2型糖尿病の逆転は、糖尿病ガイドラインを無視するところから | サラ・ハルバーグ | TEDxPurdueU
-
0:12 - 0:15私は世界一いい仕事を
持っていると思っています -
0:15 - 0:16私は医者ですが
-
0:16 - 0:18それが理由ではありません
-
0:18 - 0:20私の専門は「肥満」です
-
0:20 - 0:23他の様々な偏見に比べて
-
0:23 - 0:27広く世に受け入れられている偏見の対象
つまり 太った人が患者です -
0:28 - 0:31私の診療所に来る前に
たくさんの苦しみを経験しています -
0:31 - 0:36恥、罪悪感、非難
公然とした差別などです -
0:36 - 0:39医療関係者を含む
多くの人々は -
0:39 - 0:43太っているのはその人の責任だと
みなしています -
0:43 - 0:46自制さえできれば
太らないはずだとか -
0:46 - 0:49変わる気がないのだ
などと思われています -
0:49 - 0:52言わせてください
それは間違いです -
0:52 - 0:55何かを責めなければならないのであれば
-
0:55 - 0:57責めるべきは医師の指導です
-
0:57 - 0:59今こそ指導方法を変えるべきです
-
0:59 - 1:04肥満は病気であって
人格の欠陥によるものでもありません -
1:04 - 1:09ホルモンの病気であって
いくつものホルモンが関わっています -
1:09 - 1:12その中でも主要なホルモンの1つが
インスリンです -
1:12 - 1:17肥満の人々はほとんどが
インスリンへの抵抗性を持っています -
1:17 - 1:21これはつまり何を意味するのでしょうか
-
1:21 - 1:27インスリン抵抗性は言ってしまえば
2型糖尿病の前の前の段階です -
1:27 - 1:31インスリンの仕事は
ブドウ糖(血糖)を -
1:31 - 1:34糖分を必要とする細胞に
取り込ませることです -
1:34 - 1:37一言で言うと
インスリン抵抗性のある人は -
1:37 - 1:41血糖を その行きつくべき場所である
細胞内に取り込むという過程に -
1:41 - 1:42問題が発生しているのです
-
1:42 - 1:45食後 ブドウ糖は
血中にとどまるわけにはいきません -
1:45 - 1:50毎食後 糖尿病状態になってしまいます
-
1:50 - 1:52インスリン抵抗性があると
-
1:52 - 1:56体はもっとインスリンを
出すことで対応します -
1:56 - 1:59インスリン濃度は増え続け
-
1:59 - 2:02しばらくの間 時には何年も
この状態が続きますが -
2:02 - 2:05正常な血糖値のままのこともあります
-
2:05 - 2:09しかし 普通の人はこれを
いつまでも続けていられず -
2:09 - 2:12高濃度のインスリンさえも
-
2:12 - 2:16血糖を正常な範囲に
とどめておくことができなくなり -
2:16 - 2:18血糖が上がり始めます
-
2:18 - 2:20これが糖尿病です
-
2:20 - 2:22私の患者のほとんどに
-
2:22 - 2:26インスリン抵抗性か糖尿病があることは
皆さんには意外ではないでしょう -
2:26 - 2:29聞きながら「よかった 私は違うから」
って思っているそこの方 -
2:29 - 2:32考え直したほうが
いいかもしれませんよ -
2:32 - 2:38今や アメリカの成人のうち50%は
糖尿病か前糖尿病だからです -
2:38 - 2:421億2千万人近い人数です
-
2:42 - 2:46これでもインスリンに問題を抱える人
全部ではありません -
2:46 - 2:47先ほども言ったように
-
2:47 - 2:52インスリン抵抗性のために
インスリン濃度が高い状態で -
2:52 - 2:54何年も 時には
何十年も経って初めて -
2:54 - 2:58前糖尿病と
診断されるたりするからです -
2:58 - 3:03また 正常体重の成人のうち
16〜25%が -
3:03 - 3:06インスリン抵抗性を持つとの
報告があります -
3:06 - 3:11今までちゃんと聞いてた人は
ものすごい人数に関わる話だとわかりますよね -
3:11 - 3:14インスリン抵抗性の困るところは
-
3:14 - 3:20進行すれば 2型糖尿病を
発症する危険性が高いというだけでなく -
3:20 - 3:25インスリンのおかげで
お腹が空くということと -
3:25 - 3:29食べたものが脂肪として
蓄積されやすくなるということです -
3:29 - 3:33インスリンは
脂肪蓄積ホルモンですから -
3:33 - 3:37肥満のような疾患や
糖尿病のような代謝異常において -
3:37 - 3:42問題になるということが
お分かりになったかと思います -
3:42 - 3:45しかし この問題を始まりまで
さかのぼって考えたとして -
3:45 - 3:49もしも インスリンが処理すべき
ブドウ糖の量が -
3:49 - 3:51そんなに多くなかったとしたら
どうでしょう? -
3:51 - 3:53どんな状況か説明します
-
3:53 - 3:55人が食べるものは全て
-
3:55 - 3:58糖質(炭水化物)かタンパク質か
脂質のどれかです -
3:58 - 4:03血糖やインスリン濃度に与える影響が
それぞれまったく違うことが -
4:03 - 4:05グラフを見ればわかりますね
-
4:05 - 4:06糖質を摂取すると
-
4:06 - 4:10インスリンと血糖が急増します
-
4:10 - 4:13タンパク質だともっと
緩やかですね -
4:13 - 4:16ここで脂質を摂取した時に
注目してみてください -
4:16 - 4:20実質何も起こりません
横ばいです -
4:20 - 4:24これが最終的に
すごく大事なことなのです -
4:24 - 4:27このグラフを
わかりやすく説明しますね -
4:27 - 4:30実際の状況に当てはめてみましょう
-
4:30 - 4:31ちょっと思い返して
-
4:31 - 4:37アメリカ風の中華料理を
最後に食べた時のことを考えて下さい -
4:37 - 4:40中華料理といえば
誰にでも当てはまる法則がありますね -
4:40 - 4:43法則1:
食べ過ぎること間違いなし -
4:43 - 4:46それこそ文字どおり
お腹いっぱいになるまで -
4:46 - 4:48満腹のシグナルが出ないからです
-
4:48 - 4:52法則2:
1時間後にはお腹ペコペコ -
4:52 - 4:53なぜでしょう?
-
4:53 - 4:57理由は 白米によって
血糖とインスリンが急上昇して -
4:57 - 5:02空腹感、脂肪の蓄積、渇望感が
生まれるからです -
5:02 - 5:05もしもこれが
インスリン抵抗性のある人で -
5:05 - 5:08インスリン濃度がすでに高い場合
-
5:08 - 5:11いつも腹ペコ状態になるわけです
-
5:11 - 5:13どんな仕組みかというと
-
5:13 - 5:16糖質を食べる→血糖が上がる
→インスリンが上がる -
5:16 - 5:19そして空腹になり
脂肪が蓄積されるというわけ -
5:19 - 5:23では病院ではこのような人に
どんな食事指導をするでしょうか -
5:23 - 5:27すごく大事なことだと思いますよね
実際その通りです -
5:27 - 5:30ここで2型糖尿病に絞って
見ていきましょう -
5:30 - 5:35通常は2型糖尿病患者に
-
5:35 - 5:40毎食40〜65グラムの糖質を
摂取するよう指導します -
5:40 - 5:42そのうえ おやつも食べます
-
5:42 - 5:45これは間違いなく
糖質の摂り過ぎです -
5:45 - 5:48ブドウ糖つまり血糖と
インスリンに -
5:48 - 5:49何が起こるのか
-
5:49 - 5:50憶えていますよね
-
5:50 - 5:54つまり 医者が実質
何をしているかというと -
5:54 - 5:58問題の原因そのものである食事法を
推奨しているのです -
5:58 - 5:59変だと思いますよね?
-
5:59 - 6:02全くその通りなのです
-
6:02 - 6:07糖尿病とは 根本的に
糖質中毒になっている状態です -
6:07 - 6:10血糖を細胞に取り込めないことが
-
6:10 - 6:13短期的な問題の原因ですが
-
6:13 - 6:17長期にわたって及ぶ害は
更に大きいのです -
6:17 - 6:22インスリン抵抗性とは つまり
糖質不耐性になっている状態です -
6:22 - 6:28なら一体なぜ こんな食事法を
奨め続けられるのでしょうか? -
6:28 - 6:31アメリカ糖尿病協会(ADA)の
ガイドラインには -
6:31 - 6:34糖質の摂取量に特定の制限を設ける
決定的な証拠がないと -
6:34 - 6:38わざわざ書いてあります
-
6:38 - 6:41でも同じ文書に 誰もが知っている
あることもはっきりと載っています -
6:41 - 6:47糖質の摂取が 血糖上昇の
唯一最大の原因であり -
6:47 - 6:51従って投薬が必要であると
書いてあるのです -
6:51 - 6:53更に こんなことも書いてあります
-
6:53 - 6:57「ある種の糖尿病薬を
飲んでいる人は気をつけて! -
6:57 - 7:02糖質を食べなきゃダメ
血糖が下がりすぎちゃいますよ」 -
7:02 - 7:04このアドバイスが
-
7:04 - 7:07どんな悪循環を作り出すか
考えてみましょう -
7:07 - 7:11糖質を摂取する
→薬が必要になる -
7:11 - 7:13→薬の副作用を避けるために
もっと糖質が必要になる -
7:13 - 7:15→薬の副作用を避けるために
もっと糖質が必要になる -
7:15 - 7:19これがひたすら続いていくんです
-
7:19 - 7:23更にひどいのは
ADAガイドラインのどこにも -
7:23 - 7:272型糖尿病を逆転させるという
ゴールが書いてないこと -
7:27 - 7:28これは変えなければなりません
-
7:28 - 7:35多くの場合 むしろほとんどの
2型糖尿病は逆転できるんですから -
7:35 - 7:38早期に取り組めば
更に確率は高まります -
7:38 - 7:41このことは
世の中に知らせるべきですし -
7:41 - 7:47逆転するための実用的なアドバイスを
していかなければなりません -
7:47 - 7:49では糖質の話をしましょう
-
7:49 - 7:53第1に 耳を疑うでしょうが
糖質は必要ありません -
7:53 - 7:58本当のことです
1日の必要糖質量はゼロです -
7:58 - 8:02必須アミノ酸というものはあり
タンパク質のことです -
8:02 - 8:03必須脂肪酸もあります
-
8:03 - 8:06でも糖質は
必須栄養素ではありません -
8:06 - 8:08「必須」な栄養素の定義は
-
8:08 - 8:13生命機能を維持するために必要で
他のものからは(体内で)作れないものです -
8:13 - 8:16体内ではブドウ糖が
しょっちゅう作られています -
8:16 - 8:19「糖新生」と呼ばれる過程です
-
8:19 - 8:21つまり 糖は必要ではありません
-
8:21 - 8:23摂りすぎると
病気になってしまいます -
8:23 - 8:26それなのに 医師が患者に
-
8:26 - 8:29推奨する糖質摂取量は未だに
-
8:29 - 8:33毎日の摂取カロリー量の
半分近くか むしろそれ以上です -
8:34 - 8:36全く理にかなっていません
-
8:36 - 8:37では何が理にかなうのかというと
-
8:37 - 8:40糖質を削減すること
大幅にです -
8:40 - 8:42私のクリニックでは
-
8:42 - 8:45糖質は 摂取量の大半ではなく
ずっと少なくするよう教えています -
8:45 - 8:47糖質は 摂取量の大半ではなく
ずっと少なくするよう教えています -
8:47 - 8:49どういう仕組みかというと
-
8:49 - 8:52患者が食べる糖質の量を減らした場合
-
8:52 - 8:56血糖が低下して
必要なインスリンの量も減ります -
8:56 - 8:59結果 インスリン濃度が
すぐに下がります -
8:59 - 9:01これはすごく大事なことです
-
9:01 - 9:02ある研究で
-
9:02 - 9:06アメリカ全国健康栄養調査
別名NHANESのデータを検討した結果 -
9:06 - 9:08アメリカ全国健康栄養調査
別名NHANESのデータを検討した結果 -
9:08 - 9:11冠状動脈疾患の
唯一最大の原因は -
9:11 - 9:13冠状動脈疾患の
唯一最大の原因は -
9:13 - 9:15インスリン抵抗性であるとわかりました
-
9:15 - 9:20心臓発作の原因の
何と42%も占めるのです -
9:20 - 9:23糖質制限を始めると
あまりの即効性に -
9:24 - 9:28患者がそれまで打っていた
それこそ何百単位ものインスリンが -
9:28 - 9:30数日から数週間で不要になるのです
-
9:30 - 9:33つい最近起こった
すごくいい事例をお話します -
9:33 - 9:3820年近く2型糖尿病を患ってきた
若い女性がうちに来ました -
9:38 - 9:41他のクリニックの医師に
単なる体調不良だ— -
9:41 - 9:43そのうち慣れるよと
言われたそうです -
9:43 - 9:46その女性の糖尿病は
ひどいコントロール不良状態でした -
9:46 - 9:50何種類もの薬を
投与されていたにもかかわらずです -
9:50 - 9:54これには約300単位の
インスリンも含みます -
9:54 - 10:00それが毎日インスリン・ポンプで
体に注入されていたんです -
10:00 - 10:03これはつまり 先程言った
血糖に制御がきかない状態です -
10:03 - 10:07その女性がうちで糖質制限食を始め
4ヶ月後 -
10:07 - 10:12体重が減ったのはもちろん
もっと喜ばしいことに体調不良も治り -
10:12 - 10:16血糖値が常に正常を
保つようになりました -
10:16 - 10:21ポイントは 糖尿病の薬一切ナシで
達成したということです -
10:21 - 10:23300単位のインスリンとおさらば
-
10:23 - 10:25インスリン・ポンプも不要になり
-
10:25 - 10:28血糖値測定に1日何回も
指に針を刺す毎日も終わり -
10:28 - 10:32全部なくなりました
さらば糖尿病です -
10:32 - 10:37私の仕事で最大の楽しみが何かって
こういう患者に向かって -
10:37 - 10:39糖尿病はもうありませんと
告知する時です -
10:39 - 10:42そして 大々的に
カルテから糖尿病を消します -
10:42 - 10:45では 完治したのでしょうか?
奇跡が起きたのでしょうか? -
10:45 - 10:48世紀の大発表は
Dr. オズの番組に任せるとして -
10:48 - 10:50完治というのは
再発しないという意味です -
10:51 - 10:54でも 糖質の過剰摂取が
また始まったら 再発します -
10:54 - 10:59ですから完治とは言えません
でも糖尿病がなくなります -
10:59 - 11:05問題解決です
原因を遠ざけている限り そのままです -
11:05 - 11:08これは実際どんな感じなのでしょう
どんな食生活なのでしょうか -
11:08 - 11:10まず 当てはまらないことから
言いますね -
11:10 - 11:15糖質制限は糖質ゼロではなく
高タンパクでもありません -
11:15 - 11:18こういった言いがかりはよくあり
非常に歯がゆいことです -
11:18 - 11:20真実ではないのですから
-
11:20 - 11:23次に 糖質を取り除いたら
何で埋めればいいのでしょう? -
11:23 - 11:25主要な栄養素は
3つしかありませんから -
11:25 - 11:281つ減れば
何かを増やさないといけません -
11:28 - 11:32うちの患者は脂質を
たくさん摂ります -
11:32 - 11:35脂質だって?! と思いますよね
脂質を摂るとどうなるのでしょうか -
11:36 - 11:38どうなるかって
ハッピーになるんです -
11:38 - 11:42脂肪は美味しいですし
すごく満足感がありますからね -
11:42 - 11:44(拍手)
-
11:44 - 11:46(笑)
-
11:46 - 11:49でも 脂質はブドウ糖
つまり血糖と— -
11:49 - 11:53インスリン濃度を上げない
唯一の主要栄養素であり -
11:53 - 11:56これが非常に大事なのです
-
11:57 - 12:01ここで 私のシンプルな
食のルールを聞いてください -
12:01 - 12:04この先すごく重要な
ルールになるかもしれません -
12:04 - 12:08もしあなたが
インスリン濃度に問題のある— -
12:08 - 12:10何千万人ものアメリカ人の1人なら
なおさらです -
12:10 - 12:14ルール1:「低脂肪」「脂質ゼロ」
は店に置いてくること -
12:14 - 12:17脂肪を除いた分だけ
糖質と化学物質で埋めていますからね -
12:17 - 12:19ルール2:本物の食べ物を食べる
-
12:19 - 12:22糖質制限食で一番大事なことです
-
12:22 - 12:24本物の食べ物は 箱に入ってないし
-
12:24 - 12:27自然のものが本物だなんて
誰に言われなくても -
12:27 - 12:29見ただけでわかります
-
12:29 - 12:32ルール3:食べたくないものは
無理に食べないこと -
12:32 - 12:35ルール4:食べるのは空腹時
そうでない時は食べないこと -
12:35 - 12:37食事の時間なんて関係ありません
-
12:37 - 12:40ルール5は何を避けるかを
簡単に憶えておく方法です -
12:41 - 12:45Grain(穀物)、Potatoes(芋類)
Sugar(砂糖)を避ける「NO GPS」 -
12:45 - 12:48これは大変そうですよね
穀物ナシですから -
12:48 - 12:49そうです 穀物ゼロです
-
12:49 - 12:51でも穀物は必要だって?
-
12:51 - 12:52いいえ 穀物は糖質です
-
12:52 - 12:54でも全粒穀物は体にいいって?
-
12:54 - 12:58まず 本物の全粒穀物だと言える
食べ物は非常に少ないのが現実です -
12:58 - 13:01全粒って書いてあっても
そうではありません -
13:01 - 13:03ほとんどは全粒穀物と見せかけて
-
13:03 - 13:06かなりの加工を経ており
食物線維の恩恵はありません -
13:06 - 13:09もしくは精製小麦と
混ざっていたり -
13:09 - 13:11その両方だったりします
-
13:11 - 13:14インスリンへの反応が
完全に正常な人であれば -
13:14 - 13:16本物の全粒穀物は食べていいでしょう
-
13:16 - 13:21でも 現代人の大半を占める
インスリンに問題を抱えた人々なら -
13:21 - 13:23全粒穀物は問題を悪化させます
-
13:23 - 13:26ではインスリン反応が完全に正常な人は
全粒穀物を食べても -
13:26 - 13:28OKなのでしょうか?
-
13:28 - 13:30その通り!
私がまさに格好の例です -
13:30 - 13:331年以上前 うちの糖尿病患者に
奨めるのと同じくらい -
13:33 - 13:36自分も糖質を減らそうと決めました
-
13:36 - 13:39患者と違って 私の健康状態では
絶対必要なことではありません -
13:39 - 13:42インスリン抵抗性のない私が
糖質制限したら問題でしょうか? -
13:42 - 13:44そんなことはないし
そこがポイントなのです -
13:44 - 13:47ものすごく稀な病気の
持ち主でない限り -
13:47 - 13:49糖質を減らすのは
体にいいことなのです -
13:49 - 13:52必要なことではないとしてもです
-
13:52 - 13:56今から私の「過激な」食事の
写真をお見せしましょう -
13:56 - 13:59我が家の食卓によく出る
朝食です -
13:59 - 14:01ルールを自ら破ったみたいに
見えますか? -
14:01 - 14:05でも破っていません
マフィンの材料はココナッツ粉です -
14:05 - 14:07今でもお菓子は
しょっちゅう焼いています -
14:07 - 14:12ココナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ
フラックスシードを使い 穀物を避けるだけ -
14:12 - 14:13すごく美味しいですよ
-
14:13 - 14:17これが我が家の典型的な夕食です
うちで食べる典型的「デンプン」は -
14:17 - 14:19マッシュルームのソテーです
-
14:20 - 14:25私の患者も私自身も いつも
美味しいものばかり食べています -
14:25 - 14:27でも研究で証明済みなのでしょうか?
-
14:27 - 14:30単に私のクリニックでの
事例でしかないのでしょうか? -
14:30 - 14:31違います
-
14:31 - 14:34糖質制限を研究した
ランダム化比較試験は -
14:34 - 14:35たくさんあります
-
14:35 - 14:40糖尿病や冠状動脈疾患リスク
肥満などが対象です -
14:40 - 14:42どの研究でも同様の効果が出ています
-
14:42 - 14:45他にもたくさんの研究で
証明されていますが -
14:45 - 14:49糖質制限を実践すると
炎症マーカーが下降します -
14:49 - 14:53がんのような病気に対する効果も
非常に注目されます -
14:53 - 14:56うちではつい最近ある実験を行いました
-
14:56 - 14:58内容はというと
-
14:58 - 15:0050人の糖尿病患者を対象に
-
15:00 - 15:04高脂肪・糖質制限食を実施し
-
15:04 - 15:06ADAのガイドラインに沿って治療した
50人の患者と比較しました -
15:06 - 15:08ADAのガイドラインに沿って治療した
50人の患者と比較しました -
15:08 - 15:09そして6か月後
-
15:09 - 15:13糖質制限グループは
代謝が著しく優れていただけでなく -
15:13 - 15:14糖質制限グループは
代謝が著しく優れていただけでなく -
15:14 - 15:19忘れちゃいけない大事なこと—
医療費が著しく低かったのです -
15:19 - 15:24結果を分析すると 投与をやめた
糖尿病の薬代だけで 患者1人あたり -
15:24 - 15:28年間2千ドル以上の医療費が
浮くことがわかりました -
15:28 - 15:30あっという間に
膨大な医療費削減になります -
15:30 - 15:32今や社会問題である糖尿病に
-
15:32 - 15:36アメリカ国内で2,500億ドルも
使われているのです -
15:37 - 15:38このスライドをご覧ください
-
15:38 - 15:42この金額がどこからくるのか
図解したものです -
15:42 - 15:46これは先程の2つのグループの
-
15:46 - 15:486か月後のインスリンの違いです
-
15:48 - 15:49ここからわかるように
-
15:49 - 15:53糖質制限グループが
削減できたインスリン量は -
15:53 - 15:55合計で1日500単位近くにもなります
-
15:56 - 15:58ADA流に治療したグループは
-
15:58 - 16:021日で350単位近く
追加するはめになりました -
16:02 - 16:03大事なことは2つ
-
16:03 - 16:071つ:インスリンは高い
-
16:07 - 16:122つ:被験者の中には インスリンさえ
使っていない人もいたので -
16:12 - 16:15この結果がすごいことであると
わかりますね -
16:15 - 16:19ただ このグラフが
本当に意味しているのは -
16:19 - 16:22糖尿病に対する
2つの異なる方針でもあります -
16:22 - 16:261つ目は うちのように
糖尿病を逆転すること つまり -
16:26 - 16:28投薬量を減らすことが目標です
-
16:28 - 16:322つ目は ADAガイドラインと
ぴったり寄り添ったやり方で -
16:32 - 16:36糖尿病は進行する病気である
という理解のもと -
16:36 - 16:38時間とともに薬が増えるのです
-
16:38 - 16:42進行は当然です
原因を取り除かないのですから -
16:42 - 16:44では 何が問題なのでしょう
-
16:44 - 16:47糖質制限が広まっておらず
標準治療ではないのはなぜでしょう -
16:47 - 16:48理由は大きく2つあります
-
16:48 - 16:53「現状維持」
断ち切るのが難しいというのが1つ -
16:53 - 16:55ここには様々な思惑が絡んでいます
-
16:55 - 17:00何十年も前に
低脂肪神話が始まりました -
17:00 - 17:01でもつい最近の研究で
-
17:01 - 17:05ランダム化比較試験の結果
アメリカ人の食事から -
17:05 - 17:08脂肪を除去するように推奨する根拠は
1つも出てきませんでした -
17:08 - 17:11糖質摂取が問題になってきた理由は
ここなのです -
17:11 - 17:16低脂肪食の研究に何百万人もの人々を
使って巨大な実験をしたようなもので -
17:16 - 17:19結果は散々なものでした
-
17:19 - 17:21糖質制限が普及していない
2つ目の理由はお金です -
17:22 - 17:26いいですか 私たちを病気にしておくと
膨大なお金になるんですよ -
17:26 - 17:29ADAガイドライン作成委員会の
専門家たちは -
17:29 - 17:33利益相反だらけの状況に置かれている
とわかりますね -
17:33 - 17:39さて 猛威を振るう糖尿病に対する
うちの方針はものすごく明確です -
17:39 - 17:44食事が悪いのに薬を使うのはやめること
-
17:44 - 17:48ある病気の根本的原因に
糖質があるのなら -
17:48 - 17:51取り除くか 削減するくらいしましょう
-
17:51 - 17:54先人の知恵を思い出しましょう
昔の人は知っていました -
17:54 - 17:56[汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ]
-
17:56 - 17:59何千年も前のヒポクラテスの言葉です
-
17:59 - 18:03今の時代 私たちは
そこに立ち返る必要があります -
18:03 - 18:04ありがとうございました
-
18:04 - 18:06(拍手)
- Title:
- 2型糖尿病の逆転は、糖尿病ガイドラインを無視するところから | サラ・ハルバーグ | TEDxPurdueU
- Description:
-
2型糖尿病は"治せる"のでしょうか? 医学博士サラ・ハルバーグが、糖尿病の逆転は可能であると、納得の根拠を示します。解決法はあなたが思うよりも、もっと単純かもしれません。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 18:12
Riaki Ponist
レビュー・承認用スプレッドシートです
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