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オープンで進化する教材

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    祖父のサルマン・ショケンです
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    祖父のサルマン・ショケンです
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    貧しく学のない
    家庭に生まれ
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    6人兄弟で
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    14歳の時には
    家計を助けるため
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    学校をやめなければならず
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    その後 学校に戻ることは
    ありませんでした
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    代わりに祖父は
    輝くデパートの帝国を
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    築き上げました
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    彼は完璧主義者で
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    どの店舗も
    バウハウス様式の
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    珠玉の建築でした
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    彼はまた究極の独学者で
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    他のあらゆることと同様
    盛大にやりました
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    彼は若く無名の学究者を
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    身の回りに置いていました
    マルティン・ブーバー
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    シュムエル・アグノン
    フランツ・カフカ
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    彼らに月給を払って
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    文筆に専念できる
    ようにしていたのです
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    30年代に何が起きようと
    しているか悟った彼は
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    すべてを置いて
    家族と共に
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    ドイツを去りました
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    彼のデパートは
    没収されました
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    彼は残りの人生を
    芸術と文化の
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    飽くなき追求に
    費やしました
  • 1:21 - 1:23
    この中学校中退者は
  • 1:23 - 1:25
    82歳で亡くなりましたが
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    ものすごい知識人であり
    エルサレムにあるヘブライ大学の
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    共同創立者兼
    初代学長であり
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    評判の高い出版社で 後に
  • 1:33 - 1:37
    ランダムハウスに買収された
    ショケン・ブックスの
  • 1:37 - 1:38
    創業者でした
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    まさに独学の力です
  • 1:42 - 1:45
    こちらは両親です
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    彼らもまた 大学教育を
    享受してはいません
  • 1:49 - 1:53
    家庭や国を築くことに
    あまりに忙しかったのです
  • 1:53 - 1:57
    それでも祖父と同様に
  • 1:57 - 2:01
    生涯に渡り
    ひたむきに独習し続けました
  • 2:01 - 2:05
    家には何千冊という本やレコードや
    美術作品が溢れていました
  • 2:05 - 2:07
    父が言っていたのを
    良く覚えています
  • 2:07 - 2:12
    「近所の人がみんな
    テレビを買ったら
  • 2:12 - 2:17
    うちもFMラジオを
    買うことにしよう」(笑)
  • 2:17 - 2:20
    これは私です
  • 2:20 - 2:21
    最初のそろばんを手に
    しているところです
  • 2:21 - 2:24
    父に言わせたなら
  • 2:24 - 2:27
    iPadの十分な代替品
    というところでしょう (笑)
  • 2:27 - 2:31
    私が家で学んだ
    ことのひとつは
  • 2:31 - 2:34
    教育者は必ずしも教える必要は
    ないということです
  • 2:34 - 2:37
    自ら学ぶ自然な
    能力を刺激する
  • 2:37 - 2:42
    リソースと環境を
    与えればいいのです
  • 2:42 - 2:46
    独習し 自分で探求し
    自分で成長すること
  • 2:46 - 2:50
    それが 優れた教育の
    もたらすべきものです
  • 2:50 - 2:54
    それで今日は 素晴らしい同僚の
    ノーム・ニサンと一緒に作った
  • 2:54 - 2:56
    独習コンピュータ・
    サイエンス・コースについて
  • 2:56 - 3:01
    話したいと思います
  • 3:01 - 3:03
    写真を見てお分かりと
    思いますが
  • 3:03 - 3:07
    ノームも私も 幼い頃から
    物事の大元に興味を持っていました
  • 3:07 - 3:08
    長い時間をかけて
  • 3:08 - 3:12
    科学や技術に対する知識を
    磨いてきましたが
  • 3:12 - 3:15
    この基本原理に
    対する畏敬の念は
  • 3:15 - 3:17
    ますます深まるばかりです
  • 3:17 - 3:21
    12年前のことです
  • 3:21 - 3:24
    ノームと私は既にコンピュータ
    サイエンスの教授になっていましたが
  • 3:24 - 3:28
    共に同じ現象に
    不満を抱いていました
  • 3:28 - 3:31
    コンピュータがますます
    複雑になっていく中で
  • 3:31 - 3:34
    学生たちは木を見て
    森を見失っていたのです
  • 3:34 - 3:37
    中身を窺い知れない
    ソフトウェアで
  • 3:37 - 3:40
    幾重にも覆われた
    ブラックボックスである
  • 3:40 - 3:43
    PCやMacを
    いじっていても
  • 3:43 - 3:47
    コンピュータの魂に
    触れることはできません
  • 3:47 - 3:50
    ノームと私が
    思い付いたのは
  • 3:50 - 3:52
    コンピュータが
    どのように働くか
  • 3:52 - 3:55
    骨の髄まで学生に
    理解させたければ
  • 3:55 - 3:57
    最良の方法はおそらく
  • 3:57 - 4:01
    完全な動作する汎用的で
    有用なコンピュータを
  • 4:01 - 4:05
    ハードもソフトも含め
    基本原理から始めて
  • 4:05 - 4:09
    一から作らせる
    ということです
  • 4:09 - 4:13
    まず出発点を決めな
    ければなりません
  • 4:13 - 4:16
    それでノームと私は
    私たちの伽藍の基礎として
  • 4:16 - 4:20
    最もシンプルな要素を
    選ぶことにしました
  • 4:20 - 4:22
    それはNANDと
    呼ばれるものです
  • 4:22 - 4:26
    これは入出力のパターンが
    4つだけの
  • 4:26 - 4:29
    単純な論理ゲートです
  • 4:29 - 4:32
    この旅路は 学生に
    こう言って始めます—
  • 4:32 - 4:34
    「神は人にNANDを与え
  • 4:34 - 4:38
    “コンピュータを作れ” と命じられた
    “どのように”と問うと
  • 4:38 - 4:41
    神は答えて言われた
    “一段ずつ進め”」
  • 4:41 - 4:44
    この助言に従って
  • 4:44 - 4:47
    ちっぽけなNAND
    ゲートから始めて
  • 4:47 - 4:49
    入念に用意された
  • 4:49 - 4:53
    一連のプロジェクトを通じて
    学生たちを導いていきます
  • 4:53 - 4:57
    チップセット ハードウェア・
    プラットフォーム アセンブラ
  • 4:57 - 5:01
    仮想マシン 基本的な
    オペレーティングシステム
  • 5:01 - 5:07
    Javaに似たシンプルな言語
    JACKのためのコンパイラ
  • 5:07 - 5:09
    そして この大作の
    締めくくりとして
  • 5:09 - 5:12
    JACKを使って様々な
    楽しいゲームを作ります
  • 5:12 - 5:15
    ピンポンゲームや ヘビゲームや
    テトリスなどです
  • 5:15 - 5:19
    それで遊ぶのがどれほど楽しいか
    想像できるでしょう
  • 5:19 - 5:22
    そのテトリスはJACK言語を使って
    自分で書いたもので
  • 5:22 - 5:25
    それをマシン語にコンパイルする
    コンパイラも
  • 5:25 - 5:27
    自分で書いたものであり
  • 5:27 - 5:30
    それを動かすマシンもまた
    何千個かのNANDゲートから
  • 5:30 - 5:33
    自分で作り上げたものです
  • 5:33 - 5:36
    基本原理から始めて
    とても複雑で有用なシステムを
  • 5:36 - 5:41
    すべて自力で
    作り上げるというのは
  • 5:41 - 5:44
    個人として ものすごく
    達成感があります
  • 5:44 - 5:48
    ノームと私は この階段を準備し
    ツールやインフラを作り
  • 5:48 - 5:51
    学生が一期で完成
    できるようにするため
  • 5:51 - 5:54
    5年間取り組みました
  • 5:54 - 5:58
    これを実現するため
    力を貸してくれたチームです
  • 5:58 - 6:03
    コツが何かというと
    コンピュータの構成を分解し
  • 6:03 - 6:06
    個々に仕様を定め 構築し
    ユニットテストできる
  • 6:06 - 6:09
    たくさんの独立した
  • 6:09 - 6:15
    モジュールにする
    ということです
  • 6:15 - 6:18
    ノームと私は最初から
    それらの構成要素を
  • 6:18 - 6:21
    すべてオープンソースとして
    Webで無料公開しようと
  • 6:21 - 6:23
    決めていました
  • 6:23 - 6:27
    チップ仕様 API プロジェクト記述
    ソフトウェアツール
  • 6:27 - 6:31
    ハードウェアシミュレータ
    CPUエミュレータ
  • 6:31 - 6:35
    何百というスライド
    講義資料・・・
  • 6:35 - 6:37
    すべてをWebで公開し
  • 6:37 - 6:40
    必要なものを
    何でも持っていって
  • 6:40 - 6:42
    したいことを
    何でもするよう
  • 6:42 - 6:44
    世界の人々に
    呼びかけました
  • 6:44 - 6:48
    すると素晴らしい
    ことが起きました
  • 6:48 - 6:49
    世界中の人々が
    やってきたのです
  • 6:49 - 6:53
    あっという間に
    何千という人々が
  • 6:53 - 6:54
    自分のマシンを
    作り上げました
  • 6:54 - 6:58
    NAND2Tetrisは
    世界最初の
  • 6:58 - 7:01
    MOOC (大規模オープン・
    オンライン・コース) となりました
  • 7:01 - 7:04
    もっとも そのようなものを
    MOOCと呼ぶようになるとは
  • 7:04 - 7:06
    7年前の私たちには
    知る由もありませんでしたが
  • 7:06 - 7:10
    私たちはただ
    様々な独自のコースが
  • 7:10 - 7:13
    私たちの教材を元にして
    次々と現れるのを
  • 7:13 - 7:14
    眺めていました
  • 7:14 - 7:18
    たとえば インドの
    ケララ在住のエンジニア
  • 7:18 - 7:19
    プラモード・C・Eは
  • 7:19 - 7:21
    勉強会を組織して
  • 7:21 - 7:24
    彼の指導の元 みんなで
    コンピュータを作りました
  • 7:24 - 7:27
    ムンバイのエンジニア
    パラグ・シャーは
  • 7:27 - 7:30
    私たちのプロジェクトを
    もっと小さな
  • 7:30 - 7:32
    飲み込みやすい
    部分にばらして
  • 7:32 - 7:36
    DIYコンピュータサイエンス
    プログラムとして提供しています
  • 7:36 - 7:39
    こういったコースに
    惹かれる人の多くは
  • 7:39 - 7:42
    ハッカー精神を
    持っています
  • 7:42 - 7:44
    物事の働く仕組みを
    知りたがり
  • 7:44 - 7:46
    グループで取り組むのを
    好みます
  • 7:46 - 7:49
    このワシントンDCの
    ハッカークラブのように
  • 7:49 - 7:52
    彼らは私たちの教材を使って
    コミュニティコースを提供しています
  • 7:52 - 7:55
    教材はオープンソースで
    広く入手可能なので
  • 7:55 - 7:58
    中には
    とても変わった
  • 7:58 - 8:01
    予想外の使い方を
    する人もいます
  • 8:01 - 8:04
    広州のユ・ファンミンは
  • 8:04 - 8:07
    このコンピュータを作るのに
    FPGA技術を使い
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    どうやったのか解説する
    ビデオを作りました
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    ベン・クラドックは
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    CPUアーキテクチャの
    内部を見せる
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    素敵なゲームを
    開発しました
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    とても複雑な
    3次元迷路で
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    Minecraft 3Dシミュレータ
    エンジンを使って作られています
  • 8:29 - 8:32
    Minecraftコミュニティで
    このプロジェクトが話題になって
  • 8:32 - 8:35
    彼はメディア上のちょっとした
    有名人になりました
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    実にたくさんの人が
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    いわば NAND2Tetris巡礼の
    旅に出て
  • 8:42 - 8:45
    そこで人生を変えるような
    体験をしています
  • 8:45 - 8:48
    たとえばダン・ラウンズは
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    音楽と数学を学ぶミシガン州
    イーストランシングの人ですが
  • 8:51 - 8:54
    何週間か前に 私たちのウェブサイトで
    達成報告をしました
  • 8:54 - 8:57
    読んでお聞かせしましょう
  • 8:57 - 9:00
    彼はこう書いています
  • 9:00 - 9:03
    「このコースに取り組むことにしたのは
    コンピュータの理解は
  • 9:03 - 9:06
    読み書きや計算のように
    重要なものだと思ったからでした
  • 9:06 - 9:09
    そしてやり遂げました
    何かに これほど熱心に取り組んだことも
  • 9:09 - 9:12
    こんなに大きな挑戦をしたことも
    ありませんでした
  • 9:12 - 9:14
    でも 今自分にどれだけの
    ことができるかを思うとき
  • 9:14 - 9:17
    他のことにも
    チャレンジできると感じます
  • 9:17 - 9:19
    NAND2Tetrisを
    やろうと思っている人は
  • 9:19 - 9:23
    確かに大変ですが きっと大きな
    変化を経験するはずです」
  • 9:23 - 9:27
    ダンは このコースを
    ウェブ上で学んだ
  • 9:27 - 9:32
    独習者たちの持つ
    自発性や牽引力を
  • 9:32 - 9:37
    良く表しており
    とても感銘を受けます
  • 9:37 - 9:41
    というのも 彼らは
    成績などまるで
  • 9:41 - 9:43
    気にしていないからです
  • 9:43 - 9:46
    ただ1つの動機で
    彼らはやっています
  • 9:46 - 9:50
    学ぶことへの情熱です
  • 9:50 - 9:52
    それを思う時
  • 9:52 - 9:56
    従来の大学の成績評価には
    不満を感じます
  • 9:56 - 9:59
    私はうんざりしています
  • 9:59 - 10:00
    みんな成績にこだわっていて
  • 10:00 - 10:02
    それはデータに
    こだわっているからですが
  • 10:02 - 10:07
    成績評価は失敗する楽しみを
    奪ってしまいます
  • 10:07 - 10:09
    しかし学びの大きな部分は
  • 10:09 - 10:11
    失敗することから
    得られるのです
  • 10:11 - 10:13
    チャーチルに言わせると
  • 10:13 - 10:16
    「勇気とは 情熱を失わずに
  • 10:16 - 10:19
    負け続けられる能力」なのです (笑)
  • 10:19 - 10:23
    そしてジョイスによれば
  • 10:23 - 10:24
    「間違いは発見への入り口」です
  • 10:24 - 10:27
    それなのに
    みんな間違いを許容せず
  • 10:27 - 10:29
    成績を崇め立てています
  • 10:29 - 10:33
    それで B+ だとか
    A- だとかをかき集めて
  • 10:33 - 10:35
    それを3.4みたいな
    1個の数字にまとめ
  • 10:35 - 10:37
    額にスタンプで押して
  • 10:37 - 10:40
    それが その人を表す
    というのです
  • 10:40 - 10:43
    私に言わせると そんなのは
    行きすぎたナンセンスで
  • 10:43 - 10:46
    成績付けは人の自尊心を
    踏みにじるものです
  • 10:46 - 10:51
    だから私は逆の話を
    したいと思います
  • 10:51 - 10:55
    私が今やっているプロジェクトを
    お見せしましょう
  • 10:55 - 10:57
    前のとは違うものですが
  • 10:57 - 10:59
    基本は共通しています
  • 10:59 - 11:03
    独習する
    やることで学ぶ
  • 11:03 - 11:06
    自分で探求する
    コミュニティを構築する
  • 11:06 - 11:12
    このプロジェクトでは
    幼小中高の
  • 11:12 - 11:13
    数学教育を扱っています
  • 11:13 - 11:18
    タブレットを使いますが
    それというのも
  • 11:18 - 11:22
    数学は自分で解くことで学ぶものだと
    信じているからです
  • 11:22 - 11:26
    これがそうです
  • 11:26 - 11:29
    たくさんのモバイルアプリを
    開発していて それぞれ
  • 11:29 - 11:31
    数学の特定の概念を
    解説しています
  • 11:31 - 11:34
    たとえば「面積」を
    見てみましょう
  • 11:34 - 11:37
    面積のような概念を扱う時
  • 11:37 - 11:42
    私たちは様々な
    ツールも一緒に提供して
  • 11:42 - 11:45
    子どもたちが実験しながら
    学んでいけるようにしています
  • 11:45 - 11:49
    面積を知りたい時
  • 11:49 - 11:53
    自然な方法は
  • 11:53 - 11:56
    同じタイルを敷き詰めて
  • 11:56 - 12:00
    タイルの数を数える
    ということでしょう
  • 12:00 - 12:03
    この小さなエクササイズで
    面積の概念に対する
  • 12:03 - 12:06
    基本的なイメージを
    与えることができます
  • 12:06 - 12:09
    先に進んで 平行四辺形の面積は
    どうすれば分かるでしょう?
  • 12:09 - 12:14
    タイルを敷き詰めようとしても
    うまくいきません
  • 12:14 - 12:16
    代わりに
  • 12:16 - 12:18
    そこにある いろいろな
    ツールを使って
  • 12:18 - 12:21
    試行錯誤するのです
  • 12:21 - 12:23
    やっているうちに
  • 12:23 - 12:26
    ある変換方法を
    見つけられるでしょう
  • 12:26 - 12:29
    切り離して
  • 12:29 - 12:33
    位置を変え
    貼り合わせると
  • 12:33 - 12:36
    前にやったように タイルを
    敷き詰めることができます
  • 12:36 - 12:41
    (拍手)
  • 12:41 - 12:44
    この変換によって
  • 12:44 - 12:48
    図形の面積は
    変わらないので
  • 12:48 - 12:50
    このアプリで遊ぶ6歳児は
  • 12:50 - 12:53
    平行四辺形の
    面積を計算する
  • 12:53 - 12:57
    巧妙なアルゴリズムを
    自分で発見することになるわけです
  • 12:57 - 12:59
    ちなみに私たちは
    教師を置き換えようと
  • 12:59 - 13:02
    思っているわけではなく
    力を与えたいと思っているのです
  • 13:02 - 13:05
    先に進んで 三角形の
    面積はどうでしょう?
  • 13:05 - 13:08
    この環境の中で
    試行錯誤を繰り返すうちに
  • 13:08 - 13:12
    ヒントをもらって あるいは自力で
    子どもたちは見つけます
  • 13:12 - 13:16
    元の図形のコピーを作って
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    それをひっくり返し
    貼り合わせると
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    前と同じやり方が
    使えるようになります
  • 13:23 - 13:31
    切って 位置を変え
    貼り合わせ
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    タイルを敷き詰める
  • 13:32 - 13:36
    この変換で面積は
    元の2倍になっているので
  • 13:36 - 13:40
    三角形の面積は
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    この長方形の面積の
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    半分だと分かります
  • 13:46 - 13:50
    それを自分で探求することによって
    発見するのです
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    幾何学の有用な知識を
    学べるのに加え
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    子どもたちは還元のような
    洗練された科学的方法に
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    触れることになります
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    これは複雑な問題を
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    単純な あるいは一般化した問題へと
    変換する技術で
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    あらゆる科学分野の
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    核にあるものです
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    あるいは変換に対して
    不変な性質を
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    見つけるかもしれません
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    そういったことは
    小さな子どもでも
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    このようなモバイルアプリを
    使うことで可能になるのです
  • 14:28 - 14:31
    現在私たちが
    やっているのは
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    まず幼小中高の
    数学カリキュラムを
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    こういったたくさんのアプリへと
    分解するということです
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    私たちだけで全部
    作ることはできないので
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    アプリ作成ツールを
    用意しました
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    作家や 親や あるいは
  • 14:47 - 14:50
    数学教育に関心の
    ある人は誰でも
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    そのツールを使うことで
    このようなアプリを
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    タブレット上で プログラミングせずに
    作ることができます
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    最終的には 適応性のある
    エコシステムを作り上げ
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    進歩していく
    学習スタイルに合わせて
  • 15:03 - 15:08
    様々な学習者と様々なアプリを
    マッチングできるようにします
  • 15:08 - 15:10
    このプロジェクトの
    推進力となっているのは
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    私の同僚の
    シュムリク・ロンドンです
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    私の祖父が
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    90年前にそうしたように
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    うまくやるコツは 優れた人を
    身の回りに置くということです
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    結局のところ
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    人がすべてだからです
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    何年か前にテルアビブの
    街を歩いていて
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    この落書きを見つけました
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    とても訴えるものがあるので
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    私はいつも学生に
    言って聞かせていますが
  • 15:39 - 15:41
    皆さんにも
    お教えしたいと思います
  • 15:41 - 15:43
    “mensch” という言葉を
    知っている人が
  • 15:43 - 15:45
    どれくらいいるか
    わかりませんが
  • 15:45 - 15:47
    それは基本的には
    「人間らしくあり
  • 15:47 - 15:49
    正しいことをする」
    ということです
  • 15:49 - 15:52
    この落書きには
    こう書かれています
  • 15:52 - 15:54
    「ハイテクだけじゃ
    つまらない
  • 15:54 - 15:56
    一番大切なのは
    menschであること」
  • 15:56 - 16:00
    どうもありがとうございました (拍手)
  • 16:00 - 16:05
    (拍手)
Title:
オープンで進化する教材
Speaker:
シモン・ショケン
Description:

シモン・ショケンとノーム・ニサンは、学生が自分でコンピュータを作り上げるカリキュラムを開発しました。そしてその教材(ツール、シミュレータ、チップ仕様、その他資料)をネットで公開したところ、何千という人が学ぼうと飛びついたことに驚きました。1人でやる人もいれば、授業に使う人もいます。世界最初のMOOC(大規模オープン・オンライン・コース)です。成績のことなんか忘れて、自ら学ぶ欲求を引き出しましょう。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
16:25

Japanese subtitles

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