コリン・キャメラー: 神経科学、ゲーム理論とサル
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0:01 - 0:03今日は 戦略を練る脳についてお話します
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0:03 - 0:05ここでは ゲーム理論と神経科学という
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0:05 - 0:07変わった組み合わせを用いて
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0:07 - 0:10利害が絡むとき人々が
社会的にどう相互作用するかを理解します -
0:10 - 0:14ゲーム理論は 元々応用数学の一分野で
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0:14 - 0:17ほとんどが経済学と政治科学で
ごく一部 生物学で 使われます -
0:17 - 0:20ゲーム理論は
社会行動の数学的分類を可能にし -
0:20 - 0:22行動が他人に影響を与え合うとき
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0:22 - 0:24人がどのように行動をし
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0:24 - 0:27他人がどう行動すると考えるかを
予想するものです -
0:27 - 0:30色々な状況が当てはまります
競争 協力 交渉― -
0:30 - 0:34かくれんぼや ポーカーといったゲームもそうです
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0:34 - 0:36まずは この単純なゲームから始めましょう
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0:36 - 0:38各人 0から100の中から数字を一つ選びます
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0:38 - 0:41それらの数字を計算して平均値を出し
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0:41 - 0:45その平均値の2/3に
最も近かった人が賞をもらえます -
0:45 - 0:47つまり平均よりやや低めを狙いたいわけです
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0:47 - 0:49小さすぎではダメで
他の人も 同じように -
0:49 - 0:51平均より少し小さめの数字にします
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0:51 - 0:54あなたなら どの数字にしますか
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0:54 - 0:57これは上昇している市場における株の売却の
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0:57 - 1:00簡易モデルみたいなものですよね
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1:00 - 1:02利益もほしいので
あまり早く売りたくはない -
1:02 - 1:04だけど 待ちすぎると
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1:04 - 1:07みんなが売ってしまって 値崩れしてしまう
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1:07 - 1:10相手の一歩先を行きたいけれど
先を行き過ぎてもいけない -
1:10 - 1:13このときの人々の思考について
2つの理論があります -
1:13 - 1:15あとで データも見ましょう
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1:15 - 1:17みなさんが思い当たる考え方もあるでしょう
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1:17 - 1:21あなた自身がそう考えているからです
私の脳の理論でそれが見えます -
1:21 - 1:24多くの人はこう考えるでしょう
「他人がどの数を選ぶか 見当もつかない -
1:24 - 1:25だから平均は50になるだろう」
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1:25 - 1:27これは ちっとも戦略的ではありません
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1:27 - 1:31「そこで 50の2/3の数を選ぶね つまり 33だ」
これが第一歩です -
1:31 - 1:33もう少し知恵のはたらく人なら
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1:33 - 1:34作業記憶を使ってこう言います
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1:34 - 1:38「みんな 50を平均と考えて 33を選ぶはず
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1:38 - 1:41だから 私は 33の2/3である22にする」
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1:41 - 1:43彼らは もう1段階 考えを進めて
2段階を踏みました -
1:43 - 1:46よりよいですね
もちろん 原理上― -
1:46 - 1:483段階 4段階 それ以上もできます
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1:48 - 1:50でも そうなると難しくなってきます
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1:50 - 1:52言語やその他の分野で
再帰的な構造を持つ複雑な文章を -
1:52 - 1:56文法的に説明するのが
難しいのと同じことです -
1:56 - 1:58これは 認知階層理論と呼ばれていて
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1:58 - 2:00私と数名が取り組んできたもので
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2:00 - 2:02ある仮定のもと
どの段階まで人が思考するか -
2:02 - 2:05多くの興味深い条件や被験者を
変えることで -
2:05 - 2:07その思考段階がどう影響されるかにつき
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2:07 - 2:10ある種の階層を提示します
あとでお見せします -
2:10 - 2:14これとは全然違って
もっと人気があって 古い理論があります -
2:14 - 2:17「ビューティフル・マインド」の
ジョン・ナッシュで有名になったもので -
2:17 - 2:19均衡分析と言われているものです
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2:19 - 2:22ゲーム理論の授業を受けたことがある人なら
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2:22 - 2:24誰でもこの理論について習う筈です
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2:24 - 2:26均衡とは 全員がお互いが何をするか
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2:26 - 2:29完全に把握している
数学的な状態のことを指します -
2:29 - 2:31とても便利な概念ですが
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2:31 - 2:33こうした経済ゲームを初めてやる場合や
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2:33 - 2:36現実の世界において
人々がどんな行動をとるか -
2:36 - 2:38これで 正確に説明できるとは限りません
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2:38 - 2:40先ほどのゲームの例では この理論は
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2:40 - 2:43誰もが他人より低い数を選ぶため
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2:43 - 2:45皆ゼロを選択するという大胆な予測をします
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2:45 - 2:48実際はどうか見てみましょう
この実験は何度も行われています -
2:48 - 2:50最も古い実験のいくつかは 90年代に
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2:50 - 2:53私と ローズマリー・ネーゲルらが行いました
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2:53 - 2:563つの新聞・雑誌が開催した
コンテストに参加した -
2:56 - 2:599,000 人からなる美しいデータセットです
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2:59 - 3:01参加者は好きな数字を投稿し
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3:01 - 3:04平均値の 2/3 にもっとも近い人が
賞を獲得します -
3:04 - 3:07データを見て分かる通り
いくつかのはっきりとした山があります -
3:07 - 3:1033で ひとつの山がありますね
1段階だけ思考を進めた人たちです -
3:10 - 3:13そして 次の山は 22で見えます
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3:13 - 3:15ほとんどの人は
この前後の数を選んでいます -
3:15 - 3:1833や22 ちょうどを選択するとは
限らないのです -
3:18 - 3:20このあたりは バラバラですが
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3:20 - 3:21山があるのも事実です
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3:21 - 3:23均衡分析を充実に守った
グループもいて -
3:23 - 3:25均衡分析を忠実に守った
グループもいて -
3:25 - 3:27彼らは0 か 1 を選んでいます
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3:27 - 3:29でも 彼らは負けましたね?
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3:29 - 3:33全員が同様に均衡分析をするとは
限らないのに -
3:33 - 3:35それだけ小さい数字を選ぶのは
悪い選択なのです -
3:35 - 3:38だから 彼らは賢いけれど 貧しいのです
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3:38 - 3:40(笑)
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3:40 - 3:42これらは
脳のどこで起きているんでしょう? -
3:42 - 3:45コリセッリとネーゲルの研究が
とても鋭く 面白い答えをくれます -
3:45 - 3:47彼らは 被験者をfMRIで測定しながら
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3:47 - 3:492つの異なる条件下において
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3:49 - 3:51このゲームをプレーしてもらったのです
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3:51 - 3:53ある条件では 同時に別の人間と
対戦していて -
3:53 - 3:55ある条件では 同時に別の人間と
対戦していて -
3:55 - 3:57勝てば賞金を払うと 説明されます
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3:57 - 3:59別の条件では ランダムの数字を選ぶ
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3:59 - 4:00コンピュータを相手と告げられます
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4:00 - 4:02ここで見ているのは
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4:02 - 4:05コンピュータ相手のときよりも
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4:05 - 4:08人間相手で脳の活動が増えている場所です
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4:08 - 4:10活動がある場所は ご覧の通り―
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4:10 - 4:13内側前頭前皮質 背内側部
それと 上のここ -
4:13 - 4:15前頭前野腹内側部
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4:15 - 4:17前帯状領域です
ここは -
4:17 - 4:20「船長さんの命令」のようなゲームにおける
問題解決プロセスと関係します -
4:20 - 4:24それから 左右の側頭頭頂接合部もあります
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4:24 - 4:27これらは全て 「心の理論」回路や
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4:27 - 4:29「心理化回路」の一部として
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4:29 - 4:31よく知られています
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4:31 - 4:34つまり それは 他人の行動を推測するのに
使われる回路です -
4:34 - 4:36これらは
この回路とゲーム理論を結びつけた -
4:36 - 4:38最初の研究でした
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4:38 - 4:41思考が1段階か2段階かで
何が違うのでしょう? -
4:41 - 4:43どの戦略を選んだかで被験者を分類し
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4:43 - 4:44相手が 人かコンピュータかで
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4:44 - 4:46脳のどこが活動しているか
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4:46 - 4:48違いを見てみます
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4:48 - 4:50上側は 1段階のプレーヤーです
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4:50 - 4:52ほぼ違いはありません
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4:52 - 4:54彼ら自身も 脳も
他人をコンピュータと同様に扱うからです -
4:54 - 4:59下側は 背内側部前頭前皮質で
活動があります -
4:59 - 5:012段階思考の人は
違う形で動いているのです -
5:01 - 5:04さて 一歩離れて
「この情報で何ができるのか?」と言うと -
5:04 - 5:06脳の活動から こう言えるかもしれません
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5:06 - 5:07「この人はポーカーがうまそう」
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5:07 - 5:09「この人は 世間知らずだ」 と
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5:09 - 5:10この回路の場所が分かれば
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5:10 - 5:12思春期の脳の発達などについても
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5:12 - 5:15研究をすることができるかもしれません
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5:15 - 5:18よろしい
では 行きますよ -
5:18 - 5:20あなたの脳が活動する手間を省いてあげます
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5:20 - 5:23髪の有無を検知する細胞を使う必要はないでしょう
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5:23 - 5:26この細胞を使って
このゲームについてよく考えてください -
5:26 - 5:28これは 交渉ゲームです
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5:28 - 5:302人の被験者は
脳波図電極を使って測定されながら -
5:30 - 5:331~6ドルを分配する交渉をします
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5:33 - 5:3610秒で決められれば
その額のお金をもらえます -
5:36 - 5:3910秒たって 交渉が成立しなければ
お互い何ももらえません -
5:39 - 5:40これは どっちにとっても間違いですね
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5:40 - 5:43違うのは 一方のプレーヤー
ここでは左側の方だけが -
5:43 - 5:46各実験で分配する金額を
知っています -
5:46 - 5:48彼らは違う金額で何度もプレイします
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5:48 - 5:50例えば 分配金が4 ドルのとき
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5:50 - 5:52情報を持たないプレーヤーは
知りませんが -
5:52 - 5:54他方のプレーヤーが
知っていることは知っています -
5:54 - 5:56情報を持たないプレーヤーは
こう考えます -
5:56 - 5:58「相手は本当に公平なのか
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5:58 - 6:00それとも 1 ドルか2ドルしかないと
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6:00 - 6:03思わせて
低い分け前をオファーしているのか?」 -
6:03 - 6:06後者の場合はオファーを拒否して交渉不成立に
なるかもしれません -
6:06 - 6:09ですから できるだけ多くのお金を得ることと
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6:09 - 6:11相手からお金を引き出すこととの間で
緊張があります -
6:11 - 6:14交渉のやり方は
0から6までの数直線上で -
6:14 - 6:16数字を指差すというもので
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6:16 - 6:19情報を持たないプレーヤーが
何ドル得るか交渉し -
6:19 - 6:20情報を持つプレーヤーが
残りを取ります -
6:20 - 6:23これは労使間交渉に似ています
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6:23 - 6:25株式非公開の会社の場合
従業員は -
6:25 - 6:28会社の利益を知りませんが
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6:28 - 6:30できるだけ多くの報酬を引き出すよう
交渉します -
6:30 - 6:32一方 会社は従業員に対して
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6:32 - 6:35利益は少なく
「精一杯分配している」印象を与えたいのです -
6:35 - 6:39まず ある行動を見ましょう
ある被験者ペアーには 対面でプレーさせます -
6:39 - 6:41他のグループはコンピュータを介して
プレーさせます -
6:41 - 6:43ご想像の通り 面白い違いがあります
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6:43 - 6:45対面のペアーのいくつかは
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6:45 - 6:49毎回 均等にお金を分けることに合意しました
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6:49 - 6:52つまらないですね
神経学的に面白くないです -
6:52 - 6:54まあ 彼らにとってはよいことです
たくさんお金を得られますから -
6:54 - 6:57ただ 我々の関心は 言うなれば
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6:57 - 7:00不一致があるときと そうでないときの差にあります
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7:00 - 7:02彼らは 言い争って合意できず
結局 少ないお金しか -
7:02 - 7:05得られないことがありました
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7:05 - 7:06結局 少ないお金しか得られないことがありました
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7:06 - 7:10彼らは リアリティ番組「妻たちの真実」に
出演できるかもしれません -
7:10 - 7:12左を見てください
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7:12 - 7:15分ける金額が1~3ドルのとき
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7:15 - 7:16半分くらいは 合意できていません
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7:16 - 7:184~6ドルでは
かなり頻繁に合意できています -
7:18 - 7:20これは あるとても複雑なゲーム理論が
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7:20 - 7:22予想した結果に合致します
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7:22 - 7:25カリフォルニア工科大学大学院で
勉強しないといけなくらい -
7:25 - 7:27ここで説明するには 少し複雑すぎますが―
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7:27 - 7:31この理論が言わんとするのは
この形になるということです -
7:31 - 7:33直感的にも そう思われるでしょう
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7:33 - 7:35さて 脳波検査記録の結果をお見せします
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7:35 - 7:38とても複雑です
右側の脳の回路は― -
7:38 - 7:41情報を持たない人のもので
左は情報を持つ人のです -
7:41 - 7:43私たちは 同時に両方の脳を計測をしたので
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7:43 - 7:46類似したあるいは異なる脳領域での活動を
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7:46 - 7:49時間を同期して見ることができます
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7:49 - 7:51ちょうど 会話について研究するのに
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7:51 - 7:53互いに話をしている2名を計測して
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7:53 - 7:55実際に 聞いたり 意思疎通を図っているときに
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7:55 - 7:58言語野における共通の動きを期待するようなものです
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7:58 - 8:02ですから 矢印は同時に活動がある場所を
結んでいますが― -
8:02 - 8:04矢印の向きは
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8:04 - 8:06最初にアクティブになった場所から出ていて
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8:06 - 8:10そのあとにアクティブになった場所に向かっています
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8:10 - 8:12ですから このケースでは よく見ると
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8:12 - 8:14ほとんどの矢印が右から左に向かっています
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8:14 - 8:17つまり 情報を持たない脳の活動が
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8:17 - 8:19先に起こって
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8:19 - 8:23それから 情報を持っている方の脳が
活動しているのです -
8:23 - 8:26ところで これらは交渉が成立したときのものです
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8:26 - 8:28これは 最初の2秒の状況です
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8:28 - 8:30このデータはまだ分析を終えていなくて
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8:30 - 8:32まだ ちらっと見ただけですが
最終的には― -
8:32 - 8:35最初の2秒の動きを見て
交渉が成立するか -
8:35 - 8:36言えればと思っています
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8:36 - 8:38それができれば 訴訟や
醜い離婚などを避けるのに― -
8:38 - 8:40とても有益ですから
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8:40 - 8:43これらは 全て 遅れや攻撃行為によって
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8:43 - 8:46多くの価値が失われたときのものです
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8:46 - 8:48これは 不一致がおこったときのものです
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8:48 - 8:50前のと違うことがわかりますね
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8:50 - 8:53より たくさんの矢印があります
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8:53 - 8:54これは 脳が 同時活動の観点で
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8:54 - 8:57より密接にシンクロしていることを意味します
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8:57 - 8:59矢印も 明らかに左から右に流れています
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8:59 - 9:01つまり 情報を持っている脳が
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9:01 - 9:03「おそらく 交渉は成立しないだろう」と決めて
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9:03 - 9:06そのあとで 情報を持たない脳で
活動が起きています -
9:06 - 9:09次に 私たちの親戚を紹介しましょう
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9:09 - 9:11毛深くて 臭くて 速くてて強いものです
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9:11 - 9:14感謝祭の日を思い出しているかもしれませんし
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9:14 - 9:17チンパンジーが一緒だったかもしれません
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9:17 - 9:21チャールズ・ダーウィンと私とあなたは
約500万年前に -
9:21 - 9:23チンパンジーの系譜から離れました
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9:23 - 9:25でも まだ遺伝子上は
最も近いものです -
9:25 - 9:2798.8%の遺伝子は同じです
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9:27 - 9:29シマウマと馬との間よりも
私たちは 遺伝子を共有していて -
9:29 - 9:31チンパンジーの
最も近い従兄弟です -
9:31 - 9:34チンパンジーは ゴリラよりも
私たちと遺伝子的関係が強いです -
9:34 - 9:37ですから 人間とチンパンジーの行動の差を見れば
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9:37 - 9:39脳の進化について
多くのことが分かるかもしれないのです -
9:39 - 9:42これは 素晴らしい記憶テストで
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9:42 - 9:44日本の名古屋にある 霊長類研究所で行われたものです
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9:44 - 9:46ここでは この種の研究が多く行われています
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9:46 - 9:49これは かなり遡ります
彼らは 作業記憶に関心があります -
9:49 - 9:50よく見ていてください
チンパンジーは -
9:50 - 9:53200 ミリ秒間だけ写し出される
1~5の数字を見ています -
9:53 - 9:55200 ミリ秒間だけ写し出される
1~5の数字を見ています -
9:55 - 9:57映画のコマ8つ分だけの長さです
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9:57 - 9:59数字は消えて 四角に変わります
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9:59 - 10:00チンパンジーたちは―
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10:00 - 10:03数の小さい順に
数字に対応した四角を押せば -
10:03 - 10:04リンゴのご褒美をもらえます
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10:04 - 10:09彼らがどうするか見てみましょう
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10:16 - 10:18こちらは 若いチンパンジーです
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10:18 - 10:21人間同様 年老いているより
若い方が上手です -
10:21 - 10:22彼らは 経験をかなり積んでいて
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10:22 - 10:24何千回も これを行っています
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10:24 - 10:27ご想像の通り はっきりと
訓練の効果が見られます -
10:28 - 10:29(笑)
-
10:29 - 10:31とても 無関心に
簡単そうにしていますね -
10:31 - 10:35彼らはうまいだけではなくて
言わば だらけた感じでやってのけます -
10:35 - 10:39そうでしょう?
チンパンジーに勝てると思う人いますか? -
10:39 - 10:40無理ですよ(笑)
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10:40 - 10:43試すことはできますね
まあ 頑張りましょう -
10:43 - 10:45さて この研究の次の部分は
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10:45 - 10:47これから簡単に説明しますが
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10:47 - 10:49松沢哲郎氏のアイデアに基づいています
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10:49 - 10:53彼は大胆な発想で
「知性のトレードオフ仮説」を立てました -
10:53 - 10:54チンパンジーは 素早く力強いですが
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10:54 - 10:55地位に関しても
強い執着心があります -
10:55 - 10:58松沢氏が考えたのは
チンパンジーは脳の活動を温存し -
10:58 - 11:01それを彼らにとって最重要である
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11:01 - 11:02地位を 交渉して勝ち取るために
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11:02 - 11:05使っているのではないかということです
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11:05 - 11:08それは 競争における
戦略的思考のようなものです -
11:08 - 11:09ここで チンパンジーに
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11:09 - 11:122つのタッチスクリーンを触るゲームをさせて
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11:12 - 11:14確認してみましょう
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11:14 - 11:17彼らは コンピュータを介して
作用し合っていて -
11:17 - 11:18スクリーンの左か右側を押します
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11:18 - 11:20一方のチンパンジーは「一致狙い」で
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11:20 - 11:22両方が左 または 右を押せば 勝ちです
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11:22 - 11:26かくれんぼで 鬼が誰かを探す感じです
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11:26 - 11:27もう一方は「不一致狙い」で
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11:27 - 11:30相手と反対側のスクリーンを
押すと勝ちです -
11:30 - 11:32ご褒美は 角切りのりんご
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11:32 - 11:35ゲーム理論者は
このデータをこう見ます -
11:35 - 11:37このグラフでは X軸に
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11:37 - 11:39「一致狙い」のチンパンジーが右を選んだ割合を
-
11:39 - 11:41Y軸には「不一致狙い」の相手が
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11:41 - 11:44右を選ぶことを正しく予測した割合を
表しています -
11:44 - 11:47ゲームの要は プレーヤーの片方は一致を
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11:47 - 11:49もう片方は不一致を狙っているということです
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11:49 - 11:52NE・CH・QREで記されている
中央の四角は -
11:52 - 11:55ナッシュ均衡およびその他の理論が
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11:55 - 11:57予測する地点を示しています
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11:57 - 11:5950-50となるべきということです
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11:59 - 12:02例えば 相手が左ばかりを押していれば
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12:02 - 12:04「不一致狙い」は 右を押すことで
勝てるからです -
12:04 - 12:07各チンパンジーを三角で表していますが
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12:07 - 12:11ご覧の通りみな予測された周辺にいますね
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12:11 - 12:13次に 報酬を変えてみます
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12:13 - 12:16「一致狙い」が左を押したときの
報酬を多くして -
12:16 - 12:18角切りリンゴを3個にします
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12:18 - 12:20ゲーム理論上 「不一致狙い」の行動は
変化するはずです -
12:20 - 12:22「不一致狙い」はこう考えるからです
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12:22 - 12:24「相手は報酬が多い方にかけるだろう
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12:24 - 12:27自分は右にして
報酬が与えられないようにしよう」 -
12:27 - 12:29ご覧のとおり 行動は ナッシュ均衡により
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12:29 - 12:32この変化の方向に上昇します
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12:32 - 12:34最後に もう1回 報酬を変えます
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12:34 - 12:36角切りリンゴ4個にします
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12:36 - 12:38彼らの行動は
再び ナッシュ均衡に近づきます -
12:38 - 12:40点在はしていますが 平均すれば
-
12:40 - 12:42.01以内で かなり近づいています
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12:42 - 12:45私たちが観察した どんな種よりも近いです
-
12:45 - 12:48人間はどうでしょう?
チンパンジーよりも賢いでしょうか? -
12:48 - 12:52ここに 緑と青で示した
二つの人間の集団があります -
12:52 - 12:5650-50に近くなっています
報酬へはさほど反応しておらず -
12:56 - 12:57ゲームでの学習を考えれば
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12:57 - 12:59前の報酬ほど 敏感ではありません
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12:59 - 13:00ゲーム理論に忠実という意味では
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13:00 - 13:03チンパンジーは人間よりもプレイが上手です
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13:03 - 13:04これは 日本とアフリカ出身の―
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13:04 - 13:08人間の二つのグループのデータですが
結果はどちらも類似していて -
13:08 - 13:11いずれも チンパンジーには程遠いのです
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13:11 - 13:13今日学んだことを振り返ってみましょう
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13:13 - 13:14人間は 限られた範囲でしか―
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13:14 - 13:16心の理論を使って戦略的思考をしていません
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13:16 - 13:18交渉の実験の暫定的な結果ではありますが
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13:18 - 13:21脳が発する早期警告を使えば
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13:21 - 13:23損に繋がる悪い不同意が予想でき
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13:23 - 13:25そして ゲーム理論によって判断すると
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13:25 - 13:27チンパンジーは 人間よりも
ゲームに長けているのです -
13:27 - 13:29ありがとうございました
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13:29 - 13:33(拍手)
- Title:
- コリン・キャメラー: 神経科学、ゲーム理論とサル
- Speaker:
- Colin Camerer
- Description:
-
ある2人が交渉をしているとき―それが競争か協力であるかを問わず―彼らの頭の中では、いったい何が起こっているのでしょうか? 行動経済学者 コリン・キャメラーは、我々がどれだけ他人の考えを予測できないかを示した研究を紹介します。さらに、チンパンジーが人間よりも優れているとの予想外の調査結果も提示します。 (TEDxCalTechにて収録)
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 13:49
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for When you're making a deal, what's going on in your brain? | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for When you're making a deal, what's going on in your brain? | ||
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Shuichi Sakai accepted Japanese subtitles for When you're making a deal, what's going on in your brain? | ||
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