歴史vs.クレオパトラ ― アレックス・ジェンドラー
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0:06 - 0:08「静粛に 静粛に
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0:08 - 0:09さあ 次は誰だね?」
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0:09 - 0:11「裁判長 クレオパトラです
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0:11 - 0:17このエジプトの女王は 色恋沙汰で
2人の優れたローマ軍人を破滅させ -
0:17 - 0:19共和政を崩壊させました」
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0:19 - 0:22「裁判長 こちらこそがクレオパトラです
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0:22 - 0:25歴史上で最も権力のあった女性の1人であり
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0:25 - 0:31その統治は約22年間
エジプトに安定と繁栄をもたらしました」 -
0:31 - 0:34「ところで なぜ彼女の容姿すら
定かではないのか?」 -
0:34 - 0:38「クレオパトラに関する
芸術作品や描写のほとんどは -
0:38 - 0:40彼女に関する記述と同様に
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0:40 - 0:43クレオパトラの死後
紀元前1世紀に登場したものです」 -
0:43 - 0:45「では 実際に分かっていることは何だ?」
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0:45 - 0:49「クレオパトラ7世は
プトレマイオス朝最後の女王で -
0:49 - 0:52アレクサンドロス大王による征服後
エジプトを統治した― -
0:52 - 0:55ギリシャ系マケドニアの出身です
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0:55 - 0:58兄弟婚をした弟と
アレキサンドリアで -
0:58 - 1:01共同統治を行いましたが
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1:01 - 1:04その弟が最後には
彼女を国外に追放します」 -
1:04 - 1:06「だが これがローマと
何の関係があるのかね?」 -
1:06 - 1:08「エジプトは長い間 ローマの属国で
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1:08 - 1:12クレオパトラの父は共和制ローマに
資金面で大きな借りがありました -
1:12 - 1:16ローマの内戦でカエサルに敗北した
ポンペイウスが -
1:16 - 1:19エジプトの保護を求めてきましたが
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1:19 - 1:22逆にクレオパトラの弟によって
処刑されました」 -
1:22 - 1:24「カエサルは喜んだに違いない」
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1:24 - 1:30「カエサルは処刑を不当だとみなし
エジプトに借金の返済を要求しました -
1:30 - 1:31エジプトの併合も可能でしたが
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1:31 - 1:36クレオパトラは自分を王位に復位させるよう
カエサルを説得したのです」 -
1:36 - 1:38「彼女はとても説得に長けていたとか」
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1:38 - 1:42「当然です
クレオパトラは魅力的な女性でしたから -
1:42 - 1:4421歳で軍を指揮し
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1:44 - 1:45数カ国語を操り
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1:45 - 1:49都会にある世界最高の図書館で
当時の偉大な学者たちと共に -
1:49 - 1:51教育を受けたのですから」
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1:51 - 1:53「ふーむ」
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1:53 - 1:57「ローマが彼を必要とした時もクレオパトラが
エジプトで足止めしていました」 -
1:57 - 1:59「カエサルは単に
遊んでいたわけではありません -
1:59 - 2:02エジプトの文化や知識に魅了され
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2:02 - 2:04滞在中に多くのことを学びました
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2:04 - 2:07ローマに戻ると
暦を刷新し -
2:07 - 2:08国勢調査の実施を命じ
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2:08 - 2:10公立図書館の計画を立て
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2:10 - 2:13多くの新しい社会基盤のプロジェクトを
提案しました」 -
2:13 - 2:18「そう まさにすべてが野心的で
それが故に 暗殺されたのです」 -
2:18 - 2:21「風変わりなローマ政治は
女王のせいではありません -
2:21 - 2:24彼女の職務はエジプトを統治することであり
それは成功していたのです -
2:24 - 2:26経済を安定させ
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2:26 - 2:27巨大な官僚機構をうまく管理し
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2:27 - 2:30聖職者や役人による汚職を抑制しました
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2:30 - 2:33干ばつに襲われたときは
穀物倉を民間に開放し -
2:33 - 2:36税金恩赦を実行しました
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2:36 - 2:39それによってエジプトは
クレオパトラ政権の間ずっと -
2:39 - 2:42暴動もなく安定した
独立国家として保たれていました」 -
2:42 - 2:44「では どこで間違ったのかね?」
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2:44 - 2:49「この外国人の女王は カエサルの死後も
ローマの政治に干渉し続けたのです」 -
2:49 - 2:53「本当のところは ローマ側から
援助の要請があったのです -
2:53 - 2:57もちろん カエサルの仇を討とうとする
オクタヴィアヌスとアントニウスを -
2:57 - 3:01少なくとも息子のことを考えれば
支援するより他なかったのです」 -
3:01 - 3:06「支援と言ってもアントニウスには
またしても 色仕掛けでしたがね」 -
3:06 - 3:07「それの何が悪いのですか?
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3:07 - 3:09カエサルやアントニウスが犯したー
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3:09 - 3:12数え切れないほどの不倫行為を
なぜ誰も責めないのでしょう? -
3:12 - 3:15なぜ 彼女の方がたぶらかしたと
決めつけるのでしょう? -
3:15 - 3:19なぜ 権力のある女性に限って
性的なことで評価を下されるのでしょう?」 -
3:19 - 3:20「静粛に」
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3:20 - 3:23「クレオパトラとアントニウスの
振る舞いは目に余りました -
3:23 - 3:25くだらない祭事を行い
金であしらわれた玉座に座り -
3:26 - 3:27神のように着飾って
共和制ローマの人々を怒りを買いました -
3:27 - 3:29神のように着飾って
共和制ローマの人々を怒りを買いました -
3:29 - 3:33それはオクタヴィアヌスの手でローマ全土に
2人の権力欲が知れ渡るまで続きました」 -
3:33 - 3:36「とはいうものの
オクタヴィアヌスはアントニウスを討ち -
3:36 - 3:38エジプトを併合して
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3:38 - 3:40自ら皇帝の座に就いたではありませんか
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3:40 - 3:45ローマはクレオパトラ自身ではなく
権力を持つ女性への恐れによって -
3:45 - 3:47共和政は崩壊したのです」
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3:47 - 3:48「皮肉なものだな」
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3:48 - 3:53クレオパトラの物語は主に
ローマ人の政敵たちの言い分が語り継がれ -
3:53 - 3:57後世の作家が噂やイメージを
加えることで膨らんでいったのです -
3:57 - 4:01彼女の人生や統治に関する完全な真実は
決して知ることができないでしょう -
4:01 - 4:07しかし 歴史を裁判にかけることで
事実なのか噂なのか 区別できるのです
- Title:
- 歴史vs.クレオパトラ ― アレックス・ジェンドラー
- Description:
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古代史上最も悪名高き女性であり、ローマの偉大な軍人を1人のみならず2人も虜にした女王、クレオパトラ。単に魔性の女だったのか、それとも生まれながらにしての名君だったのでしょうか? アレックス・ジェンドラーがこの評価の分かれる人物を「歴史vs.クレオパトラ」の裁判にかけます。
講師:アレックス・ジェンドラー、アニメーション:ブレット・アンダーヒル
*このビデオの教材:http://ed.ted.com/lessons/history-vs-cleopatra-alex-gendler - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:28
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