傷のある果物や野菜を食べても大丈夫? ― エリザベス・ ブラウアー
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0:07 - 0:102010年 300億ドル相当の
果物や野菜が -
0:10 - 0:13アメリカの小売業者や消費者によって
廃棄されました -
0:13 - 0:16見た目が悪かったり
腐って見えるなどが理由の一部でした -
0:17 - 0:21これは 売られている農産物の3割を
無駄にしていることになり -
0:21 - 0:25さらに 生育や出荷に欠かせない
水やエネルギーを浪費し -
0:25 - 0:28腐った果物で埋立地もふさがってしまう訳です
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0:28 - 0:30さて 見た目の問題とは何でしょうか?
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0:30 - 0:34店で斑点のあるりんごを
買わなかったことや -
0:34 - 0:38トマトの柔らかくなっている部分に
うっかり触ったこともあるでしょう -
0:38 - 0:41こういった傷のせいで農産物が
ごみ箱行きとなるのです -
0:41 - 0:43でも この斑点などの正体は何で
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0:43 - 0:45食べたら体に悪いのでしょうか?
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0:45 - 0:49実は このような傷は植物と微生物の
壮大な戦いの証なのです -
0:49 - 0:53人間と同じく 植物も何十億もの
カビやバクテリアと共存しています -
0:54 - 0:56植物に有益な微生物もあり
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0:56 - 1:00これは病気を抑制し
栄養素の抽出を助けてくれます -
1:00 - 1:03病原体となるものもあり
これは作物を攻撃するのですが -
1:03 - 1:07店舗に並んでいるときも
家の冷蔵庫に入っても生き続け -
1:07 - 1:10自分のために栄養素を
吸い取り続けているのです -
1:10 - 1:13幸い 人間への害はほとんどありません
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1:13 - 1:15これらのカビやバクテリアは
何百万年もかけて -
1:15 - 1:19植物の免疫システムを出し抜く戦略を
編み出してきました -
1:19 - 1:22しかし 健康な人間の免疫システムは
あまりに異なるため -
1:22 - 1:24この戦略は私たちには効かないのです
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1:25 - 1:28さて 植物の中では
何が起こっているのでしょうか? -
1:28 - 1:31微生物は様々な方法で
植物に到達します -
1:31 - 1:35例えば 水やりや受粉のときなどです
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1:35 - 1:37条件が正しく整えば
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1:37 - 1:39微生物はコロニーを作り
これが大きくなると -
1:39 - 1:42果実や葉の表面にある
ベタベタした層を攻撃します -
1:42 - 1:46目指すのはその内部にある
美味しい糖分や栄養分です -
1:46 - 1:50この種の病原体は しばしば
このような斑点を作ります -
1:50 - 1:54バクテリアの塊が果物の細胞から
栄養分や色素を奪い -
1:54 - 1:56黄色い輪ができてしまいます
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1:56 - 1:57次に この輪が拡大し
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1:57 - 2:00死んだ細胞から成る黒い斑点を
痕として残すのです -
2:00 - 2:03それぞれの斑点には
何十万もの微生物がいて -
2:03 - 2:07微生物の攻撃と
宿主の防御反応が合わさって -
2:07 - 2:08斑点ができるのです
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2:09 - 2:14例えば シュードモナス・シリンガエ
という病原体は -
2:14 - 2:16トマトにつくと果実と葉に侵入し
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2:16 - 2:19細胞間の隙間で増殖し
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2:19 - 2:21毒素とタンパク質を生成して
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2:21 - 2:24植物が持つ免疫反応を攪乱します
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2:24 - 2:28コロナチンという毒素は
植物の気孔を開いてしまうため -
2:28 - 2:31より自由にバクテリアが
侵入できるようになります -
2:31 - 2:35コロナチンはクロロフィルの
劣化を起こす反応も引き起こし -
2:35 - 2:37これが黄色い斑点となるのです
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2:37 - 2:40バクテリアが増殖し続けると
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2:40 - 2:42植物細胞を殺し始めます
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2:42 - 2:46これが斑点の理由ですが 傷んで
柔らかくなっている場合はどうでしょうか? -
2:46 - 2:49これは果物が収穫された後に
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2:49 - 2:51微生物に攻撃されると起こります
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2:51 - 2:53植物が輸送中に傷つくと
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2:53 - 2:56その傷から
壊死を起こすカビが侵入し -
2:56 - 2:57細胞を殺して
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2:57 - 2:59栄養分を吸い取るので
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2:59 - 3:01傷んでいるような
茶色い見た目になります -
3:01 - 3:04こういった傷みは特に
食べたら不味いこともあります -
3:04 - 3:07死んで腐敗を始めた細胞組織を
食べているわけですからね -
3:07 - 3:09でも 残りの部分は無事な場合が
ほとんどです -
3:09 - 3:13リンゴやトマトでよく見られるように
柔らかくなっていない斑点部分は -
3:13 - 3:17表面だけなので
風味に影響はありません -
3:17 - 3:21もちろん 大腸菌やサルモネラなどの
人間に害を及ぼす微生物が -
3:21 - 3:23野菜に付着している場合もあります
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3:23 - 3:27しかし 植物にとっては病原体ではないため
斑点はできません -
3:27 - 3:30姿は見えず
表面に乗っているだけです -
3:30 - 3:33傷のある果物や野菜を
避けるのではなく洗うことが -
3:33 - 3:35病気の予防になるのです
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3:35 - 3:37ですから 今度 青果店に行ったら
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3:37 - 3:40見た目の良くない果物も
怖がらずに手にとってみましょう -
3:40 - 3:42お店によっては値引きを
してくれるかもしれません -
3:42 - 3:44よく洗って きちんと保存すれば
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3:44 - 3:48リンゴやキャベツなどなら
冷蔵庫で何週間も保存できます -
3:48 - 3:53見た目はいまいちかもしれませんが
安全だし 味も遜色ないはずですよ
- Title:
- 傷のある果物や野菜を食べても大丈夫? ― エリザベス・ ブラウアー
- Description:
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2010年、 300億ドル相当の果物や野菜が、見た目が悪い、腐っているのかもという理由でアメリカの小売業者や消費者によって廃棄されました。そもそも、このシミの正体は何なのでしょうか? また、食べても構わないのでしょうか? エリザベス・ブラウアーが見た目の悪いの果物を避けなくてもいい理由を説明します。
講師:エリザベス・ブラウアー、アニメーション:TED-Ed
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/are-spotty-fruits-and-vegetables-safe-to-eat-elizabeth-brauer - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:09
Riaki Ponist approved Japanese subtitles for Are spotty fruits and vegetables safe to eat? - Elizabeth Brauer | ||
Riaki Ponist accepted Japanese subtitles for Are spotty fruits and vegetables safe to eat? - Elizabeth Brauer | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Are spotty fruits and vegetables safe to eat? - Elizabeth Brauer | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for Are spotty fruits and vegetables safe to eat? - Elizabeth Brauer | ||
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