誰にだってチャンスは与えられて然るべきもの
-
0:01 - 0:02まず はじめに
-
0:02 - 0:05この5年の間に
世界でも最も貧しい国々を訪ねる— -
0:05 - 0:07非常に貴重な機会を与えられ
-
0:07 - 0:09経験したことを
お話ししたいと思います -
0:10 - 0:13このような光景は 近頃
どこでも しょっちゅう見かけます -
0:13 - 0:17子どもたちが
スマートフォンに見入っています -
0:17 - 0:21スマートフォンは 最貧の国々にまで
多大な影響をもたらしています -
0:21 - 0:23ある時 私は同僚に
こう言いました -
0:23 - 0:26「世界中で 向上心が
沸き起こっていると感じる -
0:27 - 0:30しかも目指すところが
似通ってきているようだ」 -
0:31 - 0:35経済学者を数人集めて
実際どうなのか調べてもらいました -
0:35 - 0:36本当に 世界の人の望むものが
-
0:36 - 0:38まとまりつつあるのか
についてです -
0:38 - 0:44ギャラップ社の生活満足度調査などを
調べた結果 分かったのは -
0:44 - 0:47インターネットが使える環境では
-
0:47 - 0:49生活満足度が高いということでした
-
0:49 - 0:52しかし同時に
非常に重要なことが起こります -
0:52 - 0:54「参照所得」—
-
0:54 - 0:57つまり 自分の所得の
比較対象となる額も -
0:57 - 0:58上昇するのです
-
0:58 - 1:02例えば ある国における参照所得が
-
1:02 - 1:05他国と比較した結果
10パーセント上がった場合 -
1:05 - 1:08平均的には
-
1:08 - 1:11その人自身の所得も
最低5パーセントは上がらないと -
1:11 - 1:13生活満足度の水準を
保てないわけですが -
1:13 - 1:17低所得層になると
-
1:17 - 1:20参照所得が10パーセント上がった場合
-
1:20 - 1:21所得はさらに上がらないといけません
-
1:21 - 1:2420パーセント程度は上げる必要があります
-
1:24 - 1:26となると 向上心が高まりつつある今
-
1:26 - 1:28根本的な疑問が湧いてきます
-
1:28 - 1:29今後 起こりうることは
-
1:29 - 1:32向上心に機会が結びついて
-
1:32 - 1:35勢いが生まれ
経済成長につながるということなのか— -
1:35 - 1:39例えば私の生まれた国である
韓国がそうだったように— -
1:39 - 1:44それとも 向上心の先には
不満が待っているだけなのか -
1:44 - 1:48これは深刻な懸念事項です
というのも2012年から2015年の間に -
1:48 - 1:51テロ事件の数が74パーセントも
増加しているからです -
1:51 - 1:56テロで死亡した人の数は
2.5倍に増えました -
1:56 - 1:58現在 20億人が
-
1:58 - 2:00危険 紛争 暴力と
隣り合わせで生活し -
2:00 - 2:052030年には 世界の
貧困層の60パーセント以上が -
2:06 - 2:10危険 紛争 暴力と隣り合わせで
生活することになると言われています -
2:10 - 2:12では どうやって人々の
向上心に応えればいいのでしょうか -
2:13 - 2:14そのために力を尽くすための
-
2:14 - 2:17新しい考え方はできないでしょうか?
-
2:17 - 2:20できないとしたら非常に心配です
-
2:20 - 2:25インターネットにより 人々の向上心は
かつてなく膨らみつつあります -
2:25 - 2:27誰もが 他のみんなの生き方を
覗ける時代です -
2:27 - 2:30そうした環境で生まれる向上心に
応える力は -
2:30 - 2:32育っているのでしょうか?
-
2:32 - 2:34もっと詳しくお話ししたいので
-
2:34 - 2:36まずは私自身の話から
始めたいと思います -
2:36 - 2:38この女性は私の母ではありませんが
-
2:38 - 2:40朝鮮戦争の最中
-
2:40 - 2:42母は まさにこんな感じで
-
2:42 - 2:44自分の妹を背負って
-
2:44 - 2:47時には歩きで移動しながら
-
2:47 - 2:50戦時下のソウルを脱出しました
-
2:50 - 2:53そして 奇跡が重なって
-
2:53 - 2:57両親は二人とも奨学生として
ニューヨークに行けることになり -
2:57 - 3:02実際 出会ったのも結婚したのも
ニューヨークだったそうです -
3:02 - 3:04父もまた避難民でした
-
3:04 - 3:0919歳の時 北朝鮮に
家族を残して -
3:09 - 3:1038度線の国境を超え
-
3:10 - 3:13再び親兄弟と会うことは
ありませんでした -
3:13 - 3:16母と結婚して
ニューヨークに住んでいた父は -
3:16 - 3:19有名レストランで
ウェイターとして働いていました -
3:19 - 3:21両親の夢は膨らみました
-
3:21 - 3:251950年代にニューヨークのような都市に
住むとはどういうことかを -
3:25 - 3:26理解していたのです
-
3:27 - 3:31兄が生まれた後
両親は韓国に戻り -
3:31 - 3:35私の記憶に残る限りでは
まあ平和な生活を送っていました -
3:35 - 3:37しかし当時の韓国は
-
3:37 - 3:40世界でも最も貧しい国の一つで
-
3:40 - 3:42政治的にも激動の時代でした
-
3:42 - 3:46我が家の目と鼻の先で
絶えず抗議デモが起こっており -
3:46 - 3:50学生が軍事政権への
反対運動を行っていました -
3:51 - 3:52その当時は
-
3:53 - 3:56私が今 総裁を務める
世界銀行グループが持っていた— -
3:56 - 3:59韓国への期待は非常に低く
-
3:59 - 4:03外部支援なしでは
国民に必要最低限以上の生活は -
4:03 - 4:07保障できないであろうと
考えていました -
4:07 - 4:11韓国は 困難な状況にありました
-
4:11 - 4:13両親はアメリカでの生活が
どんなものか知っていました -
4:14 - 4:16結婚したのも
兄を産んだのもアメリカです -
4:16 - 4:20だから 自分の子に
託した夢が叶うチャンスを -
4:20 - 4:22私たちに与えようとするなら
-
4:22 - 4:25アメリカに戻るしかないと
思ったのでした -
4:25 - 4:27こうして アメリカに
戻ってきた私たち家族が -
4:27 - 4:28最初に住んだのはダラスで
-
4:28 - 4:31父は歯学部に入って
学位を取り直しました -
4:31 - 4:34その後 いろいろあって
アイオワに引っ越しました -
4:34 - 4:36私ら兄弟はそこで育ったのです
-
4:36 - 4:38教育はずっと
アイオワで受けました -
4:38 - 4:41高校を出て 大学に入りました
-
4:41 - 4:46そんなある日
忘れがたいことがありました -
4:46 - 4:502年生を修了した後
父が大学まで迎えに来て -
4:50 - 4:52家に帰る途中 車の中で
-
4:52 - 4:54「ジム お前の夢は何だ?
-
4:54 - 4:57何を学び 何を仕事にしたい?」
と聞かれました -
4:57 - 5:00実は母は哲学者で
そんな母に -
5:00 - 5:04抗議運動や社会正義などという
考え方を教え込まれていた私は -
5:04 - 5:07こう答えました
「政治学と哲学を勉強して -
5:07 - 5:10政治運動に関わりたいと思う」
-
5:10 - 5:12すると韓国人歯科医だった父は
-
5:12 - 5:15ゆっくりと 車を端に寄せて停めると—
-
5:15 - 5:16(笑)
-
5:16 - 5:18私の顔を見て言いました
-
5:18 - 5:21「まずは医師免許を取れ
それから何の勉強でもすればいい」 -
5:21 - 5:23(笑)
-
5:23 - 5:28この話を 観客のほとんどがアジア人という
会場で話したことがあるのですが -
5:28 - 5:30誰も笑わずに 皆 頷いていましたよ
-
5:30 - 5:32当然だというように
-
5:32 - 5:33(笑)
-
5:33 - 5:35(拍手)
-
5:35 - 5:40悲しいことに
父は早くに亡くなりました -
5:40 - 5:4330年前のことです
享年57歳でした -
5:43 - 5:45私はちょうど今
その時の父と同い年です -
5:45 - 5:48当時 私は医学部で
大学院の真っ只中でしたが -
5:48 - 5:52医学と人類学を両方取ることで
帳尻を合わせていました -
5:52 - 5:56大学院で両方学んだんです
-
5:57 - 6:00そして ちょうどその頃
この2人に出会いました -
6:00 - 6:02オフィリア・ダールと
ポール・ファーマーです -
6:02 - 6:04ポールとは院で一緒でした
-
6:04 - 6:06私も彼も医学を学びながら
-
6:06 - 6:08同時進行で人類学の
博士課程を修め -
6:08 - 6:11しごく根本的な疑問を
持つようになりました -
6:11 - 6:16医学と人類学を学ぶという
恵まれた環境にいましたが -
6:16 - 6:18私の両親は難民でしたし
-
6:18 - 6:23ポールは幼少の頃 フロリダの沼地にある
バスの中で生活していました -
6:23 - 6:25よく自分自身を「下層白人」と呼んでいました
-
6:26 - 6:28それでも機会に恵まれていた私たちは
-
6:28 - 6:29こう自問しました
-
6:30 - 6:31自分たちがすべきことは何か?
-
6:31 - 6:34この冗談みたいに
高い学歴を考えたとき -
6:34 - 6:37自分たちは世界に対して
どのような責務があるのか? -
6:37 - 6:42こうして パートナーズ・イン・ヘルス
という組織を一緒に立ち上げることにしました -
6:42 - 6:44ちなみに この話は
映画にもなっています -
6:44 - 6:47(拍手)
-
6:47 - 6:49『Bending the Arc』という
-
6:49 - 6:51素晴らしい映画です
-
6:51 - 6:54今年1月のサンダンス映画祭で
公開されました -
6:54 - 6:58この場にいるジェフ・スコールを
はじめとする様々な人々のおかげです -
6:58 - 7:01立ち上げ当初 私たちは
-
7:01 - 7:06「世界で最も貧しい地域の人々の
夢に応えるには何が必要なのだろう」 -
7:07 - 7:09そんなふうに考え始めました
-
7:09 - 7:12これは1988年にハイチを
初めて訪れた時の写真です -
7:12 - 7:17その年 私たちは ミッション・ステートメント
のようなものを練り上げました -
7:17 - 7:22貧困者を優先して
保健医療活動をしようというものです -
7:22 - 7:26これには 長い時間がかかりました
院で人類学を研究していて -
7:26 - 7:28マルクスの本は
片っぱしから読み漁り -
7:28 - 7:31ハーバーマスやブローデルなども
-
7:31 - 7:33たくさんの本を読んで
-
7:33 - 7:37どんな事業構成にしようか
決めたのです -
7:37 - 7:39「優貧」と言っていました
-
7:39 - 7:42貧困者を優先した活動だからです
-
7:42 - 7:44「貧困者を優先した活動」で
最も大事なことは -
7:45 - 7:47それが何では「ない」かということです
-
7:47 - 7:51自分が英雄気分になるための
活動ではありません -
7:51 - 7:54貧困者を貧困から
どう引っ張り上げるかという -
7:54 - 7:56持論にこだわった
活動ではありません -
7:56 - 7:59自分の組織を優先した
活動ではありません -
7:59 - 8:01最も難しいのは
-
8:01 - 8:04自分が考える貧困者を
優先した活動ではなく -
8:04 - 8:06本当の貧困者を
優先した活動だということです -
8:06 - 8:08では どんな活動かというと
-
8:08 - 8:12ハイチで まずやったのは—
-
8:12 - 8:14誰もがこう言いました
「費用対効果を考えれば -
8:14 - 8:17予防接種に専念して たまに
食事支援すればいい」 -
8:17 - 8:21でも ハイチの人々が
望んでいたのは病院とか -
8:21 - 8:22学校とか
-
8:22 - 8:25子どもに機会を与えることでした
-
8:25 - 8:29アメリカに渡った
知り合いや家族親戚などから -
8:29 - 8:31聞いていたような機会です
-
8:31 - 8:36私の両親が望んでいたような
機会をハイチの人も望んでいたのです -
8:36 - 8:38私には感じ取れました
-
8:38 - 8:40そういうわけで
期待に応えて病院や -
8:40 - 8:42学校を作りました
-
8:42 - 8:46機会の提供についても
できる限り手を尽くしました -
8:46 - 8:49パートナーズ・イン・ヘルスで
強烈な体験をするようになったのは -
8:49 - 8:56ペルーのリマ北部にある
カラバイヨという貧困地区でした -
8:56 - 8:58この地域では
-
8:58 - 9:01まず 家々を訪ね
現地の人々と話しました -
9:01 - 9:06すると 多剤耐性結核が
大流行していることが分かりました -
9:06 - 9:08この写真は
-
9:08 - 9:12メルキアデスという患者で
当時は18歳くらいでした -
9:12 - 9:17非常にやっかいなタイプの
薬剤耐性結核を患っていました -
9:17 - 9:21世界中の国際保健の権威が
皆 口を揃えて -
9:21 - 9:25薬剤耐性結核の治療は
費用対効果が悪いと言っていました -
9:25 - 9:27あまりに面倒だし
金がかかりすぎるし -
9:27 - 9:30無理だ 不可能だと言うのです
-
9:30 - 9:33それだけでなく
私らに腹を立て始めました -
9:33 - 9:35こう言うのです
-
9:35 - 9:37「できるんだったら
とっくにやっている -
9:37 - 9:39君らは何様のつもりなんだ」と
-
9:39 - 9:42争っていた相手は
世界保健機構(WHO)の人たちなどで -
9:42 - 9:45たぶん最も激しく
やりあった相手が -
9:45 - 9:47世界銀行グループでした
-
9:47 - 9:51私たちは メルキアデスが薬を飲むように
説得しようと -
9:51 - 9:53あらゆる手を尽くしました
-
9:53 - 9:55とても辛い治療だからです
-
9:55 - 9:59でも治療中 ご家族に
こんなことを言われたことはありません -
9:59 - 10:02「まあ メルキアデスじゃ
費用対効果が悪いし -
10:02 - 10:04よそに行って別の患者でも
治療したら?」 -
10:04 - 10:05(笑)
-
10:05 - 10:08メルキアデスとは
10年くらい会っていませんでしたが -
10:08 - 10:112年ほど前に世銀の年次総会が
-
10:11 - 10:12リマで開催された時
-
10:12 - 10:15映画のスタッフが
彼を探し出してくれました -
10:15 - 10:17これが 再会した時の写真です
-
10:17 - 10:20(拍手)
-
10:24 - 10:26メルキアデスは ちょっとした
メディアの寵児になりました -
10:26 - 10:30封切りの舞台挨拶に出て 今や
観客の扱い方を心得てますから -
10:30 - 10:31(笑)
-
10:31 - 10:34でも 私たちが勝つやいなや—
-
10:34 - 10:35そう 例の論争に勝ったんです
-
10:35 - 10:38多剤耐性結核は治療すべきだという
私らの主張が勝ちました -
10:38 - 10:4221世紀初頭にHIVについても
同じ論争がありました -
10:42 - 10:45世界中の国際保健の権威は
口を揃えて -
10:45 - 10:48HIVを貧困国で治療するのは
不可能だと言い張りました -
10:48 - 10:51金がかかりすぎるし
あまりに面倒だし 無理だと -
10:51 - 10:53でも薬剤耐性結核の治療に比べると
-
10:53 - 10:55実は それほど難しくないのです
-
10:55 - 10:58この写真のような患者が対象でした
-
10:58 - 11:00ジョセフ・ジューンという患者です
-
11:00 - 11:02自分は費用対効果が悪いなどとは
決して言いませんでした -
11:02 - 11:05これが数ヶ月
投薬治療した後の姿です -
11:05 - 11:08(拍手)
-
11:08 - 11:10HIV治療で「黄泉がえった」のです
-
11:10 - 11:13ジョセリンはこんな状態で
診察に来ましたが -
11:13 - 11:15数ヶ月後はこんな姿にまで
回復しました -
11:15 - 11:16(拍手)
-
11:16 - 11:21さて こうした論争や闘争の相手は
-
11:21 - 11:25費用対効果が悪いと言い続ける
組織だと考えていました -
11:25 - 11:26私らの意見はこうでした
-
11:27 - 11:31「それは違う 貧困者を優先するには
貧困者本人の夢や希望に合わせて -
11:31 - 11:33我々の期待値を上げねばならない」
-
11:33 - 11:36すると「優しい考え方だが
やはり割に合わない」と言われました -
11:36 - 11:43そこで私らはパートナーズ・イン・ヘルスの
マニアックな活動手段として -
11:43 - 11:45基本的に 世界銀行を批判する内容の
本を書きました -
11:45 - 11:47本の中で
-
11:47 - 11:52世銀はあまりにも経済成長ばかりに
とらわれ過ぎであり -
11:52 - 11:56政府は予算を縮小すべきだとか
-
11:56 - 12:00保健 教育 社会福祉の支出を
削減すべきだと言っているが -
12:00 - 12:02それは根本的に間違っている
と論じました -
12:02 - 12:04世銀と戦ったわけです
-
12:04 - 12:06すると とんでもないことに
-
12:06 - 12:09オバマ大統領が私を
世銀の総裁に推薦したのです -
12:09 - 12:12(拍手)
-
12:15 - 12:20大統領の下で行われる
審査会に出席したとき -
12:20 - 12:23そこには私の本があり
隅から隅まで熟読済みのようでした -
12:23 - 12:25そこで「そういうことですか
-
12:25 - 12:27私は落ちたわけですね」と言うと
-
12:27 - 12:29大統領は「違う違う
大丈夫だから」と言って -
12:29 - 12:30推薦してくれました
-
12:30 - 12:35こうして私は2012年7月
世界銀行グループの門をくぐりました -
12:35 - 12:39壁には「貧困のない世界
それが私たちの夢です」とありました -
12:39 - 12:42数ヶ月後 その「夢」は
「目標」に変わりました -
12:42 - 12:44「極度の貧困を2030年までに撲滅し
-
12:44 - 12:46繁栄の共有を促進すること」
-
12:46 - 12:48これが世界銀行グループの
現在の活動内容です -
12:48 - 12:52貧困者を優先する活動を
世銀に持ち込めたという -
12:52 - 12:53自負があります
-
12:53 - 12:56(拍手)
-
12:58 - 13:00でも ここはTEDなので
-
13:00 - 13:02この場で懸念をいくつか挙げて
-
13:02 - 13:05ある提案をしたいと思います
-
13:05 - 13:07まず第四次産業革命については
-
13:07 - 13:09皆さんのほうが
ずっとよくご存知でしょうが -
13:09 - 13:10気になる点が1つあります
-
13:10 - 13:12雇用喪失の話は
耳にしたことがあるでしょう -
13:12 - 13:14世銀が独自に集めたデータによると
-
13:14 - 13:17発展途上国では
現在の雇用の3分の2が -
13:17 - 13:20自動化によって失われると
見られています -
13:20 - 13:22減った仕事を
補わなければなりません -
13:22 - 13:24その方法の1つは
-
13:24 - 13:28コミュニティ・ヘルス・ワーカーを
正規労働者として雇用することで -
13:28 - 13:29これが やりたいのです
-
13:29 - 13:30(拍手)
-
13:30 - 13:33数字的にうまくいくと考えています
-
13:33 - 13:37保健医療の状況が改善し
正規雇用を増やしながら -
13:37 - 13:38現地の人々に職業訓練を行い
-
13:38 - 13:41これに加えてソフトスキルも教え
-
13:41 - 13:44多大な効果を生む
労働力を作り出します -
13:44 - 13:48ここが最大の成長分野に
なるかもしれません -
13:48 - 13:50しかし もう1つ
悩んでいることがあります -
13:50 - 13:53私にしてみれば
これからの仕事は -
13:53 - 13:56IT的な難易度が
上がることが明らかですが -
13:56 - 14:00一方で 子どもの栄養不良による
発育阻害という危機が起こっています -
14:00 - 14:04これはハーバード大学医学大学院の
チャールズ・ネルソンが -
14:04 - 14:05撮影した写真です
-
14:05 - 14:09この写真から分かることは何かというと
-
14:09 - 14:14まず左の写真は 発育阻害の起きている
生後3ヶ月の乳児の脳です -
14:14 - 14:17栄養や脳への刺激が
不足しています -
14:17 - 14:19もう片方は もちろん
正常な乳児の脳です -
14:19 - 14:22脳神経細胞の結合が
密で広範囲です -
14:22 - 14:25脳神経細胞の結合は重要です
-
14:25 - 14:28これこそが「人的資本」を
決定づけるものだからです -
14:28 - 14:32こういった事態が起こる割合を
下げることは可能だと分かっています -
14:32 - 14:35子どもの発育阻害が起こる割合を
速やかに下げることは可能なのです -
14:35 - 14:40これを行わないと 例えばインドでは
発育阻害児率が38パーセントです -
14:40 - 14:42これでは将来世界経済の中で
競争できるわけありません -
14:42 - 14:48未来の労働力となる子どもの4割が
勉強で遅れを取るのですから -
14:48 - 14:52特に 国全体の成長にかかわる
経済面での成功も -
14:52 - 14:56ままならないだろうという
懸念も確実にあります -
14:56 - 14:59では どうすればいいのでしょうか
-
14:59 - 15:0278兆ドルが
世界経済の規模です -
15:02 - 15:068.55兆ドル分が マイナス金利の
債券で運用されています -
15:06 - 15:10これは何かというと
ドイツ中央銀行に預金して -
15:10 - 15:13預かってもらうために
さらにお金を払うというのが -
15:13 - 15:15マイナス金利債券です
-
15:15 - 15:1924.4兆ドルが 非常に利率の低い
国債に当たります -
15:19 - 15:22そして8兆ドルが 金持ちの懐で
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15:22 - 15:26その ふかふかのベッドの下で
まさに眠った状態にあります -
15:26 - 15:30今 世銀で試みているのは
持っているツールを使うということ— -
15:30 - 15:32一瞬マニアックな話になりますが
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15:32 - 15:34第一次損失リスク債券類に
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15:34 - 15:37ディリスキングに
ブレンド・ファイナンスに -
15:37 - 15:40政治リスク保険に
信用補完などといった— -
15:40 - 15:43世界銀行グループで学んできた
手法があります -
15:43 - 15:48金持ちが私腹を肥やすために
常々利用している手法ですが -
15:48 - 15:51貧困者のための資金調達という目的で
積極的に使われているかというと -
15:51 - 15:53まだまだ不十分です
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15:53 - 15:56(拍手)
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16:00 - 16:02しかし 現実的でしょうか?
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16:02 - 16:05実際に民間セクターを
現地に呼び込んで -
16:05 - 16:08本当にうまく事が運ぶように
できるのでしょうか -
16:08 - 16:10成功例はいくつかあります
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16:10 - 16:13これはザンビアの
スケーリング・ソーラーです -
16:13 - 16:15世銀が主導する
全て込みのソリューションで -
16:15 - 16:17民間の投資家を集めるのに
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16:17 - 16:19必要な お膳立てを全てやります
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16:19 - 16:24ザンビアのケースでは
1キロワット時当たりの電気料金が -
16:24 - 16:26当初25セントでしたが
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16:26 - 16:30競争入札や
政策変更などという -
16:30 - 16:32シンプルなことのみで
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16:32 - 16:35コスト削減に成功しました
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16:35 - 16:36最低入札価格は
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16:36 - 16:39元は1キロワット時当たり
25セントだったのが -
16:39 - 16:434.7セントになりました
ですから実現可能なのです -
16:43 - 16:45(拍手)
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16:45 - 16:47ここで 皆さんに提案があります
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16:47 - 16:50これはジップラインという
優秀な会社で -
16:50 - 16:52高度な技術者の集団です
-
16:52 - 16:54ルワンダでのドローンの
うまい利用法を考え出しました -
16:54 - 16:56写真はルワンダで
ドローンを発射する私です -
16:56 - 17:01血液を国内のどこにでも
1時間以内に届けるというドローンです -
17:01 - 17:02これによって
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17:02 - 17:04たくさんの人々の命が救われ—
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17:04 - 17:05(拍手)
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17:05 - 17:07ジップラインは収益を上げ
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17:07 - 17:11ルワンダにとっても
多大な費用削減になりました -
17:11 - 17:14世界に必要なのはまさにこれで
皆さんの協力が必要なところです -
17:14 - 17:17お願いです 皆さんの頭脳で
少しの時間でいいから -
17:17 - 17:20ご自分の専門とする技術や
立ち上げた会社や -
17:20 - 17:22得意とするデザインについて
考えてみてください -
17:22 - 17:25少しだけでいいので
知恵と力を貸してください -
17:25 - 17:29このような卓越した「Win-Win」の
ソリューションが導き出せるかもしれません -
17:29 - 17:32最後に もう1つだけ
お話ししたいと思います -
17:33 - 17:35タンザニアの小学校を
訪問した時のことです -
17:35 - 17:38写真は5年生の教室にいる私です
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17:39 - 17:41いつものように児童に尋ねました
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17:41 - 17:43「大人になったら何になりたい?」
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17:43 - 17:452人が手を挙げて
こう言いました -
17:45 - 17:47「世界銀行の総裁になりたい」
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17:47 - 17:49(笑)
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17:49 - 17:52皆さん同様 私のスタッフや
学校の先生方も笑いましたが -
17:52 - 17:54私はそれを制止して
こう言いました -
17:54 - 17:56「皆さん 聞いてください
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17:57 - 18:01私が生まれた頃の韓国は
こんな様子でした -
18:01 - 18:03ここが私の生まれ故郷です
-
18:03 - 18:05私は3歳の時
-
18:06 - 18:08幼稚園に通っていましたが
-
18:08 - 18:12当時の世界銀行総裁
ジョージ・デビッド・ウッズが -
18:12 - 18:15もしも韓国を訪れて
私の教室に来たとしても -
18:15 - 18:19未来の世界銀行総裁が
その教室に座っていようとは -
18:19 - 18:20思いもしなかったでしょう
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18:20 - 18:23君らが世界銀行総裁に
なれるわけがないなんて -
18:23 - 18:25決して誰にも
言わせてはいけませんよ」 -
18:25 - 18:27さて…どうも
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18:27 - 18:28(拍手)
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18:28 - 18:30もう1つだけ言わせてください
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18:30 - 18:33私は 当時世界で
最貧だった国の出身ながらも -
18:33 - 18:34世界銀行の総裁を務めています
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18:34 - 18:38私の後に続く人々が歩む道を
ふさぐわけにはいきません -
18:38 - 18:39これは緊急事態です
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18:39 - 18:41人々の向上心は
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18:41 - 18:43世界中あらゆる場所で上昇中です
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18:43 - 18:46この会場の皆さんは
ぜひ 協力してください -
18:46 - 18:50ジップラインのような
ソリューションを見いだして -
18:50 - 18:53貧困者が生活を飛躍的に改善するのを
手助けできることは分かっています -
18:53 - 18:56でも 私たちが力を合わせない限り
実現しません -
18:56 - 18:59「未来の自分」—
特に お子さんの世代にとって— -
18:59 - 19:01「未来の自分」がどうなるかは
-
19:01 - 19:04私たちが どれだけの
配慮や思いやりを行動に移し -
19:04 - 19:07「未来のみんな」が
世界中の子どもたち一人一人に -
19:07 - 19:10均等な機会を与えられるかに
かかっているのです -
19:10 - 19:11ありがとうございました
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19:11 - 19:13(拍手)
-
19:13 - 19:16ありがとう
どうもありがとう -
19:16 - 19:19(拍手)
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19:21 - 19:24(クリス・アンダーソン)みんな
世界銀行総裁の口から -
19:24 - 19:26このようなお話が出てきたことに
驚いているのでは -
19:26 - 19:27素敵ですね
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19:27 - 19:31ご提案について もう少し
具体的なお話を伺えないでしょうか -
19:31 - 19:35会場には投資家や起業家が
たくさん来ています -
19:35 - 19:37どう提携するのか
具体的な提案を教えてください -
19:37 - 19:39(ジム・ヨン・キム)
マニアックな話でもいい? -
19:39 - 19:41(クリス)どうぞ
(ジム)何をしたかというと -
19:41 - 19:46例えば 保険会社というものは
発展途上国のインフラに投資したりはしません -
19:46 - 19:48リスクを冒すことは
しませんから -
19:48 - 19:51保険料を払う人々のために
資金を保管しているのです -
19:51 - 19:54そこでスウェーデン国際開発協力庁から
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19:54 - 19:55少しだけ出資してもらい
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19:55 - 19:58さらに よそからも1億ドル調達し
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19:58 - 20:00世銀が一次損失を負担します
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20:00 - 20:04コケたら 10パーセントまでの損失は
うちがかぶり -
20:04 - 20:05他の当事者の資金は安全です
-
20:05 - 20:09これで投資額の90パーセントにあたる
「トランシェ」と呼ばれる塊が -
20:09 - 20:13信用格付けではBBBとなり
保険会社の投資が得られたのでした -
20:13 - 20:18世銀がしているのは
手持ちの公的資金を使った— -
20:18 - 20:22特定の債券類のディリスキングによる
外部投資の呼び込みです -
20:22 - 20:25ですからお金を何兆ドルか
持て余している皆様はこぞって -
20:25 - 20:27うちにいらっしゃい
-
20:27 - 20:27(笑)
-
20:27 - 20:29(クリス)とりわけ
-
20:29 - 20:33途上国での雇用創出につながるような
投資案件をお探しなのですよね -
20:33 - 20:34(ジム)全くもってその通りです
-
20:34 - 20:38その対象は例えば
電気やガスを引いたり -
20:38 - 20:41道路 橋や港湾の建設といったことです
-
20:41 - 20:44この種の事業は
雇用創出には欠かせませんが -
20:44 - 20:46他にも言いたいことがあります
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20:46 - 20:49皆さんが専門とする技術や
-
20:49 - 20:50専門とする事業には
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20:50 - 20:53途上国での使い道はないと
思うかもしれませんが -
20:54 - 20:55ジップラインの例もあります
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20:55 - 20:56ジップラインの場合
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20:56 - 20:59決め手は技術の性質だけでは
ありませんでした -
20:59 - 21:02ルワンダの人々と
早い段階で関わりを持ち -
21:02 - 21:04人工知能を利用したこと—
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21:04 - 21:07現地のインターネット接続基盤も
非常に発達しています -
21:07 - 21:10そしてドローンは完全に
自動操縦で飛ぶんですよ -
21:10 - 21:12こういう事業を世銀は援助します
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21:12 - 21:15紹介したり 資金提供もして
実現をお手伝いします -
21:15 - 21:18(クリス)こういう取り組みを
支援するために世銀が -
21:18 - 21:19提供してもいいという額は?
-
21:19 - 21:22(ジム)いつも私に
そんな話をさせますよね -
21:22 - 21:25(クリス)ちょっと困らせようかなと
(ジム)では予定を言いましょう -
21:25 - 21:31世界銀行が貧困国に投資する額は
1年に250億ドルです -
21:31 - 21:32最貧国にです
-
21:33 - 21:35向こう3年間
毎年250億ドルの -
21:35 - 21:36投資を続けながら
-
21:36 - 21:38皆さんと一緒に
このお金を どうやって -
21:38 - 21:40もっと効率よく使うか
考えなければなりません -
21:40 - 21:44アイデアの内容にもよるので
これという数字は出せませんが -
21:44 - 21:46まずは持ち込んでください
-
21:46 - 21:51資金面が問題になることは
ないでしょう -
21:51 - 21:55(クリス)総裁ご本人の口から聞きましたね
ジム どうもありがとう -
21:55 - 21:56(ジム)ありがとう
-
21:56 - 21:58(拍手)
- Title:
- 誰にだってチャンスは与えられて然るべきもの
- Speaker:
- ジム・ヨン・キム
- Description:
-
今、世界中で人々の夢や希望が過去に例を見ないほど膨らんでいます。スマートフォンやインターネットの普及によるところが大きいのですが、これに見合う機会は与えられるのか、それとも不満につながるだけなのでしょうか? 世界銀行グループのジム・ヨン・キム総裁は極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有促進を図りたいと考えています。最貧の国々での投資を促し開発のリスク低減を図ることで、人々の保健や経済を改善するという世銀の取り組みについて解説します。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 22:12
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Yasushi Aoki accepted Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Yasushi Aoki declined Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? | ||
Yasushi Aoki declined Japanese subtitles for Doesn't everyone deserve a chance at a good life? |