脳の神経が描く私達の思考
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0:00 - 0:02今日お話ししたい事は
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0:02 - 0:04世界中の科学者が行っている
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0:04 - 0:06あるプロジェクト
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0:06 - 0:10ヒトの脳の神経が描く像についてです
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0:10 - 0:12この研究の中心となる考えは
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0:12 - 0:14ヒトの思考と脳は
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0:14 - 0:16汎用な単一目的の
プロセッサ―なのではなく -
0:16 - 0:20高度に特殊化された
各部の複合体であり -
0:20 - 0:23その1つ1つが各々
固有の問題を解決しながらも -
0:23 - 0:25総合的に
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0:25 - 0:30思考する我々を
作っているという事です -
0:30 - 0:31これを理解する為
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0:31 - 0:34次のシナリオを想像してみて下さい
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0:34 - 0:36あなたは自分の子供がいる
保育所に入って行きます -
0:36 - 0:38いつものように何十人もの子どもがいて
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0:38 - 0:40親の迎えを待っていますが
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0:40 - 0:41今日は
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0:41 - 0:44子ども達の顔が奇妙に同じに見えます
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0:44 - 0:47どの子が自分の子なのか
見分けがつきません -
0:47 - 0:49新しい眼鏡がいるのでしょうか?
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0:49 - 0:51気がおかしくなったのでしょうか?
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0:51 - 0:53素早く色々な事が頭をよぎります
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0:53 - 0:55いいえ頭ははっきりしていて
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0:55 - 0:58目も問題なく良く見えています
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0:58 - 0:59全てがまともなのに
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0:59 - 1:02子供達の顔だけがそうでないのです
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1:02 - 1:03顔は見えるのですが
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1:03 - 1:05区別ができず
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1:05 - 1:07どの子も覚えのない顔なのです
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1:07 - 1:09オレンジ色のリボンを見つけて
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1:09 - 1:11ようやくそれが自分の子供だと分かります
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1:11 - 1:15このように急に顔を
認識できなくなることが -
1:15 - 1:16実際起きるのです
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1:16 - 1:18それは相貌失認と呼ばれ
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1:18 - 1:19脳のある特定の場所に
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1:19 - 1:22障害が起きた結果起きます
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1:22 - 1:23これに驚かされる事は
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1:23 - 1:26顔認知だけに障害があり
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1:26 - 1:28その他は問題がない事です
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1:28 - 1:32相貌失認は脳損傷後におきる
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1:32 - 1:37数々の 驚くほど特異な
脳機能障害の1つです -
1:37 - 1:38このような症状などを総合して
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1:38 - 1:40脳は明確に役割が分担された領域別に
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1:40 - 1:44分かれている事が長い間
示唆されていたのですが -
1:44 - 1:46それ等の領域を探求する研究に
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1:46 - 1:48一気に進歩をもたらしたのは
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1:48 - 1:51脳画像技術に於ける発明—
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1:51 - 1:54特にMRIです
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1:54 - 1:57MRIを使い脳内部の組織構造を
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1:57 - 1:58高解度画像で見ることができます
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1:58 - 2:00MRIの断面画像を
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2:00 - 2:03MRIの断面画像を
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2:03 - 2:05よくご存知のものを通して
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2:05 - 2:06お見せしましょう
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2:06 - 2:08その物とは何か分かるでしょうか
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2:08 - 2:10これです
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2:12 - 2:14分かり難いですが
アーティチョークです -
2:14 - 2:16ではこれはどうでしょう
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2:16 - 2:18下から上まで行きますよ
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2:21 - 2:22ブロッコリーの頭です!
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2:22 - 2:24綺麗でしょう?私は好きです
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2:24 - 2:26もう1つ
勿論これはヒトの脳です -
2:26 - 2:28実はこれは私の脳です
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2:28 - 2:30私の脳をスライスして行きます
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2:30 - 2:31右の方に鼻があり
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2:31 - 2:35今ここに来ました
ちょうどここです -
2:35 - 2:39この画像はいいですね
自分でも本当にそう思いますが -
2:39 - 2:41組織を映し出してるだけに過ぎません
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2:41 - 2:44機能画像という本当にすごい進歩は
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2:44 - 2:45科学者が組織だけでなく
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2:45 - 2:49活動 すなわちニューロンの発火を
捉える技術を -
2:49 - 2:51編み出した時に起きました
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2:51 - 2:53それは このような働きをします
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2:53 - 2:54脳は筋肉の様なもので
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2:54 - 2:56活発な時は
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2:56 - 2:58その活動の為に
送り込む血量を増やします -
2:58 - 3:02幸いに脳の血流制御は
局部的なので -
3:02 - 3:04例えばここで
多くのニューロンが -
3:04 - 3:06活発に発火し始めたら
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3:06 - 3:08そこの血流は増します
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3:08 - 3:12fMRIはその血流の
増加をキャッチし -
3:12 - 3:14ニューロンが活性化した箇所で
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3:14 - 3:17高反応を示します
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3:17 - 3:19具体的に
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3:19 - 3:21fMRIの実験が如何に行われるか
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3:21 - 3:23そこからどんな事が分かるか
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3:23 - 3:24又 分からないかを説明するため
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3:24 - 3:28最初の研究の1つを
お話しします -
3:28 - 3:32我々が知りたかったのは
顔認知だけの領野があるかどうかです -
3:32 - 3:35既に その存在は
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3:35 - 3:36お話しした相貌失認に基づき
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3:36 - 3:39推察されてはいましたが
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3:39 - 3:41健常者の脳にそれを確認した者は
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3:41 - 3:43誰もいませんでした
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3:43 - 3:45それで我々はその探索に
乗り出しました -
3:45 - 3:47私が最初の実験台になり
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3:47 - 3:49MRI 内に入り横たわりました
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3:49 - 3:52頭を出来るだけ動かさず
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3:52 - 3:57このような顔や物を
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3:57 - 3:59何時間も見つめました
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3:59 - 4:04何時間も見つめました
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4:04 - 4:07私は fMRIスキャナーの中で
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4:07 - 4:10費やした時間の合計が
世界記録に -
4:10 - 4:12近いと思いますが
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4:12 - 4:14この研究で
本当に大切なスキルの一つは -
4:14 - 4:16膀胱制御でした
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4:16 - 4:18(笑)
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4:18 - 4:19スキャナーから出た時
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4:19 - 4:22データをすぐに分析して
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4:22 - 4:23私の脳の中で
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4:23 - 4:26顔を見ている時に
物体を見たときよりも -
4:26 - 4:28強い反応を示す箇所を探しました
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4:28 - 4:30これが私が見たものです
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4:30 - 4:34この画像は今の基準からすると
ひどいもののように見えますが -
4:34 - 4:37当時は美しいものだと思いました
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4:37 - 4:39小さな塊が見える
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4:39 - 4:40箇所がありますが
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4:40 - 4:42オリーブサイズ位で
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4:42 - 4:44私の脳表面の下部—
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4:44 - 4:47ここから約2.5cm真っすぐ中に
入った所です -
4:47 - 4:50脳のその箇所が示しているのは
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4:50 - 4:53強い fMRI反応 つまり
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4:53 - 4:54非常に活発な脳の神経の活動です
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4:54 - 4:56私が 物体でなく
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4:56 - 4:58人の顔写真を見ている時のものです
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4:58 - 4:59かなり面白いのですが
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4:59 - 5:02何故これが偶然でないと
分かるのでしょう? -
5:02 - 5:03では最も簡単な方法は
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5:03 - 5:05実験をもう一度やってみる事です
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5:05 - 5:07私はMRIスキャナーに戻り
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5:07 - 5:09もっと顔や物の写真を見ました
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5:09 - 5:12そして同じ様な斑点が見られました
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5:12 - 5:13それからもう一度やり
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5:13 - 5:15又同じ結果がでました
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5:15 - 5:18もう一度 もう一度と
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5:18 - 5:19もうその頃には
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5:19 - 5:22これは本物だと
信じる事にしました -
5:22 - 5:26しかし これは私の脳が
何かおかしいからであり -
5:26 - 5:29他の誰にも こういう事は
起きないのかもしれないと -
5:29 - 5:31他の多くの人達も
スキャンして調べると -
5:31 - 5:34殆ど同じ結果で
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5:34 - 5:36小さな顔領域が 誰でも
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5:36 - 5:38同じ様な部位にありました
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5:38 - 5:40それで次にくる疑問は
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5:40 - 5:42この箇所の機能です
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5:42 - 5:46顔認知だけでしょうか?
そうでないかもしれませんね -
5:46 - 5:47顔認知だけでしょうか?
そうでないかもしれませんね -
5:47 - 5:49人の顔だけに反応するのでなく
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5:49 - 5:51他の身体部分にも
反応するかもしれません -
5:51 - 5:53人の様な物や他の生物や
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5:53 - 5:55丸っこい物にも
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5:55 - 5:57反応するかもしれません
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5:57 - 5:59その領域が顔の認知に
特化して機能する事を -
5:59 - 6:01はっきり確かめる唯一の方法は
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6:01 - 6:04仮説を全て除外していく事です
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6:04 - 6:07そこで我々はそれから数年
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6:07 - 6:08色々な写真を見る人々の脳を
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6:08 - 6:10スキャンして
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6:10 - 6:12何の顔であろうと
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6:12 - 6:14顔の写真を見ている時は
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6:14 - 6:17顔以外の写真の時と比べて
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6:17 - 6:19脳のその領野が
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6:19 - 6:22強く反応しているのが
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6:22 - 6:24観察されました
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6:24 - 6:26これで我々は
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6:26 - 6:29ここは顔認知に必要な領域だと
決定づけたのでしょうか -
6:29 - 6:31いいえ そうではありません
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6:31 - 6:32脳画像だけでは
特定の領野が -
6:32 - 6:35特定の機能に必要かどうかは
分からないのです -
6:35 - 6:36脳画像で私たちが出来る事は
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6:36 - 6:38様々な思考で
あらゆる領野のニューロンが -
6:38 - 6:40活性・不活性化されるのを
見るだけです -
6:40 - 6:44脳の一部がある心的機能に
必要かどうかを見るには -
6:44 - 6:46そこを刺激して
反応を見る必要がありますが -
6:46 - 6:49普段そういう事はできません
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6:49 - 6:51しかし最近驚くべき機会が巡ってきて
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6:51 - 6:54私の同僚数人が
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6:54 - 6:57癲癇持ちのある男性を
テストしました -
6:57 - 7:00これが病院のベットに
横たわるその男性です -
7:00 - 7:01脳の表面に
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7:01 - 7:03癲癇の源を特定するための
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7:03 - 7:06電極が
配置されたばかりです -
7:06 - 7:08全く偶然に
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7:08 - 7:10電極の二つが
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7:10 - 7:13顔認知領域の上部に
配置されていました -
7:13 - 7:16それで患者の同意を得て
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7:16 - 7:18医師達は
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7:18 - 7:22脳のその部位を電気で刺激して
どうなるか彼に尋ねました -
7:22 - 7:24患者はどこに電極が
あるのか知りませんし -
7:24 - 7:25患者はどこに電極が
あるのか知りませんし -
7:25 - 7:28顔認知領域の事など
聞いた事もありません -
7:28 - 7:30では どうなるか見てみましょう
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7:30 - 7:32比較用の条件から始めます
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7:32 - 7:34殆ど見えないくらい「Sham」と
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7:34 - 7:36左下に赤く
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7:36 - 7:38電気が流されてない時に
出てきます -
7:38 - 7:42神経学者が患者にまず
話しかけているが聞こえます -
7:42 - 7:44神経学者:「私の顔を見て下さい
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7:44 - 7:47こうした時に
何が起きるか言って下さい -
7:47 - 7:48いいですか?」
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7:48 - 7:51患者:「OK」
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7:51 - 7:55神経学者:「1、2、3」
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7:55 - 7:58患者:「何も起きません」
神経学者:「何も?Ok」 -
7:58 - 8:01神経学者:「もう一度します
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8:01 - 8:04私の顔を見て
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8:04 - 8:081、2、3」
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8:08 - 8:11患者:「他の誰かになっただけです
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8:11 - 8:13顔が変形して
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8:13 - 8:16鼻が下がり左に行き
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8:16 - 8:20見た事がある様な
他の人みたいになりました -
8:20 - 8:22でも全く他の誰かです
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8:22 - 8:25ドラッグでもやったようでした」
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8:25 - 8:28(笑)
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8:28 - 8:29この実験が・・・
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8:29 - 8:33(拍手)
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8:33 - 8:36この実験で ついに確定したことは
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8:36 - 8:38この脳の領域は
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8:38 - 8:40顔だけに反応するのでなく
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8:40 - 8:43顔を認識する為に無くてはならないものだという事です
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8:43 - 8:45こうして顔認知領域に関しての
詳細を見てきたのは -
8:45 - 8:48脳には特定の思考過程に関与する
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8:48 - 8:50領域がある事を確定するには
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8:50 - 8:53どのようにする必要があるのかを
お伝えする為です -
8:53 - 8:55次にもっと端的に
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8:55 - 8:58今までに発見された
機能が分化した脳領域 -
8:58 - 9:00に関してお話しします
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9:00 - 9:02この為に私は先月
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9:02 - 9:04fMRIの中で
時間を随分費やしたので -
9:04 - 9:06私の脳のこんなところを
お見せできるのです -
9:06 - 9:10まず私の脳の右半球から行きます
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9:10 - 9:12この向きから
今 私の頭をこのように見ています -
9:12 - 9:13頭蓋骨を取り除き
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9:13 - 9:16脳の表面を見ていると
想像してください -
9:16 - 9:17ご覧のように
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9:17 - 9:19脳の表面が折り畳まれていますが
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9:19 - 9:21何か隠れているかもしれません
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9:21 - 9:22全部見たいので
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9:22 - 9:25膨らまして全体像を見ましょう
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9:25 - 9:28お話ししてきたこのような写真に
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9:28 - 9:30反応する顔領域を
探しましょう -
9:30 - 9:32脳を回転して
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9:32 - 9:34下部の表面下を見てみましょう
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9:34 - 9:36ここに私の顔領域があります
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9:36 - 9:39その右には他の領域が
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9:39 - 9:41紫色に示してあり
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9:41 - 9:44ここは色の情報を
処理する時 反応します -
9:44 - 9:46その近くにはまた他の領域
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9:46 - 9:49場所を認識することに関わる領域があります
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9:49 - 9:52今私もこのように会場の空間レイアウトを
見ていますが -
9:52 - 9:53ここにある緑色の領域は
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9:53 - 9:55本当に活発です
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9:55 - 9:57もう1つ外側に
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9:57 - 10:00数カ所 顔認識領域があり
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10:00 - 10:02この周辺にも
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10:02 - 10:04選択的に視覚運動機能に
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10:04 - 10:06関わっている領域があります
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10:06 - 10:07この動いている
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10:07 - 10:10下部の黄色い斑点がそうです
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10:10 - 10:13その近くには体の各部を
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10:13 - 10:16見る時に反応する領域があり
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10:16 - 10:19その領域はライムグリーン色で
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10:19 - 10:21脳の下部にあります
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10:21 - 10:23これまでお見せした領域は
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10:23 - 10:28特定の視覚に関係しています
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10:28 - 10:30また特定の機能
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10:30 - 10:33聴覚とか他の感覚を専門とする
領域があるでしょうか? -
10:33 - 10:36あります
脳を少し回してみると -
10:36 - 10:38濃い青の領域があり
-
10:38 - 10:41ほんの数ヶ月前
発表したばかりです -
10:41 - 10:42この領域は
-
10:42 - 10:46このような 音程の鮮明な音を聞くと
大きく反応します -
10:46 - 10:48(サイレン)
-
10:48 - 10:50(チェロ音楽)
-
10:50 - 10:52(玄関の呼び鈴)
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10:52 - 10:55それに比べ 同じ領域は
こんな時は大きく反応しません -
10:55 - 10:57普段 よく聞く音—
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10:57 - 10:59次のように
音程が不鮮明な音を聞いた時です -
10:59 - 11:02(咀嚼音)
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11:02 - 11:04(ドラムの音)
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11:04 - 11:07(トイレの水を流す音)
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11:07 - 11:09音程の鮮明さに反応する領域の側には
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11:09 - 11:12こういう時だけに反応する
1つの領域帯があります -
11:12 - 11:14話し声を聞くときです
-
11:14 - 11:16ではこれらの領域を見てみましょう
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11:16 - 11:19私の左半球は
同じ様になっていて -
11:19 - 11:20全く同じではありませんが—
-
11:20 - 11:22時にはサイズの
違いはあれ -
11:22 - 11:24領域の殆どがここにあります
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11:24 - 11:26これまでお見せした全ては
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11:26 - 11:29聴覚 視覚などの様々な
認知機能を司る -
11:29 - 11:31領域でした
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11:31 - 11:34では 素晴らしく精巧で複雑な
思考活動のための -
11:34 - 11:36特別な領域もあるのでしょうか
-
11:36 - 11:38はい あります
-
11:38 - 11:41このピンクの色が私の言語領域です
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11:41 - 11:43長い間
-
11:43 - 11:45脳の全般に於いて
-
11:45 - 11:47言語プロセスは起きていると
思われてきました -
11:47 - 11:49しかし ごく最近
-
11:49 - 11:50このピンクの領域が
-
11:50 - 11:53選択的に著しく
反応している事が分かりました -
11:53 - 11:55センテンスの意味が分かる時
ここが反応しますが -
11:55 - 11:58他の複雑な思考には
反応しません -
11:58 - 12:00それは暗算をするとか
-
12:00 - 12:03情報を記憶しようとか
-
12:03 - 12:05音楽の複雑な構成を理解しようと
-
12:05 - 12:08する時などがそうです
-
12:10 - 12:13未だに分かっていない事で
最も驚くべき領域は -
12:13 - 12:16青緑色のこれです
-
12:16 - 12:18この領域は
-
12:18 - 12:22他の人が考えている事を
推測している時に反応します -
12:22 - 12:24クレイジーに聞こえますが
-
12:24 - 12:28実際 我々はこんな事を
常にしています -
12:28 - 12:30遅くなる事を電話して
伝えなければパートナーが -
12:30 - 12:32心配するだろうと気づくとき
-
12:32 - 12:34あなたはこれをしています
-
12:34 - 12:38今 私の脳がそれをしています
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12:38 - 12:40というのも皆さんが多分
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12:40 - 12:42この触れてない灰色の部分は
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12:42 - 12:44一体何をするのだろうと
考えていらっしゃる事に -
12:44 - 12:46私は気がついているからです
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12:46 - 12:48私もそれについて考えていて
-
12:48 - 12:50他に特定の機能を持った
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12:50 - 12:52領域が脳に多くあるのではないかと
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12:52 - 12:54あらゆる実験を研究室で
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12:54 - 12:58行っています
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12:58 - 13:00重要な事は脳には
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13:00 - 13:02全ての思考機能それぞれに
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13:02 - 13:04致命的なものも含めて
特殊に特化した -
13:04 - 13:08機能が備わっているというのでは無い
と思っています -
13:08 - 13:10事実 数年前
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13:10 - 13:11私の実験室に
-
13:11 - 13:12食物を見分ける
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13:12 - 13:14領域を発見したと主張する
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13:14 - 13:16科学者がいました
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13:16 - 13:18人々がこのような画像を見たとき
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13:18 - 13:21その領域はfMRIで大きく反応しました
-
13:21 - 13:24更に実験は進められ
同じ様な反応が -
13:24 - 13:26殆ど同じ領域に12件中
-
13:26 - 13:2810件の対象について
見られました -
13:28 - 13:30それで彼はかなり興奮して
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13:30 - 13:31実験室を走り回り
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13:31 - 13:33「この大発見で『Oprah』に出るぞ」と
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13:33 - 13:35みんなに言っていましたが
-
13:35 - 13:38臨界実験を考えつき
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13:38 - 13:41この様な食べ物の画像を被験者に見せ
-
13:41 - 13:44色も形もよく似ているけれど
食べ物ではない -
13:44 - 13:48このような物の画像と
比べて見せたところ -
13:48 - 13:50その領域はその両方ともに
-
13:50 - 13:52同じように反応したのです
-
13:52 - 13:53食物領域ではなかったのです
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13:53 - 13:56色と形に反応するだけの
領域だったのです -
13:56 - 13:59『Oprah』は諦めるしかないですね
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14:00 - 14:03それでも 勿論 疑問が残ります
-
14:03 - 14:05特化した脳領域が無い
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14:05 - 14:08他の全ての事をどうやって
脳は処理するのでしょうか -
14:08 - 14:10その答えは
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14:10 - 14:13お話しして来た
高度に分化した構成要素に加えて -
14:13 - 14:17あらゆる問題に対処する
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14:17 - 14:18汎用な目的を持った
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14:18 - 14:20領域もあります
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14:20 - 14:23事実
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14:23 - 14:25白い領域は
-
14:25 - 14:28どんな難しい思考活動にも—
-
14:28 - 14:30どんな難しい思考活動にも—
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14:30 - 14:31少なくとも私達の7回の実験に於いて—
-
14:31 - 14:33反応する事が最近示されました
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14:33 - 14:35今日お話しした脳の各領域は
-
14:35 - 14:36今日お話しした脳の各領域は
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14:36 - 14:39健常な人の脳には
-
14:39 - 14:41ほぼ同じ箇所にあります
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14:41 - 14:42あなた方をMRIの
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14:42 - 14:43スキャナーに入れ
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14:43 - 14:46脳にこれらの領域
1つ1つを探してみると -
14:46 - 14:48この私の脳とよく似ているでしょう
-
14:48 - 14:50ただサイズや正確な位置には
わずかな違いはあるでしょうが -
14:50 - 14:53ただサイズや正確な位置には
わずかな違いはあるでしょうが -
14:53 - 14:56この研究で私にとって重要な事は
-
14:56 - 14:59これらの領野がどこにあるかでなく
-
14:59 - 15:01我々の脳には特殊に分化した
-
15:01 - 15:04思考機能の構成分野が
初めからあったという -
15:04 - 15:05シンプルな事実です
-
15:05 - 15:07つまり さもなければ
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15:07 - 15:10脳は単一の汎用機能を
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15:10 - 15:11有していただけでしょう
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15:11 - 15:13スイスナイフというより
-
15:13 - 15:15料理用のナイフの様なものです
-
15:15 - 15:18そうではなく 脳画像が示すのは
-
15:18 - 15:22興味深い豊かなヒトの
思考活動を表しています -
15:22 - 15:24我々の頭の中には
汎用な目的を持つ -
15:24 - 15:25脳機能と
-
15:25 - 15:27驚くほど複雑に特化され
-
15:27 - 15:31多岐に分化した領域とが
共に存在するのです -
15:32 - 15:34この研究は始まったばかりで
-
15:34 - 15:37精神活動のニューロン像を
-
15:37 - 15:40描き始めたばかりに過ぎず
-
15:40 - 15:43最も根本的な疑問は
そのまま残っています -
15:43 - 15:46例えばこれらの領域は
それぞれ何をしているのでしょうか? -
15:46 - 15:49どうして3カ所も顔認知や
-
15:49 - 15:50位置認知に必要なのでしょうか?
-
15:50 - 15:53これらの働きの分担は
どうなっているのでしょうか? -
15:53 - 15:56第二に脳内部の
それぞれの領域は -
15:56 - 15:57どう関連し合っているのでしょうか?
-
15:57 - 15:59拡散画像で
-
15:59 - 16:01脳のあらゆる部分を繋ぐ
-
16:01 - 16:04ニューロンの束を辿ったり
-
16:04 - 16:05ここで示した方法で
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16:05 - 16:09脳のニューロン個別の繫がりを
辿る事が出来 -
16:09 - 16:12こうして いつか脳全体の配線図が
-
16:12 - 16:14分かる事となるでしょう
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16:14 - 16:16第三にこの様な体系的な構造が
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16:16 - 16:19どうやって
-
16:19 - 16:22ヒトの成長期や人類の進化上
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16:22 - 16:25出来上がったのかです
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16:25 - 16:27この様な疑問に取り組むため
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16:27 - 16:28科学者達は他の動物達の脳を
-
16:28 - 16:31スキャンして
-
16:31 - 16:36また幼児の脳もスキャンして
調べています -
16:37 - 16:41神経科学研究にかかる高額な
費用の必要性については -
16:41 - 16:43アルツハイマー病や自閉症の様な
-
16:43 - 16:47脳疾患の治療の為に いつか役に立つのだ
と多くの人が指摘します -
16:47 - 16:49それはとても重要な目標です
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16:49 - 16:52私の仕事がそう貢献できるなら
どんなに嬉しいでしょう -
16:52 - 16:55しかし 壊れた物を治す事だけが
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16:55 - 16:58唯一 価値があるのではありません
-
16:58 - 17:01ヒトの思考と脳を理解する努力は
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17:01 - 17:04病気を1つも
治せないとしても -
17:04 - 17:05価値のある事です
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17:05 - 17:08我々が本質的に誰なのかを
理解する為に -
17:08 - 17:11ヒトの経験の根底となる
-
17:11 - 17:13根本的機能を理解する事程
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17:13 - 17:16興奮させられる事はあるでしょうか
-
17:16 - 17:19これは科学に於ける
時代を超えた -
17:19 - 17:22最大の探求なのです
-
17:22 - 17:28(拍手)
- Title:
- 脳の神経が描く私達の思考
- Speaker:
- ナンシー・カンウィッシャー
- Description:
-
脳画像のパイオニア、ナンシー・カンウィッシャーは、fMRIで主に自分の脳の各領域で起こる活動の画像を撮り、彼女の同僚と共に研究した結果 — 私たちの脳は、非常に特殊に分化した領域と、汎用の機能を持つ組織とで成っている — という発見を、このトークで私達と共有します。驚く事に、それでも脳には未知の課題が多く残されているのです。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 17:42
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for A neural portrait of the human mind | ||
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