Return to Video

大量絶滅が今度起きる時は? ― ボース、 デミックとプリチャード

  • 0:07 - 0:09
    約6千6百万年前
  • 0:09 - 0:13
    地上の生物にとって恐ろしいことが起きました
  • 0:13 - 0:15
    生態系はダブルパンチを食らいました
  • 0:15 - 0:20
    火山の噴火により
    大気には二酸化炭素が充満し
  • 0:20 - 0:25
    およそマンハッタンと同じ大きさの隕石が
    地球に衝突したのです
  • 0:25 - 0:30
    その衝撃で舞い上がった塵のため
    多くの植物の光合成が低下または停止し
  • 0:30 - 0:34
    草食動物だけでなく その捕食者である
    肉食動物も餓死することになりました
  • 0:34 - 0:36
    短期間の間に
  • 0:36 - 0:39
    世界の4分の3の種が絶滅し
  • 0:39 - 0:41
    巨大な恐竜や
  • 0:41 - 0:43
    翼竜
  • 0:43 - 0:44
    有殻頭足類
  • 0:44 - 0:47
    海棲爬虫類など長年繁栄していた生物が
  • 0:47 - 0:50
    先史時代に消えてしまいました
  • 0:50 - 0:53
    恐竜がとりわけ不運だったように
    見えるかもしれませんが
  • 0:53 - 0:58
    地球史上 様々なレベルの
    絶滅が起きており
  • 0:58 - 1:01
    現在も私達の身の回りで起きています
  • 1:01 - 1:02
    環境の変化により
  • 1:02 - 1:05
    安全な場所からはじき出される種もありますが
  • 1:05 - 1:08
    新たな機会を得る種もいます
  • 1:08 - 1:13
    外来種が新たな生息地に現れて
    在来種に対し優位に立つこともあります
  • 1:13 - 1:16
    また より上手く適応した生物が原因で
  • 1:16 - 1:21
    ある種が完全に消滅することもあります
  • 1:21 - 1:24
    時には環境の著しい変化が
  • 1:24 - 1:28
    あまりにも急激に起きたため
    適応できなかった何千もの種が
  • 1:28 - 1:32
    地質学的な時間のスケールでは
    一瞬にして死に絶えることがあります
  • 1:32 - 1:35
    これを大量絶滅と呼びます
  • 1:35 - 1:37
    稀な出来事ではありますが
  • 1:37 - 1:40
    古生物学者は
  • 1:40 - 1:43
    複数の地層を通して存続していた
    生物の系統が
  • 1:43 - 1:46
    突然消えてなくなるという
    化石記録の急激な変化から
  • 1:46 - 1:49
    大量絶滅のいくつかを
    特定することが出来ました
  • 1:49 - 1:53
    実は この一連の大量絶滅を使用して
    地球の歴史を
  • 1:53 - 1:55
    地質時代に区切ることができます
  • 1:55 - 1:57
    最もよく知られている大量絶滅は
  • 1:57 - 2:00
    恐竜の滅亡ですが
    実は最大の危機は
  • 2:00 - 2:04
    恐竜が存在した時代よりも
    はるか前に起きているのです
  • 2:04 - 2:09
    2億5千2百万年前
    ペルム紀から三畳紀の頃
  • 2:09 - 2:14
    地球の大陸は1つの超大陸パンゲアに
    集結しました
  • 2:14 - 2:18
    集結が進むにつれ
    その内陸部は砂漠化し
  • 2:18 - 2:23
    海岸線の単一化により
    多様な生物が繁栄していた
  • 2:23 - 2:25
    熱帯地方の浅い海の多くが消滅しました
  • 2:25 - 2:29
    シベリア一帯で
    大規模な火山の噴火が起こり
  • 2:29 - 2:31
    気温の著しい上昇が
    同時に起きていることから
  • 2:31 - 2:35
    大規模な温室効果が起きたことが示されます
  • 2:35 - 2:37
    この大災害が原因で
  • 2:37 - 2:41
    海に住む種の95%が絶滅し
  • 2:41 - 2:43
    地上では お馴染みの恐竜の祖先が
  • 2:43 - 2:49
    ペルム紀の見慣れない爬虫類に
    取って代わったのです
  • 2:49 - 2:53
    しかし 絶滅は大昔だけの
    出来事ではありません
  • 2:53 - 2:55
    この数百万年ほどで
  • 2:55 - 2:59
    南極と北極にある
    巨大な氷床が変動するにつれて
  • 2:59 - 3:02
    海面が上下することで
  • 3:02 - 3:05
    気候パターンや潮の流れが変わりました
  • 3:05 - 3:09
    氷床の広がりや後退
    あるいは回復に合わせて
  • 3:09 - 3:12
    変化に対応できる動物もいますが
  • 3:12 - 3:15
    住み良い環境に移動するものもいます
  • 3:15 - 3:18
    しかし そうではなかった
    オオナマケモノや
  • 3:18 - 3:19
    オオハイエナ
  • 3:19 - 3:22
    マンモスは絶滅してしまいました
  • 3:22 - 3:24
    これらの大型哺乳類の絶滅は
  • 3:24 - 3:29
    氷が解けることによる気候の変動や
    生態系の変化と重なっています
  • 3:29 - 3:32
    しかし 15万年前のアフリカにおける
  • 3:32 - 3:38
    あるヒト属の繁栄とも
    奇しくも重なっているのです
  • 3:38 - 3:41
    彼らが新しい環境に適応し
  • 3:41 - 3:45
    食物を採取したり狩猟を行うための
    新しい道具や方法を生み出すなか
  • 3:45 - 3:50
    ヒトと何千年も共存するものもいたので
  • 3:50 - 3:54
    ヒトだけが大型動物の絶滅の原因では
    ないかもしれません
  • 3:54 - 3:56
    こんにち 確かなことは
  • 3:56 - 3:59
    私達の道具や方法が
    あまりに効果的になったため
  • 3:59 - 4:02
    人間は環境に適応するのではなく
  • 4:02 - 4:04
    環境を能動的に変えているということです
  • 4:04 - 4:07
    種の絶滅は生態系では
  • 4:07 - 4:09
    普通に起こることです
  • 4:09 - 4:12
    しかし 研究によると
    多くの生物において
  • 4:12 - 4:13
    絶滅する速度は こんにち
  • 4:13 - 4:18
    通常の何百~何千倍にも上るそうです
  • 4:18 - 4:23
    しかし 大絶滅を引き起こすような
    ヒト特有の能力をもってすれば
  • 4:23 - 4:25
    それを回避する事だってできます
  • 4:25 - 4:28
    過去の絶滅について知り
  • 4:28 - 4:31
    環境の変化によって何が起きるかを認識し
  • 4:31 - 4:35
    この知識を生かして
    他の種への影響を低減することによって
  • 4:35 - 4:38
    人間が世界にもたらす影響力を
  • 4:38 - 4:41
    巨大な隕石のような破壊的なものではなく
  • 4:41 - 4:45
    生物多様性のある未来を作り出す
    共生的なものへと変えることもできるのです
Title:
大量絶滅が今度起きる時は? ― ボース、 デミックとプリチャード
Description:

約6千6百万年前、破壊的な出来事があり恐竜が消え去りました。しかし、これは唯一の出来事ではなく、様々なレベルの絶滅が 地史上起きており、現在でも様々な場所で起きています。 ボース、 デミックとプリチャードが大絶滅の歴史について簡潔に説明します。

講師:ボース、 デミックとプリチャード
アニメーション:ジュリエット・マルシャン
*このビデオの教材: http://ed.ted.com/lessons/when-will-the-next-mass-extinction-occur-borths-d-emic-and-pritchard

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
05:01

Japanese subtitles

Revisions