なぜナマケモノは動きが遅いのか?―ケニー・クーガン
-
0:07 - 0:131796年 トーマス・ジェファーソンは
識別不能な骨の箱を受け取りました -
0:13 - 0:16長く鋭い爪はライオンを
思い出させましたが -
0:16 - 0:19腕の骨は より大型で
約3メートルの長さがある -
0:19 - 0:22動物を示唆していました
-
0:22 - 0:27北アメリカに棲むライオンの
大型の未知の種かもしれないと考え -
0:27 - 0:30ジェファーソンは探検家の
ルイスとクラークに -
0:30 - 0:35この得体の知れない捕食動物を
警戒するように伝えました -
0:35 - 0:38しかしこのジェファーソンの
骨の箱はライオンのものではなく -
0:38 - 0:42絶滅した巨大なナマケモノのものでした
-
0:42 - 0:48先史時代の地上性ナマケモノは
約3500万年前に出現しました -
0:48 - 0:52数十の種が北、中央
南アメリカにわたり -
0:52 - 0:55他の古代生物であるマストドンや
-
0:55 - 0:57巨大アルマジロと共に生息していました
-
0:57 - 1:02フタツユビナマケモノなどの地上性
ナマケモノはネコぐらいの大きさでしたが -
1:02 - 1:04それら以外の多くは巨大でした
-
1:04 - 1:08ジェファーソンが見たメガロニクスは
約1トンの重さがあり -
1:08 - 1:10それでも メガテリウムと
比べると小さな種で -
1:10 - 1:15メガテリウムの中にはゾウのように
6トンに及ぶものもいました -
1:15 - 1:19彼らは森やサバンナを
ゆったりと歩き回り -
1:19 - 1:21力強い腕や鋭い爪を使い
-
1:21 - 1:23植物を引き抜き 木々に登り
-
1:23 - 1:29草や葉っぱ 先史時代の
アボカドなどを食べていました -
1:29 - 1:35実際 もし巨大ナマケモノがいなかったら
現在のアボカドは存在しなかったかもしれません -
1:35 - 1:39より小型の動物はアボカドの
大きな種を飲み込めませんでしたが -
1:39 - 1:40ナマケモノには可能だったので
-
1:40 - 1:45アボカドの木を広範囲に
広げていきました -
1:45 - 1:47地上性ナマケモノは
数百万年もの間 繁栄しましたが -
1:47 - 1:51約1万年前に
西半球の他の巨大哺乳類と共に -
1:51 - 1:56その姿を消し始めました
-
1:56 - 1:59研究者は 地上性ナマケモノが
追い出されたのは -
1:59 - 2:01氷河時代の訪れか
-
2:01 - 2:05または他の種 おそらく人間が
-
2:05 - 2:09大半のナマケモノが絶滅し始めた時期に現れ
戦ったからではないかと考えます -
2:09 - 2:14いくつかの小型のナマケモノは
生き残り 樹上に移り住みました -
2:14 - 2:18現在残っているのは6つの種で
中央と南アメリカの熱帯雨林の林冠に -
2:18 - 2:21住んでいます
-
2:21 - 2:24木々に垂れ下がるのは
捕食者を避けるのに良い方法で -
2:24 - 2:27食べるのに十分な葉もあります
-
2:27 - 2:30しかしこの食習慣には
欠点があります -
2:30 - 2:34動物は食物から摂取した
エネルギーを使うことで動き回り -
2:34 - 2:36体温を保ち
-
2:36 - 2:37臓器を機能させ
-
2:37 - 2:41その他全ての生き残るために
必要な活動を行います -
2:41 - 2:44しかし葉はエネルギーを
あまり含んでおらず -
2:44 - 2:47そのエネルギーを取り出すのは
とても難しいのです -
2:47 - 2:52ほとんどの草食動物はその食習慣を
より高いエネルギーを持つ -
2:52 - 2:54果物や種を食べて補います
-
2:54 - 3:01しかしナマケモノ 特にミツユビナマケモノは
ほとんど葉だけに頼って生きています -
3:01 - 3:06彼らはこの制限された食習慣に対処するため
細かく調整された戦略を進化させました -
3:06 - 3:13まず 彼らは食物から可能な限りの
エネルギーを取り出します -
3:13 - 3:17ナマケモノは体の
3分の1を占める複胃を持ち -
3:17 - 3:19種によって
-
3:19 - 3:255日から7日間または数週間かけて
食物を消化することができます -
3:25 - 3:29エネルギーを可能な限りわずかしか
使わないことも彼らの秘訣です -
3:29 - 3:34その方法の一つはもちろん
あまり動かないことです -
3:34 - 3:38彼らはほとんどの時間を食べて
休んで眠りながら過ごし -
3:38 - 3:43トイレ休憩のために
週に1回だけ樹の上から降ります -
3:43 - 3:46ナマケモノの動きは
あまり速くありません -
3:46 - 3:51平均的な区画道路を渡るのに
約5分はかかります -
3:51 - 3:57このように急がない生活はナマケモノには
筋肉があまり必要ないことを意味します -
3:57 - 4:04事実 彼らの筋肉量は その大きさからすると
他の動物に比べ約30%も少ないのです -
4:04 - 4:07またナマケモノは体を温かく保つのに
より少ないエネルギーしか使いません -
4:07 - 4:12なぜなら約5℃までの
体温の変化を許容できるからで -
4:12 - 4:17変温動物の爬虫類には及びませんが
ほとんどの哺乳類より大きく変動します -
4:17 - 4:22これらの物理的かつ行動的な適応が
ナマケモノのエネルギー消費 -
4:22 - 4:25または代謝率を最小限に抑えます
-
4:25 - 4:31ミツユビナマケモノの代謝は
哺乳類の中で一番遅く -
4:31 - 4:33次に遅いのがジャイアントパンダで
-
4:33 - 4:36その次がフタユビナマケモノです
-
4:36 - 4:42ゆっくりと動くことが こずえという
生息地での繁栄を可能にしましたが -
4:42 - 4:47同様に彼らは自身の体を他の生物の
素晴らしい生息地にしました -
4:47 - 4:54その中でも藻類は ちょっとした保護色となり
またスナックにもなるかもしれません -
4:54 - 4:57ナマケモノはもう巨大では
ないかもしれませんが -
4:57 - 5:00彼らが非凡であることに
変わりはありません
- Title:
- なぜナマケモノは動きが遅いのか?―ケニー・クーガン
- Speaker:
- Kenny Coogan
- Description:
-
ナマケモノはほとんどの時間を食べ、休み、眠りながら過ごします。実際、彼らは週1回だけトイレ休憩のために樹上から降りるのです。どうしてこの生物はこれほど活発ではないのでしょうか?ケニー・クーガンがナマケモノの物理的、かつ行動的な適応が彼らの動きを遅くしたことを解説します。
講師:ケニー・クーガン、アニメーション:アントン・ボガティ
*このビデオの教材:http://ed.ted.com/lessons/why-are-sloths-so-slow-kenny-coogan - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 05:15
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Why are sloths so slow? | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Why are sloths so slow? | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Why are sloths so slow? | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Why are sloths so slow? | ||
Suzuka Fukami edited Japanese subtitles for Why are sloths so slow? | ||
Suzuka Fukami edited Japanese subtitles for Why are sloths so slow? |