あなたの友達や兄弟姉妹に
いつも 誰が一番速いか
勝負をしかけてくる人はいませんか?
宇宙人の友達 ブリーボップとマークも
自分たちが改良したロケットの
どちらが速いかを議論しています
そこで 私たちが
月への宇宙レースの審判を
任されることになりました
唯一の問題は
彼らがそれぞれ異なる惑星から
出発することです
ブリーボップは
月から240マイル離れた惑星から
マークは 150マイル離れた惑星から
出発します
心配はいりません
高度に難しい問題ではありませんよ
この方程式を解くには
「DIRT」 ただそれだけです
勝者を決めるには
「D=RT」の公式 つまり「DIRT」
を使えばよいのです
これは「距離=速度×時間」のことです
ブリーボップとマークの場合
彼らがゴールするまでにかかった
距離と時間だけが
分かっています
速度を調べて勝者を決めることが
私たちの手にかかっています
では レースに向かいましょう
どんな情報が得られるでしょうか
3
2
1
発射!
ブリーボップとマークのロケットは
勢いよく銀河を横切り
月に向かっています
ゴツゴツした隕石や
ヘンテコな宇宙の乗り物を
さっとよけます
何度か 彷徨う衛星を間一髪でかわした後
最初に マークが2時間後に到着し
ブリーボップは
その1時間後に到着しました
マークのロケットの方が
速そうに見えますが
「DIRT」方程式で
結果を調べてみましょう
まず 表を準備しましょう
4列×3行の表を作ります
「DIRT」を使って
表に何が入るか考えましょう
どちらのロケットも
距離 速度 時間の情報が
得られるでしょう
マークのロケットは
150マイルを飛びました
速度は分かりません
そして マークは2時間で到着しました
ブリーボップのロケットは
240マイルを飛びました
速度は分かりません
かかった時間は
マークより1時間後だったので
3時間です
マークとブリーボップの
速度が分からないので
それぞれの方程式に
変数として
「x」を置きます
この方程式を解いて
変数の値を見つけましょう
マークが先にゴールしたので
彼のロケットから考えてみましょう
「DIRT」を思い出しながら
「距離=速度×時間」と書きます
150マイル=x ×2時間
両辺を2時間で割ります
xが方程式の右辺に残ります
150マイルを2時間で割ると
1時間あたり75マイル
マークの速度は 時速75マイルとなります
これがmph(マイル毎時)です
1時間あたりに進む
距離(マイル)のことです
まだマークの方が速いと思いますか?
では ブリーボップについて
同じ方程式で考えてみましょう
「距離=速度×時間」
240マイル=x ×3時間
両辺を3時間で割ります
xが方程式の右辺に残ります
240マイルを3時間で割ると
1時間あたり80マイル
ビーボップの速度は
時速80マイルとなります
おぉ! ブリーボップは
1時間遅れで到着したのに
彼のロケットの方が速いと分かりましたよ
マークはガッカリしているようですが
宇宙人ですから
本当のところは分かりませんよね
「DIRT」のおかげで
もう計算の方法が分かりましたね
距離
速度
時間
他の状況でも
この距離の公式が使えるでしょうか?
宇宙レースなんて見る必要はありません
「距離=速度×時間」という公式のうち
2つの情報が分かれば
動いている乗り物やモノなど
何でも計算できます
これで今度 車に乗る時に
正確な到着時間や
どのくらいの速さで向かっているか
あるいは 移動する距離を
友達に知らせることができますね
「DIRT」 ただそれだけです