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極限状況における創造的な問題解決策

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    私のようにインドなどの発展途上国で育つと
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    限られた資源から より多くの価値を得て
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    今既にあるものを再利用する
    創造的な方法をすぐ学べます
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    インドの陶工マンスーフ・プラジャーパティを
    例にとってみましょう
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    彼は粘土だけで冷蔵庫をつくりあげました
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    この冷蔵庫は電気を全く使いません
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    果物や野菜を新鮮な状態で
    何日も保存しておくことが出来ます
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    文字通り クールな発明です
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    アフリカで携帯の充電が切れたとしても
    あわてる必要はありません
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    機知に富んだ起業家たちが
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    自転車を使って携帯を充電してくれます
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    次に 今私たちがいる南アメリカの
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    ペルーの首都 リマに目を向けてみましょう
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    多湿地域ですが
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    年間降水量はたったの25ミリです
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    リマにある工科大学では
    空気中の水分を吸収し
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    きれいな水へと変換することができる
    巨大な広告掲示板が作られました
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    毎日90リットル以上の水を
    作り出すことが出来ます
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    ペルーの人々は何と優れているのでしょう
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    彼らは本当に薄い空気から
    水を生み出したのです
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    過去7年間
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    私はインド、中国、アフリカ、南アメリカで
    何百人もの起業家に会って学んできましたが
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    彼らにはいつも驚かされています
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    彼らの多くは学校に行っていません
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    大きな実験室で研究開発を
    行なっているわけでもありません
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    彼らが生活している場所が
    実験室なのです
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    なぜ彼らはそのようにするのでしょう
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    私たちが当たり前に持っている
    資金やエネルギーといった
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    基本的な資源を持っていないからです
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    医療や教育といった基本的な公共サービスも
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    この地域では不足しています
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    外部の資源が乏しい時は
    自分自身の中にある最も豊かな資源
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    人の創造力を
    活かしていくほかないのです
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    そして限られた資源で問題を解決する
    賢い方法を考え出していくのです
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    インドではこれを
    「ジュガード」と呼びます
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    「ジュガード」とは
    ヒンディー語の言葉で
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    「即席の対処法」または
    「逆境から生まれた賢い解決策」を意味します
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    ジュガードによる問題の解決法は
    高度でも完璧でもありません
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    しかし低コストで
    より価値のあるものが創作できます
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    私にとって ジュガードによって
    問題の解決策を生みだす人々は
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    錬金術師のようなものです
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    彼らはまるで魔法の様に逆境を
    可能性に変えてしまうことが出来るのです
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    あまり価値の無いものをより価値のあるものに
    変えることが出来るのです
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    すなわち彼らは小から大を生みだす技術に
    精通しているのです
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    これがフルーガル・イノベーション
    (倹約的技術革新)の本質です
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    倹約的技術革新とは
    より少ない資源から
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    経済的にも社会的にも
    より価値のあるものを生みだすことです
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    間に合わせで すますことではなく
    何かをより良くしようとする作業です
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    新興市場で何が起きているのかを
    ご紹介しましょう
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    起業家や企業が
    大規模な倹約的技術革新に取り組み
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    収入は僅かでも とても高い向上心を持つ
    多くの人々に向けて
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    経済的に効率のよい方法で
    医療とエネルギーを提供しています
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    まずは中国からご紹介しましょう
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    中国最大のITサービス会社
    東軟グループ(Neusoft)は
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    遠隔治療のソリューションを開発し
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    離村に住む高齢者や貧しい人々が
    村にいながら 都市部の医者の診察を
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    受けられるようにしました
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    この方法は 看護師といった医療従事者でも
    簡単に扱える医療機器が
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    地方にはとても少ない現状に
    基づいて生まれました
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    2050年には高齢者が
    5億人を超えるとされる中国では
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    このような医療の仕組みが
    絶対に必要とされているのです
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    次にケニアに目を移してみましょう
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    人口の半分が携帯電話を利用した決済サービス
    M-Pesaを利用しています
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    アフリカ人の80%が
    銀行口座を持っていないので
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    アフリカ大陸でもっとも偉大な発明と
    言えるでしょう
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    すごいのは M-Pesaが
    エネルギー分野などで
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    破壊的ビジネスモデルを
    生み出しつつあることです
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    例えばM-KOPAという
    家庭用太陽発電ソリューションは
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    屋上ソーラーパネル、LEDライト3つ
    ソーラーラジオと携帯用充電器が
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    文字通り 箱に入った形で提供されます
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    装置一式は200ドルですが
    これは多くのケニアの人々にはとても高額です
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    携帯電話決済サービスこそが
    このソリューションを手ごろなものにしているのです
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    手付金として35ドルを支払うことで
    この装置一式を購入することが出来ます
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    残りの代金は
    毎日 45セントを携帯電話上で
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    支払うことで清算されます
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    365日の間この支払いを
    続けることによって完済され
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    その後は装置は自分のものとなり
    完全に無料で電気を得ることが出来るのです
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    70%の人々が自給自足の
    生活を営んでいるケニアでは
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    これは倹約的な技術革新に
    ほかなりません
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    倹約的な技術革新において肝心なのは
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    最も豊富にあるものを使って
    不足しているものに対処することです
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    この場合は携帯電話通信で
    エネルギー不足の問題を解決しています
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    倹約的革新によって
    南の発展途上国は
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    北半球に追いつきつつあり
    一部では飛び越しています
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    中国では 高額な病院を建設する代わりに
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    遠隔医療を導入することで
    何百万という人々を救っています
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    さらにアフリカでは 銀行の建設や
    電線を張り巡らせる代わりに
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    ひとっ跳びにモバイル決済や
    クリーンエネルギーに向かっています
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    倹約的技術革新は 北半球とは
    相反するやり方をしています
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    私はシリコンバレーに住んでいます
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    ここは常に新しい技術を追い求める場所です
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    iPhone5から6 やがては7や8が登場することを
    想像してみてください
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    欧米では様々な会社が研究開発に
    莫大な金額を費やしています
  • 6:42 - 6:46
    そしてより複雑な製品を製造するため
    莫大な量の天然資源を消費しています
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    競合から それらの商品を
    差別化するためです
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    そして 新しい機能があることで
    より高い値段を付けます
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    欧米での典型的なビジネスモデルはこのように
    より多くの資源を投じ多くを生み出すものです
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    ですが悲しいことに このモデルは
    3つの理由で いつか立ち行かなくなるでしょう
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    一つ目の理由として
    欧米に住む大部分の消費者は
  • 7:11 - 7:14
    購買能力が低下しており
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    これらの高額な製品を買う
    余裕を失っています
  • 7:17 - 7:22
    二つ目に やがて私たちは
    水や化石燃料を使い果たしてしまいます
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    私が住んでいるカリフォルニアでは
    水不足が深刻な問題になってきています
  • 7:26 - 7:28
    三つ目に最も重要なのは
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    欧米における 上流階級と中流階級の間の
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    経済格差が広がりを見せていることです
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    今ある商品・サービスは
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    消費者が必要としているものから
    かけ離れています
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    ご存知でしょうか
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    今日 7千万人以上のアメリカ人は
    銀行口座を開設していません
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    現行の銀行は
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    彼らが求めるサービスに
    焦点を当てていないからです
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    欧米での長期にわたる
    経済的不振を受けて 人々は
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    やがて 自分たちは高い水準の生活を失い
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    貧困に直面するのではと
    考え始めています
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    私が思うに 欧米において
    経済の成長と成功を維持するには
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    より少ないもので多くを生みだすことを
    学ぶほかありません
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    喜ばしいことに
    これはすでに始まっているのです
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    今日 欧米のいくつかの企業では
    倹約的な革新を採用し
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    欧米の消費者にとって
    手ごろな製品を作ろうという動きがあります
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    例として2つご紹介しましょう
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    私が初めてこの建物を見たとき
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    これは現代的な家の一種なのだろうと
    思いました
  • 8:30 - 8:35
    実際は製造工場なのです
    グラミン・ダノンという
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    ムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行と
    多国籍企業の食品会社ダノンによる
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    共同ベンチャー事業として作られたもので
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    バングラデシュで
    高品質のヨーグルトを製造しています
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    この工場はダノンの既存工場の
    10分の1程の大きさしかありません
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    その分 建設費も少なく済むのです
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    無駄が少ない 低脂肪な工場と
    言えるでしょう
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    この工場は 欧米の工場と違い
    製造が自動化されていません
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    現地の人々の雇用を増やす意味でも
    多くの手作業に頼っています
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    この経済性と社会的持続可能性を
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    組み合せた事業の形を
    非常に高く評価したダノンは
  • 9:12 - 9:16
    世界の他の地域でも同様の事業を
    行なおうと計画しています
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    さて この例をご覧になって
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    皆さんは倹約的革新は低い技術レベルで
    行われるものだとお思いでしょう
  • 9:22 - 9:24
    それは違います
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    倹約的革新は
    ハイテクなものを
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    より手ごろな価格で 簡単に
    手に入れられるようにすることでもあるのです
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    例をご紹介しましょう
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    中国ではシーメンスヘルスケアの
    エンジニアたちが
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    看護師や医療技術者といった
    医師の資格を持たない医療従事者にも
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    簡単に扱うことのできる
    CTスキャンを開発しました
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    一日に検査することのできる
    患者の数が増え
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    消費電力も抑えることが出来ます
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    これは病院だけでなく
    患者にとっても素晴らしいことです
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    治療費を30%抑えることにも
    成功していますし
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    放射線量も 最大60%
    抑えているのです
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    元々中国向けでしたが
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    いまでは 質の高い医療を低いコストで
    提供することを要求されている
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    アメリカやヨーロッパでも
    急速に広がっています
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    倹約的革新の発想を
    欧米にもたらしたのは
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    身の回りの基本的なニーズに対処し
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    素晴らしい解決策を
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    創造する起業家たちです
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    3つの新興企業の例を
    簡単にご紹介しましょう
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    個人的にとても驚かされたことです
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    一つ目は私にとって身近な土地である
    シリコンバレーの企業です
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    G-Thriveと呼ばれています
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    プラスチックの定規のようなデザインの
    ワイヤレスのセンサーを作りました
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    これを農地の様々な場所に
    突き刺しておくことで
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    詳細な土壌の状態を
    知ることが出来るのです
  • 10:49 - 10:54
    この動的なデータによって
    水力使用を適正化すると同時に
  • 10:54 - 10:58
    品質と収穫量も向上させるのです
  • 10:58 - 11:03
    水不足に直面しているカリフォルニアにとって
    大きな意味を持つことです
  • 11:03 - 11:05
    一年以内に元手を回収出来ます
  • 11:05 - 11:09
    二つ目はBe-Boundです
    これもシリコンバレーで生まれました
  • 11:09 - 11:12
    wi-fiや3Gや4Gが利用できないような
    場所に行っても
  • 11:12 - 11:17
    インターネットを利用することが
    出来るようにしてくれる仕組みです
  • 11:17 - 11:18
    どうやったら できるのでしょう?
  • 11:18 - 11:24
    簡単なことです
    基本的な技術SMSを利用しています
  • 11:24 - 11:27
    SMSは信頼性が高く
    世界中で最も広く利用できます
  • 11:27 - 11:30
    30億もの人々が携帯電話を持っていながら
    インターネットを利用することが出来ずにいます
  • 11:30 - 11:35
    この仕組みがあれば 彼らの抱える問題も
    解決へと導くことが出来ます
  • 11:35 - 11:39
    フランスでは
    Compte Nickelという会社が
  • 11:39 - 11:41
    銀行部門に革命を起こしています
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    何千人もの人々が小さな店に出入りして
  • 11:45 - 11:49
    たったの五分でサービスを起動させ
    二つのものを得ることができます
  • 11:49 - 11:54
    それはIBANコードと
    国際デビットカードです
  • 11:54 - 11:58
    サービス料金は年間一律20ユーロです
  • 11:58 - 12:01
    すなわち
    出入金やデビットカードでの支払いなど
  • 12:01 - 12:03
    あらゆる銀行取引が
  • 12:03 - 12:05
    追加料金なしで出来るのです
  • 12:05 - 12:09
    これをまさに銀行を通さない
    低コストバンキングと呼びます
  • 12:09 - 12:14
    驚くべきことに
    このサービスを使用する人の75%が
  • 12:14 - 12:18
    高い銀行料金を支払うことのできない
    フランスの中産階級の市民なのです
  • 12:18 - 12:23
    私は倹約的技術革新は
    最初は南で開発され
  • 12:23 - 12:25
    今では北でも
    採用されるようになったと言いました
  • 12:25 - 12:27
    最終的に 私たちが望むべきは
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    先進国と発展途上国が一体となり
  • 12:30 - 12:33
    全人類のためとなる
  • 12:33 - 12:35
    倹約的解決策を共に考え出すことです
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    幸い 今まさにそれが
    起きようとしています
  • 12:38 - 12:41
    ナイロビを見れば
    この事実が明らかになります
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    ナイロビでは とてもひどい渋滞が
    多発しています
  • 12:44 - 12:47
    初めてナイロビの渋滞を見たとき
    かなり驚きました
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    ナイロビでは牛も道路を歩いているので
    運転するときは牛をよけなければいけません
  • 12:52 - 12:54
    この状況を改善するため
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    ケニアのIBM研究所は
    「Megaffic」というソリューションを始めました
  • 13:01 - 13:05
    元々は日本のエンジニアが
    開発した技術です
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    この技術は欧米で使用されている
    路傍センサーなどに頼りません
  • 13:10 - 13:13
    そのセンサーは ナイロビには
    値段が高すぎます
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    「Megaffic」は 代わりに
    画像や交通データを
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    ナイロビに少数配置されている
    低解像度のカメラから収集し
  • 13:22 - 13:26
    分析ソフトウェアで
    渋滞のひどい場所を特定し
  • 13:26 - 13:30
    運転手に一番効率の良いルートを
    SMSで教えます
  • 13:30 - 13:34
    確かに「Megaffic」は
    自動運転車ほど輝かしい発明ではありません
  • 13:34 - 13:39
    けれどA地点からB地点まで
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    20%以上早く到着できるよう案内できます
  • 13:43 - 13:49
    今年の初めにUCLAヘルスに開催した
    グローバル・ラボ・フォー・イノベーションは
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    世界中から健康管理に関する
    倹約的技術革新を探求し
  • 13:54 - 13:59
    現在アメリカに存在するものより
    20%以上安いだけではなく
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    効果も優れているものを探す試みです
  • 14:02 - 14:06
    また北と南のイノベーターたちを集めて
  • 14:06 - 14:11
    世界の人々のために
    安い医療ソリューションを共同で創造します
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    私は倹約的技術革新の例を
    いろいろあげましたが
  • 14:16 - 14:20
    問題は「どうしたら倹約的技術革新を
    用いることが出来るか」だと思います
  • 14:20 - 14:24
    私は世界中の倹約的イノベーターから
    三つの原理を学びました
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    少しでも多く
  • 14:26 - 14:28
    皆さまの組織でも利用していただけますように
  • 14:28 - 14:31
    紹介したいと思います
  • 14:31 - 14:35
    まず第一の原理は
    シンプルにすること
  • 14:35 - 14:38
    お客様に感激してもらうために
    商品を作ってはいけません
  • 14:38 - 14:41
    中国で作られたCTスキャンのように
  • 14:41 - 14:44
    簡単に広く使えるものを
    目標としましょう
  • 14:44 - 14:48
    第二の原理は完全に
    新しいものを作ろうとしないこと
  • 14:48 - 14:52
    既に存在しているものを
    活用してみましょう
  • 14:52 - 14:56
    例えば携帯電話通信を使用して
    クリーン・エネルギーを提供したり
  • 14:56 - 15:00
    小さなお店で 銀行サービスが
    提供できたりします
  • 15:00 - 15:04
    第三の原理は
    横広がりに考え行動すること
  • 15:04 - 15:08
    企業は大きな工場や倉庫に
    オペレーションを集中させ
  • 15:08 - 15:11
    縦に会社を広げる傾向があります
  • 15:11 - 15:15
    ですが機動的に 多様なお客様に
    対応するためには
  • 15:15 - 15:20
    より小さな製造・流通組織を
    各所に点在させたサプライチェーンを使い
  • 15:20 - 15:23
    横に企業を広げなければいけません
  • 15:23 - 15:27
    グラミン銀行の例がそうです
  • 15:27 - 15:32
    南の国々は 必要に迫られて
    倹約的技術革新を行いましたが
  • 15:32 - 15:37
    北の国々も 限りある資源に直面し
  • 15:37 - 15:40
    より少ないもので より多く より良いものを
    生み出すことを学びつつあります
  • 15:40 - 15:45
    インドで生まれフランス国籍を持ち
    アメリカで暮らす私ですが
  • 15:45 - 15:52
    私の願いは この北と南を分ける
    人工的に作られた壁を取り壊すことによって
  • 15:52 - 15:54
    世界中のイノベーターたちから
  • 15:54 - 15:56
    衆知を集め
  • 15:56 - 15:59
    私たちの大切な地球を保護すると同時に
  • 15:59 - 16:03
    世界中の人々の生活の質を改善する
    倹約的ソリューションを
  • 16:03 - 16:06
    共同で創造できるようにすることです
  • 16:06 - 16:08
    ありがとうございました
  • 16:08 - 16:12
    (拍手)
Title:
極限状況における創造的な問題解決策
Speaker:
ナヴィ・ラジュ
Description:

ナヴィ・ラジュは、“ジュガード”と呼ばれる倹約的技術革新の研究に長い年月を費やしてきました。新興市場の起業家たちによって考え出され、限られた資源から素晴らしい価値を生み出すこの方法は、現在世界中で実施されています。ラジュは、人間の創造力が発揮された例を多数上げ、誰もが小から大を作りだすことができる三つの原理を説明します。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
16:25
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    Navi Radjou: Creative problem-solving in the face of extreme limits

    ナヴィー・ラドジョウ:極限での創造的問題解決

    Navi Radjou has spent years studying "jugaad," also known as frugal innovation. Pioneered by entrepreneurs in emerging markets who figured out how to get spectacular value from limited resources, the practice has now caught on globally. Peppering his talk with a wealth of examples of human ingenuity at work, Radjou also shares three principles for how we can all do more with less.
    ナヴィー・ラドジョウは“ジュガード”またの名を倹約的発明の研究に長い年月を費やしました。発展途上国の発明家たちによって考え出された限られた資源から価値のあるものを作り出す方法は、現在世界中で実施されています。ラドジョウは人間の発明力の様々な例を上げ、すべてにおいて小から大を作りだすことができる三つの原理を説明します。

Japanese subtitles

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