スローテレビ | トーマス・ヘルム | TEDxArendal
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0:05 - 0:06ありがとう
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0:06 - 0:08たった18分で
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0:08 - 0:11何日 何時間に渡るものを
説明しなきゃいけないので -
0:11 - 0:13すぐに始めた方が
良いでしょう -
0:13 - 0:16まずアルジャジーラの番組
『リスニング・ポスト』をご覧ください -
0:19 - 0:21(ビデオ) ノルウェーというのは
-
0:21 - 0:23比較的ニュースに乏しい国です
-
0:23 - 0:26先週の選挙でも
あまりドラマはありませんでした -
0:26 - 0:28あまりドラマがないのが
ノルウェーのメディアの -
0:28 - 0:30特徴です
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0:30 - 0:31数年前
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0:31 - 0:33ノルウェーの公共放送NRKが
-
0:33 - 0:377時間の列車の旅を
ライブ放送することにしました -
0:37 - 0:40レールを走る
列車の映像を -
0:40 - 0:427時間ひたすら
流し続けるんですが -
0:42 - 0:46視聴率調査によると 百万以上の
ノルウェー人のお気に召したようです -
0:46 - 0:49あらゆるテレビの
常識を覆す -
0:49 - 0:52新しい種類のリアリティ番組の
出現です -
0:52 - 0:54ストーリーも台本もなければ
-
0:54 - 0:56ドラマもクライマックスもない
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0:56 - 0:59これは『スローテレビ』と
呼ばれています -
0:59 - 1:00この2ヶ月
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1:00 - 1:04ノルウェーの人達は
沿岸を行く船の旅を見続けています -
1:04 - 1:06しかも沿岸部は
霧が多いんです -
1:06 - 1:09NRKの経営陣は
全国的な -
1:09 - 1:13編み物の夕べの放送を
検討しています -
1:13 - 1:15一見すると
退屈そうですが -
1:15 - 1:16実際退屈なんです
-
1:16 - 1:18しかし このテレビの
実験の何かが -
1:18 - 1:20ノルウェーの人々の
心を掴んだようです -
1:20 - 1:24それで当番組のマルセラ・ピザーロ記者を
オスロに派遣して -
1:24 - 1:26それが何なのか
探ることにしました -
1:26 - 1:30ただ忠告しておきますが 視聴者によっては
放送映像に失望を感じるかもしれません -
1:31 - 1:32(笑)
-
1:32 - 1:36(ヘルム) この後アルジャジーラは
8分間の映像で -
1:36 - 1:39ノルウェーの変なテレビ番組のことを
伝えました -
1:39 - 1:42アルジャジーラもCNNも
これを不思議がっています -
1:42 - 1:44始まりは2009年のことです
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1:44 - 1:47同僚が良いアイデアを
思いつきました -
1:47 - 1:48その場所は
-
1:48 - 1:50昼食の席でした
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1:50 - 1:521940年のドイツによる
-
1:52 - 1:57ノルウェー侵攻の日の経過をたどる
ラジオ番組を作ったらどうか? -
1:57 - 2:00それが起きたのと
ちょうど同じ時間に放送するんです -
2:01 - 2:03面白いアイデアでしたが
-
2:03 - 2:06侵攻の日まで
2週間しかありませんでした -
2:06 - 2:08それで まさに進行中の
出来事を -
2:08 - 2:12伝える番組として 他にどんなものが
考えられるか 議論しました -
2:12 - 2:16何か すごーく時間の
かかるものがいいです -
2:17 - 2:19誰かが鉄道というのを
思いつきました -
2:19 - 2:23その年はちょうど
ベルゲン線の百周年でした -
2:23 - 2:26西ノルウェーから
東ノルウェーに行く鉄道で -
2:26 - 2:29かかる時間は
40年前とまったく同じ -
2:30 - 2:337時間です (笑)
-
2:33 - 2:36それでオスロの
編成責任者を捕まえて -
2:36 - 2:39ベルゲン線のドキュメンタリーを
-
2:39 - 2:41ノーカットで作りたい
と言いました -
2:41 - 2:45すると「どれくらいの長さになる予定?」と聞きます
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2:45 - 2:46私たちは「ノーカットで」と言い
-
2:46 - 2:48「だから番組の長さは?」
-
2:48 - 2:50そんなやり取りを
繰り返しました -
2:50 - 2:55幸い 彼らは笑って
快くOKを出してくれました -
2:55 - 2:58それで私たちは
9月のある晴れた日に -
2:58 - 3:027時間4分の番組を
撮り始めました -
3:02 - 3:05実際には最後の駅の
信号機故障のため -
3:05 - 3:087時間14分になりました
-
3:10 - 3:124台のカメラを持ち込んで
-
3:12 - 3:143台は 外の美しい自然を撮し
-
3:14 - 3:17それから乗客の話や
情報も伝えました -
3:19 - 3:22(アナウンス) 間もなくハウガスタル駅に到着します
-
3:23 - 3:24それだけですが
-
3:24 - 3:26トンネルが160もあるので
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3:26 - 3:29その間に記録映像を流しました
-
3:29 - 3:33(ナレーション) 食事を消化している間に
ちょっとナンパします -
3:35 - 3:39目的地に着く前の
最後の下りです -
3:41 - 3:44ミェルフェル駅を通過します
-
3:45 - 3:47新たなトンネルです
-
3:47 - 3:49(笑)
-
3:49 - 3:51私たちは思いました
いい番組ができた -
3:51 - 3:55ノルウェーにいる2千人の鉄道マニアには
ウケるだろう -
3:55 - 3:582009年の11月に
放映しましたが -
3:58 - 4:01私たちが思っていたより
はるかに魅力的だったようです -
4:01 - 4:04これは通常の金曜日における
ノルウェーの5大チャンネルです -
4:04 - 4:07NRK2が右端にありますが
-
4:07 - 4:10ベルゲン線の番組を流した時に
どうなったかというと -
4:11 - 4:15120万人のノルウェー人が
この番組を見たんです -
4:15 - 4:18(拍手)
-
4:20 - 4:22もう1つ面白いのは
-
4:22 - 4:23NRKのメインチャンネルで
-
4:23 - 4:26ニュースキャスターが
-
4:26 - 4:28「ちなみに第2チャンネルでは
-
4:28 - 4:31列車がミルダル駅に着くところです」
と言ったところ -
4:31 - 4:33何十万という人が
こらちの列車に -
4:33 - 4:37飛びついたことです (笑)
-
4:38 - 4:41これはまたソーシャルメディアという面でも
大成功でした -
4:41 - 4:45私にとっては最初の
ソーシャルメディアの実験でした -
4:45 - 4:49何千というフェイスブックや
ツイッターのユーザーが 番組を見ながら -
4:50 - 4:52まるでいっしょの列車に
-
4:52 - 4:56乗っているかのように
互いに話しているのは 素晴らしいものでした -
4:57 - 5:00これは特に私の好きなやつです
76歳のお年寄りなんですが -
5:00 - 5:02番組を最後までずっと見ていて
-
5:02 - 5:06終着駅に着いたところで
席を立ち 荷物を手に取って -
5:06 - 5:08それからカーテンレールに
頭をぶつけてはじめて -
5:10 - 5:12自分のいるのが列車の中じゃないことに
気付いたそうです -
5:12 - 5:14(拍手)
-
5:18 - 5:20とても力強く
生き生きとした番組だったわけです -
5:22 - 5:25金曜日の夜の436分間です
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5:25 - 5:27その夜にツイートが来ました
-
5:27 - 5:30「436分でやめてしまうなんて
臆病じゃない? -
5:30 - 5:34ノルウェーを象徴する旅を
-
5:35 - 5:388,040分使って
-
5:39 - 5:41放送することだって
できるのに?」 -
5:41 - 5:45沿岸フェリーのフッティルーテンは
ベルゲンからキルケネスまで -
5:45 - 5:483千キロの海岸線を
端から端まで繋ぎ -
5:49 - 5:53120年の興味深い歴史があり
-
5:53 - 5:57沿岸地域の生活に
深く結びついてきました -
5:58 - 6:00それでベルゲン線の番組の
ほんの1週間後に -
6:00 - 6:04フッティルーテン社に電話して
次の番組の準備に取りかかりました -
6:06 - 6:08今回は少し違ったことを
したいと思いました -
6:08 - 6:11ベルゲン線は
録画番組でした -
6:11 - 6:13編集室に集まって
この映像を見ていました -
6:13 - 6:16ある記者と
オール駅で -
6:16 - 6:17会った時のものです
-
6:17 - 6:19彼には電話をして
番組の話をしていました -
6:19 - 6:21それで彼は駅に来て
写真を撮り -
6:21 - 6:25こちらのカメラに
手を振ったわけです -
6:25 - 6:26それで思ったんです
-
6:26 - 6:29我々が列車に乗っていることを
もっと多くの人が知っていたら? -
6:29 - 6:31たくさんの人が
やって来たのでは? -
6:31 - 6:33どうな風になっただろう?
-
6:33 - 6:37それで次の番組は
生でやることに決めたんです -
6:37 - 6:41フィヨルドの上と画面上に同時にいる
こういう絵が欲しかったんです -
6:43 - 6:47NRKのカメラが船に乗るのは
始めてのことではありません -
6:47 - 6:48これは1964年のもので
-
6:48 - 6:51当時は技術責任者も
スーツにネクタイ姿でした -
6:51 - 6:54NRKは装置一式を
船に積み込んで -
6:54 - 6:59岸から200メートルのところで
中継していました -
6:59 - 7:03機械室で技師と話したり
-
7:03 - 7:06甲板では素晴らしい
余興をしていました -
7:07 - 7:10船でやるのは
初めてではありませんが -
7:13 - 7:18これは5日半ぶっ続けの生中継です
助けが欲しいと思いました -
7:18 - 7:22それで視聴者に質問しました
何を見たいか? -
7:22 - 7:26何を映して欲しいか?
どんな風にして欲しいか? -
7:27 - 7:30ウェブサイトはあった方が良いか?
そこで何を提供すべきか? -
7:30 - 7:32それで視聴者から
色々意見をもらい -
7:32 - 7:36番組を作る上で
大変参考になりました -
7:36 - 7:382011年6月に
-
7:38 - 7:42フッティルーテンの船に
23名のスタッフが乗り込み -
7:42 - 7:44出航しました
-
7:44 - 7:47(音楽)
-
8:43 - 8:47この旅で強く記憶に残ったものが色々ありましたが
それはみんな人です -
8:47 - 8:49たとえばこの人は
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8:49 - 8:52トロムソ大学の
研究部門のトップです -
8:52 - 8:54(笑)
-
8:56 - 8:58それから服をお見せしますが
-
8:58 - 8:59これもまた
-
9:03 - 9:04強く記憶に残るもので
-
9:04 - 9:07エリック・ハンソンという男が
着ていたものです -
9:10 - 9:15あるいは我々の番組を
しっかり引きつけた この2人や -
9:18 - 9:21旅路に現れた
何千という人々が -
9:21 - 9:25番組を作り上げたんです
-
9:25 - 9:27彼らがストーリーを作ったんです
-
9:27 - 9:30この少年はカールという
中学3年生です -
9:30 - 9:33「明日は学校に少し遅れる」
と書いてあります -
9:34 - 9:37朝8時に学校に
行かなければならないところを -
9:37 - 9:409時に行ったんですが
先生に叱られませんでした -
9:40 - 9:42先生も番組を
見ていたからです -
9:42 - 9:44(笑)
-
9:44 - 9:45どうやって制作したかですが
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9:45 - 9:48船の会議室を
テレビの調整室に -
9:48 - 9:51改造しました
-
9:51 - 9:54全部自分たちでやり
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9:54 - 9:5611台のカメラを
持ち込みました -
9:56 - 9:58これはその1台で
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9:58 - 9:59私が2月にスケッチしたものです
-
9:59 - 10:02このスケッチを元に
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10:02 - 10:04NRKの専門家が
-
10:04 - 10:07素晴らしいものを
拵えてくれました -
10:07 - 10:10創意工夫が
込められています -
10:11 - 10:13(ビデオ) これで上下させます
-
10:15 - 10:18これは今やノルウェーで
最も重要なドリルです -
10:19 - 10:23船からの素晴らしいライブ映像を撮る
11台のカメラのうちの1台 — -
10:24 - 10:28船首カメラの
上下を制御します -
10:29 - 10:318本のワイヤーで
カメラを支えています -
10:31 - 10:34私は別のカメラを
担当しています -
10:35 - 10:38それぞれの状況で
カメラを使い分けるんです -
10:38 - 10:43(ヘルム) これは別のカメラで
通常スポーツ中継に使われるものです -
10:43 - 10:46何百メートルも離れた人の
クローズアップを -
10:46 - 10:48撮ることができます
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10:48 - 10:50こんな風に
(男が落馬する — 笑) -
10:52 - 10:55多くの人が あの人大丈夫かと
電話してきました -
10:55 - 10:57彼なら大丈夫です
問題ありません -
10:58 - 11:02行く先々で手を振る人々を
カメラに収めることができました -
11:02 - 11:04何千という人々です
-
11:04 - 11:06みんな携帯を
手にしていました -
11:06 - 11:09彼らにカメラを向けると
「パパ 映ってる!」という -
11:09 - 11:12メッセージを受け取って
手を振るわけです -
11:12 - 11:145日半に渡る
手を振る人々の映像です -
11:14 - 11:16すごい喜びようです
-
11:16 - 11:20愛する人々に温かいメッセージを
送れるのが 嬉しいんです -
11:22 - 11:24ソーシャルメディアの上でも
大成功でした -
11:24 - 11:28最後の日に ノルウェーの女王陛下が
登場した時には -
11:28 - 11:30ツイッターは負荷に
耐えきれませんでした -
11:31 - 11:34インターネット上では
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11:35 - 11:39この週に148カ国に向けて
百年分以上の -
11:39 - 11:41ストリームを流しました
-
11:41 - 11:45このウェブサイトは今も見ることができ
実際永久に見ることができます -
11:45 - 11:48フッティルーテンは
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11:48 - 11:52ユネスコのノルウェー・ドキュメンタリーに
選ばれたからです -
11:53 - 11:56また最長のドキュメンタリー番組として
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11:56 - 11:59ギネスブックにも載りました
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11:59 - 12:01(拍手)
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12:03 - 12:05ありがとうございます
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12:06 - 12:09長い番組です
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12:09 - 12:12首相のように
一部だけ見た人もいれば -
12:13 - 12:14もっと長く見た人もいます
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12:14 - 12:19「私は5日間ベッドを使っていない」とあります
-
12:19 - 12:22彼は82歳で
眠れなかったそうです -
12:23 - 12:27何か起きるかもしれないと
番組を見続けたんです -
12:27 - 12:29たぶん何も起きなかったと
思いますが (笑) -
12:29 - 12:32これは航海中の視聴者数です
-
12:32 - 12:34有名なトロル・フィヨルドと
-
12:34 - 12:37その翌日にNRK2史上最高を記録した地点が
分かるかと思います -
12:39 - 12:432011年6月における
ノルウェー主要局の視聴者数は -
12:43 - 12:46こんな感じです
-
12:47 - 12:50テレビプロデューサーとして
フッティルーテンが最高になったのは -
12:50 - 12:52嬉しい限りです
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12:52 - 12:55320万人のノルウェー人が
この番組を見たんです -
12:55 - 12:57人口が500万人しかいない国でです
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12:57 - 13:01フッティルーテンの乗客ですら
番組を見ていました -
13:01 - 13:02(笑)
-
13:02 - 13:0690度横を向いて
窓の外を見る代わりに -
13:06 - 13:08テレビを見ることを選んだんです
-
13:09 - 13:12この奇妙なテレビ番組を通して
-
13:12 - 13:15音楽や自然や人々の姿とともに
-
13:15 - 13:17私たちはみんなの居間の
一部になることができました -
13:18 - 13:21「スローテレビ」は
話題の言葉になって -
13:21 - 13:25私たちは他に何がスローテレビにできるか
探し始めました -
13:25 - 13:28鉄道やフッティルーテンのような
何か時間のかかるものを -
13:28 - 13:30対象にしてもいいし
-
13:30 - 13:33何か対象を選んで
それを長くしてもいい -
13:33 - 13:35これは最近のプロジェクトで
覗き見ショーです -
13:35 - 13:39テレビで14時間にわたって
バードウォッチングをしたんです -
13:39 - 13:41インターネットでは
87日間やりました -
13:41 - 13:4518時間かけて鮭釣りの
ライブ中継をやりました -
13:45 - 13:49最初の魚が釣れるまで
3時間かかったので -
13:49 - 13:50すごくスローな
番組になりました -
13:50 - 13:55美しいテレマルク運河を行く
12時間の船旅もやりました -
13:55 - 13:58鉄道旅行をもう一度
北部鉄道でやりました -
13:58 - 14:03視聴者に四季を
経験してもらうために -
14:03 - 14:06これは録画を使いました
-
14:07 - 14:12次のプロジェクトはノルウェー国外からの
関心を引くことになりました -
14:13 - 14:15これはコメディ・セントラルの
『コルベア・リポート』です -
14:15 - 14:19(ビデオ) ノルウェーで非常に人気の番組が
私の目にとまりました -
14:19 - 14:21『全国暖炉の夕べ』です
-
14:21 - 14:26どういう内容かというと 防寒具を身にまとった人々が
森でおしゃべりしながら薪割りし -
14:26 - 14:30それから8時間にわたって
暖炉の火を撮し続けるんです (笑) -
14:30 - 14:32これはノルウェーの
他局の番組を圧倒しました -
14:32 - 14:35『ペンキが乾くのを見よう』や
-
14:35 - 14:38『素晴らしき氷河レース』です
-
14:39 - 14:43ノルウェー国民の
20%近くが見たそうです -
14:43 - 14:4520%ですよ!
-
14:46 - 14:49(ヘルム) 暖炉の火や薪割りが
興味深いものになるなら -
14:49 - 14:51編み物はどうでしょう?
-
14:51 - 14:53私たちの次のプロジェクトでは
-
14:53 - 14:578時間以上を使って 羊からセーターに至るまでの過程を
ライブで放送しました -
14:58 - 15:00ABCで番組をやっている
ジミー・キンメルは -
15:00 - 15:02これが気に入ったようです
-
15:02 - 15:04(音楽)
-
15:09 - 15:12(ビデオ) 番組に出ている人ですら
居眠りしてるよ -
15:12 - 15:15しかも編み手たちは
世界記録を -
15:15 - 15:16破れもしませんでした
-
15:16 - 15:18失敗でしたが
-
15:18 - 15:20ノルウェーの古い諺に
言うように -
15:20 - 15:22勝ち負けは問題ではないんです
-
15:22 - 15:25死は万人に訪れるんだから
何事も問題ではありません -
15:25 - 15:27(笑)
-
15:27 - 15:29(ヘルム) まさにその通り
ではなぜこの番組が際立っているのでしょう? -
15:29 - 15:33他のテレビ番組とは
まったく違っています -
15:33 - 15:37私たちは今まさに進行中の旅に
視聴者を連れて行き -
15:37 - 15:41視聴者は自分が
本当にその場にいるように感じます -
15:41 - 15:43列車の中や
船の上に居て -
15:43 - 15:45一緒に編み物をしているように
感じます -
15:45 - 15:47なぜそう感じるかというと
-
15:47 - 15:49タイムラインを編集して
いないからだと思います -
15:50 - 15:52時間を編集しないというのは
重要なことです -
15:52 - 15:56また私たちがスローテレビを
-
15:56 - 16:00人々が関われるものにしているのも
重要なことだと思います -
16:00 - 16:03これは我々の文化に
根付いたことです -
16:03 - 16:05これは去年の夏に
-
16:05 - 16:087週間かけて沿岸を
航海した時のもので -
16:08 - 16:12計画や調整しなければならないことは
たくさんありました -
16:12 - 16:16これは去年の夏の
150人分の作業計画です -
16:16 - 16:19しかしさらに重要なのは
我々が何を計画しなかったかです -
16:19 - 16:21何が起きるかは計画しません
-
16:21 - 16:24ただカメラを
持って行くだけです -
16:24 - 16:26スポーツの試合のようなものです
-
16:26 - 16:28人を集めて
何が起きるか見るのです -
16:28 - 16:31これはフッティルーテンの
進行表です -
16:31 - 16:34134時間の番組に対して
たった1頁です -
16:37 - 16:40ベルゲンを出る時点では
それ以上のことは決まってなかったのです -
16:40 - 16:44私たちは視聴者が
自分でストーリーを作るに任せました -
16:44 - 16:45例を挙げましょう
-
16:45 - 16:47これは去年の夏のもので
-
16:47 - 16:49テレビプロデューサーとして見た時
-
16:49 - 16:53これはいい絵になっていると思いますが
この辺で画面を切り替えたいと思います -
16:53 - 16:55しかしこれはスローテレビなので
-
16:55 - 16:58映し続けなければならず
胃が痛くなってきます -
16:58 - 17:00それでもさらに続けます
-
17:00 - 17:02これくらい長く映し続けていると
-
17:02 - 17:05牛がいるのに気付いた人も
いると思います -
17:05 - 17:07旗があるのに
気付いた人もいるでしょう -
17:07 - 17:09そして疑問に思い始めます
飼い主は家にいるのかな? -
17:09 - 17:12出かけてるのかしら?
牛がさまよってるけど大丈夫? -
17:12 - 17:14あの牛 いったい
どこへ行くんだ? -
17:15 - 17:18つまり このように長く
映し続けていると -
17:18 - 17:2010分間 映していましたが —
-
17:21 - 17:24見ている人は頭の中で
ストーリーを作り始めるんです -
17:24 - 17:26それがスローテレビです
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17:30 - 17:34スローテレビはテレビでストーリーを語る
1つの良い方法だと思います -
17:34 - 17:36私たちはそう頻繁にではなく
年に1回か2回 -
17:36 - 17:40これを続けていこうと思っています
特別な出来事という感覚を保つためです -
17:41 - 17:44そして私たちが良いスローテレビの
アイデアだと考えているのは -
17:44 - 17:46「そんなのテレビ番組にできないよ」と
-
17:46 - 17:49誰もが言うようなアイデアです
みんなが笑み浮かべるなら — -
17:49 - 17:52それはスローテレビの
良いアイデアかもしれません -
17:52 - 17:56何にせよ 少し奇妙なくらいの時にこそ
人生は面白いものになるんです -
17:57 - 17:58ありがとうございました
-
17:58 - 18:01(拍手)
- Title:
- スローテレビ | トーマス・ヘルム | TEDxArendal
- Description:
-
スローフードというのは聞いたことあるけど、スローテレビですって? この愉快な講演では、ノルウェーのテレビプロデューサーであるトーマス・ヘルムが、とても長くて退屈な出来事を、時には生で放送するようになって、しかもその番組に夢中になる視聴者がたくさん現れたいきさつを話してくれます。これまでに放送されたのは7時間の列車の旅、18時間の魚釣り、ノルウェー沿岸をたどるフェリーでの5日半の航海など。結果として生まれたのは美しくも魅惑的な番組です。本当ですって!
※このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。 - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 18:04
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Masako Kigami accepted Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for Slow TV | Thomas Hellum | TEDxArendal |