我々はなぜグリーンビルディングを恐れるのか | リンゼイ・キンドラット | TEDxYYC
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0:19 - 0:20どうも
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0:21 - 0:23ここは快適ですね
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0:23 - 0:26今私たちが過ごしている
この建物の中は -
0:26 - 0:29暖かく、安全で、心地よく
カラリとしています -
0:30 - 0:33快適ですね
室温は摂氏21度程度でしょう -
0:33 - 0:37温度を設定した人が
快適と考えた室温です -
0:38 - 0:40想像してみましょうか
-
0:40 - 0:45壁の裏側に建物オペレーターが
1人で座っています -
0:45 - 0:47オペレーターの前にある
コンピュータには -
0:47 - 0:50センサーが接続され
室温と酸素レベルを常時監視中 -
0:51 - 0:55センサーはオペレーターへ
反応を実況で伝えます -
0:55 - 0:57”最適快適レベル 達成”
-
0:57 - 0:59”警報解除”
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0:59 - 1:01しかし 舞台裏にオズの魔法使いはいません
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1:01 - 1:04魔法使いはこの建物を
コントロールしていません -
1:04 - 1:08おおまかに言えば 建物自身の
自己制御がプログラムされています -
1:09 - 1:12建物自身が
人々の活動レベルを監視し -
1:12 - 1:15事前に設定された 空調制御に基づき
応答する仕組みです -
1:16 - 1:18快適だと感じるレベルは
皆同じだという想定は -
1:18 - 1:21明らかに正しいですが
それにとどまらず -
1:23 - 1:27建物の制御システムは 日光やそよ風を
感じさせてくれません -
1:27 - 1:29日光はすぐ近くまで
来ているというのに -
1:31 - 1:33窓を見てください
-
1:33 - 1:35冗談です
そこに窓はありません -
1:35 - 1:39でも我々は本来 環境との繋がりを
求めるように生まれついています -
1:39 - 1:41周囲の状況を
確認するためです -
1:42 - 1:46私たちは 今後何時間もここに座り
外を見ることもありません -
1:46 - 1:47なぜでしょう?
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1:47 - 1:50外に出るべきです
自然と繋がるべきです -
1:50 - 1:538か月もの地獄の冬は
終わったばかりですよ -
1:53 - 1:54(笑)
-
1:54 - 1:58最高の夏日とはいかなくても
外は夏です -
1:58 - 2:01脳は自然との繋がりが必要だと訴えます
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2:01 - 2:04日光、鮮やかな芝、新鮮な空気が
必要です -
2:04 - 2:08でも皆さんはここに座り
私の話を聞いている -
2:08 - 2:10凄いことです ありがとう
まだ行かないでくださいね -
2:13 - 2:16何が起きているのでしょう?
なぜ、私たちはここに? -
2:16 - 2:19こういうことです
人間は 人工環境を作り始めたのです -
2:19 - 2:22人工的に建設された環境で
周りをすべて取り囲みました -
2:22 - 2:23巨大な都市を作り上げ
-
2:23 - 2:26自分たちは建造物の内部に
閉じこもったのです -
2:26 - 2:28私たちもそういう場所にいます
-
2:28 - 2:31そのようにして我々は
自然からも環境からも切り離されて -
2:31 - 2:33長い間 生活してきました
-
2:33 - 2:36そして もはや自然の中には
居場所を見出だせなくなりました -
2:36 - 2:39我々は 自然を愛していると言い
それは事実だと私は思います -
2:39 - 2:41その繋がりは必要です
-
2:41 - 2:44自然と再び繋がるための
建物を論じる際 -
2:44 - 2:48こんなことが起こります
-
2:48 - 2:51人々は 首を横に振り
眉をひそめて言うのです -
2:51 - 2:53“いや、リンゼイ
それはいらないよ” -
2:53 - 2:56“私が慣れ親しんでいるのは
それとは全然ちがう” -
2:56 - 2:57私は慣れ親しんでいますよ
-
2:58 - 3:01持続可能な建築 つまり
グリーンビルディングに -
3:01 - 3:03私は10年間携わってきました
-
3:03 - 3:05私も最初から
詳しかったわけではありません -
3:05 - 3:08私は科学の道に入り まず生物学者を
次に地質学者を志しました -
3:08 - 3:12そしてある時 グリーンビルディングの
設計、建設、改修に携わる人々と -
3:12 - 3:15共に働くことになりました
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3:15 - 3:17その建物の素敵だったこと!
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3:17 - 3:20私の研究してきたエネルギー保存則や
-
3:21 - 3:26生態系・地質システムは 建物に
そのまま適用できると私はしだいに気付き -
3:26 - 3:30私はこれを“エコ物理学”と名付けて
夢中になりました -
3:30 - 3:32これは熱力学において
基本的な原理であり -
3:32 - 3:35地上の全てを支配しています
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3:35 - 3:41例えば
黒は熱を吸収し 白は反射します -
3:41 - 3:43誰でも知っていることです
-
3:43 - 3:46熱い空気が上昇することも
蒸発に冷却効果があることも -
3:47 - 3:50全ての作用はエネルギーを伴うことも
我々は知っています -
3:50 - 3:53ですが もう1つ
私は気付いたのです -
3:53 - 3:56建物設計の際に 全ての基本的原理は
露骨に無視されています -
3:59 - 4:00物理を無視すれば
-
4:01 - 4:02エネルギーで損をします
-
4:04 - 4:05人間たちが建てているのは
-
4:05 - 4:09環境システムの一部を成し
環境と相互作用できる建物ではなく -
4:09 - 4:11環境システムと
力づくで対抗していくような建物を -
4:11 - 4:13人間は設計し
建てているのです -
4:13 - 4:18従来型の建物は
総発電エネルギーの40%を消費しています -
4:20 - 4:23しかしグリーンビルディングなら
エネルギー消費も資源消費も -
4:23 - 4:25より少なくてすみます
-
4:25 - 4:28なぜなら より自然な形で熱力学を
取り入れているからです -
4:30 - 4:33皆さんは “グリーンビルディング”と聞いて
何を思い浮かべますか? -
4:33 - 4:35これですか?
-
4:35 - 4:37私はここに宿泊しました
ものすごく良かったです -
4:37 - 4:39これでしょうか?
-
4:39 - 4:41それともこれ?
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4:42 - 4:43全部グリーンビルディングです
-
4:43 - 4:46普通の外観のものもあれば
-
4:46 - 4:48印象的で創造的な外観のものも
あります -
4:48 - 4:51しかし グリーンビルディングとは
何かという認識については -
4:51 - 4:54人により大きく異なります
-
4:54 - 4:57私は設計会議に出席したときに
依頼主が グリーンビルディングは -
4:57 - 4:59望まないと
強く考えていたことがあります -
4:59 - 5:02いいえ 依頼主が欲しいのは
省エネルギーの普通の建物なのです -
5:02 - 5:04良い出発点です
その建物を -
5:04 - 5:06グリーンビルディングにもできるのですから
-
5:06 - 5:08従来の建物に比べて
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5:08 - 5:10エネルギーや資源消費を
低減する建物 -
5:10 - 5:12それをこう呼ぶのです
-
5:12 - 5:16"グリーンビルディングの設計・建設に
おける最良の管理行動" -
5:16 - 5:19もっと要求の多い依頼主もいます
希望するのはこんな建物です -
5:19 - 5:21環境と相互作用する建物
-
5:21 - 5:23エネルギーを自家発電し
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5:23 - 5:26建物内の排出物や水も
リサイクルする建物 -
5:26 - 5:30そして建物の居住者
つまり私たち人間については -
5:30 - 5:32内部環境の調整を
任せます -
5:32 - 5:35自分の要求に応じ
調整してもらうのです -
5:36 - 5:40つまり
自然を内部に取り入れる建物です -
5:41 - 5:43それではテストをします
-
5:43 - 5:45グリーン消防署と
そうでない消防署 -
5:45 - 5:48その違いが分かる人?
-
5:50 - 5:53片方は明らかに
かなり新しい建物です -
5:53 - 5:56より進歩的で持続可能な
設備も備えています -
5:56 - 5:59しかし古いレンガの消防署も
屋根上に太陽光パネルを搭載し -
6:00 - 6:04実際 エネルギー効率化のための
改修を行っています -
6:04 - 6:06これらの消防署がグリーンかどうかに
関わらず -
6:06 - 6:10消防士は食事し 眠り
消防車に飛び乗って消火活動をします -
6:12 - 6:14建物がグリーンであるかどうかは
-
6:15 - 6:18我々の仕事や生活のやり方に
何ら変化を与えません -
6:20 - 6:22建物は今後もずっと
人間の生息地のひとつです -
6:22 - 6:24しかしグリーンビルディングの考え方は
-
6:24 - 6:27今後 住居として もっと自然に
組み込まれていくことでしょう -
6:28 - 6:31先の新しい消防署など
私のプロジェクトの大半は -
6:31 - 6:35グリーンビルディングの
認証プログラムに従っています -
6:35 - 6:38カナダ及び米国の
グリーンビルディング協会では -
6:38 - 6:41北米の数百プロジェクトのデータを
15年間集計してきました -
6:41 - 6:44そして グリーンビルディングは
費用とエネルギーを節約し -
6:44 - 6:47実際に 人間をもっと幸せにする
ということが判明したのです -
6:47 - 6:49グリーンな校舎では
子どもの成績が伸びます -
6:50 - 6:54グリーンなオフィスでは生産性が向上し
病欠日数が減少します -
6:55 - 6:57みなさんの多くに関わりますね
-
6:57 - 7:00グリーンな病院では
患者は早期に回復します -
7:02 - 7:07時としてこれは 凄く単純です
ただ窓を設けて -
7:07 - 7:10外の環境を見られるようにする
ことで繋がりを与えるのです -
7:13 - 7:14これは良さそうですね
-
7:14 - 7:16なぜ皆
やらないのでしょう? -
7:16 - 7:18グリーンビルディングは
主流になるべきです -
7:18 - 7:19しかし外に出てみれば
-
7:19 - 7:22町中や家の近所を歩き回れば
分かるでしょう -
7:22 - 7:24グリーンビルディングは
主流ではありません -
7:24 - 7:26ではなぜ?
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7:29 - 7:31グリーンビルディングの
多様な可能性を -
7:32 - 7:36学ぶ機会は
これまでに多数ありました -
7:37 - 7:40しかしまだ
建物の要素の初歩的な基礎さえも -
7:40 - 7:42知る人はわずかです
-
7:42 - 7:47建物を持続可能にすべき理由や
方法を知る人は 更に少数です -
7:51 - 7:53なぜそこへ
辿り着けないのでしょう -
7:53 - 7:56言い訳その1:高額すぎる
-
7:56 - 7:57そうね 分かりますよ
-
7:57 - 8:00誰だってお金は節約したい
私もです -
8:00 - 8:03しかし人々は 設計や建設の
初期費用に目を奪われがちです -
8:03 - 8:06その建物が使用されるかぎり
数十年間続いていく― -
8:06 - 8:10運用・管理費用のことは
忘れてしまうのです -
8:10 - 8:14グリーンビルディングでは
使用期間中の管理コストが減少します -
8:15 - 8:17言い訳その2:
-
8:17 - 8:20そんなものは左翼的・健康志向的な
ヒッピーの戯言に過ぎない -
8:21 - 8:22(笑)
-
8:22 - 8:24私はヒッピーじゃありません
誤解しないように -
8:26 - 8:29でも私は思います
有害な化学物質がない建物の方が -
8:29 - 8:31住むにも働くにも
ずっと健康的で安全です -
8:34 - 8:36新車の匂いを
ご存知でしょう? -
8:36 - 8:40新しいカーペット、塗装、家具
カーテンでも 同じことです -
8:42 - 8:44その匂いは化学物質に由来し
気分が悪くなり 疲労を感じ -
8:44 - 8:47免疫システムを傷つけます
-
8:47 - 8:51しかしグリーンビルディングなら
空間に残る化学物質を一掃できます -
8:51 - 8:55新鮮な空気や良い換気システム、
フィルターや監視機能を提供します -
8:56 - 8:58私が採用する
グリーンビルディング認証では -
8:59 - 9:02空間に残留する有毒物質は
許されません -
9:05 - 9:09言い訳その3:
人の指図は受けたくない -
9:09 - 9:12極端な脅し文句は
効果がありません -
9:12 - 9:14“やり方を変えろ
さもなくば 地球は死ぬ” -
9:14 - 9:16“車をやめて 公共交通機関を”
-
9:16 - 9:18“リサイクル
コンポスト” -
9:19 - 9:22これではまるで悪人になったようで
腹が立つばかりですね -
9:23 - 9:26でも私は 原因はもっと
根深いものだと思います -
9:26 - 9:27これらの言い訳は全部
氷山の一角 -
9:27 - 9:31我々の原始的な潜在意識を
深く掘り進めれば -
9:31 - 9:33目を背けたい事態が見えてきます
-
9:35 - 9:38我々は 地上を支配する
霊長の長になっているはずだったのに -
9:38 - 9:40そうなっていないのです
-
9:41 - 9:43我々はもっと
弱い生き物です -
9:43 - 9:47間違いなく
環境のなすがままの存在です -
9:52 - 9:55環境が我々に与えるものが
怖いのです -
9:55 - 9:57環境が我々から奪っていくものが
怖いのです -
9:57 - 10:01長い間 人間は
自然との境界上に生きてきました -
10:01 - 10:04自然から離れ 上に立とうとし
身を守り -
10:05 - 10:07もはや自然の中に
居場所を見出だせない -
10:07 - 10:09繋がる感覚が持てない
-
10:09 - 10:12誰しも 厳しく危険な場所に
放り出されたくない -
10:13 - 10:16寒さに震え 空腹で 裸のサルに
なりたくない -
10:20 - 10:21恐怖は重要です
-
10:24 - 10:28ですからぜひ この本能的・原始的な
恐怖を 直視しましょう -
10:29 - 10:30なぜかというと
-
10:30 - 10:34従来の建物の目的は
自然を排除することでしたが -
10:34 - 10:37グリーンビルディングは
自然を取り込み -
10:37 - 10:40再び人間を 自然や環境と
繋げようとしていると思うからです -
10:41 - 10:44グリーンビルディングは 実は
人間が数千年間抱いてきた -
10:44 - 10:47自然に対する太古の恐怖を
想起させるものなのです -
10:50 - 10:53では建物に関わる
原始的な恐怖を順番に見ていきましょう -
10:53 - 10:55一緒に行きます
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10:55 - 10:57屋上庭園
-
10:57 - 11:00素晴らしいです
地産で新鮮な有機野菜が採れます -
11:00 - 11:03ところが我々の潜在意識が
巧みにささやき出す -
11:03 - 11:05“おまえは
何も分かってないな” -
11:05 - 11:08“トマトの育て方が
わかるのか?” -
11:08 - 11:10もはや 自分では食料を
生産していないからです -
11:10 - 11:12食物連鎖の輪から
外れてしまい -
11:12 - 11:14今では他人任せなのです
-
11:14 - 11:17だから潜在意識が言います
“おまえは飢死してしまうぞ!” -
11:18 - 11:19“空腹になるぞ!”
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11:19 - 11:21では地面に降りてみましょう
-
11:21 - 11:23利用可能な平面があるなら
-
11:23 - 11:26オープンスペースの提供は
グリーンビルディングの重要な要素です -
11:26 - 11:30生物の住処と生物多様性の確保が
その目的です -
11:30 - 11:32人にとってオープンスペースは
雨天でない限り -
11:32 - 11:34散策して環境を楽しめる場です
-
11:36 - 11:37でも潜在意識が言います
-
11:38 - 11:40“我々の土地が損なわれる”
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11:40 - 11:43“土地を失えば 自由を失う”
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11:43 - 11:44こうして
ストレスが生まれます -
11:45 - 11:47今度は屋内に入ってみましょう
-
11:47 - 11:50オープンなワークスペースを
想像してください -
11:50 - 11:53大きな窓が設けられ
外気や日光が取り入れられます -
11:54 - 11:57全員が窓越しに
外の景色を見ることができる -
11:57 - 11:59自然と直接繋がれる
-
12:01 - 12:05しかし 集団の上層部にあたるメンバーは
-
12:05 - 12:08窓付きオフィスは 願い下げだと言います
-
12:08 - 12:12冗談じゃない 職場の支配関係があいまいになり
不安定になる -
12:12 - 12:15自分たち以外の連中が
外にいるからです -
12:15 - 12:19興味深いことに ほぼ全てのプロジェクトで
同じ現象に遭遇してきました -
12:21 - 12:23学校は例外です
どんな先生だって -
12:23 - 12:27生徒に日光を与えずに
自分だけ享受しようとは考えません -
12:27 - 12:29水について考えてみましょう
-
12:31 - 12:33グリーンビルディングは
節水します -
12:33 - 12:34節水水栓を使用し
-
12:35 - 12:36屋根の雨水を貯水します
-
12:37 - 12:40つまり 自然な循環に回る
水の量が増加するということです -
12:40 - 12:44しかし 原始的な部分で 人間は考えます
“なぜ節水する必要が?” -
12:45 - 12:46“水が不足しているのか?”
-
12:46 - 12:48“河川は干上がってしまうのか?”
-
12:48 - 12:50“飲み水がなくなってしまう”
-
12:50 - 12:53グリーンエネルギー つまり
代替エネルギーの利用でも同様です -
12:53 - 12:56太陽光、風力、水力、地熱などの
エネルギーは すでにお金をかけずに -
12:56 - 12:58我々の周囲で
毎日発生しています -
12:58 - 13:02それで空気がきれいになり
汚染を低減できるようになるはずです -
13:04 - 13:06しかし潜在意識が言う
“なぜエネルギーを節約する必要が?” -
13:06 - 13:08“エネルギー不足なのか?”
-
13:08 - 13:09“危機的状況なのか?”
-
13:09 - 13:12“このままでは暖房は
風と日光に頼るしかなくなる” -
13:12 - 13:14“こごえてしまうんだ”
-
13:15 - 13:20もうお分かりですね
自然の危険を回避しようとする人間の本能が -
13:20 - 13:23建物の設計、建設、居住の仕方に
影響しているのです -
13:24 - 13:29人間にとって最も基本的要求は
群れに混じること -
13:29 - 13:31“仲間に入れ 皆と同様に生きろ”
-
13:31 - 13:35電気もなしで暮らす
非社会的な変人になりたい人はいません -
13:35 - 13:38でも きちんとグリーンビルディングを
作ろうとしている人なら -
13:38 - 13:42あなたに生物としての快適性
財産、技術を捨てさせて -
13:42 - 13:43森に住めとは言いません
-
13:45 - 13:47人間はそのように
作られていません -
13:47 - 13:49人間は 直接の脅威の中に
身を投じることはしません -
13:49 - 13:51それは 我々の性質に反します
-
13:51 - 13:52人間は
遺伝子の血筋を確かに繋いで -
13:52 - 13:56種として生き延びるように作られており
-
13:56 - 14:00だからこそ建物を建て
環境から身を守るのです -
14:00 - 14:01生存のためです
-
14:04 - 14:06ただ改善の余地はあります
-
14:06 - 14:09建物というものをもう一歩進め
より良い建物を作ることは -
14:09 - 14:11人間の種としての使命だと
申し上げましょう -
14:12 - 14:14人間は長い道のりを
歩んできました -
14:14 - 14:17我々は 元来不自然な
建物という物体を受け入れ -
14:17 - 14:21真に活用することで 自然界と
再び繋がることができるのです -
14:22 - 14:26我々は 自然との共存に際し
穏やかな手法でコントロールを行い -
14:26 - 14:29環境と人間を結びつけるような
人工の環境を創れるのです -
14:31 - 14:35我々は 驚くほど論理的思考ができる
この脳を使い -
14:35 - 14:37限りある資源と
人間の生物学上の要求の -
14:37 - 14:40バランスを維持できるような
建物を作れるのです -
14:43 - 14:45知恵を使って
有用な建物を作ることができます -
14:45 - 14:47さて 建物に何を要求しましょうか
-
14:48 - 14:50建物を設計するとなったら
-
14:50 - 14:51オープン・コンセプトで
-
14:51 - 14:55必要に応じ開閉可能な
窓を備えましょう -
14:55 - 14:58その目的は 新鮮な外気と
日光を入れるためです -
14:58 - 15:01空気の再循環を
建物に要求しましょう -
15:01 - 15:04仕上げ材は
自然素材や再生可能素材とし -
15:04 - 15:07壁面を緑化して
視覚的にも心地よく -
15:07 - 15:10呼吸のための
酸素も作りましょう -
15:12 - 15:17自然の太陽光と風向きを
活かし -
15:17 - 15:19建物内の室温調整が受動的に行われるようにしましょう
-
15:19 - 15:20また同時に
-
15:20 - 15:24無料で得られる太陽光や風力を
取り込んで活用したり 蓄えたり -
15:24 - 15:27うまく活用しましょう
-
15:29 - 15:34雨水をうまく活用できる
ランドスケープを設計しましょう -
15:34 - 15:35そうすれば
雨の日は -
15:35 - 15:38壁面を流れていく雨水の様子を
眺めて楽しむことができます -
15:39 - 15:42動作センサー付きの
水栓金具を採用しましょう -
15:42 - 15:45センサーの前で魔法のように
手を振れば -
15:45 - 15:48水道水が流れ出て
また止まります -
15:49 - 15:51そして
都合の良い時には -
15:51 - 15:54緑化された屋上や庭
もしくは日当たりのいい窓辺へどうぞ -
15:55 - 16:00座ってくつろぎ
人間であることを楽しみましょう -
16:02 - 16:04ただ 人間であることを
楽しむのです -
16:04 - 16:07人間は
環境の一部だからです -
16:07 - 16:11人間は環境を恐れるのではなく
環境の中に居場所を見つけるべきです -
16:13 - 16:15人間は長い道のりを歩んできました
-
16:15 - 16:22グリーンビルディングは 自然の危険への
意識を高めるかもしれません -
16:22 - 16:25人間のこれまでの過ちも
想起させるかもしれません -
16:25 - 16:27でも人間を救ってくれる
存在でもあるのです -
16:28 - 16:30グリーンビルディングは
人間にチャンスをくれます -
16:30 - 16:32自然と共生し
小規模なコントロールを行って -
16:32 - 16:34自然と再び繋がれる
チャンスをくれるのです -
16:34 - 16:37このチャンスを
ぜひ手にしましょう -
16:37 - 16:39建物について
新しい考え方をしてみましょう -
16:40 - 16:41建物は人間の手中にあります
-
16:41 - 16:44設計も建設もプログラムも
皆さんの必要に応じたものです -
16:45 - 16:47さあ想像してみましょう
あなたなら―― -
16:49 - 16:51どの窓を開けて
自然を取り入れますか? -
16:51 - 16:52人間たちよ
-
16:52 - 16:55我々は賢く感じる力のある種である
-
16:55 - 16:57グリーンビルディングを
建てたとしても -
16:58 - 17:04驚きを創り出すための想像力も
革新力も 変わらず手中に残るのだ -
17:05 - 17:06ありがとうございました
-
17:06 - 17:07(拍手)
- Title:
- 我々はなぜグリーンビルディングを恐れるのか | リンゼイ・キンドラット | TEDxYYC
- Description:
-
「我々はグリーンビルディングを恐れています。正しい行いをしたい、グリーンな暮らしをしたいと望んでも、既に自然とのつながりを失ってしまっているのです。」グリーンビルディングの専門家、リンゼイ・キンドラットはそう語ります。「一般的な建物の設計では、自然の排除を目指します。しかしグリーンビルディングは自然を取り入れるのです。グリーンビルディングは、人間を自然の中にある居場所へ再び結び付けます。同時に、生活や仕事の場をコントロールすることは、人間に任せてくれるのです。」ではなぜ、グリーンビルディングは主流にならないのでしょう。キンドラットは思索を進め、我々をグリーンビルディングから遠ざけているものはコストでも知識不足でもなく、もっと根深い恐怖であると述べます。それは、人間を取り巻く自然界から切り離されてしまったことへの恐怖です。
リンゼイ・キンドラットは生来の自然主義者・冒険家で、故郷の小さな町の少女の心を持ち続けています。石油の産地、アルバータ州の出身で、彼女の根底には、大好きな地球の持つ可能性に対する深い感謝の気持ちがあります。生態学と物理学への情熱を生かし、政府や公的機関のプロジェクトを対象に持続可能な建築の計画、設計、施工を手がけたことで、リンゼイは瞬く間にアルバータにおいて主力のグリーンビルディングの専門家の一人となりました。カナダ・グリーンビルディング協会アルバータ支部では、二度にわたり理事に任命されました。同協会において彼女は、グリーンビルディングを主流のものとすべく、誰もが共有でき、理解し、楽しむことができるような教育の方法を追求しています。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 17:14
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Natsuhiko Mizutani accepted Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Minako Enomoto edited Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Minako Enomoto edited Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Minako Enomoto edited Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Minako Enomoto edited Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC | ||
Minako Enomoto edited Japanese subtitles for Why are we so afraid of green buildings? | Lindsey Kindrat | TEDxYYC |