Return to Video

「海を守るという願い」―シルビア・アールによるTED Prize 講演

  • 0:00 - 0:03
    50年前に私が海を探検し出した頃には
  • 0:03 - 0:09
    誰も―ジャック・ペラン(映画監督) ジャック・クストー
    (海洋学者) レイチェル・カーソン(生物学者)でさえ
  • 0:09 - 0:12
    私たちが海に捨てた物や
    海から穫った物のせいで
  • 0:12 - 0:15
    海が破壊されるなんて想像しませんでした
  • 0:15 - 0:18
    かつての海はエデンの園のようでした
  • 0:18 - 0:24
    今では「楽園喪失」が目前となっています
  • 0:24 - 0:27
    私たちの誰もに影響を及ぼす―
  • 0:27 - 0:30
    海の変化について 私の考えをお話しします
  • 0:30 - 0:34
    大型の魚の90パーセントは この50年で
  • 0:34 - 0:37
    私たちが捕獲して食べてしまったので
  • 0:37 - 0:40
    失われてしまいました
    これがなぜ問題であるのか
  • 0:40 - 0:44
    珊瑚礁の半分が消滅したことを
    懸念すべきなのはなぜか
  • 0:44 - 0:50
    太平洋における謎の酸素の減少が
    海洋生物の生死にだけでなく
  • 0:50 - 0:53
    皆さんにも関係するのはなぜか
  • 0:53 - 0:56
    考えていきたいと思います
  • 0:56 - 0:58
    本当に皆さんにも関係があるのです
  • 0:58 - 1:03
    レイ・アンダーソンが朗読した「明日の子」に込められた
    想いが心に残っています
  • 1:03 - 1:07
    なぜサメやクロマグロ イカや珊瑚の棲む
  • 1:07 - 1:12
    生命に満ちた海を守らなかったのか
  • 1:12 - 1:14
    まだ時間があったにも関わらず・・・
  • 1:14 - 1:17
    今はまさに行動する時です
  • 1:17 - 1:20
    皆さんに 支援いただいて
  • 1:20 - 1:23
    海を探査するとともに
  • 1:23 - 1:26
    自然の海の健全な姿を戻すための保護を通じて
  • 1:26 - 1:30
    人類の希望も守りたいのです
  • 1:30 - 1:33
    海が健全であることは
    私達の健康を意味します
  • 1:33 - 1:40
    ジル・ターター(天文学者)は地球外生命体の探索において
    「地球人」という言葉を使っていますが
  • 1:40 - 1:42
    そこにイルカやクジラなど
  • 1:42 - 1:45
    海洋生物も含まれていることを願います
  • 1:45 - 1:48
    そしていつの日か
    この地球上の人類の中から
  • 1:48 - 1:55
    「知的生命体」の存在を示す証拠を
    見つけられることを願ってますよ ジル
  • 1:55 - 1:57
    (笑)
  • 1:57 - 2:00
    これは冗談ですけどね
  • 2:02 - 2:05
    すべてが始まったのは
  • 2:05 - 2:08
    科学者として1953年に
  • 2:08 - 2:11
    スキューバダイビングを始めた時でした
  • 2:11 - 2:14
    この時初めて泳いでいる魚の姿を見ました
  • 2:14 - 2:17
    レモンとバターで調理された魚とは別物です
  • 2:17 - 2:20
    私はナイトダイビングが大好きです
  • 2:20 - 2:23
    夜は昼間見れない様々な魚が見られます
  • 2:23 - 2:27
    1970年の私にとって
    昼夜問わずダイビングすることは容易でした
  • 2:27 - 2:32
    当時はダイバーのグループを率いて
    何週間も水中で暮らしていました
  • 2:32 - 2:39
    ちょうど宇宙飛行士が月面着陸した頃です
  • 2:39 - 2:43
    1979年 私はジムと呼ばれる潜水装置を使って
  • 2:43 - 2:46
    海底に足跡を残すことができました
  • 2:46 - 2:50
    約10キロの沖で水深約375メートルの海底でした
  • 2:50 - 2:53
    私の大好きな水着の1つです
  • 2:55 - 2:59
    それ以来 30種の潜水艇を使い
  • 2:59 - 3:02
    3つの会社とディープサーチというNPOを創設しました
  • 3:02 - 3:05
    それは深海を訪れるためのシステムを
  • 3:05 - 3:07
    設計して 開発するためです
  • 3:07 - 3:10
    また5年間のナショナル・ジオグラフィックの調査や
  • 3:10 - 3:13
    海洋生物保護のための調査を
  • 3:13 - 3:15
    こんな小型の潜水艇で行いました
  • 3:15 - 3:18
    取扱いは簡単で 科学者にも操作できます
  • 3:18 - 3:20
    私がその証拠です
  • 3:20 - 3:22
    宇宙飛行士もダイバーも 共に
  • 3:22 - 3:27
    空気 食物 水 温度など
  • 3:27 - 3:31
    生きるために必要なものの重要性を熟知しています
  • 3:31 - 3:34
    宇宙飛行士のジョー・アレンからもこう聞きました
  • 3:34 - 3:37
    生命維持システムに関しては学べる限りを学び
  • 3:37 - 3:40
    システムの維持に必要な管理は
  • 3:40 - 3:43
    すべて行ったのだ と
  • 3:43 - 3:48
    それから 彼はこの地球を指さして
    「生命維持システムだ」と言いました
  • 3:48 - 3:51
    私たちは同様に学べることをすべて学び
  • 3:51 - 3:54
    全力を尽くして保護する必要があるのです
  • 3:54 - 3:58
    詩人オーデンの言葉です
    「愛なくして生きた者は幾千あれども」
  • 3:58 - 4:01
    「水なくして生きた者はいない」
  • 4:01 - 4:04
    地球上の水の97%は海が占めています
  • 4:04 - 4:07
    水なくして緑はないのです
  • 4:07 - 4:09
    もし海が重要ではないと感じるのであれば
  • 4:09 - 4:12
    海がない地球を想像してみてください
  • 4:12 - 4:14
    火星はまさしくそうです
  • 4:14 - 4:16
    海もない ゆえに生命維持システムもない
  • 4:16 - 4:19
    少し前に世界銀行に対してスピーチを行ったとき
  • 4:19 - 4:22
    私はこの美しい地球の絵を見せて言ったんです
  • 4:22 - 4:25
    「これが世界銀行です!」
  • 4:25 - 4:29
    「ここにすべての財産があります!」
  • 4:31 - 4:34
    そして私たちは自然システムが修復するより
  • 4:34 - 4:37
    早いスピードで根こそぎの破壊をしてきました
  • 4:37 - 4:40
    ティム・ワースは言います
    「経済活動は環境に全面的に依存している」
  • 4:40 - 4:42
    皆さんが飲む一滴の水も
  • 4:42 - 4:44
    一息の空気も
  • 4:44 - 4:47
    海につながっているのです
  • 4:47 - 4:49
    地球のどこに住んでいても同じです
  • 4:49 - 4:52
    大気中の酸素の大半は海で生成されます
  • 4:52 - 4:55
    長年に渡って 地球上の有機炭素の大半は
  • 4:55 - 4:58
    海に生きる微生物によって
  • 4:58 - 5:00
    吸収され蓄えられてきました
  • 5:00 - 5:02
    気候や天気 気温の安定化 地球における化学まで
  • 5:02 - 5:04
    すべて海に支配されているのです
  • 5:04 - 5:06
    海水の水分が雲を生み
  • 5:06 - 5:09
    雨やあられ そして雪として
  • 5:09 - 5:11
    陸や海に帰り
  • 5:11 - 5:15
    97パーセントもの地球上の生命に
    生きる場を与えています
  • 5:15 - 5:17
    宇宙でもそうかもしれません
  • 5:17 - 5:19
    水がなければ 命はありません
  • 5:19 - 5:21
    青い海がなければ 緑の大地もありません
  • 5:21 - 5:24
    しかし私たち人間は
  • 5:24 - 5:27
    地球は 海も空も
  • 5:27 - 5:30
    とても広大で 回復力があるので
  • 5:30 - 5:32
    何をしても地球に影響がないと思いがちです
  • 5:32 - 5:35
    これは一万年前には真実だったかもしれません
  • 5:35 - 5:38
    もしかしたら千年前もそうだったかもしれません
  • 5:38 - 5:40
    しかしこの百年 特に最近50年となると
  • 5:40 - 5:42
    この考え方はもはや通用しません
  • 5:42 - 5:45
    空気 水 動物などの自然を
  • 5:45 - 5:48
    私たちは使い過ぎたのです
  • 5:48 - 5:51
    近年 新たな技術の登場によって
  • 5:51 - 5:54
    自然の本来の姿や自然界での出来事が
  • 5:54 - 5:56
    少しずつ分かる様になってきました
  • 5:56 - 5:59
    私たちが及ぼした影響も分かる様になりました
  • 5:59 - 6:02
    まず問題があることに気付かなければ始まりません
  • 6:02 - 6:05
    そして今 幸いなことに
  • 6:05 - 6:08
    自分たちの問題について
    かつてないほど多くを学んできました
  • 6:08 - 6:11
    知ることによって思いやりが生まれ
  • 6:11 - 6:13
    思いやりによって希望がもたらされます
  • 6:13 - 6:16
    私たちが依存する自然システムの中に
  • 6:16 - 6:19
    永遠の居場所が見出だせるかもしれません
  • 6:19 - 6:22
    しかしまずは初めに知る必要があります
  • 6:22 - 6:25
    3年前 グーグルアースのリーダー
  • 6:25 - 6:27
    ジョン・ハンキに会いました
  • 6:27 - 6:30
    世界中を手元に引き寄せ
    自由に擬似的な探査ができるのは
  • 6:30 - 6:32
    すばらしいと彼に伝えました
  • 6:32 - 6:35
    そして「いつグーグルアースは完成するの?
  • 6:35 - 6:38
    陸上については完璧に見れるけれども
  • 6:38 - 6:41
    海はいつ見れるの?」と彼に尋ねました
  • 6:41 - 6:45
    それ以来 グーグルやDOER Marine
  • 6:45 - 6:48
    ナショナル・ジオグラフィック そして
  • 6:48 - 6:53
    世界中の最高の研究所と科学者たちを巻き込んで
  • 6:53 - 6:56
    グーグルアースに「海」を作るために活動できたことは
  • 6:56 - 6:59
    とても光栄でした
  • 6:59 - 7:01
    ちょうど今週月曜日にそれが完成し
  • 7:01 - 7:04
    グーグルアースは本当の意味で「地球」になりました
  • 7:04 - 7:07
    これを見てください
    わたしたちがいるこの建物からスタートして
  • 7:07 - 7:09
    近くの水族館も見えますし
  • 7:09 - 7:11
    私たちの座っているここも見れます
  • 7:11 - 7:14
    さらに海岸線を上って行くと大きな水族館や海があります
  • 7:14 - 7:17
    カリフォルニアの4つの国立海洋保護区に
  • 7:17 - 7:20
    新しい州立海洋保護指定区も分かります
  • 7:20 - 7:24
    ここでまさに 私たちの財産である海を守り
    回復する取り組みが始まっています
  • 7:24 - 7:27
    ハワイにパッと飛べば
  • 7:27 - 7:30
    ハワイ列島が見れます
  • 7:30 - 7:33
    それも海面から顔を出してる島だけではなく
  • 7:33 - 7:36
    海面下にあるものも見れるんです
  • 7:36 - 7:39
    ちょっと待ってくださいね。ザッブーン!
  • 7:39 - 7:41
    そう!こんな感じで!
  • 7:42 - 7:45
    ここは海の中
    クジラが見ているのと同じ景色を見ることができます
  • 7:45 - 7:50
    普段は見えないハワイ列島がここでは見れます
  • 7:50 - 7:54
    グーグルアースで海を自由に泳ぎ回って
  • 7:54 - 7:58
    ザトウクジラに会うこともできます
  • 7:58 - 8:03
    彼らは大きいけれども穏やかで 水中でいつ会っても
  • 8:03 - 8:06
    嬉しく感じる生き物です
  • 8:06 - 8:09
    クジラにじっと見られるのは何ともいいようのない体験です
  • 8:09 - 8:13
    最も深い場所を選び 行ってみましょう
  • 8:13 - 8:16
    水面下 約11kmにあるマリアナ海溝
  • 8:16 - 8:18
    歴史上わずか2人しか訪れていない世界へ
  • 8:18 - 8:21
    たった11kmなのに
  • 8:21 - 8:24
    2人しか行ったことがないのです。しかも49年前に
  • 8:24 - 8:27
    片道切符でなら簡単ですが
  • 8:27 - 8:30
    新しい深海用潜水艦が必要です
  • 8:30 - 8:33
    なぜ海洋探検にはエックスプライズ財団がないのかしら?
  • 8:33 - 8:37
    深い海溝や海山も
  • 8:37 - 8:40
    海の生命を理解するためにもっと探査する必要があります
  • 8:40 - 8:43
    さて次は北極に行きましょう
  • 8:43 - 8:47
    10年前に私は北極の氷の上に立ちましたが
  • 8:47 - 8:52
    今世紀中には北極海の氷は無くなってしまうかもしれません
  • 8:52 - 8:56
    これはホッキョクグマにとって非常に残念なニュースですが
  • 8:56 - 8:59
    私たちにとっても残念なニュースです
  • 8:59 - 9:02
    過剰な二酸化炭素排出は温暖化を促進しているのみならず
  • 9:02 - 9:05
    海水の酸性化など
  • 9:05 - 9:08
    海の状態にも大きく影響しているのです
  • 9:08 - 9:11
    これは酸素を作り出すプランクトンやサンゴ礁にとって
  • 9:11 - 9:14
    当然私たちにも残念なニュースです
  • 9:14 - 9:17
    私たちは数えきれない量のプラスチックを
  • 9:17 - 9:19
    そのまま海に捨てています
  • 9:19 - 9:22
    大量に捨てられた漁業用の網も
  • 9:22 - 9:25
    海中の生物の命を奪っているのです
  • 9:25 - 9:29
    私たちは海を汚し
    地球の循環システムに毒を注いでいます
  • 9:29 - 9:32
    その結果 私たちは数えきれないほど多くの自然生物の
  • 9:32 - 9:35
    命を奪っているのです
  • 9:37 - 9:42
    私たちは残忍にもフカヒレスープのためにサメを殺すことで
  • 9:42 - 9:45
    食物連鎖を断ち切り 地球上の化学物質による
  • 9:45 - 9:48
    炭素循環や窒素循環
  • 9:48 - 9:51
    酸素循環に水循環など
  • 9:51 - 9:54
    あらゆる生命維持システムを壊しているのです
  • 9:54 - 9:58
    絶滅危惧種にも指定されているクロマグロは
  • 9:58 - 10:01
    その尊い命を奪われ続けています
  • 10:02 - 10:07
    これらはすべて生命維持システムの一部なのです
  • 10:07 - 10:13
    数十センチ毎に針の付いた釣り縄を80kmも延ばし
  • 10:13 - 10:15
    海中の生物の命を奪っているのです
  • 10:15 - 10:19
    商業用のトロール船や底曳き漁船は
  • 10:19 - 10:22
    ブルドーザーの様に海底にあるすべてをさらってゆきます
  • 10:22 - 10:25
    グーグルアースを使えばトロール船が
  • 10:25 - 10:29
    両シナ海 北海 メキシコ湾などで
  • 10:29 - 10:33
    生命維持システムの根底を揺るがし
  • 10:33 - 10:35
    「死」の跡を残している姿を目撃します
  • 10:35 - 10:38
    次回 皆さんがお寿司や刺身
  • 10:38 - 10:40
    カジキのステーキやシュリンプカクテル
  • 10:40 - 10:43
    海産物を食べる機会があるときは
  • 10:43 - 10:46
    隠れた真の犠牲のことを考えてみて下さい
  • 10:46 - 10:48
    市場に出回る 500グラムに対して
  • 10:48 - 10:52
    5キロ以上 ときには50キロもの魚が混獲され
  • 10:52 - 10:56
    捨てられているのです
  • 10:56 - 10:59
    これは海から獲れる資源には限りがある
    ということを
  • 10:59 - 11:02
    知らないゆえに 起こっているのです
  • 11:02 - 11:06
    この図で1900年から2000年までの
  • 11:06 - 11:09
    海洋生物の減少をお見せします
  • 11:09 - 11:12
    生物の密度の高いところを赤く示しています
  • 11:12 - 11:14
    信じられないことに私が生きている間に
  • 11:14 - 11:18
    大型魚の90パーセントが殺されてしまったのです
  • 11:18 - 11:20
    カメ サメ マグロ そしてクジラの
  • 11:20 - 11:24
    ほとんどの種が激減しています
  • 11:24 - 11:26
    しかし良いニュースもあります
  • 11:26 - 11:28
    10パーセントの大型魚はまだ生きているのです
  • 11:28 - 11:30
    まだシロナガスクジラが生きています
  • 11:30 - 11:33
    南極にはオキアミもまだ生きています
  • 11:33 - 11:35
    チェサピーク湾にはカキが生きています
  • 11:35 - 11:38
    まだ半数のサンゴ礁はとても良い状態で
  • 11:38 - 11:41
    地球の真ん中に美しいベルトをかけています
  • 11:41 - 11:44
    状況を変えるためにまだ時間はあります
  • 11:44 - 11:46
    しかし多くの時間は残されていません
  • 11:46 - 11:48
    このまま漁業を続けると50年後には
  • 11:48 - 11:51
    珊瑚礁が消えてしまうかもしれません
  • 11:51 - 11:55
    漁業もなくなってしまうかもしれません
    魚がいなくなってしまうからです
  • 11:55 - 11:59
    魚のいない海を想像してみて下さい
  • 11:59 - 12:03
    それがどれだけ生命維持システムに影響することか
  • 12:03 - 12:06
    陸の自然環境も大きな問題を抱えていますが
  • 12:06 - 12:08
    問題が目に見えて分かりやすく
  • 12:08 - 12:14
    森や川 動物を守る取組みがすでに行われています
  • 12:14 - 12:18
    1872年のイエローストーン国立公園を皮切りに
  • 12:18 - 12:21
    アメリカで国立公園が制定され始めました
  • 12:21 - 12:26
    アメリカがした一番良かった事と言う人もいます
  • 12:26 - 12:30
    現在では国土の約12パーセントが保護されています
  • 12:30 - 12:34
    生物の多様性を守り 二酸化炭素の吸収源を提供し
  • 12:34 - 12:36
    酸素を生成し 川を守っているのです
  • 12:36 - 12:41
    1972年には陸だけでなく海にも
  • 12:41 - 12:43
    国立海洋保護区が設立されました
  • 12:43 - 12:45
    これも素晴らしいことでした
  • 12:45 - 12:47
    さらに良いニュースは
  • 12:47 - 12:51
    今では世界中の海に4,000カ所以上も
  • 12:51 - 12:53
    保護区ができているのです
  • 12:53 - 12:55
    グーグルアースで見ることができます
  • 12:55 - 12:57
    残念なことに よく注意して探さないと
  • 12:57 - 12:59
    見つからないのです
  • 12:59 - 13:01
    例えばこの3年間で
  • 13:01 - 13:07
    アメリカは約88万平方キロもの海を保護区に指定しました
  • 13:07 - 13:10
    しかしそれは海全体からみればわずか0.6パーセントから
  • 13:10 - 13:15
    0.8パーセントに増加しただけのことなのです
  • 13:15 - 13:18
    保護区域は確かに改善の方向ですが
  • 13:18 - 13:20
    元に戻すには 時間が長くかかります
  • 13:20 - 13:24
    ― 50歳のロックフィッシュ アンコウ サメやスズキ
  • 13:24 - 13:26
    200歳のヒウチダイを取り戻す時間
  • 13:26 - 13:29
    陸上では200歳の牛や鶏を食べたりしません
  • 13:30 - 13:33
    エド・ウィルソン(生物学者)が夢見たように
  • 13:33 - 13:36
    「生物大百科」に載る海洋生物がみな
  • 13:36 - 13:40
    リストや写真や文章で残されるだけでなく
  • 13:40 - 13:44
    保護区域では生き残るだろうという
  • 13:44 - 13:48
    希望が生まれます
  • 13:48 - 13:51
    世界中の科学者と共に漁業や資源採掘
  • 13:51 - 13:55
    原油の掘削やゴミ捨てに利用される海域の99パーセントを調査しました
  • 13:55 - 13:57
    まだ復元できる海域を探すため そして
  • 13:57 - 14:01
    海洋生物と私たちの未来を守る途を探るためです
  • 14:01 - 14:03
    北極などはその一例で
  • 14:03 - 14:06
    今を逃すと もうチャンスはありません
  • 14:06 - 14:09
    南極もそうです
    大陸は保護されていますが
  • 14:09 - 14:15
    近隣の海からはオキアミ クジラ
    そして魚が奪われています
  • 14:15 - 14:20
    800万平方kmのサルガッソ海から
  • 14:20 - 14:23
    牛のエサにするために海藻が刈リ集められています
  • 14:23 - 14:27
    ガラパゴス諸島の97パーセントは保護されていますが
  • 14:27 - 14:31
    近郊海域は漁業によって壊されています
  • 14:31 - 14:33
    パタゴニアの大陸棚の上にあるアルゼンチンでも
  • 14:33 - 14:36
    深刻な問題になっています
  • 14:36 - 14:41
    クジラやマグロ イルカが回遊する外洋は
  • 14:41 - 14:44
    地上で最大かつ最も保護されていない生態系です
  • 14:44 - 14:47
    発光生物もたくさん生きていて
  • 14:47 - 14:50
    平均すると深さ3キロの暗い海にいます
  • 14:50 - 14:53
    閃光のように 花火のように
  • 14:53 - 14:56
    あるいはぼんやりと 光る命です
  • 14:56 - 14:59
    海には私が子供の頃からずっと
    手つかずの場所がまだあります
  • 14:59 - 15:03
    これから10年は今までで最も重要で
  • 15:03 - 15:07
    この10年次第で次の1万年に守るべき
  • 15:07 - 15:13
    自然環境があるかないかが決まります
  • 15:13 - 15:16
    気候変化に対応すべく
    新たなエネルギー源が必要です
  • 15:16 - 15:22
    貧困 戦争 病気に対処するため
    新しい 優れた方法が必要です
  • 15:22 - 15:26
    あらゆるものを守り
    世界をより良い場所にする必要があります
  • 15:26 - 15:29
    しかしそれができたとしても
  • 15:29 - 15:32
    海を守れなければ意味を成しません
  • 15:32 - 15:36
    私たちの未来は海と共にあるのです
  • 15:36 - 15:40
    アル・ゴアが空に対して行ったことが海にも必要なのです
  • 15:40 - 15:43
    世界規模での計画が進行しています
  • 15:43 - 15:45
    国際自然保護連合, IUCNの下で
  • 15:45 - 15:47
    生物の多様性を維持し
  • 15:47 - 15:51
    気候変動の影響を軽減し
    回復させる活動を
  • 15:51 - 15:55
    外洋や沿岸海域を問わず
  • 15:55 - 15:59
    環境破壊にさらされている地域で行っています
  • 15:59 - 16:03
    海の95パーセントは未知なので
    地図を作り 写真を撮り
  • 16:03 - 16:07
    探査するために新技術が必要です
  • 16:07 - 16:10
    私たちのゴールは生物の多様性を維持し
  • 16:10 - 16:12
    安定と回復を促すことです
  • 16:12 - 16:14
    海の探査には 深く潜れる潜水艦の
  • 16:14 - 16:17
    新たな技術が必要なのです
  • 16:17 - 16:20
    次のステップを見つけるために
  • 16:20 - 16:22
    海洋保護のためのTEDが
  • 16:22 - 16:24
    まさしく必要なのです
  • 16:25 - 16:28
    そろそろ私の TED Wish に移ります
  • 16:29 - 16:34
    映画 探査 インターネット 新しい潜水艦など
  • 16:34 - 16:37
    可能な限りあらゆる手段を使って
  • 16:37 - 16:40
    支援活動の活性化を皆さんにお願いしたいのです
  • 16:40 - 16:43
    海洋保護区域を世界中に広げるため
  • 16:43 - 16:47
    海を救い回復させることができる大きな保護区域のため
  • 16:47 - 16:50
    そして地球の青い心を守るために
  • 16:50 - 16:52
    どれほど広い保護区か
  • 16:52 - 16:55
    中には10パーセントという人 0パーセントという人がいます
  • 16:55 - 16:59
    どれだけ海を守りたいかは皆さんが決めてください
  • 17:00 - 17:02
    ただそれがどれくらいであれ
  • 17:02 - 17:05
    1パーセントに満たないようでは足りないのです
  • 17:06 - 17:08
    私の願いは大きすぎるかもしれません
  • 17:08 - 17:12
    しかし実現できれば
    本当に世界を変えることができるのです
  • 17:12 - 17:15
    そしてそれは私が1番好きな種の
  • 17:15 - 17:21
    存続につながります
  • 17:21 - 17:23
    つまり人類の存続に
  • 17:23 - 17:25
    今の子供たちのために
  • 17:25 - 17:27
    そして明日の子供たちのために
  • 17:27 - 17:31
    今度ではな く 今が動くときなのです
  • 17:32 - 17:33
    ありがとうございました
  • 17:33 - 17:48
    (拍手)
Title:
「海を守るという願い」―シルビア・アールによるTED Prize 講演
Speaker:
Sylvia Earle
Description:

世界的権威である海洋科学者シルビア・アールが、美しい海の映像とその危機的状況を数字で示します。TED Prize 受賞に際して彼女の訴える願いは、彼女と共に地球の青い心を守って欲しいというものです。

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
17:55
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for My wish: Protect our oceans
Show all

Japanese subtitles

Revisions Compare revisions