
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1:27 - 1:30作ったものである一方で
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1:30 - 1:34くり返しを含むものは音楽編集ソフトで
無理矢理に作られたものであるのに -
1:34 - 1:39人々はくり返しを含むものの方を
より楽しめて より興味深いと評価し -
1:39 - 1:43人間の芸術家が作曲したものだと
予想したのです -
1:43 - 1:46音楽的くり返しは 力強く訴えかけてきます
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1:46 - 1:49マペットの例の曲
『マナマナ』を考えてみましょう -
1:49 - 1:50聴いたことがあるなら
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1:50 - 1:53私が「マナマナ」と歌った後に
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1:53 - 1:57「ドゥドゥードゥドゥドゥ」と
歌わずにはいられないでしょう -
1:57 - 1:58くり返しは音楽の各部分を
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1:58 - 2:02抗いがたい力で
後に続く部分へとつなげているのです -
2:02 - 2:06ですから 人はいくつか音を聞けば
次に何が来るかを想像し始めます -
2:06 - 2:08あなたは頭で無意識のうちに
一緒に歌っており -
2:08 - 2:12気づかぬままに
実際に鼻歌を歌うこともあるのです -
2:12 - 2:15最近の研究によると 人は音楽の
一節のくり返しに合わせ -
2:15 - 2:18動いたり手拍子をする
傾向が強いことがわかりました -
2:18 - 2:23くり返しによって 私たちは
受動的な聴き手ではなく -
2:23 - 2:25参加者として
音楽の場へと誘われていきます -
2:25 - 2:27研究によって さらに
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2:27 - 2:30聴き手は音楽的くり返し同士の
関わりに注意を払い -
2:30 - 2:34新たに聴く度に 音の異なる側面に
着目して聴くのだとわかりました -
2:34 - 2:37初めて聴くときには
メロディのフレーズに気を留めるけれど -
2:37 - 2:422回目は ギタリストがピッチを変えることに
注意がいくと言った具合です -
2:42 - 2:46これは言語でも起こることで
「意味飽和」と呼ばれるものです -
2:46 - 2:49“atlas”のような言葉を
うんざりするほど くり返すと -
2:49 - 2:52言葉の意味を考えるのをやめて
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2:52 - 2:57“T”の音に“L”が奇妙に続くといった
音のことに注意を向けるようになります -
2:57 - 3:00このように くり返しは
1度目には気づかないような -
3:00 - 3:03新しい音の世界を切り開くのです
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3:03 - 3:07“T”に“L”が続くことは“atlas”という言葉に
審美的には無関係かもしれませんが -
3:07 - 3:11ギタリストがピッチを変えるのは
表現上とても重要なことかもしれません -
3:11 - 3:14錯聴に関する音声理論によると
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3:14 - 3:18何度も同じ文章をくり返すことで
聞き手の注意が -
3:18 - 3:21音の高さやタイミングへと いとも簡単に
移行するかが示されています -
3:21 - 3:23そのため 何度もくり返して
発話された言葉は -
3:23 - 3:26歌のように聞こえ始めるのです
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3:26 - 3:29任意の音の配列でも同じようなことが起こります
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3:29 - 3:33任意の音の配列を
何度もくり返し聞くと 人は -
3:33 - 3:381度聞いたものよりも 音楽的であると
評価するのです -
3:38 - 3:41くり返しによって 音に方向性が生まれ
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3:41 - 3:46特に音楽的であると考えるようになるのです
つまり私たちは音を追うように聞き -
3:46 - 3:50次に鳴る音を想像するということです
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3:50 - 3:54この聞き方は 耳について離れない音楽と
かかわりがあります -
3:54 - 3:57ある音楽の1節が耳にこびりついて
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3:57 - 4:00何度も何度もくり返されるように
感じる現象のことです -
4:00 - 4:03批評家は音楽のくり返しの多さに
しばしば困惑し -
4:03 - 4:05子供っぽい あるいは進歩的でないと
考えますが -
4:05 - 4:10くり返しというのは
恥ずかしいものであるどころか -
4:10 - 4:14私たちが音楽的であると感じる体験を
引き起こしてくれる重要な特徴なのです
- Title:
- 音楽のくり返しが愛される理由 ― エリザベス・ヘルムート・マーグリス
- Speaker:
- Elizabeth Hellmuth Margulis
- Description:
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あなたのお気に入りの曲ではコーラスは何回くり返されますか?そのコーラスを何回聞いたことがありますか?音楽におけるくり返しは西欧のポップソングだけの特徴ではなく、世界的な現象なのです。なぜでしょう?エリザベス・ヘルムート・マーグリスが「接触効果」の基本的な事柄を説明することで、くり返しによって、いかに私たちが受動的な聴き手にとどまらず、音楽に積極的に参加するように促されるのかを詳しく教えてくれます。
レッスン:エリザベス・ヘルムート・マーグリス
アニメーション:アンドリュー・ジンベルマン (外国特派員協会)*レッスンの全編はこちら: http://ed.ted.com/lessons/why-we-love-repetition-in-music-elizabeth-hellmuth-margulis
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:32
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Yuko Yoshida approved Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Why we love repetition in music | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Why we love repetition in music |