WEBVTT 00:00:00.760 --> 00:00:03.416 私たちに楽観主義が必要な理由が もう1つあります 00:00:03.440 --> 00:00:04.896 気候変動です 00:00:04.920 --> 00:00:07.680 信じられないかもしれませんが 事実を言いましょう NOTE Paragraph 00:00:08.400 --> 00:00:11.800 2015年12月12日のこと 00:00:12.600 --> 00:00:15.216 パリにて 国連の名のもとに集った— 00:00:15.240 --> 00:00:19.696 195ヶ国の政府が 00:00:19.720 --> 00:00:21.880 満場一致で— 00:00:22.490 --> 00:00:25.680 政府に関わった経験があれば どれだけ難しいことかわかりますね— 00:00:25.700 --> 00:00:28.056 195ヶ国の政府が満場一致で 00:00:28.080 --> 00:00:32.896 世界経済の流れを変えて 00:00:32.920 --> 00:00:35.736 最も弱い立場にいる人々を守り 00:00:35.760 --> 00:00:38.416 人類全体の生活水準を上げる という構想を採択しました 00:00:38.440 --> 00:00:40.860 見事な成果だと言えます NOTE Paragraph 00:00:40.880 --> 00:00:41.550 (拍手) NOTE Paragraph 00:00:41.570 --> 00:00:43.550 しかし この成果は 00:00:43.580 --> 00:00:49.256 ほんの数年前の状況を考えると さらに凄いことであるとわかります 00:00:49.280 --> 00:00:51.936 2009年 コペンハーゲン会議を 00:00:51.960 --> 00:00:53.850 憶えている方いますか? 00:00:54.160 --> 00:00:59.736 当時 気候変動に関する合意を目指し 何年も努力した結果 00:00:59.760 --> 00:01:02.920 今回と同じ政府が コペンハーゲンに集結しましたが 00:01:04.080 --> 00:01:06.130 結果は惨めなものでした NOTE Paragraph 00:01:06.640 --> 00:01:09.016 なぜそうなったのかって? 00:01:09.040 --> 00:01:10.616 理由は様々ですが 00:01:10.640 --> 00:01:17.066 主に 世界に根深く染み付いた 南北世界の分離が原因です 00:01:18.720 --> 00:01:22.616 この失敗から6ヶ月後 00:01:22.640 --> 00:01:28.066 私は 世界気候変動に関する交渉を 率いる役に任命されました 00:01:28.080 --> 00:01:32.456 新しい仕事を始めるタイミングとして これ以上のものはありませんよね 00:01:32.480 --> 00:01:36.176 気候変動に対する 世界の意識はひどいものでした 00:01:36.200 --> 00:01:41.646 国際協定が可能になる日が来るなど 誰も信じていませんでした 00:01:42.160 --> 00:01:44.290 事実 私もその一人でした 00:01:45.160 --> 00:01:49.976 TEDという素晴らしい場の外には 口外しないと約束いただけるのなら 00:01:49.990 --> 00:01:56.650 幸いにも歴史に残らなかった ある秘密を明かしましょう 00:01:57.600 --> 00:02:00.296 就任してから初の記者会見で 00:02:00.320 --> 00:02:03.696 こんな質問がありました 「フィゲレス事務局長 00:02:03.720 --> 00:02:08.096 全世界の合意が達成されることは この先あり得ると思いますか?」 00:02:08.120 --> 00:02:12.456 すると私は 思わず こう口走ったのです 00:02:12.480 --> 00:02:14.300 「私が生きているうちは無理ね」 00:02:15.240 --> 00:02:18.776 この狂ったコスタリカ人の 新しい女上司に 00:02:18.800 --> 00:02:22.496 恐れおののく広報チームの 引きつった顔は 00:02:22.520 --> 00:02:24.200 ご想像に難くないでしょう 00:02:24.720 --> 00:02:27.336 私自身も恐怖を感じました 00:02:27.360 --> 00:02:30.616 自分自身に対してではありません こんな自分には慣れてますから 00:02:30.640 --> 00:02:32.816 何が怖かったかって 00:02:32.840 --> 00:02:36.536 たった今自分が言ったことの結果 00:02:36.560 --> 00:02:41.026 我々の子供たち全員が 生きていかなければならない世界に 00:02:41.040 --> 00:02:43.320 これから起きることの深刻さです 00:02:44.240 --> 00:02:47.056 正直言って 私にとって 最悪の瞬間でした 00:02:47.080 --> 00:02:49.176 ちょっと待って 今のはナシ! 00:02:49.200 --> 00:02:50.816 と思いました 00:02:50.840 --> 00:02:54.656 「無理」という言葉は 事実を指すのではなく 00:02:54.680 --> 00:02:56.190 発言する人の態度です 00:02:56.800 --> 00:02:59.176 単なる態度であるに過ぎません 00:02:59.200 --> 00:03:04.136 私は その時その場所で 自分の態度を改めよう— 00:03:04.160 --> 00:03:08.800 気候変動に対する世界の態度を 変えるために尽力しようと決めました NOTE Paragraph 00:03:09.760 --> 00:03:12.736 ここで少し— 00:03:12.760 --> 00:03:14.746 これですか? ありがとう— 00:03:14.760 --> 00:03:16.370 想像してみてください 00:03:18.120 --> 00:03:19.656 もしも仮に 00:03:19.680 --> 00:03:25.120 地球を救うのが仕事だと言われたら あなたならどうしますか? 00:03:25.960 --> 00:03:28.010 ご自分の職務責任に 加えてみてください 00:03:29.040 --> 00:03:31.696 この仕事では 一切の責任が自分にあり 00:03:31.720 --> 00:03:34.856 しかし権限は一切ないのです 00:03:34.880 --> 00:03:38.770 あらゆる意思決定において 決定権は各政府に委ねられていますからね NOTE Paragraph 00:03:40.560 --> 00:03:44.016 皆さんならどうするか ぜひ知りたいものです 00:03:44.040 --> 00:03:46.296 仕事初日の月曜日に 何をしますか? 00:03:46.320 --> 00:03:48.836 私は— パニックに陥りました NOTE Paragraph 00:03:48.856 --> 00:03:50.416 (笑) NOTE Paragraph 00:03:50.440 --> 00:03:52.936 一息ついて やはり取り乱しました 00:03:52.960 --> 00:03:57.090 この問題の解決法が全くわからない ということに気づいたからです 00:03:57.800 --> 00:04:01.856 でも 解決法は全くわからないけれど 00:04:01.880 --> 00:04:04.816 1つだけわかることがあるとも 気づきました 00:04:04.840 --> 00:04:09.816 気候変動に関する談話の雰囲気を 変えなければいけないということ 00:04:09.840 --> 00:04:14.436 楽観なしでは 勝利は絶対に 得られないものだからです NOTE Paragraph 00:04:15.040 --> 00:04:16.616 ここでは 00:04:16.640 --> 00:04:21.176 単純に「楽観」と称していますが 00:04:21.200 --> 00:04:23.976 この言葉を より広義で捉えてみましょう 00:04:24.000 --> 00:04:25.900 この言葉に 00:04:25.930 --> 00:04:30.896 勇気、希望、信頼、結束 という意味合いも含め 00:04:30.920 --> 00:04:35.816 人類の運命を変えていくために 一致団結し助け合うことは可能だと 00:04:35.840 --> 00:04:39.120 根本的に信じることも 「楽観」の解釈に加えましょう 00:04:39.800 --> 00:04:42.416 こういう解釈がなければ コペンハーゲンで起きた— 00:04:42.440 --> 00:04:45.896 膠着状態から抜け出すことは できないと思いました 00:04:45.920 --> 00:04:47.736 それから6年間 00:04:47.760 --> 00:04:53.616 私は頑なに ひたすら 制度に楽観主義を注入しました 00:04:53.640 --> 00:04:56.496 報道陣からの質問が何であっても— 00:04:56.520 --> 00:04:58.696 私の質疑応答も上達しましたよ— 00:04:58.720 --> 00:05:01.896 その逆がどれだけ証明されても 構わずにです 00:05:01.920 --> 00:05:07.690 それはもう 悲観的な証拠は たくさんありますからね 00:05:09.360 --> 00:05:13.900 それでも ひたすら 楽観を説き続けました NOTE Paragraph 00:05:14.880 --> 00:05:16.856 すると間もなく 00:05:16.880 --> 00:05:22.216 様々な分野で変化が 見られるようになりました 00:05:22.240 --> 00:05:25.496 何千人もの人々の力によるものでした 00:05:25.520 --> 00:05:28.136 この会場にも たくさんいらっしゃいます 00:05:28.160 --> 00:05:29.620 そんな皆さんに感謝です 00:05:30.040 --> 00:05:35.136 TEDの皆さんは きっと 00:05:35.160 --> 00:05:37.776 目覚ましい変化を見せた— 00:05:37.800 --> 00:05:40.936 最初の領域が何か 予想がついていることでしょう 00:05:40.960 --> 00:05:42.160 それは・・・ 00:05:43.320 --> 00:05:44.630 テクノロジーです 00:05:45.600 --> 00:05:48.216 クリーン・テクノロジー 00:05:48.240 --> 00:05:50.696 特に 再生可能エネルギー技術では 00:05:50.720 --> 00:05:53.336 価格が手頃になり できることも増えてきました 00:05:53.360 --> 00:05:56.416 おかげで こんにち 既に建設が始まっている— 00:05:56.440 --> 00:05:58.176 太陽熱発電所には 00:05:58.200 --> 00:06:02.656 都市全体の電力をまかなう力があります 00:06:02.680 --> 00:06:06.816 スマートビルディングや モビリティ(交通手段)の改善努力も 00:06:06.840 --> 00:06:09.090 忘れてはなりません 00:06:09.400 --> 00:06:12.216 技術面でのこの進歩のおかげで 00:06:12.240 --> 00:06:15.416 我々が理解できるように なってきたことがあります 00:06:15.440 --> 00:06:19.290 経済の方程式が変化した ということです 00:06:19.720 --> 00:06:21.816 なぜなら 我々の 認識が変わったからです 00:06:21.840 --> 00:06:24.936 確かに気候変動は 巨大なコストをもたらし 00:06:24.960 --> 00:06:27.496 確かにリスクは増幅していますが 00:06:27.520 --> 00:06:30.176 経済的な利点や 00:06:30.200 --> 00:06:31.896 本質的な利益もあります 00:06:31.920 --> 00:06:34.856 クリーン・テクノロジーの普及で 00:06:34.880 --> 00:06:37.010 空気がきれいになり— 00:06:38.640 --> 00:06:40.016 人々は健康になり 00:06:40.040 --> 00:06:42.576 交通が発達し 都市は住みやすくなり 00:06:42.600 --> 00:06:44.136 電力の供給力が向上し 00:06:44.160 --> 00:06:47.616 発展途上国での 電力普及率も高まるからです 00:06:47.640 --> 00:06:50.800 まとめると 今の世界より 良くなるということです NOTE Paragraph 00:06:51.840 --> 00:06:53.540 これを理解したうえで— 00:06:54.840 --> 00:06:58.336 皆さんの中には 当事者もいるでしょう— 00:06:58.360 --> 00:07:03.736 創意工夫や興奮が広がっていく様子を 実際に見てきたはずです 00:07:04.056 --> 00:07:06.736 まずは地方自治体に始まり 00:07:06.760 --> 00:07:10.896 民間セクター、産業のトップ 保険会社や 00:07:10.920 --> 00:07:15.216 投資家、市のリーダーたち 宗教界などに広がったものです 00:07:15.240 --> 00:07:20.576 こういった人々全てが この取り組みを自分ごととして捉え始め 00:07:20.600 --> 00:07:24.180 自分たちにも有益な取り組みだと 理解し始めたからです NOTE Paragraph 00:07:25.840 --> 00:07:31.600 この熱気は 意外な人たちにも伝染しました 00:07:32.760 --> 00:07:38.056 例えば 巨大な石油・ガス会社のCEOが 00:07:38.080 --> 00:07:40.416 去年の初めに会いに来て 00:07:40.440 --> 00:07:41.640 こう言いました— 00:07:42.520 --> 00:07:44.280 当然 非公式にです— 00:07:45.280 --> 00:07:49.136 「我が社をどうやったら 変えられるのかはまだわからないが 00:07:49.160 --> 00:07:51.336 変えると決めました 00:07:51.360 --> 00:07:54.260 事業を長い目で見据えることが 大事だと考えています」 00:07:54.840 --> 00:08:00.016 このように 経済の方程式も変わりました 00:08:00.040 --> 00:08:04.376 これに続き 世界中の広い支持によって 00:08:04.400 --> 00:08:10.776 各国政府も まもなく目を覚ましました 00:08:10.800 --> 00:08:15.656 気候変動は自国にとって重要だと 気づいたのです 00:08:15.680 --> 00:08:19.816 そして 各国に対して 自国の利益に基づいて 00:08:19.840 --> 00:08:23.736 世界中での取り組みに どのような貢献ができるかを 00:08:23.760 --> 00:08:26.096 たずねたところ 00:08:26.120 --> 00:08:30.376 195国中 189国が 00:08:30.400 --> 00:08:35.736 気候変動計画を送ってくれました 00:08:35.760 --> 00:08:37.895 その国の利益に基づき 00:08:37.919 --> 00:08:39.816 その国の優先事項と一致し 00:08:39.840 --> 00:08:43.610 その国のサステナブル(持続可能)な 発展計画と矛盾のない内容でした NOTE Paragraph 00:08:44.680 --> 00:08:45.880 さて— 00:08:46.800 --> 00:08:51.976 各国が国家としての 主な利益を守れるとなって 00:08:52.000 --> 00:08:55.656 初めて 共通の道のりに向かって 00:08:55.710 --> 00:09:02.576 足並みを揃える準備ができたのでした 00:09:02.600 --> 00:09:05.736 おそらく数十年越しにはなりますが 00:09:05.760 --> 00:09:07.390 その数十年で 00:09:07.420 --> 00:09:09.736 新しい経済が実現します 00:09:09.760 --> 00:09:13.336 炭素燃料を抜け出し 逆境に強い経済になるのです 00:09:13.360 --> 00:09:18.656 現時点で 現在各国が 設定している削減目標は 00:09:19.080 --> 00:09:23.216 気候を安定化させるためには 不十分ですが 00:09:23.240 --> 00:09:25.296 これはまだ第一歩に過ぎず 00:09:25.320 --> 00:09:27.336 これから改善していくでしょう 00:09:27.360 --> 00:09:31.776 各国による努力の 測定、報告、証明には 00:09:31.800 --> 00:09:33.456 法的拘束力があります 00:09:33.480 --> 00:09:37.216 我々がこれから5年ごとに 今回定められた目標に向けて 00:09:37.240 --> 00:09:41.736 全体での進捗確認を行っていく指標にも 法的拘束力があり 00:09:41.760 --> 00:09:46.656 炭素燃料から脱却し これまで以上に 逆境に強い経済を作るまでの道のり自体にも 00:09:46.680 --> 00:09:48.010 法的拘束力があるのです NOTE Paragraph 00:09:48.480 --> 00:09:50.496 そして ここからが大事な部分ですが 00:09:50.520 --> 00:09:51.936 今までは 00:09:51.960 --> 00:09:55.016 ごく一握りの国々が 00:09:55.050 --> 00:10:02.376 ごくわずかな 短期間の 排気削減公約を実行するのみで 00:10:02.400 --> 00:10:05.576 全く不十分であったのみならず 00:10:05.600 --> 00:10:09.016 大部分において 重荷であると 受け取られていました 00:10:09.040 --> 00:10:10.456 これからは 00:10:10.480 --> 00:10:16.056 世界中全ての国が それぞれ異なる度合いで 00:10:16.080 --> 00:10:18.376 産業ごとに異なるアプローチを 採りながらも 00:10:18.400 --> 00:10:22.170 全国家が共通の目標に向けて貢献し 00:10:23.040 --> 00:10:27.656 地球環境を守りながら 堂々と前に進みます 00:10:28.400 --> 00:10:32.456 これらが一旦出揃って 00:10:32.480 --> 00:10:34.696 皆の考え方が変わったからこそ 00:10:34.720 --> 00:10:39.096 各国政府はパリに出向いて 00:10:39.120 --> 00:10:41.656 パリ協定を採択することができたのです NOTE Paragraph 00:10:41.680 --> 00:10:44.320 (拍手) NOTE Paragraph 00:10:49.360 --> 00:10:50.560 さて 00:10:51.280 --> 00:10:53.210 振り返ると— 00:10:56.440 --> 00:10:58.560 この6年間の中で— 00:11:02.000 --> 00:11:03.480 私の目にまず浮かぶのは 00:11:04.480 --> 00:11:08.080 パリ協定が採択された日のことです 00:11:08.800 --> 00:11:11.376 その場に溢れていた歓喜は 言葉では表し尽くせません 00:11:11.400 --> 00:11:14.776 5千人が席から飛び上がって 00:11:14.800 --> 00:11:18.456 泣いたり、拍手したり 叫んだり、怒鳴ったり 00:11:18.480 --> 00:11:23.776 歓喜と 信じがたいという気持ちが 入り混じっていました 00:11:23.800 --> 00:11:25.950 本当にたくさんの人々が 00:11:26.440 --> 00:11:31.380 何年も力を尽くしてきたことが やっと現実になったからです NOTE Paragraph 00:11:32.480 --> 00:11:36.720 直接関わった人々以外にも 変化が現れました 00:11:37.600 --> 00:11:39.520 何週間か前に 00:11:39.600 --> 00:11:47.440 同僚が 愛する妻へのプレゼントにと タヒチ産のパールを選んでいました 00:11:49.160 --> 00:11:53.200 やっと決まって いざ買おうとしたら— 00:11:54.760 --> 00:11:55.976 店員がこう言いました 00:11:56.000 --> 00:11:58.816 「今 お買い求めになって 大正解ですよ 00:11:58.840 --> 00:12:03.520 気候変動のせいで この真珠が まもなく絶滅するかもしれないのです」 00:12:04.240 --> 00:12:07.776 店員は続けて 「でも ご存知ですか 00:12:07.800 --> 00:12:10.576 つい最近 政府間で起こった 決定事項のおかげで 00:12:10.600 --> 00:12:13.840 絶滅を免れるかもしれません」 00:12:14.800 --> 00:12:18.016 なんと素晴らしい証でしょうか 00:12:18.040 --> 00:12:22.056 多分 おそらく希望が— 00:12:22.080 --> 00:12:24.080 チャンスが残っているという証です 00:12:25.640 --> 00:12:30.296 これから先やることは山積みだと 私が一番わかっています 00:12:30.320 --> 00:12:33.656 気候変動への対策は 今始まったばかりです 00:12:33.680 --> 00:12:37.376 事実 我々の努力を 確実に 特に向こう5年間は 00:12:37.400 --> 00:12:41.200 倍増しなければなりません 重要な5年間ですから 00:12:42.640 --> 00:12:44.100 しかし 00:12:44.120 --> 00:12:49.626 過去6年の間に 当初は不可能だったことが 00:12:50.440 --> 00:12:52.536 今や止まらない勢いになりました 00:12:52.560 --> 00:12:57.616 これを可能にしたのが 楽観主義です 00:12:57.640 --> 00:13:01.096 楽観によって 対立姿勢が協力体制に変わり 00:13:01.120 --> 00:13:04.416 国家や地域の利益と 世界のニーズは 00:13:04.440 --> 00:13:07.816 必ずしも相反するものではないと理解し 00:13:07.840 --> 00:13:10.149 そう理解することで 両方を引き合わせ 00:13:10.149 --> 00:13:12.966 調和のもとに一つにできるという 認識が生まれました NOTE Paragraph 00:13:12.996 --> 00:13:16.576 この先を見据え 今世紀我々が注意を向けるべき 00:13:16.600 --> 00:13:20.456 他の地球規模の問題 つまり 00:13:20.480 --> 00:13:25.110 食糧問題、水の問題 住宅問題、強制移住などの問題を考えるとき 00:13:27.080 --> 00:13:29.496 確実に言えるのは 00:13:29.520 --> 00:13:33.056 これらの問題の解決法が まだわからないということです 00:13:33.080 --> 00:13:37.776 しかし 気候変動で成し遂げたことを 参考にすることはできます 00:13:37.800 --> 00:13:39.056 そして 00:13:39.080 --> 00:13:45.376 誰かが得すれば誰かが損するという ゼロサム的な考え方— 00:13:45.400 --> 00:13:50.376 人類が今まで教え込まれてきた 勝ち負け的な考え方を改めるべきであると 00:13:50.400 --> 00:13:52.350 気づくことでしょう 00:13:52.640 --> 00:13:54.736 この地球が我々によって 00:13:54.760 --> 00:13:57.696 限界にまで疲弊してしまい 00:13:57.720 --> 00:14:00.376 更に 人同士の繋がりが 希薄になりながらも 00:14:00.400 --> 00:14:03.816 それでいて相互依存性が 高まりつつある今の世の中 00:14:03.840 --> 00:14:06.410 もはや誰かの負けが 誰かの得になることはありません 00:14:06.760 --> 00:14:09.340 皆が敗者となるか— 00:14:10.160 --> 00:14:12.896 皆が勝者となり得るか このどちらかです 00:14:12.920 --> 00:14:18.586 しかし 共に勝ちを選ぶか 負けを選ぶかは我々次第です 00:14:19.040 --> 00:14:23.896 全員の利益を失うか 00:14:23.920 --> 00:14:27.896 共に生きるため 力を合わせて 益を得るかを決めねばなりません 00:14:27.920 --> 00:14:30.256 一度やり遂げたのですから 再びできるはずです 00:14:30.280 --> 00:14:31.616 ありがとうございました 00:14:31.626 --> 00:14:36.948 (拍手)