Return to Video

旧ユーゴスラビア:言語と宗教

  • 0:00 - 0:05
    かつてユーゴスラビアと呼ばれた国や地域の
  • 0:05 - 0:08
    民族や宗教の共通点や違いを理解することは
    かなり混乱することですが
  • 0:08 - 0:11
    私はこのビデオで これら民族や宗教の
    入門部分をお話したいと思います
  • 0:11 - 0:15
    ユーゴスラビアの分裂を明確に理解することは
  • 0:15 - 0:19
    第一次世界大戦の引き金となった事柄を理解するための
    実に重要な鍵となります
  • 0:19 - 0:25
    ユーゴスラビアの情勢は 80年代や90年代初頭
    共産党が崩壊した時期 かなり不安定ででした
  • 0:25 - 0:27
    では最初に
  • 0:27 - 0:30
    ユーゴスラビアという言葉の由来を
    理解しておいた方が良いでしょう
  • 0:30 - 0:34
    言葉通り 南スラブ諸国を
    引き合いに出してみましょう
  • 0:34 - 0:36
    "ユーゴ"とは 南のこと
  • 0:36 - 0:39
    "スラヴァ"とはスラブ諸国のことを言っています
  • 0:39 - 0:41
    スラブ語について話す時
  • 0:41 - 0:44
    この地域で話される言語について話しているのです
  • 0:44 - 0:49
    しかしまた東ヨーロッパ諸国や
    今のロシアの地域も指しているのです
  • 0:49 - 0:54
    セルビア クロアチア語が話されている場所は
  • 0:54 - 0:59
    この青く網がかった部分です
  • 0:59 - 1:05
    セルビア クロアチア語は
    この地域で優勢なスラブ語です
  • 1:05 - 1:08
    複数の方言があり
    クロアチア語 モンテネグロ語
  • 1:08 - 1:12
    あるいはセルビア語と呼ばれています
  • 1:12 - 1:15
    しかし言語学者のほとんどは
    それらの言語は全て互いによく似ていると言います
  • 1:15 - 1:18
    そして それらの言語を
    セルビア クロアチア語として
  • 1:18 - 1:21
    一つの言語に分類することができます
  • 1:21 - 1:23
    そして今日のクロアチア
    ボスニア ヘルツエゴビナ
  • 1:23 - 1:28
    セルビアやモンテネグロで
    話されているのです
  • 1:28 - 1:34
    言語こそがこの地域をつなぐ共通点なのです
  • 1:34 - 1:37
    その上
    スロベニア語もまたスラブ語です
  • 1:37 - 1:41
    スラブ語はセルビア クロアチア語と
    深い関係にあります
  • 1:41 - 1:43
    マケドニアでは スラブ語も話します
  • 1:43 - 1:46
    スラブ語は ブルガリア語に近いけれど
    セルビア クロアチア語ともつながりがあり
  • 1:46 - 1:49
    完全に違うわけではありません
  • 1:49 - 1:52
    したがって この地域全体にわたって
    言語的つながりがあるのです
  • 1:52 - 1:58
    さて この地域が分裂した理由は
    実は宗教と歴史にあります
  • 1:58 - 2:00
    何百年も前に遡ってみると
  • 2:00 - 2:04
    この地域は
    様々な帝国の支配下にありました
  • 2:04 - 2:06
    オーストリア・ハンガリー帝国や
    オスマン帝国などです
  • 2:06 - 2:09
    オーストリア・ハンガリー帝国とは
  • 2:09 - 2:11
    ローマカトリック帝国のことです
  • 2:11 - 2:12
    オスマン帝国について話をするなら
  • 2:12 - 2:13
    イスラム帝国について
    論じているということになります
  • 2:13 - 2:18
    そして何百年もの間 彼らが
    この領土の様々な土地を支配していたのです
  • 2:18 - 2:22
    最終的には 実に様々な宗教が
    混在する結果となりましたが
  • 2:22 - 2:28
    しばしば 人々が民族性と捉えるものに
    結びつけられます
  • 2:28 - 2:32
    だから今あるのは
    ユーゴスラビアを構成した以前の国が
  • 2:32 - 2:36
    宗教が原因となって崩壊した姿です
  • 2:36 - 2:39
    このちょうどピンク色の部分では
  • 2:39 - 2:41
    ローマカトリックの勢力が
    優勢な地域です
  • 2:41 - 2:43
    優勢と言ったのは
  • 2:43 - 2:45
    この地域は
    他の宗教も混在しているからです
  • 2:45 - 2:48
    つまりスロベニア クロアチアは
    主としてローマカトリックです
  • 2:48 - 2:54
    セルビアやモンテネグロに目をむけると
    主に東方正教会です
  • 2:54 - 3:00
    コソボでは
    イスラム教が大半を占めています
  • 3:00 - 3:05
    分裂前のコソボは
    様々な宗教で構成されているにもかかわらず
  • 3:05 - 3:10
    セルビアとモンテネグロの一部でした
  • 3:10 - 3:14
    そしてボスニア ヘルツエゴビナは
    実に様々な宗教で構成されている場所です
  • 3:14 - 3:19
    大体人口の半分が
    何世紀もかけて移動してきたのですが
  • 3:19 - 3:23
    イスラム教徒が
    圧倒的多数を占めています
  • 3:23 - 3:25
    そして一般的に
    ここが混乱するところです
  • 3:25 - 3:31
    人々がボスニアについて話す時は
  • 3:31 - 3:36
    ボスニア人のイスラム教徒について
    話すということです
  • 3:36 - 3:41
    しかし ボスニア ヘルツエゴビナもまた
  • 3:41 - 3:44
    東方正教会である
    セルビアの重要な一部なのです
  • 3:44 - 3:47
    だから ここも茶色で塗りますが
    東方正教会員は 人口の約3分の1を占めます
  • 3:47 - 3:50
    そして 大多数を
    ローマカトリック教徒が占め
  • 3:50 - 3:53
    ボスニア クロアチア人と呼んでいるのです
  • 3:53 - 3:56
    ここで明確にしておきますが
    ボスニア ヘルツエゴビナの歴史と聞いただけでも
  • 3:56 - 3:58
    また ニュースで耳にした時でさえも
    混乱してしまうでしょう
  • 3:58 - 4:01
    90年代に ニュースを聞くと
    混乱したものです
  • 4:01 - 4:04
    もしボスニアのイスラム教徒について
    あるいはボスニア人について話しているとすれば
  • 4:04 - 4:08
    それはボスニアに住んでいる
  • 4:08 - 4:10
    イスラム教徒のことを 指すことが多いです
    一方ボスニア クロアチア人といえば
  • 4:10 - 4:19
    民族的にはクロアチア人で
    ボスニアに住んでいる人々のことを言います
  • 4:19 - 4:24
    そしてローマカトリック教徒の
    ことを指している場合が多いです
  • 4:24 - 4:30
    またボスニア セルビア人について話す場合
  • 4:30 - 4:35
    自分自身のことを
    民族的にはセルビア人と認識しており
  • 4:35 - 4:39
    ボスニア ヘルツエゴビナに
    住んでいる人々のことを言いますが
  • 4:39 - 4:42
    おそらく東方正教会徒でしょう
  • 4:42 - 4:44
    したがって これらの地域には
  • 4:44 - 4:51
    言語的 民族的な
    強いつながりがあることが分かりますが
  • 4:51 - 4:54
    ある時期には
    宗教や方言の変遷が原因で
  • 4:54 - 4:57
    かなり多くの違いも
    生まれています
  • 4:57 - 4:59
    特に共産主義が崩壊した時期は
    醜くおぞましい様態を呈しました
  • 4:59 - 5:01
    つまり
    言語や宗教が
  • 5:01 - 5:03
    この地域の共通点や違いの
    基盤となっているのです
  • 5:03 - 5:06
    この地域の共通点や違いの土台となっているものは
  • 5:06 - 5:08
    当時の人々を第一次世界大戦へ駆り立てたもの
    あるいは90年代に見られた醜悪の事態を
  • 5:08 - 5:12
    理解する一助となるでしょう
  • 5:12 - 5:15
    そして ほんの少し状況を考えて
    まとめると
  • 5:15 - 5:20
    この地域は ある程度
    統一国家にしたいという想いに
  • 5:20 - 5:23
    誘発されて
    第一次世界大戦で 初めて統合されました
  • 5:23 - 5:29
    この民族的・言語的グループは
  • 5:29 - 5:32
    オーストリア・ハンガリー帝国や
    オスマン帝国によって分裂しましたが
  • 5:32 - 5:35
    第一次世界大戦に突入し
    オスマン帝国が衰退すると
  • 5:35 - 5:39
    人々は
    統一国家をつくりたいという想いを
  • 5:39 - 5:44
    より強く抱きました
  • 5:44 - 5:46
    第一次世界大戦は
    本質的に
  • 5:46 - 5:49
    ユーゴスラビア国家の統一を
    促進したのです
  • 5:49 - 5:54
    そして 異なる形で
    共産主義の崩壊まで統合を保ちました
  • 5:54 - 5:58
    冷戦中は
    社会主義・共産主義国家であったけれども
  • 5:58 - 6:02
    実は 常にソビエト連邦とは
  • 6:02 - 6:04
    毛色が違い 距離を置いていました
  • 6:04 - 6:08
    しかしこれらの地域を
    ある種まとめていた共産主義が崩壊すると
  • 6:08 - 6:10
    特に宗教的・民族的な違いが
  • 6:10 - 6:15
    ユーゴスラビアの分裂を招いたのです
Title:
旧ユーゴスラビア:言語と宗教
Description:

Sal はかつてユーゴスラビアとして知られた地域について
なぜこの地域が第一次世界大戦を勃発させたのかを
説明しています

more » « less
Video Language:
English
Duration:
06:17

Japanese subtitles

Revisions