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あなた固有の視点を超越し真実を見い出す方法

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    あなたのスマートフォンを小型化して
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    脳に直接装着することを
    想像してください
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    そのような脳埋込型チップを装着したら
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    思考速度と同じスピードで
    インターネットと
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    データのやり取りができます
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    ソーシャルメディアや
    ウィキペディアへのアクセスは
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    自分の記憶へのアクセスと同じように
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    思考の内側からできるかも知れません
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    思考と同じように簡単で自然なはずです
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    しかしそれは真実を知ることを
    より容易にするでしょうか?
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    情報へのアクセスが高速になる
    という事だけで
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    信頼性が向上するという事では
    もちろんないですし
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    私たちが皆同じ解釈の仕方をする
    という事でもありません
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    そして 物事の評価が上手になる
    という事でもありません
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    実際には下手になるかも知れません
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    なぜならデータ量が多くなれば
    評価時間は短くなるからです
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    このような事象はもうすでに
    私たちに起きています
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    私たちは情報化世界を
    ポケットに入れて持ち歩いていますが
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    私たちが多くの情報を共有し
    オンラインでアクセスすればするほど
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    何が真実で何が虚偽か見極めることが
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    難しくなっていると言えます
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    知識は増えても
    理解は浅くなっているということです
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    多数の市民が
    孤立した情報バブルの中で生きる
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    現代生活の特徴だと
    私は考えています
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    私たち市民は分極化しています—
    価値観だけでなく 事実の捉え方もです
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    その理由の1つは
    インターネットを牽引するデータ分析法は
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    単に より多くの情報を
    もたらすだけでなく
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    私たちが望む情報を
    より多くもたらします
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    私たちのネット生活は
    個人最適化されています
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    私たちが目にする広告から
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    フェイスブックで通知される
    ニュースに至るまで
  • 1:36 - 1:39
    私たちの「好み」を満足させるように
    仕立ててあるのです
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    私たちは多くの情報を得る一方
  • 1:41 - 1:44
    それらの情報の多くは
    現実を反映するのと同じくらい
  • 1:44 - 1:47
    私たち自身を反映することになります
  • 1:47 - 1:50
    結局はバブルを破裂させるどころか
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    私たちのバブルを膨張させるに過ぎません
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    驚きに値しないかもしれませんが
  • 1:55 - 1:58
    私たちは言わば
    逆説的な状況に置かれていて
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    どんどん知識を蓄えていると
    思っていても
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    自分たちが知っていることについて
    意見がまとまらないのです
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    「知識の分極化」というこの問題を
    どの様に解決するのでしょうか
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    1つの明白な戦術はテクノロジーの改修です
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    デジタルプラットフォームをデザインし直して
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    分極化の影響を受けにくくするのです
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    グーグルやフェイスブックの優秀な人材が
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    まさにこのことに取り組んでいる事を
    お知らせできることは嬉しい限りです
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    それらのプロジェクトは重要です
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    テクノロジーの改修は
    明らかに極めて重要だと思いますが
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    テクノロジーの改修だけでは
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    知識の分極化という問題は
    解消できません
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    そう考える理由は 結局のところ
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    それがテクノロジーの問題ではないからです
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    これは人間の問題であり
    我々がどう考え 何に価値を置くか
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    そういう問題だと 私は思います
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    これを解決するために
    私たちには支援が必要です
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    心理学や政治学の支援が
    必要になります
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    一方 それに加えて
    哲学の支援も必要になるでしょう
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    知識の分極化という問題を解決するには
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    一つの哲学の基本的な考え方—
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    私たちは共通の現実に生きる
    という考え方を
  • 3:11 - 3:14
    もう一度取り上げる
    必要があるでしょう
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    共通の現実という考え方は
    多くの哲学的概念と同様に
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    言葉にするのは簡単ですが
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    不思議なことに実行に移すのは
    とても困難です
  • 3:25 - 3:26
    その考え方を受容するために
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    3つの事を行う必要があると考えますが
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    それらのどれもが現時点では挑戦です
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    第一に 真実を信じる必要があること
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    お気づきかもしれませんが
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    現在 私たちの文化と
    真実という概念の間には
  • 3:40 - 3:42
    問題があります
  • 3:43 - 3:46
    私たちの間に全く同意が得られないので
  • 3:46 - 3:49
    最近ある政治評論家が評したように
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    まるで「事実はもう存在しない」かのようです
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    しかし この考え方は
    ある意味 魅力のある空論を
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    述べているに過ぎません
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    議論の流れはこうです
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    「我々は自分が持つ視点の
    外には出られないし
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    バイアスから逃れられない
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    逃れようとするたびに
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    自分の視点に基づく情報を
    さらに得るだけだ」
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    さらに こう続きます
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    「だから我々は 客観的真実が幻想で
    どうでもいいものだと
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    認めてしまった方がいい
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    何故なら真実の正体は
    知り得ないか
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    そもそも真実など
    存在しないのだから」
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    これは決して
    新しい哲学的な考え方ではありません
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    真実に対する懐疑です
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    ご存知かも知れませんが
    20世紀末にいくつかの学派に
  • 4:40 - 4:43
    とても普及していた考え方でした
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    ただ これは遥か古代ギリシャの哲学者
    プロタゴラスにまで遡れる考え方です
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    「客観的真実は幻想である」と
    彼は言いました
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    「人間は万物の尺度である」
    という考えからです
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    人間は万物の尺度である
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    これは人々にとって現実的政策にも
    あるいは解放にも見えます
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    なぜなら私たちが個々に 真実を発見し
    創造してもいいことになるからです
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    しかし実際にそれは
    哲学に名を借りた
  • 5:13 - 5:15
    自己正当化にも思えます
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    確実であることが難しいことと
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    真実の不可能性を混同しているからです
  • 5:22 - 5:23
    いいですか
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    何かに対して確信を持つことは
    容易ではなく—
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    私たちは皆『マトリックス』の世界に
    住んでいるのかも知れません
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    大量の誤った情報を送り込むチップが
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    私たちの脳内に埋め込まれて
    いるかも知れません
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    しかし実際には 私たちは
    多くの事実にはっきり合意します
  • 5:42 - 5:45
    弾丸が人を殺せる事に
    合意します
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    人が手を羽ばたいても飛べない事に
    合意します
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    外部に現実があり
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    無視すると怪我をしかねない事を
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    合意するし 合意すべきです
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    しかしながら 真実に対する懐疑は
    私たちが持つ固有のバイアスを
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    正当化する方向に働くため
    誘惑的でもありえます
  • 6:07 - 6:10
    でもバイアスを正当化すると
    映画『マトリックス』に登場する
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    マトリックスの中で
    生きていることを知りながら
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    あえてそこを好む人物の様に
    なってしまいます
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    欲するものが手に入るのは
    気分がいいからです
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    「自分が常に正しい」のは
    気分がいいのです
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    私たちには 多くの場合
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    居心地の良い情報バブルに閉じこもり
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    不誠実に生活する方が簡単で
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    そのバブルを
    現実の尺度として捉えるのです
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    フェイクニュースという社会現象に
    私たちがどう反応したのかが
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    不誠実がどのように私たちの行動に
    作用するかの1例と考えます
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    2016年のアメリカ大統領選中に
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    インターネット上で拡散した
    フェイクニュースは
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    私たちのバイアスに作用し
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    私たちのバブルを膨張させる様
    デザインされていました
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    フェイクニュースが本当に衝撃だったのは
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    ただ単に多くの人をだました
    という事実だけではありません
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    フェイクニュースという
    社会現象に関して
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    私の目を引いたのは
  • 7:10 - 7:15
    フェイクニュースそのものが
    知識分極化の主題となったことです
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    その結果 「フェイクニュース」という言葉—
    その言葉自体が
  • 7:19 - 7:23
    「私の好まないニュース」という
    意味になりました
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    これが私の話している
    真実に対する不誠実の例と言えます
  • 7:31 - 7:35
    でも私が思うには
    真実への懐疑が
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    本当の意味で危険なのは
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    専制に繋がることです
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    「人間は万物の尺度である」が
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    必然的に「その人物が万物の尺度である」
    になります
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    「誰もが自分でする」が
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    「強者だけが生き残る」に
    なるようにです
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    オーウェルの小説『1984』の終わりに
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    思想警察官のオブライエンが
    主人公のウィンストン・スミスを拷問し
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    2+2=5であると洗脳しようとします
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    オブライエンがスミスに対して
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    説得しようとしたセリフが
    核心を衝いています
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    「党が表明することは全て真実であり
    真実とは党が表明することである」と
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    この思想を受け入れてしまうと
    体制批判が不可能になることを
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    オブライエンは知っています
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    定義上 権力が真実を語るとなると
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    権力に対しては真実は語れないことになります
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    私たちが共通の現実で生きている事を
    受け容れるために
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    3つの事をすべきです
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    1つ目は真実を信じる事
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    2つ目は
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    カントが啓蒙主義のモットーとして
    取り上げたラテン語のフレーズに集約されます
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    “Sapere aude” —
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    「知ることに果敢であれ」です
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    またはカントが期待した
    「自分自身で知ることへの果敢さ」です
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    インターネットの黎明期には
    私たちの多くが
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    情報技術は自分自身で知ることを
    簡単にすると考え
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    当然 様々な形で
    それは実現しました
  • 9:10 - 9:14
    しかしインターネットが
    私たちの生活に浸透するにつれ
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    それへの依存性 その使われ方は
  • 9:16 - 9:18
    次第に受動的になっています
  • 9:18 - 9:21
    今 私たちが知る事の多くは
    「グーグル的理解法」で得たものです
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    予め用意された一連の事実を
    ダウンロードし
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    ソーシャルメディアという組み立てラインで
    順序を入れ替えるのです
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    グーグル的理解法が便利なのは
  • 9:31 - 9:34
    まるで知的なアウトソーシングのような
    ものだからです
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    私たちがすべき努力を
    他人のネットワークやアルゴリズムに委ねます
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    そうすることで当然
    私たちは多種多様な事実で
  • 9:43 - 9:44
    精神を乱されずに済みます
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    必要な時にダウンロードすることができます
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    これはすごい事です
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    しかし一連の事実をダウンロードする事と
  • 9:55 - 10:00
    事実の背後にある理由や
    経緯を理解するという事は別物です
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    なぜ特定の疾病が流行するのか
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    あるいは
    なぜある数学的証明が成り立つのか
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    あるいは
    なぜ友人がうつ状態なのか など
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    ダウンロードだけで理解はできません
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    そういう時に求められるのは
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    自分自身で作業を行う事
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    創造的洞察力を持つ事
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    想像力を働かせる事
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    野外に出てみる事
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    実験してみる事
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    実証してみる事
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    他の誰かと話す事 などです
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    グーグル的理解法を避けるべきだ
    とは言っていません
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    私が言いたいのは
  • 10:38 - 10:39
    過大評価すべきでない
    という事です
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    私たちは より能動的で
    バブルに努力を委ね過ぎない
  • 10:45 - 10:50
    理解の仕方を助ける
    方法を見つける必要があります
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    多くの場合にグーグル的理解法は
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    バブル的理解法に
    行きついてしまうからです
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    そしてバブル的理解法は
    自分にとって常に正しいのです
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    しかし知ることの探求—
  • 11:01 - 11:03
    理解への探求は
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    あなたが間違いをおかす可能性を
    リスクとして抱えています
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    あなたが知りたいことと真実が
  • 11:10 - 11:15
    異なるという危険性を孕んでいます
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    私たちが共通の現実の中で
    生きることを望むとすれば
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    この危険性を知ることが
    するべきことの3番目につながります
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    3番目は
    いささかの謙虚さを持つ事です
  • 11:26 - 11:29
    ここでの謙虚さとは
    認識論的な謙虚さを指していて
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    ある意味
    「すべてを知っているわけではない」
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    という事を認識することです
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    一方 謙虚さとはそれに留まりません
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    自分の世界観を
    他人の持つ証拠や経験を元に
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    改善する余地のあるものとして
    捉えるということです
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    他人の持つ証拠や経験を元に
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    改善する余地のあるものとして
    捉えるのです
  • 11:48 - 11:50
    変化に対して柔軟である以上の
    意味を持ちます
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    自己改善に対して前向きである以上の
    意味を持ちます
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    謙虚さとは 自分の知識を
    他人からの貢献で高め豊かにできるものと
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    捉えることです
  • 12:00 - 12:03
    あなたにもその責任がある—
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    共通の現実が存在することへの認識に
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    関与することの一部です
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    誇張のつもりではありませんが
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    私たちの社会は特にその種の謙虚さを
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    高めたり促進するのを得意としていません
  • 12:18 - 12:20
    その理由の一端は
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    傲慢と自信を
    混同する傾向があるからです
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    また別の理由は ご存知の通り
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    傲慢になり易い事です
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    自分がすべてを知っているとか
  • 12:32 - 12:35
    自分はすべてを解決したと考えるほうが
    簡単なのです
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    これもまた 私が話している
    真実に対する不誠実の
  • 12:39 - 12:41
    1例と言えるのです
  • 12:43 - 12:46
    共通の現実が存在するという概念は
  • 12:46 - 12:48
    多くの哲学上の概念と同様に
  • 12:48 - 12:50
    とても明白に思えるかもしれません
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    それを見過ごしてしまい
  • 12:54 - 12:56
    なぜ重要かを忘れがちです
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    もし市民が
    少なくとも時々は
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    共通の場所で生きる努力をしなければ
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    民主主義は機能しません
  • 13:05 - 13:09
    意見が対立する時にこそ
    アイデアをやりとりできるような
  • 13:10 - 13:12
    共通の場所で生きる
  • 13:12 - 13:13
    努力が必要なのです
  • 13:14 - 13:16
    ただ みんなが同じ現実の中で
    生きていることを
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    受け入れなければ
    共通の場所で生きる努力はできません
  • 13:23 - 13:26
    それを受け入れるには
    真実を信じ
  • 13:26 - 13:29
    より能動的な知の獲得法を広め
  • 13:29 - 13:31
    人間が万物の尺度ではない事を
  • 13:32 - 13:35
    認識できる謙虚さを
    持たなくてはなりません
  • 13:37 - 13:41
    いつか私たちは
    脳の中にインターネットを持つ—
  • 13:41 - 13:43
    そのような構想を実現するかもしれません
  • 13:45 - 13:48
    それを恐ろしいものではなく
    自由をもたらすものにしたいなら
  • 13:48 - 13:51
    そして 私たちが受動的に
    知識を得るだけでなく
  • 13:51 - 13:54
    理解を深めたいのであれば
  • 13:55 - 13:58
    心に留めておくべきことがあります
    私たちの視点は
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    素晴らしく 美しいものですが
  • 14:02 - 14:03
    それだけのものです
  • 14:03 - 14:06
    1つの現実があってこそ
    いくつもの視点が生まれます
  • 14:07 - 14:08
    ありがとうございました
  • 14:08 - 14:13
    (拍手)
Title:
あなた固有の視点を超越し真実を見い出す方法
Speaker:
マイケル・パトリック・リンチ
Description:

私たちがネットで読んだり見たりすればするほど、真実と虚偽を見極めることはますます難しくなります。哲学者のマイケル・パトリック・リンチは私たちが知る情報は多くなっているのに、理解度は低下していると言います。このトークで彼はフィルターバブルを吹き飛ばし、すべての物の存在基盤となる「共通の現実」に参加する能動的な歩みを試みるよう私たちに迫ります。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
14:26

Japanese subtitles

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