「地球市民」としてみんなで世界を動かそう
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0:01 - 0:03ある素晴らしい女性の話をします
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0:04 - 0:06名前はダヴィニア
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0:06 - 0:11ダヴィニアはジャマイカ生まれで
18歳のときアメリカに移住 -
0:11 - 0:14今ではワシントンDCの郊外に
住んでいます -
0:14 - 0:17政治組織の一員として
権力を持つわけでもなく -
0:17 - 0:19ロビイストでもありません
-
0:19 - 0:22自分はごく平凡な人間だと
彼女は言うでしょうが -
0:22 - 0:24ものすごく非凡な結果を
出しています -
0:24 - 0:26ダヴィニアのすごいところは
-
0:26 - 0:29毎週欠かさずに
他人のことを考え -
0:29 - 0:31時間を割いていることです
-
0:31 - 0:36近所の人でもなく 同じ州どころか
同じ国にも住んでいない人々 -
0:36 - 0:38会うこともないだろう
赤の他人のためにです -
0:38 - 0:40ダヴィニアが頭角を現したのは
数年前のことで -
0:40 - 0:43フェイスブックの友達全員に
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0:43 - 0:451セント玉募金を
呼びかけました -
0:45 - 0:47少女たちの教育を援助するためでした
-
0:47 - 0:50大した反応は期待していませんでしたが
-
0:50 - 0:53これまで集めた1セント玉は
70万枚を超え -
0:53 - 0:56120人の少女を学校に送っています
-
0:56 - 0:57先週話したとき
-
0:57 - 1:01地元の銀行ではちょっと
目をつけられていると言っていました -
1:01 - 1:05いつもショッピングカートいっぱいの
1セント玉を持ってくるからです -
1:05 - 1:08でも ダヴィニアみたいな人は
珍しいわけではありません -
1:08 - 1:10たくさんいます
-
1:10 - 1:12広がりつつある運動の一部です
-
1:12 - 1:14彼女みたいな人の
呼び名があります -
1:15 - 1:16「地球市民」です
-
1:17 - 1:20地球市民とは 自分自身を
-
1:20 - 1:25州や 部族や 国家の
一員としてより前に -
1:25 - 1:27まず人類の一員なのだと考え
-
1:27 - 1:32この信念に基づいて
行動を起こす意欲を持ち -
1:32 - 1:35世界の大きな問題に
挑む人を指します -
1:35 - 1:37私たちの組織の使命は
-
1:37 - 1:41地球市民を発掘し、支え
活躍させることです -
1:41 - 1:43地球市民はどんな国にも
-
1:43 - 1:45どんな層の人々の中にも存在します
-
1:45 - 1:47今日の狙いは皆さんに
-
1:47 - 1:50地球の未来は 地球市民にかかっていると
理解していただくことです -
1:50 - 1:54世界で活動する地球市民が
もっと増えれば -
1:54 - 1:57人類が直面している
重大な問題は全て— -
1:57 - 2:01貧困から、気候変動
ジェンダーの不平等まで -
2:01 - 2:03解決可能になると
確信しています -
2:03 - 2:05こういった問題は
つまるところ世界的な問題であり -
2:05 - 2:07最終的に解決できるのは
-
2:07 - 2:12自分たちのリーダーに世界的な解決策を
要求する地球市民しかいません -
2:13 - 2:15さて この考え方に対する
一部の人の即座の反応は -
2:15 - 2:19ちょっと非現実的だとか
危ない考え方だというものです -
2:20 - 2:23そこで 少し私自身の
話をしたいと思います -
2:23 - 2:24どういう経緯で
ここまで来たのか -
2:24 - 2:26それがダヴィニアや
願わくば皆さんにも -
2:26 - 2:28いかに繋がるのかお話しします
-
2:28 - 2:30オーストラリアのメルボルンに
育った私は -
2:30 - 2:33よくいる非常にうざったい子供で
-
2:33 - 2:36常に「なぜ?」と訊き続ける子でした
-
2:36 - 2:37身に覚えのある人も
いるでしょう -
2:37 - 2:41母に対して 最高にイライラする質問を
よくしたものでした -
2:41 - 2:44例えば 「ねぇお母さん
なぜ おめかしして -
2:44 - 2:46一日中 人形で遊んでちゃダメなの?」
-
2:46 - 2:48「なぜ それとポテトを
一緒に注文するの?」 -
2:48 - 2:49「シュリンプって何?
-
2:49 - 2:51なぜそれを “バービーに乗せる” の?」
(バービー=BBQの網) -
2:51 - 2:52(笑)
-
2:52 - 2:55「あとね お母さん
この髪型— -
2:55 - 2:56なんでこうなるの?!」
-
2:56 - 2:57(笑)
-
2:58 - 3:00地上最悪の髪型です
-
3:01 - 3:03今見ても最悪です
-
3:03 - 3:05「なぜなぜ坊や」だった私は
世界は変えられると思い -
3:06 - 3:08絶対に考えを曲げませんでした
-
3:08 - 3:1112歳のとき
中学1年生でしたが -
3:11 - 3:14発展途上国の人々のための
募金活動を始めました -
3:14 - 3:16皆ですごく熱心に取り組み
-
3:16 - 3:19オーストラリア中のどの学校よりも
たくさん募金を集めました -
3:19 - 3:23ご褒美にフィリピンの視察旅行に
行かせてもらえることになりました -
3:23 - 3:251998年のことです
-
3:25 - 3:29連れて行かれたのは
マニラ周辺部にあるスラム地区で -
3:29 - 3:32そこでサニー・ボーイと
友達になりました -
3:32 - 3:36その子は まさにゴミの山で
生活していました -
3:37 - 3:39「煙る山」と
呼ばれていましたが -
3:39 - 3:41洒落ているのは名前だけで
-
3:41 - 3:43悪臭を放つゴミ捨て場以外の
何物でもなく -
3:44 - 3:48サニー・ボーイみたいな子供たちが
休むことなく毎日何時間も -
3:48 - 3:51少しでも価値のあるものを探して
ひっかき回していました -
3:51 - 3:55サニー・ボーイとその家族と過ごした夜が
私の人生を方向づけました -
3:55 - 3:56寝る時間になると
-
3:56 - 4:00私の部屋の半分の広さしかない
コンクリートの床の上に -
4:01 - 4:03私、サニー・ボーイ、彼の家族の
全員が横になり -
4:03 - 4:057人が一列になって寝るのです
-
4:05 - 4:07ゴミの臭いがプンプンする中
-
4:07 - 4:10ゴキブリが這いずりまわっていました
-
4:10 - 4:11一睡もできず
-
4:11 - 4:13横になったまま
ずっと考えていました -
4:13 - 4:15「なぜ 僕とは違って
-
4:15 - 4:17こんな生活を強いられている人が
いるんだろう? -
4:17 - 4:20なぜ サニー・ボーイの
夢を実現する力が -
4:20 - 4:22生まれた場所や
ウォーレン・バフェットの言う— -
4:22 - 4:25『出生宝くじ』で
決まってしまうのか?」 -
4:25 - 4:27どうしても納得できず
-
4:27 - 4:29答えを見つけないと
気が済みませんでした -
4:30 - 4:32後になって
やっとわかったのですが -
4:32 - 4:34私がフィリピンで見た貧困は
-
4:34 - 4:39人が為した または為さなかった決断の結果—
つまり人為的なものであり -
4:39 - 4:42連続する植民地支配と
腐敗した政府が -
4:42 - 4:46サニー・ボーイのような子の幸福を
根本的に無視した結果でした -
4:46 - 4:49「煙る山」を作った
張本人ではなくても 作ったも同然です -
4:49 - 4:52もしサニー・ボーイみたいな子供を
支援したいのなら -
4:52 - 4:55単に 数ドル寄付して
済む話ではないし -
4:55 - 4:58彼が住んでいるゴミ捨て場を
片付ければ済む話でもありません -
4:58 - 5:00問題の核心は
そこではないのですから -
5:00 - 5:04その後 私は地域開発事業に携わり
-
5:04 - 5:06学校の建設に関わったり
-
5:06 - 5:09教師の研修をしたり
HIVやエイズ対策に取り組みました -
5:09 - 5:11そうしてわかったのは
地域開発というものは -
5:11 - 5:14その地域社会自体が
主導するべきだということ -
5:14 - 5:18慈善事業は必要なことだが
十分ではないということです -
5:18 - 5:20これらの課題に真正面から
-
5:20 - 5:22世界規模で 抜本的に
挑まなければなりません -
5:22 - 5:24私にできる最善のことは
-
5:24 - 5:27自分に動員できる
大規模な市民のグループを集めて -
5:27 - 5:31世界のリーダーに抜本的変革の実行を
求めることだとわかりました -
5:31 - 5:33これがきっかけで
数年後 -
5:33 - 5:35大学の友人グループと一緒に
-
5:36 - 5:39「貧困を過去のものに」運動を
オーストラリアにも広めようとしました -
5:39 - 5:43私たちが心に描いていたのは
小さなコンサートでした -
5:43 - 5:47G20の開催時期に合わせて
国内のアーティストを集めるつもりでした -
5:47 - 5:49それがある日突然
すごいことになりました -
5:49 - 5:52U2のボノ、ジ・エッジ
パール・ジャムから電話がきて -
5:52 - 5:55私たちのコンサートに
出演してくれることになりました -
5:55 - 5:58この日少し興奮気味だったのは
ご覧の通りです -
5:58 - 6:00(笑)
-
6:00 - 6:01でも 驚いたのは
-
6:01 - 6:04オーストラリア政府が
私たちの集めた声を聞いて -
6:04 - 6:08世界の医療・開発にかける予算を
倍にすると合意したことです -
6:08 - 6:1162億ドルの増加です
-
6:11 - 6:12そのとき—
-
6:12 - 6:17(拍手)
-
6:17 - 6:20ものすごく認められたような
気持ちになりました -
6:20 - 6:23市民たちを団結させることで
政府を説得し -
6:23 - 6:24想像の限界を超えて
-
6:24 - 6:29自国からはるか遠くの問題の
解決に向けた行動を約束させたのです -
6:29 - 6:30ところが—
-
6:31 - 6:33これは長続きしませんでした
-
6:33 - 6:35政府の中で何かが変わり
-
6:35 - 6:386年後 この新しい予算がすべて
-
6:38 - 6:39消えてしまったのです
-
6:40 - 6:41ここで得た教訓は—
-
6:42 - 6:45一度大成功するだけでは
不十分であり -
6:45 - 6:48持続可能な運動—
-
6:48 - 6:52変わりやすい政治家の気分や
景気減退の兆しなどに -
6:52 - 6:54影響されない運動が必要であり
-
6:54 - 6:56しかも世界中で起こる必要がある
ということです -
6:56 - 7:00でなければ どの政府も必ず
備え持った言い訳体質でもって -
7:00 - 7:05世界規模の取り組みを自国だけで
背負えるわけないと言い逃れるからです -
7:05 - 7:08だからそれを自分たちの目標に据えました
-
7:08 - 7:11着手するにあたり
まず自問自答しました -
7:11 - 7:15長期戦で勝つための
十分な勢力を作り出し -
7:15 - 7:17幅広く動員するにはどうするべきか
-
7:17 - 7:20方法は1つしか思いつきませんでした
-
7:20 - 7:22「貧困を過去のものに」運動に
-
7:22 - 7:26関わった人々の一時的な熱意を
どうにかして -
7:26 - 7:28長続きする情熱に変えること—
-
7:28 - 7:30アイデンティティの一部にする
ということです -
7:30 - 7:35というわけで2012年に
これを目標として掲げた組織を作りました -
7:36 - 7:38名前は1つしか思い浮かびませんでした
-
7:38 - 7:40「グローバル・シチズン(地球市民)」
-
7:40 - 7:43一介の組織だけの
話をしているのではありません -
7:43 - 7:46市民が行動を起こすことが
焦点です -
7:46 - 7:48調査データによれば
-
7:48 - 7:52世界の問題を気にかける人でも
-
7:52 - 7:56何か行動を取ったことがあるのは
そのうち たった18%なんです -
7:56 - 7:59行動したくない
というわけではなく -
7:59 - 8:01むしろ やり方がわからないとか
-
8:01 - 8:04行動しても何も変わらないと
思い込んでいるのです -
8:04 - 8:08でもどうにかして 何十もの国の
何百万人もの市民に声をかけ -
8:08 - 8:09行動を促さねばなりませんでした
-
8:09 - 8:13各国のリーダーが利他的に動くように
圧力をかけるためです -
8:13 - 8:16活動するうちに
あることがわかってゾクゾクしました -
8:16 - 8:19「地球市民」をミッションにすると
-
8:19 - 8:23いきなり ものすごい味方が
現れ出すのです -
8:23 - 8:27本質的に世界的な問題は
極端な貧困ばかりではありません -
8:27 - 8:28気候変動もそうですし
-
8:29 - 8:31人権問題やジェンダーの不平等
-
8:31 - 8:33紛争さえもそうです
-
8:33 - 8:35このような相互に関連のある問題に
-
8:35 - 8:39熱心に取り組む人々と
肩を並べて活動するようになりました -
8:39 - 8:40でも 実際にどうやって
-
8:41 - 8:43たくさんの地球市民を見つけて
動かせたのかというと -
8:43 - 8:47世界共通の言葉を使ったのです
-
8:47 - 8:48音楽です
-
8:48 - 8:51地球市民フェスティバルを
-
8:51 - 8:53ニューヨーク市の中心
セントラルパークで開催し -
8:53 - 8:57世界有数のアーティストに頼んで
出演してもらいました -
8:57 - 8:59時期が 国連総会と
-
8:59 - 9:02重なるように計画して
-
9:02 - 9:04声を聞かせたい相手である
リーダーたちが -
9:04 - 9:07無視するわけに
いかないようにしました -
9:07 - 9:09ここである仕掛けをしました
-
9:09 - 9:11チケットを非売品にして
-
9:11 - 9:12入手条件を付けたんです
-
9:12 - 9:15世界の問題に対して
行動することがその条件です -
9:15 - 9:19それで初めて入場資格に相当する
ポイントを集められるわけです -
9:19 - 9:22運動に関わることが
チケット代金になるのです -
9:22 - 9:26地球市民を名乗るだけで気分がいいとか
どうでもいいことでした -
9:27 - 9:30私にとって地球市民と行動は一体であり
それを人々にも求めたのでした -
9:31 - 9:33これがなんと
うまくいってくれました -
9:33 - 9:37去年 ニューヨーク近辺だけで
15万5千人の市民が -
9:37 - 9:40入場に十分なポイントを稼ぎました
-
9:40 - 9:44今や世界150ヶ国の市民が
メンバーになっていて -
9:44 - 9:47去年は毎週10万人以上の
新規メンバーが -
9:47 - 9:50年間を通じ続々と
加入しました -
9:50 - 9:54地球市民を新たにゼロから
作る必要なんてないのです -
9:54 - 9:56既に世界中にいるのですから
-
9:56 - 9:58ただ組織化し きっかけを与えれば
-
9:58 - 10:00行動を始めるんです
-
10:00 - 10:03ここでダヴィニアから学ぶことが
たくさんあります -
10:03 - 10:07彼女が地球市民として行動を
始めたのは2012年のことです -
10:08 - 10:09彼女がしたことは
-
10:09 - 10:11別に難しいことではありません
-
10:12 - 10:13手紙を書くとか
-
10:14 - 10:16政治家の事務所に
メールを送るとか -
10:16 - 10:19地域社会での
ボランティアも始めました -
10:19 - 10:22そしてSNSで活発に
活動するようになり -
10:22 - 10:241セント玉を集め始めました
-
10:24 - 10:26大量の1セント玉です
-
10:26 - 10:30これは大したことないように
聞こえるかもしれません -
10:30 - 10:32それで何が達成できるのかと
-
10:33 - 10:36実際たくさんのことが達成されました
協力者がいたからです -
10:36 - 10:41彼女の行動は14万2千人の
地球市民の協力を得て -
10:41 - 10:43「教育のためのグローバル・
パートナーシップ」に対する -
10:43 - 10:45アメリカ政府の投資を倍増させました
-
10:45 - 10:48国際開発庁長官
ラジブ・シャー博士が -
10:48 - 10:49その発表をしている光景です
-
10:49 - 10:53何千もの地球市民が
互いに刺激しあったとき -
10:53 - 10:56全体として素晴らしい力を
生み出します -
10:56 - 10:59ダヴィニアのような地球市民が
世界銀行を動かして -
10:59 - 11:02水と衛生への投資増加に
貢献したのです -
11:02 - 11:04これはキム総裁が
フェスティバル会場で -
11:04 - 11:07150億ドルの投資を
発表しているところです -
11:07 - 11:11インドのモディ首相も
2019年までに -
11:11 - 11:16国中の家庭・学校に1つ残らず
トイレを設置すると確約しました -
11:16 - 11:21深夜番組司会者のスティーブン・コルベアに
促された地球市民たちは -
11:21 - 11:24ノルウェーにツイッター攻撃を
仕掛けました -
11:24 - 11:27ノルウェー首相のエルナ・ソルベルグは
このメッセージを受け -
11:27 - 11:30世界の女子教育のための投資を
倍にすると誓約しました -
11:30 - 11:33地球市民たちは
ロータリー・クラブと共に -
11:33 - 11:36カナダ、イギリス、
オーストラリア政府に対し -
11:36 - 11:39ポリオ撲滅の予算増加を
要求し -
11:39 - 11:43この3国の政府は共同で
6億6500万ドルを誓約しました -
11:44 - 11:47しかし ここまで勢いづいた一方で
-
11:47 - 11:50非常に大きな課題にも直面しています
-
11:50 - 11:51皆さんは心の中で
-
11:51 - 11:54世界の問題から視点がブレないよう
各国政府を説得するのは -
11:54 - 11:57無理じゃないかと
思っているかもしれません -
11:58 - 12:03確かに アメリカ政界の巨頭
故ティップ・オニールの言葉では -
12:03 - 12:05「政治は常に地域中心」です
-
12:06 - 12:09政治家が当選するための鍵は
決まってこれです -
12:09 - 12:12権力を目指し 手中にして
手離さないために -
12:12 - 12:16地域住民や 広くても国民の利を
追求するのが関の山です -
12:16 - 12:20私が初めてこれを思い知ったのは
21歳のときでした -
12:21 - 12:23当時オーストラリアの
外務大臣だった— -
12:23 - 12:27とある人物と会う機会がありました
名前は敢えて言いませんが— -
12:28 - 12:29[アレクサンダー・ダウナー]
-
12:29 - 12:31(笑)
-
12:32 - 12:33非公式に会って
-
12:33 - 12:35世界の貧困を撲滅したいと
熱く訴えました -
12:35 - 12:39「オーストラリアが
ミレニアム開発目標達成の -
12:39 - 12:42立役者になれる
またとない絶好の機会です -
12:42 - 12:43やりましょう」
-
12:44 - 12:45すると大臣は一瞬黙り
-
12:45 - 12:48冷ややかな 見下したような目を
こちらに向けて -
12:48 - 12:50「君ねぇ 誰も
-
12:50 - 12:53対外援助なんて
鼻クソほどにも思っとらんよ」 -
12:53 - 12:55本当は そんな上品な
言い方ではありません -
12:56 - 12:57そして大臣は
-
12:57 - 13:00身内 つまり国内の問題を心配するのが
先だと続けました -
13:00 - 13:01これは 私の意見では
-
13:01 - 13:04時代遅れで
しかも危険な考え方です -
13:04 - 13:06今は亡き祖父の言葉を借りれば
-
13:06 - 13:08「嘘っぱち」です
-
13:08 - 13:11偏狭な地方主義はこういった
白黒思考をもたらし -
13:11 - 13:141つの国の貧しい人々と
別の国の貧しい人々を対立させます -
13:15 - 13:18自分たちや自国を 他の国から
切り離せるように見せかけます -
13:19 - 13:21しかし 世界全体が身内ではないですか
-
13:21 - 13:23無視すれば私たち自身が危険です
-
13:23 - 13:25ルワンダを無視して
何が起こったか憶えてますか -
13:25 - 13:27シリアや気候変動を
無視した結果 -
13:27 - 13:28何が起こっているのでしょうか
-
13:28 - 13:31政府は「鼻クソ」ほどには
気にかけるべきです -
13:31 - 13:33気候変動や極端な貧困の
しわ寄せは -
13:33 - 13:35私たち自身に来るからです
-
13:35 - 13:38地球市民は
これを理解しています -
13:38 - 13:41今の時代は
地球市民に好都合です -
13:41 - 13:44一人一人の声が
聞き入れられる時代です -
13:44 - 13:452000年に掲げられた
-
13:45 - 13:48「ミレニアム開発目標」を憶えていますか
-
13:48 - 13:52当時私たちにできることはといえば
手紙を出しまくって -
13:52 - 13:54次の選挙を待つことくらいでした
-
13:54 - 13:56SNSはありませんでした
-
13:56 - 13:59今や 何十億人もの市民が
今まで以上のツールを持ち -
13:59 - 14:01手に入る情報も増え
-
14:01 - 14:04かつてないほどの影響力を持つ
そんな時代です -
14:04 - 14:08解決すべき問題も 使えるツールも
私たちの目の前にあります -
14:08 - 14:10世界は変わりました
-
14:10 - 14:14国境を越えた視野を
持てる人々が正しいことを -
14:14 - 14:15歴史が示すでしょう
-
14:16 - 14:18さて 今の状況はというと
-
14:18 - 14:20最高のフェスを開催し
-
14:20 - 14:23政策をめぐっての闘いに
大勝しました -
14:23 - 14:25世界中の市民がどんどん
加入しています -
14:26 - 14:28ではミッションを達成したかというと—
-
14:29 - 14:30まだです
-
14:30 - 14:32まだ遥か遠い道のりです
-
14:33 - 14:35でも私はこれがチャンスだと
思っています -
14:36 - 14:39地球市民というコンセプトは
-
14:40 - 14:45理屈は自明でも
これまでは色々な意味で非現実的でした -
14:45 - 14:49でも 今や私たちが幸運にも生きている
この特別な時に重なっています -
14:50 - 14:51私たち 地球市民は
-
14:51 - 14:55世界中で起こる
大きな改革の推進力となる— -
14:55 - 14:57唯一の機会に恵まれています
-
14:58 - 15:00今から数ヶ月か数年後には
-
15:00 - 15:03地球市民が 世界のリーダーたちに
責任を果たすことを求め -
15:03 - 15:06新たな「持続可能な開発目標」が
-
15:06 - 15:08確実に管理し実施される
ようにするでしょう -
15:08 - 15:11地球市民は
世界有数のNGOと提携して -
15:11 - 15:14ポリオやマラリアなどの
伝染病の駆逐を目指すでしょう -
15:14 - 15:17地球市民が
世界中のあちこちから加わり -
15:17 - 15:20活動の頻度や質や
-
15:20 - 15:22影響力を増していくでしょう
-
15:23 - 15:25今言ったような夢の達成は
もう間近です -
15:25 - 15:27想像してみてください
-
15:27 - 15:30何百万という人の大群が
何千万人にも膨らんで -
15:30 - 15:34繋がり合い、情報交換し、活動し
-
15:35 - 15:37ノーという答えは認めません
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15:38 - 15:41さて こういった活動をする中
-
15:41 - 15:44私はサニー・ボーイとの
再会を試みてきました -
15:45 - 15:47しかし まだ連絡はついていません
-
15:49 - 15:51会ったのはSNSが現れる
ずっと前だし -
15:51 - 15:54彼の住所は現地当局が
移動してしまっていました -
15:54 - 15:57スラム地区にはよくあることです
-
15:58 - 16:01彼が今どこにいるとしても
できたらゆっくり会って話したい -
16:01 - 16:06あの「煙る山」で過ごした時間のおかげで
今の自分があるのだと -
16:06 - 16:08彼や 他たくさんの人々のおかげで
-
16:08 - 16:12人々の運動の一部になることの
大切さを知りました -
16:13 - 16:17画面から顔を上げ
外に出て行く若者たち— -
16:17 - 16:19地球市民の運動です
-
16:19 - 16:21地球市民とは
一致団結して -
16:22 - 16:24「なぜ?」と問いかけ
-
16:25 - 16:27否定しかしない人を受け付けず
-
16:27 - 16:31私たちが共有する世界の
素晴らしい可能性に応える人々です -
16:31 - 16:33私は地球市民です
-
16:33 - 16:35あなたはどうですか?
-
16:35 - 16:36ありがとうございました
-
16:36 - 16:44(拍手)
- Title:
- 「地球市民」としてみんなで世界を動かそう
- Speaker:
- ヒュー・エヴァンス
- Description:
-
ヒュー・エヴァンスは、「地球市民」すなわち自分自身を州や部族、国家の一員としてよりも、まず真っ先に人類の一員だと考える人々を活躍させようという運動を始めました。この高揚感溢れるトークで、エヴァンスは個人的な経験を織り交ぜつつ、世界の中での自分の位置付けに対する新たな認識がいかに人々の行動を促し、極端な貧困、気候変動、ジェンダー不平等などの問題に立ち向かわせるかを語ります。「これらは究極のところ世界の問題であり、最終的には、自分たちの指導者に世界的な解決策を求める地球市民によってしか解決できない問題なのです」
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 16:56
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Yasushi Aoki accepted Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What does it mean to be a citizen of the world? |