海洋生物の驚くべき(見えない)シグナル ― カカニ・カティジャ
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0:07 - 0:11私はカカニ・カティジャ
生物工学技術者です -
0:11 - 0:14自然環境に生息する海洋生物を
研究しています -
0:14 - 0:16私がお伝えしたいことは
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0:16 - 0:18少なくともこのように
視覚化してみると -
0:18 - 0:21海洋はダイナミックな
環境であることが分かります -
0:21 - 0:24ここにご覧になっているのは
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0:24 - 0:25潮汐や風によって
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0:25 - 0:28生み出された海流や渦です
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0:28 - 0:29生み出された海流や渦です
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0:29 - 0:32海洋生物がこの環境に住み
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0:32 - 0:35このような海流に対応しながら
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0:35 - 0:38生涯を過ごすことを想像してみてください
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0:38 - 0:39もう1つ お伝えしたいことは
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0:39 - 0:44小さな生物も同様に小さな流体の
動きを作りだしていることです -
0:44 - 0:47この流体の動きを私は研究しています
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0:47 - 0:50足跡のようなものと
考えればよいでしょう -
0:50 - 0:54私の愛犬キュランです
彼女の足跡を見てください -
0:54 - 0:57足跡はたくさんの情報を与えてくれます
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0:57 - 1:00足跡を残したのは どの生物か
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1:00 - 1:03その生物がそこにいたのは
いつかだけではなく -
1:03 - 1:06どんな行動 つまり走っていたのか
歩いていたのか といったことも分かります -
1:06 - 1:10私の愛犬キュランのように
陸上の生物は -
1:10 - 1:15泥や砂に足跡を残すかもしれませんが
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1:15 - 1:21海洋生物は「足跡」なるものを
「後流構造」とか -
1:21 - 1:23「流体力学的シグナル」とよばれる形で
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1:23 - 1:24流体に残します
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1:24 - 1:27想像してみてください
流体は透明なので -
1:27 - 1:29これらの構造を見るのはとても困難です
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1:29 - 1:34ところが流体に何かを加えると
全く違う光景になります -
1:34 - 1:37海洋生物は力強く足跡を
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1:37 - 1:38残していることが分かります
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1:38 - 1:40この足跡は常に変化し続けます
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1:40 - 1:44また海洋生物はこれらのシグナルを
感知する能力も持っています -
1:44 - 1:46感知されたシグナルから情報を得て
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1:46 - 1:49さらに追っていくか
そこから離れるかを決められます -
1:49 - 1:51つまり交尾相手や餌を探すのか
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1:51 - 1:55捕食されないように
シグナルから逃げるのかという判断です -
1:55 - 1:58この類のシグナルを見たり
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1:58 - 2:02視覚化したりするだけではなく
測定することができたら -
2:02 - 2:04良いと思いませんか?
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2:04 - 2:06これこそ 技術者としての
私の仕事です -
2:06 - 2:10私が実際に行ったのは
研究室で用いる技術を -
2:10 - 2:13小型化することで
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2:13 - 2:16要するに水中でも
利用できるように縮小し -
2:16 - 2:20スキューバダイバーが1人でも
使える装置を作ることでした -
2:20 - 2:24これでスキューバダイバーは
海面から40メートルまでの -
2:24 - 2:26どこにでも潜って
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2:26 - 2:31生物が作りだす流体力学的な
シグナルを測定できます -
2:31 - 2:32説明を始める前に
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2:32 - 2:36皆さんをこのような測定を行う
水の世界へとお連れしましょう -
2:36 - 2:40私たちは作業を行うために
実は夜に潜ります -
2:40 - 2:44それは日光のレーザー光に対する影響を
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2:44 - 2:46最小限に抑えたいからです
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2:46 - 2:49真っ暗な中で潜っているのは
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2:49 - 2:52研究対象の生物が驚いて
逃げて行かないようにするためです -
2:52 - 2:55私たちは興味のある生物を見つけるとすぐに
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2:55 - 2:58緑色レーザーのスイッチを入れます
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2:58 - 3:02この緑色レーザーは
流体をシート状に照らし出し -
3:02 - 3:03その流体の中では
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3:03 - 3:07海洋の至る所に見られる粒子で反射します
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3:07 - 3:10生物がこのレーザーで照らされた
シートの中を泳ぐにつれ -
3:10 - 3:14粒子も時間と共に
動いていくことが分かります -
3:14 - 3:18私たちは命がけで
これらのデータを集めます -
3:18 - 3:19粒子を映し出す2つの図のうち
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3:19 - 3:22左側の図が表しているのは
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3:22 - 3:24時間と共に変化する
流体の変位です -
3:24 - 3:26このデータを使って
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3:26 - 3:29その流体の速度を
算出することができます -
3:29 - 3:33それは中央の図の
矢印プロットで示されています -
3:33 - 3:35このデータを使って
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3:35 - 3:37さまざまな疑問に答えることができます
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3:37 - 3:40右の図が示しているように
回転方向の様子を -
3:40 - 3:41理解するだけでなく
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3:41 - 3:44エネルギーの流れや
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3:44 - 3:48これらの生物や流体に掛かる
力を推定することや -
3:48 - 3:51また遊泳行動や摂餌行動を
評価することもできます -
3:51 - 3:54私たちはこの技術を様々な
生物に適用してきました -
3:54 - 3:56しかし ここにはある問題があります
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3:56 - 4:01スキューバダイバーが潜れる場所にいる
生物しか研究することができません -
4:01 - 4:05話を終える前に
この類の測定の観点から -
4:05 - 4:08次に来る最先端の研究について
お話ししようと思います -
4:08 - 4:12モントレー湾水族館研究所の
協力を得て -
4:12 - 4:17私たちは遠隔操作型無人潜水機に
搭載する器具を開発しています -
4:17 - 4:22海面から水深4千メートルまでに
生息する生物を― -
4:22 - 4:23研究できるようにするためです
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4:23 - 4:27それによってこの生物に関する
実に興味深い疑問を解消できました -
4:27 - 4:29これはオタマボヤです
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4:29 - 4:34摂餌のために水流を作り
「ハウス」を通過させ -
4:34 - 4:36栄養を濾し取ります
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4:36 - 4:37次の動物は―
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4:37 - 4:39これはクダクラゲです
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4:39 - 4:43サッカーコートの半分の長さまで
成長することができます -
4:43 - 4:46ジェット推進力を発生させるだけで
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4:46 - 4:48海中を上下に移動することが可能です
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4:48 - 4:51そしてようやく
次の疑問に答えられます -
4:51 - 4:54オキアミのように群泳している
生物がどのようにして -
4:54 - 4:57より広範囲に海水を
混合できるのかという問題です -
4:57 - 5:01これは私たちが潜水装置を
利用して得られたデータの中で -
5:01 - 5:05もっとも興味深い結果の一つで
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5:05 - 5:08オキアミは特に大群となって
動いているときに -
5:08 - 5:10混合を引き起こすことができます
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5:10 - 5:15それは風や潮汐と関連する
その他の様々な物理現象と -
5:15 - 5:17同等の規模で起きています
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5:17 - 5:19講演を終える前に
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5:19 - 5:22皆さんに1つ質問します
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5:22 - 5:24なぜなら私たちが
今日 当たり前に使っている技術は -
5:24 - 5:27どこかで始まったと
念頭に置くことが -
5:27 - 5:28大切だと思うからです
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5:28 - 5:30何かから閃いたのです
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5:30 - 5:34科学者や技術者は
鳥から閃めきを得て -
5:34 - 5:36飛行機を作りました
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5:36 - 5:38私たちが当たり前だと感じること―
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5:38 - 5:41サンフランシスコからニューヨークまで
飛んで行くといったことは -
5:41 - 5:43ある生物から閃いたのです
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5:43 - 5:46海洋生物を理解するための新しい技術が
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5:46 - 5:48進歩するにつれて
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5:48 - 5:50こんな疑問に
答えてみたくなります -
5:50 - 5:53海洋生物はどんな閃きを
与えてくれるのでしょうか? -
5:53 - 5:57クラゲみたいな形をした
水中機といった -
5:57 - 5:59新しい水中の技術を
進歩させてくれるのでしょうか? -
5:59 - 6:03今は海洋探査において
とても心躍る時代だと思います -
6:03 - 6:06なぜなら 今私たちは
これらの疑問に答えるための道具を持っていて -
6:06 - 6:09いつの日か 皆さんの助けを得て
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6:09 - 6:13この類の疑問に答えるために
これらの道具を活かすことができるし -
6:13 - 6:16また 未来の技術を
発展させることができるからです -
6:16 - 6:17ありがとうございました
- Title:
- 海洋生物の驚くべき(見えない)シグナル ― カカニ・カティジャ
- Description:
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陸上では、動物は足跡を残し、私たちはその足跡によって生物の大きさ、形、能力を知ることができます。海洋生物も形跡を残しますが、水は半透明なのでこれらの形跡は見るのが困難です。生物工学技術者のカカニ・カティジャは、勇敢な協力者とともに海洋生物の動き方を理解するために、染料、レーザー、その他の技術をどのように利用しているかを説明します。
講師:カカニ・カティジャ
アニメーション:TED-Ed
*このビデオの教材 : https://ed.ted.com/lessons/the-surprising-and-invisible-signatures-of-sea-creatures-kakani-katija - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 06:38
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija | ||
Shiori Watanabe edited Japanese subtitles for The surprising (and invisible) signatures of sea creatures - Kakani Katija |