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(h) TROM - 2.9 Justice

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    私たちが使う言語は解釈が必要だ
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    行動は不平等な環境によって作られる
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    もし遺伝子が行動を決めると考えるなら
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    現在の司法制度は無意味だ
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    全員の環境が同じなら
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    司法制度は公平になるだろう
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    なぜ司法制度は必要なのだろうか
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    不正があるからか
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    だがなぜ不正はあるのか
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    環境に欠乏があるから
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    人々が不平等だからだろうか
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    現行制度において人々は平等ではない
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    社会階層間の差は開いている
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    よって司法制度は意味をなしていない
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    ただ存在している というだけだ
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    最悪の犯罪行為とは何だろう
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    連続殺人だろうか
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    マシンガンで人を撃ちまくることか
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    だが犯罪とは何だろう?
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    ソロモン王は千人の妻を持ったが
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    今日なら重婚で逮捕されるだろう
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    過去にそれは良い行いだとされていても
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    意味はない
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    私は将来 すべての弁護士は
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    犯罪者と見なされると思う
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    政治家も犯罪者と見なされるだろう
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    人が聞きたいことしか言わず
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    真実を語ろうとしないからだ
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    せこい保険会社もたいがい
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    犯罪じみている
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    何を犯罪とするかは文化によって決まる
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    ローマ人はライオンに人を食わせたが
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    犯罪的行為とは考えられていなかった
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    今日では犯罪と見なされることだ
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    社会には犯罪が溢れていると言うが
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    その犯罪とは 何を指しているのか
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    製薬会社の 薬効の誇大広告なのか
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    医者が 手術が必要だと言って
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    ボートや家を買おうとすることなのか
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    何を犯罪的行為と言うかは難しい
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    犯罪 という時には
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    その定義が必要になる
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    今日の犯罪の定義は 逮捕されることだ
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    裁判官にこう言ったらどうだろう
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    あなたは偏見を持っていると
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    どういう意味か と聞かれたら
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    まあ そう聞いてくる人はいないが
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    そしたらこう答えればいい
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    あなたは間違ったものを見ている
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    刑務所に入れる人を選んでいるが
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    彼らの背景を何も知ってはいない
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    以前の犯罪歴などを見てるだけだ
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    関連する記憶をものさしにしている
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    人の行動は関連する記憶に基づいている
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    経験のことだ 真実ではない
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    多くの人が弁護士に大金を払い
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    彼らが言うことを真に受ける
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    適当に 異議あり! と言ってみたり
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    人の印象を操作したり
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    いい弁護士ほど 人が言ったことを
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    ねじ曲げる どういうことか
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    二流の弁護士しか雇えなければ
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    刑務所に2年行くことになることも
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    一流の弁護士を雇えるなら
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    数週間の保護観察で済んだりする
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    それだけでもわかるだろう
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    彼らは腐っている
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    それを雇う方も たいがい腐っている
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    正直な弁護士なら 法廷で相手側に
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    あなたの方が正しいが
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    認めるわけにいかない と言うだろう
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    正直ならね
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    司法制度における懲罰とは 遮断である
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    物 サービス 情報などから遮断し
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    ほとんど何もない部屋に閉じ込める
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    だがそれらのものを手に入れるためには
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    あなたは働かなければならない
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    それを忘れないで
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    司法制度は 人を
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    この貨幣制度への参加から引き離し
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    狭い部屋に一定期間閉じ込める
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    ここで その刑務所の効果を見てみよう
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    1970年代 スタンフォード大学において
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    囚人についての心理学の実験が行われた
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    大学の地下に疑似刑務所を作ったのだ
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    ボランティアの学生は慎重に選ばれた
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    心理的特性や健康状態を調べて
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    学生たちはランダムに
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    囚人役か看守役かを決められた
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    囚人役はサプライズで突然逮捕された
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    囚人の気持ちにさせる一つの儀式だ
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    彼らは狭い部屋で24時間すごし
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    日常から隔離された
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    囚人819はルールを破った
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    囚人819はルールを破った…
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    看守役は8時間の交代制で
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    仕事が終わると学生生活に戻った
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    そして 驚くべきことが起きた
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    仮想が現実になった
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    自分が演じていることと
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    現実の境界が曖昧になった
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    好青年が残忍な看守に
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    元気な若者がゾンビになった
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    事態は深刻化し
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    囚人役の多くが極限状態の反応を示した
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    やめろ!ここから出せ!…
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    実験の最後の36時間では
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    他の囚人役も同様の状態になりました
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    5日で5人全員です
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    健康だったが 心が壊れてしまった
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    だが誰も実験をやめると言わなかった
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    正常な感覚を失って
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    あなたなら残虐な看守になるだろうか?
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    囚人なら 耐え切れるだろうか?
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    心理学の研究としては
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    これは典型的なものではなく
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    心理学者たちはこの実験を不当と見なし
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    今は行われていない
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    実験はコントロールできなくなり
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    当初は2週間の予定だったが
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    6日で中止になった
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    役を与えられました
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    囚人を見張るのが仕事で
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    囚人役とは違うものです
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    役になりきりました
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    制服を着て 武器を持って
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    それっぽく行動した
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    そしたら ホントにそうなっちゃった
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    自分がああなるとは思わなかった
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    驚いた そんな自分がいたとは
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    あんなことができたなんて
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    夢でもそんなことはしたことがない
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    だがそうしたし ためらいはなかった
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    罪悪感は後から来た
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    後で自分がしたことを振り返って
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    とんでもないことをしたなと
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    そんな自分は知らなかった
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    囚人になっていた
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    実験だとか演技だとかは忘れて
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    大学が運営する刑務所なんだと
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    そしてだんだん
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    自分が自分じゃなくなって
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    囚人になっていったんです
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    そして私は 最終的に
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    416になりました 自分の番号です
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    416として行動していた
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    直接経験しなきゃわからないことです
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    色んな反応を聞きました
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    実際に経験してないのに
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    あなたはいい人ですよね?
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    自分をいい人だと思ってる
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    でも同じ状況に入ったら同じことするよ
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    勝手に 自分は違う
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    自分は人を傷つけたりしないと思ってる
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    あなたはそうするんですか
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    わからない
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    このようなことを避けるために
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    求められる正義は 予防だ
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    教育もそうであるし 極端な場合
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    例えば精神を病んだら 薬を投与する
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    貨幣制度ではこれは予防できない
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    人々が平等ではないからだ
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    社会階層間に大きな差がある
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    環境が行動を決める
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    遺伝子は環境によって発現する
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    言語は解釈が必要だ
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    今の環境には不均衡がある
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    よって司法制度は意味をなさない
Title:
(h) TROM - 2.9 Justice
Description:

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Video Language:
English
Duration:
12:46

Japanese subtitles

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