私たちを取り巻く細菌と住環境のデザイン
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0:01 - 0:05全ての物が
見えない生態系で覆われています -
0:05 - 0:10バクテリア ウィルス 菌類と言った
小さな生物です -
0:10 - 0:14私たちが使う 机やコンピューター
鉛筆 建物― -
0:14 - 0:17全ての物が常在菌でいっぱいです
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0:17 - 0:20そこで 私たちが
物をデザインする時 -
0:20 - 0:23この見えない世界の
デザインや -
0:23 - 0:25体内の生態系との
-
0:25 - 0:28関わり方についても
考えることができます -
0:28 - 0:31私たちの身体は
何兆もの微生物のすみかです -
0:31 - 0:34これらの生物が
私たちの体の一部をなしています -
0:34 - 0:38腸にいる微生物は
体重と気分に影響を与えます -
0:38 - 0:41皮膚にいる微生物は
免疫システムを高めたりします -
0:41 - 0:44口腔内の微生物は
口臭をなくしたり― -
0:44 - 0:46しなかったり
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0:46 - 0:49ここでの重要なポイントは
人の生態系が -
0:49 - 0:52接触する全ての生態系と
相互作用すること -
0:52 - 0:53例えば 鉛筆に触ると
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0:53 - 0:56微生物が移動します
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0:56 - 1:01私たちの身の回りの 見えない生態系を
デザインすることができれば -
1:01 - 1:04これまでにない方法で
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1:04 - 1:07私たちの健康に
よい影響を与えてくれるでしょう -
1:07 - 1:09よくこんな事を聞かれます
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1:09 - 1:13「微生物の生態系を
デザインすることはできますか?」 -
1:13 - 1:16私は可能であると信じています
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1:16 - 1:18これは私たちが既にやっていることで
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1:18 - 1:21無意識に行っています
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1:21 - 1:23ここでデータをご覧いただきます
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1:23 - 1:27建築に焦点を合わせた
私の研究の一部です -
1:27 - 1:30意図的 あるいは
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1:30 - 1:32非意図的な設計が
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1:32 - 1:35この見えない世界に どう影響しているかを
お見せします -
1:35 - 1:39これはオレゴン大学の
リリス・ビジネス・コンプレックスです -
1:39 - 1:42建築家と生物学者の
チームと組んで -
1:42 - 1:46この建物内の300を超える部屋から
サンプルを得ました -
1:46 - 1:50建物内の微生物の化石記録の様なものを
入手したかったのです -
1:50 - 1:53そこで 埃を採取しました
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1:53 - 1:57埃から細菌の細胞を取り出して
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1:57 - 2:01それぞれの細胞内にある
遺伝子の配列を比べました -
2:01 - 2:03ですから 私のチームは
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2:03 - 2:06プロジェクトの間
掃除機をよくかけました -
2:06 - 2:08これはティムです
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2:08 - 2:11このティムの写真を
撮影した時 彼に言われたのは -
2:11 - 2:13「ジェシカ 僕がいた
前の研究グルーブでは -
2:13 - 2:16コスタリカの熱帯雨林で
野外調査をしていてた -
2:16 - 2:20あの頃とは状況が
一変してしまったよ」と -
2:20 - 2:24ではまず 私たちが各部屋で
見つけたものを紹介します -
2:24 - 2:27オートデスク社と共同で作成した
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2:27 - 2:30可視化ツールを使った
データで見てみましょう -
2:30 - 2:33このデータの見方ですが
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2:33 - 2:37まず 円の外側を見てください
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2:37 - 2:40様々な細菌グループがいます
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2:40 - 2:42中心のピンク色の塊を
見ていただくと -
2:42 - 2:45各グループの相対的な
存在量が分かります -
2:45 - 2:4812時の方向を見ると
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2:48 - 2:50アルファプロテオバクテリアが多く見られます
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2:50 - 2:551時の方向をみると
桿菌が比較的少ないことが分ります -
2:55 - 2:59同じ建物内の異なるスペースも
見てみましょう -
2:59 - 3:01化粧室の中を見てみましょう
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3:01 - 3:04どれも似たような生態系です
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3:04 - 3:07講義室を見てみると
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3:07 - 3:09どれも同じような生態系です
-
3:09 - 3:12しかし 異なるタイプのスペースでは
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3:12 - 3:14それぞれが 根本的に
異なっていることが -
3:14 - 3:16分かります
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3:16 - 3:19私は 化粧室を熱帯雨林だと
考えるのが好きです -
3:19 - 3:22ティムに言ったのは
「微生物だけ見てみれば -
3:22 - 3:26ある意味 コスタリカに
いるようなものよ」と -
3:26 - 3:30そして オフィスは温帯草原と
考えたいです -
3:30 - 3:35この考え方は
設計者にとって重要です -
3:35 - 3:38生態学の原理を使えるからです
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3:38 - 3:41生態学の重要な原理とは
分散でしょう -
3:41 - 3:44生物が動き回る法則です
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3:44 - 3:48微生物は人々や 大気を介して
-
3:48 - 3:49拡散されます
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3:49 - 3:52ですから この建物内で
最初にやりたかったことは -
3:52 - 3:54空調システムの確認でした
-
3:54 - 3:57機械技師は
空調装置を設計する時 -
3:57 - 3:59空気の流れと温度が適切で
-
3:59 - 4:02人々が心地良く
感じられるようにします -
4:02 - 4:05この時 理化学の原理を応用しますが
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4:05 - 4:09生物学も利用できるはずです
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4:09 - 4:12この建物内にある
-
4:12 - 4:15同じ空調装置に棲む
微生物を見てみると -
4:15 - 4:19それぞれが ほぼ同じであることが
分かります -
4:19 - 4:22この微生物を
違う空調装置の -
4:22 - 4:24微生物と比べると
-
4:24 - 4:27根本的に異なっていることが
分かります -
4:27 - 4:31この建物内の部屋は
群島のようになっています -
4:31 - 4:33つまり機械技師は
エコエンジニアでもあり -
4:33 - 4:36建物内に望むような
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4:36 - 4:42生物群系を構築することができます
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4:42 - 4:46微生物は人を介しても
拡散します -
4:46 - 4:49デザイナーは人々が交流しやすいように
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4:49 - 4:51各部屋を近くにまとめます
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4:51 - 4:55例えばラボとオフィス間で
アイディアを交換しやすくするためです -
4:55 - 4:57微生物が人々を介して
移動することを考えると -
4:57 - 5:00近くにある部屋は
とても似通った生物群系になると -
5:00 - 5:02予測できます
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5:02 - 5:05これは まさに私たちの
調査どおりでした -
5:05 - 5:08隣接している講義室を見ると
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5:08 - 5:10同じような生態系を構成しています
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5:10 - 5:13しかし 歩いて
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5:13 - 5:16かなり離れた事務所へ行くと
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5:16 - 5:19生態系は根本的に変化します
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5:19 - 5:23生物地理学的パターンによる
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5:23 - 5:26拡散の力を 目の当たりにして
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5:26 - 5:28院内感染のような
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5:28 - 5:32難題に 取り組むことが
可能であると思いました -
5:32 - 5:34[20人に1人が入院中に院内感染する]
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5:34 - 5:37これはある意味で建物の
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5:37 - 5:41生態学的な問題ではないかと
考えています -
5:41 - 5:45この建物について
もうひとつ ご紹介します -
5:45 - 5:48チャーリー・ブラウンとの
共同研究です -
5:48 - 5:50彼は建築家で
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5:50 - 5:55地球規模の気候変動について
とても懸念しています -
5:55 - 5:58環境にやさしいデザインに
生涯を捧げています -
5:58 - 6:01彼が私に出会い
彼のデザイン選択によって -
6:01 - 6:03建物の生態系と生物学に
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6:03 - 6:06どのような影響を与えるか
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6:06 - 6:09定量的な方法で
研究できることに気付いて -
6:09 - 6:13本当にワクワクしていました
研究に新しい方向性をもたらしたからでしょう -
6:13 - 6:15彼は エネルギーの問題だけでなく
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6:15 - 6:18人々の健康も考慮するようになりました
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6:18 - 6:22彼は この建物の
空調システムや -
6:22 - 6:25換気方法のデザインを
手がけました -
6:25 - 6:27ですから 最初に皆さんに
お見せするのは― -
6:27 - 6:31建物の外から採取した
大気です -
6:31 - 6:35これは 外気のバクテリア共同体
独特のパターンです -
6:35 - 6:39時間と共に
どのように変化するか分かります -
6:39 - 6:42次に 私たちが実験的に
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6:42 - 6:46講義室を操作した様子を
お見せします -
6:46 - 6:47夜中に講義室を閉鎖しました
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6:47 - 6:49ですから通風はありません
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6:49 - 6:52多くの建物が
こんな風に管理されています -
6:52 - 6:53恐らく 皆さんの職場もそうでしょう
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6:53 - 6:56会社が電気代を節約するためです
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6:56 - 7:00ここでの発見は
土曜日に換気口を開けるまでは -
7:00 - 7:03空気が比較的淀んでいたこと
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7:03 - 7:05講義室に入ると
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7:05 - 7:07悪臭がしました
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7:07 - 7:10私たちが得たデータは
前日にいた人々が残した -
7:10 - 7:13空気中のバクテリア群に
起因していることを -
7:13 - 7:16示していました
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7:16 - 7:18これとは対照的なのが―
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7:18 - 7:22持続可能で より自然な
デザイン戦略を用いた -
7:22 - 7:26空気孔を通して
外気を取り込む方法です -
7:26 - 7:31これらの部屋の大気は
比較的 外気と良く混じり合います -
7:31 - 7:33チャーリーはこれを見て
目を輝かせていました -
7:33 - 7:35彼は設計段階で 良い選択をしたと
-
7:35 - 7:37感じたようです
-
7:37 - 7:39なぜなら エネルギーも節約できますし
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7:39 - 7:44ビルに住む常在菌を
消し去ることができたからです -
7:44 - 7:47私が お話したことは
建築に関してですが -
7:47 - 7:50全てのデザインに関係しています
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7:50 - 7:54有用な微生物を取り入れたデザインが
できるかもしれません -
7:54 - 7:56飛行機の中や
-
7:56 - 7:59電話などです
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7:59 - 8:01最近 私は新しい微生物を発見しました
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8:01 - 8:04BLIS(抗菌タンパク質)と呼ばれていて
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8:04 - 8:06病原菌を予防してくれて
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8:06 - 8:08息もきれいにしてくれます
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8:08 - 8:14もし受話器に BLISが生息していたら
最高じゃないですか? -
8:14 - 8:17デザインに対する
意識的なアプローチ -
8:17 - 8:19私は生物学的デザインと
呼んでおり -
8:19 - 8:21実現可能なことだと考えます
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8:21 - 8:22ありがとうございました
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8:22 - 8:26(拍手)
- Title:
- 私たちを取り巻く細菌と住環境のデザイン
- Speaker:
- ジェシカ・グリーン
- Description:
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私たちの体や家は微生物に覆われています。中には善い細菌もいますし、悪さをする細菌もいます。私たちの生活スペースを共有する細菌や微生物について研究するTEDフェローのジェシカ・グリーンはこんな風に問いかけます ― ハッピーで健康的な微生物環境を提供する建物はデザインできるでしょうか?
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 08:43
Akiko Hicks approved Japanese subtitles for We're covered in germs. Let's design for that. | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for We're covered in germs. Let's design for that. | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for We're covered in germs. Let's design for that. | ||
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