仕事する意義 | ダン・アリエリー | TEDxAmsterdam
-
0:11 - 0:18今朝の講演を見ていて
自分は何ができるだろうと思いました -
0:18 - 0:20ポールはシャツを脱ぎましたが
私にはできません -
0:20 - 0:25でも あれだったら・・・
やめときましょう -
0:25 - 0:29今日は仕事とモチベーションの
話をします -
0:29 - 0:34仕事をする人を
-
0:34 - 0:37私たちは迷路の中の
ネズミのように見ています -
0:37 - 0:40みんな仕事が嫌いで
本当はビーチでモヒートでも -
0:40 - 0:44飲んでいたいところだけど
お金のために仕事をしていて -
0:44 - 0:48それもビーチでモヒートを
飲めるようにするためなのだと -
0:48 - 0:49でも本当にそうなのか?
-
0:49 - 0:52山登りみたいなものもあります
-
0:52 - 0:54山登りというのは
大変なものです -
0:54 - 0:57登山について書かれた本を
読むと -
0:57 - 1:01そこには高揚感や喜びが
満ちているのでしょうか? -
1:01 - 1:07いいえ そこに描かれているのは
惨めさや痛みや凍傷です -
1:07 - 1:09そんな体験をして帰ってきたら
-
1:09 - 1:13「とんだ間違いだった
もう2度とやらないぞ」 -
1:13 - 1:16と思いそうなものですよね
-
1:16 - 1:21ところがまた山に行くんです
傷が治り体力が回復したら すぐ登りに行きます -
1:21 - 1:24これは疑問を投げかけます
人は何に喜びを見出すのか? -
1:24 - 1:29何が動機付けになるのか?
人は何を気にかけるのか? -
1:29 - 1:34私が仕事の意味と動機付けについて
考えはじめたのは -
1:34 - 1:37以前の学生が
会いに来た時でした -
1:37 - 1:40彼はデビッドという名前でした —
今でもデビッドですが -
1:40 - 1:43彼は会いにやってきて
こんな話をしました -
1:43 - 1:45彼は投資銀行に勤めていて
-
1:45 - 1:50M&AのためのPowerPointを
準備していました -
1:50 - 1:53何週間もそれに
取り組み -
1:53 - 1:55夜遅くまで熱心に
働きました -
1:55 - 1:57そして そのM&Aが
行われる前日に -
1:57 - 2:00PowerPointを
上司にメールすると -
2:00 - 2:07上司からすぐに返事が来ました
「ご苦労さん 契約はキャンセルになったよ」と -
2:07 - 2:10彼はこの仕事をものすごく
張り切ってやっていました -
2:10 - 2:14やりがいを持って仕事をし
上司もねぎらってくれました -
2:14 - 2:18でも 誰もその結果を目にしないことに
がっかりしました -
2:18 - 2:20次のプロジェクトを
やることになっても -
2:20 - 2:23前のようには
やる気が出ませんでした -
2:23 - 2:27これは興味深いと思います
形の上では万事順調で -
2:27 - 2:31上司は認めてくれ 昇給もし
何も問題ないのですが -
2:31 - 2:33何かが欠けていて
-
2:33 - 2:36それはやっていることの
意味のようなものです -
2:36 - 2:40それで簡単な実験で
それを確かめられないかと思い -
2:40 - 2:43レゴを使うことにしました
-
2:43 - 2:48お金を払って ご覧のような
バイオニクルを組み立ててもらいます -
2:48 - 2:51そして払うお金を
減らしていくんです -
2:51 - 2:52こんな感じです
-
2:52 - 2:55「バイオニクルを1つ
組み立ててもらえませんか? -
2:55 - 2:573ドル払いますから」
-
2:57 - 3:01相手がやると言って
組み立てたら -
3:01 - 3:05「もう1つ作ってもらえませんか?
2.7ドルで?」 -
3:05 - 3:08それができたら
次は2.4ドルでやるか聞きます -
3:08 - 3:12問題は やめるのが
どの時点かということです -
3:12 - 3:15私たちは完成したバイオニクルは
取っておくと言い -
3:15 - 3:20机の下でバラして
次の被験者に渡します -
3:20 - 3:22(笑)
-
3:23 - 3:25これが1番目の条件です
-
3:25 - 3:29被験者は次から次へと
組み立てていきます -
3:29 - 3:322番目の条件は
「シーシュポスの条件」です -
3:32 - 3:37シーシュポスの話がどんなだったかというと
彼は神から罰を受け -
3:37 - 3:41岩を山頂に押し上げています
でも頂上に着くやいなや -
3:41 - 3:43岩は転がり落ち
またやり直さなければなりません -
3:44 - 3:46どんなにやる気をそがれるか
分かるでしょう -
3:46 - 3:51毎回別の山に押し上げるのなら
どれほどマシかと思います -
3:51 - 3:55何度も同じ山では
やる気になりません -
3:55 - 3:57これが「シーシュポスの条件」で
やろうとしたことです -
3:57 - 3:59バイオニクルを渡し
完成したら -
3:59 - 4:02「もう1つ作ってもらえますか?」
と聞き -
4:02 - 4:04やると言ったら
次のを渡しますが -
4:04 - 4:08彼らが2番目のに取り組んでいる間に
最初のやつを -
4:08 - 4:10彼らの目の前でバラします
-
4:10 - 4:15そして3つ目を作ると言ったら
最初のを渡すんです -
4:15 - 4:17(笑)
-
4:17 - 4:22壊しては組立て 組み立てては壊すのを
際限なく繰り返します -
4:22 - 4:24どうなるでしょう?
まず分かるのは -
4:24 - 4:26人は「意義ある条件」の時に
-
4:26 - 4:30より多くのバイオニクルを
作るということです -
4:30 - 4:33指摘しておきたいのは
「意義ある条件」の意義は -
4:33 - 4:37実のところ大した意義ではなく
ごく些細なものだということです -
4:37 - 4:40さっき作ったものを
目の前で壊すことで -
4:40 - 4:43違いが出るというのは
とても重要です -
4:43 - 4:46それから この効果が
どれほど大きいか -
4:46 - 4:49他の人たちに
予想してもらいました -
4:49 - 4:51「この実験に参加したら
それぞれの条件で -
4:51 - 4:54どれだけバイオニクルを作ると
思いますか?」と聞きます -
4:54 - 4:58みんな「意義ある条件」の方が
モチベーションが高いはずだとは -
4:58 - 5:01理解していても それが
どれほど大きいかは分かっていません -
5:01 - 5:06違いは1つくらいだろうと考えます
でも実際はもっと大きいんです -
5:06 - 5:11最後に バイオニクルが
好きな度合いと -
5:11 - 5:14バイオニクルを作る数の
相関を調べました -
5:14 - 5:16当然のこととして
バイオニクルが好きな人なら -
5:16 - 5:19わずかなお金でも
作ると思うでしょう -
5:19 - 5:20確かにそのように
観察されました -
5:20 - 5:23「意義ある条件」では
きれいな相関が見られました -
5:23 - 5:25バイオニクルが好きな人は
たくさん作り -
5:25 - 5:28あまり好きでない人は
少ししか作りません -
5:28 - 5:30「シーシュポスの条件」では
どうでしょう? -
5:30 - 5:33「シーシュポスの条件」では
相関が見られませんでした -
5:33 - 5:37目の前で仕事の成果を
壊すことで -
5:37 - 5:40仕事の喜びを
奪うことができるのです -
5:40 - 5:43(笑)
-
5:45 - 5:51この研究を終えた後 私は講演しに
シアトルのとある大きなソフト会社に行きました -
5:51 - 5:54(笑)
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5:54 - 5:57大きな部屋に200人のエンジニアが
集まっていました -
5:57 - 6:00彼らはその会社の
次の発展を -
6:00 - 6:03支えるはずのプロジェクトに
-
6:03 - 6:052年間取り組んでいましたが
-
6:05 - 6:09私が行く1週間前に CEOが
そのプロジェクトを打ち切りました -
6:09 - 6:14彼らほど意気消沈したグループというのは
見たことがありませんでした -
6:14 - 6:18「最近会社に来るのが
遅くなったという人?」と聞くと -
6:18 - 6:20みんな手を挙げました
-
6:20 - 6:22「早く帰るようになった人は?」
と聞くと -
6:22 - 6:24みんな手を挙げました
-
6:24 - 6:28「必要経費を余計に請求する
ようになった人は?」と聞くと -
6:28 - 6:34誰も手を挙げませんでしたが
その晩 夕食をごちそうになりました (笑) -
6:34 - 6:39創意で何ができるか
示してくれたわけです -
6:39 - 6:42それから あのレゴの実験のように
感じていることを話してくれました -
6:42 - 6:46意義を感じられるようにすることもなく
自分の目の前で -
6:46 - 6:50やってきたことを打ち切られたように
感じていました -
6:50 - 6:53この会社のCEOは
仕事の意味を -
6:53 - 6:55理解していないと思います
-
6:55 - 6:58彼は単に「これまでずっと
こっちの方に進むよう言っていたが -
6:58 - 7:01やっぱりあっちの方にすることにしたので
そうしてもらいたい」と言ったんです -
7:01 - 7:04これは人が働くやり方ではありません
それで尋ねました -
7:04 - 7:08「CEOはどうすれば良かったのでしょう?
プロジェクトは打ち切る必要があったにしても -
7:08 - 7:11どうすれば皆さんのやる気を
維持できたと思いますか?」 -
7:11 - 7:13彼らは様々な
アイデアを出しました -
7:13 - 7:17「全社員の前でプレゼンを
させてもらえたら」 -
7:17 - 7:20「いくつか試作を作って
開発していた技術の一部でも -
7:20 - 7:26他のプロジェクトで使えないか
試させてくれていたら」 -
7:26 - 7:29問題は そのようなことを
やろうと思ったら -
7:29 - 7:32労力や注意や時間を
必要とすることです -
7:32 - 7:36人が意味を気にかけると思わなければ
やらないでしょう -
7:36 - 7:40でも意味がどれほど重要か理解していたら
きっとやるでしょう -
7:40 - 7:43次の実験で この点を
さらに押し進めました -
7:43 - 7:46紙の中からある文字を
探すように頼みます -
7:46 - 7:50今回も 1枚目はたくさん
お金をもらえますが -
7:50 - 7:522枚目以降減っていきます
-
7:52 - 7:55ある人達は「意義のある条件」でやります
-
7:55 - 7:59紙に名前を書いて提出してもらい
実験者が 目を通して -
7:59 - 8:04「なるほど」と言って
脇に重ねておきます -
8:04 - 8:072番目の条件では
実験者は紙を見ません -
8:07 - 8:13名前の記入もなしで
実験者はただ受け取って机に置きます -
8:13 - 8:163番目の条件では
実験者は紙を受け取ると -
8:16 - 8:24そのままシュレッダーにかけます (笑)
-
8:24 - 8:27指摘しておきたいのは
3番目の条件では -
8:27 - 8:30紙はすぐ細切れにされ
誰も見ないので -
8:30 - 8:31ズルができることです
-
8:31 - 8:36わずかなお金でも 手間をかけずに
沢山やることも可能です -
8:36 - 8:38結果はどうなったでしょう?
-
8:38 - 8:40「評価される条件」 つまり
ちゃんと見る場合には -
8:40 - 8:451枚15セントになるまで働きます
とてもよく働きます -
8:45 - 8:48「シュレッダー条件」では
ずっと早くやめてしまいます -
8:48 - 8:53「評価される条件」での方が
ずっと楽しんで仕事するのです -
8:53 - 8:57「無視される条件」はどうでしょう?
中間のどの辺になるのか? -
8:57 - 9:00「評価される条件」と「シュレッダー条件」の
どちらに近くなるのか? -
9:00 - 9:04すごく「シュレッダー条件」に近くなります
-
9:04 - 9:09だから良い報せは
人を動機づけたければ -
9:09 - 9:13ただ彼らのしたことを見て
「君のしたことはちゃんと見ましたから」 -
9:13 - 9:16と言えば十分なのです
-
9:16 - 9:19褒め言葉なしでも
ただ認めさえすればいいんです -
9:19 - 9:23一方でやる気を
くじいてやりたいと思ったら -
9:23 - 9:26すごく簡単です
-
9:26 - 9:30シュレッダーはやる気をくじく
最適の方法ですが -
9:30 - 9:35ただ無視するのでも
ほとんど同じ効果が得られます -
9:35 - 9:38これは何が人のやる気を
なくさせるか— -
9:38 - 9:42という話で いろいろありますが
避ける必要があります -
9:42 - 9:43では やる気にさせるのは何か?
-
9:43 - 9:46方程式のもう一方の項は何か?
-
9:46 - 9:52これに関するヒントは
IKEAが教えてくれました -
9:52 - 9:55皆さんはどうか分かりませんが
私はIKEAの家具を持っています -
9:55 - 9:59思い返してみると
-
9:59 - 10:05説明書に従って家具を組み立てるのに
随分時間がかかりました -
10:05 - 10:08説明が不明瞭で
間違って取り付けて -
10:08 - 10:12やり直さなければ
なりませんでした -
10:12 - 10:16でももう1つ気付くのは IKEAの家具を
気に入っているということです -
10:16 - 10:22ここで鍵になるのは ただ店で買ったのではない
ということだと思います -
10:22 - 10:25何かに愛情と労力と注意と
-
10:25 - 10:29それに苛立ちまで投じる時
何が起きるのか? -
10:29 - 10:31より愛着を持つように
なるのでしょうか? -
10:31 - 10:35古いけど素敵な話があります
ケーキの素です -
10:35 - 10:37アメリカでケーキの素が
売り出された時 -
10:37 - 10:41主婦に受け入れられませんでした
-
10:41 - 10:45マフィンやパン用のものは
売れていましたが -
10:45 - 10:48ケーキの素は売れませんでした
彼らは不思議がりました -
10:48 - 10:50味は申し分ありません
-
10:50 - 10:54それが欠いていたのは
仕事の感覚だと分かりました -
10:54 - 10:58ケーキの素を水と混ぜて
オーブンに入れれば出来上がり— -
10:58 - 11:02というのでは自慢できません
-
11:02 - 11:03(笑)
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11:03 - 11:08「ケーキおいしいよ ありがとう」と言ってもらえても
実際何もしていません -
11:08 - 11:09それでメーカーはどうしたか?
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11:09 - 11:12卵と牛乳を除いたんです
-
11:12 - 11:15(笑)
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11:15 - 11:18ケーキの素に卵を割って
ミルクを加えます -
11:18 - 11:21これで今や「私のケーキ」になります
-
11:21 - 11:26(笑いと拍手)
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11:26 - 11:29このアイデアはどうすれば
確認できるでしょう? -
11:29 - 11:32折り紙を作るよう
頼むことにしました -
11:32 - 11:35折り方の説明書を渡します
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11:35 - 11:37みんな折り紙のやり方を
知らない人たちで -
11:37 - 11:41ひどい出来になりますが
それは構いません -
11:41 - 11:44それから折り紙は
返してもらうが -
11:44 - 11:47持ち帰れるならいくら出すか
と聞きます -
11:47 - 11:51そうやって その折り紙にどれだけ価値を
認めているか計ろうというわけです -
11:51 - 11:54彼らは自分の折った
折り紙が好きでした -
11:54 - 11:59(笑)
-
11:59 - 12:03それから他の人に
同じ折り紙を -
12:03 - 12:05いくらで買うか聞きました
-
12:05 - 12:07(笑)
-
12:07 - 12:10彼らの方はあまり
気に入らなかったようです -
12:10 - 12:15折った本人は素晴らしいものだと
思っていましたが 他の人は違いました -
12:15 - 12:18ここで疑問は
折った人たちは -
12:18 - 12:21気に入るのは自分だけと
思っていたのかということです -
12:21 - 12:25「ああ私の折り紙の素敵なこと!
みんなはいいと思わないだろうけど -
12:25 - 12:29私にとっては素晴らしい」
と思ったのでしょうか? -
12:29 - 12:32違います 彼らは他の人も
気に入るはずだと思っていたんです -
12:32 - 12:34(笑)
-
12:34 - 12:36次は「IKEA効果」です
-
12:36 - 12:41説明書はどうでしょう?
それが複雑で難しかったとしたら? -
12:41 - 12:46それで ある人たちには易しい説明書を
他の人たちには— -
12:46 - 12:49上の凡例の隠して難しくした
説明書を渡しました -
12:49 - 12:52難しい方だと本当に
頭を悩ませることになります -
12:52 - 12:54それでどうなったでしょう?
-
12:54 - 12:59まず基本的な結果として 折った本人は
他の人より 折り紙を気に入ります -
12:59 - 13:03説明書が難しい場合には
どうなるのでしょう? -
13:03 - 13:10作った本人はより愛着を持ち
他の人はより嫌うようになります -
13:10 - 13:13なぜなら 客観的には
出来が悪くなるからです -
13:13 - 13:15だから他の人たちは
-
13:15 - 13:19くしゃくしゃの紙の塊を客観的に見て
好きにはなりませんが -
13:19 - 13:22作った本人は一層
素晴らしいと思うのです -
13:22 - 13:27手間は愛着に繋がる
というだけでなく -
13:27 - 13:30手間をかけるほど
愛着は深まるのです -
13:30 - 13:34子どもも同じように
考えることができます -
13:34 - 13:36自分に子どもがいて
こう聞かれたら? -
13:36 - 13:38「いくらなら子どもを
譲ってもらえますか?」 -
13:38 - 13:41(笑)
-
13:41 - 13:44子どもについての思い出や
思いやりや体験があり -
13:44 - 13:47多くの人は「膨大なお金!」
と言うことでしょう -
13:47 - 13:50(笑)
-
13:50 - 13:52子どもがなかったら
どうでしょう? -
13:52 - 13:56公園に行ったら そこにいた子を
自分の子のよう感じて -
13:56 - 13:58一緒にしばらく遊び
お別れを言う段になって -
13:58 - 14:02その子の親が「よかったらお譲りしますよ」
と言ったとしたら? -
14:02 - 14:06(笑)
-
14:06 - 14:09「いくらなら買いますか?」
-
14:09 - 14:11多くの人は そんなに
出そうと思わないでしょう -
14:11 - 14:13(笑)
-
14:13 - 14:18私が思うに 子どもというのは
IKEA効果の典型例です -
14:18 - 14:22(笑)
-
14:22 - 14:28(拍手)
-
14:28 - 14:32複雑で難しく
いい説明書もありません -
14:32 - 14:34(笑)
-
14:34 - 14:37多くの労力がかかっています
私たちの深い愛情は -
14:37 - 14:42彼ら自身のためというよりは
自分の投資によるものなのです -
14:42 - 14:45ちなみに写真の子は
私の素晴らしい子どもたちです -
14:45 - 14:48私たちは自分の子どもを
素晴らしいと思うだけでなく -
14:48 - 14:54他の人が自分と同じようには
見ないことに気付きません -
14:54 - 14:57これらすべてから
何が分かるでしょう? -
14:57 - 15:02労働に関しては相対する2つの理論があります
アダム・スミスとカール・マルクスです -
15:02 - 15:07アダム・スミスは労働市場における
効率について -
15:07 - 15:09ピン工場を例に
見事に説明しています -
15:09 - 15:14ピンを作る12の工程すべてを
1人でやると -
15:14 - 15:16すごく非効率ですが
-
15:16 - 15:21仕事を12に分割して
それぞれ別な人が受け持てば -
15:21 - 15:27全体としての効率は
劇的に上がります -
15:27 - 15:32これこそ生産性に関して
産業革命がもたらしたものです -
15:32 - 15:36一方でカール・マルクスは
これを労働の疎外だと言い -
15:36 - 15:38仕事にどれだけ愛着を
持つかに目を向けました -
15:38 - 15:422人の考えは真っ向から
対しています -
15:42 - 15:47どちらがより重要なのでしょう?
効率か それとも仕事への愛着か? -
15:47 - 15:50大きな仕事を分割すると
-
15:50 - 15:54効率は上がりますが
その代わりに -
15:54 - 15:57それぞれの作業をする人の
作業への愛着は減ります -
15:57 - 16:01どちらがより重要なのでしょう?
-
16:01 - 16:06工業化の時代にはマルクスより
スミスの方が正しかったと思います -
16:06 - 16:08とても大きな効率の
向上が得られます -
16:08 - 16:11しかし現在のような
知識労働の時代にはどうでしょう? -
16:11 - 16:15自分の仕事をよりコントロール
できるならどうか? -
16:15 - 16:19シャワーを浴びている時や友達と話している時にも
仕事のことを考えてほしいなら -
16:19 - 16:21本当に入れ込んで
-
16:21 - 16:24全力でやってほしいなら
どうでしょう? -
16:24 - 16:26今や状況は変わっている
と思います -
16:26 - 16:30知識社会においては
マルクスの考えの方が重要になるのです -
16:30 - 16:33仕事に意味を持たせるために
-
16:33 - 16:37多少効率を犠牲にするのも
時に理にかなうのです -
16:37 - 16:40私たちは仕事について
シンプルなモデルを持っていて -
16:40 - 16:43人はお金のために働くと
思っています -
16:43 - 16:46そしてこの考えに従って
お金を出しています -
16:46 - 16:48しかし考えるべきことが
2つあります -
16:48 - 16:53第一に お金以外にも人が気にかけることは
沢山あるということです -
16:53 - 16:58意義 創造 挑戦 所有感
アイデンティティ プライド その他 -
16:58 - 17:02良い報せは そういったものを
すべて与える職場を作れたなら -
17:02 - 17:07みんな得をするということです
-
17:07 - 17:10職場にとっても
個々人にとっても良くなります -
17:10 - 17:13人間の素晴らしいところは
様々なことで -
17:13 - 17:15動機づけられるということです
-
17:15 - 17:19問われるのは 職場や社会として
そういった動機づけを -
17:19 - 17:22どう生かすかということです
-
17:22 - 17:23どうもありがとうございました
-
17:23 - 17:25(拍手)
- Title:
- 仕事する意義 | ダン・アリエリー | TEDxAmsterdam
- Description:
-
私たちはなぜ自分の意図にかかわらず最善の行動が取れないのでしょう? 自分が多くの労力をかけた成果を過小評価するのでしょう? 私たちの行動に影響を及ぼすものにはどんなものがあるのでしょう? デューク大学の心理学および行動経済学の教授であるダン・アリエリーは、人々が合理的ではないにしてもより賢明な生き方ができるように、これらの問への答えを求め続けています。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 17:31
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Claire Ghyselen accepted Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Claire Ghyselen edited Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam | ||
Claire Ghyselen edited Japanese subtitles for Meaning in Labour - Dan Ariely at TEDxAmsterdam |