Return to Video

血圧の働き―ウィルフレッド・マンザノ

  • 0:07 - 0:11
    体内の血管を全部つなぎ合わせると
  • 0:11 - 0:15
    9万5千キロにもなります
  • 0:15 - 0:22
    毎日7千5百リットルの血液が流れます
  • 0:22 - 0:28
    実際には4、5リットルの血液が
    繰返しリサイクルされ
  • 0:28 - 0:30
    酸素や大切な栄養素である
  • 0:30 - 0:35
    グルコースやアミノ酸を体組織に送ります
  • 0:35 - 0:40
    血液により筋肉質の血管壁には
    圧力がかかります
  • 0:40 - 0:43
    この圧力は血圧と呼ばれます
  • 0:43 - 0:47
    心臓の鼓動に同期して
    血圧は上下します
  • 0:47 - 0:49
    心臓が収縮時に動脈内の血液が
    押し出されるとき
  • 0:49 - 0:53
    血圧は最も高くなります
  • 0:53 - 0:55
    これが収縮期圧(最高血圧)です
  • 0:55 - 0:58
    鼓動と鼓動の間の弛緩期に
  • 0:58 - 1:02
    血圧は最も下がり
    拡張期圧(最低血圧)となります
  • 1:02 - 1:06
    健康な人の収縮期圧は
  • 1:06 - 1:10
    90から120mmHg(トル)で
  • 1:10 - 1:14
    拡張期圧は60から80mmHgです
  • 1:14 - 1:20
    これらから標準的な値は
    上が120弱 下が80強となります
  • 1:20 - 1:22
    血液は循環系である管を通って
  • 1:22 - 1:25
    体内の隅々まで巡ります
  • 1:25 - 1:26
    どのような配管システムでも
  • 1:26 - 1:30
    パイプの壁にかかる圧力を
    上昇させる要因があります
  • 1:30 - 1:32
    液体の性質
  • 1:32 - 1:33
    過剰の液体
  • 1:33 - 1:35
    狭くなったパイプ
  • 1:35 - 1:36
    血液が濃くなると
  • 1:36 - 1:41
    より高い血圧で押す必要があり
    心臓に負担が掛かります
  • 1:41 - 1:45
    塩分の取りすぎも同じ結果を招きます
  • 1:45 - 1:47
    塩分は水分を内部に留めるため
  • 1:47 - 1:51
    余分な水分は血液の量を増やし
    血圧を上昇させます
  • 1:51 - 1:54
    ストレスも闘争・逃走反応と同様に
  • 1:54 - 1:58
    アドレナリンやノルアドレナリンといった
    ホルモンを分泌して
  • 1:58 - 2:01
    血管を収縮させるため
  • 2:01 - 2:05
    血液の流れに抵抗が掛かり
    血圧を上昇させていきます
  • 2:05 - 2:09
    血管はこのような変化に円滑に順応します
  • 2:09 - 2:14
    壁を構成する弾性線維には
    回復力があります
  • 2:14 - 2:19
    しかし血圧が常におよそ140/90以上に
    上がった状態―
  • 2:19 - 2:22
    いわゆる高血圧の状態が続くと
  • 2:22 - 2:24
    重大な問題が起こります
  • 2:24 - 2:27
    動脈の壁にかかる負荷が
  • 2:27 - 2:28
    小さな裂け目を生じさせるからです
  • 2:28 - 2:31
    弱った組織がむくむと
  • 2:31 - 2:33
    炎症に反応しやすい物質
    たとえば
  • 2:33 - 2:37
    白血球などが裂け目に集まります
  • 2:37 - 2:41
    血液中の脂肪やコレステロールも付着し
  • 2:41 - 2:44
    それらがプラークを形成し
  • 2:44 - 2:48
    動脈の壁の内側を硬くし
    厚みも増します
  • 2:48 - 2:50
    この状態を動脈硬化といい
  • 2:50 - 2:53
    危険な結果を引き起こしたりします
  • 2:53 - 2:57
    プラークが破裂すると血栓が裂け目の上に形成され
  • 2:57 - 3:00
    それが細くなった血管を一段と細くし
  • 3:00 - 3:01
    血栓が大きいと
  • 3:01 - 3:07
    酸素や栄養素の下流側への流れを
    完全に阻害してしまいます
  • 3:07 - 3:08
    心臓へと血液が入る静脈では
  • 3:08 - 3:10
    酸素が欠乏した心筋が死に始め
  • 3:10 - 3:15
    心臓発作を引き起こします
  • 3:15 - 3:18
    血栓が脳への血液循環を妨げると
  • 3:18 - 3:20
    脳卒中を引き起こします
  • 3:20 - 3:23
    危険なほど詰まった血管でも広げる事ができます
  • 3:23 - 3:26
    血管形成術です
  • 3:26 - 3:29
    それは医者が血管にワイヤーを
  • 3:29 - 3:31
    細くなった部分にまで通し
  • 3:31 - 3:35
    空気を抜いた状態のカテーテルを
    ワイヤーに沿って送り込みます
  • 3:35 - 3:39
    カテーテルが膨らむと
    血管は再び大きく広がります
  • 3:39 - 3:42
    ときにはステントという硬い筒を入れて
  • 3:42 - 3:45
    血管を開いたままの状態にして
  • 3:45 - 3:47
    血液の流れを円滑にし
  • 3:47 - 3:50
    酸素が欠乏した下流側の血管に
    再び酸素を補給します
  • 3:50 - 3:54
    動脈にとっては圧力の掛かった状態で
    柔軟性を保つことは大変です
  • 3:54 - 3:57
    動脈が送り出す血液には
  • 3:57 - 3:59
    ネバネバしたり血栓を作る物質も含まれ
  • 3:59 - 4:03
    心臓の鼓動は毎分70回で
  • 4:03 - 4:08
    平均的な一生の間では
    少なくとも25億回にも及びます
  • 4:08 - 4:11
    途方もない圧力が
    掛かっているように思えますが
  • 4:11 - 4:15
    心配ご無用
    動脈はこれに耐えることができます
Title:
血圧の働き―ウィルフレッド・マンザノ
Description:

体の血管を全部つなぎ合わせると、およそ10万キロメートルにもなります。毎日約8,000リットルの血液が細胞を循環しています。血管の壁にかかる圧力はどのように作用しているのか?ウィルフレッド・マンザノが血圧について解き明かします。

講師:ウィルフレッド・マンザノ、アニメーション:Fox Animation Domination High-Def
*このビデオの教材 : http://ed.ted.com/lessons/how-blood-pressure-works-wilfred-manzano

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:32

Japanese subtitles

Revisions