富を贈ることが最高の喜び
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0:01 - 0:05クリス・アンダーソン:今回は
一味違ったインタビューになります -
0:05 - 0:09百聞は一見にしかずと言います
そこで— -
0:09 - 0:12私がビルとメリンダに
お願いしたのは -
0:12 - 0:14彼らがやってきたことを
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0:14 - 0:16説明してくれるような写真を
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0:16 - 0:18引っ張り出してきてもらい
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0:18 - 0:20それをもとに話していきます
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0:20 - 0:24この写真からですね
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0:24 - 0:26メリンダ、これはいつで
場所はどこですか? -
0:26 - 0:28隣のハンサムな男性は
どなたでしょうか? -
0:28 - 0:30メリンダ・ゲイツ:大きな眼鏡の人ですね?
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0:30 - 0:32これはアフリカです
私たち2人が -
0:32 - 0:34初めてアフリカを訪れた
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0:34 - 0:361993年の秋でした
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0:36 - 0:38すでに婚約していて
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0:38 - 0:39数ヵ月後に結婚しました
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0:39 - 0:42この旅で私たちは動物やサバンナを
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0:42 - 0:44実際に見ることができました
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0:44 - 0:46素晴らしかったです
ビルは それまで -
0:46 - 0:47長期休暇はとりませんでした
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0:47 - 0:52でも 本当に心が動かされたのは
極貧状態にある -
0:52 - 0:54現地の人々でした
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0:54 - 0:56私たちは自問を始めたのです
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0:56 - 0:58「これでいいのか?」と
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0:58 - 0:59旅行の終盤で
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0:59 - 1:00ザンジバルに行き
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1:00 - 1:01海岸を散歩しました
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1:01 - 1:02私たちが付き合っていた頃
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1:02 - 1:04よくそうしていました
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1:04 - 1:07マイクロソフトがもたらした富を
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1:07 - 1:09いずれ社会に還元する話は
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1:09 - 1:10以前からしていましたが
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1:10 - 1:11内容や方法について
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1:11 - 1:13話し始めたのは
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1:13 - 1:17まさに この海岸での散歩だったのです
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1:17 - 1:19この休暇が
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1:19 - 1:22世界最大の民間基金設立に
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1:22 - 1:24繋がったわけですね
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1:24 - 1:27休暇にしては高くつきました (笑)
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1:27 - 1:30そうですね でも楽しかったです
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1:30 - 1:33どちらのアイデアだったんでしょうか?
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1:33 - 1:36それとも どちらからともなく?
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1:36 - 1:38ビル・ゲイツ:そうですね
私たちの人生で -
1:38 - 1:40一緒に取り組めることがあって
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1:40 - 1:422人ともワクワクしていました
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1:42 - 1:48どうやったら 自分達の富を
返せるだろうと -
1:48 - 1:51この時 話し合っていたのは
極貧の人々のことでした -
1:51 - 1:54彼らに大きな影響を与えられるか?
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1:54 - 1:56手付かずの事柄はあるだろうか?
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1:56 - 1:58知らないことが沢山ありました
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1:58 - 2:00振り返ると当時の自分たちの考えは
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2:00 - 2:01驚くほど甘く
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2:01 - 2:02でも ある種の情熱がありました
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2:02 - 2:05それは 次の段階―
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2:05 - 2:08マイクロソフト後の人生では
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2:08 - 2:10慈善事業に従事するということです
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2:10 - 2:13ビルは60才を過ぎてからだと
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2:13 - 2:14想定していましたが
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2:14 - 2:15まだ60手前ですから
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2:15 - 2:19変更になった部分もあるわけです
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2:19 - 2:21そこから始まって
急速に進展しました -
2:21 - 2:23始まりは93年
そして97年― -
2:23 - 2:25財団が活動を始める前ですよね
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2:25 - 2:28そうね 97年
世界では沢山の子供たちが -
2:28 - 2:31下痢で命を落としている
という記事を読みながら -
2:31 - 2:33こう言い続けていたんです
-
2:33 - 2:34「そんなはずはない
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2:34 - 2:36米国なら薬局に行けば済む」
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2:36 - 2:38それで科学者を集め
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2:38 - 2:40人口のデータやワクチンや
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2:40 - 2:42効果があったものと
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2:42 - 2:44なかったものについて学びました
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2:44 - 2:46この時ですね 活動を始めたのは
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2:46 - 2:501998年の後半から
1999年でした -
2:50 - 2:53お二人は 大金を手にしていて
一方で— -
2:53 - 2:55世界では様々な問題が
溢れていたわけですね -
2:55 - 3:00一体どうやって
焦点を合わせたんですか? -
3:00 - 3:02私たちはテーマを2つ
選ぶことにしました -
3:02 - 3:05とにかく世界規模で最も深刻な
不平等の中から -
3:05 - 3:07私たちが選んだのは
死にゆく子供たちや -
3:07 - 3:10栄養不足で成長できない子供たち
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3:10 - 3:11立ち往生している国々でした
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3:11 - 3:14死亡率が高く
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3:14 - 3:16親達は沢山子供を生むので
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3:16 - 3:17爆発的な人口増加が起こり
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3:17 - 3:20子供たちは病にかかり
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3:20 - 3:23きちんとした教育も受けられず
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3:23 - 3:25将来も期待できません
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3:25 - 3:26これが1つ目でした
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3:26 - 3:29他方で米国では
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3:29 - 3:31私たちは2人とも
立派な教育を受け -
3:31 - 3:34米国が機会均等を保障できるのは
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3:34 - 3:37素晴らしい教育システムが
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3:37 - 3:40あればこそだと考えていました
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3:40 - 3:43でも学ぶにつれ 気づいたのは
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3:43 - 3:45実際はさほど保障されてないと
いうことでした -
3:45 - 3:47こうして2つを選び
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3:47 - 3:49私たちの財団がやっていることは
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3:49 - 3:52すべてそこにフォーカスしています
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3:52 - 3:54お二人それぞれに
ご自身の活動を物語る -
3:54 - 3:56写真を選んでもらいました
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3:56 - 3:59こちらはメリンダが選んだものですね
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3:59 - 4:01どんな写真でしょうか?
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4:01 - 4:04私が旅行する時に
好きなことの一つは -
4:04 - 4:07農村地域に出かけて
女性達と話すことです -
4:07 - 4:10バングラデシュでもインドでも
アフリカの国々でも -
4:10 - 4:12私は名も無き
西洋の女性として行きます -
4:12 - 4:15自分が誰とか名乗りません
普段着で行きます -
4:15 - 4:17そこで女性と話して
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4:17 - 4:20何度も何度も
旅をするほど耳にしたのは -
4:20 - 4:22「この注射を使えるようになりたいけど―」
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4:22 - 4:25現地で 子供が受ける
ワクチンについて話すと -
4:25 - 4:27それをきっかけに
こんな話になったんです -
4:27 - 4:29「じゃあ私が打っている注射は?」
-
4:29 - 4:32彼女達はデポプロベラと呼ばれる
避妊薬を -
4:32 - 4:34注射していたんです
-
4:34 - 4:36帰国してグローバルヘルスの
専門家に話すと -
4:36 - 4:38彼らは「いや 避妊薬は―
-
4:38 - 4:40開発途上国に在庫があるよ」と
-
4:40 - 4:42報告書を更に調査する
必要がありました -
4:42 - 4:44チームが調べた結果
-
4:44 - 4:46アフリカの女性たちが
使いたいと -
4:46 - 4:49いちばん希望する薬が
年間200日以上も -
4:49 - 4:52欠品になっていたのです
それで女性たちが私に -
4:52 - 4:54こう言っていた理由がわかりました
-
4:54 - 4:57「旦那に内緒で
10キロも歩いて -
4:57 - 5:00ようやく診療所に着いたけど
何もなかった」 -
5:00 - 5:03アフリカにはコンドームは
十分ありました -
5:03 - 5:05エイズ撲滅に従事する
米国や その他の国の -
5:05 - 5:07支援のおかげです
-
5:07 - 5:09でも女性たちが繰り返し言うのは
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5:09 - 5:11「夫とコンドームの話なんてできない
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5:11 - 5:15彼か私がエイズを患っていると
言っているようなものだから -
5:15 - 5:18必要なのは 避妊薬で
次の出産までの時間を延ばすこと -
5:18 - 5:21そうすれば子供たちに
ご飯を食べさせて -
5:21 - 5:23教育の機会も与えられる」
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5:23 - 5:25メリンダ、貴女は
カトリック教徒ですね -
5:25 - 5:29この問題について
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5:29 - 5:31そして中絶の是非について
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5:31 - 5:33賛成派と反対派の両方から
-
5:33 - 5:34議論に巻き込まれてきました
-
5:34 - 5:36どうやって対処していますか?
-
5:36 - 5:39そうですね
それは大切なポイントだと思います -
5:39 - 5:42国際社会として私たちが
避妊の議論を -
5:42 - 5:43敬遠してきたことです
-
5:43 - 5:47私たちは世界の
2億1千万人もの女性が -
5:47 - 5:49避妊薬を望んでいることを
知りながら -
5:49 - 5:52米国内にある避妊薬を
-
5:52 - 5:54提供することさえしませんでした
-
5:54 - 5:58わが国の政治的議論が原因です
私に言わせれば -
5:58 - 6:00それは まさに犯罪行為でした
-
6:00 - 6:03この問題をグローバルな舞台で
取り上げてくれる人を -
6:03 - 6:05ずっと探しましたが
ついに悟ったのは— -
6:05 - 6:07私がやるしかないということでした
-
6:07 - 6:09私はカトリック信者ですが
-
6:09 - 6:10避妊を支持しています
-
6:10 - 6:12米国のほとんどの
カトリック信者の女性が -
6:12 - 6:14避妊薬の使用経験はあると言います
-
6:14 - 6:16この議論を障壁にすべきではないと
-
6:16 - 6:18考えたのです
-
6:18 - 6:20米国には かつて避妊に関する
-
6:20 - 6:21世論調査がありましたが
-
6:21 - 6:24私たちはそれをグローバルに行い
-
6:24 - 6:2726億ドルを集めることができました
-
6:27 - 6:29女性の避妊を助けるためです
-
6:29 - 6:35(拍手)
-
6:37 - 6:41ビル、こちらは君のグラフですね
何についてですか? -
6:41 - 6:43私のグラフには
数字がありますね -
6:43 - 6:45(笑)
-
6:45 - 6:47いいグラフです
-
6:47 - 6:50これは 毎年5才の誕生日を
迎える前に -
6:50 - 6:53亡くなった
子供たちの数です -
6:53 - 6:54ここでお伝えしたいのは
-
6:54 - 6:56あまり良く知られていない
-
6:56 - 6:59驚くべきサクセスストーリーで
-
6:59 - 7:01私たちは素晴らしい成果を
上げているということです -
7:01 - 7:042千万人というのが
-
7:04 - 7:05私が生まれた頃の数字ですが
-
7:05 - 7:09この数を今や
6百万に減らすことができました -
7:09 - 7:11これは主にワクチンの
-
7:11 - 7:13おかげです
-
7:13 - 7:16かつては天然痘で命を落とす子どもが
年に数百万人いました -
7:16 - 7:18天然痘は根絶されて
ゼロになりました -
7:18 - 7:20麻疹が年に数百万人の命を奪いました
-
7:20 - 7:22この数字も数十万人に減りました
-
7:22 - 7:24つまり このグラフが示すのは
-
7:24 - 7:28引き続き死者数が
減少していくという希望であり -
7:28 - 7:29新しいワクチンの研究を利用し
-
7:29 - 7:31子どもたちに届けることで
-
7:31 - 7:33可能になるということです
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7:33 - 7:35この動きを加速させることも可能です
-
7:35 - 7:36過去10年で
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7:36 - 7:38亡くなっていく子供たちの数は
-
7:38 - 7:40かつてない速さで減少しています
-
7:40 - 7:43ですから 私が気に入っているのは
-
7:43 - 7:45新しいワクチンが開発できたら
-
7:45 - 7:47それを手に入れて
-
7:47 - 7:49このような最新情報を使って
-
7:49 - 7:54きちんと届ける―
すると奇跡が起こりうるということです -
7:54 - 7:55つまり 計算してみると
-
7:55 - 7:57前年と比べて
-
7:57 - 7:591日あたり数千人の子供の命が
-
7:59 - 8:01救われているということですね
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8:01 - 8:03これは報道されていませんね
-
8:03 - 8:06200人余りが亡くなった航空機事故などは
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8:06 - 8:08これよりずっと大きく取り上げられます
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8:08 - 8:10頭に来ませんか?
-
8:10 - 8:13そうですね 音を立てずに
事態が進んでいます -
8:13 - 8:16子供は一人 また一人と
亡くなっているのです -
8:16 - 8:17死因の98%は
-
8:17 - 8:19自然災害とは無関係です
-
8:19 - 8:21自然災害に対する人々の
-
8:21 - 8:22支援活動は素晴らしいです
-
8:22 - 8:24「明日は我が身だ」と思わせ
-
8:24 - 8:27お金が集まるのは すごいことです
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8:27 - 8:30他方で 子供たちの問題は
見えにくいのです -
8:30 - 8:33現在「ミレニアム開発目標」や
-
8:33 - 8:34その他の取り組みが進んでいます
-
8:34 - 8:37支援の輪も広がり
目標は— -
8:37 - 8:40百万人をはるかに下回るように
することで -
8:40 - 8:43私たちの世代で実現すべきです
-
8:43 - 8:44必要だったのは
-
8:44 - 8:46悲しみに暮れる人ではなく
-
8:46 - 8:48数字やグラフが得意な人の
-
8:48 - 8:50関与だったのかもしれません
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8:50 - 8:52今年の年次レターにも
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8:52 - 8:55先ほどのお話同様
世間の情報に反して -
8:55 - 8:57開発途上国の支援は
-
8:57 - 9:00無駄でも崩壊しているわけでもなく
-
9:00 - 9:02有効なのだと展開されました
-
9:02 - 9:04そうです
たとえば― -
9:04 - 9:07善意があっても
上手くいかなかった -
9:07 - 9:09援助がありますね
-
9:09 - 9:11ベンチャー投資だって
-
9:11 - 9:14真面目にやっても
上手くいかないことはあります -
9:14 - 9:17完璧な成果がないというだけで
-
9:17 - 9:20試み自体が悪かったと
-
9:20 - 9:21言うべきではありません
-
9:21 - 9:23着目すべきは
ゴールは何だったか? -
9:23 - 9:26どうやって栄養状態や
-
9:26 - 9:29生存率、識字率を上げて
その国の自助努力に -
9:29 - 9:31つなげようとしているか
-
9:31 - 9:33そうやって良し悪しを判断し
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9:33 - 9:34もっと賢くなるべきです
-
9:34 - 9:36私たちは援助を賢く使えます
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9:36 - 9:39全てが万能薬とは行きませんが
-
9:39 - 9:42投資事業よりは上手く行くと思います
-
9:42 - 9:45これは大成功した一例です
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9:45 - 9:48昔から良く言われているのは
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9:48 - 9:52夫婦で働くことは難しい
ということですが -
9:52 - 9:54お二人の秘訣は何ですか?
-
9:54 - 9:55沢山の女性から言われたのは
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9:55 - 9:57「私なら夫と働くのは無理
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9:57 - 9:59絶対上手くいかない」でした
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9:59 - 10:03でも私たちは楽しくやっています
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10:03 - 10:05人生という勉強の旅で
財団の事業は -
10:05 - 10:08私たち2人の所へやってきたものです
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10:08 - 10:11実は財団の仕事で
一緒に出張することは -
10:11 - 10:13ビルがマイクロソフトにいた頃ほど
-
10:13 - 10:14多くはありません
-
10:14 - 10:17別々に出張する機会が多いですが
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10:17 - 10:19私が分かっているのは
私が帰ったら -
10:19 - 10:21ビルは私が学んだことに
興味を示します -
10:21 - 10:23女性や少女たちの現状
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10:23 - 10:25ワクチンの調達に関する
新しいニュースや -
10:25 - 10:27素晴らしいリーダーについて
-
10:27 - 10:30じっくり耳を傾けて
興味を示してくれます -
10:30 - 10:32ビルにとっても同様です
-
10:32 - 10:33家に帰れば
彼の講演の話や -
10:33 - 10:35データや
彼が学んだことについて -
10:35 - 10:36私は心から関心があり
-
10:36 - 10:39二人で協力関係を
築いていると思います -
10:39 - 10:42もちろん四六時中
そうとはいきませんが -
10:42 - 10:46(笑)
-
10:46 - 10:49でも今は協力していますね
よかったです -
10:49 - 10:52メリンダ、財団創立の当初は
-
10:52 - 10:54貴女が主に仕切っていましたね
-
10:54 - 10:556年前でしょうか
-
10:55 - 10:58ビルがマイクロソフト社の
第一線から退いて -
10:58 - 10:59常勤になりました
-
10:59 - 11:00慣れるまで
-
11:00 - 11:02大変だったんじゃないですか?
-
11:02 - 11:05そうですね
-
11:05 - 11:07ビルを迎えるにあたり 私よりも
-
11:07 - 11:10多くの不安があったのは
-
11:10 - 11:11財団職員の方だと思います
-
11:11 - 11:12私はワクワクしていました
-
11:12 - 11:14ビルがこの決断を下したのは
-
11:14 - 11:17当然 2006年に公表する前のことで
-
11:17 - 11:18彼自身が決めたことでした
-
11:18 - 11:20でも 始まりは
あのビーチ休暇で -
11:20 - 11:21ビーチを2人で歩きながら
-
11:21 - 11:24ビルがアイデアを構想しました
-
11:24 - 11:26私にとっては
ビルが -
11:26 - 11:29彼の知性とハートを
-
11:29 - 11:31立ちはだかるグローバル問題や
-
11:31 - 11:34不公正に注ぐのは
嬉しかったです -
11:34 - 11:37他方で財団職員には
漠然とした不安がありました -
11:37 - 11:39(拍手)
-
11:39 - 11:41素晴らしいです
-
11:41 - 11:43でもビルが来て3ヶ月で
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11:43 - 11:44それは消えました
-
11:44 - 11:46職員も何人か消えたね
-
11:46 - 11:47そう 職員のことよ
-
11:47 - 11:49貴方の就任後3ヶ月で消えたでしょ
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11:49 - 11:51ビル:冗談だよ
メリンダ:職員は消えてないわよ -
11:51 - 11:53数人は消えたよ
いいけどさ -
11:53 - 11:55(笑)
-
11:55 - 11:57お二人はどんなことで
議論されますか? -
11:57 - 12:00日曜日の朝11時
-
12:00 - 12:01仕事は休み
-
12:01 - 12:03話題は何ですか?
どんな議論になりますか? -
12:03 - 12:05私たちは財団を一から
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12:05 - 12:082人で築き上げました
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12:08 - 12:10素晴らしい協力関係にあります
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12:10 - 12:12マイクロソフトを立ち上げた頃
-
12:12 - 12:14私のパートナーは
ポール・アレンでした -
12:14 - 12:16会社が成長する頃は
スティーブ・バルマーでした -
12:16 - 12:19そして今はメリンダです
これまで以上に強固で -
12:19 - 12:21対等なパートナーです
-
12:21 - 12:23私たちが議論するのは
-
12:23 - 12:25何を もっと与えるべきか
-
12:25 - 12:28どの団体がうまく行っているか?です
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12:28 - 12:29メリンダは沢山の見識があり
-
12:29 - 12:31職員とも膝を交えて話します
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12:31 - 12:33彼女が話したとおり
出張は別々です -
12:33 - 12:36そんな感じで協力してやっていることが
沢山あります -
12:36 - 12:382人の内のどちらかが
-
12:38 - 12:42絶対に意見を譲れないというような場面は
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12:42 - 12:44思いつきません
-
12:44 - 12:46でもメリンダは?
思いつくんじゃない?(笑) -
12:46 - 12:48あり得ますよ
-
12:48 - 12:49私の考えはこうです
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12:49 - 12:51私たちは取り組む角度が違い
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12:51 - 12:53それが良いんだと思います
-
12:53 - 12:55ビルはビッグデータを見て
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12:55 - 12:58「僕はグローバルな統計をもとに
活動したい」と言います -
12:58 - 13:00私は直感に従います
-
13:00 - 13:02現地で沢山の人達と会います
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13:02 - 13:04ビルが教えてくれたのは
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13:04 - 13:06集めた会話をもとに
グローバルなデータと照合すること -
13:06 - 13:07私がビルに教えたのは
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13:07 - 13:09データをもとに
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13:09 - 13:10現地の人々と会って
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13:10 - 13:13「このワクチンを届けられるか?」
-
13:13 - 13:16「母親たちはポリオの薬を飲ませることを
了承するか?」 -
13:16 - 13:17などを判断することです
-
13:17 - 13:19なぜなら流通の部分は
-
13:19 - 13:21科学と全く同様に重要だからです
-
13:21 - 13:23ですから この活動によって
お互いの考え方が -
13:23 - 13:25徐々に近づいてきていて
-
13:25 - 13:28率直に言って そのお陰で
いい仕事ができていると思います -
13:28 - 13:30さてワクチンとポリオなどにおいて
-
13:30 - 13:34お二人は素晴らしい成功を
おさめていますが -
13:34 - 13:35失敗例はどうでしょう?
-
13:35 - 13:37失敗や そこから学んだことを
-
13:37 - 13:39話していただくことはできますか?
-
13:39 - 13:42そうですね
幸い いくつかネタがあります -
13:42 - 13:44当然 失敗はありました
-
13:44 - 13:48薬やワクチンに関する仕事を
たくさんやれば -
13:48 - 13:51いろんな失敗をするものです
-
13:51 - 13:54たとえば大きな反響を呼んだ例は
-
13:54 - 13:55次世代コンドームの公募です
-
13:55 - 13:57何百もの応募がありました
-
13:57 - 14:00一部は成功するかもしれません
-
14:00 - 14:03私たちの考えは甘かったんです
間違いなく私は甘かった -
14:03 - 14:06インドの内臓リーシュマニア症の
治療薬について -
14:06 - 14:07私は薬さえ手に入れば 病を
-
14:07 - 14:09根絶できると考えていました
-
14:09 - 14:11でも実際には注射を10日間
-
14:11 - 14:13毎日 打つ必要がありました
-
14:13 - 14:15薬の開発は予想より3年長くかかり
-
14:15 - 14:17しかもそれを現地に届ける
-
14:17 - 14:19手段が無いことが分かったのです
-
14:19 - 14:20幸運にも私たちは
-
14:20 - 14:24サシチョウバエを殺せば病を防げることを
-
14:24 - 14:26突き止めましたが
-
14:26 - 14:27私たちは5年も費やしました
-
14:27 - 14:295年の歳月と6千万ドルが
-
14:29 - 14:31ほんのわずかな進歩にしかならず
-
14:31 - 14:32無駄遣いだったと
-
14:32 - 14:36言われても仕方ありません
-
14:36 - 14:40お二人は年間 約10億ドルを―
教育にだったと思いますが -
14:40 - 14:42助成されています
-
14:42 - 14:46そこに至るまでの物語は
-
14:46 - 14:48かなり長く複雑なものです
-
14:48 - 14:52お話しいただける失敗はありますか?
-
14:52 - 14:54初期の活動から得た大きな教訓は
-
14:54 - 14:55学校が小さければ
-
14:55 - 14:58解決すると
私たちが思っていたことです -
14:58 - 14:59小さいことは確かに有効です
-
14:59 - 15:01中退率低下に貢献しています
-
15:01 - 15:03小規模学校では
暴力や犯罪も少ないです -
15:03 - 15:05ただ この事業で
私たちが学んだこと -
15:05 - 15:08そして重要な鍵だとわかったのは
-
15:08 - 15:10教室に立つ
素晴らしい教師の存在です -
15:10 - 15:12力のある教師が
-
15:12 - 15:13現場にいなければ―
-
15:13 - 15:15建物の大小は どうでもいいんです
-
15:15 - 15:17大学に進めるかどうか
-
15:17 - 15:19生徒の進路を変えることはできません
-
15:19 - 15:23(拍手)
-
15:23 - 15:25メリンダ、この写真は
-
15:25 - 15:29貴女と長女のジェンですね
-
15:29 - 15:31ほんの3〜4週間前ですね
-
15:31 - 15:32これはどこですか?
-
15:32 - 15:34タンザニアです
ジェンは以前にも -
15:34 - 15:35行っています
-
15:35 - 15:38うちの子たちは アフリカに
何度も行っています -
15:38 - 15:40私たちは趣向を変えて
-
15:40 - 15:422泊3日を現地の家族と
-
15:42 - 15:44一緒に過ごしました
-
15:44 - 15:47ご両親の名前はアナとサナレです
-
15:47 - 15:50ボマ(小屋)で
寝泊まりさせてくれました -
15:50 - 15:52私たちが訪れる前
-
15:52 - 15:53その囲いのついた小屋には
-
15:53 - 15:56ヤギがいたんでしょうね
-
15:56 - 15:57その家族に泊めてもらい
-
15:57 - 15:59そこで身をもって学んだのは
-
15:59 - 16:01タンザニアの
農村の暮らしです -
16:01 - 16:03ちょっと訪ねて行って
-
16:03 - 16:05半日過ごして帰ってくるのと
-
16:05 - 16:06宿泊するのとは
-
16:06 - 16:08まったく違いました
-
16:08 - 16:12これについて一つだけ
ご説明します -
16:12 - 16:14彼らには子供が6人います
私はアナと -
16:14 - 16:16調理用の小屋で
その日 -
16:16 - 16:175時間 料理していました
-
16:17 - 16:19話しながら分かったのは
アナが -
16:19 - 16:21ご主人と相談し計画的に
-
16:21 - 16:22出産の間隔を空けていること
-
16:22 - 16:24とても愛情深い夫婦関係でした
-
16:24 - 16:26ご主人はマサイ族の戦士でしたが
-
16:26 - 16:282人は結婚を決めました
-
16:28 - 16:31尊敬と愛がはっきりわかるような
関係でした -
16:31 - 16:336人の子供たちの真ん中には
-
16:33 - 16:3513才の
男の子と女の子との双子がいて -
16:35 - 16:38女の子の名前はグレースです
-
16:38 - 16:39私たちは薪割りなど
-
16:39 - 16:42グレースと母親がやることを
全部やりました -
16:42 - 16:44グレースは思春期で
もう子供ではありませんが -
16:44 - 16:46大人でもありません
-
16:46 - 16:48彼女はとってもシャイでした
-
16:48 - 16:49私とジェンに話しかけたい様子で
-
16:49 - 16:52私たちも声をかけましたが
恥ずかしがっていました -
16:52 - 16:54でも夜になって
-
16:54 - 16:57タンザニアの僻地らしく
電気は全て消えました -
16:57 - 16:58それは初日の夜で
月もなく -
16:58 - 17:00星も出ていませんでした
-
17:00 - 17:02ジェンがアウトドア用の
-
17:02 - 17:04ヘッドランプを付けて小屋から出ると
-
17:04 - 17:07グレースが直ぐに後を追いました
-
17:07 - 17:08通訳者を連れて
-
17:08 - 17:10ジェンに一目散に駆け寄ると
-
17:10 - 17:11「帰るときに
-
17:11 - 17:12ヘッドランプくれない?
-
17:12 - 17:14そしたら夜も勉強できるわ」と
-
17:14 - 17:15すごいですね
-
17:15 - 17:17父親に聞いたのですが
-
17:17 - 17:19中学校の試験に受かった
-
17:19 - 17:20双子の男の子の方と違って
-
17:20 - 17:22家事を手伝うグレースは
-
17:22 - 17:23試験に合格できず
-
17:23 - 17:25まだ公立学校に入れないのです
-
17:25 - 17:28父親は「彼女の教育費を
工面できるかわからない -
17:28 - 17:30私立は高すぎるから
妻のように― -
17:30 - 17:32娘は この農場で
一生を終えるかもしれない」と -
17:32 - 17:33つまり彼らは教育が
-
17:33 - 17:34大きな違いを
-
17:34 - 17:37もたらすと知っているのです
-
17:37 - 17:39こちらは別の写真ですね
-
17:39 - 17:42お二人のお子さんの
ローリーとフィービーが -
17:42 - 17:46ポール・ファーマーと写っています
-
17:46 - 17:48世界で最も裕福な家庭で
-
17:48 - 17:513人の子供を育てるのは
-
17:51 - 17:53あまり前例がない
-
17:53 - 17:57社会的実験をするようなものです
-
17:57 - 17:58成功の秘訣は何ですか?
-
17:58 - 18:01どのように子育てされましたか?
-
18:01 - 18:03そうですね
私たちの子供は -
18:03 - 18:05素晴らしい教育を受けましたが
-
18:05 - 18:06子供たちには
-
18:06 - 18:08自分の能力や進路
将来何をするかを -
18:08 - 18:10しっかり意識させてきました
-
18:10 - 18:12私たちが とても明確に示してきた方針は
-
18:12 - 18:13資産の殆どを財団に
-
18:13 - 18:15寄付するということと
-
18:15 - 18:19子供たちが夢中になれることを
見つける支援をすることです -
18:19 - 18:20私たちは子供たちに
-
18:20 - 18:22バランスを取ってほしいのです
-
18:22 - 18:26何をやるのも自由ですが
大金が降ってきて -
18:26 - 18:29何もせずに遊んで暮らせるようには
なりませんから -
18:29 - 18:32これまでのところ
子供たちは まあ勤勉で -
18:32 - 18:35自分たちの進路選択に
心を踊らせています -
18:35 - 18:40当然ながら お子さんのプライバシーを
守ることに留意されてきましたね -
18:40 - 18:43今回お子さんの写真を見せる許可を
-
18:43 - 18:44下さったのは何故ですか
-
18:44 - 18:45興味深いことに
-
18:45 - 18:47大きくなった子供たちには
-
18:47 - 18:50我が家の信念が「責任」であると
よくわかっています -
18:50 - 18:52米国に住み 素晴らしい教育を
-
18:52 - 18:54受けられるだけでも
-
18:54 - 18:56信じられない境遇であり
-
18:56 - 18:58世界に還元する責任があるのです
-
18:58 - 18:59彼らが成長する中で
-
18:59 - 19:00私たちは教え
-
19:00 - 19:02世界各国を訪れてもいますが
-
19:02 - 19:03彼らは言うのです
-
19:03 - 19:05「ママとパパの活動を
私たちが信じていると -
19:05 - 19:07皆に知って欲しいから
-
19:07 - 19:08私たちのことを
もっと話しても良いよ」と -
19:08 - 19:11それで この写真を公開して
良いことになりました -
19:11 - 19:13おそらくポール・ファーマーは
-
19:13 - 19:15著書に載せるだろうと思います
-
19:15 - 19:17子供たちは財団の使命も
-
19:17 - 19:19本当に気にかけてくれるんです
-
19:19 - 19:21ご自身の財団に
莫大な寄付をされても -
19:21 - 19:243人のお子さんを
億万長者にできるだけの -
19:24 - 19:25資産をお持ちですよね
-
19:25 - 19:27そのような計画はありますか?
-
19:27 - 19:29いいえ
そんな風に残すつもりはありません -
19:29 - 19:31子供たちは自分の仕事こそが
-
19:31 - 19:38やりがいであり大切だと
実感してもらわなくてはなりません -
19:38 - 19:41私たちは結婚前に
ある記事に載っていた -
19:41 - 19:44ウォーレン・バフェットの言葉を読んで
-
19:44 - 19:46子供に莫大な資産を残すのは
社会のためにも -
19:46 - 19:49子供のためにも良くないと確信しました
-
19:49 - 19:51ウォーレン・バフェット氏ですが
-
19:51 - 19:542006年に素晴らしい出来事がありました
-
19:54 - 19:57米国一の大富豪を競う
-
19:57 - 19:59唯一のライバルだった彼が
-
19:59 - 20:00突然 方針を変え
-
20:00 - 20:03資産の8割を貴方の財団に
-
20:03 - 20:04寄付すると決めました
-
20:04 - 20:06一体何が起こったんですか?
-
20:06 - 20:08長いバージョンと短いバージョンが
あるでしょう -
20:08 - 20:09今日は短い方をお願いします
-
20:09 - 20:13分かりました
ウォーレンは親しい友人でした -
20:13 - 20:18彼は財産のすべてを奥様のスージーに
-
20:18 - 20:19残すつもりでした
-
20:19 - 20:23残念なことに
その前にスージーが亡くなってしまい -
20:23 - 20:26委譲することが大好きな—
-
20:26 - 20:29(笑)
-
20:29 - 20:30ウォーレンは・・・
-
20:30 - 20:31今のツイートして
-
20:31 - 20:34何かに長けている人がいて
お金を求めずに -
20:34 - 20:38それをやってくれる人がいたら
それで良いのではないかと -
20:38 - 20:41私たちは驚きを隠せませんでした
-
20:41 - 20:43メリンダ:本当に驚いたわ
ビル:想像だにしてなかったからね -
20:43 - 20:45そこからは驚きの連続でした
-
20:45 - 20:48いただいた寄付によって
-
20:48 - 20:51財団の可能性を
劇的に広げることができました -
20:51 - 20:53財団の資産の半分は
-
20:53 - 20:56ウォーレンの驚くべき
寛大な寄付によるものです -
20:56 - 20:57お二人は
-
20:57 - 20:58役目を終える頃までに
-
20:58 - 21:00資産の95%以上を
-
21:00 - 21:02財団に寄付すると公約されています
-
21:02 - 21:03そのとおり
-
21:03 - 21:07ウォーレンとの—
素晴らしいですよね -
21:07 - 21:10(拍手)
-
21:10 - 21:13最近ですが
お二人とウォーレンは -
21:13 - 21:15他の億万長者や成功者たちにも
-
21:15 - 21:17資産の半分以上を
慈善活動に -
21:17 - 21:18寄付するよう
-
21:18 - 21:24説得することに
奔走されています -
21:24 - 21:27進み具合はどうですか?
-
21:27 - 21:30これまで約120名の方々が
-
21:30 - 21:32「寄付の誓い」に賛同してくれました
-
21:32 - 21:35この活動の魅力は
賛同者が毎年集まって -
21:35 - 21:37雇用を増やしたとか
どんな施しをしたとか -
21:37 - 21:39話し合うことです
-
21:39 - 21:40均質化は目指しません
-
21:40 - 21:41慈善活動の長所は
-
21:41 - 21:43驚くほどの多様性です
-
21:43 - 21:44誰かが施しをします
-
21:44 - 21:47私たちはそれを見て
感嘆の声をあげます -
21:47 - 21:48それが良いんです
-
21:48 - 21:49それが慈善の役割で
-
21:49 - 21:52たとえば教育のような
一つのテーマの中でも -
21:52 - 21:54様々な手段を採ることです
-
21:54 - 21:56もっと実験する必要があります
-
21:56 - 21:59でも楽しくやっています
メンバーに会って -
21:59 - 22:01慈善活動に至った経過や
-
22:01 - 22:02子育ての話を聞きます
-
22:02 - 22:04やり方は皆それぞれです
-
22:04 - 22:07思い描いていた以上に
成功しています -
22:07 - 22:10今後 団体は規模の面で
-
22:10 - 22:12成長を続けていくでしょう
-
22:12 - 22:16慈善活動によって
変化を生み出している人の姿を -
22:16 - 22:17人々に示すことにも意義があります
-
22:17 - 22:20なにしろ 彼らは自ら
ビジネスを立ち上げ -
22:20 - 22:21創造力を元手に
-
22:21 - 22:23すごいアイデアを
実現した人たちです -
22:23 - 22:26彼らのアイデアと能力を元手に
-
22:26 - 22:28慈善活動を起こせば
世界を変えることができます -
22:28 - 22:30彼らは他の人達の活動を見て
こう言います -
22:30 - 22:32「自分の資産で同じことをやりたい」
-
22:32 - 22:34私はそこが素晴らしいと思います
-
22:34 - 22:37私が思うに
一部の人達にとっては -
22:37 - 22:39そのような大金を
-
22:39 - 22:41間接的に他のことに使うということ自体
-
22:41 - 22:44理解しがたいです
-
22:44 - 22:46この会場にも大富豪や成功者が
-
22:46 - 22:48いらっしゃるでしょう
-
22:48 - 22:50ここで売り込んでみませんか?
-
22:50 - 22:51どんな風に誘いますか?
-
22:51 - 22:52この活動によって私たちは
-
22:52 - 22:54最高の充実感を味わっています
-
22:54 - 22:57亡くなる時に お金は持って行けません
-
22:57 - 23:00お子さんに富を残すことが
得策でなければ -
23:00 - 23:01何が出来るか
一緒に -
23:01 - 23:04アイデアを出し合いましょう
-
23:04 - 23:06過去の慈善活動家のお陰で
-
23:06 - 23:09世界は ずっと良い場所になりました
-
23:09 - 23:12慈善活動は米国の伝統であり
世界で最も力のある -
23:12 - 23:13羨望の的です
-
23:13 - 23:15私がこれほど楽観的なのは
-
23:15 - 23:17社会奉仕活動が広がっていき
-
23:17 - 23:19政治では行き届かない部分に
-
23:19 - 23:20光を当て
-
23:20 - 23:23正しい方向へ導いていくだろうと
-
23:23 - 23:26思っているからです
-
23:26 - 23:29世界には許しがたい不平等が
はびこっていて -
23:29 - 23:30構造的とも言える
-
23:30 - 23:32不平等の問題が増えています
-
23:32 - 23:35より多くの賛同者が
-
23:35 - 23:37お二人が築き上げてきた道に従えば
-
23:37 - 23:39問題そのものについても
-
23:39 - 23:40問題の認識についても
-
23:40 - 23:41効果があるように思います
-
23:41 - 23:43いかがでしょうか?
-
23:43 - 23:45賛成です
持てる者の富を -
23:45 - 23:48そうでない人達に渡せたら
良いと思います -
23:48 - 23:50バランスが取れますし 公正です
-
23:50 - 23:52でも体制も変える必要があります
-
23:52 - 23:54米国では教育システムを
誰にとっても公正で -
23:54 - 23:56生徒全員の役に立つように
-
23:56 - 23:58変えようとしています
-
23:58 - 24:00私が思うに
これが不平等を解消する -
24:00 - 24:01真の変革です
-
24:01 - 24:03一番大切なことだね
-
24:03 - 24:06(拍手)
-
24:06 - 24:10会場にお越しいただいた皆さんと
-
24:10 - 24:11世界中の何百万人の方々が
-
24:11 - 24:14お二人のこれまでの軌跡と
-
24:14 - 24:15未来を形作るための
-
24:15 - 24:19お二人の目覚しい貢献度に
-
24:19 - 24:21畏敬の念を抱いていることでしょう
-
24:21 - 24:22お二人のTEDへのご参加—
-
24:22 - 24:24お話と活動の全てに感謝します
-
24:24 - 24:26ビル:ありがとう
メリンダ:ありがとう -
24:26 - 24:29(拍手)
-
24:35 - 24:39ビル:ありがとう
メリンダ:本当にありがとう -
24:39 - 24:43ビル:お疲れさま (拍手)
- Title:
- 富を贈ることが最高の喜び
- Speaker:
- ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツ
- Description:
-
1993年、婚約中のビルとメリンダ・ゲイツはザンジバルの海岸を歩きながら、マイクロソフト社から得た富を社会に確実に還元する方法について大胆な決断をしました。クリス・アンダーソンを交えたトークで、ゲイツ夫妻が自身のビル&メリンダ・ゲイツ財団にまつわる活動、結婚生活、子供たち、失敗について、そして富のほとんどを贈ることにどれほど満足しているかを語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 25:00
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Why giving away our wealth has been the most satisfying thing we've done | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Why giving away our wealth has been the most satisfying thing we've done | ||
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