Return to Video

目の中に浮かんでいるものはなんだろう? - マイケル マウザー

  • 0:05 - 0:10
    目の前に何かが泳いでいるのに気づいたことがありますか
  • 0:10 - 0:14
    小さな虫や透明な得体の知れない物のように
    見えるかもしれません
  • 0:14 - 0:18
    それでもっとよく見ようとすると消えてしまって
  • 0:18 - 0:22
    目をそらすとまた現れる
  • 0:22 - 0:24
    でも眼を洗ったりしないでください
  • 0:24 - 0:28
    実はこれはよく起きることで「浮遊物」なのです
  • 0:28 - 0:33
    この浮遊物の科学的名称は
    「ムスカイ ボリタンテス」
  • 0:33 - 0:35
    ラテン語で「飛蚊症」を意味していて
  • 0:35 - 0:38
    その名の通り煩わしい物です
  • 0:38 - 0:42
    しかし実際は虫でもなければ
    外的物質でもありません
  • 0:42 - 0:45
    むしろそれは眼球の中に存在する物なのです
  • 0:45 - 0:49
    その浮遊物は動いたり形を変えたりするので
    生き物のように見えるかもしれませんが
  • 0:49 - 0:51
    生きていません
  • 0:51 - 0:55
    浮遊物は網膜に影を落とす小さい物体です
  • 0:55 - 0:58
    網膜は目の奥にあって光を感じる組織です
  • 0:58 - 1:00
    浮遊物は組織の小片か
  • 1:00 - 1:01
    赤血球か
  • 1:01 - 1:03
    タンパク質の固まりかもしれません
  • 1:03 - 1:06
    硝子体液中に浮遊しています
  • 1:06 - 1:09
    硝子体液は目の内部を満たす
    ジェル状の液体です
  • 1:09 - 1:12
    だから浮遊物は目が動くと一緒に漂って
  • 1:12 - 1:15
    目の動きが止まると浮遊物は少し弾みます
  • 1:15 - 1:19
    大抵の場合 浮遊物はほとんど目立ちません
  • 1:19 - 1:23
    網膜に近づくほどはっきり見えるようになります
  • 1:23 - 1:26
    それはまるで電灯の下のテーブルに
    手を近づけるのと同じようなことで
  • 1:26 - 1:30
    もっとくっきりした影を作ることになります
  • 1:30 - 1:32
    均一に明るい表面を見る時
  • 1:32 - 1:35
    特に浮遊物が目立ちます
  • 1:35 - 1:36
    空白のコンピューター画面や
  • 1:36 - 1:37
    雪や
  • 1:37 - 1:39
    晴れた空を見るときです
  • 1:39 - 1:43
    背景の均一さが浮遊物を
    よりはっきりさせるからです
  • 1:43 - 1:47
    光が明るくなればなるほど瞳孔が収縮します
  • 1:47 - 1:51
    このことは大きく広がった光源を
  • 1:51 - 1:53
    一つの光源に取り替えるのと
    同じような効果をもたらし
  • 1:53 - 1:56
    はっきりした影を作ることになります
  • 1:56 - 2:00
    このほかにも浮遊物による視覚現象と
    同じようなことがありますが
  • 2:00 - 2:02
    全く別のものです
  • 2:02 - 2:05
    明るい青空を見た時に小さな光の点が素早く動くのを
  • 2:05 - 2:07
    見たことがあるでしょう
  • 2:07 - 2:12
    この体験は「ブルーフィールド内視現象」と言います
  • 2:12 - 2:16
    ある意味では浮遊物を見るのと反対のことです
  • 2:16 - 2:18
    この場合は影を見ているわけではありません
  • 2:18 - 2:22
    小さな動いている窓が光を網膜まで通過させているのです
  • 2:22 - 2:25
    実はこの窓は網膜の表面にある毛細血管を通って動く
  • 2:25 - 2:29
    白血球によって作られます
  • 2:29 - 2:31
    白血球が毛細血管を満たすほど大きいと
  • 2:31 - 2:34
    白血球の前に血漿だけを含むスペースができます
  • 2:34 - 2:37
    白血球とこの血漿部分はともに
  • 2:37 - 2:39
    毛細血管の中にある赤血球よりも
  • 2:39 - 2:42
    青い光をたくさん透過させるので
  • 2:42 - 2:47
    この現象が起こるとといつでも動く光の点がみられます
  • 2:47 - 2:52
    この点は毛細血管の流れに沿って
    脈拍と同じリズムで動きます
  • 2:52 - 2:54
    いい条件が揃えば
  • 2:54 - 2:59
    点の後ろに黒い尾のようなものまで見えるでしょう
  • 2:59 - 3:03
    これは白血球の背後に集まっている赤血球なのです
  • 3:03 - 3:07
    ある科学博物館では青い光の画面の展示がしてあり
  • 3:07 - 3:13
    そこでこの青い光の妖精を普段よりも
    ずっとはっきりと見ることができます
  • 3:13 - 3:15
    この目の体験は誰にでもできますが
  • 3:15 - 3:18
    個人によって数や種類はとてもちがいます
  • 3:18 - 3:20
    浮遊物の場合は
  • 3:20 - 3:24
    脳がそれを無視することを覚えるので
    多くの場合は気づきません
  • 3:24 - 3:26
    しかし異常に数が多かったり
  • 3:26 - 3:29
    大きな浮遊物が視野を妨害する場合は
  • 3:29 - 3:34
    もっと深刻な状態を示していて
    すぐに治療を受ける必要があります
  • 3:34 - 3:38
    しかし 大抵の場合 内視現象は
  • 3:38 - 3:40
    例えば浮遊物や青い空の妖精は
  • 3:40 - 3:43
    実は自分が見ていると思っているものが
  • 3:43 - 3:46
    外部に存在しているものではなく
  • 3:46 - 3:48
    生物学や心理によるものだということを
    そっと教えています
Title:
目の中に浮かんでいるものはなんだろう? - マイケル マウザー
Speaker:
Michael Mauser
Description:

均一に明るい背景、例えば晴れた空や空白のコンピューター画面を見ている時、時々、目の前に何かが飛び交っているのが見えます。この動く物質はなんなのでしょうか。又、どうして見えるのでしょうか。マイケル・マウザーが目の浮遊物が生じる現象を説明します。

講師:マイケル マウザー
アニメーション:リフレクチブ フィルムズ

*このレッスンの全編はこちら:http://ed.ted.com/lessons/what-are-those-floaty-things-in-your-eye-michael-mauser

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:05

Japanese subtitles

Revisions