アクネ兄弟:敵同士として戦争を戦った兄弟たち ― ウェンデル・オーシロ
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0:07 - 0:10第二次世界大戦にまつわる物語は
たくさんあり -
0:10 - 0:12悲劇的なものから
勇気づけられるものまで様々です -
0:12 - 0:15しかし 最も心に迫る経験のひとつは
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0:15 - 0:17阿久根一家の物語でしょう
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0:17 - 0:23戦争によりアイデンティティに反して
家族は引き裂かれたのです -
0:23 - 0:26阿久根一郎とその妻のユキエは
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0:26 - 0:29日本からアメリカに
1918年に -
0:29 - 0:31機会を求めて移住しました
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0:31 - 0:35中央カリフォルニアに
小さな食料品店を開き -
0:35 - 0:379人の子供を育てました
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0:37 - 0:40阿久根夫人が1933年に
亡くなると -
0:40 - 0:42子供たちは日本の親戚へと
預けられ -
0:42 - 0:45まもなく 父親も日本へとついていきました
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0:45 - 0:47アメリカで生まれ育ったため
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0:47 - 0:51慣れるのは大変でしたが
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0:51 - 0:55長男のハリーは日本語や
日本の文化や価値観を教えてくれた -
0:55 - 0:59大叔父と強い絆を築きました
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0:59 - 1:02しかし ハリーと次男のケンが
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1:02 - 1:04働ける年頃になるとすぐに
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1:04 - 1:07彼らは故郷であるアメリカに戻り
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1:07 - 1:09ロサンジェルス近郊に落ち着きました
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1:09 - 1:15しかし1941年12月7日
真珠湾攻撃が起きます -
1:15 - 1:17日本と戦争状態に入るや
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1:17 - 1:20アメリカ政府は 敵国に家族や
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1:20 - 1:26ルーツを持つ国民の
忠誠心を信頼しなくなりました -
1:26 - 1:311942年には およそ12万人の
西海岸の日系アメリカ人が -
1:31 - 1:33市民権を剥奪され
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1:33 - 1:37強制収容所に強制連行されたのです
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1:37 - 1:40彼らのほとんどが
ハリーやケンのように日系二世で -
1:40 - 1:44アメリカ国籍を持っているか
日本からの移民である両親を持つ -
1:44 - 1:47二重国籍保持者であったにも
かかわらずです -
1:47 - 1:51兄弟は日本の親戚と
ほとんどつながりがありませんでしたが -
1:51 - 1:56コロラドの僻地にある
収容所に入れられてしまいました -
1:56 - 1:58ここで物語は思わぬ展開をします
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1:58 - 2:01アメリカ軍の諜報機関の徴兵官が
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2:01 - 2:06収容所に日本語を話せる
志願兵を募りに来たのです -
2:06 - 2:09アメリカ政府による
仕打ちにもかかわらず -
2:09 - 2:12ハリーとケンは収容所から出ることができ
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2:12 - 2:16アメリカ国民としての忠誠を示せる機会に
飛びつきました -
2:16 - 2:17日本で教育を受けたため
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2:17 - 2:19彼らはすぐに仕事を始め
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2:19 - 2:21手に入った資料の翻訳や
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2:21 - 2:23日本兵の尋問―
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2:23 - 2:26降伏するよう説得するための
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2:26 - 2:30日本語のプロパガンダの
制作に携わりました -
2:30 - 2:33兄弟の仕事によって
日本軍の規模や位置など -
2:33 - 2:35必要不可欠な戦略情報が得られ
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2:35 - 2:38戦争において非常に役立ちました
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2:38 - 2:43しかし それでもアメリカ兵から
差別され信頼されませんでした -
2:43 - 2:44ハリーは敵国の領地に
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2:44 - 2:47落下傘で降りる直前に
自分の戦闘用具が -
2:47 - 2:51忽然となくなったのを
覚えています -
2:51 - 2:55白人の将校が武器を
彼に渡したくなかったのです -
2:55 - 2:58それでも 2人の兄弟は
忠実に軍に仕え -
2:58 - 3:00終戦を迎えます
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3:00 - 3:06しかし 太平洋戦争を戦った阿久根兄弟は
ハリーとケンだけではありませんでした -
3:06 - 3:09彼らの知らないところで
2人の弟たち― -
3:09 - 3:12阿久根家の五人兄弟の
三男と四男が -
3:12 - 3:16大日本帝国海軍に
仕えていたのです -
3:16 - 3:18三郎は海軍航空隊に配属され
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3:18 - 3:2415歳の四郎は海兵団の練習生を
訓練していました -
3:24 - 3:29終戦を迎えると ハリーとケンは
連邦国占領軍に仕え -
3:29 - 3:32日本人には裏切り者だと
見なされました -
3:32 - 3:3510年ぶりに鹿児島で
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3:35 - 3:38阿久根兄弟全員が再会を果たすと
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3:38 - 3:422人ずつ敵同士として
戦っていたとわかりました -
3:42 - 3:45怒りが爆発し
大喧嘩になりそうなところを -
3:45 - 3:47父親が止めに入りました
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3:47 - 3:50兄弟たちは和解し
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3:50 - 3:54三郎と四郎もハリーとケンと共に
カリフォルニアへ向かい -
3:54 - 3:57後にアメリカ軍人として
朝鮮戦争を戦いました -
3:57 - 4:00アメリカ政府は
1988年になってようやく -
4:00 - 4:03強制収容が不当であったことを認め
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4:03 - 4:07被害者らに慰謝料の
支払いを行いました -
4:07 - 4:10ハリーが深く後悔しているのは
多くを教えてくれた -
4:10 - 4:15日本の大叔父に感謝を述べる
勇気がなかったことでした -
4:15 - 4:19阿久根兄弟の物語は
多くを語っています -
4:19 - 4:21境遇によって引き裂かれた家族
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4:21 - 4:24日系アメリカ人に対する
不当な扱い -
4:24 - 4:29そして2つの国籍の間での
個人的な葛藤などです -
4:29 - 4:33しかし アメリカの歴史の
より大きな物語をも伝えています -
4:33 - 4:38移民たちが抑圧に直面しながらも
忍耐強く乗り越えていく物語です
- Title:
- アクネ兄弟:敵同士として戦争を戦った兄弟たち ― ウェンデル・オーシロ
- Description:
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第二次世界大戦にまつわる物語は、悲劇的なものから勇気づけられるものまでたくさんあります。しかし、阿久根一家の物語はその中でも最も心に迫る経験ではないでしょうか。戦争によりアイデンティティに反して家族は引き裂かれたのです。ウェンデル・オーシロが、戦争によって、離れ離れに引き裂かれた家族の驚くべき物語を語ってくれます。
講師:ウェンデル・オーシロ
アニメーション:ブランドン・デンマーク
*このビデオの教材:http://ed.ted.com/lessons/the-akune-brothers-siblings-on-opposite-sides-of-war-wendell-oshiro - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:54
Moe Shoji approved Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Misaki Sato accepted Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Misaki Sato edited Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro | ||
Moe Shoji edited Japanese subtitles for The Akune brothers: Siblings on opposite sides of war - Wendell Oshiro |