ソーラーパネルの仕組み―リチャード・コンプ
-
0:08 - 0:11地球は173,000テラワットもの
-
0:11 - 0:15太陽エネルギーを受けています
-
0:15 - 0:19これは世界で使われている
エネルギーの1万倍です -
0:19 - 0:21それならば
-
0:21 - 0:24全てのエネルギーを太陽エネルギーに
依存する日は来るのでしょうか -
0:24 - 0:26その前に まずは
-
0:26 - 0:32どのように太陽エネルギーが
電気エネルギーに変換されるかを学びましょう -
0:32 - 0:36太陽光パネルは
小さなソーラーセルの集まりです -
0:36 - 0:39代表的なソーラーセルは半導体である
-
0:39 - 0:43シリコン(ケイ素)でできており
これは地球上で2番目に豊富な元素です -
0:43 - 0:45ソーラーセルは
-
0:45 - 0:49シリコン結晶が導体により挟まれた構造をしています
-
0:49 - 0:54各シリコン原子は 隣接する4つのシリコン原子と
強く結合しているため -
0:54 - 0:58各電子はその場所に束縛され
このままでは電流は流れません -
0:58 - 0:59ちょっとした仕組みがあります
-
0:59 - 1:04ソーラーセルは2つの異なる
シリコン層から構成されます -
1:04 - 1:07N型シリコンは過剰な電子を持ち
-
1:07 - 1:12P型シリコンにはホールとよばれる
電子が入りうるスペースがあります -
1:12 - 1:142つの層が接する場所では
-
1:14 - 1:18電子はPN接合面を超えて移動できます
-
1:18 - 1:20その際 一方にプラスの電荷を残し
-
1:20 - 1:23他方にマイナスの電荷を
生じさせます -
1:23 - 1:27光を 太陽から発せられた光子と呼ばれる
微小な粒子の流れとして考えてみましょう -
1:27 - 1:28光を 太陽から発せられた光子と呼ばれる
微小な粒子の流れとして考えてみましょう -
1:28 - 1:30光を 太陽から発せられた光子と呼ばれる
微小な粒子の流れとして考えてみましょう -
1:30 - 1:34十分なエネルギーを持った1個の光子が
シリコンセルに衝突した場合 -
1:34 - 1:39電子は束縛から外れ ホールを残します
-
1:39 - 1:43マイナスの電荷をもった電子と
プラスの電荷をもったホールは -
1:43 - 1:46自由に周辺へと移動できます
-
1:46 - 1:49しかし PN接合面の電界のため
-
1:49 - 1:51これらは一方向へのみ移動します
-
1:51 - 1:53電子はN極側へ
-
1:53 - 1:56ホールはP極側へ移動します
-
1:56 - 2:02移動可能となった電子は
セル上部の薄い金属片に集まります -
2:02 - 2:05そこから外部の回路を通り
-
2:05 - 2:06導電性アルミニウム層に戻るまでに
-
2:06 - 2:08導電性アルミニウム層に戻るまでに
-
2:08 - 2:12バルブを点灯させるなどの
電気的な働きをします -
2:12 - 2:15各セルの出力は0.5ボルト程ですが
-
2:15 - 2:19連結することで
多くの電力を供給できます -
2:19 - 2:2312個の光起電性セルで
携帯電話は充電できますが -
2:23 - 2:26家庭全体に電力を供給するには
多くのセルが必要です -
2:26 - 2:29ソーラーセルの中で動くものは
電子だけであり -
2:29 - 2:32電子は元の場所に戻ります
-
2:32 - 2:34摩耗したり消費するものがないため
-
2:34 - 2:37セルは何十年も使用できます
-
2:37 - 2:43ではなぜ私たちは全てを太陽エネルギーに
依存できないのでしょうか -
2:43 - 2:45政治的な背景があります
-
2:45 - 2:49いうまでもなく 既存の事業を維持しようと
ロビー活動を行う企業のことです -
2:49 - 2:53しかしここでは物理的、論理的な観点から
見てみましょう -
2:53 - 2:54もっとも明らかなことは
-
2:54 - 2:59太陽エネルギーの量は
地域により異なるということです -
2:59 - 3:01ある地域は他の地域よりも
晴れの日が多くあります -
3:01 - 3:03また 安定的ではありません
-
3:03 - 3:07曇りの日や夜は
太陽エネルギーが少なくなります -
3:07 - 3:10全てを太陽エネルギーに依存するには
-
3:10 - 3:14晴れている所から曇っている所へ
効率的に配電するシステムや -
3:14 - 3:17効率的な電気の貯蔵方法が必要です
-
3:17 - 3:20セル自体の効率も解決すべき問題です
-
3:20 - 3:23太陽光が吸収されずに反射されたり
-
3:23 - 3:28飛び出た電子が
電気回路に入る前にホールへ戻ると -
3:28 - 3:31光子のエネルギーは無駄となります
-
3:31 - 3:33現在のソーラーセルは
-
3:33 - 3:39最も効率的なものでも
光から電気への変換効率は わずか46%であり -
3:39 - 3:44商用システムの多くは
15~20%程の効率しかありません -
3:44 - 3:46このような制約があるものの
-
3:46 - 3:47現在の技術でも
-
3:47 - 3:51全世界の電力需要を賄うことができます
-
3:51 - 3:53それにはインフラを整える資金や
-
3:53 - 3:55広大な土地が必要です
-
3:55 - 3:59数万から数十万平方キロ程度の土地が
必要と見積もられます -
3:59 - 4:01膨大に見えますが
-
4:01 - 4:06サハラ砂漠だけでも
700万平方キロ以上あります -
4:06 - 4:09またセル性能の向上や価格低下により
-
4:09 - 4:12従来の送電網との競争が行われています
-
4:12 - 4:17水面に浮かぶソーラーファームなどは
町の景色を一変させます -
4:17 - 4:19想像の話は別として
-
4:19 - 4:21現実には10億人以上の人々が
-
4:21 - 4:24安定した送電網による
電力供給を受けられずにいます -
4:24 - 4:27特に晴れの日が多いと言われる
発展途上国に多く見られます -
4:27 - 4:29特に晴れの日が多いと言われる
発展途上国に多く見られます -
4:29 - 4:30これらの地域では
-
4:30 - 4:35太陽エネルギーは
灯油などの既存の選択肢に比べ -
4:35 - 4:37安く安全に利用できます
-
4:37 - 4:39しかし フィンランドやシアトルなどの地域では
-
4:39 - 4:42太陽エネルギーの有効利用には
まだ時間がかかるでしょう
- Title:
- ソーラーパネルの仕組み―リチャード・コンプ
- Description:
-
地球は173,000テラワットもの太陽エネルギーを受けています。これは世界で使われているエネルギー量の一万倍に相当します。では私たちが完全に太陽エネルギーに依存できる日が来るのでしょうか?リチャード・コンプが、ソーラーパネルで太陽エネルギーが電気エネルギーに変換される仕組みを解説します。
講師:リチャード・コンプ
アニメーション: Globizco
* このビデオの教材: https://ed.ted.com/lessons/how-do-solar-panels-work-richard-komp - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:59
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for How do solar panels work? - Richard Komp |