ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか
-
0:01 - 0:02今後2〜30年で
-
0:02 - 0:05最も大きなインパクトが
あるであろう -
0:05 - 0:07技術が現れました
-
0:08 - 0:10ソーシャルメディアではなく
-
0:10 - 0:12ビッグデータでも
-
0:12 - 0:13ロボティクスでもなく
-
0:13 - 0:15人工知能でさえありません
-
0:15 - 0:17それがビットコインのような
デジタル通貨の -
0:17 - 0:22基盤にある技術だと言ったら
驚くかもしれません -
0:22 - 0:26これは「ブロックチェーン」と
呼ばれています -
0:26 - 0:30そんなに輝かしい響きの
言葉ではありませんが -
0:30 - 0:32私はこれが
-
0:32 - 0:35次のインターネットになると
信じており -
0:35 - 0:39あらゆるビジネス 社会
そして皆さんの1人1人に -
0:39 - 0:42大いなる恩恵を
約束するものと見ています -
0:42 - 0:47この20年の間 私たちは
情報のインターネットを手にしていました -
0:47 - 0:51メールや PowerPointファイルを
送るときには -
0:51 - 0:53原本を送っている
わけではなく -
0:53 - 0:55コピーを送っています
-
0:55 - 0:57これはいいことで
-
0:57 - 1:00情報の民主化をします
-
1:00 - 1:03しかし送るものが
資産だとしたら? -
1:03 - 1:06たとえば お金とか
-
1:06 - 1:08株や債券のような金融資産
-
1:08 - 1:12ロイヤリティ・ポイント 知的所有権
-
1:12 - 1:15音楽 美術品 選挙の票
-
1:15 - 1:18炭酸ガス排出権
といった資産なら -
1:18 - 1:20コピーを送るというのは
良い考えではありません -
1:20 - 1:22100ドル送金するというとき
-
1:22 - 1:25まだお金を持っていないのに
送れたりしないというのは — -
1:25 - 1:26(笑)
-
1:26 - 1:29とても重要なことです
-
1:29 - 1:31これは「二重使用の問題」として
-
1:31 - 1:33暗号の専門家には
お馴染みの問題です -
1:33 - 1:39現在 私たちは大きな仲介者に
依存しています -
1:39 - 1:42銀行 政府 ソーシャルメディア企業
-
1:42 - 1:45クレジットカード会社のような
仲立ちとなる存在が -
1:45 - 1:48経済における
信用を維持していて -
1:48 - 1:53そういった仲介者は
認証 人物の確認から -
1:53 - 1:56精算 調停 記録管理まで
-
1:56 - 1:59商取引等におけるあらゆるビジネスや
トランザクションの -
1:59 - 2:01処理を行っています
-
2:01 - 2:04総体的には彼らは
良い仕事をしていますが -
2:04 - 2:06拡大しつつある
問題もあります -
2:06 - 2:08まずそれが集中管理
されているということ -
2:08 - 2:11これはハッキングされうることを意味し
実際そういう事例が増えています -
2:11 - 2:13JPモルガン 米連邦政府
LinkedIn -
2:13 - 2:15ザ・ホーム・デポ などがみんな
-
2:15 - 2:17痛い思いをして
それを学んでいます -
2:17 - 2:20またそれは何十億という人々を
世界経済から除外しています -
2:20 - 2:23たとえば銀行口座を開けるほど
-
2:23 - 2:24お金を持たない人たちです
-
2:25 - 2:27それはまた物事を遅らせます
-
2:27 - 2:31電子メールは世界のどこへでも
数秒で届きますが -
2:31 - 2:34銀行システムで都市をまたいで
お金を移動するのには -
2:34 - 2:36何日 何週間とかかります
-
2:36 - 2:39それはまた大きな取り分を
要求します -
2:39 - 2:42外国に送金するだけで
10〜20%も取られます -
2:42 - 2:44それはまた
我々のデータを握っており -
2:44 - 2:46我々自身が
それで収益を得たり -
2:46 - 2:49生活をより良く管理するために使う
といったことができません -
2:49 - 2:51また我々のプライバシーを
危うくします -
2:51 - 2:53そして最大の問題は
-
2:54 - 3:00それがデジタル時代の恩恵を
非対称的に得ているということです -
3:00 - 3:05富が生み出されていますが
社会的不平等は拡大しています -
3:05 - 3:09もし情報のインターネットだけでなく
-
3:09 - 3:13価値のインターネットが
あったとしたらどうでしょう? -
3:13 - 3:151つの巨大な
世界的分散台帳が -
3:15 - 3:19何百万というコンピューター上で
運営されていて -
3:19 - 3:21誰にでも使えたとしたら?
-
3:21 - 3:25そしてお金から楽曲まで
あらゆる資産が -
3:25 - 3:27強力な仲介者なしに
-
3:27 - 3:33それで保持 移動 取引 交換
管理できたとしたら? -
3:34 - 3:38もし価値のための媒体が
存在したとしたら? -
3:38 - 3:432008年に金融危機がありましたが
-
3:43 - 3:46都合の良いことに
-
3:46 - 3:50サトシ・ナカモトという素性不明の
人物ないしはグループが -
3:51 - 3:56ビットコインという暗号通貨の
背後にある -
3:56 - 4:02電子通貨プロトコルを開発して
論文にしました -
4:02 - 4:08この暗号通貨は 人々の間に信用を構築して
取引ができるようにし -
4:08 - 4:10第三者を必要としません
-
4:10 - 4:12この一見単純なことが
-
4:12 - 4:16世界に燃え広がる火花となり
-
4:16 - 4:19さまざまな所で人々の間に
-
4:19 - 4:23熱狂や恐怖や関心を
引き起こしています -
4:23 - 4:25誤解しないで欲しいのは
-
4:25 - 4:28ビットコインというのは
資産で 上下をし -
4:28 - 4:31それは相場師には
興味のあることでしょうが -
4:31 - 4:34もっと広く言うと
それは暗号通貨であり -
4:34 - 4:37国家によって管理される
法定通貨ではありません -
4:37 - 4:39それがより興味深い部分です
-
4:39 - 4:42しかし その本当の
虎の巻とも言えるのは -
4:42 - 4:45基盤にある技術
ブロックチェーンです -
4:46 - 4:49人類の歴史において初めて
-
4:49 - 4:52あらゆる場所の人々が
互いを信用し -
4:52 - 4:55直接取引できるように
なったのです -
4:55 - 4:59この信用は何かの大組織によって
作り出されたものではなく -
4:59 - 5:03協力と 暗号と
巧妙なプログラムによって -
5:03 - 5:04生み出されたものです
-
5:05 - 5:08信用がこの技術の
本質にあるので -
5:08 - 5:11私はこれを「信用のプロトコル」と
呼んでいます -
5:11 - 5:14どういう仕組みなのか疑問に
思っていることでしょう -
5:14 - 5:15もっともです
-
5:16 - 5:21お金から音楽まで
あらゆるデジタル資産が格納されるのは -
5:21 - 5:23どこかの中心拠点ではなく
-
5:23 - 5:27最高度の暗号によって
分散して維持されている -
5:27 - 5:28世界台帳です
-
5:29 - 5:32取引が行われるとき
-
5:32 - 5:35それが世界の何百万という
コンピューターに -
5:35 - 5:37送られます
-
5:37 - 5:41そこには「採掘者」(マイナー)と
呼ばれる人々がいます -
5:41 - 5:43未成年者の
マイナー(minor)ではなく -
5:43 - 5:45ビットコインを採掘する
マイナー(miner)です -
5:45 - 5:48採掘者は膨大な計算能力を
保持しています -
5:48 - 5:53Google全社の10倍から100倍
という規模です -
5:53 - 5:56採掘者は多くの作業をしています
-
5:56 - 5:5710分ごとに —
-
5:57 - 6:00これはネットワークの
鼓動のようなものですが -
6:00 - 6:02ブロックが1つ作られ
-
6:02 - 6:06その前の10分間における
すべての取引がそこに含まれています -
6:06 - 6:11それから採掘者たちが
ある困難な問題を解こうとします -
6:11 - 6:12彼らは競争しています
-
6:12 - 6:17答えを最初に見つけて
ブロックを検証した採掘者には -
6:17 - 6:19電子通貨が与えられます
-
6:19 - 6:22ビットコインのブロックチェーンの場合は
ビットコインです -
6:22 - 6:24そして ここが肝心なところですが
-
6:24 - 6:27ブロックは前のブロック
-
6:27 - 6:29その前のブロックと繋がれて
-
6:29 - 6:31ブロックの鎖が作られます
-
6:31 - 6:34それぞれに タイムスタンプが
押されていて -
6:34 - 6:35電子的な封蝋のように働きます
-
6:35 - 6:38だからもしブロックをハッキングして
-
6:38 - 6:42たとえば同じお金を
2人に払おうとするとしたら -
6:42 - 6:44そのブロックだけでなく
-
6:44 - 6:46そのブロックチェーン上の
-
6:46 - 6:49取引履歴全体を
変える必要があり -
6:49 - 6:51それを1台のコンピュータ—でなく
-
6:51 - 6:53最高度の暗号を使っている
-
6:53 - 6:57何百万というコンピューター上で
同時に行う必要があり -
6:57 - 7:00しかも世界で最も強力な
計算リソースの -
7:00 - 7:02監視下で行う
必要があるのです -
7:02 - 7:03簡単じゃありません
-
7:03 - 7:06これは今日の他の
コンピューターシステムと比べて -
7:06 - 7:08限りなく高い
安全性があります -
7:08 - 7:11それがブロックチェーンの仕組みです
-
7:11 - 7:13ビットコインは
-
7:13 - 7:15数あるブロックチェーンの
1つにすぎません -
7:15 - 7:16イーサリアム・ブロックチェーンは
-
7:16 - 7:22ヴィタリック・ブテリンという
22歳のカナダ人が開発したもので -
7:22 - 7:26これには際だった機能があります
-
7:26 - 7:29その1つは「スマート・コントラクト」を
作れるということです -
7:29 - 7:31これは その言葉通りのもので
-
7:31 - 7:34実行機能付の契約です
-
7:34 - 7:37人々の間の合意事項に基づいて
-
7:37 - 7:43契約自体が執行 管理 履行
支払いといった処理をします -
7:43 - 7:46契約が銀行口座を
持っているようなものです -
7:46 - 7:48現在イーサリアム・
ブロックチェーンについて -
7:48 - 7:51様々なプロジェクトが
進められていて -
7:51 - 7:54それには株式市場を
置き換えるものの創出から -
7:54 - 7:57政治家が市民への
責任を果たすような -
7:57 - 7:59新しい民主主義モデルまであります
-
7:59 - 8:02(拍手)
-
8:02 - 8:06これがどれほど大きな変化を
もたらすか理解するために -
8:07 - 8:09金融サービスを例に見てみましょう
-
8:09 - 8:11これが何か分かりますか?
-
8:11 - 8:13ルーブ・ゴールドバーグ・マシンです
-
8:13 - 8:17卵を割るとかドアを閉めるといった
ごく単純なことをするために -
8:17 - 8:20複雑怪奇に組み上げられた
装置です -
8:20 - 8:23これは金融サービス業界を
思い起こさせますね -
8:23 - 8:25ぶっちゃけた話
-
8:25 - 8:28角の店でカードを使うと
-
8:28 - 8:31デジタル情報が何十という
企業を経ていきますが -
8:31 - 8:33それぞれが固有の情報システムを
持っていて -
8:33 - 8:36中には この場の人の多くが
生まれる前の -
8:36 - 8:3970年代のメインフレームを
使っているところもあり -
8:39 - 8:423日後にようやく決済が
完了するという具合です -
8:42 - 8:45金融業界がブロックチェーンを
使っていれば -
8:45 - 8:47決済は必要ありません
-
8:47 - 8:49支払いと決済は
同一の行為で -
8:49 - 8:52単に台帳の上の
1箇所の変更です -
8:52 - 8:55だからウォールストリートや
世界の金融業界は -
8:55 - 8:58この件で大騒ぎになっています
-
8:58 - 9:00自分たちはお払い箱に
なってしまうのか -
9:00 - 9:03自分たちの成功のために
この技術をどう取り入れられるのかと -
9:03 - 9:06なぜこれを 気にかける
必要があるのか? -
9:06 - 9:09いくつかの応用例を
説明しましょう -
9:10 - 9:11繁栄 —
-
9:11 - 9:13インターネットの最初の時代
-
9:13 - 9:16情報のインターネットは
富を生み出しましたが -
9:16 - 9:18繁栄は共有されず
-
9:18 - 9:21社会的不平等が
拡大しています -
9:21 - 9:23これが様々な問題の
核にあります -
9:23 - 9:28怒り 過激思想 保護主義
外国人嫌い その他 -
9:28 - 9:31今日の世界で私たちが
目にしているもので -
9:31 - 9:34ブレグジットは
その最近の例です -
9:35 - 9:41この不平等の問題への
新しい解決法を作り出せないでしょうか? -
9:41 - 9:44現在の唯一の解決法は
富の再分配で -
9:44 - 9:47課税して広く配分する
ということです -
9:47 - 9:50富をあらかじめ分配することは
できないでしょうか? -
9:50 - 9:53富の生成のされ方自体を
変えることはできないでしょうか? -
9:53 - 9:55富の生成を民主化し
-
9:55 - 9:57もっと多くの人が
経済にかかわるようにし -
9:58 - 10:01その人達が公正な分け前を
確かにもらえるようにはできないか? -
10:01 - 10:05それを実現しうる5つの方法を
説明しましょう -
10:05 - 10:061番目
-
10:06 - 10:09世界の土地所有者の70%は
-
10:09 - 10:13貧弱な権利しか持っていないことを
ご存じですか? -
10:13 - 10:18ホンジュラスで小さな農地を持ったとしても
権力を掌握した独裁者に言われるかもしれません -
10:18 - 10:21「お前が土地を所有していると書いた書面を
持っているのは知っているが -
10:21 - 10:25政府のコンピューターでは我々の友人が
お前の土地の所有者だということになっている」 -
10:25 - 10:28ホンジュラスでは
そういうことが大規模に起きており -
10:28 - 10:30同じ問題が
至る所に見られます -
10:30 - 10:33ラテンアメリカの優れた経済学者
エルナンド・デ・ソトが言っています -
10:33 - 10:35「経済的流動性の点で
-
10:35 - 10:37これは世界で
最も大きな問題であり -
10:37 - 10:39銀行口座の所有よりも
重要である -
10:39 - 10:42自分の土地に対する正当な権利を
持たないとしたら -
10:42 - 10:44それを担保に
借金することもできず -
10:44 - 10:46将来の計画も
立てられないからだ」 -
10:46 - 10:48現在 政府と協力して
-
10:48 - 10:52土地の権利をブロックチェーンに載せようと
取り組んでいる企業があります -
10:52 - 10:55それができれば
改ざんできなくなります -
10:55 - 10:56ハッキングできません
-
10:56 - 10:59これは何十億という人々が
繁栄しうる条件を -
10:59 - 11:02作り出すことになります
-
11:03 - 11:042番目
-
11:04 - 11:06多くのライターが
-
11:06 - 11:10Uber や Airbnb や
TaskRabbit や Lyft といった -
11:10 - 11:12共有経済について
話題にしています -
11:12 - 11:16対等な個々人がいっしょに富を生み出し
共有するというのは -
11:16 - 11:18とても強力なアイデアです
-
11:18 - 11:19私に言わせると
-
11:20 - 11:24そういった企業は本当に
共有をしてはいません -
11:24 - 11:28実際これらの企業が成功しているのは
まさに 共有しないことによってなのです -
11:28 - 11:32彼らは人々のサービスを集約し
それを売っているのです -
11:32 - 11:36Airbnbという
250億ドル企業の代わりに -
11:36 - 11:42ブロックチェーン上の分散アプリケーションがあって —
これをB-Airbnbとでも呼びましょうか — -
11:42 - 11:44そのブロックチェーンが
-
11:44 - 11:49貸せる部屋を持つすべての人に
共有されているとしたらどうでしょう? -
11:49 - 11:51そして誰かが部屋を
借りたいというときは -
11:51 - 11:53そのブロックチェーンの
データベースで -
11:53 - 11:58様々な条件で絞り込んで
適切な部屋を探せ -
11:58 - 11:59さらに契約
-
11:59 - 12:01関係者の識別
-
12:01 - 12:03支払いの処理も
-
12:03 - 12:07システムに組み込まれた
電子支払いシステムで行えます -
12:07 - 12:09評判もそれで
扱うことができます -
12:09 - 12:12ゲストが部屋を
五つ星に評価したら -
12:12 - 12:14部屋もレーティングも
そこに記録され -
12:14 - 12:16改ざんは不能です
-
12:17 - 12:22だから共有経済で革新する
シリコンバレー企業も -
12:22 - 12:24淘汰されるかもしれず
-
12:24 - 12:26これは人々の繁栄にとって
良いことなのです -
12:26 - 12:283番目
-
12:28 - 12:31先進国から発展途上国への
-
12:31 - 12:32最大の資金の流れは
-
12:32 - 12:35企業投資ではなく
-
12:35 - 12:37海外援助でもなく
-
12:38 - 12:40実は送金なんです
-
12:40 - 12:42全世界規模の
ディアスポラがあり -
12:42 - 12:45祖先の地を離れた人々が
-
12:45 - 12:49家族のいる故国に
送金しているのです -
12:49 - 12:52それは年に6千億ドルにもなり
増加しています -
12:52 - 12:54そして彼らは食い物にされています
-
12:55 - 12:58アナリー・ドミンゴは家政婦で
-
12:58 - 13:00トロントに住んでいます
-
13:00 - 13:03彼女は毎月お金を手に
-
13:03 - 13:06ウエスタンユニオンに出向き
-
13:06 - 13:09マニラにいる母親に
送金しています -
13:09 - 13:11手数料で10%取られます
-
13:11 - 13:14お金が向こうに着くのには
4〜7日かかります -
13:14 - 13:16母親には
いつ届くのか分かりません -
13:16 - 13:19これのために彼女は
5時間も無駄にしています -
13:19 - 13:22半年前のこと
アナリー・ドミンゴは -
13:22 - 13:26Abraというブロックチェーン・
アプリケーションを使って -
13:26 - 13:28自分の携帯から
300ドル送りました -
13:28 - 13:30それは母親の携帯に直接
-
13:30 - 13:33中間業者を介することなく
届きます -
13:33 - 13:37母親が携帯で
そのUberのようなアプリを開くと -
13:37 - 13:40移動するAbraの
「出納係」が見られます -
13:40 - 13:42彼女は家から
7分のところにいる -
13:42 - 13:44五つ星の出納係を
クリックします -
13:44 - 13:47その男が玄関口にやってきて
彼女にフィリピン・ペソを渡し -
13:47 - 13:49彼女は財布に収めます
-
13:49 - 13:51そのすべてに
数分しかかからず -
13:51 - 13:53手数料は2%だけです
-
13:54 - 13:58ここには繁栄の
大きな機会があります -
13:58 - 14:024番目 デジタル時代における
最も強力な資産は データです -
14:02 - 14:06データは
まったく新種の資産で -
14:06 - 14:08農業経済における土地や
-
14:08 - 14:11産業経済における工場や
-
14:11 - 14:13お金といった
これまでの種類の資産より -
14:13 - 14:15大きなものかもしれません
-
14:15 - 14:18そしてデータを作っているのは
私たちみんなです -
14:18 - 14:19私たちは生活していく中で
-
14:19 - 14:21このデータという資産を作り
-
14:21 - 14:24デジタルのパンくずを
残していきます -
14:24 - 14:27そして そのパンくずが集まって
その人の鏡像を作り出します -
14:27 - 14:28「仮想的な自分」です
-
14:28 - 14:31「仮想的な自分」は自分のことを
本人以上に知っているかもしれません -
14:31 - 14:34なぜなら1年前に何を買ったかとか
何を言ったかとか -
14:34 - 14:36正確にどこにいたかとか
自分では覚えていないからです -
14:36 - 14:39そしてこの「仮想的な自分」を
所有しているのは 本人ではなく -
14:39 - 14:41そこが大きな問題です
-
14:41 - 14:44ブラックボックスに入った
アイデンティティを作ろうと -
14:44 - 14:47現在取り組んでいる
企業があり -
14:47 - 14:50そこで「仮想的な自分」を
所有するのは本人です -
14:50 - 14:52このブラックボックスは
-
14:52 - 14:55いつも自分についてまわり
-
14:55 - 14:57ものすごく しまり屋です
-
14:57 - 15:00何かするのに
必要最小限の情報しか -
15:00 - 15:02渡しません
-
15:02 - 15:03多くの商取引において
-
15:03 - 15:06売り手は相手のことを
知る必要はありません -
15:06 - 15:09お金が支払われることだけ
分かっていればいいのです -
15:09 - 15:12このアバターは
すべてのデータをまとめていて -
15:12 - 15:16本人が収益化することができます
-
15:16 - 15:18これは素晴らしいことで
-
15:18 - 15:21プライバシーを
守ることにもなります -
15:21 - 15:25プライバシーというのは
自由社会の基礎になるものです -
15:25 - 15:27この私たち自身が作る資産を
-
15:27 - 15:29自らの管理下に置き
-
15:29 - 15:31自分のアイデンティティを
本人が所有し -
15:31 - 15:34責任を持って
扱えるようにしましょう -
15:34 - 15:35最後は —
-
15:35 - 15:40(拍手)
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15:40 - 15:425番目
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15:42 - 15:44コンテンツの作者の多くが
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15:44 - 15:47公正な報酬を得ていません
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15:47 - 15:50知的所有権のシステムに
欠陥があるためです -
15:50 - 15:54インターネットが現れた時から
それは破綻していたんです -
15:54 - 15:55例えば音楽です
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15:55 - 15:59食物連鎖の末端にいるミュージシャンには
パンくずくらいしか残されていません -
15:59 - 16:0225年前のソングライターは
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16:02 - 16:06ヒットソングを作って
100万枚シングルが売れたら -
16:06 - 16:09印税として
4万5千ドルくらい入りました -
16:09 - 16:11今日のソングライターは
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16:11 - 16:14ヒットソングを作って
100万回ストリーミングされたら -
16:14 - 16:16手に入るのは
4万5千ドルではなく -
16:16 - 16:1836ドルで
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16:18 - 16:20ピザが買えるくらいです
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16:20 - 16:22グラミー賞を
受賞したこともある -
16:22 - 16:25シンガー・ソングライターの
イモジェン・ヒープは -
16:25 - 16:28今 曲をブロックチェーンに
載せています -
16:28 - 16:31彼女はこれを
Myceliaと名付けています -
16:31 - 16:35曲は そのスマート・
コントラクトになっていて -
16:35 - 16:38彼女の知的所有権が
守られるようになっています -
16:38 - 16:39彼女の曲を聞きたい?
-
16:39 - 16:43それなら無料か 数マイクロ・セントで
デジタル口座へ支払います -
16:43 - 16:45その曲を映画に使いたいとなれば
別の話で -
16:45 - 16:48それぞれの条件が
すべて規定されています -
16:48 - 16:50着信音を作りたいとなれば
また別の話です -
16:50 - 16:53曲が事業になると
彼女は書いています -
16:53 - 16:56このプラットフォーム上にあって
自分でマーケティングをし -
16:56 - 16:58作者の権利を守り
-
16:58 - 16:59そして曲には
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16:59 - 17:02銀行口座のように
支払いシステムがあるので -
17:02 - 17:04お金はすべて
アーティスト本人に流れ -
17:04 - 17:07強力な中間者ではなく
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17:07 - 17:10アーティストが音楽業界を
コントロールできます -
17:10 - 17:11これは —
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17:11 - 17:15(拍手)
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17:15 - 17:17これはソングライターに
限った話ではなく -
17:17 - 17:19あらゆるコンテンツ作者が使えます
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17:19 - 17:20アートでも
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17:20 - 17:23発明でも
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17:23 - 17:26科学的発見でも
ジャーナリストでも -
17:26 - 17:29公正な見返りを受けていない
様々な人がいますが -
17:29 - 17:30ブロックチェーンによって
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17:30 - 17:34彼らがちゃんと報酬を
得られるようになります -
17:34 - 17:36これは良いことです
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17:37 - 17:40繁栄という問題を解決する
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17:40 - 17:42何十もの方法のうちの
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17:42 - 17:455つをご紹介しましたが
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17:45 - 17:48ブロックチェーンが解決できる問題は
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17:48 - 17:51他にも無数にあります
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17:51 - 17:55繁栄を生み出すのは
テクノロジーではなく 人間です -
17:56 - 17:58しかし私が言いたいのは
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17:58 - 18:03テクノロジーの魔神が再び
壺から逃げ出したということです -
18:03 - 18:07人類の歴史における
ある不明な時期に -
18:07 - 18:10素性の知れない人によって
この魔神は召還されましたが -
18:10 - 18:13それは私たちに
新しい機会を -
18:14 - 18:19経済の電力網と
古い秩序を書き換え -
18:19 - 18:22世界の最も難しい
問題のいくつかを -
18:22 - 18:25解決できる機会を
与えているのです -
18:25 - 18:27もし我々がそう望むなら
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18:28 - 18:29どうもありがとう
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18:29 - 18:35(拍手)
- Title:
- ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか
- Speaker:
- ドン・タプスコット
- Description:
-
ブロックチェーンとは何でしょう? 知らなければ、知っておいたほうが良いです。知っていたとしても、たぶんそれが正確にどう働くのか明確にする必要があることでしょう。お金、ビジネス、政府、社会を大きく変える可能性を持った第2世代のインターネットとも言うべきこの画期的な信用構築技術を、ドン・タプスコットが分かりやすく解説してくれます。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 18:49
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for How the blockchain is changing money and business | ||
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for How the blockchain is changing money and business | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for How the blockchain is changing money and business | ||
Masako Kigami accepted Japanese subtitles for How the blockchain is changing money and business | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for How the blockchain is changing money and business | ||
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Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for How the blockchain is changing money and business | ||
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