Return to Video

ロブ・ハーモン「どのように市場作用が水流を維持できるのか」

  • 0:03 - 0:05
    これは川です
  • 0:05 - 0:08
    これは小川です
  • 0:08 - 0:10
    これも川です
  • 0:10 - 0:13
    こんな状況が国中のいたるところで見られます
  • 0:13 - 0:15
    何千マイルも干上がってしまった
  • 0:15 - 0:18
    川が米国にはたくさん存在します
  • 0:18 - 0:20
    この地図上で
  • 0:20 - 0:23
    色のついた場所は水問題を抱えています
  • 0:24 - 0:27
    類似の問題が東側でも発生しています
  • 0:27 - 0:29
    州ごとに原因は違いますが
  • 0:29 - 0:31
    大体は細かな点です
  • 0:31 - 0:34
    モンタナだけでも約6400kmもの川が
  • 0:34 - 0:37
    干上がってしまっています
  • 0:37 - 0:40
    通常であれば魚やその他の野生動物のためになるでしょう
  • 0:41 - 0:43
    川は生態系の静脈部ですが
  • 0:43 - 0:46
    それが今はしばしば空の状態なのです
  • 0:47 - 0:49
    私はこのような小川の
  • 0:49 - 0:51
    話の一つをしたいと思います
  • 0:51 - 0:54
    なぜならそれが大きな物語の原型だからです
  • 0:54 - 0:56
    これはプリクリー・ペア川です
  • 0:56 - 0:58
    イースト・ヘレナから人口密度の
  • 0:58 - 1:01
    高い地域を抜けヘレナ湖へと流れてます
  • 1:01 - 1:03
    カットスロートトラウト―
  • 1:03 - 1:05
    ブラウントラウトやレインボートラウトの
  • 1:05 - 1:07
    生息地域です
  • 1:07 - 1:09
    100年以上もの間
  • 1:09 - 1:12
    ほぼ毎年 夏になると
  • 1:12 - 1:15
    こんな状態になってしまいます
  • 1:15 - 1:17
    どうやってこうなったのでしょうか?
  • 1:17 - 1:20
    さて もとは1800年代後半の
  • 1:20 - 1:24
    人々がモンタナのような場所に移住した頃です
  • 1:24 - 1:26
    つまり 水はたくさんあったが
  • 1:26 - 1:29
    人間はは多くはいませんでした
  • 1:29 - 1:31
    しかし人口と水資源需要の
  • 1:31 - 1:34
    増加に伴い 地元住民はちょっと心配になりました。
  • 1:34 - 1:38
    そして1865年モンタナで初めての水に関する法律が採択されました
  • 1:38 - 1:41
    基本的には小川周辺住民は小川の
  • 1:41 - 1:43
    水を共有できるというものです
  • 1:43 - 1:46
    しかしがら、数多くの人が現れ、水資源の共用を
  • 1:46 - 1:48
    望んだので、もともとの地元住民は
  • 1:48 - 1:50
    困惑して、弁護士に相談が必要になりました
  • 1:50 - 1:52
    1870年と1872年に
  • 1:52 - 1:54
    判例となる裁判がありました
  • 1:54 - 1:56
    双方ともプリクリー・ペア川関連です
  • 1:56 - 1:58
    そして1921年 モンタナの
  • 1:58 - 2:00
    最高裁は
  • 2:00 - 2:03
    プリクリー・ペア川の裁判において、
  • 2:03 - 2:05
    最初に住んでいた地元住民が
  • 2:05 - 2:09
    第一の もしくは 高位の水利権を有すると判決を下しました
  • 2:09 - 2:12
    この高位水利権が重要となってきます
  • 2:12 - 2:14
    今日の西部中での問題は
  • 2:14 - 2:16
    こんな感じです
  • 2:16 - 2:18
    これらの小川の中には
  • 2:18 - 2:20
    実際の流水量のの50倍から100倍の
  • 2:20 - 2:23
    需要があるものもあります
  • 2:23 - 2:25
    そして高位水利権者は
  • 2:25 - 2:28
    もしその水利権を利用しなければ それに付随する
  • 2:28 - 2:30
    経済的な価値と共に
  • 2:30 - 2:33
    水利権自体が失われる危険性があります
  • 2:33 - 2:37
    したがって、彼らは節水することにはインセンティブを持たないのです
  • 2:37 - 2:40
    つまり単に人口的な問題ではなくて
  • 2:40 - 2:43
    利用しなければ、水利権自体を失ってしまうので
  • 2:43 - 2:46
    システム自体が節水への阻害要因となっているのです
  • 2:48 - 2:50
    140年間の現実と
  • 2:50 - 2:52
    何十年もの訴訟の後に
  • 2:52 - 2:54
    未だこの状態は続いています
  • 2:55 - 2:57
    このシステムには欠陥があるのです
  • 2:57 - 2:59
    水源保全への阻害要因があります
  • 2:59 - 3:01
    水利権を行使してなければ
  • 3:01 - 3:03
    水利権は失われてしまうからです
  • 3:03 - 3:06
    そしてご存知の通り 環境コミュニティーと
  • 3:06 - 3:10
    農業産業との間で重大な衝突を生み出しました
  • 3:10 - 3:13
    オッケー それではここでギアを変えましょう
  • 3:13 - 3:15
    みなさんは残りのプレゼンが
  • 3:15 - 3:18
    無料と知ればうれしいでしょう
  • 3:18 - 3:21
    ビールが登場すれば喜ぶ方もいるでしょう
  • 3:21 - 3:24
    (笑)
  • 3:24 - 3:26
    もう一つ国中で起こっていることがあります
  • 3:26 - 3:28
    企業が水の足跡について
  • 3:28 - 3:31
    配慮するようになってきたことです
  • 3:31 - 3:34
    十分な水資源供給の確保に配慮し
  • 3:34 - 3:37
    水資源の真に効率的な利用に努め
  • 3:37 - 3:39
    企業の水使用がブランドに
  • 3:39 - 3:42
    どのよう影響するか興味を示しています
  • 3:42 - 3:44
    まぁ これは一国の問題ですが
  • 3:44 - 3:46
    モンタナの別の話をしましょう
  • 3:46 - 3:48
    これはビールにまつわるものです
  • 3:48 - 3:51
    ビール約500mlを生産するのに水は2.5リットル
  • 3:51 - 3:53
    必要です 知らなかったでしょう
  • 3:53 - 3:55
    排水も含めると ビールを
  • 3:55 - 3:58
    約500ml作るのに水47リットル以上が必要です
  • 3:58 - 4:00
    モンタナのビール製造業者は
  • 4:00 - 4:02
    水の消費量削減の為に
  • 4:02 - 4:04
    すでにいろいろな手段をを行っていますが
  • 4:04 - 4:06
    すれでも膨大な水を使用しています
  • 4:06 - 4:09
    もちろん ビールには水が使われています
  • 4:10 - 4:13
    そこで生態系に重大な影響を
  • 4:13 - 4:16
    及ぼす残りの水の足跡に
  • 4:16 - 4:18
    ついて製造業者側は
  • 4:18 - 4:20
    何ができるでしょうか?
  • 4:20 - 4:22
    生態系はモンタナの業者にも
  • 4:22 - 4:24
    消費者にも非常に重要です
  • 4:24 - 4:26
    結局 水と釣りの間には
  • 4:26 - 4:28
    強力な相関関係があるのです
  • 4:28 - 4:30
    それと 見方によっては
  • 4:30 - 4:32
    釣りとビールの間にもです
  • 4:32 - 4:34
    (笑)
  • 4:34 - 4:37
    そこで心配するモンタナの業者と消費者は
  • 4:37 - 4:40
    問題解決への道を求めています
  • 4:40 - 4:43
    さて 残りの水の足跡にどう対処できるでしょう?
  • 4:43 - 4:45
    プリクリー・ペア川を思い出してください
  • 4:45 - 4:47
    今の今まで
  • 4:47 - 4:49
    ビジネス上の水管理は
  • 4:49 - 4:53
    測定と削減に限定されていました そこで
  • 4:53 - 4:55
    我々は次のステップとして
  • 4:55 - 4:57
    復元を提案しています
  • 4:57 - 4:59
    プリクリー・ペア川を思い出してください
  • 4:59 - 5:01
    欠陥のあるシステムです
  • 5:01 - 5:03
    行使しないと失効してしまう権利は
  • 5:03 - 5:06
    自然保護への阻害要因を生みました
  • 5:06 - 5:08
    そこで二つの世界を繋ぐことにしました
  • 5:08 - 5:10
    水の足跡がある
  • 5:10 - 5:12
    企業側の世界と
  • 5:12 - 5:14
    上級流水権のある
  • 5:14 - 5:16
    農民たちの世界です
  • 5:16 - 5:18
    いくつかの州では
  • 5:18 - 5:20
    上級流水権保持者は
  • 5:20 - 5:23
    権利と水を法的に
  • 5:23 - 5:26
    保持したまま水を小川に
  • 5:26 - 5:29
    流すことができます
  • 5:29 - 5:31
    つまりは
  • 5:31 - 5:33
    流水権は彼らのもので
  • 5:33 - 5:35
    小川に暮す魚を助けるために
  • 5:35 - 5:37
    流水権を使いたいとあらば
  • 5:37 - 5:40
    そうする権利を有するということです
  • 5:40 - 5:44
    しかしこんなことをする誘因はありません
  • 5:44 - 5:47
    そこで地元の水処理事業者と連携し
  • 5:47 - 5:50
    そうさせる誘因を作り出しました
  • 5:50 - 5:53
    お金を払い彼らに水を排出してもらいました
  • 5:53 - 5:55
    それがここで起こっていることです
  • 5:55 - 5:58
    この人は選択をして水の流用を
  • 5:58 - 6:00
    止めることで小川の水を
  • 6:00 - 6:02
    そのままにしています
  • 6:02 - 6:04
    彼が流水権を失うことはないし
  • 6:04 - 6:07
    陸の代わりに小川に対して
  • 6:07 - 6:09
    権利の全て または
  • 6:09 - 6:12
    一部を行使する選択をするのです
  • 6:12 - 6:14
    彼は上級流水権保持者で
  • 6:14 - 6:18
    小川の他の利用者から水を守ることができるのです
  • 6:18 - 6:20
    いいですか?
  • 6:20 - 6:23
    川の水を放置することで報酬を得られます
  • 6:23 - 6:25
    この男性は小川に
  • 6:25 - 6:28
    残された水を測定しています
  • 6:28 - 6:31
    次に計測されて水をくみ上げ
  • 6:31 - 6:34
    増加を1000分の1ガロン単位で分割します
  • 6:34 - 6:37
    各増分にシリアル番号と証明書が出され
  • 6:37 - 6:39
    醸造側や他の利用者が
  • 6:39 - 6:41
    荒廃した生態系に
  • 6:41 - 6:43
    水を戻すために
  • 6:43 - 6:45
    これらを購入します
  • 6:45 - 6:47
    醸造側は小川に水を
  • 6:47 - 6:50
    復元するために代金を支払うのです
  • 6:50 - 6:52
    荒れた生態系に水を
  • 6:52 - 6:54
    取り戻す安価で簡単な
  • 6:54 - 6:57
    そして測定可能な方法を提供する一方
  • 6:57 - 7:00
    農民たちには経済的選択肢を与え
  • 7:00 - 7:03
    水の足跡を気に掛ける企業には
  • 7:03 - 7:05
    簡単な対応策を提供できます
  • 7:05 - 7:08
    140年の衝突と100年の
  • 7:08 - 7:12
    小川の枯渇 訴訟や規制が
  • 7:12 - 7:14
    解決できなかった
  • 7:14 - 7:17
    状況を経験した我々は市場を通じ
  • 7:17 - 7:19
    意識的な買い手と売り手を
  • 7:19 - 7:21
    束ねることで訴訟を
  • 7:21 - 7:25
    必要としない解決方法を実現しています
  • 7:26 - 7:28
    農村部で水の足跡に
  • 7:28 - 7:31
    配慮する人々に荒廃した生態系 つまり
  • 7:31 - 7:33
    深刻に水を必要とする
  • 7:33 - 7:35
    地域に水を復元可能な
  • 7:35 - 7:38
    本物の機会を提供することであり
  • 7:38 - 7:40
    それと同時に
  • 7:40 - 7:42
    農民たちに水資源の
  • 7:42 - 7:44
    消費方法に関する意義ある
  • 7:44 - 7:46
    経済的選択権を与えているのです
  • 7:46 - 7:49
    この取引は敵対心でなく同盟関係を生みます
  • 7:49 - 7:51
    人々を分断せず結束させるのです
  • 7:51 - 7:54
    そして農村部に必要な経済的援助を提供します
  • 7:54 - 7:57
    もっとも重要なことは 機能していることです
  • 7:57 - 7:59
    荒廃した生態系に今までに
  • 7:59 - 8:01
    約15000m3の水を復元しています
  • 8:01 - 8:03
    上級流水権保持者とモンタナの
  • 8:03 - 8:05
    醸造業者をはじめ ホテルや
  • 8:05 - 8:08
    オレゴンの紅茶専門店 加えて南西部で
  • 8:08 - 8:11
    水を大量消費するハイテク企業をまとめてきました
  • 8:11 - 8:14
    そして こういった関連を築き上げれば
  • 8:14 - 8:16
    この干上がった川を
  • 8:16 - 8:19
    この水で潤う川に戻すことができます
  • 8:20 - 8:22
    ご清聴ありがとうございました
  • 8:22 - 8:25
    (拍手)
Title:
ロブ・ハーモン「どのように市場作用が水流を維持できるのか」
Speaker:
Rob Harmon
Description:

過剰摂取により水源や河川が枯渇してしまっていることに対して、ロブ.ハーモンは市場機能を奇抜に活用することで水流を取り戻しました。農家やビール工場は、Prickly Pear Creekの数百年前の興味ある話をもとに彼らの運命をを見出すのです。

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
08:26
Takahiro Shimpo added a translation

Japanese subtitles

Revisions