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「When (達成した時)」の力を信じて|ダーネル・ワシントン|TEDxSanQuentinn

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    次に紹介するのは
    自らの行いを模範に 人を導く人です
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    彼は 周りの全ての人が教育を受け
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    幸せになることに情熱を注いでいます
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    みなさんにご紹介します
    私の友人ダーネル・”モー”・ワシントンです
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    (拍手)
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    本日は リーダーになることについて
    話したいと思います
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    良いリーダーになるには
    良いモティベーターになることが必要です
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    相手を信じていると伝え
    やる気を起こさせるより良い方法はありません
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    こう言ってドーニーズ叔父さんは
    私を信じていることを伝えてくれました
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    「もし」でも「ベストを尽くせ」でもなく
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    「卒業するときには 好きなものを
    なんでも買ってやるぞ」と
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    その言葉に挑発され 自分にも他の人に
    おいても 教育の価値を実感しました
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    私は強い結びつきの家庭に育ち
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    家族と沢山の大切な時間を
    一緒に過ごしました
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    特に 親密だったのが
    2人の従兄弟、ドワイトとデイモン
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    自分に兄弟がなく 二人共年下でした
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    私が叔父に言われたように 彼らにも
    学校に行き 努力するよう励ましました
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    叔父がバイクで学校へ
    送ってくれた日のことは忘れられません
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    その日はスクールバスに乗り遅れました
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    学校へ出発する前
    叔父はこう言いました
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    「卒業した時
    好きなものをなんでも買ってやるぞ」
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    私がカノーガ・パーク高校の一年生
    だった頃です
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    ところが 高校一年生を終える前に
    ドーニーズ叔父さんは殺されました
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    ドーニーズ叔父さんが殺されても
    私は勉強に集中することができました
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    叔父さんの誇りになりたかったからです
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    カノーガ・パーク高校では
    バスケットボールをやり 楽しみました
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    みんなの努力と献身が実り
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    ロサンゼルス・スポーツ・アリーナで
    開催された高校選手権に参加できました
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    二度と忘れられない素晴らしい経験でした
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    私はチームのベストディフェンス選手に
    選ばれただけではなく
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    卒業クラスのプロムプリンスと
    ベストダンサーにも選ばれました
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    (喝采)(拍手)
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    ドーニーズは僕の成果を
    きっと誇りに思ってくれたはずです
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    高校を卒業して
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    西ロサンゼルス・シティ・カレッジに
    進学しました
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    悲惨なことに
    大学1年の1学期目に
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    15歳の従兄弟 ドワイトも殺されました
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    友達と道を歩いているところに
    車が近づいてきて
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    誰なのか確かめようと
    ドワイトが車をのぞくと
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    中にいたギャングメンバーの1人が
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    散弾銃を取り出し
    彼の額を撃ちました
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    私は彼の死体を確認し
    どれほど残忍な撃たれ方をしたのか見ると
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    傷つき 激怒に取り憑かれ
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    15歳の従兄弟がそんなふうに誰かに
    顔を真正面から撃たれるなんてと考え
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    大学の勉強に集中できなくなりました
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    復讐することしか考えられませんでした
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    結局大学は中退し
    ギャング仲間に加わりました
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    コミュニティーや自分の家族
    自分さえも破壊していることを気に止めず
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    ギャング活動を何年も続けた後
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    私は逮捕され 告発され
    一級殺人で有罪判決を受け
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    懲役35年ないし終身刑を宣告されました
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    入所した初日に この人生を
    立て直すと自分に言い聞かせました
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    幼少期から教会と共に育ったこともあり
    教会に行き始めました
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    コーコラン州立刑務所では監視が
    一番厳しい施設に入れられたので
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    他にすることもなかったわけです
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    問題に巻き込まれないよう努力したおかげで
    私の監視レベルは下がり
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    監視が緩められた刑務所に
    移動することができました
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    初めは サン・ルイ・オビスポにある
    カリフォルニア・メンズ・コロニーに行き
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    そこから今の
    サン・クエンティン州立刑務所に移りました
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    警備レベルの低い刑務所には
    セルフヘルプ活動のグループも多く
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    できる限りグループの活動に参加し
    自分が抱えていた問題に取り組みました
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    例えば「犯罪者とギャング団員からの
    更生会」の活動です
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    このグループの集会で ある青年を取り上げた
    ビデオを見たのを覚えていますが
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    被害者の母親が 息子がいかに
    優しい人柄だったか語るのを聞き
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    青年はひどく動揺してました 母親の息子は
    ライバルギャングのメンバーでした
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    その時点で彼は 自分の犯した犯罪の
    影響の大きさを理解してはいませんでしたが
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    ある日 牢獄の裏窓から何気なく外を見ると
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    そこに墓地がありました
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    その時彼は気づいたのです
    自分の殺害した青年が
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    彼の窓の真下に埋葬されており
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    青年の母親が毎週日曜日に
    息子の墓を訪れていたのです
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    その瞬間 私の心が開き
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    今まで生きてきた自分の破壊的な生活は
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    自分が傷つけた相手や
    相手の家族 コミュニティーにも
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    長期的な影響を及ぼしていると気づきました
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    当事者一同で犯罪を考える
    「Restorative Justice (修復的司法)」にも参加し
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    被害者や残された家族が回復への道をたどる
    生の話を聞くことによって
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    犯罪の影響について深く学びました
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    カリフォルニア・メンズ・コロニーに服役中
    昔の友人にばったり遭遇しました
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    私が犯罪の道を離れた時 13歳だった彼は
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    21歳になっており
    懲役15年ないし終身の刑を服役中でした
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    じきに 仮釈放の審査を
    受けると聞いたので
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    高校の卒業証書かGEDの証明書が
    あるかと尋ねました
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    彼は 卒業証書は無いけど
    GED取得のクラスに在籍中だと言いました
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    そこで私はロバートに
    GEDテストに合格したときには
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    自分の給料をあげると伝えました
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    建物内の荷物運びの仕事で
    私は20ドルの月給をもらっていました
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    それからロバートはGEDテストに
    合格したので
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    食堂で20ドル相当の食べ物を購入し
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    彼のことをとても誇りに思っていると
    伝えました
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    そうすることが叔父への恩返しとなり
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    周りの人へ良い影響を与えられると思いました
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    そこでそれから数日後
    トレーニング室に行き
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    その場にいた若い連中にこう言いました
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    「高校卒業証書かGEDを持っていなくて
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    GEDクラスに登録したヤツには
    俺の20ドルの給料をあげるぞ」と
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    「モー 冗談だろ?」と皆が言うことに
    「本当さ」と返事しました
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    そして彼らの多くが受講登録し
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    テストもみんな同時に合格するように
    なったので
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    月給20ドルの稼ぎでは賄えず
    約束の規定を変えざるを得なくなりました
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    (笑)
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    そこで代わりに みんなに食事を作ってあげ
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    1パイント(500 ml)のアイスクリームを
    つけることで合意しました
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    (笑)
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    彼らが 一緒に食事をし お祝いして
    どれほど両親や祖父母の誇りと思われているかを
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    話すのを見るのが
    楽しくて仕方なかったのです
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    そして彼らが 目標を達成できた時に見せた
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    興奮した顔を見るのは格別な思いでした
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    このことで学んだのは
    いつ どこにいようと
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    他人の人生に影響を与えるのは
    さほど難しいことでは無いということ
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    僕がカリフォルニア・メンズ・コロニーから
    サン・クエンティン州立刑務所に移るまでに
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    このような若者が15人ほど
    GEDテストに合格しました
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    (拍手)(喝采)
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    みなさんの中には
    「20ドルのおかげでやる気を起こした」と
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    思う人もいるかと思うし
    確かにそれもあるとも思いますが
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    本当のモティベーションは
    「When (達成した時)」の一言だったと思います
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    叔父さんが 昔僕にも同じように
    「卒業した時」と励まし
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    「もし」や「ベストを尽くせ」ではなく
    「When (達成した時)」と明言したこと
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    その一言で叔父が僕を信じていることを
    悟ったのと同じように
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    彼らもきっと同じように
    分かってくれたのだと思い
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    過去に犯した間違いにもかかわらず
    誰かが信じてくれていること
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    そのことが20ドルよりも
    はるかに価値あることだったのです
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    彼らが自分の得にならずとも
    当初の約束を変えることに快く同意したのは
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    時間を惜しまずに信じてくれる
    誰かに応えたわけです
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    そこで本日この場を去る際に
    お願いしたいことがあります
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    メールでも携帯メッセージでもなく
    顔を合わせて座る時間を設け
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    大切な誰かの顔を正面から見ながら
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    あなたがいかに相手を信じているかを
    伝えてあげてください
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    そして 相手の喜びと興奮に満ちた顔を
    眺めて見て下さい
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    最後に このネルソン・マンデラの名言を
    ご紹介したいと思います
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    「人生で大切なのは
    ただ単に生きたという事実ではなく
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    他人の人生にいかに影響を
    与えたかが
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    その人の人生の価値を語る」
  • 7:29 - 7:31
    ありがとうございました
  • 7:31 - 7:35
    (拍手)
Title:
「When (達成した時)」の力を信じて|ダーネル・ワシントン|TEDxSanQuentinn
Description:

ギャングの抗争が多発する地域で育ったダーネル・ワシントンを、大学へ進学する道へと導いたのが、一人の叔父が彼に注いだ信頼の証。ポジティブな信念と「when (達成した時)」の力を借り、その教えを自らも実践し、刑務所内の在監者の人生を一変できる様に働きかけています。

入所するとダーネルは人生の立て直しを決心しました。痛み、傷つきや喪失感だらけの破壊的な生き方を後にし、自分の内面的な葛藤と向き合うと決め、ダーネルは可能な限りのセルフヘルプグループに参加することに努めました。

サン・クウェンティン州立刑務所では、犠牲者、犯罪者と彼らを取り巻くコミューニティーを相互的に癒す目的の「Restorative Justice Roundtable」に興味を持ちました。また、社会正義を考える目的のプログラム「The San Quentin Alliance for C.H.A.N.G.E.」にも参加し、参加者が健全で自立したコミュニティーづくりを支える為の、様々な形の正義について学びました。ダーネルは両方のグループにおいてリーダーとして活動の促進にあたっています。

ダーネルの目標は自分が得た新しい知恵を使い、コミュニティーの活動家でモティベーション・スピーカーとなり、コミューニーティーを教育し、癒しを与えることです

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
07:43

Japanese subtitles

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