WEBVTT 00:00:00.599 --> 00:00:05.380 私は最も大切な人生の教訓を 00:00:05.380 --> 00:00:07.879 麻薬ディーラーや 00:00:07.879 --> 00:00:10.250 チンピラや 00:00:10.250 --> 00:00:12.503 売春婦から学びました 00:00:12.503 --> 00:00:18.130 そして最も深遠なる神学的な会話を 00:00:18.130 --> 00:00:21.704 神聖な神学校のホールではなく 00:00:21.704 --> 00:00:24.120 金曜 深夜1時の 00:00:24.120 --> 00:00:27.051 街角で行ってきました NOTE Paragraph 00:00:27.701 --> 00:00:33.872 私は神学校を卒業した バプテスト派の牧師で 00:00:33.872 --> 00:00:38.226 教会を任されて20年以上ですから 少し変わっていると思うでしょうが 00:00:38.226 --> 00:00:39.474 本当の話です 00:00:40.594 --> 00:00:43.264 私は治安維持や犯罪削減に携わり 00:00:43.264 --> 00:00:47.490 私は治安維持や犯罪削減に携わり 00:00:47.490 --> 00:00:51.247 大都市で8年間で 凶悪犯罪が 00:00:51.247 --> 00:00:54.525 79%減少するのを見てきました NOTE Paragraph 00:00:55.385 --> 00:00:57.242 でも私は誰かのやり方で 00:00:57.242 --> 00:01:00.585 犯罪削減に携わりたいわけでは なかったのです 00:01:01.335 --> 00:01:04.220 私は25才で 最初の教会を任されました 00:01:04.220 --> 00:01:06.600 当時の私に夢を聞くなら 00:01:06.600 --> 00:01:10.917 大きな教会の牧師になりたいと 答えたでしょう 00:01:10.918 --> 00:01:14.865 信者数が1万5千人とか2万人の 教会が欲しかった 00:01:14.865 --> 00:01:17.675 テレビ中継される 牧師になりたかった 00:01:17.675 --> 00:01:20.391 礼拝用の服もたくさん欲しかった 00:01:20.391 --> 00:01:21.747 (笑) 00:01:21.747 --> 00:01:23.888 遠距離の信者も集めたかった 00:01:23.888 --> 00:01:25.732 何もかも欲しかったのです 00:01:25.732 --> 00:01:28.425 (笑) NOTE Paragraph 00:01:28.425 --> 00:01:31.478 牧師になって1年が過ぎた頃 00:01:31.478 --> 00:01:35.100 会員は20人くらいに増えましたが 00:01:35.100 --> 00:01:38.730 大教会は遥か彼方でした 00:01:38.730 --> 00:01:41.554 でも もし真摯な夢を聞かれたなら 00:01:41.554 --> 00:01:43.575 立派な牧師になることでした 00:01:43.575 --> 00:01:47.940 人々のあらゆる人生の局面に寄り添い 00:01:47.940 --> 00:01:52.213 日常生活の意味を説き 00:01:52.213 --> 00:01:55.115 アフリカ系アメリカ人の伝統に則って 00:01:55.115 --> 00:01:59.265 私の管轄区の代表に なりたかったのです NOTE Paragraph 00:01:59.265 --> 00:02:04.333 一方 私の街や大都市圏 そして 00:02:04.333 --> 00:02:06.364 アメリカの大半の主要都市で 00:02:06.364 --> 00:02:10.125 ある事態が起こりつつありました 00:02:10.125 --> 00:02:15.534 殺人率が急激に上昇し始めたのです 00:02:15.534 --> 00:02:18.101 些細としか思えないことで 00:02:18.101 --> 00:02:20.748 若者同士が殺し合うのです 00:02:20.748 --> 00:02:25.642 例えば 高校の廊下で ぶつかった生徒を 00:02:25.652 --> 00:02:28.921 放課後撃つのです 00:02:28.921 --> 00:02:32.427 最悪のタイミングで 危険な街角に 00:02:32.427 --> 00:02:36.630 着てはいけない色のシャツを着て 立っていたといって撃つのです 00:02:36.630 --> 00:02:39.578 なんとかする必要がありました 00:02:40.548 --> 00:02:44.872 都市の雰囲気が 変わり始めていたのです 00:02:44.872 --> 00:02:47.100 公営住宅に行ってみると ― 00:02:47.100 --> 00:02:50.259 私の教会から 少し行ったところにもありますが ― 00:02:50.259 --> 00:02:53.161 足を踏み入れると ゴーストタウンのようなのです 00:02:53.161 --> 00:02:56.783 暴力がはびこっているせいで 夏であっても 00:02:56.783 --> 00:02:59.847 親が子供を外で 遊ばせないからです 00:02:59.847 --> 00:03:02.599 夜近所の音に耳を澄ませば 00:03:02.599 --> 00:03:05.827 慣れていないと 花火の音に聞こえるかもしれませんが 00:03:05.827 --> 00:03:07.207 銃声がするのです 00:03:07.207 --> 00:03:11.040 ほぼ毎晩のように銃声がします 夕食を作っている時 00:03:11.040 --> 00:03:15.062 寝る前に子供に本を読んであげる時 テレビを見ている時に聞こえてくるのです 00:03:16.200 --> 00:03:20.994 そして病院の緊急治療室に行けば 00:03:20.994 --> 00:03:24.123 若い黒人やラテン系の男性が 撃たれて瀕死の状態で 00:03:24.123 --> 00:03:28.087 担架に横たわっている光景を 目にします 00:03:28.697 --> 00:03:30.532 私は多くの葬儀を行いましたが 00:03:30.532 --> 00:03:34.990 弔辞にも困らないような 00:03:34.990 --> 00:03:37.892 長寿を全うした 年配の方の葬儀ではないのです 00:03:37.892 --> 00:03:40.748 執り行ったのは 18歳や 00:03:40.748 --> 00:03:42.710 17歳 ― 00:03:42.710 --> 00:03:44.614 16歳の子供たちの葬儀で 00:03:44.614 --> 00:03:49.281 教会や葬儀場に立って 00:03:49.281 --> 00:03:51.405 心に響くことを言うには 00:03:51.405 --> 00:03:54.452 大変苦労しました 00:03:55.300 --> 00:04:01.290 私の同僚が 高くて立派な大聖堂を建てたり 00:04:01.290 --> 00:04:04.628 郊外に不動産を買ったり 00:04:04.628 --> 00:04:07.198 集会の場所を変えたりして 00:04:07.198 --> 00:04:12.337 「神の都市」を作ろうとしていた頃 00:04:12.337 --> 00:04:15.494 市街地の社会構造は 00:04:15.494 --> 00:04:18.831 この暴力の重圧に 押しつぶされていました NOTE Paragraph 00:04:19.411 --> 00:04:22.298 だから私は留まりました 誰かがやらねばと思ったからです 00:04:22.298 --> 00:04:25.850 自分が行ってきた使命を 考えてみました 00:04:25.850 --> 00:04:30.192 私は地域社会の暴力を非難する 説教を始めました 00:04:30.192 --> 00:04:32.746 自分の教会で礼拝を 企画することから始めました 00:04:32.746 --> 00:04:36.647 暴力を ただ傍観し 非行に走る恐れのある子供を 00:04:36.647 --> 00:04:39.576 惹きつけようとしたのです 00:04:40.106 --> 00:04:42.266 自分の説教のスタイルを 変えてもみました 00:04:42.266 --> 00:04:44.495 皆さん ラップをご存じですよね? 00:04:44.495 --> 00:04:45.725 ラップですよ? 00:04:45.725 --> 00:04:48.303 一度ラップで説教をやりました 00:04:48.303 --> 00:04:52.038 失敗でしたが とにかくやったのです 00:04:52.038 --> 00:04:56.244 説教後に若者が私の所にやってきたのが 忘れられません 00:04:56.244 --> 00:04:58.124 彼は皆が居なくなるまで 待って言いました 00:04:58.124 --> 00:05:01.956 「牧師さん ラップで説教かよ?」 「どうだった?」と聞くと 00:05:01.956 --> 00:05:04.997 「二度とするな」と言われました 00:05:04.997 --> 00:05:07.332 (笑) NOTE Paragraph 00:05:08.132 --> 00:05:10.465 それでも私は説教をし これらの企画を作り 00:05:10.465 --> 00:05:12.903 もし同僚が同じことをしたのなら 00:05:12.903 --> 00:05:15.109 結果は違っていたかと悩みました 00:05:15.109 --> 00:05:19.100 手に負えないほど 暴力の勢いが強く 00:05:19.100 --> 00:05:23.833 暴力とは直接関わりのない人々が 撃たれたり殺されたりしました 00:05:23.833 --> 00:05:29.662 コンビニでタバコを 一箱買おうとする人や 00:05:29.662 --> 00:05:33.661 バスを待つため 停留所に座っている人 00:05:33.661 --> 00:05:35.820 公園の片隅で起こった暴力に 00:05:35.820 --> 00:05:39.117 気付かずに遊んでいた子供たちです 00:05:39.117 --> 00:05:41.811 でも暴力が彼らの世界に入り込んでくるのです 00:05:41.811 --> 00:05:44.365 事態は制御不能で 00:05:44.365 --> 00:05:46.803 自分のすべきことが 分かりませんでしたが 00:05:46.803 --> 00:05:50.790 私の全てを変えるようなことが 起こりました 00:05:51.795 --> 00:05:54.720 ジェシー・ミッキーという子どもが 00:05:54.720 --> 00:05:57.646 友達のリゴベルト・キャリーオンと一緒に 00:05:57.646 --> 00:06:01.350 私の教会の先にある 公営住宅に歩いて帰る途中 00:06:01.350 --> 00:06:05.749 ドーチェスターの チンピラのグループと出会い 00:06:05.749 --> 00:06:08.120 殺されたのです 00:06:08.120 --> 00:06:10.880 ジェシーは致命傷を負った現場から 00:06:10.880 --> 00:06:13.249 私の教会の方向へ逃げましたが 00:06:13.249 --> 00:06:16.037 あと100mか150mの所で 息絶えました 00:06:16.657 --> 00:06:20.196 教会に逃げ込んでいても 何も変わらなかったでしょう 00:06:20.196 --> 00:06:22.617 明かりが消え 誰もいなかったからです 00:06:23.077 --> 00:06:25.501 私はそれを神の啓示と捉えました 00:06:26.230 --> 00:06:29.235 犯人のチンピラを捕まえてみると 00:06:29.235 --> 00:06:32.903 なんと 私と同世代だったのです 00:06:32.903 --> 00:06:36.525 しかし 私たちの隔たりは大きく 00:06:36.525 --> 00:06:40.728 あたかも全く違う二つの世界で 暮らしているかのようでした NOTE Paragraph 00:06:40.728 --> 00:06:43.730 私はこのことを深く考え 00:06:43.730 --> 00:06:46.138 何が起こったのか調べました 00:06:46.138 --> 00:06:52.420 そして突然 私の内なる矛盾に 気付いたのです 00:06:52.420 --> 00:06:54.836 その矛盾とは 説教では 00:06:54.836 --> 00:06:56.819 暴力を非難し 00:06:56.819 --> 00:07:01.161 地域社会の再建を話してきたのに 00:07:01.161 --> 00:07:03.343 私の地域社会の定義には 00:07:03.343 --> 00:07:06.432 含まれていない階層の人々がいることに 00:07:06.432 --> 00:07:09.941 突然 気付いたのです 00:07:10.621 --> 00:07:12.020 つまり こういうことです 00:07:12.020 --> 00:07:15.719 本当に私が 自分の管轄区が欲しいなら 00:07:15.719 --> 00:07:17.739 私の定義から外れた人々に 00:07:17.739 --> 00:07:22.052 手を差し伸べ 受け入れる必要があったのです 00:07:22.912 --> 00:07:25.529 暴力を傍観している人たちを 00:07:25.529 --> 00:07:29.128 惹きつける企画を作るだけでなく 00:07:29.128 --> 00:07:34.160 暴力に関わっている人たち ― 暴力団員や麻薬ディーラーに 00:07:34.160 --> 00:07:36.906 手を差し伸べ 受け入れるのです NOTE Paragraph 00:07:36.906 --> 00:07:41.494 それに気付いて すぐに疑問が頭をもたげました 00:07:41.494 --> 00:07:43.018 「どうして私が?」 00:07:43.358 --> 00:07:45.403 警察の問題ではないかと 思ったのです 00:07:45.403 --> 00:07:47.293 そのために警察がいるのですよね? 00:07:48.233 --> 00:07:52.969 でも 疑問がわいた直後に 答えも見つかりました 00:07:52.969 --> 00:07:57.916 暴力のことを考えだすと 夜も眠れないのは 私だからです 00:07:58.666 --> 00:08:02.853 誰かが何とかする必要があると 思っているのは 私だからです 00:08:02.853 --> 00:08:06.367 そして その誰かこそ 自分だと気付きました 00:08:06.367 --> 00:08:08.692 運動とは こうして始まるものでしょう? 00:08:08.692 --> 00:08:12.926 初めから大きな集会に沢山 人が集まって 00:08:12.926 --> 00:08:16.140 横断幕を掲げて 行進するわけではないのです 00:08:16.749 --> 00:08:21.549 最初は ほんの数人 一人だけかも知れません NOTE Paragraph 00:08:21.924 --> 00:08:24.075 始めの頃はそんな具合でした 00:08:24.075 --> 00:08:28.430 私は若者が関与する暴力文化を 00:08:28.430 --> 00:08:31.301 解明することにし 00:08:31.301 --> 00:08:33.475 高校でボランティアを始めました 00:08:33.475 --> 00:08:36.170 ボランティアを始めて 2週間が過ぎた頃 00:08:36.170 --> 00:08:38.655 探している若者は 00:08:38.655 --> 00:08:41.102 高校に行っていないことに 気付きました 00:08:41.102 --> 00:08:43.801 私は地域を歩くようになりました 00:08:43.801 --> 00:08:47.189 彼らが昼間に外出しないことは 00:08:47.189 --> 00:08:49.836 天才じゃなくてもわかります 00:08:49.836 --> 00:08:54.471 だから 私は深夜の路上を 歩き始めました 00:08:54.471 --> 00:08:57.110 彼らのいる公園へ行き 00:08:57.110 --> 00:09:00.238 必要な関係を築きました NOTE Paragraph 00:09:00.238 --> 00:09:05.210 ボストンで起こった悲劇は 聖職者を団結させました 00:09:05.210 --> 00:09:09.204 私を含め数人が悟ったのは 四方を壁に囲まれた教会から出て 00:09:09.204 --> 00:09:12.189 若者たちに会いに行く必要が 00:09:12.189 --> 00:09:13.868 あるということでした 00:09:13.868 --> 00:09:17.325 教会に連れて来るのではないのです 00:09:17.735 --> 00:09:20.439 そこで私たちは 00:09:20.439 --> 00:09:22.420 一緒に歩くことにしました 00:09:22.420 --> 00:09:25.152 その町で最も危険な場所の一つで 00:09:25.152 --> 00:09:27.567 金曜日と土曜日の 00:09:27.567 --> 00:09:29.529 夜10時に集まって 00:09:29.529 --> 00:09:32.390 深夜2時とか3時まで 歩き回りました 00:09:32.390 --> 00:09:35.612 歩き始めた最初の頃 自分たちを例外だと思っていました 00:09:35.612 --> 00:09:37.934 麻薬ディーラーでも 00:09:37.934 --> 00:09:39.809 麻薬の顧客でも 00:09:39.809 --> 00:09:42.566 警察でもないからです 牧師の印の白い襟を付けた人もいました 00:09:42.566 --> 00:09:45.143 多分とても変だったでしょう 00:09:45.143 --> 00:09:48.347 しばらくすると 若者たちと会話するようになりました 00:09:48.347 --> 00:09:50.274 そして気付いたことは 00:09:50.274 --> 00:09:53.963 私たちが歩いている間 彼らは 私たちを見て 00:09:53.963 --> 00:09:56.500 2つのことを確かめていたのです 00:09:56.500 --> 00:10:01.671 その1:そこに来た私たちの態度に 00:10:01.671 --> 00:10:03.384 一貫性があるのか 00:10:03.384 --> 00:10:05.575 その2:若者を利用するために 00:10:05.575 --> 00:10:08.130 来たわけではないこと 00:10:08.130 --> 00:10:10.410 というのも 「安全な通りを取り戻す」と 00:10:10.410 --> 00:10:12.274 主張する人間はいつでも 00:10:12.274 --> 00:10:15.398 テレビカメラやレポーターと 00:10:15.398 --> 00:10:17.231 一緒にいるようだったからです 00:10:17.231 --> 00:10:19.739 自分の名声を高めるために 00:10:19.739 --> 00:10:22.246 路上の若者を利用しているのです 00:10:22.246 --> 00:10:24.801 だから私たちが 誰も連れていないのを見て 00:10:24.801 --> 00:10:27.110 話しかけてきたのです 00:10:27.400 --> 00:10:31.255 そして私たちは 牧師としては驚くべき態度に出ました 00:10:31.255 --> 00:10:35.352 説教はせず 聞くことにしたのです 00:10:35.352 --> 00:10:37.223 さあ 拍手してくださいよ 00:10:37.223 --> 00:10:40.682 (笑) (拍手) 00:10:40.682 --> 00:10:44.792 私の時間に 食い込んでますよ (笑) 00:10:44.792 --> 00:10:46.612 でも 素晴らしかった 00:10:46.612 --> 00:10:52.919 彼らに こう話しかけました 「私たちは夜9時以降の地域の様子 ― 00:10:52.919 --> 00:10:55.759 夜9時から朝5時までの様子を知らないが 00:10:55.759 --> 00:10:56.809 君たちは知っている 00:10:57.389 --> 00:11:02.551 君たちは夜の時間帯の エキスパートなんだ 00:11:02.551 --> 00:11:05.387 だから私たちに教えてほしい 00:11:05.387 --> 00:11:07.477 私たちに見えないことが見えるように 00:11:07.477 --> 00:11:11.262 理解していないことを 理解できるように手伝ってほしい」 00:11:11.262 --> 00:11:13.677 若者は喜んでやってくれました 00:11:13.677 --> 00:11:18.436 私たちはストリートでの暮らしが 分かってきました 00:11:18.436 --> 00:11:22.244 11時のニュース報道とは全然違うのです 00:11:22.244 --> 00:11:28.480 人気メディアやソーシャルメディアの報道とも 全然違うのです NOTE Paragraph 00:11:28.480 --> 00:11:30.696 若者たちと話しているうちに 00:11:30.696 --> 00:11:34.899 彼らに対する偏見が 消えて行きました 00:11:34.899 --> 00:11:41.576 ひどい偏見の一つは この子たちは冷たく残酷で 00:11:41.576 --> 00:11:45.440 暴力を好むというものです 00:11:45.440 --> 00:11:48.737 私たちが見たのは その真逆の姿です 00:11:48.737 --> 00:11:51.477 路上にいる若者の大半は 00:11:51.477 --> 00:11:54.542 そこでうまく生活しようとしています 00:11:54.542 --> 00:11:56.492 さらに分かったことは 00:11:56.492 --> 00:12:00.052 ストリートには 私たちが今まで会った中で 00:12:00.052 --> 00:12:06.979 最も知的で クリエイティブで 堂々として 00:12:06.979 --> 00:12:09.472 賢い若者たちがいて 00:12:09.472 --> 00:12:13.657 そこで闘っていたのです 00:12:14.247 --> 00:12:18.390 それをサバイバルと呼ぶ若者もいますが 私は克服だと思います 00:12:18.390 --> 00:12:21.430 彼らのような状況に置かれると 00:12:21.430 --> 00:12:26.609 日々生きることは 克服することなのです 00:12:27.669 --> 00:12:29.823 それを受けて 私たちは彼らに尋ねました 00:12:29.823 --> 00:12:33.271 「こういう状況を改善するために 教会は何をすればいいと思う?」 00:12:33.271 --> 00:12:36.312 「こういう状況を改善するために 教会は何をすればいいと思う?」 00:12:36.312 --> 00:12:40.120 私たちは若者との会話を通じて 計画を立てました 00:12:40.610 --> 00:12:44.764 若者を問題視することを止め 00:12:44.764 --> 00:12:49.942 地域社会の暴力削減運動の パートナーであり 有用な人材であり 00:12:49.942 --> 00:12:55.654 仲間として 彼らを見るようになりました 00:12:55.654 --> 00:12:57.836 計画を立てるのを 想像してみてください 00:12:57.836 --> 00:13:02.945 牧師と麻薬ディーラーが 席を共にして 00:13:02.945 --> 00:13:08.417 教会が地域社会全体を 支援する方法を考えるのです NOTE Paragraph 00:13:09.510 --> 00:13:13.788 ボストンの奇跡は 人々を団結させました 00:13:13.788 --> 00:13:15.645 私たちには他にも協力者がいました 00:13:15.645 --> 00:13:17.248 司法関係者がおり 00:13:17.248 --> 00:13:20.160 警察官がいました 00:13:20.160 --> 00:13:22.310 ただ警官全員ではありません 00:13:22.310 --> 00:13:27.000 「刑務所送りにすればいい」と 考える人も いましたから 00:13:27.000 --> 00:13:29.136 でも 地域社会のために協力するのを 00:13:29.136 --> 00:13:34.221 名誉だと思う警官もいました 00:13:34.221 --> 00:13:37.407 彼らはコミュニティ・リーダーや 信仰指導者と 00:13:37.407 --> 00:13:43.960 働くことを責務とみなし 00:13:43.960 --> 00:13:46.490 地域社会の暴力削減に 努めてきました 00:13:46.490 --> 00:13:48.941 保護観察官も然り 00:13:48.941 --> 00:13:50.822 裁判官も然り 00:13:50.822 --> 00:13:54.560 司法関連の人々も然り 00:13:54.560 --> 00:13:56.743 なぜなら私たちが気付いたように 00:13:56.743 --> 00:14:00.435 この状況から抜け出すには 00:14:00.435 --> 00:14:06.314 いくら起訴をしても 00:14:06.314 --> 00:14:11.762 いくら刑務所送りにしても 00:14:11.762 --> 00:14:14.947 問題解決に至らないことに 彼らも気付いたのです 00:14:15.897 --> 00:14:19.637 私は20年前に 信仰に基づいた団体を 00:14:19.637 --> 00:14:24.443 この問題を解決するために 立ち上げました 00:14:24.443 --> 00:14:27.740 私は4年前に退き 00:14:27.740 --> 00:14:30.840 アメリカの合計19の都市での 00:14:30.840 --> 00:14:32.779 活動を開始しました 00:14:32.779 --> 00:14:35.599 そして気付いたことは そういう都市には 00:14:35.599 --> 00:14:40.429 常に地域の リーダーとなる人がいて 00:14:40.429 --> 00:14:44.724 頭を下げながら コツコツ働き 00:14:44.724 --> 00:14:47.690 エゴは決して持ち込まず 00:14:47.690 --> 00:14:50.947 全体の力は 個人の力を足したものより 大きいことを理解し 00:14:50.947 --> 00:14:56.566 力を合わせて 路上の若者と 共に活動する方法を見つけていました 00:14:56.566 --> 00:15:01.349 そして解決策は 警官を増員することではなく 00:15:01.349 --> 00:15:06.643 地域の人材を掘り起こして 00:15:06.643 --> 00:15:10.381 暴力を削減するために協働する 00:15:10.381 --> 00:15:15.373 強力な地域の体制を作ることなのです NOTE Paragraph 00:15:15.373 --> 00:15:19.705 アメリカで 私の自慢の若者たちが 00:15:19.705 --> 00:15:26.299 構造改革の問題に取組み 00:15:26.299 --> 00:15:30.756 より良い社会を築こうとしています 00:15:30.756 --> 00:15:35.655 一方で 黒人同士の暴力に対して 00:15:35.655 --> 00:15:40.693 警察が暴力や職務乱用で 対抗しようとする政治的策略がありますが 00:15:40.693 --> 00:15:42.597 これは所詮 絵空事です 00:15:42.597 --> 00:15:44.617 すべてが連鎖しているのですから 00:15:44.617 --> 00:15:49.331 数十年に渡って 破綻した住宅政策に 00:15:49.331 --> 00:15:53.208 貧弱な教育システム ― 00:15:53.208 --> 00:15:56.482 地域における 長期に渡る失業に 00:15:56.482 --> 00:15:59.360 不安定な労働条件 ― 00:15:59.360 --> 00:16:02.064 そして 医療サービスの不足を考えると 00:16:02.064 --> 00:16:05.420 そんな環境に 麻薬や ダッフルバッグに詰めた銃を 00:16:05.420 --> 00:16:07.348 放り込めば 00:16:07.348 --> 00:16:12.782 こういう暴力文化が現れるのも 全然不思議ではないのです 00:16:12.782 --> 00:16:17.140 結果として州の対応は 警官の増員と 00:16:17.140 --> 00:16:20.296 危険地域の取り締まり強化になります 00:16:20.296 --> 00:16:22.562 すべて連鎖しているのです 00:16:22.562 --> 00:16:26.340 私たちが行った 素晴らしいことの一つは 00:16:26.340 --> 00:16:31.473 暴力削減を目指して 00:16:31.473 --> 00:16:37.039 地域社会、警察、企業、市当局が 共に連携することの 00:16:37.039 --> 00:16:38.427 価値を示したことです 00:16:38.427 --> 00:16:42.064 地域社会の価値を 尊重しなければなりません NOTE Paragraph 00:16:42.534 --> 00:16:48.640 私は都市の暴力の時代に 終止符を打てると信じています 00:16:49.154 --> 00:16:54.488 できると信じているし 人々が 今まさに取り組んでいますが 00:16:55.144 --> 00:16:56.497 みなさんの支援が必要です 00:16:57.537 --> 00:17:02.186 地域社会で 人々は精根尽き果てています 00:17:02.186 --> 00:17:03.744 地域社会で 人々は精根尽き果てています 00:17:03.744 --> 00:17:06.742 あなたの支援や 援助が必要なのです 00:17:06.742 --> 00:17:08.680 自分の街に帰ったら 00:17:08.680 --> 00:17:10.259 そういう人々を見つけてください 00:17:10.259 --> 00:17:12.976 「お困りですか?」 「私がお助けします」 00:17:12.976 --> 00:17:16.180 人々を見つけるのです 彼らはそこにいます 00:17:16.180 --> 00:17:21.537 そして彼らが暴力削減という目標の下に 警察、企業、市当局と 00:17:21.537 --> 00:17:24.400 連携できるようにしてください 00:17:24.400 --> 00:17:28.346 地域に活力を与えてください 00:17:28.346 --> 00:17:31.667 ブルンジ共和国には古い諺があって まさにその通りなのです 00:17:31.667 --> 00:17:39.410 「私のためにと思っていても 私抜きなら 押し付けているだけ」 NOTE Paragraph 00:17:39.410 --> 00:17:41.535 皆さんに神のご加護を ありがとうございました NOTE Paragraph 00:17:41.535 --> 00:17:45.535 (拍手)