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『スパイダーマン』『ライオン・キング』とその創作にかけた人生

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    (音楽)
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    『オイディプス王』
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    『ライオン・キング』
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    『ティトゥス』
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    『フリーダ』
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    『魔笛』
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    『アクロス・ザ・ユニバース』
  • 1:16 - 1:20
    (拍手)
  • 1:20 - 1:22
    どうもありがとうございます
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    私が過去20年間に手がけた
  • 1:25 - 1:29
    演劇 オペラ 映画の一部を
    ご覧いただきました
  • 1:29 - 1:31
    最初に 私がインドネシアで
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    体験したことを
  • 1:32 - 1:35
    紹介したいと思います
  • 1:35 - 1:37
    私の人生にとって大きな出来事でした
  • 1:37 - 1:39
    この話は 神話のごとく
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    忘れられないように
  • 1:41 - 1:44
    何度も語られる必要があります
  • 1:44 - 1:47
    誰もが苦しい体験や
    転換期には
  • 1:47 - 1:49
    今の私のように
  • 1:49 - 1:52
    つらい時間を経験します
  • 1:52 - 1:54
    皆さん 同じだと思います
  • 1:54 - 1:57
    物を創る人は 自分の創っているものが
    不死鳥になるか
  • 1:57 - 2:02
    灰になるか分からない時があることを
    知っています
  • 2:02 - 2:04
    (笑)
  • 2:04 - 2:07
    私は まさに追い詰められていますが
  • 2:07 - 2:09
    それはまた別の機会にお話しします
  • 2:09 - 2:11
    インドネシアに話を戻します
  • 2:11 - 2:14
    当時 私は21歳か22歳で
    大昔になりますが
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    奨学金をもらいました
  • 2:16 - 2:19
    そこで2年間過ごした後
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    バリ島のバトゥール山の火口近くで
  • 2:22 - 2:26
    学び 演じていました
  • 2:26 - 2:29
    私がいた村では
  • 2:29 - 2:32
    若者のための儀式がありました
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    成人の節目となる行事です
  • 2:33 - 2:36
    私にとっても節目となるなんて
    夢にも思いませんでした
  • 2:36 - 2:38
    私は暗闇の中
    お寺の広場にある
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    大きな菩提樹の木の下に
    座っていました
  • 2:41 - 2:46
    電気もなく ただ満月があるだけの
  • 2:46 - 2:48
    何もない広場でした
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    私はチャールズ・アイヴズのような
  • 2:50 - 2:52
    世にも美しい音を聞いたのです
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    5年に1度の儀式のために
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    すべての村から集まった人々が奏でる
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    ガムランの音を聞いていました
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    暗闇の木の下に
    自分しかいないと思っていたのですが
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    そのとき突然
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    広場の反対側の暗闇で
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    月の光で鏡がきらめくのを目にしました
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    どこかで見たことのある
    年配の人々が20人
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    突然 鎧を身にまとって
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    兜と槍を持って立ち上がりました
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    広場は無人で
    私は闇のなかに紛れていました
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    誰もいない場所に 彼らは出てきました
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    そして信じられないような
    ダンスを踊ったのです
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    「フーーーーーハーーーー」
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    体を動かしながら
    前に進んできました
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    月の光が鎧に反射していました
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    私は11歳のときから劇場で演じたり
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    作品を作ってきたので
    思ったのです
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    「彼らはこの凝った衣装と
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    見事な兜で
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    誰のために踊っているのだろう?」
  • 3:56 - 4:01
    きっと神様に向けて踊っているのだろうと
    思いました
  • 4:01 - 4:04
    きっと神様に向けて踊っているのだろうと
    思いました
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    人にどう言われようと気にしない
    雰囲気がありました
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    お金は動かないし
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    記録されることも
    報道されることもないのですから
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    彼らが踊っているとき 私には
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    その芸術家たちの存在が
    永遠に続くかのように思えました
  • 4:18 - 4:21
    そして 彼らが踊り終えて
  • 4:21 - 4:25
    暗闇の中に消えるやいなや
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    ランプを持った若い男が現れ
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    ランプを木にかけて 幕を設置すると
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    その村の広場は
    数百人の人でいっぱいになり
  • 4:33 - 4:35
    彼らは一晩中 歌劇を演じました
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    人間には光が必要だったのです
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    光がなければ見えません
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    私が若い芸術家として
  • 4:44 - 4:47
    この人生において
    貴重な瞬間から学んだのは
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    芸術家として自分の信じる物に
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    常に誠実でなければならないということ
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    しかし ご存知のように
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    人生の この瞬間にも観客がいて
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    そして観客のためにも光が必要です
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    それが 私がかつてないものや
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    常識を打ち破る物を
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    創りだそうとするとき
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    自分でも何ができるかわからないような
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    想像の世界を創ろうとするときに
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    火口の淵ぎりぎりを歩くかのように
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    今まで信念をもって
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    重視してきたものです
  • 5:23 - 5:25
    では ここで私の創造プロセスを
  • 5:25 - 5:27
    少しお話します
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    『ライオン・キング』を例にとってみましょう
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    先ほど私の作品をいくつか
    ご覧いただきましたが
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    この作品は皆さんご存知でしょう
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    まず表意文字の考えから始めましょう
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    表意文字とは筆絵
    つまり日本の水墨画のようなものです
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    3画で竹やぶを描くことができます
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    『ライオン・キング』について言うなら
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    「その概念は何なのか?
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    それを抽象化したらどうなるのか?
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    その物語全体を一つのイメージにしたら
  • 5:53 - 5:56
    どんなイメージになるのか?」
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    それは環で 間違いなく環でしょう
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    生命の環 ムファサの仮面の環
  • 6:03 - 6:07
    第2幕に登場する環 は
    干ばつです
  • 6:07 - 6:09
    どうやって干ばつを表現するか?
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    床の上においた絹の環が
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    舞台の床の穴から消えるようにしました
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    跳躍するガゼルの
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    車輪も環を用いました
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    この仕掛けは見えるようにしています
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    演劇家として 舞台で愛してやまないのは
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    観客が舞台を見て
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    納得してくれるときです
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    頭に草や木をかぶった
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    男女が歩いてくるのを見れば
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    それがサバンナだとわかるでしょう
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    誰も疑問を感じたりしません
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    演劇のなかの
    そんな明確な事実が大好きです
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    観客が説明のない箇所を
    補っていくのが大好きなのです
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    観客はもちろんわかっています
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    「それは実際の太陽じゃないよね」と
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    何本かの細長い棒の
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    先端にシルク生地を留めて
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    それをステージに平らに寝かせます
  • 6:57 - 7:01
    それが ひもによって持ち上がれば
    太陽になります
  • 7:01 - 7:06
    でも実際はシルク生地と棒で出来ていて
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    ある意味 これが精神的な意味を投影して
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    感動を呼びます
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    見えているのは
    実際の日の出ではありませんが
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    そこが素晴らしい点です
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    ですから劇場では
    物語 つまり脚本や
  • 7:23 - 7:25
    セリフも重要ですが
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    伝える方法
    どのように話されるか
  • 7:29 - 7:33
    仕掛けなど それを伝える手段も
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    物語と同じぐらい重要なのです
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    私は どんな技術も好きな人間なので
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    色々やってみました・・・
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    例えば あとでお見せする『スパイダーマン』の
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    人を動かす大きな仕掛けは
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    実際には そのボディやワイヤーの使い方を
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    理解しているダンサーがいなければ
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    意味がありません
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    これから私が手がけている
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    今年の大きなプロジェクトの
    映像を何本かお見せします
  • 8:00 - 8:01
    『テンペスト』
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    映画ですが
    ステージで3回『テンペスト』を手がけました
  • 8:05 - 8:08
    1984年から86年に公開された
  • 8:08 - 8:11
    大好きな演劇です
  • 8:11 - 8:13
    プロスペローはいつも男性でしたが
  • 8:13 - 8:15
    ふと思ったのです
  • 8:15 - 8:17
    「誰にプロスペローを演じてもらおう?
  • 8:17 - 8:21
    ヘレン ・ ミレンは?
    素晴らしい俳優だしやってもらおう」
  • 8:21 - 8:24
    実際に この題材は女性にもぴったりでした
  • 8:24 - 8:27
    とりあえず『テンペスト』からの映像を
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    ご覧いただきます
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    (音楽)
  • 8:45 - 8:49
    プロスペラ:妖精よ 私の命令通り嵐を起こしたか?
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    エアリエル:王の船に乗り込み 炎となって脅しました
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    プロスペラ:この二人 一目で恋に落ちた
  • 9:01 - 9:02
    ミランダ:私を愛しているの?
  • 9:02 - 9:03
    ファーディナンド:限りなく
  • 9:03 - 9:06
    プロスペラ:二人とも相手の虜
  • 9:06 - 9:11
    トリンキュロー:不幸なときは誰とでも手を組めるものだ
  • 9:11 - 9:14
    (音楽)
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    見てちょうだい 総督
  • 9:18 - 9:20
    キャリバン:天から来たのか?
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    ステファノー:月からな ウソじゃない
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    プロスペラ:キャリバン !
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    キャリバン:この島は俺のものだ
  • 9:26 - 9:30
    プロスペラ:言ったね? 罰として今夜は痙攣を起こさん
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    アントーニオ:ここに横たわる兄君は土くれと変わりない
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    セバスチャン:剣を抜け
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    王として目をかけてやる
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    プロスペラ:三人とも地獄の底まで苦しめてやる
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    エアリエル:錯乱させてやった
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    プロスペラ:我々は夢と同じ
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    ささやかな一生は
    眠りに始まり眠りに終わる
  • 10:04 - 10:09
    (音楽)
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    さて
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    (拍手)
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    私は何年も前に 『テンペスト』を
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    非常に低予算の
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    舞台から始めました
  • 10:23 - 10:25
    この劇が大好きだったし
  • 10:25 - 10:27
    シェイクスピアの最後の劇だと思います
  • 10:27 - 10:31
    ご覧の通り
    これが映画にピッタリなんです
  • 10:31 - 10:33
    どうやって劇場で舞台を創って
  • 10:33 - 10:35
    そのアイデアや物語を
  • 10:35 - 10:39
    映画にするのかについて
  • 10:39 - 10:42
    少し説明したいと思います
  • 10:42 - 10:45
    先ほどお話した表意文字の話ですが
  • 10:45 - 10:48
    『テンペスト』のそれは何でしょう?
  • 10:48 - 10:50
    物語を煮詰めれば
  • 10:50 - 10:53
    確固とした
  • 10:53 - 10:55
    1つのイメージになるでしょうか?
  • 10:55 - 10:57
    我々が築いた国家権威は砂の城であり
  • 10:57 - 11:00
    人々は自然にあるべきか
  • 11:00 - 11:03
    教化(文明化)されるべきかをテーマとしています
  • 11:03 - 11:06
    ヘレン ・ ミレン演じる
    プロスペラが最後に語る言葉です
  • 11:06 - 11:11
    人々は 自然の下 大きな嵐の中
    文明を築き上げますが
  • 11:11 - 11:17
    雲に覆われた塔や 豪華な宮殿は
    やがて朽ち果てて
  • 11:17 - 11:21
    何も残りません
  • 11:21 - 11:24
    劇場で このシーンの演劇を始めました
  • 11:24 - 11:27
    黒い熊手と白い背景を使って
  • 11:27 - 11:30
    ミランダという女の子が
  • 11:30 - 11:32
    砂の城を作っています
  • 11:32 - 11:36
    ミランダは舞台の端にいて
  • 11:36 - 11:39
    2人の黒子が
  • 11:39 - 11:44
    じょうろを手に走ってきて
  • 11:44 - 11:48
    砂の城に水をかけます
  • 11:48 - 11:51
    城は崩れ始めます
  • 11:51 - 11:52
    その際に
  • 11:52 - 11:57
    観客には黒子が見えていて
  • 11:57 - 12:01
    黒子が仲介しているのは明らかでした
  • 12:01 - 12:04
    しかし 彼らが水をかけ始めたとき
  • 12:04 - 12:08
    黒子を見せていた照明が
    切り替わって
  • 12:08 - 12:11
    これは舞台で良く使うトリックですが
  • 12:11 - 12:15
    水だけに照明があたるのです
  • 12:15 - 12:19
    観客の感覚は それだけで変わります
  • 12:19 - 12:22
    それが何か恐ろしく大きなものになります
  • 12:22 - 12:25
    暴風雨になるのです
  • 12:25 - 12:29
    仮面をつけた俳優も
    人形師もいなくなって
  • 12:29 - 12:32
    観客は その世界に引き込まれます
  • 12:32 - 12:36
    『テンペスト』の嵐が
    まさに起こっている架空の世界です
  • 12:36 - 12:38
    さて そのシーンを
  • 12:38 - 12:40
    映画で作ると 手法は異なります
  • 12:40 - 12:43
    私は実際に
  • 12:43 - 12:48
    黒い砂の城の
    クローズアップから始めました
  • 12:48 - 12:50
    映画でできることは
  • 12:50 - 12:53
    カメラを使用して
    視点を切り替え
  • 12:53 - 12:56
    ロングショットと
    クローズアップを用いることです
  • 12:56 - 12:58
    砂の城のクローズアップで始まり
  • 12:58 - 13:00
    カメラが城から離れていくと
  • 13:00 - 13:03
    その城が女の子の手のひらに
  • 13:03 - 13:05
    置かれているとわかるのです
  • 13:05 - 13:07
    映画では異なる伝達方法を使えます
  • 13:07 - 13:10
    だから色々な方法を
  • 13:10 - 13:11
    試してみるのです
  • 13:11 - 13:14
    では『スパイダーマン』をご覧頂きましょう
  • 13:14 - 13:18
    (音楽)
  • 13:45 - 13:48
    ピーター・パーカー:♪ 断崖に立って
  • 13:48 - 13:52
    ここから飛んでいける ♪
  • 13:52 - 13:54
    生の演劇では 映画やテレビの
  • 13:54 - 13:56
    二次元の世界では できないことまで
  • 13:56 - 13:59
    何でもやろうとします
  • 13:59 - 14:03
    ♪ 自らを奮い起こし 支配しろ ♪
  • 14:03 - 14:06
    ジョージ・ツィピン:私たちはスパイダーマンの目で
    ニューヨークを見るんです
  • 14:06 - 14:08
    スパイダーマンは重力に縛られません
  • 14:08 - 14:12
    ショーのなかのマンハッタンも
    重力に縛られません
  • 14:12 - 14:16
    ♪ 自らを信じて奮い立て ♪
  • 14:16 - 14:20
    ♪ たたけ! ドン! ♪
  • 14:20 - 14:23
    ♪ はじけ! 引っかけ! ♪
  • 14:23 - 14:25
    ダニエル・エズラロー :振り付け師の存在すら
    忘れて欲しいのです
  • 14:25 - 14:26
    実際に起こっていることが本物なんです
  • 14:26 - 14:29
    人の動きを見て欲しいです
  • 14:29 - 14:31
    「わー あれは何だ?」ってね
  • 14:31 - 14:43
    (音楽)
  • 14:43 - 14:45
    彫刻に十分な動きを加えて
  • 14:45 - 14:48
    俳優が それを動かすと
    生きているように見えます
  • 14:48 - 14:51
    まさに生きたマンガです
    マンガに息吹が与えられたのです
  • 14:51 - 14:59
    (音楽)
  • 14:59 - 15:00
    ボノ:彼らは神話ですよ
  • 15:00 - 15:03
    彼らは現代の神話
    マンガの英雄です
  • 15:03 - 15:09
    ♪ 彼らは信じる ♪
  • 15:09 - 15:13
    あー!
  • 15:13 - 15:19
    (音楽)
  • 15:31 - 15:33
    (拍手)
  • 15:33 - 15:38
    うーっ あれは何でしょう?
  • 15:38 - 15:40
    サーカス ロックンロール ドラマ
  • 15:40 - 15:43
    私たちが舞台でやっていることって
    何でしょう?
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    最後に 一つだけ短いお話をします
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    私がインドネシアの村に滞在中
    湖の向こうで
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    火山が噴火するのを見ました
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    反対側のバトゥール山です
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    そこには活火山と
    死火山が並んでました
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    そのとき 火山に飲み込まれなかったので
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    今ここにいます
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    でも登るのは とても簡単でした
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    根っこをつかんで
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    小さな岩に足をかけて
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    登っていけば
    頂上にたどり着く事ができるのです
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    私は俳優である良き友人がいたので
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    「行ってみよう」という話になりました
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    「活火山にどこまで近づけるか
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    試してみよう」と
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    そこで登って 頂上にたどり着きました
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    断崖絶壁の上です
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    ローランドは反対側の火山の硫黄の煙で
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    見えなくなって
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    1人で その驚くような絶壁に
    立っているのです
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    1人で その驚くような絶壁に
    立っているのです
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    歌詞を聞いていただけましたか?
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    絶壁の上から 見下ろすと
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    左側には
    死んだ火山の火口が見え
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    右側はで頁岩で
    ボロボロと崩れていきます
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    私はビーチサンダルと腰巻きという格好でした
    昔の話です
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    ハイキングブーツなどなかった
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    フランス人のクレイジーなジプシー俳優が
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    煙のなかに消えて 私は思ったのです
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    来た道を戻る事などできないと
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    だからカメラとビーチサンダルを捨て
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    目の前にある真っすぐな線を見つめて
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    猫のように四つん這いになりました
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    その目の前の線の両側に
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    ひざでしがみついて
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    30メートルか
    10メートルか覚えていません
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    風が強く吹いていました
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    私は ただ反対側にたどりつくために
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    目の前の真っすぐな線を見つめるだけでした
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    あなたがたも そんな経験がありますよね
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    私は試練を経験しています
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    炎の試練です
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    私の会社の試練です
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    でも私たちは切り抜けます
    テーマソングは『Rise Above』(超越せよ)ですから
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    空から落ちた少年が
    舞い上がるのです
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    未来は私たちの手のうちに
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    私の会社の手のうちにあるのです
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    私には素敵な仲間がいるから
    クリエイターとして
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    高みにたどり着けるのです
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    わかりますよね
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    どうか前に進み続けてください
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    そうすれば いつかすごいものを
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    目にすることができます
  • 18:03 - 18:04
    ありがとうございます
  • 18:04 - 18:10
    (拍手)
Title:
『スパイダーマン』『ライオン・キング』とその創作にかけた人生
Speaker:
ジュリー・テイモア
Description:

ディレクターのジュリー・テイモアが、『フリーダ』『テンペスト』『ライオン・キング』のような素晴らしい作品の映像とともに、映画と演劇に情熱を注いだ人生を語ります。ブロードウェイショー『スパイダーマン Turn Off the Dark』に対する批判のさなかに撮影された本講演では、創作の過程で物語の本質を描きつつも、唯一のものを創り出すなかで感じる葛藤について、ありのままに語ります。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
18:28

Japanese subtitles

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