宇宙に行かずに宇宙に行く方法
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0:01 - 0:03私はいくつかの専門分野を持っています
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0:03 - 0:08科学者としては 昨年来 NASAの
火星シミュレーションの乗組員の司令官であり -
0:08 - 0:15芸術家としては 全地球上の
多文化コミュニティー芸術を創造し -
0:15 - 0:18最近では その両者の統合をしています
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0:18 - 0:21でも最初に NASAのミッションについて
もう少し話をさせてください -
0:21 - 0:23ハワイ宇宙探査模擬実験(HI-SEAS)計画です
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0:23 - 0:27HI-SEASはNASAの出資による
惑星表面の模擬体験で -
0:27 - 0:30ハワイのマウナ・ロア火山で行われています
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0:30 - 0:33この研究プログラムは
特に少人数の乗組員が -
0:33 - 0:38長期間 隔離状態に置かれた場合の影響を
研究するために計画されました -
0:38 - 0:42私はこのドームの中で
6名の乗組員と共に4ヶ月間生活しました -
0:42 - 0:44もちろん とても興味深い経験でした
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0:44 - 0:46我々はあらゆる研究を行いました
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0:47 - 0:50主な研究のテーマは
食べ物に関するものですが -
0:50 - 0:52食べ物の研究以外にも-
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0:52 - 0:55宇宙のかなたで宇宙飛行士達が
新しい食料システムを作り上げることや- -
0:55 - 0:58その他 あらゆる研究を行いました
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0:58 - 1:01ここに見えるように実物大の宇宙服を着込んでの
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1:01 - 1:03船外活動なども行いましたが
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1:03 - 1:06他にも1日の終わりに行われる
アンケート調査のような -
1:06 - 1:08こまごまとした仕事も沢山ありました
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1:08 - 1:10とても とても忙しい仕事です
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1:10 - 1:12ご想像の通り
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1:12 - 1:15狭い場所で長期間
少人数だけで生活することは -
1:15 - 1:17とても困難なことです
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1:17 - 1:19あらゆる精神的なチャレンジがあります
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1:19 - 1:23この環境でどのようにチームを維持するのか
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1:23 - 1:26このような環境で 人々が感じることになる
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1:26 - 1:28時間感覚のゆがみ
例えば 睡眠障害に -
1:28 - 1:30どう対処するのか といった問題です
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1:30 - 1:32しかし 学ぶことも多くありました
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1:32 - 1:35私は個々の乗組員達が
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1:35 - 1:37このような状況をいかに克服するのか
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1:37 - 1:41いかに乗組員を生産的で幸せに保つのか
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1:41 - 1:44例えば 彼らに多くの自主性をもたせることが
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1:44 - 1:45良い解決法の1つになります
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1:45 - 1:48そして正直なところ
私は乗組員の司令官だったので -
1:48 - 1:50リーダーシップについても多くを学びました
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1:50 - 1:52そして このミッションを通じて
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1:52 - 1:57宇宙空間での人類の未来について
より深く考えるようになりました -
1:57 - 2:00人類は宇宙へと飛び出して
そして宇宙空間で住み始めるでしょう -
2:00 - 2:02私はそう確信しています
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2:02 - 2:0650年かかるかもしれません
もしかしたら500年かかるかもしれません -
2:06 - 2:08しかし いつか必ずその時は来ます
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2:08 - 2:12さて私はSeekerと呼ばれる
新しいアートプロジェクトを思いつきました -
2:12 - 2:16Seekerプロジェクトは
世界中の意欲的な団体が -
2:16 - 2:19人類が生活し 生存するための
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2:19 - 2:23宇宙船の試作品を考えるというものです
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2:23 - 2:24それがプロジェクトの核心です
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2:24 - 2:27ここで 1つ重要なことがあります
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2:27 - 2:29これは反ユートピア・プロジェクトではありません
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2:29 - 2:32「神よ 世界は間違った方向に進んでいます
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2:32 - 2:35我々は別の場所で違う未来が必要なので
脱出します」 というものではありません -
2:35 - 2:36いやいや
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2:37 - 2:40基本的には このプロジェクトは人々が
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2:40 - 2:43地球という制約から踏み出し
我々の将来について -
2:43 - 2:46もう一度想像してもらおうというものです
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2:46 - 2:48このプロジェクトは実に有益で
とてもうまく行っています -
2:48 - 2:52だからこれは我々の仕事の中でも
本当に重要な要素です -
2:52 - 2:57今では このプロジェクトでは
私は共創アプローチを用いています -
2:57 - 2:59皆さんが多くの芸術家から
想像されるものとは -
2:59 - 3:02少し異なったアプローチです
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3:02 - 3:06私は基本的な着想を
グループやコミュニティの中に投げ込みます -
3:06 - 3:08人々がそれに引きつけられます
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3:08 - 3:12そして共同で 作品を構想し
作り上げていきます -
3:12 - 3:14まさに シロアリみたいな感じです
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3:14 - 3:15我々はただ一緒に作業しているため
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3:15 - 3:18たとえば建築家が訪問して
我々の作業を見た時に -
3:18 - 3:21基本計画もなく建造する方法を理解するのに
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3:21 - 3:23少々苦しむことがあります
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3:23 - 3:26我々はいつも幻想的でかつ居住可能な
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3:26 - 3:29巨大な彫刻物を提案しています
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3:30 - 3:33最初のバージョンは
ベルギーとオランダで作成されました -
3:33 - 3:36ほぼ50人のチームによって作られました
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3:36 - 3:39このプロジェクトのバージョン2は
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3:39 - 3:41別の国 スロベニアで
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3:41 - 3:45新しいグループにより
別のやり方で建築されました -
3:45 - 3:48彼らは建造物の上部を取り除き
作品の基礎だけを残し -
3:48 - 3:50全く新しいもの
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3:50 - 3:53より生物の形に近い
建造物を作り上げました -
3:53 - 3:55そしてこのプロジェクトのもう1つの肝心な点は
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3:55 - 3:59進化する作品であり
進化する建造物である点です -
3:59 - 4:03これがたった数週間前にオランダで発表された
最新のバージョンです -
4:03 - 4:07宇宙船を建設するためのモジュールとして
キャンピングカーを使っています -
4:07 - 4:09我々はいくつかの中古のキャラバンを購入し
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4:09 - 4:11切断し
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4:11 - 4:13宇宙船へと組み立て直したのです
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4:13 - 4:16我々が宇宙船について考える時
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4:16 - 4:19技術的な問題にだけ
取り組んでいるわけではありません -
4:19 - 4:22我々は3つのシステムの統合について
考えているのです -
4:22 - 4:25生態系、人、そして技術です
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4:25 - 4:28そのため プロジェクトには常に
生態系の要素が多く取り込まれています -
4:28 - 4:31ご覧の通り
アクアポニック(水耕・養殖)装置が -
4:31 - 4:33宇宙飛行士の周りを取り囲んでいます
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4:33 - 4:38ですから彼らはいつも
自分たちが食する食物に接しています -
4:39 - 4:42そして このプロジェクトで最も典型的なのは
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4:42 - 4:49このアートとデザインというプロジェクトと共に
隔離ミッションが遂行されるという点です -
4:49 - 4:52我々は実際に数日間連続で
閉じこもり -
4:52 - 4:53建造したものをテストするのです
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4:53 - 4:55例えば 右側の写真は
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4:55 - 4:57スロベニアのリュブリャナにある
モダンアート美術館での -
4:57 - 5:00隔離ミッションの様子です
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5:00 - 5:03そこでは6名の芸術家とデザイナーが
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5:03 - 5:05―私もその中の1人ですが―
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5:05 - 5:074日間美術館に閉じこもっています
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5:07 - 5:10もちろん これ自体がパフォーマンスであり
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5:10 - 5:14チーム全員にとても大きな経験になります
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5:14 - 5:19さて 次のプロジェクトは
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5:19 - 5:23TEDフェローでもある
カミロ・ロドリゲス・ベルトランと共に -
5:23 - 5:27神秘的な土地
チリのアタカマ砂漠で現在進行中です -
5:27 - 5:30まず ここは火星の環境に近いと考えられており
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5:30 - 5:33実際にある場所の風景は
火星そっくりで -
5:33 - 5:36ここはNASAが機材をテストする為に
使われています -
5:36 - 5:39そして 星の観察を通じて宇宙とつながってきた
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5:39 - 5:42長い歴史があります
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5:42 - 5:44そして 現在は ここに建設された
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5:44 - 5:46巨大な天体望遠鏡 ALMAの拠点です
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5:47 - 5:51しかし 同時にここは地球上で
最も乾燥した場所であり -
5:51 - 5:54それが 我々のプロジェクトを
とても興味深くさせています -
5:54 - 6:00なぜなら図らずも 持続可能性の
完全な研究が必要となるからです -
6:00 - 6:02他に選択肢はありません
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6:02 - 6:04私は何がここで起こるのか
とても興味を持って見ています -
6:04 - 6:08プロジェクトの
この特定のバージョンにおいて 特に -
6:08 - 6:10チームが現地の人たち
原住民の人たちと -
6:10 - 6:13いかにつながれるかという点に
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6:13 - 6:14私は強い興味を抱いています
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6:14 - 6:17原住民の人々は
この場所に長い間住んできており -
6:17 - 6:20持続性のプロだと考えることが
できるでしょう -
6:20 - 6:22だから私は彼らから何を学べるのかに
とても興味があり -
6:22 - 6:26原住民の知識を宇宙開発に役立てたいのです
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6:27 - 6:32我々は宇宙空間で人類の未来の見かたを
再定義しようとしています -
6:32 - 6:36生物学、技術と人々の統合を探求したり
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6:36 - 6:39共創アプローチを用いたり
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6:39 - 6:42地域的な伝統の使用と探究することによる
試みです -
6:42 - 6:47こうして過去から何を学べるかを考え
それを遥かな未来に活かそうとしています -
6:47 - 6:48どうもありがとう
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6:48 - 6:51(拍手)
- Title:
- 宇宙に行かずに宇宙に行く方法
- Speaker:
- アンジェロ・フェルマーレン
- Description:
-
「我々は宇宙空間に住み始めます」とNASAの乗組員の司令官であるアンジェロ・フェルマーレンは言います。「50年かかるかもしれないし、500年かもしれないが、いつかその時は来る」と。TED のシニア・フェローが、宇宙の彼方で人類が生活していくことに備えた彼の仕事を紹介する魅力的なトークです。 さらには彼が世界中の人々に投げかけている、地球外で人類が住む家を設計する、興味深いアートプロジェクトを紹介します。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 07:04
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How to go to space, without having to go to space | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How to go to space, without having to go to space | ||
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Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How to go to space, without having to go to space |
Tomoyuki Suzuki
Grace Parkさん
こんにちは。レビュー内容をMessage Boxにお送りしましたので、ご覧ください。
鈴木