Return to Video

サッカーの物理：「ありえない」フリーキック ― エレズ・ガーティ

  • 0:07 - 0:11
    1997年 フランスとブラジルの試合で
  • 0:11 - 0:14
    ロベルト・カルロスという名の
    若いブラジルの選手が
  • 0:14 - 0:18
    35メートルのフリーキックを
    準備していました
  • 0:18 - 0:20
    ゴールまで直線的に入る
    コースはなかったので
  • 0:20 - 0:24
    カルロスは不可能にも見える
    挑戦を決めました
  • 0:24 - 0:27
    彼がボールを蹴ると
    選手の右へと飛んでいくものの
  • 0:27 - 0:31
    ラインを割る直前で
    ボールは左に曲がり
  • 0:31 - 0:33
    ゴールに吸い込まれたのです
  • 0:33 - 0:36
    ニュートンの運動の第１法則によれば
  • 0:36 - 0:39
    物体は他の力が働かない限り
  • 0:39 - 0:42
    同じ方向と速度で動きます
  • 0:42 - 0:46
    カルロスがボールを蹴った時
    彼はボールに方向と速度を与えました
  • 0:46 - 0:49
    しかしどんな力がボールの進路を変え
  • 0:49 - 0:54
    サッカー史上で最高のゴールの１つを
    生み出したのでしょうか？
  • 0:54 - 0:56
    その秘密は回転にあります
  • 0:56 - 1:00
    カルロスはボールの右下を蹴り
  • 1:00 - 1:05
    高く右側にボールを蹴りましたが
    同時にボールを回転させていました
  • 1:05 - 1:08
    見た目は直線的な進路で
    ボールは飛び始めましたが
  • 1:08 - 1:12
    両側を流れる空気が
    ボールの動きを遅くしていきます
  • 1:12 - 1:17
    片側では空気の流れと
    ボールの動きは逆向きで
  • 1:17 - 1:19
    圧力を増加させました
  • 1:19 - 1:23
    反対側では空気の流れと
    ボールの動きは同じで
  • 1:23 - 1:26
    圧力の低い場所を生み出したのです
  • 1:26 - 1:31
    この違いによりボールは
    気圧の低い方向に向かって曲がりました
  • 1:31 - 1:34
    この現象はマグヌス効果と呼ばれています
  • 1:34 - 1:38
    このタイプのキックは
    バナナキックとも呼ばれ
  • 1:38 - 1:40
    頻繁に試され
  • 1:40 - 1:44
    素晴らしいゲームに彩りを加える
    要素の一つです
  • 1:44 - 1:46
    しかしボールを正確に曲げて
  • 1:46 - 1:51
    ディフェンダーの壁を巻いて
    ゴールに戻すことは困難です
  • 1:51 - 1:53
    高すぎるとゴールバーを越えてしまい
  • 1:53 - 1:57
    低すぎても曲がる前に
    地面にぶつかってしまいます
  • 1:57 - 1:59
    外に外しすぎるとゴールには届かず
  • 1:59 - 2:03
    内側に蹴りすぎたら
    ディフェンダーに止められてしまいます
  • 2:03 - 2:06
    ボールが遅すぎると
    早く曲がりすぎるか全く曲がらなくなり
  • 2:06 - 2:09
    ボールが早すぎると
    曲がるのが間に合いません
  • 2:09 - 2:11
    同じ物理法則により
  • 2:11 - 2:14
    不可能にも見える
  • 2:14 - 2:18
    コーナーキックからの直接ゴールも
    可能にします
  • 2:18 - 2:21
    マグヌス効果はアイザック・ニュートン卿が
    最初に発見しました
  • 2:21 - 2:26
    1670年にテニスをしていて
    気がついたのです
  • 2:26 - 2:30
    この法則はゴルフボール、フリスビー
    野球にも当てはまります
  • 2:30 - 2:33
    いずれの場合でも同じことが起こります
  • 2:33 - 2:38
    ボールの回転が周囲の空気の流れの中で
    気圧の違いを生み出し
  • 2:38 - 2:41
    回転の方向にボールが曲がるのです
  • 2:41 - 2:42
    それでは問題です
  • 2:42 - 2:44
    ボールを十分に強く蹴った場合
  • 2:44 - 2:48
    理論的にはブーメランのように
    自分のところに戻ってくるのでしょうか？
  • 2:48 - 2:50
    残念ながら 答えはノーです
  • 2:50 - 2:53
    もしボールが衝撃によって壊れたり
  • 2:53 - 2:54
    障害物に当たったりしなければ
  • 2:54 - 2:56
    空気がボールの動きを遅くし
  • 2:56 - 2:59
    ボールの曲がり方が大きくなり
  • 2:59 - 3:03
    どんどん小さな円となって
    渦巻き状の軌跡を描き
  • 3:03 - 3:05
    最後には止まってしまいます
  • 3:05 - 3:07
    この渦巻きを得るためには
  • 3:07 - 3:11
    カルロスの不朽のキックよりも
    15倍早いスピードで
  • 3:11 - 3:14
    ボールを回転させる必要があります
  • 3:14 - 3:16
    うまくいくといいですね
Title:
サッカーの物理：「ありえない」フリーキック ― エレズ・ガーティ
Speaker:
Erez Garty
Description:

1997年、ブラジルのサッカープレイヤーであるロベルト・カルロスは、ゴールまで直線的に入るコースのない35メートルのフリーキックの準備をしていました。カルロスのシュートはプレイヤーの外側を抜け、ラインを割る直前で左側に曲がってネットに吸い込まれたのです。彼は何をしたのでしょうか？エレズ・ガーティはサッカーの歴史で最も素晴らしいゴールの一つの裏にある物理法則を説明します。

レッスン　　　　： エレズ・ガーティ
アニメーション： TOGETHER

*このレッスンのビデオ: http://ed.ted.com/lessons/football-physics-the-impossible-free-kick-erez-garty
more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
03:33

Japanese subtitles

Revisions

Our website uses cookies for analysis purposes.