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もしも分子が人間だったら? — ジョージ・ザイダン&チャールズ・モートン

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    通りを歩いている人と人同士が
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    ぶつかったとします
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    普通 大して気にせず
    そのまま歩き続けるものです
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    これが 時に
    分子にも起こるのです
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    ぶつかって跳ね返って
    それでおしまいです
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    でも もし人同士がぶつかって
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    その衝突の最中に
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    一人の腕が切断されて
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    もう一人の人の顔に
    くっついたとしたら?
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    かなり奇妙な話ですよね
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    でも 分子同士に起こる—
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    様々な反応の中には
    今みたいなのもあるのです
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    2つの分子が結合して1つになったり
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    1つの分子が分裂して2つになったり
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    分子の一部が入れ替わったり
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    こういった変化は「化学反応」といって
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    私たちの身の回りで起きていることです
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    例えば 花火が爆発したり
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    鉄が錆びたり
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    牛乳が腐ったり
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    人が産まれ
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    歳をとって
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    死んで
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    土に還ったりなどです
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    でも 化学反応は
    デタラメに起こるものではなく
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    すべて法則に従っているのです
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    まず 分子がぶつかり合う際
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    特定の方向を向いていること
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    次に 十分な勢いをつけてぶつかること
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    つまり十分なエネルギーが必要なのです
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    さて 化学反応は
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    単に一方向にしか起こらないものだと
    思っていませんか
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    そういう場合もあります
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    例えば 燃えたり 爆発したら
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    元には戻りません
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    でも たいていの化学反応は
    双方向で起きるのです
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    つまり「順方向」と「逆方向」です
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    顔に腕がくっついた男の子が
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    片腕のない女の子にぶつかって
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    腕が元の場所に戻るというのも
    不可能ではないのです
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    では 少しズームアウトしましょう
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    例えば 道を歩いている人が千人いて
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    全員 手足が正常に
    くっついている状態だとします
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    始めは 衝突が起きるたび
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    Aさんの腕がBさんの顔に
    転移する可能性があります
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    だから 最初は
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    腕が顔にくっついてしまう人や
    腕をなくしてしまう人が
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    どんどん増えます
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    しかし 顔に腕のついた人や
    腕なしの人の
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    数が増えていくにつれ
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    こういった人同士が
    衝突する可能性が増えます
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    そんな人同士がぶつかった場合
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    なんと
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    普通の肢体を持つ人々が
    再生されるのです
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    さて 「順方向」で手足が転移する
    1秒ごとの数は
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    最初は多く
    だんだん減ります
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    そして「逆方向」で手足が転移する
    1秒ごとの数は
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    最初はゼロですが
    だんだん増えます
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    最終的には合流して
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    一致します
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    こうなったとき
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    それぞれの状態の人たちの数の
    変動が止まります
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    引き続きぶつかり合い 手足の転移が
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    続いていてもです
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    ここで それぞれの状態にある
    人々の数の比は何でしょうか
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    1対1だと思いますよね
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    間違いです いや 合っているかも
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    場合によります
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    50対50かもしれないし
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    60対40もありえますし
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    15対85だったり
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    何でもありです
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    私たち科学者は
    実際に自分の手を汚して—
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    とは言え ラボの中なので
    そんなに汚れませんが—
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    実際の分子の割合を割り出さなければ
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    いけないわけです
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    手足の転移という出来事それぞれは
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    当人たちにとっては
    おおごとですが
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    ズームアウトして見れば
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    個体数は変わっていませんよね
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    これは平衡状態と呼ばれます
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    化学反応に限らず
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    「遺伝子プール」や
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    高速道路の車の流れでも
    同じパターンが起こります
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    9千キロ上空から見れば
    静止しているようでも
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    地上では とんでもないことが
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    たくさん起こっていて
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    ズームインして見ないと
    分からないのです
Title:
もしも分子が人間だったら? — ジョージ・ザイダン&チャールズ・モートン
Description:

分子と分子が衝突すると、化学反応が起こり、大幅に分子構造が変わることがあります。それはまるで、あなたの顔に新しく腕がくっつくようなものなのです! ジョージ・ザイダンとチャールズ・モートンが、分子の集まりを人で溢れる通りに、分子の衝突をフツーの人々の手足が入れ替わってしまう様子に例え、面白おかしく説明します。

講師:ジョージ・ザイダン&チャールズ・モートン、アニメーション:Neighbor
*このビデオの教材 : http://ed.ted.com/lessons/chemical-reactions-zaidan-and-morton

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
03:25

Japanese subtitles

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