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女性の平等を訴える政党

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    この場に立ててワクワクしています
  • 0:04 - 0:07
    アメリカは何事においても
    ヨーロッパより大きいですからね
  • 0:07 - 0:09
    私もこんなに大きく
    映し出されています!
  • 0:09 - 0:10
    (笑)
  • 0:10 - 0:12
    素晴らしいですね!
  • 0:12 - 0:15
    TEDトーク
    皆が素晴らしいアイデアを持ち寄る場所です
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    そこで疑問 そんな素晴らしい
    アイデアはどこから来るのでしょうか?
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    多少の異論はありますが
    こんな話があります
  • 0:21 - 0:23
    私のような平均的な頭には
  • 0:23 - 0:24
    1日につき
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    考えが5万回ほど浮かびます
  • 0:27 - 0:28
    すごいですね
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    でもそれも
    その内95%位が
  • 0:31 - 0:34
    前日と同じ考えの繰り返しと
    知るまでの事です
  • 0:34 - 0:36
    (笑)
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    私の場合
    大抵はつまらないことなんです
  • 0:39 - 0:40
    たとえば
  • 0:41 - 0:44
    「床掃除をしなくちゃ
  • 0:44 - 0:45
    あっ 犬の散歩忘れてた」
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    私に特に多いのが
  • 0:47 - 0:49
    「そのクッキー 食べちゃだめ」
  • 0:49 - 0:50
    (笑)
  • 0:51 - 0:54
    95%は同じことの繰り返し
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    だから 本当に新しいことを考える余地は
  • 0:59 - 1:02
    毎日5%しか残っていません
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    私の場合 それさえも
    役立たずだったり
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    ある日 テレビで
    スポーツ番組を観ていた時
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    なぜ このスポーツに共感できないか
    考えてみました
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    不思議に思うものもあって
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    これなんか変です
  • 1:14 - 1:16
    (笑)
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    かかとをこの角度から見ることができる
    体の柔らかさに
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    なんの価値があるのでしょう?
  • 1:21 - 1:23
    (笑)
  • 1:26 - 1:27
    つまり こういうことです
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    こんなスポーツを
    理解することはありません
  • 1:29 - 1:31
    だって 絶対にできないし
    少なくとも―
  • 1:31 - 1:33
    一度でも試したら
    無様な結果になります
  • 1:33 - 1:35
    (笑)
  • 1:37 - 1:39
    でも 本当のことを言えば
  • 1:39 - 1:41
    私はどんなスポーツも
    からっきしダメでした
  • 1:41 - 1:44
    私もいい年になったので
    友人が口をそろえて
  • 1:44 - 1:47
    「18才の時の運動能力を取り戻したいわ」
    と言いだすと
  • 1:47 - 1:49
    いつも「ふふん」と思うんです
  • 1:49 - 1:52
    (笑)
  • 1:53 - 1:55
    私の運動音痴は
    若い時と変わらずですから
  • 1:55 - 1:58
    (笑)
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    (拍手)
  • 2:00 - 2:03
    昔も走りは苦手
    これからも絶対無理
  • 2:03 - 2:04
    (笑)
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    そこで アイデアが浮かびました
  • 2:06 - 2:09
    私のような人間を
    スポーツに巻き込んだら?
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    今 世界に必要なのは
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    運動神経ゼロの人たちによる
    オリンピック
  • 2:15 - 2:16
    (笑)
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    普通のオリンピックより面白そう
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    基本的なルールは3つだけです
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    薬物は当然禁止 収賄禁止
    運動能力がないことが条件です
  • 2:23 - 2:24
    (笑)
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    これは多分
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    いや 多分じゃなくて
    ひどいアイデアですね
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    テレビでスポーツを見ていて
    共感できない理由は分っています
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    多分97%が男性が
    走っていたり
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    ボールを蹴ったり
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    ピタッとしたユニフォームで
    カッコつけていたり
  • 2:41 - 2:42
    テレビで―
  • 2:42 - 2:44
    (笑)
  • 2:44 - 2:46
    カッコ良くないことも
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    テレビで―
  • 2:47 - 2:48
    (笑)
  • 2:48 - 2:52
    女性のスポーツがあまりに
    放映されないので
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    若い女性の視聴者たちが
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    言葉を選んで言うと―
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    男性器がなければ
    家から出て運動場に
  • 2:59 - 3:03
    行くこともできないのだと
    考えるのも許されるのでしょう
  • 3:03 - 3:05
    (笑)
  • 3:06 - 3:10
    スポーツにおける男女不平等は
    目に余ります
  • 3:10 - 3:11
    そこで私は思いつきました
  • 3:11 - 3:12
    斬新なアイデアですが
  • 3:12 - 3:15
    古い考えに直ちに逆戻りです
  • 3:15 - 3:17
    事実として 今の世の中だけでなく
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    歴史上 どの国をみても
  • 3:21 - 3:27
    女性が男性と平等であったことは
    一度たりともありませんでした
  • 3:27 - 3:28
    ただの1つの国さえも―
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    196もの国があるのにです
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    進化の全過程で起こらなかったことです
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    これが進化を表す図です
  • 3:34 - 3:36
    (笑)
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    我々 女性は描かれてすらいません
  • 3:42 - 3:45
    (笑)
  • 3:47 - 3:51
    男性だけでこれほど見事に
    進化できたとはすごいですね
  • 3:51 - 3:52
    だから―
  • 3:52 - 3:53
    (笑)
  • 3:53 - 3:57
    この現状が気に入らないので
    何かしなくちゃと思いますが
  • 3:57 - 3:58
    でも 私は忙しいんです
  • 3:58 - 3:59
    キャリアの真っ只中
  • 3:59 - 4:02
    子供が3人
    年老いた母親の世話
  • 4:02 - 4:03
    正直言うと
  • 4:03 - 4:05
    ここに立った理由の1つは
  • 4:05 - 4:08
    TED Talksが
    15分も話させてくれるっていうから
  • 4:08 - 4:09
    そんなにもらったのは初めてです
  • 4:10 - 4:12
    (笑)
  • 4:12 - 4:15
    (拍手)
  • 4:17 - 4:19
    そう 私は忙しいんです
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    それでもともかく
    世界を変えようと心に決めました
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    ポイントはこうです
  • 4:22 - 4:26
    「プランを実行に移すボタン」を
    誰もが心に持っていて
  • 4:26 - 4:30
    「このことについて何かしなければ」と
    思った時に押されます
  • 4:30 - 4:32
    様々な理由で押されるボタン
  • 4:32 - 4:34
    不平等な状況に置かれたり
  • 4:34 - 4:36
    不公平な扱いを受けたり
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    時には病気に罹ったり
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    生まれつき 何らかのハンディを
    背負っていたり
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    経済的に恵まれないなどの理由です
  • 4:42 - 4:44
    私と言えば 同性愛者に生まれつき
  • 4:44 - 4:45
    昔から自覚がありました
  • 4:45 - 4:48
    この発言を聞いても
    私の家族は全く驚いたりしません
  • 4:49 - 4:52
    これが私が4才の時の写真
  • 4:52 - 4:53
    かわいいでしょ
  • 4:53 - 4:57
    でも 心の中ではクリント・イーストウッド
    そっくりと信じていました
  • 4:57 - 5:00
    (笑)
  • 5:04 - 5:07
    私の「実行開始ボタン」は
    子供たちが生まれた時
  • 5:07 - 5:11
    当時のダンナとの間に
    3人の子供が生まれた時に押されました
  • 5:11 - 5:13
    ただし 私の職場は
    イギリスのテレビ局です
  • 5:13 - 5:15
    子供たちが生まれる前から
    自分がホストする番組で
  • 5:15 - 5:17
    人に見られる仕事をしていました
  • 5:17 - 5:19
    とても好きな仕事だけど
  • 5:19 - 5:21
    子供たちの事は
    もっと愛しています
  • 5:22 - 5:25
    私は 子供たちに秘密を隠したまま
    育てたくありませんでした
  • 5:25 - 5:28
    1994年 1番下の息子が生まれた頃
  • 5:28 - 5:31
    私の知る限り イギリスには
  • 5:31 - 5:35
    同性愛者だと公表している
    女性有名人はいませんでした
  • 5:36 - 5:38
    隠し事は良くありません
  • 5:38 - 5:39
    それは魂のがんのようなものです
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    だから カミングアウトすることに決めました
  • 5:42 - 5:45
    永久に仕事を失うことになると
    皆 警告してくれましたが
  • 5:45 - 5:48
    リスクを取る価値が
    あるはずだと信じました
  • 5:49 - 5:50
    それで 大変なことになりました
  • 5:51 - 5:55
    イギリスには特にタチの悪い右翼系の
    メディアのグループがいて
  • 5:55 - 5:57
    ひどく騒ぎ立てました
  • 5:57 - 6:01
    彼らの嫌悪にかき立てられた
    不穏な輩が騒ぎ始めて
  • 6:01 - 6:03
    家族に死の危険が迫ってきたので
  • 6:03 - 6:06
    子供たちを密かにかくまってもらい
  • 6:06 - 6:08
    警察の庇護を受けなければ
    なりませんでした
  • 6:09 - 6:13
    信じて下さい
    夜の静けさの中 自分のしでかしたことの
  • 6:13 - 6:16
    深刻さに恐れおののいたことが
    何度もありました
  • 6:17 - 6:18
    ついには 騒動は収まり
  • 6:18 - 6:22
    皆の予想に反し
    仕事を続けることができて
  • 6:22 - 6:24
    子供たちも 本当にいい子で
    今でもそうです
  • 6:25 - 6:27
    息子が6才の時の事
    友達が遊びに来て
  • 6:27 - 6:30
    隣の部屋から
    声が聞こえてきました
  • 6:30 - 6:33
    友達がこう言いました
    「ママが2人いるって どんな感じ?」
  • 6:33 - 6:36
    ちょっと気になって耳をそばだてると
    息子は言いました
  • 6:36 - 6:38
    「すっごくいいよ
    だって1人が病気しても
  • 6:38 - 6:40
    もう1人が料理してくれるからね」
  • 6:40 - 6:43
    (笑)
  • 6:45 - 6:49
    こうやって 私の同性愛者平等の
    「実行開始ボタン」は押されました
  • 6:49 - 6:51
    他の 本当にたくさんの人たちと共に
  • 6:51 - 6:54
    何年もの間 同性愛者の権利を求めて
  • 6:54 - 6:57
    特に 私が愛する相手と結婚する権利のため
    政治運動を行いました
  • 6:57 - 6:59
    そしてついに 目的を果たしました
  • 6:59 - 7:03
    2014年 法律が改正されたその日
  • 7:03 - 7:06
    私が本当に愛する妻と
    結婚できました
  • 7:06 - 7:10
    (拍手)
  • 7:10 - 7:12
    密かにではなく盛大にやりました
  • 7:12 - 7:15
    式場はロンドンの
    ロイヤル・フェスティバル・ホールです
  • 7:15 - 7:16
    素晴らしい式でした
  • 7:16 - 7:19
    2500人分収容できる場所に
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    150人の家族や友人を招待し
    さらに 公に告知しました
  • 7:22 - 7:25
    「参加を希望し 祝福してくれる方は
    どうぞご出席下さい
  • 7:25 - 7:27
    来たい人は 誰でも参加自由です」
  • 7:27 - 7:30
    2500人の人が来てくれました
  • 7:30 - 7:33
    (拍手)
  • 7:34 - 7:36
    あらゆるタイプの人たちがいて
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    同性愛者、そうでない人、ユダヤ教指導者
    修道女、既婚者
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    肌の黒い人、白い人
    あらゆる人たちがいました
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    舞台に立って 思いました
    「なんて素晴らしいの!
  • 7:45 - 7:47
    やり遂げたのよ
  • 7:47 - 7:48
    愛の勝利ね
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    法律が変わったんだわ」
  • 7:50 - 7:51
    そして
  • 7:51 - 7:53
    (拍手)
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    そして「実行モード」は
    終了したと信じていました
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    それから 毎年 同じホールで
  • 7:59 - 8:04
    「国際女性デー」を祝って
    素晴らしいコンサートをホストしています
  • 8:04 - 8:07
    世界で唯一 女性だけで構成される
    オーケストラを集め
  • 8:07 - 8:11
    忘れられたり 過小評価されている
    女性作曲家の曲を演奏しています
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    素晴らしい指揮者を迎えます
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    写真ではバルチモアの
    マリン・オールソップが指揮
  • 8:15 - 8:16
    ペトゥラ・クラークが歌い
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    私が女性の歴史について講義します
  • 8:19 - 8:23
    私は 心に訴えかける昔の話を
    集めて 人に教えるのが大好きです
  • 8:23 - 8:27
    歴史は ラシュモア山(彫刻)を
    モデルにしているとしばしば感じます
  • 8:27 - 8:31
    壮大な彫刻ですが
    女性がまったく出てきません
  • 8:32 - 8:35
    私は2015年に婦人参政権論者に関する
    トークを行いました
  • 8:35 - 8:39
    イギリスでの女性参政権の獲得のために
    必死で闘った—
  • 8:39 - 8:42
    素晴らしい女性たちのことを
    きっとご存知ですね
  • 8:42 - 8:45
    彼女たちのスローガンは
    「言葉より行動を」で—
  • 8:45 - 8:47
    見事に成功させました
  • 8:47 - 8:49
    1928年に 女性の参政権が実現しました
  • 8:49 - 8:51
    こんな話をしているうちに
  • 8:51 - 8:54
    気がついたのです
  • 8:54 - 8:56
    私のトークは
    歴史の講義ではないのだと
  • 8:56 - 8:59
    これは既に達成したことではない
  • 8:59 - 9:02
    まだまだ やり残されていることが
    たくさんあるのだと
  • 9:02 - 9:04
    例えば
    世界中を見渡してみても
  • 9:04 - 9:08
    権力のある立場を
    女性は男性と同等には占めていません
  • 9:08 - 9:12
    では 2016年のロンドン株式市場に
    登録されている—
  • 9:12 - 9:14
    トップ100社をざっと見てみましょう
  • 9:14 - 9:18
    トップ100社のうち
    女性が経営しているのは何社でしょう?
  • 9:18 - 9:21
    7社です
    ここまでは まあ良いでしょう
  • 9:21 - 9:25
    でも17社が「ジョン」という名前の人に
    経営されていると知ったら?
  • 9:25 - 9:30
    (笑)
  • 9:37 - 9:41
    FTSEが挙げる100社のうち
    ジョンが経営している会社の方が多いんです
  • 9:41 - 9:43
    (笑)
  • 9:43 - 9:45
    女性の経営者の数よりもね
  • 9:45 - 9:47
    「デイブ」が14社を経営しています
  • 9:47 - 9:50
    (笑)
  • 9:51 - 9:54
    まあ ジョンもデイブも
    きっと超優秀なのでしょう
  • 9:54 - 9:55
    (笑)
  • 9:55 - 9:57
    では 何が問題なのでしょう?
  • 9:57 - 10:01
    男女間の賃金格差という
    厄介な事態が問題なのです
  • 10:01 - 10:05
    世界中 どこを見ても
    女性は男性と同じ収入を得ていません
  • 10:05 - 10:07
    この現状は もっと多くの女性重役が
  • 10:07 - 10:11
    トップを務めない限り
    絶対に変わりません
  • 10:11 - 10:12
    法律はたくさんあります
  • 10:12 - 10:16
    1975年に「同一賃金法」が
    英国で成立しました
  • 10:17 - 10:19
    それにも関わらず
    なおも非常に多くの女性が
  • 10:19 - 10:22
    同僚の男性と賃金を比べた場合
  • 10:22 - 10:24
    実質 11月の初旬から年末まで
  • 10:24 - 10:27
    ただ働きをさせられているのも同然なのです
  • 10:28 - 10:30
    事実 世界経済フォーラムの推定によれば
  • 10:30 - 10:33
    女性が やっと男性と
    同じ賃金が得られる日が来ます
  • 10:33 - 10:35
    2133年です
  • 10:36 - 10:38
    イェイ!
  • 10:38 - 10:40
    (笑)
  • 10:43 - 10:45
    とんでもない数字です
  • 10:45 - 10:46
    ところが
  • 10:46 - 10:48
    このトークのために
    出発する前日
  • 10:48 - 10:50
    フォーラムは数字を修正しました
  • 10:50 - 10:52
    2133年はひどい数字でしたから
    良いことです
  • 10:52 - 10:54
    では いくつになったのでしょう?
  • 10:54 - 10:55
    2186年です
  • 10:55 - 10:57
    (笑)
  • 10:57 - 11:00
    53年 増えてしまいました
  • 11:00 - 11:03
    今の制度の下では
  • 11:03 - 11:06
    孫の孫の代になっても
  • 11:06 - 11:07
    同一賃金は実現しません
  • 11:07 - 11:10
    私はもう待ちくたびれました
  • 11:10 - 11:12
    自分の仕事においても
    待ちくたびれています
  • 11:12 - 11:16
    2016年に イギリスのテレビで
    女性としては初めて
  • 11:16 - 11:19
    ゴールデンタイムのクイズ番組の
    司会を務めることになりました
  • 11:19 - 11:21
    すごいでしょう?
    とてもワクワクしています
  • 11:21 - 11:22
    しかし ―
  • 11:22 - 11:23
    (拍手)
  • 11:25 - 11:27
    2016年にもなって
    ようやく1人目です
  • 11:27 - 11:29
    テレビの歴史は80年もあるんですよ!
  • 11:29 - 11:30
    (笑)
  • 11:30 - 11:32
    たかがテレビかもしれませんが
  • 11:32 - 11:34
    ある意味 象徴的だと多いませんか
  • 11:34 - 11:38
    2016年 国連は 女性が力を得て
    男女同権を達成するための
  • 11:38 - 11:41
    運動を代表する
    新設ポジションの大使を探していました
  • 11:41 - 11:42
    誰を選んだと思いますか?
  • 11:43 - 11:44
    「ワンダー・ウーマン」です
  • 11:44 - 11:48
    アニメのキャラクターが選ばれたんです
  • 11:48 - 11:49
    (笑)
  • 11:49 - 11:53
    適格な女性がいなかったからです
  • 11:54 - 11:58
    権力をもつ地位にある女性が
    あまりにも少なすぎます
  • 11:58 - 12:02
    アメリカの連邦議会でもそうですが
    イギリスの議会にも当てはまります
  • 12:02 - 12:06
    2015年に議員に
    選出された男性の数は
  • 12:06 - 12:09
    歴史を通じて国会に議員に選ばれた―
  • 12:09 - 12:12
    女性の数を上回っています
  • 12:12 - 12:13
    これが問題なのは
  • 12:13 - 12:15
    女性が議席についていないなら—
  • 12:15 - 12:19
    文字通り 議席について
    法案作成に関わっていないなら
  • 12:19 - 12:23
    イギリスの法律に
    女性の視点が欠けていて当たり前です
  • 12:23 - 12:27
    上に立つ女性の働きは
    若者にとって良き模範となりますね
  • 12:27 - 12:30
    2016年 イギリスでは2人目の
    女性首相が誕生しました
  • 12:30 - 12:32
    テリーザ・メイ首相の誕生です
  • 12:32 - 12:34
    就任した日に
    課題が与えられました
  • 12:34 - 12:35
    たった1つのことです
  • 12:35 - 12:38
    就任から100日間に
    たった1つでいいから
  • 12:38 - 12:41
    イギリス女性の生活向上に
    取り組むことです
  • 12:41 - 12:43
    でも首相は一切
    何もしませんでした
  • 12:43 - 12:44
    ゼロです
  • 12:45 - 12:48
    男たちが残していった
    厄介ごとを片付けるのに精いっぱいなのです
  • 12:49 - 12:51
    たとえ女性の指導者がいても
  • 12:51 - 12:54
    政治家たちは
    面倒な不平等の解決よりも
  • 12:54 - 12:57
    より 取り掛かりやすい問題を
    常に見つけ出してしまいます
  • 12:57 - 13:00
    だから私は男女平等の重要性を
    訴え続けるのです
  • 13:00 - 13:03
    では STEM産業について
    ざっと見てましょう
  • 13:03 - 13:06
    科学、技術
    エンジニアリング、数学のことです
  • 13:06 - 13:10
    日常生活のあらゆる面で
    重要な分野です
  • 13:10 - 13:15
    女性の昇進を阻む目に見えない障壁の中でも
    STEM産業にあるそれは 最も分厚く
  • 13:15 - 13:18
    最も秀逸に記録されたものです
  • 13:19 - 13:21
    もし がんの治療法や
  • 13:21 - 13:22
    地球温暖化に対する解決策が
  • 13:22 - 13:27
    昇進を阻まれた
    若き女性科学者の頭の中にあったら?
  • 13:28 - 13:31
    これらの事を考え合わせて
  • 13:31 - 13:36
    「言葉より行動を」と強く思いました
  • 13:36 - 13:38
    イギリスに住む
    私の最高の友人で―
  • 13:38 - 13:41
    優秀なジャーナリスト
    キャサリン・メイヤーに話したところ
  • 13:41 - 13:43
    私たちは 非常に愚かにも―
  • 13:43 - 13:45
    ワインのせいかもしれませんが―
  • 13:45 - 13:47
    (笑)
  • 13:48 - 13:51
    新しい政党を立ち上げようと
    決心したのです
  • 13:51 - 13:52
    難しい点がありました
  • 13:52 - 13:58
    男女の完全な同権は
    投票箱だけにありました
  • 13:58 - 13:59
    私たちは ど素人で
  • 13:59 - 14:03
    政党を立ち上げることが
    どれほど面倒なことかも知りませんでした
  • 14:03 - 14:06
    「男たちだって長年やってきたことだ
    難しいわけがない」と考えていました
  • 14:06 - 14:08
    (笑)
  • 14:09 - 14:14
    「The Women's Equality Party」
    (女性平等党)という政党名にしました
  • 14:14 - 14:16
    直ぐに 人々はこう質問しました
  • 14:16 - 14:18
    「その政党名にした理由は?」
  • 14:18 - 14:21
    「分からないけど
    主張が明確だと思ったから」と答えました
  • 14:21 - 14:23
    (笑)
  • 14:28 - 14:31
    物事を隠れて
    進めたくないと思ったので
  • 14:31 - 14:33
    (笑)
  • 14:33 - 14:36
    「その名前はダメ あまりにも
    フェミニスト過ぎる」という人も
  • 14:36 - 14:38
    なんと 恐ろしい言葉!
  • 14:38 - 14:42
    また 本当に多くの人に
    こんなことを言われました
  • 14:42 - 14:44
    「私はフェミニストではないけれど…」
  • 14:44 - 14:46
    「けれど」という言葉が入ると
  • 14:46 - 14:49
    必ず何かマイナス要素があるものです
  • 14:49 - 14:51
    そして こんな笑える質問を
    されるようになりました
  • 14:51 - 14:54
    「みんなでブラを燃やすの?」
    (昔の女性解放運動みたいに)
  • 14:54 - 14:58
    もちろん!
    ブラはよく知られる可燃性物質ですから
  • 14:58 - 14:59
    (笑)
  • 15:00 - 15:03
    だから 女性が歩くと
    火花が散るんですよね
  • 15:03 - 15:05
    (笑)
  • 15:08 - 15:11
    ここでちょっと歴史の話をすると
    1960年代の
  • 15:11 - 15:14
    女性解放運動では
    誰もブラを焼いたりしませんでした
  • 15:14 - 15:16
    ジャーナリストの作り話だったのです
  • 15:16 - 15:18
    ジャーナリズムもあれから
    進歩したようで何よりです
  • 15:18 - 15:19
    そこで
  • 15:19 - 15:21
    (笑)
  • 15:21 - 15:24
    テレビのインタビューで
    我々の目的をはっきりと伝えました
  • 15:24 - 15:26
    すぐさま
    メールが寄せられ始めました
  • 15:26 - 15:29
    最初は数百通
    そして何千と―
  • 15:29 - 15:32
    年齢を問わず 若者から
    90代という高齢の女性まで
  • 15:32 - 15:34
    素晴らしい男性からも何百通と
  • 15:34 - 15:36
    こんな内容です
    「お手伝いさせてください
  • 15:36 - 15:38
    党本部を訪問してお会いしたいんですが」
  • 15:38 - 15:41
    党本部なんてありませんでした
    政党としての実体はなく
  • 15:41 - 15:42
    何もなかったのです
  • 15:42 - 15:46
    実質は 最高の友人同士が集まった
    緊密で素晴らしいグループが
  • 15:46 - 15:51
    毎日24時間 パジャマのままで
    必死にメール返信しているだけでした
  • 15:51 - 15:52
    皆 忙しい人ばかり
  • 15:52 - 15:55
    れっきとした仕事を持ち
    子育てもしていました
  • 15:55 - 15:57
    でも女性は共同作業が得意ですから
    分担して作業に取り組みました
  • 15:57 - 16:01
    私たちは すぐに
    ある基本的なことに合意しました
  • 16:01 - 16:04
    1つ目は
    不要な存在になることを目標に掲げる—
  • 16:04 - 16:07
    世界で唯一の政党になることです
  • 16:07 - 16:09
    素晴らしいアイデアです
  • 16:09 - 16:13
    特定の政治的傾向をもたない
    唯一の政党を作りたかったのです
  • 16:13 - 16:16
    左派、右派、中立派 そして
    全ての年齢層の人々に
  • 16:16 - 16:17
    参加して欲しかったのです
  • 16:17 - 16:20
    唯一の目標は
    ごくシンプルなこと―
  • 16:20 - 16:23
    つまり 生活の全ての面での
    男女平等を達成し
  • 16:23 - 16:25
    それが済んだら
  • 16:25 - 16:27
    家庭に戻って
    雑用を片付けることです
  • 16:27 - 16:28
    (笑)
  • 16:28 - 16:30
    政治の行われ方も
    変えたいと思いました
  • 16:30 - 16:32
    他の国のことはともかく
  • 16:32 - 16:34
    イギリスには
    2大政党があります
  • 16:34 - 16:36
    政界の恐竜のような存在です
  • 16:36 - 16:39
    彼らの言い合いは
    恥ずべきものだし 毒々しいです
  • 16:40 - 16:43
    みなさんの国の政治では
    決して罵り合ったりしないですよね
  • 16:43 - 16:44
    (笑)
  • 16:45 - 16:46
    うそもつきます
  • 16:47 - 16:49
    政治家が1人でも
    こう言ったらいいですよね
  • 16:49 - 16:52
    「相手もいいことを言っているようだね
  • 16:52 - 16:55
    とりあえず一緒に
    やるべきことをやろうじゃないか」
  • 16:55 - 16:59
    (拍手)
  • 17:01 - 17:04
    そして もっと多くの女性を
    政治に参加させましょう
  • 17:04 - 17:06
    直ぐに もっと多くの女性を
    政界に送り込みましょう
  • 17:06 - 17:10
    だから立候補者が家庭から解放され
    活動を始められるように
  • 17:10 - 17:12
    子育て支援サービスを無料で提供する
    唯一の政党になります
  • 17:12 - 17:14
    (拍手)
  • 17:16 - 17:18
    私たちは10カ月経たずに
  • 17:18 - 17:22
    イギリス国内に政党の事務所を
    70以上開設しました
  • 17:22 - 17:25
    2016年5月に
    ロンドン、スコットランド、ウェールズで
  • 17:25 - 17:27
    立候補者を擁立しました
  • 17:27 - 17:31
    ロンドン市長選では 20人に1人が
    我々の候補に投票してくれました
  • 17:31 - 17:36
    さらに 選挙戦を戦う男性候補者たちは
    我々が票を集めているのを見て
  • 17:36 - 17:37
    何ともすごいことに
  • 17:37 - 17:41
    彼らも男女不平等の問題を
    解決する必要性を唱え始めたのです
  • 17:41 - 17:44
    (拍手)
  • 17:48 - 17:50
    私は 変化は必ず起こると
    言われながら育ちました
  • 17:50 - 17:51
    常に目前にあり
  • 17:51 - 17:53
    もうすぐ女性が男性と肩を並べるのだと
  • 17:53 - 17:57
    しかし 約束の変化は起こらず
    とても失望し
  • 17:57 - 18:00
    それが 政党の立ち上げへと至ったのです
  • 18:00 - 18:03
    でも今日の新アイデア—
    5%の方の本物のアイデアですよ
  • 18:03 - 18:05
    とても良いアイデアです
  • 18:05 - 18:08
    実際問題 これ1つでは不十分です
  • 18:08 - 18:13
    1つの国で 1つの平等党を
    立ち上げるだけでは不十分です
  • 18:13 - 18:17
    世界規模の政治情勢に
    劇的な変化が必要なのです
  • 18:17 - 18:20
    我々が作り上げたモデルの良い所は
  • 18:20 - 18:22
    場所を選ばないことです
  • 18:22 - 18:24
    アメリカでも
  • 18:24 - 18:26
    オーストラリアでも
    インドでもできます
  • 18:26 - 18:28
    誰でも料理可能な
    万能レシピのようなもので
  • 18:28 - 18:30
    誰にとっても良いものなので
  • 18:30 - 18:32
    是非とも使ってほしいのです
  • 18:32 - 18:35
    我々がどうやったか知りたければ
    喜んでお教えします
  • 18:35 - 18:40
    過去から続く政治でのいがみ合いに対し
    世界中の何百万人もの女性たちを動員し
  • 18:40 - 18:44
    「もうウンザリだ」と
    言わせることができたら?
  • 18:44 - 18:47
    「口論はやめて 仕事を片付けましょう」
    と言わせられたら?
  • 18:47 - 18:50
    文字通り 世界を
    変えることができるでしょう
  • 18:50 - 18:51
    それが私の望みです
  • 18:51 - 18:55
    (拍手)
  • 18:57 - 18:58
    私は―
  • 18:58 - 19:00
    (拍手)
  • 19:00 - 19:03
    私の望みは 娘たちのためであり
  • 19:03 - 19:04
    息子たちのためでもあります
  • 19:04 - 19:09
    平等は誰にとっても良いことなのは
    紛れもない事実なのですから
  • 19:09 - 19:12
    みなさん 実行モードになって
    世界を変えていきましょう!
  • 19:12 - 19:15
    できるはずです
    それが求められているのです!
  • 19:15 - 19:19
    (拍手)
Title:
女性の平等を訴える政党
Speaker:
サンディー・トクスヴィグ
Description:

サンディー・トクスヴィグは、女性の平等は、もっと多くの女性が影響力のある地位に就かなければ実現しえないと主張します。そして、この誰もが和むような面白可笑しいトークで、男女平等を一刻も早く達成するため、人々が投票できるようにとイギリスで新たな政党である「女性平等党」の立ち上げに携わった話を紹介します。トクスヴィグは、世界中の人々がこのモデルを真似て、平等に向けて動き始めることを願っています。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
19:48

Japanese subtitles

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