保健医療分野におけるビッグデータ革命の驚くべき萌芽 | ジョエル・セラニキオ | TEDxAustin
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0:18 - 0:20こんな古いジョークがあります
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0:20 - 0:22警官が夜中に
担当区域を巡回していると -
0:22 - 0:25街灯の下で地面を見つめながら
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0:25 - 0:28行ったり来たりしている男に出会いました
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0:28 - 0:29「何をしているのか?」と警官が聞くと
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0:29 - 0:31男は「カギを探している」と
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0:31 - 0:33そこで 警官も一緒になって
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0:33 - 0:35辺りをくまなく探してみました
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0:35 - 0:37しばらく探しても
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0:37 - 0:38カギはありません
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0:38 - 0:41警官は聞きました 「本当にここか?
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0:41 - 0:43確かに ここで失くしたのか?」
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0:43 - 0:44男の答えは「ノー」でした
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0:44 - 0:46「ホントは 道の反対側なんだ
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0:46 - 0:48でも こっちの灯りは明るいし」
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0:48 - 0:51(笑)
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0:52 - 0:55「ビッグデータ」という言葉を
最近よく聞きます -
0:55 - 0:58これは インターネットを介した
やりとりの中で -
0:58 - 1:00我々が日々作りだしている
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1:00 - 1:01あらゆるデータを指します
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1:01 - 1:03FacebookやTwitterから
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1:03 - 1:07音楽や映画やストリーミングまで
何もかもが提供元になります -
1:07 - 1:08むろん TEDの生中継映像も
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1:08 - 1:11ビッグデータの研究者いわく
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1:11 - 1:13いま最大の問題は 情報が とにかく
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1:13 - 1:15膨大であるということ
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1:15 - 1:18それを整理する方法が
大きな課題だといいます -
1:19 - 1:21国際保健の分野で働いている
私にとっては -
1:21 - 1:23そんなことは問題ではありません
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1:24 - 1:27なぜならインターネットを使えば
情報が得やすくなるとはいえ -
1:28 - 1:32我々の目の前にある問題を
解決するための情報は -
1:32 - 1:34そもそもインターネット上にないからです
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1:34 - 1:36例えば 我々は今
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1:36 - 1:39どれほどの人が 災害や紛争に
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1:39 - 1:41苦しんでいるかを把握していません
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1:41 - 1:45発展途上国では 薬がどの病院にあって
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1:45 - 1:46どの病院にはないかも
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1:46 - 1:48まったく見当がつきません
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1:48 - 1:52そのような国の病院への
薬の供給体制もわからないのです -
1:52 - 1:55さらに驚くべきことに
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1:55 - 1:59ボリビアやボツワナやブータンなどの
発展途上国で -
1:59 - 2:02何人の子どもが生まれ
またそこで暮らしているかも -
2:04 - 2:06これらの国々で先週 何人の子どもが
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2:06 - 2:07死んだのかも知りません
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2:07 - 2:10高齢者や精神疾患患者の
ニーズも知りません -
2:10 - 2:13このように 非常に重要な問題や
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2:13 - 2:16解決すべき問題を抱えた地域について
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2:16 - 2:19ほとんど何も知らないのです
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2:21 - 2:24その理由の1つは
国際保健分野の問題を解決するため -
2:24 - 2:28データを集めるのに使用している
情報システムは -
2:28 - 2:33このようなものだからです
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2:33 - 2:35約5千年前からある方法で
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2:35 - 2:37使ったことがある人もいるでしょう
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2:37 - 2:38もはや時代遅れですが
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2:38 - 2:41我々が99%の仕事で いまだに使っている
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2:41 - 2:43紙の調査票です
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2:44 - 2:46この写真では
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2:46 - 2:49インドネシアの保健省の看護師が
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2:49 - 2:52紙の調査票を持って 田舎を回っています
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2:52 - 2:54とても蒸し暑いはずです
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2:54 - 2:58彼女は数週間 数カ月かけて
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2:58 - 2:59何千ものドアをノックして
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2:59 - 3:01尋ねるのです
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3:01 - 3:04「アンケートに ご協力をお願いします
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3:04 - 3:08お子さんはいます? ワクチンの接種は?」と
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3:08 - 3:10なぜなら
インドネシアでどれだけの子どもが -
3:10 - 3:13ワクチンを接種しているかどうかの情報は
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3:13 - 3:14インターネット上にはなく
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3:14 - 3:18ドアをノックして歩くしかないからです
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3:18 - 3:21数万軒の家を回ることもあります
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3:21 - 3:24数カ月あるいは数年
かかることさえあるのです -
3:24 - 3:27インドネシアの国勢調査は
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3:27 - 3:292年はかかることでしょう
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3:29 - 3:31そして 問題はもちろん
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3:31 - 3:33すべてが紙ベースだということです
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3:33 - 3:36至るところで 紙の調査票が使われます
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3:36 - 3:38ワクチンの調査にも紙
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3:38 - 3:41病院受診者のカルテにも紙
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3:41 - 3:46薬や血液の供給の管理にも 紙…
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3:46 - 3:49ほかにも様々な用途で 紙を使いますが
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3:49 - 3:51これらはいずれも
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3:51 - 3:54最終的にはこのように
同じところに行きつきます -
3:54 - 3:57トラック一杯のデータです
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3:59 - 4:02これは私が参加していた 数年前の
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4:02 - 4:05ザンビアのある地方のわずか1区画の
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4:05 - 4:07ワクチンの接種状況に関する
たった1回の調査分です -
4:07 - 4:10知りたかったのは
ザンビアでどれだけの子どもが -
4:10 - 4:13ワクチン接種を受けているかと
いうことだけだったのですが -
4:13 - 4:16これが数週間で
米国で言えば「郡」の規模の -
4:16 - 4:171つの地区から集まった
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4:17 - 4:20データなのです
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4:20 - 4:23問題が想像できるでしょう?
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4:23 - 4:25ザンビア全体が
たった1つの質問に答えるだけで -
4:26 - 4:28このようなことになります
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4:28 - 4:31何台ものトラックが
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4:31 - 4:34データで一杯になってしまうのです
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4:34 - 4:37さらに悪いことに
それは始まりに過ぎません -
4:37 - 4:39いったんデータを集めたら
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4:39 - 4:42当然 誰か不運な人が
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4:42 - 4:44コンピューターに
入力しなければなりません -
4:44 - 4:46実際 学生の頃
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4:46 - 4:48私はその不運な人でした
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4:48 - 4:51あまり丁寧にやらなかったことも
しばしばでした -
4:51 - 4:53入力ミスもたくさんあるはずです
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4:53 - 4:56誰にもバレてませんが
データの質は悪かったでしょう -
4:56 - 4:59ともかくもデータが入力されれば
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4:59 - 5:01それが分析され
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5:01 - 5:03分析結果が出ると
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5:03 - 5:06その結果を利用して
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5:06 - 5:09ワクチンの普及が進められます
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5:09 - 5:14地球全体での健康を考えたときに
何よりも最悪の事態は -
5:14 - 5:17ワクチンを接種しなかったために
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5:17 - 5:20子どもたちを死なせてしまうことですからね
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5:20 - 5:23わずか1ドルのワクチンを
接種しなかっただけで -
5:23 - 5:27数百万の子どもたちが
毎年亡くなっているのです -
5:27 - 5:30実のところ 数百万というのは
大雑把な見積もりで -
5:30 - 5:33毎年死亡する子どもの
正確な人数はわかりません -
5:33 - 5:36さらにひどいことに
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5:36 - 5:39私が学生の頃に担当していた
データ入力の部分には -
5:39 - 5:416カ月もかかることがあります
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5:41 - 5:442年ということさえあるんです
コンピューターへ入力するだけなのに -
5:44 - 5:46時には入力されないことさえあります
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5:46 - 5:48珍しいことではありません
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5:48 - 5:50さて皆さんの知恵をしぼってください
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5:50 - 5:53ここに数百人のチームがあります
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5:53 - 5:56彼らはある質問の回答を求めて
調査に着手します -
5:56 - 5:58燃料やコピー代や日当で
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5:58 - 6:01数十万ドルはかかるでしょう
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6:02 - 6:04そして 何かの理由で調査が失速したり
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6:04 - 6:05資金がなくなったりすると
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6:05 - 6:07すべてが無駄に終わります
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6:07 - 6:10集めたデータがコンピューターに
入力されないからです -
6:10 - 6:12処理が止まるのです
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6:12 - 6:13しかも これが頻繁に起こります
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6:13 - 6:16こうして 国際保健に関する決断を下すとき
根拠にされるデータは -
6:16 - 6:19少ないか 古いか 存在しないかです
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6:21 - 6:23そこで 1995年に
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6:23 - 6:26この流れを改善できないかと
私は考え始めました -
6:26 - 6:29今考えると1995年はずいぶん前です
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6:29 - 6:32時の流れの早さに震えあがりますね
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6:32 - 6:35当時人気だった映画は
『ダイ・ハード3』です -
6:35 - 6:38ブルース・ウィリスは今よりも髪が多かった
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6:38 - 6:40私は疾病管理センター(CDC)で
働いていて -
6:40 - 6:42私自身も もっと髪がありました
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6:43 - 6:46しかし1995年当時
もっとも重要だったのは -
6:46 - 6:47これです
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6:47 - 6:50今では想像もできませんが
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6:50 - 6:53これが最先端の携帯端末だったのです
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6:54 - 6:56iPhoneでもGalaxyでもありません
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6:56 - 6:58Palm Pilotです
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6:58 - 7:01この端末を初めて見たとき
こう思いました -
7:01 - 7:04「これなら 調査票を数万件も保存できる
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7:04 - 7:07これに入れたらいいんじゃないか
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7:07 - 7:11そうしたらこれ1つ持って 現場に出られる
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7:11 - 7:12やってみようじゃないか
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7:12 - 7:14もしそれが実現できるなら
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7:14 - 7:17つまり もし最初から電子データ形式で
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7:17 - 7:19集められるなら
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7:19 - 7:22入力するプロセスも
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7:24 - 7:28入力する人手も省くことができる
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7:28 - 7:29すぐに分析に着手できて
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7:29 - 7:33結果は人命を救うために
すぐに活用することができる」 -
7:33 - 7:35だから 私は行動を起こしました
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7:35 - 7:39CDCの仕事で 様々なプログラムのため
世界中を巡り歩くなか -
7:39 - 7:43紙の調査票ではなくPalm Pilotで
データを集める方法を -
7:43 - 7:45教え始めました
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7:45 - 7:47とてもうまくいきました
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7:47 - 7:49まさに誰もが予想したようになったのです
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7:49 - 7:50わかりますか?
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7:50 - 7:54デジタルデータの収集は
紙よりもずっと効率的です -
7:54 - 7:56この頃 私のビジネスパートナーで
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7:56 - 7:59今日ここに
ご主人のマシューと来ているローズは -
7:59 - 8:02同じようなことを
米国赤十字で行っていました -
8:02 - 8:05しかし この数年後
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8:05 - 8:09おそらく6〜7件の
プログラムを終えた頃に -
8:09 - 8:12私は ふと気づきました
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8:12 - 8:13この調子で続けたとすると
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8:13 - 8:16私が退職するまでに
20~30件は実施できるでしょう -
8:16 - 8:19ただ 問題なのは
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8:19 - 8:2220~30件のプログラムで
方法を教えて回ったところで -
8:22 - 8:24それは大海の一滴に
すぎないということです -
8:24 - 8:28発展途上国で
プログラムの改善に必要なデータは -
8:28 - 8:31保健医療分野のものだけに
絞り込んだとしても -
8:31 - 8:34莫大なのです
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8:34 - 8:38何百万 何千万ものプログラムが存在し
何百万もの病院が -
8:38 - 8:40薬やワクチンを届けるプログラムを
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8:40 - 8:41必要としています
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8:41 - 8:44また 学校では
生徒の出欠の記録を取ります -
8:44 - 8:48このとおり
実に様々なデータが必要です -
8:48 - 8:51これまでのやり方を続けていくと
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8:52 - 8:55私がキャリアを終えるまでに
世界を少しでも変えることは -
8:55 - 8:57到底無理だと気づいたのです
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8:57 - 8:59そこで頭をひねって考えました
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8:59 - 9:02私が踏んできたプロセスは
どのようなものだったのかと -
9:02 - 9:04人々に どう教えてきたのか
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9:04 - 9:06トレーニングを
もっと早く効果的に行うには -
9:06 - 9:09何が障害になっているのかと
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9:09 - 9:12しばらく考えたあげく
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9:14 - 9:16残念な結論に達しました
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9:16 - 9:18それは何かというと
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9:18 - 9:20悲しい発見ですが
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9:20 - 9:22「私」だったのです
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9:22 - 9:24どういうことかと言いますと
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9:24 - 9:25私が開発したプロセスは
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9:25 - 9:30常に 私が中心にいることを
前提にしていました -
9:32 - 9:35この技術を使いたければ
私に連絡をとらなければならない -
9:35 - 9:37まず 私の存在を確かめるのです
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9:37 - 9:40その上 私の出張の手配を
すべてしなければなりません -
9:40 - 9:43私の滞在費 旅費 日当も必要です
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9:44 - 9:471万〜3万ドルはかかるでしょう
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9:47 - 9:49さらに 私のスケジュールが合い
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9:49 - 9:51休暇中でないことが前提です
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9:51 - 9:53つまり このシステムはすべて
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9:53 - 9:56誰か特定の人物に依存しないと
成り立ちません -
9:56 - 9:57ときにその人物は複数名かもしれません
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9:57 - 9:59このペースでは間に合わない
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9:59 - 10:02技術を普及させる上での問題は
これだったのです -
10:02 - 10:04しかも今すぐ対処が必要です
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10:04 - 10:07そこで 自分を枠組みから外そうと
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10:07 - 10:08考え始めました
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10:11 - 10:13私が考えたのは
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10:13 - 10:15どうやって自分を
枠の外に置くかでした -
10:15 - 10:17長いこと 悩みましたよ
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10:17 - 10:21それまで私は こう教え込まれていました
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10:21 - 10:22自国外で技術を普及させるには
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10:22 - 10:24コンサルタントが必要だと
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10:24 - 10:26それは大体男性で 私のような見た目
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10:26 - 10:29大抵 この国のような土地から飛行機で
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10:29 - 10:32肌の黒い人たちの国へやってきます
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10:32 - 10:35航空券を買い
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10:35 - 10:38時間を費やし 出張手当を支払い
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10:38 - 10:40ホテル代やスタッフへの
支払いにも金を使う -
10:40 - 10:44当時の私が知る限り
これが技術を普及させる唯一の方法で -
10:44 - 10:46別の方法を見つけられずにいました
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10:46 - 10:48しかし 奇跡が起きました
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10:48 - 10:51端的に言えば Hotmailです
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10:51 - 10:53“何が奇跡だ?”と思われたでしょうが
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10:53 - 10:55私にとってはそうだったんです
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10:55 - 10:58この問題に取り組んでいるとき
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10:59 - 11:02私はアフリカ サハラ以南の地域で
働いていました -
11:02 - 11:04一緒に働いていた
地元の保健医療従事者たちは全員 -
11:04 - 11:08Hotmailのアカウントを持っていました
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11:10 - 11:12私ははっとしました “ちょっと待て”と
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11:12 - 11:16“Hotmailの関係者が
ケニアの保健省にやって来て -
11:16 - 11:18何かトレーニングしたわけじゃない
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11:19 - 11:23つまり世界中を飛び回ったりしなくても
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11:23 - 11:25Hotmailの技術は皆に浸透したんだ
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11:25 - 11:27もう少し考えた方がよさそうだ”
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11:27 - 11:29私がこう思う一方で 世間では
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11:29 - 11:32さらに新しい動きが起こっていました
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11:32 - 11:35LinledInやFlickr
GmailやGoogleマップなど -
11:35 - 11:36次々に登場したんです
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11:36 - 11:39もちろん これらは皆クラウドベースで
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11:39 - 11:41訓練を必要としません
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11:41 - 11:43プログラマーは必要ないし
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11:43 - 11:44コンサルタントも要りません
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11:44 - 11:47これらのビジネスモデルはすべて
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11:47 - 11:50トレーニングをしなくても
すぐに使いこなせるような -
11:50 - 11:51シンプルなものだからです
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11:51 - 11:54そのウェブサイトに
アクセスするだけでいい -
11:54 - 11:57そこで私は 今までの活動を
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11:58 - 12:00ソフトウェア化しようと思いました
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12:00 - 12:04人々に 端末の使い方を
教えるのではなく -
12:04 - 12:07研修も私の関与も一切不要な
新しいソフトウェアを -
12:07 - 12:09作ればいいのでは?
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12:09 - 12:10そこで 実行に移しました
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12:10 - 12:16オンライン調査票作成ソフトウェア
Magpiを開発したんです -
12:16 - 12:17私に問い合わせは不要です
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12:17 - 12:20ウェブサイトを見ればいいだけです
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12:20 - 12:22調査票を一度作ってしまえば
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12:22 - 12:25あとは 様々な機種の
携帯電話に送信するだけです -
12:25 - 12:28今は Palm Pilot は使わなくなり
携帯電話の時代ですが -
12:28 - 12:31スマートフォンでなくても
こんな簡単な端末で大丈夫 -
12:31 - 12:34たとえば右側の Symbian OS の携帯は
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12:34 - 12:36発展途上国では 非常に普及しています
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12:36 - 12:40このソフトウェアの長所は
Hotmailと同じで -
12:40 - 12:41クラウドベースであり
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12:41 - 12:44訓練もプログラミングも
コンサルタントも不要な点です -
12:44 - 12:46また さらなる利点もあります
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12:46 - 12:49このシステムを立ち上げた当初は
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12:49 - 12:51Palm Pilotを
使っていたときと同じように -
12:51 - 12:54データの収集と即時アップロードを行い
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12:54 - 12:56データセットを作成することだけが
目的でした -
12:56 - 12:59しかしデータは
コンピューターに入力してあるので -
12:59 - 13:02地図や 分析結果とそのグラフも
すぐに作成できます -
13:02 - 13:04完了に2年もかかっていたプロセスを
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13:04 - 13:08こうして5分に短縮することができました
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13:08 - 13:10効率は飛躍的に上がりました
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13:10 - 13:14クラウドなら 研修もコンサルタントも
そして私も 要りません -
13:15 - 13:17さっき説明したとおり 最初の数年間は
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13:17 - 13:19この作業のため 昔ながらのやり方で
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13:19 - 13:21各国を訪問していました
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13:23 - 13:26訓練してきた人の数は 1千人程度です
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13:26 - 13:27ソフトウェア導入後 どうなったか?
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13:27 - 13:29直後の3年間で
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13:29 - 13:31ウェブサイトへの登録者数は1万4千
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13:31 - 13:33ユーザーは 多様なデータ収集を始めました
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13:33 - 13:35まず災害対策のデータ
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13:35 - 13:38カナダの養豚家は
豚の病気や群れの行動を追跡し -
13:39 - 13:41治療薬の供給状況を追った人もいました
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13:42 - 13:45また 国際救助委員会(IRC)の例も
私は気に入ってます -
13:45 - 13:48文字の読み書きが 少し苦手な助産婦に
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13:48 - 13:5110ドルの携帯電話を配布し
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13:51 - 13:54我々のソフトウェアを使って
週1回 メールを送ってもらいます -
13:54 - 13:57出産数や死者数のデータです
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13:57 - 14:00こうしてIRCは 国際保健では画期的な
データを入手できたのです -
14:00 - 14:04シエラレオネでの
ほぼリアルタイムの集計です -
14:04 - 14:05国内で 赤ちゃんが何人生まれたか
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14:05 - 14:08子どもは何人いるのか
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14:08 - 14:10現地からのデータです
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14:10 - 14:12亡くなった子どもの数も分かります
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14:13 - 14:15また 人権のための医師団(PHR)の例も
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14:15 - 14:17この取り組みは
保健医療とは少し違います -
14:17 - 14:22PHRはコンゴで レイプ検査の手順を
人々に教えていました -
14:22 - 14:24需要が非常に高かったからです
-
14:24 - 14:25ひどい事実ですね
-
14:25 - 14:28PHRは 我々のソフトウェアで
証拠を記録しています -
14:28 - 14:31例えば写真など
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14:31 - 14:33犯人の裁判時に 利用するためです
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14:34 - 14:38一方 英国の慈善団体Camfedは
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14:38 - 14:41女の子が学校を続けられるよう
家族に補助金を払います -
14:41 - 14:45この団体の活動で
最も効果の高いプログラムです -
14:45 - 14:49その支払い額や出欠 成績の記録を
かつては紙で管理していました -
14:49 - 14:52教師がこの団体に送った
少女たちの成績や出欠を -
14:52 - 14:55レポートにまとめるまで
およそ2〜3年かかっていましたが -
14:55 - 14:56今は リアルタイム処理
-
14:56 - 14:59クラウドで低コストの このシステムを使い
-
14:59 - 15:04Camfedは5カ国で活動し
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15:04 - 15:05数万人の少女たちを救っているのに
-
15:05 - 15:09その経費は 全部で年間1万ドルです
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15:09 - 15:11私が現地に2週間出張し
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15:11 - 15:14コンサルテーションをするより
よほど安くあがるんです -
15:15 - 15:19何度も言いますが
昔ながらの方法で仕事を進めていた頃は -
15:19 - 15:23自分の功績は いくら頑張っても
大海の一滴だと思っていました -
15:23 - 15:2510~30程度のプログラムですから
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15:25 - 15:27そこから随分進歩してきましたが
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15:27 - 15:29現時点でもこう思います
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15:29 - 15:31ウェブサイトの利用者が
1万4千人に増えたところで -
15:31 - 15:33大海の一滴には 変わりない
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15:33 - 15:36でも 昔とは何かが違う
明らかに 大きく変わりました -
15:36 - 15:38どこが違うのかというと
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15:38 - 15:42我々は 支援を求める人に
直接会うことはなくなりました -
15:42 - 15:45全員を支援するには
時間が足りないからです -
15:45 - 15:48我々にコンタクトを取らなくても
活動できるようにしました -
15:48 - 15:52我々は 様々なツールを作っています
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15:52 - 15:57子どもの学業継続の支援
乳児の出生数や死亡数の集計 -
15:57 - 16:01犯罪者の逮捕と起訴などに
役立てるツールです -
16:01 - 16:05この活動で 我々が目指しているのは
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16:06 - 16:07現状を より詳細に捉えて
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16:07 - 16:08より的確に把握することです
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16:10 - 16:13そうして人命を救い
生活の質を向上させたいのです -
16:14 - 16:15ありがとう
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16:15 - 16:17(拍手)
- Title:
- 保健医療分野におけるビッグデータ革命の驚くべき萌芽 | ジョエル・セラニキオ | TEDxAustin
- Description:
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世界規模で保健医療に関する情報を収集する作業は、かつては科学的にきわめて不完全な方法で行われていました。調査員は村落の1軒1軒を回って、ドアを叩いて質問を投げかけ、返ってきた答えを紙に書き込み、後でその情報をシステムに入力します。こんな不確かな情報を元に、この国の政府は大きな決断を下していたものでした。「データオタク」であるジョエル・セラニキオは、保健医療に関する情報の収集方法が、ここ10年ですっかり様変わりしたことを報告してくれます。変化のきっかけはPalm PilotとHotmailの普及でしたが、今ではクラウドに移行しつつあります。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 16:22