タイラー・デウィット:科学の先生へ呼びかけ・・・・楽しくしましょう!
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0:01 - 0:03あるお話をしましょう
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0:03 - 0:07今年は私が高校の科学の教師になって
初めての年で -
0:07 - 0:08とても気合が入っています
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0:08 - 0:12わくわくして授業の計画に熱が入ります
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0:12 - 0:17ところが生徒達は全然理解していないという
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0:17 - 0:22恐ろしい事実に徐々に気づかされました
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0:22 - 0:25ある日のことです
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0:25 - 0:28クラスで教科書の一節を読むように言いました
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0:28 - 0:32生物学の中でも
私が最も好きなテーマ -
0:32 - 0:35ウィルスとその攻撃方法の文章でした
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0:35 - 0:38生徒と議論するのを楽しみにしていたので
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0:38 - 0:41私は言いました
「誰か要点を説明してください -
0:41 - 0:45どうしてこれが面白いか
説明してくれますか?」 -
0:45 - 0:48教室は静まり返りました
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0:48 - 0:52やっと私のお気に入りの生徒が
私の目を見て言いました -
0:52 - 0:56「こんなの くだらない」
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0:56 - 0:59それから彼女は説明してくれました
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0:59 - 1:03「科学がくだらないんじゃなくて
教科書の意味がわからないの -
1:03 - 1:07退屈で誰も気に留めないことでしょう
ばかばかしい」 -
1:07 - 1:11同意する笑顔が
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1:11 - 1:14教室中に広がりました
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1:14 - 1:19どの生徒も同じ気持ちだったのです
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1:19 - 1:22授業中メモを取ったり
教科書の文を暗記しても -
1:22 - 1:28誰も要点を掴んでいなかった
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1:28 - 1:31どうして科学が面白いのか
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1:31 - 1:33なぜ重要なのか誰もわかっていなかった
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1:33 - 1:36私は全然見当違いでした
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1:36 - 1:39どうしたらよいのか
途方にくれました -
1:39 - 1:42そして これしか頭に浮かばなかった
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1:42 - 1:46「では お話をしましょう
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1:46 - 1:52主人公はバクテリアとウィルスです
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1:52 - 1:55彼らは数百万倍に拡大したものです
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1:55 - 1:58本物のバクテリアとウィルスはとても小さく
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1:58 - 2:01顕微鏡でしか見られません
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2:01 - 2:03皆がバクテリアやウィルスを知っているのは
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2:03 - 2:05その両方とも病気の元だからですね
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2:05 - 2:09ただ あまり知られていないことは
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2:09 - 2:12ウィルスは バクテリアを
病気にできることです」 -
2:12 - 2:14子供達に始めた話は
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2:14 - 2:19ホラー・ストーリーのように始まりました
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2:19 - 2:22昔々あるところに
小さな幸せなバクテリア君がいました -
2:22 - 2:24あまり仲良くならないでください
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2:24 - 2:28彼は あなたのお腹の中や
傷んだ食べ物の中で -
2:28 - 2:30ぶらぶらしているかもしれません
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2:30 - 2:34その彼が突然
気分が悪くなりました -
2:34 - 2:36お昼に変なものを食べたからでしょう
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2:36 - 2:39だんだん悪化し
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2:39 - 2:42皮膚がむけてきて
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2:42 - 2:44そこからウィルスが出てくるのが見えました
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2:44 - 2:47症状はもっとひどくなり
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2:47 - 2:50破裂してウィルス軍団が
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2:50 - 2:53溢れ出てきました
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2:53 - 2:57-痛い!-ですよね
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2:57 - 3:00あなたがバクテリアで
この状況に陥ったら -
3:00 - 3:03悪夢です
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3:03 - 3:06でもあなたがウィルスだったら
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3:06 - 3:08小さな足を組んでこう思うでしょう
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3:08 - 3:11「僕等の勝利だ」
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3:11 - 3:15バクテリアは手強いからです
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3:15 - 3:18どうしてこうなったか説明しましょう
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3:18 - 3:21ウィルスはバクテリアにくっつき
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3:21 - 3:25自分のDNAを忍び込ませます
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3:25 - 3:28次にウィルスDNAは
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3:28 - 3:32バクテリアDNAを叩きのめします
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3:32 - 3:35バクテリアDNAが全滅したところで
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3:35 - 3:39ウィルスDNAが細胞の主導権を握り
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3:39 - 3:43もっとウィルスを増やすよう命令します
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3:43 - 3:46DNAは設計図のようなもので
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3:46 - 3:50生物に何を生産するか指示するのです
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3:50 - 3:53つまり車工場で車の設計図を
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3:53 - 3:59殺人ロボットの設計図とすりかえるようなものです
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3:59 - 4:02翌日 工場員が働きに来て
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4:02 - 4:05間違った指示に従ってしまいます
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4:05 - 4:08つまりバクテリアDNAと
ウィルスDNAがすり替わり -
4:08 - 4:14バクテリアをウィルス製造工場に仕立てたのです
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4:14 - 4:18それはバクテリアがウィルスで満たされて
破裂するまで続きます -
4:18 - 4:23バクテリアがウィルスに感染するのは
それだけではありません -
4:23 - 4:29もっと悪質な方法があります
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4:29 - 4:33ウィルス秘密工作部員がバクテリアを捕まえ
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4:33 - 4:36スパイ工作をします
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4:36 - 4:43黒服ウィルス秘密工作部員は
バクテリア細胞に自分のDNAを侵入させます -
4:43 - 4:49ポイントは それが何の害もないこと
最初はですが― -
4:49 - 4:54バクテリア内にそっと自分のDNAを滑り込ませ
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4:54 - 4:59眠ったテロリスト細胞のようにとどまり
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4:59 - 5:02次の指示を待ちます
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5:02 - 5:08面白いのは
このバクテリアに子供ができたら -
5:08 - 5:13必ずウィルスのDNAを持った子供が生まれることです
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5:13 - 5:17そして眠ったウィルス細胞一杯の
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5:17 - 5:21バクテリア大家族になるのです
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5:21 - 5:26バクテリア達は幸せに暮らしていますが
ある合図を機に突然 -
5:26 - 5:30-バーン!-DNAが飛び出します
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5:30 - 5:34細胞の全てを牛耳り
ウィルス製造工場に仕上げます -
5:34 - 5:36皆 炸裂し
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5:36 - 5:38繁栄していたバクテリア族は
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5:38 - 5:42力尽きてウィルスに負けて滅びるのです
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5:42 - 5:47ウィルスがバクテリアに代わり世界を制覇するのです
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5:47 - 5:51ウィルスが細胞をどう攻撃するか
わかりましたね -
5:51 - 5:55方法は2つです
左側の溶菌性の方法 -
5:55 - 5:59ウィルスが細胞内に入り主導権を握る方法
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5:59 - 6:02右側の溶原性の方法
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6:02 - 6:05ウィルス秘密工作部員を使う方法
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6:05 - 6:08そんなに難しくないでしょう?
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6:08 - 6:10皆さん理解できましたね
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6:10 - 6:12高校を卒業した人なら
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6:12 - 6:15以前に聞いたことがあるはずです
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6:15 - 6:18しかし頭の中にのこるようには
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6:18 - 6:22説明されていなかった
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6:22 - 6:25私の生徒達がこれを勉強したとき
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6:25 - 6:28なぜあんなに嫌がったのでしょう?
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6:28 - 6:30二つの理由が挙げられます
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6:30 - 6:33まず最初に
教科書にはウィルス秘密工作部員や -
6:33 - 6:38ホラー・ストーリーは登場しないからです
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6:38 - 6:41科学を伝えるとき
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6:41 - 6:45常に真面目に
という固定観念が定着しています -
6:45 - 6:47最悪です
冗談ではありません -
6:47 - 6:50教育用出版社向けに執筆していた時
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6:50 - 6:53いつも言われました
物語は入れるな -
6:53 - 6:55面白い魅力的な言葉は使うな
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6:55 - 6:57そうすると君の論文が
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6:57 - 7:01「不真面目」で「非科学的」になるから と
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7:01 - 7:03つまり科学は楽しんで学ぶべきではない
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7:03 - 7:06決められているかのようです
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7:06 - 7:10科学の分野では、スライムや
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7:10 - 7:14色の変化に関するものもあります
見てください -
7:24 - 7:29もちろんいい科学者なら誰でも取り扱うだろう
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7:29 - 7:32爆発という分野もあります!
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7:32 - 7:36ところが教科書が楽しすぎたら
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7:36 - 7:40非科学的だというのです
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7:40 - 7:44もう1つの問題は
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7:44 - 7:49理解不可能な教科書用語にあります
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7:49 - 7:52先ほどの私の話をまとめると
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7:52 - 7:54この様になります
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7:54 - 7:56「ウィルスはバクテリア内に
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7:56 - 7:59DNAを侵入させコピーを作る」
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7:59 - 8:02ところが教科書に載せられるとこうなります
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8:02 - 8:05「バクテリアファージの増殖は
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8:05 - 8:08ウィルスの核酸がバクテリア内で
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8:08 - 8:11溶菌現象を起こす事により始まる」
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8:11 - 8:16結構
まさに13歳向けです -
8:16 - 8:18しかしまだ問題があるのです
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8:18 - 8:22科学教育に携わる人達の中では
この様なテキストは― -
8:22 - 8:24生徒達に渡せないと
思っている人がたくさんいます -
8:24 - 8:29完全に正確ではない
表現があるというのです -
8:29 - 8:32例えばウィルスにはDNAがあるといいましたね
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8:32 - 8:35ところが少数はそれを持っていません
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8:35 - 8:37かわりにRNAと呼ばれるものを持っています
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8:37 - 8:40プロの科学記者はそこを指摘します
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8:40 - 8:41「そうではなく
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8:41 - 8:43専門的な表現にしなくては」
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8:43 - 8:46プロの科学誌編集者チームは
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8:46 - 8:49この簡単な説明文を熟考した後
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8:49 - 8:54私が使った言葉は
ほとんど間違っているとみなし -
8:54 - 8:57全て真面目な表現に置き換え
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8:57 - 8:58100%正確なものになるように
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8:58 - 9:02全文書き直してしまうのです
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9:02 - 9:04そして正確な文章にはなっても
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9:04 - 9:09理解不可能なテキストになってしまうのです
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9:09 - 9:11これは恐ろしいことです
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9:11 - 9:13私は物語にたとえるという考えを
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9:13 - 9:16広げようとしているのですが
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9:16 - 9:21科学のコミュニケーションは
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9:21 - 9:24正確性至上主義に則られ
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9:24 - 9:26物語を話せないようにしている
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9:26 - 9:31科学は最悪のストーリーテラーのように
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9:31 - 9:34誰も気に留めない細かいことを説明し始めるのです
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9:34 - 9:38例えばこんな風です
「この間 友達と昼食を食べたんだけど -
9:38 - 9:40彼女は変なジーンズを履いていたよ
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9:40 - 9:43ジーンズというよりレギンスに近いかな
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9:43 - 9:45本当はジェギンズのようなものかな
つまり・・・だから・・・」 -
9:45 - 9:48そこであなたはこう思うでしょう
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9:48 - 9:51「何 いったい何が言いたいの?」
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9:51 - 9:55そしてもっとひどいのは
科学の教育では -
9:55 - 9:58常に「正確には」という言葉を
使いたがるということです -
9:58 - 10:01あなたがこう言ったとします
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10:01 - 10:03「聞いてよ
真夜中に起こされて -
10:03 - 10:06真っ暗闇を100マイル
運転する羽目になったんだ」 -
10:06 - 10:11すると相手はこう答えます
「正確には 87.3マイルでしょう」 -
10:11 - 10:13あなたは―
「正確には 君に黙っててほしいんだ! -
10:13 - 10:17ただ話をしようとしていただけなんだ」
と言いたくなりますね -
10:17 - 10:24よい話は気持ちを伝えることだからです
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10:24 - 10:26聴衆に大事な話だと
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10:26 - 10:29思わせる必要があるのです
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10:29 - 10:32どれが省略すべき詳細な情報か
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10:32 - 10:34理解して初めて
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10:34 - 10:38重要事項が明解になるのです
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10:38 - 10:41ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエの
言葉を思い出します -
10:41 - 10:44私の言葉で言い換えてみます
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10:44 - 10:48-真実を伝えるときには時々うそが必要だ-
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10:48 - 10:51この感覚は科学の教育にも
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10:51 - 10:54該当すると思います
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10:54 - 10:57最後になりますが
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10:57 - 11:01私は自分が科学の価値を引き下げる
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11:01 - 11:04張本人だと思われて
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11:04 - 11:07がっかりしています
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11:07 - 11:08それは事実ではありません
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11:08 - 11:11現在 マサチューセッツ工科大学の
博士課程に在籍していて -
11:11 - 11:16専門家の間で 科学について
詳細かつ具体的に話すことが -
11:16 - 11:21重要だということは
私自身 よくわかっています -
11:21 - 11:25ただ13歳の子供達を教えるときは別なのです
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11:25 - 11:30子供達が全てのウィルスにDNAがあると
考えたからといって -
11:30 - 11:36科学で成功するチャンスを
ダメにすることはありません -
11:36 - 11:40若い生徒達が科学を理解できず
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11:40 - 11:44嫌いになるということ自体が
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11:44 - 11:48彼等の成功のチャンスを
台無しにしているのです -
11:48 - 11:51これを止めなければならない
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11:51 - 11:54この問題の根源である―
教育社会の上層部から -
11:54 - 11:57変化してくれるよう望みます
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11:57 - 12:01彼らに科学嫌いを減らすよう
お願いしているのですが -
12:01 - 12:03なかなかそうは行かないようです
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12:03 - 12:07ありがたい事に
今はインターネットのような情報源に -
12:07 - 12:10恵まれていて
教育社会を根底から -
12:10 - 12:13覆すことができるかもしれない
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12:13 - 12:16科学を簡単に理解可能な方法で
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12:16 - 12:19説明しているオンライン情報が
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12:19 - 12:23増えてきています
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12:23 - 12:26私の夢は
ウィキペディアのように -
12:26 - 12:29科学の内容を
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12:29 - 12:33高校生でもわかるような簡単な言葉で
説明するウェブページです -
12:33 - 12:36私自身 空いた時間のほとんどを使って
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12:36 - 12:41科学ビデオを作りYouTubeに載せています
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12:41 - 12:44化学平衡を説明する時
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12:44 - 12:46高校のぎこちないダンスにたとえます
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12:46 - 12:48燃料電池について教える時は
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12:48 - 12:52サマーキャンプの少年と少女の話をします
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12:52 - 12:56受け取るフィードバックは
時々 スペルが間違っていたり -
12:56 - 12:58ネコ語だったりしますが
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12:58 - 13:00それはそれで
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13:00 - 13:05とても感謝しています
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13:05 - 13:08私はこれが科学を伝えるのに
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13:08 - 13:12正しい方法だと信じています
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13:12 - 13:15まだまだやることはたくさんあります
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13:15 - 13:18もしあなたが何らかの形で
科学に関わっていたら -
13:18 - 13:21すぐに私に続いてください
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13:21 - 13:26カメラを手に取り ブログを始めてください
何でもいいです -
13:26 - 13:30真面目にならず
専門用語も使わないで下さい -
13:30 - 13:34笑いを誘ってください
大切な事だと思わせてください -
13:34 - 13:37誰も気にしないような
煩わしい詳細は抜きにして -
13:37 - 13:41要点をついてください
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13:41 - 13:43どう始めたらいいですか?
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13:43 - 13:47こう始めたらどうでしょう?
「さて お話を始めましょう」 -
13:47 - 13:49ありがとうございました
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13:49 - 13:50(拍手)
- Title:
- タイラー・デウィット:科学の先生へ呼びかけ・・・・楽しくしましょう!
- Speaker:
- Tyler DeWitt
- Description:
-
高校の科学の教師であるタイラー・デウィットはバクテリアについて教えるのに熱が入ります。(面白いだろう!)。ところが生徒達がそれを嫌がっていると知り愕然とします。問題は教科書です。理解できないように書かれているのです。専門用語や極端に高度な説明を排除して、そのかわり物語にたとえたり、実演を通して科学を教えるよう、教師達に呼びかけます。(TEDxBeaconStreet にて収録)
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 11:20
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Yuko Yoshida accepted Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Hey science teachers -- make it fun |