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本当に火星に住むことはできるの?―マリ・フォロータン

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    では 火星に移住されるのですね
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    新しい住まいの場所は選びましたか?
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    まだ? では お手伝いしましょう
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    まず最初に
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    赤い惑星に持ち込むべきものは
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    寒さ、孤独、放射線に対する
    高い耐性です
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    さらに 一生分の新鮮な酸素と食べ物
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    数千億円の宇宙船
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    何もかもから逃げ出したいという熱望
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    そして水
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    水は絶対に必要になります
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    では どのような物件をお探しでしょう?
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    ノクチス・ラビリンサスのような迷路に
    大邸宅を建てるというのは?
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    ハッピーフェイス・クレーターの閑静な住まい?
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    人面岩の上に要塞を建てるとか?
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    海の眺望が欲しい?
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    うーん 残念ながら 最後の要望については
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    40億年ほど遅かったようです
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    かつては火星にも海、湖、川など
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    全てがそろっていましたが
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    時が経つにつれ ほぼ全ての水が
    地下で凍ったり
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    宇宙へ蒸発してしまいました
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    おそらく いくらかは
    まだ残っているはずですが
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    季節によって溶けたり凍ったりする
    二酸化炭素でできた極冠の下です
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    では もし地表に水があれば 今日の火星は
    どのような姿だったでしょう?
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    もちろん どこまで仮説を
    展開するかによりますが
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    おそらくこんな感じでしょう
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    比較的平坦な北半球は
    平均的な標高よりもやや低めなので
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    1つの巨大な海になっていたでしょう
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    一方 クレーターだらけの南半球は
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    標高が高く乾燥していたと考えられます
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    北半球と南半球の間で
    このような差があることは少し奇妙ですが
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    その理由は解明されていません
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    南半球の方がより古くから
    存在していたようです
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    クレーターの数などの特徴や
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    北半球に火山活動の痕跡が多いということから
    こう考えられています
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    でも ひょっとしたら
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    いつか火星に 海ができるかも?
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    しかし今 火星にあるのは
    巨大でほこりっぽい砂漠です
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    実際 地球上の砂漠と類似点があるので
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    地球にいながらして
    火星について 多くを学ぶ事ができました
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    例えば 火星の砂丘は
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    地球の砂丘と同じように
    形成され 作用します
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    しかし 火星には地球に比べて
    重力が約3分の1しかないので
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    しばしば火星の砂丘は地球の
    約2倍もの大きさになります
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    TARsのように地球では見られない
    火星特有のものもあります
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    TARsは
    頂上のない高さ最大15mの砂丘です
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    どのように形成されるかは
    未だ解明されていません
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    こんな風にも思うでしょう
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    「惑星一帯に広がる砂漠と
    地球のような大気が
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    組み合わさればどうなるか?
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    風が圧力の差を引き起こし
    砂嵐が起こりやすくなるのでは?」
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    これらは赤い惑星における
    主要な気象災害です
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    地上や空気中に錆びた鉄の粒子を
    分散することによって
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    砂嵐は赤い惑星を形成する大きな役割を
    しています
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    低重力で湿度が欠如しているため
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    これらの砂嵐は何ヶ月も続き
    惑星を砂で覆うのです
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    だから 家はできるだけ高いところに
    建てたいと思うでしょう
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    でも 探さなくても大丈夫です
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    これはオリンポス山という
    太陽系最大の火山です
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    たとえ火星の大気が吸えるとしても
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    25kmの頂点からの眺めに
    息をのんでしまうでしょう
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    火山など興味はない?
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    それでは太陽系最大の峡谷
    マリネリス峡谷はいかがでしょう?
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    幅が広いので一方の縁からでは
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    反対側の縁が地平線の曲線よりも
    下に見えます
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    それでもなお 日中は赤い空に
    青い夕日が沈む景観を楽しめます
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    空が赤い理由は 砂塵が青い光を吸収してしまい
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    赤い太陽光が 大気で散乱されるからです
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    やる気や好奇心が湧いてきましたか?
    それとも指をくわえて待っているだけですか?
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    今日こそ さっさと火星への一歩を
    踏み出しましょう
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    火星―未曾有の赤い惑星へ
Title:
本当に火星に住むことはできるの?―マリ・フォロータン
Description:

近頃、火星への移住時期や方法について繰り返し議論がされています。しかし、実際に火星に住むというのはどんな感じなのでしょうか?マリ・フォロータンが非常に地球と似ている点、あるいはこの赤い惑星にのみ存在する火星の特徴を詳しく説明します。

講師:マリ・フォロータン アニメーション:ニック・ヒルディッチ
*このビデオの教材: https://ed.ted.com/lessons/could-we-actually-live-on-mars-mari-foroutan#watch

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:30

Japanese subtitles

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