進歩に向けた大胆な政策
-
0:01 - 0:04現在 世界で一般的に語られているのは
-
0:04 - 0:07恐ろしく 下向きな時代だということです
-
0:08 - 0:12驚くような話ではありません
世界の暗いニュースを見れば -
0:12 - 0:14ISISや不平等
-
0:14 - 0:16政治的機能不全や地球温暖化
-
0:16 - 0:19ブレグジット まだまだあります
-
0:20 - 0:23でも 言わせてください
変に思うかもしれませんが -
0:23 - 0:27私は そんな悲観的なニュースなど
信じていませんし -
0:27 - 0:29信じるべきだとも思いません
-
0:29 - 0:31私は 問題に気づいていない
わけではありません -
0:31 - 0:33皆さんと同じようにニュースは見ます
-
0:34 - 0:38私が反論したいのは
多くの人がニュースを元に出す結論 -
0:38 - 0:40すなわち 世界はもう終わりだ —
-
0:40 - 0:43問題は解決不可能で
-
0:43 - 0:45政府は無能だという結論です
-
0:45 - 0:47なぜこんな話をしているのか?
-
0:47 - 0:50私が根っからの楽天家だからとか
そういうことではありません -
0:50 - 0:55でも メディアが常に恐怖心を煽り
-
0:55 - 0:58解決策ではなく
問題自体に固執している -
0:58 - 1:00そんな状況に 常々不満がありました
-
1:00 - 1:02それがきっかけで 数年前に決めました
-
1:02 - 1:04自分はジャーナリストだから
-
1:04 - 1:06何かできないか 挑戦すべきだと
-
1:06 - 1:09世界中を回って
実際にインタビューし -
1:09 - 1:11経済や政治の深刻な問題に
-
1:11 - 1:14人々がどう取り組んでいるのかを
見ていくのです -
1:14 - 1:17結果を見て驚きました
-
1:17 - 1:22素晴らしい進歩の兆候が
世界中 それも -
1:22 - 1:25まったく予想しなかった場所で
広がっており -
1:25 - 1:28その様子を見て
地球規模の深刻な課題は -
1:28 - 1:31結局 解決不可能では
ないかもしれないと確信したのです -
1:31 - 1:34単なる机上の空論ではなく
-
1:34 - 1:35実際に活用されている解決策です
-
1:35 - 1:38どれも問題を解決しています
-
1:38 - 1:41残された私たちも期待できます
-
1:41 - 1:42これからお伝えするのは
-
1:42 - 1:44私が訪れた3カ国
-
1:44 - 1:46カナダ インドネシア メキシコが
-
1:46 - 1:50一見 解決は無理に思える問題を
どう解決したかです -
1:51 - 1:55これらの事例が重要なのは
誰でも使える方法が含まれていて -
1:55 - 1:58個別の問題に限らず
-
1:58 - 2:00他の問題にも応用できるからです
-
2:01 - 2:05私の母国である 現在のカナダについて
皆さんが考えることは — -
2:05 - 2:07まあ 考えることがあればの話ですが
-
2:07 - 2:11寒く 退屈で 礼儀正しい
というところでしょうか -
2:11 - 2:14変なアクセントでやたらと
「すみません」と言うとか -
2:15 - 2:16全てその通りです
-
2:16 - 2:17(笑)
-
2:18 - 2:19すみません
-
2:19 - 2:20(笑)
-
2:20 - 2:23でも カナダは重要です
-
2:23 - 2:25カナダが解決した問題は
-
2:25 - 2:27現在 多くの国を騒がせています
-
2:28 - 2:29移民問題です
-
2:29 - 2:33現在のカナダは
世界一移民に寛容な国です -
2:34 - 2:37移民に寛容な他の国に比べてもです
-
2:37 - 2:42人口当たりの移民の割合は
フランスの4倍 -
2:42 - 2:44外国生まれの居住者の割合は
-
2:44 - 2:46スウェーデンの2倍です
-
2:46 - 2:48一方で カナダが
-
2:48 - 2:52昨年受け入れた シリア難民の数は
-
2:52 - 2:53アメリカの10倍以上です
-
2:53 - 2:55(拍手)
-
3:00 - 3:03今は昨年以上に
難民を受け入れています -
3:03 - 3:05もし カナダ国民に
-
3:05 - 3:07一番誇りに思うものはと尋ねると
-
3:08 - 3:101位は「多文化主義」です
-
3:10 - 3:12これは ほぼ
どの国でも禁句ですが -
3:12 - 3:142位は
-
3:14 - 3:15「ホッケーが強いこと」
-
3:16 - 3:17ホッケーです
-
3:17 - 3:18(笑)
-
3:20 - 3:22つまり 他の国々が
移民を寄せ付けまいと -
3:22 - 3:25必死に壁を作ろうとしている今
-
3:25 - 3:29カナダでは
移民をもっと受け入れたがっています -
3:29 - 3:31本当に面白いのはここからです
-
3:32 - 3:34カナダは昔からこうだった
訳ではありません -
3:34 - 3:4060年代半ばまでの移民政策は
非常に人種差別的でした -
3:40 - 3:43「白いカナダ」と呼ばれました
-
3:43 - 3:46お分かりでしょうが
雪の話ではありません -
3:47 - 3:53そんなカナダが どうやって
今のカナダになったのか? -
3:53 - 3:56オンタリオに住む
私の母の考えとは違って -
3:56 - 3:58答えは 美徳とは関係ありません
-
3:58 - 4:01カナダ国民が生まれつき優秀だ
という訳でもないです -
4:01 - 4:06本当の理由は1968年に
首相となった人物と関係があります -
4:06 - 4:09ピエール・トルドー
現首相の父親でもあります -
4:09 - 4:11(拍手)
-
4:13 - 4:15父トルドーは
-
4:15 - 4:18歴代の首相とは
非常に異なる人物でした -
4:18 - 4:22英語圏のエリートが支配した国で
フランス語圏出身の人物でした -
4:22 - 4:24トルドーは知識人でした
-
4:24 - 4:27それに ちょっとカッコよかったんです
-
4:27 - 4:30本当です ヨガを実践し
-
4:30 - 4:31ビートルズの友人でした
-
4:31 - 4:32(笑)
-
4:32 - 4:36流行の最先端を行っていたので
眉をひそめる人もいたでしょう -
4:37 - 4:38一方で この首相は
-
4:38 - 4:43他の国にはなかった
進歩的な改革を成し遂げました -
4:44 - 4:47調べてみると その方法は
2段階になっていました -
4:47 - 4:51まず 従来の
人種差別的な移民法を撤廃し -
4:51 - 4:54肌の色で移民を制限するのではなく
-
4:54 - 4:59教育レベルや経験
言語能力を重視する移民法に換えました -
4:59 - 5:01新しい移民法によって
-
5:01 - 5:04新たな国民が経済成長に
貢献する可能性は高まりました -
5:05 - 5:08次にトルドーは 世界初の政策である
-
5:08 - 5:12多文化主義を公認し
国家の統合を促すとともに -
5:12 - 5:17多様性こそ カナダらしさの
核心だという考え方を広めました -
5:18 - 5:21それ以降ずっと
政府はこのメッセージを発信しています -
5:21 - 5:24同時に普通のカナダ国民も
-
5:24 - 5:28多文化主義の
経済的 物質的な恩恵を -
5:28 - 5:30身近に感じるようになりました
-
5:30 - 5:32この2つの変化が結びつき
-
5:32 - 5:37非常に開放的な
今のカナダが生まれました -
5:38 - 5:41次に目を向けたいのは
別の国の さらに厄介な問題 — -
5:41 - 5:43イスラム原理主義です
-
5:43 - 5:471998年 インドネシア国民は
街頭でデモを起こし -
5:47 - 5:50スハルトの長期独裁政権を
打倒しました -
5:50 - 5:53素晴らしい出来事でしたが
-
5:53 - 5:54同時に 恐ろしくもありました
-
5:54 - 5:56インドネシアは
2億5千万人の人口を抱える -
5:56 - 6:00世界最大の
イスラム教徒主体の国家です -
6:00 - 6:03国は暑く 広く まとまりがありません
-
6:03 - 6:061万7千の島々で構成され
-
6:06 - 6:091千近い言語が話されています
-
6:09 - 6:11スハルトは長年の独裁者で
-
6:11 - 6:13しかも悪い指導者でした
-
6:13 - 6:16ただ 独裁者としては
かなり優秀で -
6:16 - 6:19政教分離を常に念頭に置いていたのです
-
6:19 - 6:23それで 専門家が恐れたのは
スハルトによる抑圧がなければ -
6:23 - 6:25国内は混乱に陥るか
-
6:25 - 6:27過激な宗教団体に征服され
-
6:27 - 6:31熱帯国版イランになってしまう
危険性があることでした -
6:32 - 6:34それが当初の懸念だったのです
-
6:34 - 6:371999年に初めて自由投票が行われ
-
6:37 - 6:41イスラム系の政党が
36%の票を獲得し -
6:41 - 6:43国内は混乱に陥り
-
6:43 - 6:46暴動やテロにより
何千人もの犠牲者が出ました -
6:47 - 6:52しかしそれ以降
驚くべき変化を遂げたのです -
6:52 - 6:56国民は個人レベルで
イスラム教への信仰を深めています -
6:56 - 6:58最近はヒジャブ姿の女性が多く見られ
-
6:58 - 7:0010年前よりも多いでしょう
-
7:00 - 7:04でも国政は10年前と
真逆の状態になりました -
7:04 - 7:07今では 立派な民主国家です
-
7:08 - 7:11一方イスラム系の政党は
徐々に支持を失っています -
7:11 - 7:152004年に約38%という
最高支持率を得て以降 -
7:15 - 7:182014年には
25%に減少しました -
7:19 - 7:22テロは 現在は滅多に起こりません
-
7:22 - 7:25最近ISISに加わった
インドネシア人が数人いるものの -
7:25 - 7:28人数はごくわずかで
-
7:28 - 7:31国民100万人当たりの割合は
-
7:31 - 7:34ベルギーよりもずっと少ないです
-
7:34 - 7:39イスラム教徒主体の
国家としては異例です -
7:39 - 7:422014年 私はインドネシアに行き
現大統領にインタビューしました -
7:42 - 7:46技術系出身で 穏やかな口調の
ジョコ・ウィドドです -
7:46 - 7:50「他のイスラム国家が疲弊する一方
インドネシアが成長する理由は何ですか?」 -
7:51 - 7:53ウィドドは教えてくれました
-
7:53 - 7:57「原理主義と対峙するには
まず不平等をなくす必要がありました」 -
7:58 - 8:01インドネシアの宗教系政党は
他国の同様の政党と同じで -
8:01 - 8:06貧困と汚職の撲滅に
重点的に取り組んできました -
8:06 - 8:08ウィドドや先代の大統領も同じでした
-
8:09 - 8:11イスラム系政党の
公約を真似たのです -
8:11 - 8:14テロも厳重に取り締まりましたが
-
8:14 - 8:17インドネシアの民主党員は
独裁政権下の暗黒時代から -
8:17 - 8:19重要な経験を得ていました
-
8:19 - 8:24抑圧すればするほど
過激思想は広がるということです -
8:24 - 8:28そこで 細やかな配慮の下
テロとの戦いを進めました -
8:28 - 8:30軍ではなく 警察が出動しました
-
8:30 - 8:33容疑者を拘束するのは
十分な証拠がある場合に限り -
8:33 - 8:35裁判は公開裁判にしました
-
8:35 - 8:37リベラル派の
イスラム教指導者さえ投獄し -
8:37 - 8:41聖戦主義者にテロは
反イスラムだと知らしめました -
8:41 - 8:44こういった取り組みは
目覚ましい成功を収め -
8:44 - 8:4820年前には想像もできなかった
国家を生み出したのです -
8:49 - 8:52ここまでお伝えすれば
私の楽観的な考えも -
8:52 - 8:54少し納得いただけるでしょうか
-
8:54 - 8:58移民問題もイスラム教原理主義も
解決できない訳ではありません -
8:58 - 9:01あと1カ国お付き合いください
-
9:01 - 9:02最後はメキシコです
-
9:03 - 9:063カ国の中でも メキシコには
一番驚きました -
9:06 - 9:08ご存知の通り
-
9:08 - 9:11メキシコは多くの問題を抱えています
-
9:11 - 9:13ところが この国が
数年前に成し遂げたことは -
9:13 - 9:19フランス インド アメリカなど
多くの国にとって -
9:19 - 9:20まだ夢に過ぎないものです
-
9:20 - 9:24長年続いていた
政治停滞を打破しました -
9:25 - 9:28その方法を知るには
2000年にメキシコが -
9:28 - 9:31民主政権になった時点に
遡る必要があります -
9:31 - 9:35政治家たちは 手に入れた自由で
改革を求めて戦うのではなく -
9:35 - 9:38政治家間で闘争しました
-
9:38 - 9:41議会はこう着状態で
国内の問題は ― -
9:41 - 9:44ドラッグ 貧困 汚職と ―
-
9:44 - 9:46混乱を極めました
-
9:46 - 9:49状況はどんどん悪化し 2008年には
-
9:49 - 9:52ペンタゴンが
メキシコ崩壊の警告を出しました -
9:53 - 9:57それから2012年
エンリケ・ペーニャ・ニエトが -
9:57 - 9:59突如 大統領に選ばれました
-
10:00 - 10:04当初 ペーニャは
あまり期待されていませんでした -
10:05 - 10:07確かに美形でしたが
-
10:07 - 10:11腐敗した旧与党
制度的革命党出身で -
10:11 - 10:14女性絡みの噂が絶えませんでした
-
10:15 - 10:18事実 ペーニャは顔がいいだけと
思われていて -
10:18 - 10:23選挙大会中 女性に
「イケメン」と呼ばれました -
10:23 - 10:27ところが このイケメンは
国民を驚かせました -
10:27 - 10:28対立する3大政党間で
-
10:28 - 10:31連携協定を
成立させたのです -
10:31 - 10:34それから18カ月後
全政党が成立させたのは -
10:34 - 10:37非常に包括的な改革法案でした
-
10:37 - 10:40閉鎖的な独占事業の開放や
-
10:40 - 10:43経営不振が続いていた
エネルギー事業の自由化 -
10:43 - 10:46問題が多い学校教育の再構築など
数多くの改革が行われました -
10:46 - 10:49この功績がどれほど凄いかと言うと
-
10:49 - 10:53アメリカの連邦議会が
移民改革と -
10:53 - 10:56選挙資金制度改革と
金融改革の法案を可決し -
10:56 - 11:00しかも全部 同時にやるところを
想像してみるといいでしょう -
11:00 - 11:02それがメキシコの
成し遂げたことです -
11:02 - 11:06一連の改革に成功した秘訣を
ペーニャに聞くことができました -
11:06 - 11:09ペーニャは私に
例の眩しい笑顔を見せ ― -
11:09 - 11:11(笑)
-
11:13 - 11:17一言答えてくれました
「妥協です」 -
11:18 - 11:19もちろん もっと詳しく聞きましたが
-
11:19 - 11:22長い回答も基本的には同じでした
-
11:22 - 11:25「妥協に妥協を重ねました」
-
11:25 - 11:28すぐに信頼を得る必要があると
自覚しており -
11:28 - 11:31当選後 わずか数日で
野党と協議を開始しました -
11:32 - 11:34外部の利害関係者からの
圧力を避けるために -
11:34 - 11:37協議は小規模で極秘に行われました
-
11:37 - 11:41多くの参加者によれば
この密接な関係と -
11:41 - 11:43酌み交わされたテキーラが
-
11:43 - 11:46信頼を築き上げたということです
-
11:46 - 11:48また合意は全会一致の
場合のみとしたこと -
11:48 - 11:53さらにペーニャが与党より
他党の重点事項を優先さえしたことも -
11:53 - 11:54信頼関係の構築に役立ちました
-
11:55 - 11:58野党の上院議員
サンチアゴ・クリールの言葉です -
11:58 - 12:03「私が特別だとか 他の人が特別だとか
言うつもりはありません -
12:03 - 12:06でも あのグループだけは特別でした」
-
12:06 - 12:07証拠は何か?
-
12:07 - 12:11ペーニャの就任時に
3つの政党による協定が結ばれ -
12:11 - 12:15メキシコは何十年ぶりに
政治停滞を打破しました -
12:16 - 12:17素晴らしい
-
12:17 - 12:19以上 3カ国の事例を通して
-
12:19 - 12:223つの大きな解決策を説明しました
-
12:22 - 12:23良い事例ばかりでしたよね?
-
12:23 - 12:27ただ 私たちに役立つことは
あるでしょうか? -
12:27 - 12:31この3カ国と
その他多くの成功事例 例えば -
12:31 - 12:35内戦から復興したルワンダや
-
12:35 - 12:38不平等を解消しているブラジル
-
12:38 - 12:40地球上 どの国よりも
急速かつ長期に渡って -
12:40 - 12:43経済成長を続けている
韓国などを 調べる過程で -
12:43 - 12:46いくつかの共通点に気づきました
-
12:46 - 12:48説明の前に
1つだけ言わせてください -
12:48 - 12:51もちろん 国によって特徴があります
-
12:51 - 12:54だから 1つの成功事例を取り上げて
-
12:54 - 12:57他の国に適用しても
うまくいくとは限りません -
12:57 - 12:591つの解決策が
いつまでも有効とは限りません -
12:59 - 13:02状況によって
変えていく必要があります -
13:03 - 13:07とは言え 事例の本質だけを
取り上げれば -
13:07 - 13:11問題解決のための共通項を
見つけることができます -
13:11 - 13:14それは 他の国でも
-
13:14 - 13:15ビジネスの場でも
-
13:15 - 13:18その他 どんな状況でも
役立つでしょう -
13:19 - 13:221つ目に 極限状態を受け入れること
-
13:22 - 13:243カ国の事例からもわかるように
-
13:24 - 13:27国家存亡に迫る状況で
解決策が見つかっています -
13:28 - 13:29それは偶然ではありません
-
13:30 - 13:34カナダでは トルドーの就任時に
2つの国家的な危機が浮上していました -
13:35 - 13:37まず 広大で人口不足のカナダは
-
13:37 - 13:39移民が必要でしたが
-
13:39 - 13:42白人労働人口を抱える
ヨーロッパは -
13:42 - 13:45第二次世界大戦から復興し
人口移動は終わっていました -
13:46 - 13:48もう一つはカナダ国内で
長く続いていた -
13:48 - 13:51フランス語圏と英語圏の冷戦が
-
13:51 - 13:53実際の衝突に発展していたことです
-
13:53 - 13:55ケベック州はカナダ離脱を主張し
-
13:55 - 13:59政治が原因で カナダ人同士の
殺人も起きていました -
13:59 - 14:03国家はいつでも
危機的な状況にあるものですね -
14:03 - 14:05特別なことではありません
-
14:05 - 14:09ただ トルドーが優秀だったのは
カナダの危機的状況によって -
14:09 - 14:13普段なら改革を妨げる障害が
一掃されたことに 気づいた点です -
14:13 - 14:17カナダは移民に対して
開放的になるしかありませんでした -
14:17 - 14:19カナダらしさの再考も必要でした
-
14:19 - 14:21他に方法はありませんでした
-
14:21 - 14:24こうしてトルドーは
数十年に一度のチャンスを手にし -
14:24 - 14:27従来のルールを破り
新たなルールを作りました -
14:27 - 14:31他の成功者と同じように
賢明にも機会を逃さなかったのです -
14:32 - 14:362つ目 手当たり次第のアイディアが
力を生み出す -
14:36 - 14:39問題解決に優れた人々に
共通する点は -
14:39 - 14:41現実主義者だということです
-
14:41 - 14:44最良だと思う答えは
躊躇なく取り入れ -
14:44 - 14:51政党 常識 感情論など
些細な問題を寄せ付けません -
14:51 - 14:54先にお伝えしたように
インドネシアの民主党員は賢明にも -
14:54 - 14:59イスラム系の政党の優れた選挙公約を
たくさん取り入れ -
14:59 - 15:03イスラム教過激派の一部にまで
連立を呼びかけました -
15:03 - 15:07宗教に関心が薄い国民の多くは
恐怖に陥りました -
15:08 - 15:13しかし過激派を無理矢理
政権に加えたため -
15:13 - 15:17過激派の実力不足は
すぐに露呈し -
15:17 - 15:20政治の世界によくある
低俗な妥協や -
15:20 - 15:23小さな屈辱に
巻き込まれていきました -
15:23 - 15:26そのせいで 過激派のイメージは下がり
回復しませんでした -
15:27 - 15:293つ目は
-
15:29 - 15:32国民全体を 時々満足させることです
-
15:32 - 15:37危機的状況では 指導者が並外れた権限を
手に入れると言いましたが -
15:37 - 15:41大胆さだけで
問題は解決できない場合もあります -
15:41 - 15:44抑制が必要な場合もあるのです
-
15:44 - 15:46それが一番避けたいこと
だったとしてもです -
15:47 - 15:49トルドーの例では 就任時に
-
15:49 - 15:51自分の支持者だけに注目し
-
15:51 - 15:54フランス語圏を
優先することも出来ました -
15:54 - 15:58国民の一部だけ
常に満足させることも出来たのです -
15:58 - 16:01ペーニャは権限を行使し
野党を攻撃し続けることも出来ました -
16:01 - 16:03従来のメキシコのように
-
16:03 - 16:06でも野党の受け入れを選びました
-
16:06 - 16:09一方で 与党には妥協を強いました
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16:09 - 16:13トルドーは人種にとらわれない
考え方を推進し -
16:13 - 16:18言語や肌の色ではなく
多文化主義こそが -
16:18 - 16:21カナダ国民らしさを生むと
主張したのです -
16:21 - 16:23要望が全て叶った人はいませんが
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16:23 - 16:27それぞれが最低限の利益を手に入れました
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16:29 - 16:31こう思う方もいるかもしれません
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16:31 - 16:32「OK テッパーマン
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16:32 - 16:35お前が言うような解決方法が
本当に存在するなら -
16:35 - 16:38どうしてもっと多くの国に
活用されないのか?」 -
16:39 - 16:41成功に特別な力は必要ありません
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16:41 - 16:45私がお話した指導者に
スーパーヒーローはいません -
16:45 - 16:47一人で功績を収めた人はいないし
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16:47 - 16:49欠点もたくさんありました
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16:49 - 16:52例えばインドネシア初の
民主的に選ばれた大統領 -
16:52 - 16:53アブドゥルラフマン・ワヒド
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16:53 - 16:56ワヒドは悲しいほどにカリスマ性がなく
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16:57 - 16:59居眠りをしたことがあります
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16:59 - 17:00しかも 自分の演説中にです
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17:00 - 17:01(笑)
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17:02 - 17:03実話です
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17:08 - 17:12成功を妨げるのは
個人の実力ではないとお分かりでしょう -
17:12 - 17:14置かれた状況でもありません
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17:14 - 17:15もっと些細なことです
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17:16 - 17:19大きな決断には
大きなリスクが伴います -
17:20 - 17:22大きなリスクを背負うのは恐ろしいです
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17:22 - 17:25恐怖心を乗り越えるには度胸が必要です
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17:26 - 17:27皆さんご存知のように
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17:27 - 17:30度胸のある政治家はとても少ないです
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17:31 - 17:33だからと言って 私たち有権者は
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17:33 - 17:36指導者に勇気を持てと
言えない訳ではありません -
17:36 - 17:39そもそも 私たちが政治家を
当選させたのですから -
17:40 - 17:43現在の世界情勢を考えると
他に選択肢はありません -
17:44 - 17:46答えは目に見えていますが
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17:47 - 17:49全ては私たち次第です
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17:49 - 17:52勇気ある人に投票するのです
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17:52 - 17:54答えを見つける勇気を持ち
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17:54 - 17:55答えを取り入れ
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17:55 - 17:57それを機能させられる人物を
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17:57 - 17:58ありがとうございました
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17:58 - 18:01(拍手)
- Title:
- 進歩に向けた大胆な政策
- Speaker:
- ジョナサン・テッパーマン
- Description:
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テロ、不平等、政治的機能不全など、世界で騒がれている問題は簡単に解決できるものではありません。だからと言って、解決策を探るのをやめるべきではありません。ジャーナリストのジョナサン・テッパーマンは、むしろ、もっと大胆に考えてみたらどうかと提案しています。テッパーマンは世界中を回り、世界的なリーダーがどのように難しい問題に取組んでいるかを尋ねました。そして非常に希望に満ちた事例を取り上げて、問題を解決する3つの方法にまとめました。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 18:16
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