WEBVTT 00:00:00.874 --> 00:00:05.125 私は4歳の時 はじめて クーデターを経験しました 00:00:05.125 --> 00:00:06.835 クーデターのために 00:00:06.835 --> 00:00:09.962 家族は祖国ガーナを離れ 00:00:09.962 --> 00:00:12.178 ガンビアに移りました 00:00:12.178 --> 00:00:13.899 運が悪いことに 00:00:13.899 --> 00:00:15.632 移住して半年後 00:00:15.632 --> 00:00:18.703 そこでも軍事クーデターが 起こりました 00:00:18.703 --> 00:00:21.121 真夜中に起こされ 00:00:21.121 --> 00:00:23.348 僅かばかりの所持品をかき集め 00:00:23.348 --> 00:00:26.297 2時間ほど歩いて 隠れ家まで行ったのを 00:00:26.297 --> 00:00:28.343 はっきり覚えています 00:00:28.343 --> 00:00:31.175 銃弾が窓から 飛び込んでくるのを恐れ 00:00:31.175 --> 00:00:35.956 1週間ベッドの下で 寝ていました 00:00:35.956 --> 00:00:38.138 それから8歳の時に 00:00:38.138 --> 00:00:40.265 家族はボツワナに移りました 00:00:40.265 --> 00:00:42.458 今回は前回と違って 00:00:42.458 --> 00:00:44.292 クーデターはありませんでした 00:00:44.292 --> 00:00:47.335 全てが順調で 素晴らしい教育も受けられました 00:00:47.335 --> 00:00:50.310 インフラも良く 当時のボツワナでは 00:00:50.310 --> 00:00:52.211 光ファイバー電話が 00:00:52.211 --> 00:00:55.260 西洋で普及するずっと前から 使われていたのです 00:00:57.466 --> 00:00:59.349 ボツワナになかったのは 00:00:59.349 --> 00:01:00.679 自前のテレビ局だけでした 00:01:00.679 --> 00:01:03.329 自前のテレビ局だけでした 00:01:03.329 --> 00:01:05.220 そのため 隣国の 南アフリカのテレビを見ており 00:01:05.220 --> 00:01:07.705 そのため 隣国の 南アフリカのテレビを見ており 00:01:07.705 --> 00:01:10.326 獄中にいるネルソン・マンデラが 00:01:10.326 --> 00:01:12.621 アパルトヘイト闘争から 手を引けば釈放すると 00:01:12.621 --> 00:01:15.501 持ちかけられたのが 報じられていました 00:01:15.501 --> 00:01:16.616 マンデラは これに応じず 00:01:16.616 --> 00:01:18.464 南アからアパルトヘイトを なくす目標を 00:01:18.464 --> 00:01:21.676 諦めることは ありませんでした 00:01:21.676 --> 00:01:25.709 そして たった一人の 優れた指導者が 00:01:25.709 --> 00:01:30.557 アフリカにどれほど大きな違いを もたらせるか 感銘を受けました 00:01:30.557 --> 00:01:32.830 そして私が12歳の時 00:01:32.830 --> 00:01:36.170 家族は私をジンバブエの中学に 行かせてくれました 00:01:36.170 --> 00:01:39.747 そこも最初の頃は 素晴らしいものでした 00:01:39.747 --> 00:01:44.933 成長を続ける経済 素晴らしいインフラ 00:01:44.933 --> 00:01:46.969 まるでアフリカの経済発展の 00:01:46.969 --> 00:01:49.658 お手本のようでありました 00:01:49.658 --> 00:01:51.649 ジンバブエの高校を卒業し 00:01:51.649 --> 00:01:53.070 外国の大学に進学しました 00:01:53.070 --> 00:01:57.161 6年後 ジンバブエに 戻ってきた時には 00:01:57.161 --> 00:01:59.145 全てが変わっていました 00:01:59.145 --> 00:02:02.396 国はバラバラになっていました 00:02:02.396 --> 00:02:05.606 何百万人もが国を逃れ 00:02:05.606 --> 00:02:07.413 経済はメチャメチャで 00:02:07.413 --> 00:02:09.003 30年間の発展が突如 00:02:09.003 --> 00:02:11.889 消え失せたかのようでした 00:02:11.889 --> 00:02:15.377 どうしてジンバブエは そんなに急速に悪化したのでしょう? 00:02:15.377 --> 00:02:16.990 多くの人が認めているのは 00:02:16.990 --> 00:02:19.178 すべては指導者のせい ということです 00:02:19.178 --> 00:02:22.958 ロバート・ムガベ大統領という男が 00:02:22.958 --> 00:02:24.168 たった一人で 00:02:24.168 --> 00:02:27.515 この国を崩壊させてしまったのです 00:02:27.515 --> 00:02:29.244 アフリカの様々な国で 00:02:29.244 --> 00:02:31.675 成長期を過ごした経験は 00:02:31.675 --> 00:02:33.497 私に二つものを 与えてくれました 00:02:33.497 --> 00:02:37.776 第一にアフリカへの愛です 00:02:37.776 --> 00:02:39.699 どこに行っても 00:02:39.699 --> 00:02:42.377 アフリカの 見事な美しさを体験し 00:02:42.377 --> 00:02:45.534 人々の力強さや精神を 見てきました 00:02:45.534 --> 00:02:47.461 残りの人生をかけ アフリカのために働き 00:02:47.461 --> 00:02:52.242 素晴らしい大陸したいと 思うようになったのは その頃です 00:02:52.242 --> 00:02:54.144 同時に アフリカを 素晴らしい大陸にするには 00:02:54.144 --> 00:02:57.461 この指導者の問題を 解決する必要があると気付きました 00:02:57.461 --> 00:02:59.632 お話ししたように 私が暮らした国々 — 00:02:59.632 --> 00:03:01.624 ガーナや ガンビアや 00:03:01.624 --> 00:03:04.683 ジンバブエでは 00:03:04.683 --> 00:03:07.405 クーデターや汚職を 目の当たりにしましたが 00:03:07.405 --> 00:03:11.858 対照的に ボツワナや南アフリカでは 00:03:11.858 --> 00:03:16.412 素晴らしいリーダーシップの 実例が見られました 00:03:16.412 --> 00:03:20.495 指導者の質で アフリカは 00:03:20.495 --> 00:03:24.174 良くも悪くもなることが 分かったのです 00:03:24.174 --> 00:03:26.423 指導者が重要なのは 00:03:26.423 --> 00:03:29.191 どこでも同じだと 思うかもしれません 00:03:29.191 --> 00:03:33.421 しかし 今日の私の話から 学ぶことが一つあるとすれば 00:03:33.421 --> 00:03:36.550 「アフリカは 世界のどこよりも 00:03:36.550 --> 00:03:39.876 一人の優れた指導者に もたらせる違いが大きい」 00:03:39.876 --> 00:03:43.435 ということです なぜなら — 00:03:43.435 --> 00:03:46.225 アフリカは 司法や憲法 00:03:46.225 --> 00:03:48.903 市民社会などの 00:03:48.903 --> 00:03:52.094 社会制度が貧弱だからです 00:03:52.094 --> 00:03:55.944 経験的に言えるのは 00:03:55.944 --> 00:03:58.711 社会制度がしっかりした社会では 00:03:58.711 --> 00:04:01.973 一人の指導者にできることは 制限されていますが 00:04:01.973 --> 00:04:04.180 社会制度の整わない社会では 00:04:04.180 --> 00:04:05.910 一人の指導者に 国を築きもできれば 00:04:05.910 --> 00:04:08.058 崩壊させもできる ということです 00:04:08.058 --> 00:04:11.366 より具体的に お話ししましょう 00:04:11.366 --> 00:04:14.415 あなたがアメリカの 大統領になったとしましょう 00:04:14.415 --> 00:04:16.687 「ワオ ついに登りつめた 00:04:16.687 --> 00:04:19.750 世界で最も権力のある男になった」と 思うことでしょう 00:04:19.750 --> 00:04:23.436 それで ひとつ法律でも 作ってやろうと思うと 00:04:23.436 --> 00:04:24.978 突然 議会に肩をたたかれ 00:04:24.978 --> 00:04:28.111 「ちょっと ちょっと ダメですよ」と言われます 00:04:28.111 --> 00:04:30.820 「ひとつこんな風にしてみたい」と あなたが言うと 00:04:30.820 --> 00:04:32.273 上院が立ちはだかって 00:04:32.273 --> 00:04:35.101 「そんなのダメです」と 言われます 00:04:35.101 --> 00:04:37.744 「お金を増刷しよう 経済には刺激が必要だからね」と 00:04:37.744 --> 00:04:40.399 あなたが言うと 00:04:40.399 --> 00:04:41.894 中央銀行総裁は 00:04:41.894 --> 00:04:45.000 あなたが狂っていると思い 弾劾するかもしれません 00:04:45.000 --> 00:04:47.307 しかし あなたがジンバブエの大統領なら 00:04:47.307 --> 00:04:50.440 「大統領職が気に入ったから 00:04:50.440 --> 00:04:55.225 生涯続けることにするよ」と 言えば — (笑) 00:04:55.225 --> 00:04:58.070 大統領職をずっと 続けられるのです 00:04:58.070 --> 00:05:00.550 あなたがお金を増刷しようと決め 00:05:00.550 --> 00:05:02.453 中央銀行総裁に電話をして 00:05:02.453 --> 00:05:04.785 「通貨供給量を倍にしてくれ」と 言うと 00:05:04.785 --> 00:05:06.226 中央銀行総裁は 「かしこまりました 00:05:06.226 --> 00:05:09.770 他にご用件はございますか?」 と言うでしょう 00:05:09.770 --> 00:05:13.609 これがアフリカの指導者の 権力であり 00:05:13.609 --> 00:05:17.127 これが指導者によって アフリカが大きく変わる 00:05:17.127 --> 00:05:19.581 理由なのです 00:05:19.581 --> 00:05:21.626 ありがたいのは 00:05:21.626 --> 00:05:24.464 アフリカの指導者の質が 改善していることです 00:05:24.464 --> 00:05:27.206 アフリカの指導者には 三つの世代があると思います 00:05:27.206 --> 00:05:29.434 50年代や60年代に登場したのが 00:05:29.434 --> 00:05:30.976 第一世代です 00:05:30.976 --> 00:05:33.414 ガーナのクワメ・エンクルマとか 00:05:33.414 --> 00:05:35.827 タンザニアのジュリウス・ ニエレレといった人々です 00:05:35.827 --> 00:05:38.432 彼らが遺したものは アフリカの独立です 00:05:38.432 --> 00:05:39.737 植民地支配から 00:05:39.737 --> 00:05:42.121 人民を解放した功績を 認めてあげましょう 00:05:42.121 --> 00:05:45.133 彼らの次に登場するのが 第二世代です 00:05:45.133 --> 00:05:47.183 この人たちは アフリカを大混乱に 00:05:47.183 --> 00:05:49.320 陥れる以外は 何もしていません 00:05:49.320 --> 00:05:52.750 戦争に 汚職に 人権侵害 00:05:52.750 --> 00:05:54.783 アフリカの指導者というと 00:05:54.783 --> 00:05:56.178 みんながイメージするものです 00:05:56.178 --> 00:05:58.184 ザイールのモブツ・セセ・セコとか 00:05:58.184 --> 00:06:00.565 ナイジェリアのサニ・アバチャなどです 00:06:00.565 --> 00:06:03.741 救いは これらの指導者の 大半は既に消え 00:06:03.741 --> 00:06:05.845 第三世代が現れたことです 00:06:05.845 --> 00:06:08.161 故ネルソン・マンデラとか 00:06:08.161 --> 00:06:10.175 ポール・カガメなど 今日のアフリカの 00:06:10.175 --> 00:06:12.852 指導者の大半が こういった人々です 00:06:12.852 --> 00:06:15.960 そういう指導者も 決して完璧ではありませんが 00:06:15.960 --> 00:06:17.605 成果の一つに 第二世代のあらかたの 00:06:17.605 --> 00:06:20.603 尻拭いを行ってきたことが あげられます 00:06:20.603 --> 00:06:22.061 彼らは紛争を終わらせました 00:06:22.061 --> 00:06:25.160 私は「安定化世代」と呼んでいます 00:06:25.160 --> 00:06:27.110 彼らは人民に対して ずっと責任を負い 00:06:27.110 --> 00:06:30.305 マクロ経済政策を 改善させています 00:06:30.305 --> 00:06:32.240 私たちは初めて アフリカが 00:06:32.240 --> 00:06:34.580 成長するのを目の当りにし しかもそれが 00:06:34.580 --> 00:06:36.425 世界第二位の経済成長なのです 00:06:36.425 --> 00:06:38.591 これらの指導者は 決して完璧ではないにせよ 00:06:38.591 --> 00:06:39.923 過去50年の歴史の中で 00:06:39.923 --> 00:06:44.749 概ね最も優れた指導者なのです 00:06:44.749 --> 00:06:47.628 それでは これからどこに 向かうのでしょうか? 00:06:47.628 --> 00:06:49.844 この世代の後に登場する 00:06:49.844 --> 00:06:52.476 第四世代には 00:06:52.476 --> 00:06:55.009 アフリカを変革する 00:06:55.009 --> 00:06:57.564 またとない機会があると 信じています 00:06:57.564 --> 00:06:59.408 特に 彼らには 前の世代にできなかった 00:06:59.408 --> 00:07:01.534 二つのことができると思います 00:07:01.534 --> 00:07:03.716 彼らがすべき最初のことは 00:07:03.716 --> 00:07:06.144 アフリカに 繁栄をもたらすことです 00:07:06.144 --> 00:07:08.031 どうして繁栄が 大切なのでしょうか? 00:07:08.031 --> 00:07:09.714 なぜなら前の世代は 00:07:09.714 --> 00:07:12.394 貧困問題に 取組めなかったからです 00:07:12.394 --> 00:07:13.710 今日のアフリカは 00:07:13.710 --> 00:07:16.540 世界で最も早く 人口が増えており 00:07:16.540 --> 00:07:19.241 しかも最も貧しいのです 00:07:19.241 --> 00:07:22.918 2030年までに アフリカの労働人口は 中国をしのぎ 00:07:22.918 --> 00:07:26.720 2050年までに世界最大の 労働人口を抱えることになります 00:07:26.720 --> 00:07:29.252 アフリカで10億人が 職を必要とするようになるのです 00:07:29.252 --> 00:07:31.626 経済を急速に 発展させる必要があります 00:07:31.626 --> 00:07:34.073 これはアフリカだけでなく 世界全体にとっても 00:07:34.073 --> 00:07:37.605 時限爆弾の上に 座っているようなものです 00:07:37.605 --> 00:07:39.743 この繁栄をもたらすというのを 実現している 00:07:39.743 --> 00:07:41.449 一人の人物を 00:07:41.449 --> 00:07:44.212 例にとってみましょう — ラティシャです 00:07:44.212 --> 00:07:47.203 ラティシャは ケニア出身の若い女性で 00:07:47.203 --> 00:07:49.000 家族が学費を払えなかったので 00:07:49.000 --> 00:07:51.910 13歳で学校を中退しました 00:07:51.910 --> 00:07:54.111 そのため 彼女の住む地域の 00:07:54.111 --> 00:07:55.710 珍味である ウサギを飼育する 00:07:55.710 --> 00:07:57.308 事業を始めました 00:07:57.308 --> 00:07:59.292 事業は順調に行って 1年もせずに 00:07:59.292 --> 00:08:01.448 15人の女性を雇い 00:08:01.448 --> 00:08:03.425 高い収益を上げるようになり 00:08:03.425 --> 00:08:05.146 自身で進学するだけでなく 00:08:05.146 --> 00:08:06.155 これらの女性を通じて 00:08:06.155 --> 00:08:08.862 65人の子どもが学校に行く 資金援助をしました 00:08:08.862 --> 00:08:10.564 儲けたお金で 00:08:10.564 --> 00:08:12.149 彼女は学校を建て 00:08:12.149 --> 00:08:13.697 今日では地域の 00:08:13.697 --> 00:08:16.238 400人の子どもに 教育の機会を与えています 00:08:16.238 --> 00:08:18.128 彼女は18歳に なったばかりです 00:08:18.128 --> 00:08:22.443 (拍手) 00:08:24.857 --> 00:08:28.713 もう一つの例は エリック・ラジョナリで 00:08:28.713 --> 00:08:31.797 マダガスカル島出身です 00:08:31.797 --> 00:08:34.596 マダガスカルの地方部で 00:08:34.596 --> 00:08:36.260 雇用創出の要となるのは 00:08:36.260 --> 00:08:38.318 農業ですが — 00:08:38.318 --> 00:08:40.265 マダガスカルの農民の大半には 00:08:40.265 --> 00:08:43.596 肥料は高くて手が出せないことに 彼は気付いていました 00:08:43.596 --> 00:08:46.623 マダガスカルには 00:08:46.623 --> 00:08:48.207 大変栄養価の高いフンをする 00:08:48.207 --> 00:08:50.614 特別なコウモリがいます 00:08:50.614 --> 00:08:53.989 2006年 エリックは公認会計士を辞め 00:08:53.989 --> 00:08:55.958 コウモリのフンから肥料を作る 00:08:55.958 --> 00:08:59.144 会社を起ち上げました 00:08:59.144 --> 00:09:01.442 今日ではエリックの会社は 00:09:01.442 --> 00:09:04.283 数百万ドルの収益を上げています 00:09:04.283 --> 00:09:07.116 正社員が70人いて 00:09:07.116 --> 00:09:08.994 コウモリのフンが 一番取れる時期には 00:09:08.994 --> 00:09:11.976 さらに800人を雇っています 00:09:11.976 --> 00:09:14.539 私がこの話を好きなのは 00:09:14.539 --> 00:09:18.421 繁栄を生み出すチャンスは どこにでも転がっていると 00:09:18.421 --> 00:09:20.716 示しているところです 00:09:20.716 --> 00:09:22.770 エリックは「バットマン」として 知られています 00:09:22.770 --> 00:09:23.785 (笑) 00:09:23.785 --> 00:09:25.752 いったい誰が コウモリのフンなどから 00:09:25.752 --> 00:09:28.414 多くの人を雇用し 数百万ドルの収益を上げる 00:09:28.414 --> 00:09:32.766 会社を作れると 思ったことでしょう? 00:09:35.444 --> 00:09:39.395 この第四世代がすべき 二つ目のことは 00:09:39.395 --> 00:09:41.836 我々自身による 社会機構を作ることです 00:09:41.836 --> 00:09:43.651 第四世代は 00:09:43.651 --> 00:09:46.876 ロバート・ムガベのような 一部の人の 00:09:46.876 --> 00:09:51.330 好き勝手にされない 社会機構を作る必要があります 00:09:51.330 --> 00:09:54.472 これらはすべて素晴らしい話に 聞こえますが 00:09:54.472 --> 00:09:58.500 第四世代は どこから来るのでしょうか? 00:09:58.500 --> 00:10:00.941 彼らがどこからともなく 現れるのを待つのか? 00:10:00.941 --> 00:10:04.705 それとも 神が彼らを お遣わしになるのでしょうか? 00:10:04.705 --> 00:10:06.458 いいえ 私はそうは思いません 00:10:06.458 --> 00:10:09.610 我々にとって重要な問題なので 運任せにはできません 00:10:09.610 --> 00:10:12.917 我々はアフリカ色のある 自前の機構を作り出し 00:10:12.917 --> 00:10:15.628 体系的かつ実践的に 指導者となる人を 00:10:15.628 --> 00:10:19.379 見出し 育てる必要があります 00:10:19.379 --> 00:10:21.030 アフリカン・リーダーシップ・ アカデミーでは 00:10:21.030 --> 00:10:23.581 過去10年間 そのようなことを 行ってきました 00:10:23.581 --> 00:10:26.262 ラティシャは 我々の若きリーダーの一人です 00:10:26.262 --> 00:10:28.670 今日では 7百人に 00:10:28.670 --> 00:10:30.720 アフリカのための 教育をしており 00:10:30.720 --> 00:10:31.795 今後50年で 00:10:31.795 --> 00:10:34.789 6千人を輩出したい と思っています 00:10:34.789 --> 00:10:37.408 しかし 一つ問題があります 00:10:37.408 --> 00:10:39.500 若きリーダー養成の 百人の枠に対し 00:10:39.500 --> 00:10:41.569 毎年4千人もの人から応募が 00:10:41.569 --> 00:10:42.883 寄せられているのです 00:10:42.883 --> 00:10:44.944 リーダー養成コースに対し 00:10:44.944 --> 00:10:47.835 とても大きな需要があるのですが 00:10:47.835 --> 00:10:50.951 我々にはそれを 満たせませんでした 00:10:50.951 --> 00:10:54.973 だからアフリカン・リーダーシップ・ アカデミーの 00:10:54.973 --> 00:10:59.611 構想を拡大する計画を 今日ここで初めて公開しようと思います 00:10:59.611 --> 00:11:04.718 アフリカに大学を25校新設し アフリカの — 00:11:04.718 --> 00:11:06.267 次代を担うリーダーを 00:11:06.267 --> 00:11:08.113 養成します 00:11:08.113 --> 00:11:11.975 各キャンパスで一度に 1万人のリーダーを育て 00:11:11.975 --> 00:11:14.201 いつでも 25万人の リーダーを 00:11:14.201 --> 00:11:17.015 教育していく予定です 00:11:17.015 --> 00:11:20.738 (拍手) 00:11:24.137 --> 00:11:26.388 今後50年で アフリカを変革する 00:11:26.388 --> 00:11:28.346 3百万人のリーダーを 00:11:28.346 --> 00:11:30.379 養成します 00:11:30.379 --> 00:11:32.620 私の願いは その半数が 00:11:32.620 --> 00:11:34.172 我々の必要とする起業家となって 00:11:34.172 --> 00:11:35.995 雇用を創出し 00:11:35.995 --> 00:11:37.502 残りの半分が 00:11:37.502 --> 00:11:39.189 政府やNPOで働き 00:11:39.189 --> 00:11:40.388 政府やNPOで働き 00:11:40.388 --> 00:11:44.010 我々が必要とする 社会機構を作ることです 00:11:44.010 --> 00:11:47.400 彼らは単に学問を 学ぶだけではありません 00:11:47.400 --> 00:11:50.190 リーダーになる方法を学び 00:11:50.190 --> 00:11:52.074 起業家としてのスキルを磨きます 00:11:52.074 --> 00:11:55.938 だから アフリカ版アイビーリーグだと お考えください 00:11:55.938 --> 00:11:59.220 しかしここでの入学条件は SATの点数や 00:11:59.220 --> 00:12:01.101 家の裕福さや 00:12:01.101 --> 00:12:02.303 血筋の良さではありません 00:12:02.303 --> 00:12:05.225 この大学への主な入学基準は 00:12:05.225 --> 00:12:07.199 アフリカを変革させる 00:12:07.199 --> 00:12:10.461 潜在能力があるか ということです 00:12:10.461 --> 00:12:13.970 それでも 我々が作ろうとしているのは 一個の組織に過ぎません 00:12:13.970 --> 00:12:18.060 我々だけでアフリカを 変革することはできません 00:12:18.060 --> 00:12:19.762 私の願いは 00:12:19.762 --> 00:12:21.900 多くのアフリカ発の 00:12:21.900 --> 00:12:25.318 組織が咲き乱れ 00:12:25.318 --> 00:12:27.020 第四世代となる 00:12:27.020 --> 00:12:29.480 次世代のアフリカの 指導者を育てるという 00:12:29.480 --> 00:12:31.363 同じ理念のもとに 00:12:31.363 --> 00:12:33.296 共働することです 00:12:33.296 --> 00:12:35.760 そして共通の課題である 00:12:35.760 --> 00:12:40.540 「雇用創出と社会機構の構築」 について教えるのです 00:12:40.540 --> 00:12:42.790 ネルソン・マンデラが かつて言っていました 00:12:42.790 --> 00:12:44.592 「時折 00:12:44.592 --> 00:12:47.828 偉大と言われる世代が 現れますが 00:12:47.828 --> 00:12:51.036 皆さんは その偉大な世代に なれるのです」 00:12:51.036 --> 00:12:54.588 我々が注意深く アフリカの次世代の指導者を 00:12:54.588 --> 00:12:57.561 認識し養成するなら 00:12:57.561 --> 00:13:00.336 来るべき第四世代は 00:13:00.336 --> 00:13:03.768 アフリカだけでなく 世界でもかつてなかった 00:13:03.768 --> 00:13:08.180 最高の世代となることでしょう 00:13:08.180 --> 00:13:10.212 ご清聴 ありがとうございました 00:13:10.212 --> 00:13:13.797 (拍手)