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ジェフリー・カナダ「破綻していく学校:もうたくさんだ!」

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    今日は少し 緊張しています
    妻のイヴォンに言われまして
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    「ねえ あなた TED観たことあるわよねぇ」
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    「もちろん TEDは大好きだよ」
    すると妻は
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    「ほら あの人達って
    とても頭が良くて才能があって・・・」
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    「分かってる 分かってるって」(笑)
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    でも妻は更に
    「だから “怒れる黒人男”が登場したところで・・・」
  • 0:18 - 0:20
    (笑)
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    だから言いました
    「大丈夫 ちゃんとするから -
  • 0:21 - 0:24
    うん ちゃんとする」
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    でもやっぱり私は 怒っています(笑)
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    前回見たときは -
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    (拍手)
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    気持ちが高揚している一方
    怒りをもって今日ここに来た理由はこうです
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    今年 数百万人もの子供達が
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    不必要に 落ちこぼれていきます
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    こうしてる間にも
    彼ら全員を救うことが出来たというのに
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    ここに登場した 優秀な教育者達を見たでしょう
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    彼らにすら そうした子供達を
    救うのは無理だなんて
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    言わないでください
    そんな筈ないんですから
  • 1:01 - 1:04
    絶対に可能です
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    ではなぜ 改善されないんでしょうか?
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    我々教育に携わる人間が運営プラン にとらわれて
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    どれだけ多くの子供たちが落ちこぼれようと
    気にもせず
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    うまくいかなかったやり方を
    そのまま続けてきたからです
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    そして皆それを当たり前だと思っている
    違いますか?
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    「いい加減たくさんだ」
    何度言ったことでしょう
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    全く無意味な運営プランとは
    こういうことです
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    私は大都市の中心部で育ちました
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    56年前に最初に学校に通いだした当時
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    落第していく生徒を抱えていた学校は
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    56年後の今日も お粗末な状態です
    56年ですよ
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    お粗末な学校って どんなだか分かります?
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    ワインとは違います
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    でしょう?(笑)
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    "1987年は当たり年だった"なんて言わないでしょ?
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    そういうことなんです 要するに毎年毎年 ―
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    同じことの繰り返し 違いますか?
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    こちらワンサイズです 合えば良いのですが
    合わなかったら ―
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    運が悪かった
    ただ運が悪かっただけ
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    なぜ我々は 改革を促してこなかったんでしょうか?
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    これ以上 何も出来なかった筈は
    ありませんよね
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    いいですか 50年もの間
    落第生を出してきた学校に行って
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    「さて どうするつもりですか?」 と聞くと
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    「そうですね 今年度は ―
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    昨年度と同じことをします」 と言う
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    そんな事業計画 世の中どこにありますか?
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    かつて銀行の営業時間は
    朝の10時から午後3時でした
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    10時から3時です 昼休みはクローズ
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    10時から3時の間に 誰が銀行に行けますか?
    仕事を持たない人達でしょう
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    彼らに銀行なんて必要ありません
    預けるお金が無いんだから
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    誰がそんなビジネスモデルを作ったんですか?
    でしょ?
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    そんな状態が何十年も続いたんです
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    なぜなら 彼らはお構いなしだったから
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    お客なんて どうでもよかった
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    行員のほうが大事 だから自分達にとって
    都合の良い仕組みを作ったんです
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    仕事中にどうやって
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    銀行に行けっていうんですか?
    知ったこっちゃなかった
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    私 ジェフが
    銀行に行けずイライラしようが
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    関係なかったんです
    嫌なら他に行けば?
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    でもどこも一緒でしょ?
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    そしてある日
    ちょっとクレージーな行員が思いついた
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    みんなが仕事帰りに 銀行に行けるようにしたら
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    結構ウケるかも
    土曜営業なんて どうだろう?
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    何か新たな技術を 導入してみるとか?
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    さて 私は新しいもの好きです
    でも正直言って
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    少し 年がいってます
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    ちょっとウトくて 技術の力を信じていませんでした
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    だから 最初にあの妙な機械が登場した時 ―
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    カードを入れると現金が出てくる あれ ―
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    「機械が正確に札を数えられる訳ないだろう ―
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    絶対に使うもんか」 そう思ったもんです
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    技術は変化を遂げ 世の中も変わりました
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    でも教育の分野は変わらない
    なぜでしょう?
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    なぜ 電話機がダイヤル式だったり
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    人々がポリオで手足が不自由になった時代と
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    全く同じやり方で
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    いまだに教えているんでしょうか?
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    もし何か 違う方法を思いついたところで
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    周囲からは ”急進派” のレッテルを貼られます
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    悪口雑言を浴びせられるでしょう
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    もし科学によって ―
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    私ではなく 科学的な研究によって
    最も貧しい家庭の子供達は
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    夏の間に落ちこぼれていく と示唆されたら ―
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    6月の時点では よしまだ大丈夫
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    でも9月になったら 落ちこぼれていた
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    あれま!
    これは1975年にハーバードで
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    教育を学んだ当時聞いたんですが
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    「スゲえ これは重要な研究だ」
    そう思いました
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    だって 何とかしなきゃいけないって
    指摘してる訳だから
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    (笑)
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    10年毎に同じ研究が行われてますが
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    毎回 全く同じ結果を示します:
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    貧しい家庭の子供達は
    夏の間に落ちこぼれていく
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    今の仕組みが 夏は
    開校できないようにしてるんです
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    いつも不思議なんですが
    誰がそんな決まりを作るんでしょう?
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    何年もの間 私が ―
    ほら ハーバードに行ったんだから
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    何かしら 学んだと思った訳です
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    農民の暦に起因してるそうです
    かつて人々は・・・
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    でも辻褄が合わない
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    意味が分からない 全く分からない
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    なぜなら 誰だって知ってる筈です
    農業を営むなら
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    7月や8月に作付けしたりしない
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    やるのは春でしょう?
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    じゃあ 一体誰がそんなことを思いついたんでしょうか?
    誰の意見なんでしょう?
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    何でそんなことをしたんでしょう?
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    実際1840年代には 年間を通じて
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    開校している学校があったそうです
    なぜかというと ―
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    多くの人々は 一日中働かなきゃならなかった
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    その間 他に子供達の居場所が無かった
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    学校があればよかったわけです
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    という訳で これは教育の神の
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    定めによるものでも 何でもないんです
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    なら どうして? なぜ?
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    我々の業界が 科学の利用を拒んだからです
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    科学です ビル・ゲイツがやって来て言う
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    「ほら出来たでしょ? みんな出来るんです」
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    このアメリカのどれだけの場所で
    変革が起こるのでしょう? ゼロです
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    ゼロ
    二カ所はある?まあ ―
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    そんな場所もあるでしょう
    中には正しいことをする人々もいますから
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    我々 専門家は この状況を止めなくては
    科学が明確に立証してるんですから
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    皆さんご存知の通り
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    生まれて直ぐ 問題が始まります
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    ですよね?
    0歳から3歳が勝負 という考えです
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    イヴォンと私の間には 4人の子供がいます
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    3人はすでに成人で 残る1人は15歳
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    それには色々事情がありまして
  • 6:51 - 6:53
    (笑)
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    最初の子供の時は
    妻も私も脳の発達に関する科学なんて
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    知りませんでした
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    生まれてからの3年間が いかに重要かなんて
    知る由もなかった
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    赤ん坊の脳に何が起こってるかなんて
    考えもしなかった
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    刺激と反応からなる言語が
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    子供達の脳の発達に 重要な役割を果たすなんて
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    思いもよらなかった
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    そして それがわかった今 何をしているか?
    何もしていません
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    富裕層の人々は知っています
    知識層も分かってる
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    だから彼等の子供達は有利です
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    貧しい人々は 見当もつかないってのに
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    我々は 全く救いの手を差し伸べようとはしない
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    でも事態が深刻だということは
    お分かりですね
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    では 3~4歳児対象の幼稚園はどうでしょう
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    子供達にとって 大切ですよね
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    貧しい家庭の子供達に 必要な経験です
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    いやいや 多くの場所では
    そんな施設は存在しません
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    公共医療サービスは大切ですね
  • 7:44 - 7:45
    そうしたサービスを提供してるんですが
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    いつもみんなにブツブツ文句を言われます
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    私は 責務やデータや
    その他の価値あることに
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    注力していますが
    公共医療サービスを提供するには
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    多額の資金を調達する必要があります
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    よく支援者にこう言われました
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    「ジェフ 何でこういったサービスを提供するんだ?」
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    当時はそれらしい事を
    適当に答えたもんです
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    「えっと それはですね ―
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    虫歯のある子供は ほら ―
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    勉強もできないと言われてまして」
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    仕方なかったんです
    資金を集めなきゃならなかった
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    でも歳を重ねた今は こう答えます
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    なぜ子供達にそうした医療手当やスポーツや
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    レクリエーションやアートに
    触れる機会を与えるかって?
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    それは子供が好きだからです
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    子供が大好きだから
    (笑) (拍手)
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    それでも納得しない強情な人には
    こう言います
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    「貴方がご自分のお子さんにしてるのと
    同じことをしてるまでです」
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    ダンスのレッスンが子供の代数学の力を伸ばす
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    なんていう マサチューセッツ工科大学の研究論文を
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    読んだことがなくても
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    子供にダンスを習わせる
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    そして子供がその気になると
    自分もうれしい
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    そしてそれで大満足
    ではなぜ貧困層の子供達が
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    同じことをしちゃいけないんですか?
    それは子供達の権利なんです
  • 9:01 - 9:04
    (拍手)
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    他にもまだあります
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    私は試験大好き人間です 我々にはデータが必要です
    そして情報も
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    なぜなら 何かに取り組んでいる時
    上手くいってるはずが
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    実際は そうじゃないと分かったり
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    要するに教育者の皆さんは よしこれで良いと
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    思う訳です 素晴らしいですよね
    でも 実は理解されてなかったと分かる
  • 9:21 - 9:23
    でも試験にも問題があって
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    我々が行う試験は ―
  • 9:26 - 9:28
    来週ニューヨークでもやりますが ―
  • 9:28 - 9:30
    4月に実施される訳です
  • 9:30 - 9:33
    結果がいつ出るか ご存知ですか?
  • 9:33 - 9:36
    たぶん7月か 或いは6月
  • 9:36 - 9:39
    その結果には 重要なデータが含まれています
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    例えば ”ラヒームはかなり遅れてる
  • 9:42 - 9:46
    二桁の掛け算ができていない”
    というような 有効なデータです
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    でもそれが手に入るのは
    学年度が修了した後です
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    その頃 皆さん 何してますか?
  • 9:51 - 9:54
    休暇の真っただ中でしょう(笑)
  • 9:54 - 9:55
    そして休暇から戻ると
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    前年度の試験結果が届いている
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    そんなもん 見やしない
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    見る必要がありますか?
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    今年度がもう始まるっていうのに
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    こうしたことに どれだけのお金を
    使っているんでしょうか?
  • 10:11 - 10:14
    何十億ドルものお金が
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    役に立たないデータのために使われている
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    そのデータは9月に必要なんです
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    11月に使いたいんです
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    生徒が何を理解できないでいるのか
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    私の教え方が効果的だったかどうか
    知りたいんです
  • 10:25 - 10:27
    それも今週のうちに
  • 10:27 - 10:30
    学年末に知ったんでは
    遅すぎるんです
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    経験を積むにつれ まるで千里眼のようになりました
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    その学校の試験結果が予想できるんです
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    どんな学校でも結構です
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    大都市の中心部の伸び悩んでいる学校は
    より分かり易い
  • 10:44 - 10:48
    例えば 昨年度 その学校では48%の生徒が
  • 10:48 - 10:50
    学年相応のレベルだったとします
  • 10:50 - 10:52
    「では 何をする予定ですか?
    昨年から今年にかけて ―
  • 10:52 - 10:53
    何をしましたか?」 と聞くと
  • 10:53 - 10:55
    「同じことをやってます」 と返ってくる
  • 10:55 - 10:58
    では予言してみましょうか(笑)
  • 10:58 - 11:01
    今年度は だいたい44%から
  • 11:01 - 11:04
    52%の生徒が学年相応レベルに留まるでしょう
  • 11:04 - 11:07
    そして私の予測は
    一度として間違うことはありません
  • 11:07 - 11:12
    こうして多額のお金を注ぎ込んで 結果得られるものは?
  • 11:12 - 11:14
    教師は 自分の生徒たちに 今何が
  • 11:14 - 11:16
    起きているのか 真の情報が必要です
  • 11:16 - 11:21
    何とかできる 今がまさに
    一か八かの時です
  • 11:21 - 11:26
    他にも 懸念すべき
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    問題があると思います
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    ビジネスとしての教育の
    イノベーションを妨げることはできません
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    革新は重要です そして教育界の人間は
    イノベーションに怒りを感じています
  • 11:37 - 11:39
    何か別のことをやろうとすると
    憤慨されます
  • 11:39 - 11:41
    何か新しいことを試そうとすると
    人々の反応は ―
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    「へぇ、特別認可学校」といった感じです
    さあ 色々と試してみましょうよ
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    もう55年もやってきて 効果がないんだから
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    違うことをやりましょう
    で そこで厄介なのは
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    試した結果 上手くいかないものもあります
  • 11:53 - 11:56
    すると「ああ 特別認可学校ね
    大抵はダメだね」となる
  • 11:56 - 11:59
    多くのケースは失敗です
    その場合は閉鎖されるべきでしょう
  • 11:59 - 12:01
    そう 閉鎖されるべきです
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    しかし科学を解き明かそうとすることと
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    上手くいかないからと何もしないことと
    混同してはならない
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    でしょ?
    だって それじゃ世の中はまわりませんから
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    技術について置き換えてみると
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    同様に技術の分野で考えたとして
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    何か故障するたびに
  • 12:17 - 12:20
    すぐに諦めて「もういいや」ってことになりますよね?
  • 12:20 - 12:23
    説得力がありました
    ここにも大勢いると思いますが
  • 12:23 - 12:28
    最先端の電子手帳 ”パームパイロット”
  • 12:28 - 12:30
    みんなに言われたもんです
    「ジェフ これさえあれば ―
  • 12:30 - 12:32
    あとは何も要らないんだぜ」
  • 12:32 - 12:36
    アレがもったのは 3週間でしたね
    それでおしまい
  • 12:36 - 12:40
    あんなもんに無駄金を使ったかと思うと
    ムカムカしました
  • 12:40 - 12:46
    それで我々は発明をやめた?いいえ ―
  • 12:46 - 12:49
    みんな果敢に開発を続けました
  • 12:49 - 12:52
    失敗したからと言って
  • 12:52 - 12:55
    科学が前進するのを
    やめてしまってはいけないんです
  • 12:55 - 12:57
    我々 教育者の仕事には
  • 12:57 - 12:59
    明らかに 我々に出来るものがありますね
    しっかりやりましょう
  • 12:59 - 13:03
    たとえば 成績の評価は
    子供が小さいうちから始めないと
  • 13:03 - 13:06
    そしてきちんとサポートしていかないといけない
  • 13:06 - 13:09
    子供達に あらゆる機会を与えないといけないんです
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    それが大切です
    でもイノベーションを続け ―
  • 13:12 - 13:16
    きちんとできるまでイノベーションを
  • 13:16 - 13:19
    続けるという考え方
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    それは絶対に重要です
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    ちなみにこれは
  • 13:23 - 13:27
    教育分野全体の課題になるでしょう
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    アメリカは現状を正すのに
    更に50年もの時間を費やすことは出来ません
  • 13:32 - 13:35
    もう時間がないんです
  • 13:35 - 13:38
    ”財政の崖” と言われてもピンときませんが
    今この瞬間我々はまさに
  • 13:38 - 13:41
    教育の崖っぷちを歩いているんです
  • 13:41 - 13:45
    もし「そんな余裕はない」なんて戯言を
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    今後も受け容れると ―
  • 13:48 - 13:51
    ビル・ゲイツは 50億ドルかかると言いましたが
  • 13:51 - 13:53
    アメリカにとって 50億ドルって?
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    今年アフガニスタンで いくら使ったんでしたっけ?
  • 13:56 - 14:00
    いったい何兆ドル?(拍手)
  • 14:00 - 14:03
    国が何かの対策に乗り出すとき
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    瞬く間に何兆ドルという資金が投入されます
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    国家の安全が脅かされると
  • 14:10 - 14:12
    使う金額に糸目はありません
  • 14:12 - 14:15
    この国の安全保障に
  • 14:15 - 14:18
    一番必要なのは 次の世代を
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    我々に取って代わり
  • 14:20 - 14:24
    思想や技術 民主主義その他
  • 14:24 - 14:27
    重要な分野で世界のリーダーとなるべく
  • 14:27 - 14:30
    準備させることです
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    恐らく ほんの微々たること
    微々たることです
  • 14:34 - 14:38
    我々が こうした問題の解決に
  • 14:38 - 14:40
    本格的に乗り出すために必要なのは
  • 14:40 - 14:46
    いよいよそんな時がきたら
    私の怒りも静まるでしょう(笑)
  • 14:46 - 14:51
    そうなれるよう みんな力を貸して下さい
  • 14:51 - 14:54
    ありがとうございました
    ありがとう
  • 14:54 - 15:03
    (拍手)
  • 15:03 - 15:07
    ハーレム・チルドレン・ゾーンの高校中退率は
    どの位ですか?
  • 15:07 - 15:09
    そうですね ジョン
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    昨年度は うちの生徒達全員が
  • 15:11 - 15:12
    高校を卒業しました
  • 15:12 - 15:14
    そして全員が 大学に進学しました
  • 15:14 - 15:17
    今年度も全員が 卒業する見込みです
  • 15:17 - 15:20
    そしてそのうち 93%の学生の
    大学進学が決まったそうなので
  • 15:20 - 15:23
    あとは 残る7%に注力することになる
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    そういったところです(拍手)
  • 15:30 - 15:32
    高校卒業後は 彼等とは
    どんな関係を築いていくんですか?
  • 15:32 - 15:35
    ご存知の通り この国が抱える問題の一つは
  • 15:35 - 15:37
    こうした子供達 無防備な子供達が
  • 15:37 - 15:39
    ようやく学校に入った後
  • 15:39 - 15:40
    記録的な数で中退しているということです
  • 15:40 - 15:44
    そこで しっかりした支援ネットワークを構築して
  • 15:44 - 15:47
    あらゆる面で ちゃんとした親御さんの
  • 15:47 - 15:50
    接し方を真似しなくては ということになったんです
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    そういう親御さんは うるさくないですか?
  • 15:53 - 15:55
    「成績表を見せて この前のテストはどうだった?
  • 15:55 - 15:58
    学校をやめたい?何言ってんの!
  • 15:58 - 15:59
    そんなことしたら 家に入れないわよ」
  • 15:59 - 16:02
    同様に うちの教育特区の子供達の多くは
    そんなことしたら
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    ハーレムに帰れない だってジェフが見張ってるから
    そう分かっています
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    「マジやばい」と思っています
    ダメです ちゃんと学校に行かなきゃ
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    決して冗談じゃありません
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    あとは ヘコタレない根性にも係ってきますけどね
  • 16:11 - 16:15
    子供は そうやすやすと落第させて貰えないと分かると
  • 16:15 - 16:17
    違った意味でプレッシャーを感じます
  • 16:17 - 16:19
    そして簡単には諦めなくなります
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    そもそも そういう自覚がない場合もありますが
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    「てか、本当は嫌なんだけど ―
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    ほら、母親がうるさいからさ」という具合です
  • 16:27 - 16:29
    それは子供にとっては 大切なことで
    様々な局面を乗り越える助けになります
  • 16:29 - 16:33
    今 個別指導やその他 必要な支援を
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    受けられるような戦略的な仕組み作りと共に
  • 16:37 - 16:40
    「君ならできる 結構きついけど
    落第させはしないよ」と
  • 16:40 - 16:42
    激励をおくる方法を模索しています
  • 16:42 - 16:43
    Dr.カナダ ありがとうございました
  • 16:43 - 16:45
    皆さん もう一度盛大な拍手を
  • 16:45 - 16:50
    (拍手)
Title:
ジェフリー・カナダ「破綻していく学校:もうたくさんだ!」
Speaker:
Geoffrey Canada
Description:

なぜ、一体全体どうして、我々の教育システムは50年前と少しも変わっていないんでしょう?当時、何百万人もの子供が落第していました。今も同じ状況です。それは教育業界が、全く効果がない事業計画にしがみついているからにほかなりません。教育支援者のジェフリー・カナダは、データを活用できるようなシステム作り、受益者目線の対応、そして構造的な変革を大胆に提唱します。より多くの子供達が能力を伸ばせるように。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
17:07
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