3Dプリンティングの 医療への活用 | マイケル・バルザーとパメラ・スコット | TEDxCibeles
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0:12 - 0:16マイケル・バルザー: ホーラ (こんにちは)
私のスペイン語はこれが限界です -
0:16 - 0:17(笑)
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0:17 - 0:22でも昨日 もう一つスペイン語を覚えました
”クラニオ” ― 頭蓋骨です -
0:23 - 0:27私は妻の頭蓋骨を 造形しました
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0:27 - 0:32彼女の命や目を助けるため
そして魂もー それは言い過ぎですが -
0:33 - 0:38私はチームパメラの一員でした
2人の外科医とテクノロジー -
0:38 - 0:44そしていわゆるヒーラーに
マジシャン それに戦士 -
0:45 - 0:50そして私達は共に彼女の痛みと
苦しみに打ち勝ったのです -
0:51 - 0:54その私達のストーリーをぜひ聞いて下さい
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0:58 - 1:02パメラ・スコット:私が16歳の時に
母が脳腫瘍で亡くなりました -
1:02 - 1:05もちろん私にとって
非常に深い衝撃でしたが -
1:05 - 1:08一方で私に 健康と医療を研究する
-
1:08 - 1:13とてつもない興味と情熱を
残したのです -
1:13 - 1:19現在私達はカルフォルニア州の
セントラルコーストの小さな集落で -
1:19 - 1:22ロサンゼルスとサンフランシスコの
中間に住んでいます -
1:23 - 1:27ここでの専門的な医療サービスは
かなり限られたものです -
1:28 - 1:31重症の病人には深刻です
-
1:31 - 1:35設備の整った病院までは
最低でも4時間かかります -
1:36 - 1:39では私が抱えた痛みについて
お話しします -
1:39 - 1:43想像してください
過去最悪の頭痛がおきたら -
1:43 - 1:49そんな痛みが四六時中
1ヶ月も継続するとしたら -
1:51 - 1:55私はこれを2013年の夏に
実際に経験しました -
1:55 - 1:59かかりつけの医者では
その原因が分かりませんでした -
1:59 - 2:03救急病院でもやはり
原因が分かりませんでした -
2:03 - 2:06そこで私は神経内科に移され
-
2:06 - 2:09とても良い評判の先生が
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2:09 - 2:11偏頭痛と診断しました
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2:11 - 2:14典型的だけど重症な偏頭痛だと
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2:14 - 2:19そしてとても複雑な内服薬が
処方されました -
2:19 - 2:23大量の薬を正しく内服するのは
とても大変でした -
2:23 - 2:27他にも注射や吸入薬も受けました
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2:27 - 2:30でも頭痛は月が経つにつれ
どんどん悪くなるばかりでした -
2:30 - 2:33ついには夜も眠れなくなったのです
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2:34 - 2:39医師からの指示がなく
画像検査はされませんでした -
2:39 - 2:41MRIもCTスキャンもなしです
-
2:41 - 2:44私の頭の中はいったい
どうなっているのか -
2:44 - 2:46私達には全く分かりませんでした
-
2:46 - 2:47マイケル・バルザー:
彼女は私にこう言いました -
2:47 - 2:50「この神経内科の先生のところに
私と一緒に来て -
2:50 - 2:53彼は話を聞いてくれないの
こんなに痛みがひどいのに」 -
2:53 - 2:56こうして私は妻について行ったのですが
-
2:56 - 2:59この医者は頑強な態度で
同じ治療を続けました -
2:59 - 3:01私は彼に思い切って言いました
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3:01 - 3:05「彼女の母は53歳の時に
脳腫瘍で亡くなっています -
3:05 - 3:08どうか MRI検査をお願いします」
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3:09 - 3:11彼はためらいました
どうやら私が言った事に対し -
3:11 - 3:13驚いたようです
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3:13 - 3:16彼の態度が柔らかくなり
MRIの指示が出されました -
3:16 - 3:19パメラ:MRI検査は2種類あります
-
3:19 - 3:231つは標準的な速く簡単なもの
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3:24 - 3:27でもこれは詳しい情報は分かりません
-
3:27 - 3:31もう1つは造影剤を使い
より詳しい結果が得られます -
3:32 - 3:36この医師は「MRIなんて意味ないよ」
と言いながら -
3:36 - 3:38簡単な標準的なMRI検査を指示しました
-
3:38 - 3:42彼にとっては臨床の情報など
重要ではなかったのです -
3:43 - 3:47MRIの結果を放射線技師から
受け取ると -
3:47 - 3:51そこには私の頭蓋内のここに
異変があるとわかりました -
3:51 - 3:56放射線技師はその異変を
さらに詳しく調べるために -
3:56 - 3:59もう一つのタイプのMRIを勧めました
-
3:59 - 4:02しかしこの神経内科医は
それを拒否したのです -
4:02 - 4:07さらに効きもしない内服を
今まで通り続け -
4:07 - 4:101年後の再診を告げてきました
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4:10 - 4:13これは受容できません
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4:13 - 4:17そこで私のかかりつけの医者に
今までの結果を見せました -
4:17 - 4:21彼女は造影剤を使用する
MRI検査を指示しました -
4:21 - 4:26そして驚いた事に結果は
脳腫瘍だったのです -
4:34 - 4:36バルザー:これがその時の診断書です
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4:36 - 4:40読みにくいですが彼女の
腫瘍の大きさを示しています -
4:40 - 4:44わかりやすく言うと
こちらが腫瘍のサイズでした -
4:44 - 4:46ゴルフボール並みの大きさです
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4:46 - 4:49これが彼女の眼と脳の間に
入り込んでいました -
4:50 - 4:53他にもいくつか医療用語の記載がありますが
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4:53 - 4:55ビジュアルが大事だと思うので
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4:55 - 4:58こういうスライドにして理解しようとしました
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4:58 - 5:02赤く囲んだのが腫瘍で
自分でサイズを計測しました -
5:02 - 5:05これはMRIで
骨は映らず 暗い部分です -
5:07 - 5:11彼女の左眼のちょうど上部の
とても暗い部分が腫瘍です -
5:11 - 5:15更に腫瘍の種類もわかります
骨腫瘍です -
5:16 - 5:20パメラ: 私達は死を考えると
みな不快になります -
5:20 - 5:24でも常に死よりも恐ろしいものがありました
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5:24 - 5:27それは脳障害の可能性です
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5:27 - 5:29もはや私自身でいられないのでは
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5:29 - 5:31というのも母親がそうだったのです
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5:31 - 5:34問題は腫瘍の位置が
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5:34 - 5:38前頭葉の下部だったことです
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5:38 - 5:41前頭葉は知能や
-
5:41 - 5:46理性や記憶を司る
人格の源なのです -
5:46 - 5:48私達の個性を創りだしています
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5:49 - 5:53地元では2人の脳神経外科医に
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5:53 - 5:55手術できる可能性はないと
思うよう言われました -
5:55 - 5:57なぜなら腫瘍の除去には
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5:57 - 6:00耳から耳までの開頭が必要で
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6:00 - 6:03頭蓋骨を切開し一部を取り外します
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6:03 - 6:08そして腫瘍の位置により
牽引して持ち上げるか -
6:08 - 6:13脳を横に移動し腫瘍に到達するか
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6:13 - 6:172人の脳神経外科医は
この方法だと -
6:17 - 6:20脳障害を生じる可能性が
高くなると言いました -
6:20 - 6:221人の医師は
私が一切の身体機能を失い -
6:22 - 6:26正常に戻るどころか集中治療室から
一生出られないだろうと -
6:27 - 6:29それは私にとって
受け入れられませんでした -
6:30 - 6:34もしその腫瘍を除去しなかったら
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6:34 - 6:36腫瘍は大きくなり続け
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6:36 - 6:39前頭葉にまで増殖するのです
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6:39 - 6:42時期がいつかは
分からないとはいえ -
6:42 - 6:45結局 同じ結果なのだと
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6:45 - 6:47私には別の方法が必要でした
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6:47 - 6:49まさしく 不安でした
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6:49 - 6:51そこでインターネットで検索しました
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6:51 - 6:54もちろん情報は慎重に
捉えるべきです -
6:54 - 6:57特に医療に関する情報なら
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6:57 - 7:01その信頼性が重要です
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7:01 - 7:04信用できるのは10%程度でしょう
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7:04 - 7:06残りの90%や
フェイスブックはもちろん -
7:06 - 7:09それにフォーラムなどは
良い情報ではありません -
7:09 - 7:14でも有名な医療センターならどこでも
ウェブサイトがあって -
7:15 - 7:19さまざま病気の最新の治療技術について
-
7:19 - 7:23そこから学べることがわかりました
-
7:23 - 7:26また彼らの特別な治療法だとか
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7:26 - 7:32信頼できるビデオや情報へのリンクが
紹介されているのです -
7:32 - 7:35このおかげで 沢山学びました
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7:35 - 7:40更に「遠隔患者プログラム」と
いうものも知りました -
7:41 - 7:43それまで聞いた事のないものでした
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7:43 - 7:45多くの大学病院で
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7:45 - 7:50患者が郵送したデータを受け取り
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7:50 - 7:51病歴に従い検討してくれるのです
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7:51 - 7:53だから患者は病院に出向く
必要がありません -
7:53 - 7:56そしてチームの医師たちが
患者の状況を入念に調べ -
7:56 - 8:00一緒に検討し
まず仮の診断名をつけます -
8:00 - 8:04また考え得るベストな結論を出し
最良な治療法を決断します -
8:04 - 8:08それは後に 患者が実際に通う
クリニックや病院に提供されます -
8:08 - 8:11彼らは電話で
患者本人とも話し合います -
8:11 - 8:14これは素晴らしいと思いました
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8:14 - 8:16そこで
私はこのプログラムを始めました -
8:16 - 8:19マイケル:不安への
対処法は人それぞれです -
8:19 - 8:24パメラの場合は
とにかくリサーチをする事でした -
8:25 - 8:27そして彼女はこのリサーチを
私に見せてきました -
8:27 - 8:29これはいける?
これは手に入る? -
8:29 - 8:33私はIT分野にいますから
たくさんの情報を集積しました -
8:33 - 8:37ドキュメントやレポートやスキャン
それらの情報は -
8:37 - 8:4210センチもの厚さになって
バインダーに収められました -
8:42 - 8:45カルフォルニア中の医師たちへ
持参できるようにまとめました -
8:46 - 8:48しかしさらに私達は
これらの情報を -
8:48 - 8:51国内あちこちに送る必要がありました
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8:51 - 8:54なので私はEメールやファックスを使い
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8:55 - 8:59また誰かの医療システムの
ウェブポータルを通じて -
8:59 - 9:01これらの情報を提示しました
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9:01 - 9:04そしてさらに私は
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9:04 - 9:063Dプリンターの会社を始めたのです
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9:06 - 9:08更にポッドキャストも始めました
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9:08 - 9:12こんな経験もしました
マレーシアの脳神経外科医から -
9:12 - 9:193Dプリントをした脳と頭蓋骨で
手術の練習をしていると聞いたのです -
9:19 - 9:23マレーシアでは死体での練習は
違法なので -
9:23 - 9:25納得できました
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9:25 - 9:29偶然かつ皮肉にも
パメラは脳腫瘍を患っていました -
9:30 - 9:32そして自分に言い聞かせました
-
9:32 - 9:35私がこの技能を身につければ
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9:35 - 9:38まさに彼女を助けられるじゃないかと
-
9:38 - 9:42さっそく試みましたが
すぐにはうまくいきません -
9:42 - 9:47ソフトウェアはとても高価で
医療用の特殊なものでした -
9:47 - 9:50まず私は医療業界の人間ではなく
-
9:51 - 9:53次にそんな大金はありません
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9:53 - 9:57パメラ同様にインターネットで
調べたところ -
9:57 - 10:00私に必要な事ができる
オープンソースの -
10:00 - 10:02リサーチプログラムを
2つ見つけました -
10:02 - 10:051つはブラジルの
テクノロジーセンターで -
10:05 - 10:08もう一つは東海岸にある
リサーチ会社でした -
10:08 - 10:10この2つを通じて
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10:10 - 10:132週間の自己学習をして
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10:13 - 10:15こんな画像ができました
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10:15 - 10:18これはボリュームレンダリングという手法です
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10:18 - 10:23右側には断層画像が
並んでいます -
10:23 - 10:26これはCTスキャンで
骨が描出されており -
10:26 - 10:28300枚ほどあります
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10:28 - 10:31これらをボリュームレンダリングして
頭蓋骨のみにします -
10:31 - 10:35頭蓋骨だけではハロウィンにしか
意味がありません -
10:35 - 10:38他に有用なツールがあります
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10:38 - 10:40ROI(関心領域)といい
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10:40 - 10:44頭蓋骨を仮想空間上で
断層にできます -
10:44 - 10:46これをちょうど左眼の上でしました
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10:46 - 10:50腫瘍ははっきり見えません
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10:50 - 10:52少し陰影を加えます
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10:52 - 10:56ご覧のように腫瘍が見えます
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10:56 - 11:01これらソフトウエアは
魔法のように回転できます -
11:01 - 11:04こちらは半分に切断した動画です
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11:04 - 11:07頭蓋骨の内部が見られます
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11:07 - 11:10数年前なら こんな画像は
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11:10 - 11:12パメラを殺さなければ
みられません -
11:12 - 11:14今は彼女を救おうとしています
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11:14 - 11:19テクノロジーのおかげで
彼女の体内を見られます -
11:19 - 11:23円で囲んだここが腫瘍です
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11:23 - 11:26これを3Dプリントしたのです
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11:26 - 11:28ここでさらに次のレベルへ
進めたいと思ったのです -
11:28 - 11:31これがコンピュータで見られるのは
素晴らしいですが -
11:31 - 11:34実際に触れたら
どんなに素晴らしいでしょう -
11:34 - 11:39こうして同じソフトウェアで
3Dプリンターを使って -
11:39 - 11:413Dモデルを造形することできました
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11:41 - 11:44これはタイムラプス動画です
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11:44 - 11:49もちろん実際は
こんなに速くありませんが -
11:49 - 11:53この頭蓋骨を造形するのに
約8から12時間かかります -
11:53 - 11:57まるでターミネーターみたいで
ぞっとしますね -
11:59 - 12:02でもこれが3Dプリンターです
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12:02 - 12:05そしてこれが1年半前に
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12:05 - 12:09私が造形した頭蓋骨です
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12:09 - 12:11彼女に似ていると思いませんか?
(笑) -
12:11 - 12:13この小さくて
可愛い鼻が好きです -
12:13 - 12:19実際に私達はこの内部の腫瘍を
見たかったのです -
12:20 - 12:23そして実際に腫瘍に触れられます
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12:23 - 12:26私はとても興奮して
彼女の元に走り こう言いました -
12:26 - 12:29「見てごらん これが君の頭蓋骨で
これが腫瘍だよ」 -
12:29 - 12:32彼女は怯えた様子で覗き込みました
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12:32 - 12:35私は「なぜ?」と思いましたが
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12:35 - 12:38すぐに理解できました
彼女にとって初めて -
12:38 - 12:43自分の中にある痛みの原因を
外から見られたのです -
12:44 - 12:47ではパメラは何をしたか?
リサーチです -
12:48 - 12:51パメラ:私は奇跡的なものを見つけました
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12:51 - 12:54殆どの医師に馴染みのないものです
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12:54 - 12:55聞いた事もないでしょう
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12:55 - 12:582つの医療センターがありました
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12:58 - 13:00大陸を跨いだ反対側となる東海岸で
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13:00 - 13:03私も患っていた腫瘍への
新しい外科のテクノロジーを -
13:03 - 13:05発展させていました
-
13:05 - 13:06それは完璧でした
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13:06 - 13:08一つはジョン・ホプキンズ医療センターです
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13:08 - 13:11もう一つはピッツバーグ大学医療センターです
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13:11 - 13:14この画期的な方法なら
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13:15 - 13:21眼形成外科医を含む
脳神経外科チームによって -
13:21 - 13:26瞼からとても小さな切開を入れ
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13:26 - 13:30そこから脳神経外科医が
眼球の裏側にある -
13:30 - 13:34腫瘍に直接到達し
これをすこしずつ徐々に -
13:34 - 13:38数時間かけて切除します
-
13:38 - 13:42これなら私は開頭も
脳の移動も必要なく -
13:42 - 13:45脳損傷のリスクも
排除できます -
13:45 - 13:49私はとても興奮し
この方法でいきたいと思いました -
13:49 - 13:53この医療センターへは
数週間以内で受診できます -
13:53 - 13:56そこで予めできるだけ早い
手術の日程を取りました -
13:56 - 13:58マイケル:数週間後
私達は飛行機で -
13:58 - 14:01ペンシルバニア州の
ピッツバーグに向かいました -
14:01 - 14:04翌日パメラはいくつかの検査をし
また外科医達 特に脳神経外科の -
14:04 - 14:08ガードナー医師と
話せる機会がありました -
14:08 - 14:11私が送った頭蓋骨について
-
14:11 - 14:13「どう思いますか?」
と聞きました -
14:13 - 14:14彼は笑ってこう言いました
-
14:14 - 14:16「ミーティングの中でそれを
みんなに回したんですよ -
14:16 - 14:21私達はこれは素晴らしいと思いました
こんな風に見たり触れるなんて」 -
14:21 - 14:25なぜなら彼らは通常
画像や文書しかみないからです -
14:25 - 14:28でも触ることができるのです
彼の同僚が言いました -
14:28 - 14:32「これを教育に使用したら
無限の可能性が見込めるでしょう -
14:32 - 14:36なぜならデータはすぐに
患者から取得でき -
14:36 - 14:39それを触知できるモデルにして
利用できるのです -
14:39 - 14:42マレーシアの脳神経外科医達が
練習で使用しているように」 -
14:45 - 14:47パメラ:私の手術は大成功でした
-
14:48 - 14:52これは手術の10日後です
-
14:52 - 14:56担当の外科医は
起きて毎日歩くように促しました -
14:56 - 15:00私は少しづつ歩き
10日後には -
15:00 - 15:03約800メートル先の美術館に行って
-
15:03 - 15:05その周辺を散歩しようと
マイクが提案しました -
15:05 - 15:06そして私達は本当に
美術館に行ったのです -
15:06 - 15:08マイケル:素敵な美術館でした
パメラ:本当にそうでした -
15:08 - 15:10私が10日前に
-
15:10 - 15:12脳の手術をしたなんて
誰も分からないでしょうね -
15:12 - 15:16サングラスの下を覗いて
-
15:16 - 15:18片方の瞼が紫色だと
気付かないうちは -
15:18 - 15:23実際に誰も気付きませんでした
-
15:23 - 15:26その5時間後がこれです
-
15:26 - 15:28カリフォルニアへ
飛行機で戻りました -
15:28 - 15:33そして10日後には
オフィスの仕事に戻りました -
15:33 - 15:38痛みも障害もなく
車の運転も全く大丈夫でした -
15:38 - 15:41バルザー: この模型は回転します
そこで2つ行いました -
15:41 - 15:46彼女の頭の2D画像解像と
3Dスキャンを行い -
15:46 - 15:49それらを送ったので
彼らは回転させたり -
15:49 - 15:52ズームを使ったり
違う角度から見る事ができたのです -
15:52 - 15:55これで私達はピッツバーグに
戻らなくて済みました -
15:55 - 15:59なぜなら彼らは全ての情報を
手にしていましたから -
15:59 - 16:02私はこの遠距離での手術と
術後の診察に -
16:02 - 16:06多大なる可能性を
見出しました -
16:07 - 16:12パメラ:これは私の
2か月後の両目です -
16:12 - 16:16化粧も加工もしていません
完全に自然なままです -
16:16 - 16:19どちらの眼から
腫瘍を摘出したか分かりますか? -
16:19 - 16:21マイケル:こっち?
パメラ:ほらまた間違えた -
16:21 - 16:22(笑)
-
16:24 - 16:28私は心理療法士として
トラウマやストレスで -
16:28 - 16:31困難を抱えた人々を扱っています
-
16:31 - 16:35彼らはよく私に聞きます
「どのように向き合えばよいのですか?」 -
16:35 - 16:38私はインナー・アーキタイプの
比喩手法を好んで使います -
16:38 - 16:42神話や文学を通じて例え
私達の内側に -
16:42 - 16:44ヒーラーや戦士
そしてマジシャンを存在させ -
16:44 - 16:47どのように彼らを私達の
外に向けて引き出すかという事を -
16:47 - 16:50私はいつも話します
-
16:50 - 16:53そして私達が疲れ果て
枯渇しきってしまった時が来たら -
16:53 - 16:56これらの資源を自分たちの
外に求めなければなりません -
16:56 - 16:58これは素晴らしい事です
-
16:59 - 17:05いまマイクと私は
大きな夢を抱いています -
17:06 - 17:09私は自分の人生を
1冊の本として考えているのです -
17:09 - 17:12作者はわたし
内容はアドベンチャー -
17:12 - 17:15常に楽しいわけではないけれど
とても面白いストーリーです -
17:15 - 17:19そして人生の結末で
この本を閉じ 私はこう言います -
17:19 - 17:22「この道のりを辿れて
本当に幸せだった」 -
17:22 - 17:26マイケル:彼女の本では僕は
ライバル役ではなく主人公でありたいです -
17:26 - 17:30一方 僕の本の中では
彼女はヒーローのひとりです -
17:30 - 17:33彼女は多くの痛みと苦しみを
くぐり抜けてきました -
17:33 - 17:36私は簡単には泣きません
-
17:41 - 17:43(拍手)
-
17:43 - 17:44ありがとう
-
17:47 - 17:52でも彼女は他人にはない
辛抱強さを見せ -
17:52 - 17:55勇士となったのです
-
17:55 - 18:01そして2人の外科医にも感謝します
特にガードナー医師に -
18:02 - 18:05そしてテクノロジーと
その発展に貢献した人々に -
18:07 - 18:12CTスキャンが発明されたところで
MRIはまだ開発途中― -
18:13 - 18:16パメラの母親が倒れたのはそんな時期です
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18:19 - 18:24CTスキャンで脳腫瘍だと
診断できても 手遅れでした -
18:25 - 18:29このストーリーがこれからもっと
上向きになることを願っています -
18:30 - 18:31ありがとう
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18:31 - 18:33(拍手)
- Title:
- 3Dプリンティングの 医療への活用 | マイケル・バルザーとパメラ・スコット | TEDxCibeles
- Description:
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3Dプリンターのテクノロジーが脳腫瘍に侵された患者の命を救う。マイケル・バルザーは3Dプリントのスタジオをカリフォルニア州のサンルイスオビスポ郡に創立し、スキャン、デザイン、そして教育に携わり、サービスの対象は学生、アーチスト、エンジニア、製造業者、投資者など多岐に渡り、彼らのアイデアへを更なる次のレベルへと結びつけています。彼がこの3Dプリントの技術を使い、脳腫瘍に侵された妻パメラの命をどのように救ったのかを語ります。
妻のパメラ・S・スコットはカリフォルニア州サンルイスオビスポ郡の個人開業のセラピスト。非営利で社会保険機関で働きながら、多領域にわたる 集学的治療チームに属していた彼女はある日、脳腫瘍に侵されます。専門治療に限りのある地域で、夫スコットと共にさまざまな課題の解決策をいかに作り出したかを語ります。
このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。 - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 18:53